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第11章 人工島カジノ計画に渦巻く黒き影 12話【回想】緋村紅音

第11章 人工島カジノ計画に渦巻く黒き影 12話【回想】緋村紅音


店内にいるのは若い男女たちが大半で、そのほとんどが薄暗い照明の中、比較的テンポの速い曲に合わせ、お互いを物色するかのように音楽に身を任せ躍らせている。

なかにはグラス片手にアルコールを嗜みながら、その目的はリズムを踏んでいる者たち同様で、気に入った異性を探しているのだ。

そんなひしめき合う人達の方が避けるように道ができ、その中央を赤毛の女が率いる団体は店内を堂々と歩んでくる。

童顔で文句なしの美人と言えるが、表情には高慢不遜な色が宿った顔を店内の赤や青の照明が彩っている。

道を開ける者たちなどいちいち眼も向けはしないが、赤毛の女は周囲を睥睨するように闊歩していた。

その集団の先頭を歩くのはもちろん緋村紅音である。

紅音は取り巻き達にその辺で時間を潰すように言うと、一人奥にあるVIPルームの方へと歩いていく。

その様子は22歳の女子大生の小娘であるはずの女が纏っている雰囲気ではない。

すでに常連客は知っているのだ。

この赤毛の女が只者ではなく且つ、オーナーの特別な客だということを常連客ならだれもが知っていた。

しかし、今日はそんなことを知らない新参者たちがいたのである。

そんな新参者たちが、紅音に興味を持ち絡もうと動き出した様子に常連客は薄汚い期待や好奇心に満ちた目を向けるだけで、二人組のことを誰も止めようとはしない。

これから始まるであろうショーで、哀れな新参者たちがどんな目にあうのかを、黒い期待を込めて見守っているのだ。

周囲が避けていくその中を当然のように進む紅音の前に、大柄な男二人がアルコールの入ったグラス片手に、紅音の進路を阻むようにして話しかけてきたのである。

「ひゅー!近くで見ると思ってた以上にすげえ美人じゃねえかよ!」

「ようねえちゃん。よかったら俺たちと遊ばねえか?」

年のころ20代半ほどに見える命知らずな男二人組は、そう言って紅音の肩に手を組むようにまわし、そのまま紅音の着ているドレスの胸の下を、バストの形を確かめるように撫ぜるように触りだす。

クラブのボディガードの者たちが、二人組の行動に気が付き真っ青になって慌てて駆けだしたが、それに気が付いた紅音は軽く手をあげてそれらを無言で制する。

「驚いたわね。この店で私にこんなことしてくるのがまだいるなんて」

紅音がうるさそうにそう言って、身を躱し男の手を強かに払いのける。

ばちぃん!!

「痛って!!」

女の力とは思えない猛烈な威力で手を払われた男は、打たれた手首を手で押さえ演技ではなく素で悲鳴を上げたのである。

打たれた男は顔じゅうに脂汗をにじませ、手首を抑えて蹲る。

二人組の相棒のほうは、今日はこういうパターンで行くんだなと、阿吽の呼吸でわざとらしく紅音に向きなおって口を開く。

「お?こりゃあひでえな。ねえちゃん、俺の相棒をそんな目にあわせて、お前には体中を使ってきっちり看病してもらわなきゃいけ・・・ぐふっ!?」

手を払われてない男の方は、相棒の痛がる演技に調子を合わせ、紅音にそう言って詰め寄るがセリフは最後まで言えないまま、身体をくの字にして両ひざを勢いよく床に付かされたのだ。

手を払われた男の痛がりようは演技ではなかったのだ。

二人組の男は女を落とすために、様々なパターンを持ち合わせていたが男たちが持っているどのパターンも結局紅音には通用しなかっただろう。

「ぐおぉおおおお!・・この女!お、折りやがった!俺の腕を!・・・くっそっ!無茶苦茶しやがる!いてええええ!」

「私って優しいでしょ?折れただけなら治るわ。私の胸を触った手癖の悪い手なんて灰にしてあげてもよかったのよ?」

紅音は手首の骨を折られた男を一瞥してそう言うと、みぞおちを打たれて呼吸が止り悶絶している男のほうは見向きもせず、赤いヒールをカツカツと響かせ男に触れられた肩を手で払うと、奥のVIPルームへと歩いて行ったのである。

紅音たちが通り過ぎたあとは、男たちがクラブのボディガードたちに抱えられて連れていかれる間に呻き声をあげていた声だけが響いていたが、周囲の好奇の雰囲気が収まった後は、いつも通り男女の盛り場の雰囲気が店内をいつも通り覆い隠したのであった。

この高級クラブ『エデン』では最近ではすっかり珍しくなった紅音の振る舞いが久しぶりに見れたというだけのことであったのである。

「銀次郎。さっき久々に絡まれたわよ。ったくうっとうしいわねえ。ちゃんとボディガードの奴ら教育しときなさいよ」

VIPルームのさらに奥にあるオフィスの黒皮のソファにドサリと身を沈めた紅音は開口一番正面のデスクにどっしりと背を向けて座る男に悪態をついた。

「おぉ?すまねえな。何しろ人員不足なもんでな」

銀次郎と呼ばれた男は、VIPルームから下層のダンスフロアを見下せるガラス張りの壁に向いて座っていたが、椅子ごとぐるりと紅音の方へと向きなおり口を開く。

巨躯、銀次郎という男を一言で言うならその言葉が一番ふさわしいだろう。

かなり大きな椅子に座っているはずなのだが、銀次郎が座っているとどうしても椅子が小さく見えてしまうほどだ。

身長は2mほど、だがただ背が高いだけではない。

白いジャケットに窮屈そうに納まった胸板の厚みは尋常ではなく、人差し指の先端の太さでも直径3cmぐらいはあろうかという大男であった。

それに加えて、顔の頬には大きな傷があり、目つきもカタギのそれではない。

そんな異様ともいえる男に対しても、紅音は普段通りの態度と口調を変えることはなく言葉を続ける。

「まあいいわ。それより私が依頼した女。上手く事は運んでるの?」

「ああ?・・ああ、あいつか。本当に手ごわいやつなのか?お前がそう言うから念のために錫四郎の奴に任せたんだが、だいぶチョロいって言ってたぞ?」

銀次郎の言葉に紅音の顔が歓喜で邪悪に歪む。

「やったの?もう落とした?!」

紅音はソファから立ち上がり、銀次郎の前にある黒檀のテーブルに乗り出して聞く。

「いや、まだそんな段階じゃねえな」

「なによそれ。じゃあなにがチョロかったっての?」

掛けていたメガネを手に取り、レンズを拭きながらそういう銀次郎に向って、紅音は目を細めて機嫌悪そうに声を低くして聞き返す。

「お前さんが依頼を出してきてまだ2か月も経ってねえ。信用させるにはそこそこ時間がかかるんだ。そのぐらい分かんだろ?」

銀次郎の言葉にちっ!と大きな舌打ちを遠慮なくした紅音は再びどさりとソファに身を沈める。

「早くしてよ。目障りでしょうがないのよ」

憎々しげに虚空を睨み、赤毛の前髪を弄びながらそう言った紅音に対し、銀次郎は眼鏡を拭く手を止めて興味深そうに紅音に目を向ける。

紅音は2か月ほど前に行われた宮川家の会合の場で、来春宮川コーポレーション本社への配属が決定した辞令を受けていた。

これで紅音は入社初年度から秘書主任として配置されることが決定したのだ。

しかし、2年後には紅音が七光りと呼び嫌っている宮川佐恵子が紅音より上の役職、つまり社長付き秘書主任として配属されることが決定したことも聞かされたことに憤慨していたのである。

