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第5章 悲報 第1話 新しい生活の日常 南川美千代

今日は昼の消費者金融のコールセンターの

仕事が休みだったので夜から夜顔のスナックの

バイトのみ。

陽介に夕飯を食べさせ夏休みの宿題をキチンとする

ようにはっぱをかけてから出勤する。

1週間ほど前に家に警察が来ると言う私の今までの

日常では考えられない事があったがあれ以来、

あの長身で2枚目の男性刑事もキャリアウーマン風の

美人刑事も、もう1人のはっきり物を言うタイプの

女性刑事も来ることは無く一応刑事が来た事と、

元主人の事を聞きに来たと言う事はご近所でも特に

お世話になっている織田さんだけにはそれとなく

話しておいた。

もしご近所で変な噂がたったり、何か誤解を受け

陽介にまで迷惑がかかりそうになるような事が

あれば今私を助けてくれるのは織田さんだけだと

思うので大抵の事はいつも織田さんには話すように

していた。

最初はあまりご迷惑はかけれないと思っていたが

どうやら織田さんも私や陽介に良くしてくれる事を

生きがいに感じていると私の居ない時に店のママの

薫子さんに言ってくれていたらしく薫子さんから

聞いた時は本当に嬉しくて薫子さんや同じスタッフの

恵子ちゃんの前で泣いてしまったほどだった。

店の方も通い始めた時は少し緊張もしたが実際

お酒を飲みながら話していると来るお客さんも良い方

ばかりでスタッフの子も本当に良い子ばかりなので

すぐに慣れて来て今ではもう仕事が楽しくなってきている。

紹介してくれた織田さんには本当に感謝の気持ちで

一杯だ。

(コールセンターの最初の頃の方がよっぽど

緊張したな~

私は面と向かっての接客の方が向いてるのかな?

あっコールセンターと言えば最近・・・

中村SV元気ないと言うかボーとしている

事が多いけど疲れているのかな?

いつもは冗談とか軽口で私達を励ましてくれるけど・・

最近そういうこともしなくなったし何かあったのかな?

中村SVには採用して貰った御恩もあるし

新人の頃から私のミスの後始末もよくしてもらって

いるから一度お店に招待して元気つけてあげようかな?)

そんな事を考えながら出勤時間の20時まであと10分くらい

の時間になり私はいつも通り丁度お店に着く。

私達の暮らしているハイツバードアイランドからは

徒歩で10分弱で着く歓楽街の商業ビルの3Fに

お店はあるので通勤も楽で少々酔っても大丈夫な所も

凄く助かる。

「おはようございます~」

ドアを開けお店に入ると薫子さんと恵子ちゃんが既に

カウンターの中で準備をしている。

「おはよう~美千代ちゃん」

「美千代さんおはようございます~

今日は光ちゃんが10時からですから

それまでは2人で頑張りましょうね」

薫子さんがいつも通り笑顔で挨拶をしてくれると

恵子ちゃんがそれに続き声をかけてきてくれる。

「あら~恵子ちゃん~

私も居るわよ~何だか

それだとうちのお客様はみんな

恵子ちゃんと美千代ちゃん目当てで

来ているみたいじゃないのよ~」

光ちゃんが今日は遅れる旨を私に伝え

2人で頑張ろうと言った恵子ちゃんに

薫子さんがツッコミを入れる。

「ははっいえいえっ

いつも頑張って下さってる

薫子さんにはたまにはゆっくり

して頂こうと思っただけですよ~

ね~美千代さん」

恵子ちゃんも薫子さんのツッコミに

上手く応える。

「ははっそうですよ~

薫子さんには少しでも楽して

もらいたいですからっ

今日は私も頑張りますよ~

お昼休みでしたし元気ですから~」

「もう~あなたたちは何て良い子

なの~キスしちゃうっ」

薫子さんが恵子ちゃんの頬にキスした

後カウンターに入った私の頬にもキスを

してくる。

恵子さんは嬉しそうに

「私は薫子さんのこのキスを

してもらう為に頑張ってるような

ものなのですから~」

「あ~美千代ちゃん

今日のスーツ新調したの?

