2ntブログ

■当サイトは既婚女性を中心に描いている連続長編の官能小説サイトです■性的な描写が多く出てくる為18歳歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい■

第11章 人工島カジノ計画に渦巻く黒き影 18話【回想】 緋村紅音の増長ゆえの失態…そして凪姉さま登場



第11章 人工島カジノ計画に渦巻く黒き影 18話【回想】 緋村紅音の増長ゆえの失態…そして凪姉さま登場


「うふふふふふふっ!楽しませてくれるじゃない!さあさあっ!もっと早く立ち上がらないと死んじゃうわよぉ!?」

フロア中に地勢ダメージを継続的に与える【焼夷】を軽めに展開し、悪魔が持つような邪悪な形にしたような炎の大鎌を、金太郎と銀次郎を二人同時に切り捨てんと横凪に振り回す。

金太郎も銀次郎も寸でのところで、鎌の軌跡から飛びのいて逃れるが、その二人の動きを見て紅音の口角が邪悪に吊り上がった。

避けられなかったとすれば、膝から下を斬り飛ばしてしまう一閃、だが避けたとしても想定済みという表情。

どちらにしても楽しめるという歪んだ笑顔。

紅音が振るった大鎌の軌跡のあとを追うように、空間が捩じれ豪風を巻き起こしながら炎が濁流となり二人を襲う。

【獄炎】

炎の大鎌を躱し態勢を崩した金太郎と銀次郎に、風を孕んだ炎の奔流が襲う。

タイミング、速度、術の範囲のすべてが到底躱せるようなものではない。

「ぐおぉおおおお!」

「ぐうぅ!」

二人の身体中を舐り尽くすように舞う炎から、金太郎と銀次郎は、目などの急所だけは守るように顔を覆って苦悶の声を発しながら炎をやり過ごす。

「どうしたの?!どうしたのよう!?動きが悪くなってきてるわよ!うふふふふっ!」

性的興奮からはぁはぁと息を乱した紅音が笑い、内股で脚を擦りながら、立ち上がろうとしている二人にゆっくりと距離を詰める。

圧倒的な火力の前に、焦燥に満ちた金太郎と銀次郎の表情を交互に見た紅音は、二人が凝視している前で、彼らの表情で感極まり、顎を突き出して、濁った目を潤ませ、腰を震わせてた。

「あくぅ・・うぅ・・はぁはぁ・・んんんぅ・・・はぁはぁ」

紅音は軽くイッたのである。

紅音のその異常すぎる様子に、二人は一瞬だけ瞠目していたが金太郎はすぐに我に返った。

「おい銀次郎!錫四郎はどうした?!一緒じゃねえのか?!」

「すまねえ!仕事に行かせてる・・!こっちに来させるには時間がかかる!」

銀次郎の答えに金太郎は眉間に皺を寄せ、渋い顔をしたが、銀次郎の方こそ金太郎に聞いてきた。

「銅三郎は一緒に来てたんじゃねえんですか?!」

「店には来てる!俺と一緒にきたからな!そのうち騒ぎに気付いて駆けつけてくるはずだ」

「はやく来てもらいたいもんだぜ・・!」

銀次郎は絶頂の余韻に浸っている紅音を眺めながら、顎を滴り落ちかけた汗を拭って言う。

「・・はぁはぁ・・。うふっ!・・・あなたたちぐらいのが何人こようと大勢に影響しないけど、途中参加は大歓迎よ。うふふっ!はぁはぁ・・!呼びなさいよ!まとめて灰にしたほうが探す手間が省けるわ!」