「冗談じゃないわよ・・!」

他人のオフィスであり、その主が目の前にいるにも関わらず大声で独り言ちた紅音の様子を見て、銀次郎は女同士の嫉妬かと思い微かに鼻で笑う。

「だがよぉ・・・。俺が見る限りお前さん相当なもんだ。お前がこのクラブに出入りし出して半年ぐらいだが、正直お前みたいな女は見たことがねえ。・・・おめえならうちはいつでも大歓迎だぜ?・・・女としても幹部としてもな」

「気持ち悪い目で見るんじゃないわよ。ヤクザなんてお断りよ。表向きはグリンピア興業だっけ?あからさまに胡散臭い会社作ってカタギ装ってやってるけど、銀次郎たちみたいなカタギがいるわけないじゃない?アンタのアニキや弟もね」

紅音は銀次郎の異様ともいえる容貌がにぃっと好色に歪んだのを、顔を反らして舌を出しながら吐き捨てて言う。

「力づくってのも悪くねえが・・・。それより、お前が依頼した女、お前なら自分でやれるんじゃねえのか?こんな面倒なことしなくてもよ?」

銀次郎の問いかけに、紅音は少し間を開けて返す。

「お前お前うるさいわね。ちゃんと呼びなさいよ。緑園銀次郎。私だってちゃんと名前よんであげてるでしょ?」

「ふん・・そうだな。女でも依頼主であることに変わりはねえ。気を付けるとするよ緋村」

怪異な容貌でにかっと笑いそう言って、巨躯をすくませてる銀次郎だったが、身体じゅうからは暴の雰囲気が立ち上っている。

「わかればいいのよ」

ただ、紅音もそんな銀次郎の異様に怖気づくようなタマではない。

ソファに深々と腰をかけ、脚を組み変えながらそっけなくそういってから言葉を続ける。

「気に入らない相手をただヘコますだけだと面白くないでしょ?」

「・・そうかい。女同士の確執ってのもなかなかエグイよなぁってことにしておくぜ。まあ、俺たちはシノギになればいいだけだ。しかしあの女いったい何者なんだ?あの女が能力者だからっていっても、緋村ほどの能力者がわざわざ俺らみたいなヤクザもんにネタつくるような真似しなくてどうにでもできるんじゃねえのか?」

銀次郎は紅音のことを女と認識した目で、舐めまわすように見ながら聞く。

「詮索しないってのも約束のはずよ?・・・それにネタって脅しのネタってこと?聞き捨てならないんだけど?この私を脅そうっていうの?」

紅音の殺気の籠ったセリフに対し、銀次郎はもともとつぶれているようなほど細い目を更に細めて殺気を返す。

ふたりの間にオーラのせめぎ合いが起こり、チリチリと乾いた空気が振動し合う。

「・・・やめとくぜ。お互いタダじゃ済まねえみてえだしな」

銀次郎がそう言って座ったままの格好で巨躯をすくめてオーラを霧散させる。

「タダじゃすまないのはアンタだけよ」

そう言い返して紅音もオーラを霧散させる。

「ふん・・。まあそういうことにしといてやるよ」

「とにかく早くしてよね。アイツは感情を読んでくる能力よ。いわゆる相手の思考を読んでくるのと同義。私が渡した脳波をガードするイヤホンちゃんとつけてないと何考えてるか見破られるわよ?そこんところマジできっちりやってよね?そうじゃないと黒幕が私だってこともバレちゃうかもしれないんだから」

「ああ。錫四郎にはちゃんと言ってある。それに錫四郎の話だと、まだ抱いちゃいねえが、仲はずいぶん進展したらしいぜ?誕生日プレゼントもらったって言ってたからな」

「それマジ?マジうけるんだけど。騙されてるって知らないで相手にプレゼント?何?あの女何プレゼントしてきたの?」

銀次郎の言葉の内容に、紅音は童顔で愛らしい顔で本当に愉快そうに声を上げ興味津々で身を乗り出して笑う。

ただ笑っている内容は最低だ。

「スイス製の腕時計だそうだ。50万ぐらいするもんならしいぜ?ペアで女も持ってるらしいから二つで100ぐらいだろうな」

「ふんっ。バカな女。いいわね・・世間知らずな佐恵子らしくってとってもいいわ。騙されてるとも知らず滑稽よ」

深々とソファに身を沈めたまま、邪悪な笑みを浮かべて紅音は一方的に嫌っている相手の間抜けな行動に満足気に頷いて鼻を鳴らす。

「最近は女子大生って商品が変態の客層から人気でな。まあちょうど案件とかぶるしついでだ。中には女子高生や女子中学生まで所望する変態どもがいるぐらいだから世も末だぜ。ってそれでしのいでる俺らがそんなこと言えたもんじゃねえよな・・」

「そんな変態どもの相手をあの女にさせたいのよ。・・それよりアイツのツレ回りは能力者が何人かいるわ。くれぐれも油断しないでね」

「なに?おいおい、そういうことは先に言えよ」

愉快そうに話した紅音のセリフに、銀次郎は細い眼を僅かに見開く。

「ターゲットの情報はちゃんと教えてるじゃない。契約違反はしてないわよ?」

「ちっ!これだからとーしろからの依頼は困るんだ。えらい違いだ。どんな能力者がいるんだ?それによっちゃ料金はずいぶん跳ね上がるぞ?」

銀次郎の態度が変わったことに、紅音は腕を組んだまま童顔の愛らしい顔を邪悪にゆがめてまたまた派手に舌打ちをする。

「たいしたことないわよ。・・・茶髪の脳筋の女と、すかした白い服しか持ってない能面女よ。茶髪は筋肉、白い方はオーラの糸を使うわ」

「脳筋の程度にもよるが・・脳筋はともかく、オーラを変質するタイプがいるなんてずいぶん面倒そうなやつじゃねえか。確認するがターゲットの宮川って女の能力は感情感知系で肉体派じゃねえのは間違いないんだな?」