きゃ~凄いミニ~

綺麗な脚~そんなの

見たら織田さんも河本さんも

鼻血出すよ~」

薫子さんが私のスーツを見て

手を叩いて喜んでいる。

「ホントだ~

美千代さん色っぽい~」

今日は私は初めて夜のバイト用の

スーツを購入しそれを着て来ていた。

夜も働き出し少し生活に余裕が出て

来た事もあり陽介の高校の学費の

貯金のめどもたってきたので少しは

お洒落をしてみようと思い黒系の

ビジネススーツ調ではあるが下の

タイトスカートを同じ生地で少し

丈を短めの物を購入した。

「ちょっと頑張ってみました~

いつも恵子ちゃんや光ちゃんが

頑張ってくれてるからっ

私だけ昼の仕事のスーツと兼用じゃ

色気パート任せっきりで何だか悪いですし」

「絶体織田さん喜ぶよ~

もうっなんなら美千代ちゃん

織田さんにパンチラくらい

サービスしてあげたら~

お小遣いくれるかもよ~」

「え~ダメですよ~

織田さんっ私のご近所さん

なのですよ~

そんな事したら私生活で

顔合わせた時

恥ずかしいじゃないですか~」

とそんな話をしながらいつも

お客様が来るのを待っているのだが

正直私はこの時間でいつも薫子さんや

年の近い恵子ちゃんに凄く癒されていた。

そして開店から30分ほどして常連の河本さん

それに永田さんが続けてやってきた。

「いらっしゃいませ~

河本さんっ2日ぶりです~」

まずは常連の河本さん52歳でセラミックの

工場の社長さんで剣道も7段という凄い方。

現在小学校の体育館で子供を集めて

指導している方で古くからの常連さん。

その河本さんには恵子ちゃんが付いた。

そして私が付いた永田さんも古くからの常連さんで

29歳とうちのお客様では若い方だが大手通信機器

メーカーの営業をされている方で落ち着いていて

とても10歳も年下とは思えない。

「永田さんいらっしゃいませ。」

「今日は美千代ちゃんが付いてくれるんだ。

ラッキーッ」

「ありがとうございます~

そう言ってくれるの

永田さんだけですよ~

水割りで良いですか?」

「うん。いつものでね。

美千代ちゃんは

好きなの飲んでね」

「はい。頂きます。」

私は永田さんの水割りを

作り私も同じものを

頂きますと永田さんの

キープボトルから

薄めの水割りを私の分も作る。

このようにお店が普通に

回せる時は薫子さんは

バックヤードに下がり

他にもやる事が多い人なので

裏方の仕事をしている。

私が永田さんと乾杯を

していると恵子ちゃんと

既に話し込んでいた

もう1人の常連河本さんが

「おっ美千代ちゃん今日はえらい

スカート短いね~?

さてはデート帰りか?