紅音は絶頂であふれた愛液が、内ももを伝うぬめった感触を両内ももで感じていた。

「ほらぁ!さっさと呼びなさいよ!」

紅音はそう言うと左手を払って、二人を仕留めるつもりはない程度の火力の炎で煽る。

金太郎も銀次郎も、紅音の言葉どおりにそれぞれスマホを取り出し操作しだした。

「うふふふっ!情けないわねぇ!自分たちが敵わないからって・・ねえ?!でも、いいわ!楽しみが増えるだけよ!」

紅音は二人の様子を揶揄いながらも、スマホの操作ができる程度に火力と攻撃速度を落としてやる。

「舐めやがって!変態女が!」

銀次郎が炎と鎌を躱しながら、歯ぎしりして紅音を睨むが紅音にとって、今その表情は性的興奮を増大させるオカズにしかならない。

「あはぁ!・・ふぅふぅ!・・アンタみたいな大男が・・はぁん!・・そんな悔しそうな顔で・・!くぅうう!勝てると思ってた?!私に勝てると思ってたのぉ!?ダメだったでしょ?!ダメそうでしょ?!・・・興奮しちゃうじゃないのよっ!!あうっ!!!!」

紅音は腰をガクンと震わせ、両ひざから崩れかけて何とか堪える。

2度目は1度目より随分深く達したようである。

俯き加減で、赤い前髪を垂らして表情は見えないが、紅音の可愛らしい唇から涎が垂れているのが見える。

「一人が100だとすると、二人なら200だ」

唐突なセリフに、紅音は絶頂の余韻で濁りはてた目を薄く開き、前髪を指でどかせて声を発した金太郎を見やる。

「はぁ?・・・何言ってんのよ」

紅音は訳の分からないセリフに対し、にやりと笑ってそう言うと、ゆらりと鎌を構えた。

「言葉通りだ。だが三人なら400になる。・・・4人なら800だがな。たいしたもんだぜ・・・。緋村紅音、お前はたった一人でも300ぐらいだろうよ。本当にたいした玉だ・・。だからこそ今からどんな声で鳴くのか楽しみだ」

意味不明な金太郎のセリフを聞いていた紅音だったが、途中から濁った目に冷静さを取り戻しだしていた。

「何、言ってるの・・?」

紅音が再びそう聞いたとき、金太郎と銀次郎がニヤリと邪悪に歪んだ。

「兄貴たち!待たせちまってすまねえ!」

紅音がその声に振り返ると、そこにはホールの入口には銀次郎にそっくりな顔の大男がこちらに向かってそう怒鳴っていたのだ。

「銀次郎!」

「応!」

紅音の背後で金太郎と銀次郎の声が響いた。

紅音が振り返りざま大鎌を一閃させるが、それを銀次郎が左手で防いだのだ。

「えっ!!?」

銀次郎に防げるはずのない威力を込めた一撃を防がれたことに、紅音は驚きの声を上げてしまう。

紅音の思考回路が乱れると同時に、腹部に速く重い一撃が叩き込まれた。

「ぐ!?」

金太郎のボディブローをもろに喰らって吹き飛ばされる。

(あいつの攻撃力で、私を飛ばせるはずなんてないはず・・・?!)

しかし、防御オーラを貫通し内臓が悲鳴を上げているのは紛れもない。

そして、殴られたダメージと金太郎の能力発動阻害をゼロ距離で喰らったため、銀次郎が防いでいた炎の大鎌が霧散し消え失せてしまう。

床に着地したものの、勢いを殺しきれず転がった紅音は、フロアに入ってきた銅三郎にサッカーボールを蹴るように、銀次郎のほうへと蹴り飛ばされた。

どがっ!

「きゃっ!?」

紅音は蹴られながらも空中で態勢を立て直し、何故にこうも奴らの動きが速くなり、攻撃力も上がった理由を必死で考える。

「ぐっ!?」

銅三郎にシュートされた紅音は、訳も分からないうちに銀次郎にガッチリとキャッチされてしまい、両腕を背後に回され、首に丸太のような太い腕を巻かれて、拘束されたのだ。

足が地面に届かない。

封じられた腕も、びくとも動かすことができない。

「ば・・ばかな!なんで?!どうしてっ?!」

狼狽し、疑問を口にして背後の銀次郎を振り解こうとするが、全開で肉体強化をし、炎を纏った両手で銀次郎の腕を掴み剝がそうとするも、銀次郎の巨椀はびくともしない。

「へへへへへっ。こうなったらもう無駄だってもんだぜ緋村ぁ」

耳のすぐそばで銀次郎の声が響く。

紅音が何か言い返そうとしたときに、正面には金太郎が拳を振り上げていた。

「お仕置きの時間だぜ?」

金太郎はそう言うと、紅音の腹部を両手で滅多打ちにしだしたのだ。

「がはっ!?うっ!なっ!?・・・きゃっ!い・・!いやっ!・・・なんで!っああっ!!」

先ほどまで対峙していた時より、明らかに金太郎も銀次郎も強い。

「おらおらおら!まだまだ全力じゃねえんだぞ!」

どすっどすっどすっ!