「ええ、そいつは力づくならどうにでもなるでしょうね。よゆーよ」

紅音はソファにもたれたまま目を閉じ、肩をすくめて頷く。

しかし、銀次郎は念のために紅音に言葉を詰める。

「・・・・念のために聞くが、このクラブにいるボディガードの連中でもその宮川ってヤツは攫えるぐらいのヤツなんだろうな?」

「無理ね。あんな無能力なザコたちを頭数に入れる方がおかしいわよ。だいたいあんなザコでどうにかなるならここにこんな依頼しにこないでしょう?ちがう?」

バッサリ即答した紅音に対し、銀次郎は身を乗り出した。

「おいおいおい!最初と全然話がちがうよなあ?!その雌ガキは能力者だとはたしかに最初に聞いてるが、戦闘力はないって言ってただろ?」

「私に比べればッて話よ。それにアンタが行くなら問題ないと思うわよ?」

「ダメだな。話にならねえ。もし何かあったら錫四郎じゃ荷が重いかもしれねえじゃねえか」

銀次郎はそう言うと、黒檀のテーブルに置いてあるスマホを操作し、耳に当てすぐに相手が出たことを確認すると一気に用件を言い切った。

「錫四郎!俺だ。いまやってる女から手を引け」

「ちょっと!何言ってるのよ!前金もう払ってるでしょ!」

ソファに座ったままだが、慌てた声で紅音は叫ぶ。

「ああ!そうだ!・・・もう一息だと・・?それでも手を引くんだよ!・・・・・ああ!それでもだ!・・おっ!?こらてめえ!」

銀次郎のスマホを紅音が恐るべき速さで飛び掛かり奪ったのである。

スマホを奪い、黒檀の机の上に立ったままの紅音は電話に向かって「ちょっと待ってなさい!」と電話の向こう側にいるおそらく錫四郎に怒鳴ると銀次郎に向きなおる。

「いくら欲しいのよ!」

テーブルの上に立ったままの紅音だが、床に立った銀次郎より10cmほど高いだけだ。

少しだけ見下してくる態度の紅音に対し、ネクタイを整えながらため息をついた銀次郎は紅音にギリギリまで近づき目を見据えながらゆっくりと口を開く。

「・・・能力者3人分。今の5倍だな」

「5倍?計算オカシイでしょ?!」

紅音は可愛らしい顔で口角を上げて怒鳴るが、銀次郎は引かない。

銀次郎は丸太のような腕で紅音の腰に手をまわしてガッチリつかむと、顔を近づける。

「お前が俺の女になるって言うなら、前の値段のままでいいぜ?」

銀次郎の怪異な顔が好色に歪む。

「嫌なら5倍だ。情報を偽った慰謝料も含んでる。それも嫌ならこの話はナシで力づくでお前を犯すことにするぜ」

紅音の腰に手をまわした銀次郎がそう言い紅音を引き寄せ、小柄な紅音のヒップに伸びたところで紅音の可愛らしい手が、銀次郎の大きな手を掴む。

じゅう!!

と、いう音がやけにはっきりと部屋に響き渡ると同時に、何かが焼ける香ばしい香りが広がる。

紅音の目が怒りで爛々と輝き、両手には熱を帯びたオーラを纏ってそれが銀次郎の手を焼いたのである。

「いいんだな?ここで暴れても?・・・お前みたいな高慢な女を力づくで従わせるってのもキライじゃねえんだぜ?それに、お前が連れてきた取り巻きのお友達も売っちまっていいんだよな?」

短気で駆け引きなどされることが嫌いな紅音は、もうどうでもよくなりかけ、悪鬼のごとく表情を歪め始じめたが、銀次郎のセリフでオーラの膨張を止める。

紅音は遊びで連れ歩いているだけの取り巻き達といえど、その身柄が行方不明などになれば、真っ先に自分が疑われてしまう可能性が高いということに内心歯ぎしりしたのだ。

(ちっ!あいつら足を引っ張りやがって・・!)