そのスーツ昼の仕事のん

じゃないやろ~?」

「あっ本当ですね~河本さん

やっぱり美千代ちゃんは脚綺麗だな~」

と私が付いていた永田さんも河本さんの

言葉に食いつく。

「そうでしょ~?これからは

美千代さんもうちの色気担当に

なってくれたんだから

2人共嬉しいでしょ?」

と河本さんに付いていた

恵子ちゃんがフォローのような

さらに会話を炎上させるようなことを

言うが私的には有り難い。

「すみません~

年甲斐もなく~

たまには

夢見させてくださいね~」

と話を合わせながら半分まで

減った永田さんの水割りに

ボトルからブランデーを注ぎ

ミネラルウォーターと氷を

足しおしぼりでグラスを拭き

コースターに置きながら。

こんな話で結局4人で盛り上がって

いつの間にか4人で

楽しくおしゃべりが弾んでいく。

常連さん同士も仲良くて話してくれるので

本当に働きやすい

有り難いお店であった。

そしてその後歌が始まり

1画面づつ歌を歌いながら

4人で回し最後を歌うと一気飲みと言う

ゲームをやっているとカランカラン

とお店のドアが開き

織田さんがやってくる。

「あっ織田さんいらっしゃいませ~」

私が笑顔で織田さんに挨拶をすると

恵子ちゃんがちょうどマイクを持って

いたのでマイク越しに

『織田さ~ん!大好きっ!』

とカラオケの一気飲みで連続で

負けていた恵子ちゃんは

少し酔い気味で

テンションも高く。

「お~恵子ちゃん

ワシも好きじゃぞ~

はっはっはっはっ

あっああ、ありがとうありがとうっ

今日も元気そうじゃな~

美千代さん」

おしぼりを渡すと織田さんは私に

優しく声をかけてくれながら

恵子ちゃんの

ノリにも来て早々なのに

着いていける所が

さすが1番の常連さんであり、

河本さんに

永田さんも織田さんに

軽く頭を下げ挨拶をしている。

そしてカラオケの1画面づつ歌い

一気飲みゲームに

必然的に織田さんも混じる事になり、

その後店の雑務が

終わりカウンターに出て来た薫子さんも

加わり途中から出勤した光ちゃんも来て

早々ゲームに参加し結局今日も

その場に居た全員で閉店まで盛り上がる。

恵子ちゃんが1番負けて

かなり酔っぱらってしまい

スーツの中はノースリーブの

インナー1枚なのに

上着を脱いでしまいブラの肩紐まで

見せていてお客様たちも

大喜びで今日も楽しい1日で

私も結構負けたので少しホロ酔い。

そして閉店後薫子さんが織田さんに

「織田さん今日も美千代ちゃんの

ボディーガードお願いしますね~」

「ああ。

美千代さんはワシの大事な娘も

同然じゃからな。

命に代えても送り届けるよっ

ははははっ」

「いつもすみません。

織田さん。」

私はホロ酔いながらも織田さんに

頭を下げお礼を述べる。

織田さんにはいつも帰り道が同じなので

この時間帯は危ないからと織田さんが

お店に来て下さったときは一緒にハイツの

前まで帰って貰っていた。

そしてこの大袈裟なセリフもいつも同じ。

正直水島と結婚していた時期は

主人である水島にすら

ここまで大事にして貰っていると

実感できるような言葉

を掛けて貰った事も無く

この大袈裟な織田さんの言葉や

薫子さんが私を必要としてくれていると

実感できる言葉。

恵子ちゃんや光ちゃんの私を

仲間と思ってくれている

ような言葉全てが今の私には

経験がなく有り難かった。

そしてこの夜顔という素敵なお店を

紹介してくれ息子の

陽介まで気にかけてくれている

織田さんには言葉では

言い尽くせないほどの感謝の

気持ちで一杯であった。

私は織田さんとお店のお客さんや

薫子さん恵子ちゃんの

酔った時の面白話などを

聞きながら10分くらいの

帰路を楽しく歩いていた。

《第5章 悲報 第1話 新しい生活の日常 南川美千代 終わり》





第5章 悲報 第2話 菊一探偵事務所 菊沢美佳帆

時間は少し遡り南川美千代がバイト先のスナックで

ほろ酔いになり織田に送って行って貰った日の

午前中。

~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦

今日も大きな依頼、小さな依頼も含め仕事は山積み。

ウチの所長のグラサンと副所長の和尚はお人よしなので

どんな依頼でも断らずに引き受けて来る。

酷い時は依頼料すら決めずに引きけて来て後で

依頼主に支払い能力無しと言う事もしばしばあった。

その経験から最近では表の探偵業も裏の仕事も全て

私が窓口になることにした。

所長の菊沢宏にも副所長の豊島哲司にも

文句は言わせない。

だって私は所長のグラサンこと菊沢の妻であり

副所長の和尚こと豊島哲司も含めほぼ所員は皆

菊沢同様私の高校時代の後輩に当たる。

そして私の補助をしてくれている優秀なスノウこと

斉藤雪以外はまともな金銭感覚を持った人間が残念だが

うちの所には居ないので結局私がするしか無いのだ。

ここ最近もホームページや人づてでの紹介から

依頼が結構増えて来ている。

その中でも1件私も気になる案件があったので

今日はその依頼人に直接訪問してもらう事にしていた。

今事務所には私の他に画伯こと北王子君と私の補助の

斉藤雪が居る。

その他の所員達は所長、副所長も含め皆

現場に出払っていた。

私は依頼があった場合、その依頼主本人の事

そして依頼内容に関わっている周辺の人物の事まで

細かく調べあげてから依頼主に会う事にしている。

それにはいくつかの理由があるのだが・・・

今回私が気になった依頼は単純に言えば

ただの人探しである。

しかしこの依頼主から探し人について

調べて行く上である人物に行きついた。

橋元浩二。

うちの事務所とは因縁がある男に行きつき

私はこの依頼を受ける事を十中八九決めていた。

この橋元という男表向きは不動産屋の社長で

あるが裏では海外から渡来してきたチンピラ

まがいの男達を囲い、言う事を聞かせたい

相手には弱みを握ったうえでお金を

ばら撒き恩を売り今では府警のトップにまで

その権威を及ばせる危険な男でうちの事務所に

ではなく私達がやっている裏の仕事への

依頼が過去にあった。

その時はうちの所長である菊沢と副所長の

豊島があっさり断った。

理由は

【被害の無い社会的抹殺は受けれない】

だったがこれはうちの裏の仕事の

モットーである。

私達が裏の仕事を受ける場合の第1の条件として

理不尽な理由で許しがたい被害を受けた人から

の依頼である事。

これが条件である。

社会的立場を利用し無理難題を押し付けられ

人生を棒に振るような目にあったとか

家族や大事な人を理不尽な理由で失ったのに

その加害者は今でも笑いながらのうのうと

暮らしている。

こういった法では裁けない悪人を社会的に抹殺するのが

私達の裏の仕事である。

しかし橋元から来た依頼は被害にもあっていない

ただ邪魔な人間を排除するためだけの依頼であった。

それを見破った菊沢が断ったのだ。

しかし菊沢は断った後珍しく

あのオッサンかなりやばいな・・・

俺らと似たような力持ってるかも・・・

と汗を掻いていたのを覚えている。

菊沢の勘は実質、勘以上の働きをするのを

私は知っているのでこの橋元という男は

いつか私達の前に立ちはだかるかも知れないなと

薄々は感じていた。

そして今回の依頼である。

依頼人は岩堀香澄さん。

平安住宅賃貸部門に勤務する33歳の女性。

最初に事務所に連絡をくれたのは友人の

中島由佳子さんだった。

今日は2人で訪問してくれるという事になっている。

依頼内容は岩堀さんの部下の大原良助24歳が

6日間出社していないという内容。

私は何故?

部下が出社しないだけで今時

探偵事務所に依頼する人なんていないので

不思議に思い電話を受けながら片方では

PCを起動させ調べながら話をした。

岩堀さんの話では彼女は出社して

来ない事を気にして彼の住む

ワンルームマンションに訪れ

自社物件の為管理人に事情を

説明し中を確認して

貰ったが居なかったとの事。

携帯電話もずっと圏外で繋がらない。

そして彼女と話しながら同時進行で

私が得意のハッキング技術を駆使し

府警の情報を抜き調べた所、

丁度連絡を貰った1日前に

大原良助の実家の母から

捜索願いが出ている。

担当している捜査官は3名。

橋元と最近は橋元の仲間と目される依頼人と

同じ平安住宅の社員の水島という男の

身辺を洗っている捜査官達

はこの事件も担当しているらしい。

連続主婦行方不明事件に関連性があると

府警も睨んでいるみたいだ。

私は彼女と電話での通話中にここまで調べ上げたが

彼女は電話では同じ会社の水島と言う男の名前は口には

出さずただ大原良助を探して欲しいとだけ言った。

大原の親が捜索願を出している事も知っているはずだ。

そうだとしたら警察が当てにならないと思って

いるのか、もしくは橋元の事も仕事がら知って居そうな

彼女は私が思うようにこの事件もしかしたら

警察の上層部から妨害ないし捜査の中断がかかると

思っているのか・・・

いずれにしても電話では何も言ってこないので

言えない理由があるのだろうと思い私は何も聞かずに

事務所に来て貰う事にした。

彼女は橋元・・・

もしくは橋元の仲間である水島が原因で

彼が行方不明になったものだと考えている。

そして橋元には警察ですら手出しはできないと

言う事も知っているか薄々感じている。

だから私達のような探偵に相談してきたのであろう。

もしかしたら彼女自身が既に橋元もしくは水島に

何か弱みでも握られているのか?