銀次郎という巨漢にガッチリと羽交い絞めされた紅音は、金太郎のラッシュで腹を殴られ続ける。

「ごほっ!がっ!!?・・あっ!ぐう!」

躱すことも防ぐこともできず、腹部にオーラを集中させて防御するも、金太郎の拳は重すぎる。

これ以上喰らい続けると気を失ってしまう。

「調子に・・っ!のるなっ!」

紅音はそう言うと、金太郎の顎を蹴り砕こうと足を振り上げた。

しかし、その足は銀次郎によって背後から掴まれてしまう。

「くっ・・くそっ!・・なんで?!どうして!!?なんでこんなに?!さっきと全然違うじゃない!死にかけてまで手を抜いてたって言いうの?!」

紅音は両手首を銀次郎に背面で掴まれ、そして、両足首も銀次郎の片手で掴まれてしまったのだ。

「訳も分からず喚いてやがる・・・。それにしても兄貴たちずいぶん危なかったんだな」

近づいてきた3人目の男がそう言って近づいてくる。

銀次郎とそっくりな顔だが、髪型が少し違うしこちらは眼鏡をかけていない。

「日頃から念のためにできるだけ二人で行動してるってのに、まさかこんなヤツがいるなんて思わなかったもんだからな。助かったぜ銅三郎」

金太郎がそう労うと、銅三郎は怪異な双眸を光らせ笑顔で兄に頷いた。

「さっきムカつく奴がいてよう。・・こいつってそいつの仲間なんじゃねえのかって思うんだよな」

銅三郎が羽交い絞めされた紅音の目の前まで近づいて、紅音の顔を、女としての価値を鑑定するように好色な目で眺めまわす。

「ぺっ!」

銅三郎の顔に紅音がツバを吐いたのだ。

紅音は強がりながらも、ほとんど身じろぎができないため顔は強張っている。

銅三郎はポケットから取り出したハンカチで顔を拭くと、にんまりと不気味に笑った。

そして、おもむろに紅音のドレスの胸元を掴むと、下に引き破る。

「きゃああああ!」

悲鳴を上げながらも、自分の防げる範囲ギリギリの炎を周りに舞わせ、銀次郎と銅三郎を焼き尽くそうとするが、2人は苦悶の表情にはなるものの、期待するダメージを与えるほどではない。