「・・・・・・いいわよ。5倍払うわ。ただし、失敗したら本当に許さないわよ?」

真っ黒に焦げた銀次郎の右手を離して紅音がそう言うと、銀次郎も紅音を締め上げていた丸太のような腕を離す。

「オーケー。交渉成立だな。・・・それにしてもますます気に入ったぜ緋村。俺にもまったくひるまねえとはな。・・・抱き心地よかったぜ」

銀次郎はそう言って紅音を締め上げていた右手を眺め、紅音に焦がされた右手の甲を見て気味の悪い怪異な顔で笑い双眸を光らせたのであった。

「アンタなんてごめんだわ。サイズがちがいすぎるわよ」

紅音も抱えられていた腰回りに鈍痛を覚えていたが、それはおくびにも出さず銀次郎の怪異容貌を気味悪がるように顔を背けてやり返す。

紅音の身長は140cmほどで体重も40kgほどしかない。

それに対して銀次郎は200cmを超え、体重は150kgもある。

二人をならべてみると同じ生物とは思えないほどの体積差があるのだ。

「サイズが合わねえのは使ってたらだんだんなじむから心配しなくていいんだぜ?壊れたらそれまでの話だからよ。それにお前ほどの器量なら下取りしてくれる先は困らねえよ」

異様な怪異な容貌でそう笑う銀次郎に紅音は本気で気味が悪くなって吐き捨てる。

「ったくクズね!」

紅音はそう罵ったものの、七光りが「こいつら」のようなクズに回されればさぞ愉快だろうなと、内心ほくそ笑んだのであった。

【第11章 人工島カジノ計画に渦巻く黒き影 12話【回想】緋村紅音 終わり】13話へ続く

第11章 人工島カジノ計画に渦巻く黒き影 13話【回想】宮川佐恵子と西崎由香INエデン

第11章 人工島カジノ計画に渦巻く黒き影 13話【回想】宮川佐恵子と西崎由香INエデン


「錫四郎さま?どうかしまして?」

「い、いや。たいしたことじゃないんだ。兄貴から電話でね」

「そうでしたの。お兄様がいるとおっしゃってましたわね」

肩肘をテーブルについて形の良い顎に指を添えた黒髪ロングストレートの女は、蠱惑的な笑み向けてくる。

やや細めの三白眼で、上目遣いで見つめてくる姿は、品があり育ちの良さを漂わせるが、それと同時に態度の節々に尊大さがにじみ出ている。

そういった仕草は丁寧に見せていても、隠しきれるものではない。

先日の腕時計といい、普段の身なりや立ち振る舞いから言ってなかなか育ちのいい女なのだろう。

付き合って2か月近くなるが、態度からして俺のことが気に入っているのは間違いないが、個人的なことはほとんどしゃべらない。

わかっているのは、携帯の電話番号とメールアドレス、それと明成大学に通っている女子大生だということぐらいである。

ただ、会話のジャンルは広く女を退屈させない雑談力を持ち合わせているはずの俺のほうが、聞き言ってしまったりすることがあるぐらいだ。

そしていままで数えきれないぐらいの女を落としてきたが、こんなに警戒心が強い女は初めてでもある。

会話のネタはお互いに尽きないが、確信に迫ろうとするとはぐらかされてしまうのだ。

警戒心が強いのは、家庭的な事情からだろうか。どうやらお堅い家の娘らしい。

効率を考えると、このような手間がかかる女を敬遠するべきだが、兄貴からの依頼の女であるうえ、最近は、俺はむしろこの女との時間が楽しみになってきていた。

もう何度もデートを重ねているのに、身持ちが硬いこの女を何とか落としてやろうとむきになっているのかもしれない。

それにしても、この女の目。

アンバーアイというのだろうか。

琥珀色の角膜、よく見ると円形ではない瞳孔にギクリとさせられる。

魅惑的な唇の形も相まって、表情だけ見れば石原さとみに似ている美人なのだが、そのアンバーアイが雰囲気を打ち消してしまっているのだ。

なかなか慣れない眼に、あやうく驚きを表情に出してしまいそうになり慌てて咳き込むふりをする。

「錫四郎さま。大丈夫ですか?」

身を乗り出し心配してくる女の様子からは演技は感じられない。

「大丈夫だよ」と言葉を返すが、女はウエイターを呼び止めおしぼりを持ってくるように頼んでいる。

「佐恵子さん、本当に大丈夫だから」

暖かいおしぼりを手渡ししてくる女にそう言って安心させてやる。

女の顔に安堵の表情が浮かぶのは、本当に俺のことを心配していたからだろう。

「佐恵子さん。このあと少し動きたくない?佐恵子さんって明成に行くようなお嬢様だけど、見た感じけっこうスポーツもしてたんじゃないかな?ほら、すごくスタイルいいし」

さりげなく相手を褒め情報も引き出しながら、いまいるイタリアンレストランから目的地へ誘導しようと笑顔で言ってみる。

「う・・うごくとは?」

顔を真っ赤にして聞き返してくる女の態度が予想以上にオーバーだったことに些か面食らうが、おそらく動くという言葉でエッチな連想でもしたのだろう。

あながち間違いではないが、耳年増なだけでおそらく処女であろうこの女の誤解を解いてやる。

「クラブだよ。ちょっと踊ってみない?」

「クラブ・・ですか?わたくし行ったことございませんわ。ダンスを踊るところですの?」

「まあ、そうだね」

「で、でも・・」

クラブを知らないとはこの女、こんな美人なのに大学に入って夜遊びもしたことがないのだろう。

今までのデートでも会話も浮いた遊びの話しなどはなく、政治や経済か大学や高校のときの学校内での話がほとんどなのだ。

クラブと聞いて気がすすまないような仕草をしているところを見ると、恥ずかしがり屋なんだろうとは推測が付く。

「大丈夫だよ。そんなにお固く考えなくても。音楽に合わせてリズムをとるぐらいの感覚だよ」

「いえ、ダンスは一通り嗜んでおりますが・・、今日はそう言った服は持ち合わせておりませんし、それに・・ダンスとなると・・」

佐恵子の内心では、スタンダードだろうがラテンだろうが、お互いの身体にふれあい、かなり密着するということになってしまうということに赤面しているのだ。

「服はそのままでも十分素敵だよ。固く考えないでさ。俺は何度か行ったことあるし大丈夫だよ。行ってみよう?」

「ええ・・わかりましたわ・・」

女の様子からすると押せば大丈夫なはずと確信し、すこし強引に誘ってみたのだが、思った通り女は躊躇いながらも顔を赤くして頷いたのだった。


クラブ『エデン』の1階は看板どおり普通のクラブである。

しかし地下1F以下はVIP会員や、特別な趣味嗜好を持つが通常の店では受けられないサービスを提供しているグレーな場所であった。

そして普通のクラブである1Fの『エデン』にすら会員制でIDカードがないと入れず、入場者は手の甲に蛍光色のスタンプを押して部外者の侵入を警戒するという入念ぶりである。

そしてスタンプにはいくつか種類があり、入場者の目的に合わせて選んで押してもらえるのだ。

通常スタンプの種類は3つ、青い蝶、赤い花、白いスマイル顔である。

そして店のスタッフや警備の者に押されている、黄色い十字模様。

ほとんどの者がその青、赤、白の3色なのだが、まれにみる色がある。

VIP会員しか押せない紫の蝶、桃色の花の2つである。

入場者はおもにそのスタンプの色を見定めて、相手の入場意志を知ることができるのだ。

大抵の者は青か赤のスタンプを手の甲に押している。

男の手の甲には青、女の手の甲には赤色のスタンプがほとんどの入場者に押されており、白色のスマイル顔を押しているものはごくわずかだ。

青い蝶を押している男は、お相手を探しています。

赤い花を押している女も、お相手を探しています。

という明確な意思表示であり、いやゆる『エデン』の1Fにあるクラブはヤルのを目的とした社交場なのだ。

『エデン』は無軌道な若い男女のたまり場と思われがちだが、芸能人や財界人の多くも通う者がいるほど人気を博している。

その理由の一つが、入場時に仮面をつけることができる匿名性だろう。

店側は顧客をIDで管理しているが、顧客同士はお互いにそう言ったことを話し合わない限り、知られることはないのである。

身分や立場を隠し羽が伸ばせ、自分の偏った趣味や嗜好を満たせられる場として『エデン』は発展してきたのだ。

みんな最初は恐る恐る1Fのクラブから始めるが、気が付けば高額なVIP会員会費を払い入り浸ってしまう者も多い。

大手出版会社常盤広告に勤める西崎由香もその一人であった。

大学を卒業しすでに3年、もはや会社は新人扱いをしてくれない。

しかし、まだまだ独り立ちできるスキルとは言い難い西崎由香は、上司からの圧力と後輩からの突き上げに毎日ウンザリしていたのだ。

そんななか、1年程前にあまり取引のない得意先の営業マンに酔った勢いで誘われたこの『エデン』にド嵌りしてしまっていたのである。

最初は排卵日前後に訪れる欲求を発散するために月に一度ぐらいのペースで、1Fのクラブに仮面をつけ一夜限りの男を物色していたが、匿名性が守られるこのクラブでは徐々に大胆になっていったのである。

ヴィィィィィィィィィン!

「はぐっ!うぅううう!・・・いぐぐっ!いぐう!!」

「また逝っちゃったねえ。ユカリちゃん」

右膝を抑えた男が電マを片手に息も絶え絶えの私にそう言ってくるが、応えられる余裕はない。

ヴィィィィィィィィィン!

左膝を抱えている男が、すぐに違う電マを陰核に押し付けてきたからだ。

「おごっ!ふぅ!ふぅ!おおぉおおおお!」

首を振ってイヤイヤするが、笑い声と送り込まれてくる陰核への振動が止むことはない。

ユカリはここでの仮名。

ユカリは普段は大手出版会社に勤めるお堅いキャリアウーマン西崎由佳なのだ。

ユカリは目だけを隠す蝶の形をした仮面を付け、口にはゴム製のボールギャグ、首には真っ赤な首輪、その首輪に連結された手錠だけを身につけていた。

男たちの顔にもユカリ同様、顔を隠す仮面を付けている。

男たちの手の甲には青色の蝶、ユカリの両手の甲と恥毛の上あたりに桃の花をかたどったスタンプが押されていた。

つまりこの部屋の参加者は、ユカリ以外は通常会員ということになる。

3人掛けのソファの上でM字に両ひざを開かされるように座らされ、左右の男たちからは交互に電マを当てられては、浅ましくほぼ全裸と言える姿で絶頂を何度も晒している。

ふたりに足を広げられ、正面に立つ男はユカリに向ってレンズを向け、痴態を収めていた。

部屋にはユカリ以外に男が3人。

実はユカリと男3人は顔見知りである。

しかし、男3人は仮面を付けた女ユカリが西崎由佳だとは知らないのだ。

VIP会員となった女性は、匿名性が守られながら店側に要求が出せるのである。

3人の男たちは西崎由佳が普段印刷を発注している下請け会社の社員たちなのだ。

26歳となった西崎由佳よりも20歳ぐらい年上の男と記憶している。

普段は大手会社の発注元である西崎由香に対して、丁寧でへりくだった態度をとってくる3人の年上の男たちに、由香は今いいように弄ばれている。

『エデン』はVIP女性会員のアンケートや会話から、嗜好分析し優香に提案してきたのだ。

「ユカリさんのお知り合いかもしれない方がお見えになってます。ユカリさんの顔や素性をわからないようにいたしますので、彼らの部屋に行ってみませんか?」

ということであった。

由香はかなり悩んだが、プレイ内容や素性がバレないということを確認してOKしてしまったのだ。

先月は忙しすぎて『エデン』に来ることができず、2か月もご無沙汰にしてしまった影響も大きい。

ヴィイイイイイイン

「うぅ!うう!!っううっ!!!」

先月は指だけで我慢し、今月に入ってからは今日こそ『エデン』でお相手を物色してホテルインしようと、このさい今回の『エデン』側の提案に乗り、1か月近く禁欲生活を続けていた羽目を思いっきり外すことにしたのだ。