水島は私の調べでは平安住宅の賃貸部門の主任代理。

依頼主の岩堀さんは賃貸部門の主任。

上司と部下の関係か・・・

そして行方不明の大原良助もまた平安住宅の賃貸部門の

社員。橋元はこの平安住宅に自分の賃貸物件の管理を

依頼しているクライアント・・・

かなり複雑な何かがあったようだ。

直接岩堀香澄さんに聞いてみるか・・・

彼女がどこまで話してくれるか解らないが大原良助の

行方は北王子君に同席して貰えば解るはず。

その結果を彼女に伝えるかどうかは別として

彼女自身も救ってあげる必要がありそうだな・・・

私はそう思いいよいよ橋元と対決する時が来たか・・・

と感じていた。

これは大原良助の行方次第では裏の仕事に発展しそうだな・・・

そうなれば相手が相手だけに事務所総出での対応が必要だ。

時間を見ればもうすぐ11時・・・

そろそろ依頼人の岩堀さんと友人の中島さんが来る時間。

「スノウ。

依頼人が来たら応接室にお通ししてね。

画伯は私に同席して。」

私は斉藤雪と北王子公麿に指示を出し

今回の依頼人の2人の来訪により今後

事務所全体を巻き込んだ大きな案件に

発展していく予感がしてならなかった。

そしてこの案件が運命と言うべきか私と

私の主人でありこの菊一探偵事務所の所長で

ある菊沢宏にとって逃げれない因縁の相手で

ある事も本能的に解っていた。

《第5章 悲報 第2話 菊一探偵事務所 菊沢美佳帆 終わり》





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第5章 悲報 第3話 画伯:北王子公麿 菊沢美佳帆

岩堀香澄と言う依頼人の女性と

付き添いで一緒に来た中島由佳子と言う

女性は2人共ヒールのせいもあろうが

長身で美しい聡明な女性に見えた。

私の助手のスノウこと斉藤雪が応接室に

案内し私と画伯こと北王子が話を聞くことに

する。

画伯、北王子公麿は元々元々私や主人の宏と同じ高校に大学も所員は皆一様に国立京都大学出身であるが、彼は京大法学部を卒業した後にさらに美術の専門学校に通っていて学生の頃から絵を画くのが好きな子で非常に独特のタッチの絵を画く。