2人は紅音の炎に耐えているのだ。

「ど・・どうして!?この炎に耐えられるはずない!私でもこれ以上は耐えられないのよっ?!」

紅音の正面にいる銅三郎は紅音の問いかけには答えず、銀次郎に声を掛けた。

「銀兄、ずいぶんやられちまってるようだし、ここは銀兄に譲るぜ」

銅三郎はそう言うと、銀次郎とポジションを変わるよう紅音の背後に回り込み、同じように紅音の腕と足を鷲掴みにしてしまった。

銀次郎は悪いなと銅三郎に言うと、紅音の正面に立ち無防備になった紅音の胸元に手の平を置く。

「な・・何するつもりよ!・・3人がかりじゃないと勝てないだなんて情けない奴らね!」

「さっきお前遠慮なく呼べって言ってただろうが」

銀次郎はそう答えると、紅音の胸を撫ぜそのまま腹部へと滑らし、破れたドレスのスカート部分へと指を這わす。

にちゃりと指先で湿り気を確認した銀次郎は、好色に口元を緩ませて紅音を見やる。

「・・くっ・・くぅ・・やめろ!やめろよ!ぐはっ!?」

紅音は全力で肉体強化をし、炎も自分の周囲に舞わせて抗うが、金太郎に腹部を強打される。

「ごほっ!ほごっ!・・・てめえ!」

殴ってきた金太郎をギロリと睨み、再び能力を発動しようとしたところで再度腹部に拳が叩き込まれた。

「がはっ!」

「抵抗したり炎を出そうとしたら、何発でもくれてやるぞ?」

ごほごほと咽る紅音を見下しながら、金太郎は勝ち誇った口調で言う。

銀次郎に下着を掴まれ、引きちぎられる。

「あっ!・・・や・・やめろぉ」

「へっ、さっきは人前で平気で逝きまくってた癖に、今度は恥ずかしいのか?」

露わになった秘部を銀次郎の巨大な指がぬるりぬるりと撫でまわす。

「あくっ!やめろっつってんだろぉ!・・がふっ!!!」

炎を出しかけたところで金太郎に殴られ解除させられる。

「へへへへへっ」

下卑た笑いが耳元で聞こえその声で息が耳にかかる。

羽交い絞めにしている銅三郎が嘲笑ったのだ。

紅音の自信に満ちていた心が、少しずつ根元から揺らぎ始める。

銀次郎の3cmはある人差し指が入口にあてがわれた。

「やめろっ!ごほっ!!?」

とっさに肉体を強化し、炎を放ちかけたところでまたもや腹部に強烈な一撃をもらい、金太郎の能力で炎の発現と、肉体強化が解除される。

羽交い絞めされた身体は、銅三郎によって腹部が殴られやすいよう、膣も突き出すような恰好で犯されやすいよう、紅音の臀部を猛烈な力で前方へと押されている。

殴られた衝撃で身体をくの形に縮めようとしても、お尻と腰を猛烈な力で後ろから押され突き出さされてしまう。

紅音の肉体強化では抵抗できない。

さあどうぞお腹を殴ってください。マンコも甚振ってくださいという恰好だ。

先ほどまで身体を焼いていた性欲とは違う種類の炎がちろちろと紅音の身体を蝕みだす。

紅音は蹂躙欲で興奮できてしまう。

する方でもされる方でもだ。

銀次郎は紅音の赤い恥毛をひとしきり撫で、指でつまんで引き抜く。

「痛っ!」

恥毛を毟られるという屈辱で、銀次郎を睨み付けるが、すぐにあてがわれた3cmはある人差し指が一気に突き込まれる。

「あうっ!」

恥毛を引き抜かれたことを抗議するどころか、下手な男の一物よりも大きな銀次郎の人差し指であっけなく果てるさまを見せびらかせてしまう。

「へへへへっ、まだまだ何回でも甚振ってやるぜ」

銀次郎は、逝き果てた紅音の膣内をねっぷりと甚振ってから、愛液で濡れた人差し指をゆっくり引き抜く。

そして、今度は中指をあてがった。

「俺一人で11人分味わえるからよ。たっぷり楽しめや」

「やめっ!おふっ?!んんんんんぅ!!」

銀次郎の中指が突っ込まれ絶頂に一気に押し上げられた瞬間、金太郎に腹を殴られ、口には銅三郎の太い指が突っ込まれたのだ。

殴られた腹部がなぜか痛みより甘い疼きが広がってくる。

口に突っ込まれた銅三郎の指を噛み切ろうと力を込めるが、肉体強化も満足にさせてもらえないうえ、銅三郎の指は硬化していてとても噛み切れない。

(なんなのこれぇ)