右側の仮面の男、仮面をしていても予め知らされていれば誰だかはっきりと分かる。

週に一度は会う下請け会社の平社員で、中川さんだ。

普段は地味な作業服で、おどおどと上目遣いで由香をチラチラ見てくる男なのだが、今日の態度は別人である。

「ほらもう一回だよ。ユカリちゃん」

その中川さんに今日何度目かの電マを陰核へと当てられる。

知り合いに、自分だとバレない状況で全裸に近いまま電マを股間に当てられるという背徳感が生む興奮は絶大だ。

「ふぐぅう!!ふぅー!ふっー!!んっ!!」

普段冴えない下請け会社の平社員さんに、電マを自身の最もな弱点の一つである陰核へとぐぃ!と押し当てられる。

鼻からしか息ができない為、無様な鼻息をだし身体をのけぞらせて快感を身体全身で受け止める。

プレイ内容は、電マやバイブのオモチャ使用可、お尻は禁止、マスクの取り外し禁止、ゴムの使用がルールである。

下請け会社の社員の前で、ほぼ全裸で何度も電マで気をやらされたユカリは、大きなゴムボールギャグを嚙まされて、鼻だけで息をして苦しそうに藻掻く。

「ユカリちゃん苦しそうだね?ボールギャグ取ってあげようか?」

左ひざを抱える仮面の男、牧野さんがそう聞いてくる。

牧野も中川同様、下請け会社の社員で40歳を過ぎの痩せぎすの男だ。

どうみても普段由香が、男としての魅力を感じる男ではない。

由佳は『エデン』のスタッフが言っていたことを思い出す。

「この大きめのボールギャグは苦しいでしょうが、ユカリさまの声と顔をわからなくするためのものです。苦しくても取らないほうが良いかと思われます」

ヴィィィィィィィィィン! ヴィヴィヴィィイイイイイイ!

ユカリが応えるより早く、牧野さんがバイブを挿入してきたのだ。

週に一度は顔を合わす相手だが、由香は牧野さんとはほとんど会話をした記憶がなかった。

それほど影が薄く、目立たない男なのである。

当然、由香の男性センサーに反応はしない。

「簡単に入ったねえ。こんな太いバイブなのに。ユカリちゃん。こんなところに来るぐらいだから欲求不満なんでしょ?今日はたっぷり可愛がってあげるからね」

牧野さんの声ってこんな声だったんだ。と由香は頭の片隅で思ったが、牧野がバイブをシェイクしてくる手つきは見事で、思考はすぐに遮断される。

ずちゅっ!ずちゅっ!ずちゅっ!

バイブは膣の中に突っ込んでかき回せておけばいい。

そういうモノではないということがよくわかっているバイブの使い方だ。

膣の上側である陰核の裏側、そして最奥にある子宮口の入口付近、力まかせではなくまずは陰核の裏側を優しぐ抉り擦るように膣壁を卑猥な音が鳴り響くようにして擦り上げてくるのだ。

「ふぐっ!ふぐっうう!!んっんっ!!」

普段男とも見てない男の見事な性技で高められる自分の身体に興奮する。

既に陰核に当てられている電マに加えて膣内の陰核裏を押し潰しながら擦る圧迫感と、膣奥にバイブが到達したときに的確に与えられる振動。

疑似ペニスであるバイブに刺激され、出番かと勘違いして子宮そのものが降りてきて、子宮口を弛緩させられる。

すでに子宮そのものが感じはじめたことに驚いて、とっさに足を閉じようとしてもそれを許してくれない左右の男たち。

たえず陰核を責められ、Gスポットとポルチオをバイブで交互に甚振られてバイブ挿入から2分と持たず身体は白旗を上げる。

「うごっ!ほがっ!!ふー!ふっー!!んぅ!!うぐううううううううう!!いぐうぅうううう!」

足を広げられた格好で鼻水と涎塗れの顔で声も満足にだせずに絶頂に無理やり押し上げられたのだ。

「ふっー!ふっー!んぐっ!ふっー!んあああああぁ!!」

「よしよし。逝った逝った。奥もすっかり出来上がったな」

「ユカリちゃん。感じやすいねえ。今からこんなんだと大変だよ?」

絶頂の余韻に浸る暇もなく、中川さんと牧野さんはオモチャを止めることなく耳元で囁いてくる。

正面でレンズを向けてくる男、いつも発注数量を間違える下請け会社の無能な万年主任、今年50になるはずの笹野さんがボールギャグを押し込むように突いてきた。

この無能な下請け会社の主任のせいで、由香が自社の上司から叱られたのは一度や二度ではない。

そんな男がぐぃと由香が口に咥えているボールを押し込んできたのだ。

「おごっ!?」

ただでさえ大きなゴムボールギャグなのに押し込まれたために苦しさから私は無様な悲鳴を上げてしまう。

「ユカリちゃん。ゴムボール取ってあげようか?本当はダメだけどゴムボールはユカリちゃんが外してほしいって言ったら外してもいいんだよね?」

そう優しい声で言ってくるが、口調とは裏腹に笹野主任はボールギャグを更に押し込んでくる。

「おごっ!うぶぅう!!?」

首を振ってイヤイヤするが、笹野主任は私の頭を抑え更にボールギャグを口に押し込んでくる。

ヴィヴィヴィヴィ!ヴィィィィィィィィィン!