その彼の絵は今や人助けにも役立っているのだから

1枚数百万で売れている有名画家の絵と何ら遜色

ない価値があると私や所員達は思っている。

彼は私達がまだ今の菊一探偵事務所を設立する前に

所長の菊沢宏が海外から帰国し、現副所長の豊島と

今私の隣に座っている北王子を自分が海外で受けた

能力開発の訓練。

主に脳の使用していない部分を使用できるように

するために指や目などに運動を加える所から

始め様々なツールを使い時間をかけて訓練していく

事によりその人間が本来持っている力を引き出す

ものなのであるが極たまに凄まじい超人的な力に

目覚める者もいる。

彼、北王子はその訓練により人の話を聞くと

その人の話の内容から数枚の絵を画く。

その絵が実際にリアルタイムでその場所で

起こっている事や、実際に在る物であったり

するのだ。

彼のこの力のお蔭で我が菊一探偵事務所の

依頼成功率は各段に跳ね上がっている事は

言うまでも無い。

しかし北王子の能力も必ずしも依頼解決に

繋がるとは限らない。

例えば今回のような人探しで探し人自体が何らかの

事件に巻き込まれ残忍な姿になって居た場合

北王子自身のイメージ能力がその姿を捕らえる

事を拒否してしまう事があるらしくイメージが

湧かなかったりする。

所長の菊沢が言うには

「画伯自身には見えているんやろうけど・・・

本能的に見たくない物あったりする時は

念写するまえにそのイメージを画伯が無意識に

シャットアウトしてしまうんやろうな~」

と言っていたが私は菊沢程専門的な訓練を

受けた訳ではないので細かい部分までは理解

できないが北王子は優しすぎる子なので

酷い姿を見てしまったら辛すぎて画けないのだろう

と認識していた。

単純に言えばそれが正しい認識の仕方であると思う。

どうも私の旦那はバカなのに理屈っぽくて困る。

その理屈がたまには役立つ時もあるのだが・・・

金銭感覚の面にもその理屈を活かせば良いのだが

そううまくいくものでも無いらしい。

そしてもう1つ北王子の能力の弱点は

彼は絵に画くことしかできないという事だ。

北王子に見えた物は絵には画けるが彼の

口からその絵の説明を受ける事はできない。

理由は彼は依頼人から話を聞き画く時は

一種のトランス状態になる。

意識を睡眠時のそれの直前状態まで落とし

その状態で画き出すので画いた事すら記憶に

ないのだ。

その理由から画いた内容まで覚えている事など

勿論無理で、絵を画くまでに見たことは画き

終えると忘れてしまう。

しかし今回の件は私達にはまず画伯こと

北王子の絵の力が必ず必要であった。

この案件に橋元と言う菊一探偵事務所に

因縁浅からぬ男が絡んでいるならなおさら

簡単に依頼人の探し人がみつかるとは思いにくい。

大原良助・・・

彼の姿が北王子の絵の中に出て来てくれることを

祈るのみである。

無事で居てね・・・

そうすれば見つけてあげれるから。

そう思いながら私は岩堀香澄と中島由佳子と

が座るソファの前に居る。

「初めまして。

この度は菊一探偵事務所への

ご依頼ありがとうございます。

わたくし当事務所の所長代行を

勤めます菊沢美佳帆と申します。

ただいま代表の菊沢宏は別の案件で

席を外しておりますのでご依頼の

件はわたくしとここに居る北王子

で承ります。」

私は名刺をテーブルに2枚差し出しながら

2人の顔を順番に見据えた。

「宜しくお願い致します。

菊沢さん。

御社様が府では人探しでは

1番だというのを人伝えに

聞きまして友人の岩堀に勧めた

のですが・・・

彼女今少し落ち込んでいるというか

その・・・

ショックな事が立て続けにあり

それで1人ではと思い今日は

わたくしも同行させて頂きました。」

中島由佳子と言う少し明るめの

髪をしたビシッとした

パンツスーツ姿の

女性が先に応える。

「どうか・・・

宜しくお願い致します。

わたくしが大原良助の

件を依頼させて頂く

岩堀香澄です・・・

実はご実家の大原君の

お姉さんとお母さんが

私の勤務する平安住宅にも

いらっしゃいまして・・・

凄く心配されています。

今まで大原君は実家にも2日か3日に

1回は今日の仕事は上手くいったとか

失敗したとかそういう連絡をしていた

みたいでしたので・・・

それが急に無くなり電話も繋がらなくなり

お母さんが心配されて・・・

あっ既に大原君のご家族の方で

警察には行って頂きまして捜索願も

出しては頂いているのですが・・・」

と普段はかなり仕事ができる人なのだろうな

と凄く似合っているメガネの柄を押し上げ

ながら話す彼女の話ぶりは

そう感じるさせるに十分ではあるが今日は

普段の彼女ではないというのも伺える。

そこまで話し岩堀香澄は隣に座る中島由佳子の

表情を伺った。

彼女も今日はグレーのスーツ姿でこちらは膝丈

のタイトスカートタイプに同じ色のジャケットで

ある。

こう美女が2人揃い眼前に座っていると

悲壮感漂うこのような内容の話は本当に

似合わない。

彼女たちには笑顔で居て欲しいものだ・・・

2人共容姿も内面も清潔感漂う美し女性なのである。

岩堀香澄に視線を送られた中島由佳子が

困ったように頷くこともせず首を横に振るわけでも

なく考え込むように岩堀に視線を送り返している。

2人に助け舟を出すように私が口を挟もうと思うと

先に北王子が

「警察が信用ならんのですね?

どういう理由かは解りませんが

そう思いウチに依頼を持って来て

くれる方は多く居ますから気にしなくて

も良いですよ。」

と私が言おうとしていた事を先に言ってくれた。

続けて私が

「はい。

北王子の申し上げる通り

でして・・・

岩堀さんは今回の探し人の

大原さんのご家族の方が

捜索願を出してまでいるのに

どうして職場の上司である

あなたがウチに依頼をしてくれるか

わたくしどもが疑問に感じているかも

知れないと思っていらっしゃったのか

も知れませんがその辺はお気遣い

頂かなくても大丈夫ですよ。

わたくしどもがお伺いしたいのは

岩堀さんに大原さんが行方をくらませる

原因になった理由で思い当たる事があれば

そこを詳しくお聞きしたいのともし何か

思い当たる節があって関与している人物

なども居れば間違っていても勘でもかまいません

のでそちらの方をより詳しくお聞かせいただける

方が助かります。」

私も今日は2人と同じくスーツ姿で岩堀さんより

ややタイトスカートの丈が短かった為

裾を引っ張りなおすような仕草をしながら2人の

顔を交互に見ながら安心してもらえるような

笑顔を作りゆっくり

としたテンポで話す。

すると先に口を開いたのは依頼人岩堀さんの友人の

中島さんの方で

「あの・・・

その事なのですが実は

私も少し・・・

関係しているというか・・・

絡んでいるかもしれなくて・・・」

「はい。

中島さん。

お聞かせください。」

私が中島さんの声に無言で頷くと

北王子が興味深げに中島さんに

話すように促した。

「はい。

ありがとうございます。」

と中島さんが座ったまま膝で手を

揃え少し頭を下げてから話し出す。

「わたくしこの岩堀の勤める

平安住宅の広告を仕事で頂いている

常盤広告と言う会社に勤務していまして

その関係でよく彼女が居る部署にも

仕事で足を運ぶのです。

ですので今回居なくなって

しまった大原さんの事もよく

知っています。

大原さんだけではなく・・・

彼女の部署の人もその他の平安住宅の

社員さんの事もよく・・・

知っています。」

私は大きく頷きながら真剣に

話す中島の方を見ている。

「もう数年訪問していますが

私がカスミ・・・あっこの

岩堀を陥れようとしている

人が同じ部署内で居るのでは

ないかと思い初めて・・・

その事を岩堀に話したのが

きっかけだったのです。

大原さんが行方不明になる丁度

3日前に私は都心のKONGという

BARで岩堀の部下の水島と言う

人ともう1人の丸坊主の男性

そしてその時の

会話からは不動産屋の社長としか

解らなかったですが後でその人が

橋元と言う人であったと私も岩堀も

知りました。その3人が話しているのを

偶然見かけまして・・・」

やはりそうか・・・

予想はしていたがやはり橋元の名前が

出て来た。

彼がこの案件んに絡んでいるのはこの

時点でもう明白であった。

「その時は岩堀の名前が会話の中で

度々出て来てしましたが私はカウンターで

1人で飲んでいて彼等に気づかれる前に

帰ったので詳し内容は聞き取れなかった

のですがその時に大原さんの名前も

出ていました。そして翌日に呼び出すような

事も・・・そこで私はそのことを岩堀に

伝えておそらく呼び出すなら昨日の同じ

BARだと思い・・・

探りに行ったのです。

何を企んでいるのか知る為に・・・」

「それで・・

解ったのでしょうか?