そして子宮の中から広がってくる甘美な疼きに、紅音は白い腹を捩じらせて身もだえる。

「【淫紋】が効いてき出したな」

【淫紋】とは下腹部表面に呪詛を貼り付ける技能で、施された女は感度が上がってしまうという下卑た技能だ。

10年後、紅音はOnaholeと下腹部にタトゥーを彫られてしまうことになるのだが、それも【淫紋】の一種である。

金太郎の【淫紋】は、錫四郎の【淫紋】と重ね掛けることによって、通常の【淫紋】よりはるかに強い効果を発動させられる。

子宮口に届く一撃を受ければ、問答無用で深く絶頂させられる凶悪な呪詛である。

子宮口に届くものであれば、なんでもいい。

男根だろうがバイブだろうが指だろうがである。

一突き目の挿入でも激しく身体を痙攣させてイキ果てるのだ。

そして二突き目でも、同様である。

すなわちどんな短小な男でも、自信を付けることができるSEX練習用サンドバック女にされてしまうのだ。

そして、【淫紋】呪詛を貼り付けられた女は、銀次郎と銅三郎の手の指全てで逝かされてしまうと、呪詛を解除することができなくなる。

おまけに【淫紋】は絶えず発情させる効果もあるので、一突きされれば逝ってしまう、SEXすると男が果てる前に百回以上逝かされて白目をむき、粗相をしてしまうとわかっていても男を求めてしまうのである。

「これが定着した女は言いなりだ」

金太郎のセリフに、銀次郎も銅三郎もにやりと下卑た表情で頷き合った。

緑園4兄弟は獲物となった女を、兄弟全員で壊れるまで輪姦するのが緑園流である。

特に銀次郎と銅三郎は、3cm以上の太さで15cm以上の長さがある手の指全てを使い、女を嬲り尽くすのだ。

4人に輪姦されるだけでも大変だが、銀次郎と銅三郎の二人だけで22人分はある計算になる。

そのうえ全ての指で女を絶頂させると、金太郎の付与した【淫紋】がその女に定着し、常に発情した牝状態になった挙句、4兄弟の命令を断ることができない奴隷となってしまうのだ。

「錫四郎がいねえから完全な【淫紋】にならねえが、とりあえず銀次郎と銅三郎、20回逝かせちまいな。錫四郎には後でやらせよう。20回っつてもこいつ勝手に欲情してたからすぐに終わりそうだな」

「ああっ!くぅうう!!また・・っ!あああっ!」

銀次郎は紅音が達したことを、指が締め付けられる感触で確認し、逝かせたGスポットを甚振るようにしつこく擦り倒してから、ゆっくり右手の小指を引き抜いた。

「次は左手だ。緋村、おまえさん俺の条件をすんなり飲んでた方がよかっただろ?兄弟全員のオモチャにされるより、俺の女になったほうが楽だったんだぜ?」

右手のすべての指を終わらせた銀次郎はそういうと、左手の親指を紅音の秘部にあてがう。

不自由な恰好で縛められ、すでに5回、自分で逝ったのも入れれば7回逝った紅音は首をいやいやと振って涙をこぼす。

金太郎に殴られたり、撫でられる腹部からは絶え間なく疼きが送り込まれ、何度逝っても渇くことがない。

次の順番を待っている銅三郎も、次はこの指を使うんだぞと知らしめるように、紅音の口をすべての指で次々と犯してくる。

(こんな奴らに・・・いいようにやられて終わり・・・なの?この私が・・・?)

絶頂を送り込まれ続け、朦朧とする紅音に銀次郎が顔を近づけて囁く。

「お前が依頼した女は、クスリも使うからもっとひでえことになる予定だったんだぜ?ばっちり撮影もして、人生も頭も壊しちまうんだよ。お前はここで暴れまわったから、すぐにはそうできねえが、後でお前に陥れられる予定だった女と同じことをしてやるぜ」

銀次郎の親指で絶頂させられ、身体をひきつらせビクビクと痙攣する紅音の脳裏に、七光りと呼ぶ佐恵子の顔が浮かんだ。

(こ・・こんなの・・私がこんな目に合うなんて・・。七光りがこんな目に合うはずだった・・の?)