膝を抑えてて広げている中川さんと牧野さんも、息苦しさと何度も逝った私の様子をニタニタと笑いながらオモチャを押し当ててくる手を強めてくるばかりだ。

「ほらあ、ユカリちゃん。苦しいでしょう~?鼻だけで息してフガフガ言って可愛いけど、外してほしくないの?それとも窒息しかけながら逝きまくってみる?」

冗談じゃない。苦しすぎるわよ!と言いたかったが、声に出せるはずもない。

そもそも、ボールギャグを外してしまったら、口元はバレるし、声はもろにバレてしまう。

この3人にユカリが西崎由香だと知られれば、明日からこの3人に玩具にされるかもしれない。

しかし、息苦しさのあまり、ボールギャグぐらいならとっても大丈夫かもしれないという思いが湧いてくる。

でも、声で私だとバレてしまうかもしれない・・・。

でももうこの格好で責められ続けるのは、気持ちいいが苦しすぎる。

これ以上息苦しさが続くのは耐えられないと思ったとき、私は首を縦にコクリと振ってしまったのだ。

「オーケー」

と満足げな声で万年主任の笹野はそう言うと、カチャカチャとボールギャグのバックルを外しだす。

顔がバレるかもしれないという恐怖に一気に後悔しだすが、笹野主任が手を止めてくれるはずがない。

「ぶはぁ!!きゃうう!!ああああん!あああああああ!」

涎塗れのボールギャグ糸を引いてが外された瞬間、電マとバイブで甚振られていたため嬌声を上げてしまう。

「ユカリちゃんやっぱり思った通り声大きいねえ」

「こういう口元してたんだぁ」

「見ないで!いやっ!ダメ!っああああ・・・!いくっ!いくっ!いくぅう!!」

顔見知りの下請け業者3人に、正体がバレてないはずとはいえ、いいように玩具にされて逝かされる自分に興奮し、すぐさま絶頂に押し上げられる。

ボールギャグが外されたことで、顔も半分わかり、声色で西崎由佳だとバレてしまうかもしれないという興奮が、全身を粟立たせより高い絶頂へと打ちあげていくのだ。

「はははっ、すごい逝きっぷり」

「内ももまでびちょびちょだよユカリちゃん」

恥ずかしいことを指摘されるが、深い絶頂の余韻で耳抜きが必要なぐらい身体の外と内の気圧が違ってしまっているためまともに反応できない。

「ユカリちゃんもすっかり出来上がったことだし、そろそろ本番と行こうか」

本番?・・・と聞いて朦朧としていた意識が少し戻る。

そう、彼らはまだSEXすらしていない。

私をプラスチックのオモチャで少しばかりツツキまわしただけだ。

彼らが満足するには最低1回ずつは果てるのをこの身で耐えなければならない。

すでに逝きまくってしまった自身の局部が耐えられるか心配だが、そんなことは今の彼らには関係がないだろう。

それどころか私の嫌がる素振りすらも、彼らのやる気を更に出させてしまうかもしれないというのは、女であればわかってしまう。

笹野主任は部下の二人に私の足を広げさせると、カメラ片手に彼の貧弱なキャリアとは正反対の立派な男根を突き入れてきた。

「ああああああ!」

無機質なバイブの感触とは明らかに違う、熱く太いモノが自分の最奥に突き刺さる感覚が与えてくる甘美な味に我慢していても声を上げてしまう。

バイブのような玩具を使われるのも、弄ばれているみたいで被虐心を大いに揺さぶられるが、本物を入れられると体温や息づかい、なにより男の腰が自分に臀部や恥部にうち当たってくる感触はたまらない。

なんで私の身体こんなに粗末に扱ってるの?!と被虐心も膨らんでくる。

腰がっちりつかまれて、顔を隠そうとしても髪をかきあげられ快楽で歪んでしまっている顔を見られる。

笹野主任はカメラ片手に、蝶の仮面だけを付けた私の顔を収めつつ、器用にもう一方の手で、下腹部にある桃色の蝶のスタンプを親指で潰すように撫ぜる。

「んっ!!?きゃぅううう!!?」

笹野主任がスタンプを触った瞬間に私の身体の感度が跳ね上がったのだ。

「へっへっへ」

「スケベな女だねえユカリちゃん」

「あああっ!!あああああっ!いやぁ!なにこれええ!!?」

快楽に塗れながら困惑の声を上げる私とは裏腹に、男たちは私の反応をさも当然のように見て笑っている。

どういう原理かわからないが、下腹部に押されたスタンプを触られると感度が上がる。

笹野主任は私の反応を楽しみながら腰を打ち込んでいたが、カメラを中川に渡すと両手で私の腰を掴でピストンに専念してきた。

ずちゅっ!ずちゅっ!ずちゅっ!ずちゅっ!ずちゅっ!ずちゅっ!

「ああっ!!ああっ!いく!逝っちゃうっ!!!」

笹野主任の男根であえなく絶頂に押し上げられそうになった私は、牝として屈服の悲鳴ともいえる逝く宣言をして身体をガクンガクンと震わせる。

・・・・ずちゅ!・・・ずちゅっ!・・ずちゅっ!・ずちゅっ!

「ああっ!ダメ!逝ったばっかりだから!」

「へっへっへ」

「ひひひ」

そう言う私を見下し、左右の中川さんと牧野さんが下品に笑う。

激しいピストンが再開され、またもやあっという間に絶頂付近まで押し上げられる。

「いやっ!ダメ!またっ!!」

私がすぐに逝きそうになってしまっているのに笹野主任はまだまだ余裕の表情だ。

(まずい・・こんな調子で3人も相手にさせられてたら壊されちゃう・・)

そう思ったとき、私の腰を掴んでいた笹野主任の親指が、私の恥部に押されたスタンプをグリグリと潰し始めたのだ。

「きゃうううううう!?はぐぅ!!?逝くっ!イクっうう!!!?」

「ははははっ!」

「何回でも逝ってもいいんだよユカリちゃん?」

ソファに上で反って絶頂を迎えている私に対し、左右から笑い声が聞こえてくるが、いまだにお腹のスタンプをグリグリされながらピストンされてはまともに反応すらできない。

「またっ!?いっくぅ!!??逝ってる!!逝ってるのにまた逝くぅ!!」

「すげえイキっぷり」

「淫紋スタンプの効果つっても、ユカリちゃんよっぽどたまってたかエッチな子なんだねえ」

淫紋スタンプという聞きなれないワードに突っ込むゆとりすらない。

笹野主任だけで何度も逝ってしまった・・。あと二人耐えられるかしら・・などとこの時はまだ思っていた。

「よし、じゃあ交代だな。つぎ中川だな?」

「はい!」

つい「え」と声を出してしまった。

何故なら笹野主任はまだ逝ってないからである。

「いただきまーす」

ずちゅっ!

「あぐうううぅ!」

「主任、ユカリちゃんの淫紋おねがいしますよ」

「しょうがねえな」

困惑する私をよそに、3人は場所を変え中川さんがさっさと挿入してきた。

ルールどおりゴムは付けてくれているが、ゴムが一物の半分ぐらいしか包まれていない程の巨根だ。

くわえて右側からはカメラを持った笹野主任が、私の顔をアップで撮影しながらお腹の淫紋なるピンクのスタンプ部分を親指以外の四本の指で押しつぶしてくる。

左側の牧野さんは、ボールギャグが外された私に首の後ろから手をまわし口に指を入れ、もう一方の手で乳房を激しく撫でまわし、時折尖らせてしまっている乳首を嗤うように引っ張り上げてくる。

「ああああっ!逝くっ!また逝くっ!!」

「はやいねえユカリちゃん。何回でも逝っていいんだよ?」

「逝くペース速くなってるねえ。時間までに耐えられなかったら大変だよ?」

3人そう言う理由は分からなかったが、中川さんに3回気をやらされたあと、牧野さんにも3回気をやらされた後にその理由がわかった。

全員わざと逝かないようにして、『エデン』で与えられている2時間という時間をめいいっぱい使うつもりなのだ。。

再び笹野主任が正面に回り、ビジネスパーソンとしては貧弱だったスキルとは真逆の性能を持つ、男根を当てがってきた。

「も・・もう!何度も逝ったからもう!!もうやめてください!」

1時間半以上も逝かせ拷問で回されていた由香はとうとう耐えきれなくなってそう言ってしまった。

「何言ってんの。まだ時間30分ぐらいあるし、俺たちも逝ってないからね。それともユカリちゃん。マスク取ってくれるなら、みんなちゃんと逝って終わりにしてあげるけどどうする?」