彼等の企みは?」

無言で頷きながら聞いている私は

この中島という女性と岩堀が何故

起こり得た事を積極的に話したいように

見えるのに時折口が重くなるところが

ある理由を薄々勘づいていた。

だから依頼に必要な内容だけ聞ければ

良いので私からは話を掘り下げる気は

無かった。

言いにくい部分を省いてもこの2人の

事務所に来てからの振る舞い方を見て

いれば十分話を伝えてくれる能力は

あると私は思っていたのでわざわざ

言いたくない事まで言わせる必要は無いのだ。

私達はデリカシーの無い警察では無いのだから。

クライアントの心も救えたらと考えている菊沢や

豊島の考え方には大いに賛成である。

あともう少し金銭欲が・・

まあそこは良いとして・・・

そう考えている私ではあったがやはり

空気の読めないと言うかおそらくは

彼女らの身に何が起こったかを予測

できない北王子が話を続けるよう即す。

「はい・・・

2日連続でBARに行った私でしたが

やはり平安住宅に何度も足を運んでいて

顔は覚えられていたので・・・

その水島と言う人に見つかって

しまいまして・・・

その後彼と場所を変え

少し車で話しました・・・」

中島が怯える様な表情で声が

震え出してきたので岩堀が今度

は口を挟み話を続ける。

「由佳子…あっ中島さん

から聞いた話では・・・

この時丁度

大原はこのBARにいた橋元社長の

物件でオルガノというマンションの

管理担当をしていたのですがその

住居人の方への家賃を二重に請求して

しまいその対応に迫られている最中

だったのです。

勿論彼の上司である私も同様にその

責任はありました。

しかしそんな中その当事者である大原に

橋元社長。

そしてこの案件には関与していない

弊社の水島。

この面々が業務時間外にそのような盛り場で

顔を合わせている事事態不自然と中島さんは

思い水島を追求しました。

そして中島さんの追求が功を奏し

水島が話した内容は大原君が二重請求を

してしまったのは水島の画策だったのです。

そんなことをした彼等の本当の目的は・・・

その二重請求の謝罪を私と大原君にさせる際に

オルガノに住む住人の木島と言う人

最初中島さんがBARで見かけた丸坊主の男の

人ですが・・・

この人橋元社長の義理の弟でして

彼の自宅まで来た私と・・・

大原君に・・・

その・・・」

そこまで話し岩堀さんも言葉が出なくなったので

これ以上話を聞くのは酷と思い私は

「岩堀さん、中島さんありがとうございます。

お話はだいたい解りました。

今までの話を整理させて頂くと

岩堀さんの部下である水島。

この男が同じく岩堀さんの部下である大原さん

彼を抱き込み橋元と共謀してあなたに捏造した

ミスの責任を取らせようとした。

その過程で橋元の義理の弟の木島宅でそのことを

知っている大原さんにわざと何かさせようとしたが

・・・

ここからは私の推測になりますので間違っていたら

おっしゃってくださいね。

大原さんは水島と言う男よりあなたを優先した。

水島や橋元を裏切ったのですね。

その事が原因で大原さんは今行方をくらませている。

ご自身が身の危険を感じどこかに身を潜めて

いるのか・・・

あるいは・・・橋元達の報復に・・・

そこを岩堀さんは心配されている。

私の推測ですが・・・

それでわたくしどもに依頼に来られたのですね?

そして橋元が警察ではどうこうできない人物だと

いうのも存知あげている?

だから捜索願をだした程度では大原さんの

安全が保証されないし

ましてや見つかる可能性も

低いとお2人はそうお考えですね?」

中島と岩堀は目を見開き顔を見合わせて

私の方を向き直り同時に頷いた。

その後岩堀が掛けていた眼鏡を外し

その美しい切れ長な瞳から涙を流し

ながら俯きこう呟いた。

「大原君は・・・

大原君は・・・

私を・・・

こんな私を守ると・・・

守ると言ってくれたのですっ

そんな彼を・・・

上司であるのに・・・

先輩であるのに・・・

私は守れなかったっ・・・

ウウッ・・・」

中島が岩堀の肩を抱くように

して背中をさすっている。

私はこの2人に感情移入してしまい

そうな気持ちを抑えながら。

「最善は尽くします・・・

必ずと言いたい所ですが

・・・・

最善は尽くします・・・」

隣で聞いていた北王子も

もらい泣きをしながら

「大蔵大臣っ!

必ず見つけましょう!

この北王子も精一杯

やりますっ!

岩堀さんっ!中島さんっ!

うちに任せてくださいっ!」

ピシャリッ!

私は泣きながら熱くクライアントに

応えている北王子の頭をスーツの

内ポケットに忍ばせていた扇子を取り出し

叩きながら

「お客様の前で大蔵大臣って

呼ばないのっ!