気に入らない、目の上のたんこぶ、一族の娘というだけで、厚遇されているから思い知らせてやりたい。

レイプでもされればいい。

そう思っていた。

だが実際にこの身でそれを受けると、こんな惨めな気持ちになるということが、実感できてしまう。

(ここまでのこと・・・される謂れはないわ・・七光りといえども・・)

口に突っ込まれた指で、悲鳴も上げられず、拘束されているせいで涙も拭えない。

逝くと同時に、嬲るように腹部を殴ってくる。

殴られているのに、それですら逝き果てさせられる。

これも何かの能力なのだろう。

殴られて逝くのは、想像以上に屈辱だ。

そして、男根ではなく指などで果てさせられるということも屈辱である。

しかも、これを記録に納めながらされるなど、耐えられない。

そのうえことが完遂されれば、こいつらの奴隷の身分になってしまったうえ、発情しっぱなしなんて。

発情のレベルがどんなものかわからないが、今腹から送り込まれてくる淫らな波長が常にある状態なのだろうか。

狂ってしまう。

(・・・なんにも知らない佐恵子にこんなことを計画した報い・・・なわけ・・?)

銀次郎が最後の指をあてがってきたとき、紅音はらしくもなく後悔し出していた。

銀次郎が左手の小指の動きを速めだす。

(ダメ・・・我慢できない。逝く!)

ぶぅん!!

「ぐああああああああ?!」

紅音が不自由な弓なりの格好で拘束されたまま、諦めて絶頂を受け入れた時、部屋に空気を切り裂くような轟音が響き、銀次郎が苦悶に満ちた大声を上げる。

「な、なんだ?!ぐっ!?」

「がふっ!?おごっ!?」

腹部を白い何かで強打された金太郎、同じく白い何かで顎を打ち上げられて銅三郎はもんどりうって倒れた。

大声を上げた銀次郎は、背中のジャケットごと線状に複数破れ、そこから血潮が噴出し、両手で背中のキズを抑えようとしていたが、ほどなくして動かなくなっていく。

「・・・なぜ?」

フロアの入口に立った白く細い人影が、か細い声でそう言い首を傾げていた。

「なんだお前は?!どうやって?誰が何で攻撃したんだ?!今のはお前がやったのか?!」

膝立ちながらも態勢を立て直した金太郎が大声で誰何するが、白い人影は応える気はないらしい。

緑園兄弟の最大の能力は、【叢狩】という能力である。

血を分けた兄弟が揃えば、致命的な弱点を発生させてしまうものの、爆発的な能力の向上が見込める技能である。

個々として非常に強い力を持つ緑園4兄弟であるが、4人揃うと更に手に負えなくなるのだ。

女を嬲っていたため、油断もあった。

先ほど【叢狩】の効果がなかった銀次郎は仕方ないにしても、効果のあった金太郎と銅三郎にダメージを与えてきたことに金太郎は戦慄したのだ。

両手の指先を身体の前で揃えた白ずくめの女は、傾げていた首を戻すと足音もなく楚々と近づいてくる。

白い細身のロングワンピース。肌も服と同じくらい白く、靴も白だ。

胸元まで垂らしたストレートの髪も白く、近づいてきてわかったことだが、本人はかなり気にしている毛深めの睫毛すら白い。

吹けば飛ぶような細さ、抱きしめれば折れてしまいそうな腰、ワンピース越しでもわかるスレンダーでスラリとした体形。

憂いを含んだ清楚な顔立ちには感情が認められず、そこから何も読み取れない。

そして、そんな真っ白な女の目は翠色に光っていた。

金太郎と銅三郎はその得体のしれない不気味さに後退りしたが、紅音は近づいてくるモノの正体をもちろん知っている。

紅音にとって味方とも言い難い人物だと思っているが、敵ではない。

紅音は引きちぎられ床に落ちていた衣服を両手で拾い、裸体を隠して呟いた。

「・・蜘蛛。どうしてここに?」

【第11章 人工島カジノ計画に渦巻く黒き影 18話【回想】 緋村紅音の増長ゆえの失態…そして凪姉さま登場 終わり】19話へ続く
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

最新記事
最新コメント
リンク
カテゴリ
ランキング
にほんブログ村 小説ブログ 長編小説へ
にほんブログ村
アダルトブログランキングへ
  • SEOブログパーツ
ご拝読ありがとうございます
ご拝読中
現在の閲覧者数:
問い合わせフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
官能小説 人妻 

ランキング