カメラを向けた笹野主任が意地悪く聞いてくる。

一人の女を男たちが逝かないようにローテーションを組んで輪姦してくるようなプレイは、由佳はもちろん初めてであった。

だが、3人の様子から女をこのように甚振るプレイに慣れているらしい。

3人とも暴発することなく、女だけ絶頂させ自分が逝きそうになるとクールダウンで次の男に代わるのだ。

こんなローテーションを組まれてしまえば女はひとたまりもない。

ただ、このクラブでは時間制限が設けられているのが救いである。

「ダメ・・です。仮面ははずせません」

「ふぅーんそうなんだ。じゃあハードに行くよ?」

笹野主任は私のセリフを聞くと残忍な表情になって、私の身体を持ち上げて体位を変える。

「おい、口も使っていくぞ」

「まってました。これで待ち時間が短くなりますね!」

「えっ!?きゃっ!!」

笹野主任は私を持ち上げてうつ伏せにすると、すぐに腰を引き上げてバックから突き込んできたのだ。

「うぐっ!?」

そして、膣への挿入と同時にお尻にバチンと笹野主任の腰がぶつけられると、髪の毛を掴まれて顔を上げられて中川さんの巨根が口に押し込まれる。

「うっ!うぐうぅうう!!??」

あまりの大きさに目を白黒させるも、下半身から打ち込まれてくる快感に脳がぼーっとなり始める。

中川さんの巨根は先ほどの咥えさせられていたボールギャグよりも太いし、当然長い。

そのうえ、さっきまで自分の膣を散々かき回した愛液だらけの巨根が自分の口に突っ込まれてる。

その被虐心で背中に鳥肌が一気に立つが、笹野主任はバックスタイルのまま、私の腰を掴んでいた手を這わし、お腹の淫紋スタンプを押しつぶしてきたのだ。

ボールギャグをはめられていた時よりも、苦しくハードなピストンがバックスタイルで打ち込まれる。

「はぐぅ!!?はぐっ!いぐっ!!いぐぅううううううう?!」

腰を掴まれたまま膣に突っ込まれ、頭を掴まれたまま喉に突っ込まれたまま身体を不自由にガクンガクンさせて激しく絶頂したことを男3人に見せつける。

「ははははっ」

3人の蔑んだ嗤い声が聞こえてくるが、そういうものすら興奮してしまう。

「ユカリちゃん。中出しは禁止だから、全員ユカリちゃんの口にだすからね」

朦朧とした意識のなかで、笹野主任がそういうことを言ったが、男3人に抑えつけられて快楽に塗れていてはまともな判断はできない。

どうして女というモノは快感に狂ってしまうと、頭が真っ白になってどうでもよくなってしまうのか。

「女は子宮に頭がある」など言われても若かりし頃は鼻で笑っていたが、どうやら私の脳も子宮にあるらしい。

四つん這いという屈辱的な恰好、尻穴も眺められながら犯され、男が逝きそうになったら私の前の方へと周り私の喉奥に射精していく。

ローテーションの最後である牧野さんが、冴えない顔の割には凶悪な一物を私の口に突っ込み果てると、栗の花を潰してぶち撒けたような鼻をつく強烈で濃厚な臭いが脳内に広がたと同時に、淫紋を押しつぶされながらバックから突き上げて来ていた笹野主任の男根によって絶頂で身体を振るわせられ、顔面精液塗れになってソファに突っ伏したのであった。


―唐突な作者の心の声―

男が女の声を演技じゃないのか?とよく疑う者がいるだろうが、もちろん演技の時もある。

しかし、考えてみてほしい。

あの嬌声が演技じゃなくガチだとすれば。

気持ちいい時はめっちゃ気持ちいい。

演技の時はもちろんあるといったが、恥ずかしながら演技じゃないときももちろんあるのだ。

普段冷静に振舞っていればいるほど、普段真面目に接している相手であればあるほどそんな声を出してしまうのは恥ずかしい。

自分で言うのもなんだが、私は普段おそらく男性たちにはこう思われている。

「真面目そう」「キツそう」「話しかけづらい」。

親しい異性に意見を求めたところ、近寄りがたい雰囲気はあるとのこと。

ふむ。・・怯えるでないぞ?

他の明るく振舞っている女たちと、そうさほど精神構造は変わらないはずですから。

今は諸事情からそう考えていないが、普通に彼氏欲しいなとか思っていた時期も長い。

「こんな男、ないわー」、「この人とこんな関係になってはダメだ・・。このあとどんな顔して会えばいいんだ」と思っている相手だからこそ感じてはいけないと思うし、そんな姿を見せたくはない。

男たちに、そんな姿を見られるのは絶対あってはならないし恥辱だ。

・・・ただ「恥>嫌」という状況になると、女は意思とは関係なく感じはじめてしまう。

男性諸君には、女がその気になる状況づくりというモノをもっと励んでもらいたいと常々思っている。

すごく我がままを言っているのはわかるが、「自分の過去の自慢話でオレマジでスゲーだろ?マウント君」、「俺の方が賢いぞ!どうだ!と見せたいがために女の意見に対し否定から入るイタイ勘違いマン」「店員などにイキって強さアピール?するIQ2君」、「不機嫌なオレを察してくれかまってくれないと拗ねちゃうぞ幼児ちゃん」などには『いい男だわぁ~』とはならない。

正直に言うと私はそんな男たちには『死ね』程度ぐらいのことを笑顔で思っているときがしょっちゅうある。

男は自己アピールの仕方をほとんどの場合、盛大に勘違いしていると思う。

「俺強くて賢くて魅力的マン」のアピール方法がサル以下なのだ。

しかも性質の悪いことに、ほとんどの男は自覚症状すらない。

そして男は正論で痛いところを突かれても、チンケなプライドを護るために、延々とウソにウソを塗り固めていくヤツが多いのである。

謝らない奴も多い。

男からすれば、「俺はこんなに強くて賢くて魅力的だって見せてるのにあの女は全然俺の魅力に気づかない!見る目の無い女だ!」って思っているのかもしれない。

マジで糞である。

そして、ものすごく猫なで声でアプローチしてきた挙句、こちらにその気がないとわかると、盛大な掌返しをしてくるのもクソ男の特徴だ。

此方は、怒らせないようにずっと丁重にお断りし続けているのに、本当に脈なしだとわかると言葉遣いや表情もがらりと変わる。

それぐらいならまだいい方で、身に覚えの無い悪口まで言うゴミすらいる始末だ。

話が脱線しまくってしまったが、ともかく男って本当にマジ糞って思うヤツばっかりなのが現状なのでここで愚痴ってしまった。

昔のように結婚していなければ女が生きていけない時代ではなくなったのだ。

最早女ばかりが我慢する時代ではない。

私の収入よりはるかに少ない男と一緒に暮らす価値がどれほどあるのか、価値観を共有するにはいまの時代おそらく男の方が見方を変えなければいけない。

女は炊事、洗濯などの家事全般をするのが当たり前という時代錯誤の脳ミソを持っているようなサル同然の男とは絶対うまくいかない。

そして、週に一回ぐらい洗濯をした、食事をつくった程度のことで、「俺は家事を手伝っているよね。ドヤァ」などとは口が裂けても周囲の友人や、自分の親などに言わないことだ。