岩堀さん・・・中島さん・・・

うちの北王子もこのように

言っております。

スタッフ一同精一杯微力を

尽くしますので大原さんの

捜索の件お引き受けさせて

いただきますね。」

岩堀さんの肩を抱えながら

一緒に涙を流していた

中島さんと岩堀さんが声を震わせながら

「どうか・・

宜しくお願いします・・・」

と頭を下げた。

その姿を見て私の目からも涙が

こぼれた。

私はとりあえずは手付料だけで

残りは捜査にかかった経費、それに

大原さんが無事に見つかった時のみ

成功報酬を別途ご請求させて頂く旨

を伝え応接室の外の事務所で

待っていた斉藤雪と北王子と

3人で岩堀と中島を見送った。

ここは都心から少し離れた雑居ビルの

3階であるが彼女たちはどうやら

エレベーターを使わずに階段でビルを

出ようとしている。

「引き受けてくれて良かったね。

カスミン」

「うん。ありがとうね。

由佳子・・・

でもあの人凄かったよね・・・

何というか空気感と言うか

私達が話しにくい事まで全部

解ってたよ・・・多分・・・

そのうえで一緒になって

泣いてくれてたし・・・

凄く優しい感じがしたね・・・」

「うん。

私もそう思っていたよ。

それに綺麗な人だったよね~

多分2~3歳年上だと思うけど

あんな感じの落ち着いた女性に

なりたいよね~

私は何でもお見通しよっ

的な感じも良いしっ」

「ははっそうね・・・

由佳子のその明るさには

いつも救われるよ。

本当に付き合ってくれて

ありがとうね。

それと・・・

今回の件巻き込んじゃってごめんなさい。」

「え~いいよっいいよっ

私から勝手に首つっこんじゃったんだし

・・・

うんっきっと大原君は無事だよっ

多分橋元達から逃げてるだけだって・・・

ねっ

あの菊沢さんに任せておけば安心できるよっ」

どうやら彼女たちはビルを出たようね。

私が訓練により目覚めた能力はこれ

百聞と自分では呼んでいる力でだいたい

50メートル四方に居る全ての人間の

会話を聞き取れる。

耳で聞くと言うよりは脳で聞いている

感覚なのだが盗み聞きには最適である。

近づかなくてもピンポイントで聞きたい

相手の会話を聞くこともできるので

私も現場に行くことは度々ある。

彼女たちが立ち去った後私は

副所長の豊島に電話をしていた。

『もしもし。

お疲れ様。和尚?

今大丈夫?』

『お疲れ様です~!姉(あね)さんっ

はい大丈夫っすよっ!

あのバカ犬散々噛まれたから

ちょっとこずいてしまいましたけど

クライアントにはばれてないから

大丈夫っすよっ!依頼は完遂ですっ!』

『あなたね~・・・

もうっクライアントの探し物壊さないでよ~

本当にっ・・・

あっあのねっ

今日から数日、まだいつまでかは

未定なのだけど本人には気づかれずに

身辺警護をお願いしたいのだけど・・

女性2人よ。

うちの人は今無理だから・・・

もう1人誰か大丈夫そうな人居る?』

『2人っすか~?

その人美人っすか?』

『ええ。

凄く綺麗よ。』

『よっしゃっ!

燃えてきた~!

姉さんより?』

『ええ。

勿論よ2人共

私なんかよりずっと綺麗。

あっでも人妻よ2人共。』

『マジっすか~!!

一気にやる気ないっすわ~』

『こらっ!和尚!

真面目に聞きなさいっ!

警護のもう1人だけどね。

天然ちゃんはどう?』

『えっ?あっすんませんっ

ホンマすんませんっ扇子でしばくのんだけは

勘弁をっ・・・

あっあのアホですか?

あの天然アリサは今グラサンの任務に

駆り出されましたよ今朝。』

『そっかぁ・・・

岩堀さんにだけガードつけても

中島さんも狙われないとも限らない

しね~

うちに依頼に来たのがばれたら

あの橋元の事だから・・・』

『橋元っ!

今回の件橋元絡みなんですか?

姉さんっ!』

『そうなのよ~

だからガードは腕が立つ人じゃ

なきゃちょっと心配なの』

『それなら外注で

良いのん居てますわ~

俺らの同級生で今1人で

売れへん探偵やってるアホが

居てるんですわ~

モゲっていう奴なんですがねっ

それはあだ名で本名は三出光春

ていう男で頭もキレるし腕も

立つんですがアホなんですよ

ははははっ

でも使える奴っすよ~

姉さんさえ良かったら俺から

頼んどきますが』

『そう。

三出君なら知ってるわよ。

私達と同じ高校じゃない?』

『おっ姉さん知ってましたか!

さすが百聞の美佳帆様っ

まさに地獄耳ですわ~』

『和尚扇子地獄味わいたいの?』

『いや・・・

ホンマそれだけは・・』

『まあ。いいわ。

頭が切れて腕が立つけどアホか・・・

あなたやうちの人と同じって事でしょ?

じゃあ三出君への外注もあなたに任せるから

それと身辺警護の対象者の情報は

あなたの端末に送るわね。』

『了解っす。』

こうして私は岩堀香澄からの大原良助

捜索願の案件を受けた。

これが我が菊一探偵事務所を巻き込み

橋元一派との大きな対立になっていく

始まりであった。

《第5章 悲報 第3話 画伯:北王子公麿 菊沢美佳帆 終わり》




第5章 悲報 第4話 温もり 南川美千代


織田さんと話しながら少し歩くと

もう私達が済むハイツバードアイランドに

着く。

「織田さんいつも

ありがとうございます。」

「何を言うてるか

ワシも店に紹介した手前

道中で美千代さんに

何かあったら陽介君に

顔向けできんわいっ!