状況がわからない人はその言葉を信じてしまうかもしれないし、なにより家事のほぼ99%をこなしているパートナーに謝っても許されないような暴言妄言である。

家事は毎日発生し、休みもないから大変なのだ。

断っておくが、私が炊事や洗濯などができないわけではない。

料理は私の趣味でもあるし、おそらくかなりの水準で料理はできるほうだと自負している。

昨今こんな高性能な家電製品があるおかげで、私のような女でも簡単に調理できるし、インターネットのおかげでレシピも簡単に知ることができる。

掃除に関してもルンバ君やブラーバ君がわずかな電力と消耗品で毎日やってくれる。

女が一人で生きていくのに死角なしの時代である。

太平洋戦争直後ぐらいは、炊事はするために朝4時起きで窯の火いれ、水は井戸から汲み上げ桶で運んでこなければ、お米が炊けず料理が作れない重労働だったが、今はそうじゃない。

だから、今の女たちで「私専業主婦です!専業主婦だから立派です!扶養で年金までバッチリもらえます!」というのも思考停止してると思う。

戦後直後ぐらいまでなら専業主婦はものすごく重労働だったと思うし、専業主婦ってだけで本当に立派だと思う。

そのうえ子育ても重なれば、その時代の主婦は現代の囚人より辛い過酷な労働かもしれない。

毎朝4時に起きて、炊事洗濯。

家電製品のない炊事や洗濯はさぞ大変だろうと想像できる。

冷たい水で、毎日大家族の衣服を手で洗うとか想像しただけでキツい。

そんな時代じゃなく現代に生まれることができたのは本当にラッキーだと思う。

ただ、恵まれた現代でも女として生まれたものなら誰しも、男尊女卑という考えや出来事に出会ったことがあるだろう。

男が女より優れている点はあるのは認めるし、女が優れている点があるのも把握しているつもり。

いままで男が社会的有利に生きてこれたのは事実で、女がここまで社会進出をしてきたのもここ50年ぐらいの話だ。

昔は強い男に選んでもらわなければ、自分も自分の子供も生命の危機に晒されやすかった。

そして、その強さの定義は基本的に腕力や知恵や地位だ。

選んでくれたオスが、他のオスより腕力がつよければ、自分や自分の子供が他のオスから乱暴される可能性も低い。

選んでくれたオスが、狩りが上手なら自分も自分の子供も飢える確率が少ない。

だから女は本能的に自分より大きくて背の高い男を好むし、スポーツや勉強ができる男を好む傾向にある。

イケメンがモテるのも、女が遺伝子的に左右対称の顔を選ぶ傾向にあるからだ。

男でよく、「男は顔じゃないハートだ!」という人がいる。

その意見には一定の範囲で激しく同意できる。

だが、本能的にイケメンを選ぶ傾向にある女が多いのはモデルやジャニーズの人気を考えれば明白だろう。

私は男と女の価値の違いというモノに偏見がある。

若い女の価値=1000 若い男の価値=100
オバさんの価値=10  オッさんの価値=90

上記の通りだ。

だから私は、オバさんになっても自尊心を失わない生き方をするために脳ミソを鍛え、収入減を人並み以上に確保することに尽力しているのである。

女は若いうちはただそれだけで価値が高いが、それを時限的なモノだと理解していないとけっこうしんどいと思う。

風俗業界でも女は18~22ぐらいまでの間に、2億円は稼ぐことができるが、それ以上の年齢になると需要がなくなるわけではないが相当キツイとそのスジの人に聞かされたことがある。

なので、わたしは身体を売る勇気もないけどそこそこの生活はしたいので、オバさんになっても、このひねくれた考え方の頭と貧弱なボディで乗り切るしかないのだ。

悩殺できるようなボディではないが、顔はまだマシだと・・・思いたい。

ただ、若くて顔がいいだけでは自尊心が保てない。もうすでに若くないが・・。

若い間だけ穴として需要はあるがそんな人生はゴメンなのである。

私の偏見に満ちた価値観の続きだ。

女はおそらく男以上に美が好きだ。

なぜなら、生存本能の名残だから。

(ただ極稀に私と変わらないくらい美意識の高い男性が居るが、美意識の高い男性はやはり社会的地位も年収も高かったと記憶しています。手が美しい男性は特に高収入な気がします。経験上。)

人は顔の左右対称性を見て、イケメンか美人かを判断している。

そして相手の顔のつくりが左右対称ならば、自分の子供が奇形に生まれたりする可能性が低い。

自分の子が、奇形に生まれてしまうとその集団のなかでのカーストボトムへと母子ともども落ちてしまい生きにくくなるからだ。

原始時代の30人ぐらいの集落で生活していることを想像してほしい。

生れつき指がない、腕の長さが違うなどの特徴を持って生まれてしまうと、狩りにいくのも不利だし、穴を掘る、家をつくったりするような土木作業も普通の人より出来なくなる。

そういった子を持つ家族がその集落の中で生きにくくなるのは必然だろう。

イケメン好き、手の造作、いわゆる手フェチと呼ばれる女が多いのもそういう防衛反応からだ。

例にもれず私もイケメン好きだ。

それゆえ、いい男の手の形やアゴの形とかをガン見してしまう時がある。

ついでに言うと、好みの臭いだったりする男がいると話すとき普段より近くに寄ってしまう。

そして、相性のいい相手からモテたいなら、香水を付けないことを強くお勧めする。

貴方が自分で気にしている体臭を、良い匂いと言ってくれる女性は必ずいると思うからだ。

遺伝子が遠ければ遠い相手ほど、良い匂いだと認識するらしい。

体臭は自分にはない長所を子孫に反映させるためのシステムで、自分とは違った遺伝子を持つ人間を人は匂いという本能で嗅ぎ分けているのだ。

「こいつ良い匂いだなぁ」と思う相手がいれば、その人も貴方のことを良い匂いだと思っている可能性は高い。

だから、変に香水とかで飾るのはお勧めしない。

私も基本的に香水は使わない。ローズマリーを抽出して、アルコールと混ぜて消毒を兼ねて使っているぐらいだ。

恋人にするなら顔の作りが左右対称に近くて、良い匂いの相手にしよう。

お互いが幸せならば収入はそれほど重要じゃない。

それに今の時代、やり方を見つけ努力を続ければ、身体を売らなくても女でもそこそこ稼げるようにはなる。

しかし、私のようなことを言うような女は男にも女にもモテにくい。

私は百合ではないので女にモテなくてもどうでもいいが、男にはモテたい。

そして悲しいかな、「女の脳は子宮にある」という言葉はどうやら本当で、どうでもいいから男ほしい!と思う時があるのだ・・・。

言葉にするとものすごく難しいが、男性たちは私が言っていることをわかってくれるだろうか。

たぶんほとんどの男が理解できないだろう。

だから男たちは「女はめんどくさい」という言葉で片づける。

ただ私も「女はめんどくさい」ということは身に染みてわかっているつもりだし、その意見には強く同意する。

【第11章 人工島カジノ計画に渦巻く黒き影 13話【回想】宮川佐恵子と西崎由香INエデン終わり】14話へ続く
筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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