当然の事をしとるだけじゃよっ

はっはっはっ」

この人は本当に良い人だ。

奥様を失くされ寂しいから近所の

私達に相手にしてもらい

逆に有り難いとおっしゃって

くれるが全くの逆で

駅3つ分離れているだけとは

言えやはり住み慣れていない土地に

くれば最初は右も左も分からない。

そんな私達親子がこの織田さんが居なければ

どうなっていたか・・・

そう思うと本当に感謝の気持ちしか

湧いて来ない。

「本当に助かりますっ

あっ織田さん良かったら

うちで少しお茶でも飲んで

行きます?」

「そうじゃのう。

それもええけど

もう陽介君も寝とるじゃろ?

なんならワシの家で

茶でも飲んで酔い醒ますか?

今日は美千代さんも

結構一気させられとった

みたいじゃからな~」

「あっそうですねっ

前も店の帰りにうちで

織田さんにお店の事相談

乗ってもらってた時に

陽介起きて来て

ママうるさいって

言われちゃいましたしねっ

でもあの時も織田さんは

良いけどママは声が大きいから

ダメだって・・・

本当うちの子織田さんが

好きなんですね~」

「はっはっはっ

男の子は身体使って遊んで

くれる大人に懐くもんなんじゃよっ

美千代さんのお子さんが女の子

じゃったらワシもこんなに

懐いてもらえなかっただろう」

そんな話をしながら織田さんの御部屋に

お邪魔させて頂く。

私はヒールを脱ぎ居間の木製のテーブルの

織田さん用の座椅子がある向かい側に正座

する。

織田さんがキッチンで熱い緑茶を入れて

くれ湯呑を運んで来てくれる。

「美千代さんは冷たい麦茶が良かったかのう?

酒が入った後は熱い緑茶が良いんじゃがな」

「あっいえ

緑茶好きです

ありがとうございます」

私が少し歩いたのと織田さんが冷房を

入れてくれたがすぐには効いてくるはずも

無くそして目の前の熱い緑茶の湯気で

さすがにこの季節これだけ熱い物がそろ

えばスーツの上着は暑く上着を脱ぎ

バッグの上に置く。

今日はスーツの中は白の薄い

生地のノースリーブのインナーなので

これで少しは暑さも凌げる。

少しすれば冷房が効いてくるだろうと

思いそのまませっっかく出して頂いた

お茶を頂くことにする。

「ああ、美千代さん

もうすぐクーラーが効いて

くると思うからすまんのう

暑い思いさせて」

「あっいえいえ

すみません見苦しい

ですよねっ」

「見苦しい事なんてあるわけ

ないじゃろ~

美千代さんのように

細い二の腕の子は

なかなかおらんぞ~

それにしても今日は

美千代さんはいつもの

仕事のスーツじゃなく

また下も短いから

ワシは驚いたぞ~

河本さんなぞは

大喜びしておったからのう~

しかし美千代さんは腕も足も

細いのう~」

と言い織田さんはテーブル越しに

私の足を覗くようにしながら

「えっ

ああ、一応お店では

私薫子さんの次に年

ですから少しは若作り

しないとと思い・・・

頑張ってはみたのですが・・・

本当に年甲斐もなく

恥ずかしかったですよ~

細いのは私骨が細いですから

そう見えますが実はお肉は

結構ついちゃっているのですよ~

見た感じで得するタイプなのですよ~」

織田さんはズズズとお茶をすすってから

「若作りなもんかいっ

美千代さんはまだまだ十分

若いわいっ

ワシもあと20歳若ければ

再婚申し込みたいくらい

美しいわいっ!

ははははっ」

そう言いながら織田さんは

立ち上がりバスルームの方へ

歩きながら

「美千代さんちょっと

すまんのうっ

風呂に湯を張って

トイレ我慢してたから

トイレに行ってくるから

ゆっくりしていてくれよ」

「あっはい

お気遣いなくです」

私は少しの間、正座した

足を崩しお茶を少しづつ

飲みながらスマホを確認していた。

LINEが3件入っている。

1件目

【薫子:美千代ちゃん今日も

お疲れ様~♪

ちゃんと帰れたかな?

少し酔っていたみたいだけど

恵子ちゃんよりはマシだよね。

それではまた明後日~】

早速返信する。

【薫子さんお疲れ様です~

織田さんに自宅前まで送って

頂いたので大丈夫でした。

御心配かけてすみません。

恵子ちゃんは大丈夫でしょうか?^^;

はい明後日はまたお願い致します

それではおやすみなさい~】

2件目

【河本:美千代ちゃん~

今日はいつもよりめちゃくちゃ

セクシーで驚いたよ~

清楚系が売りと思っていたけど

あんなセクシーな一面もあるんや~

帰ったら美千代ちゃんオカズに

してから寝るね~

あっそれから今度デートしてね~

おやすみ~】

あらあら・・・

河本さんったら・・・

一応返信する。

【今日は来てくださって

ありがとうございました。

オカズ・・・

食中毒起こしても責任

取りませんからね^^;

デートのお誘いありがとうございます。

恵子ちゃんに怒られますよ~

恵子ちゃんのお許しが出れば是非

デートしてくださいね^^

お休みなさい】

ふぅっ~

もう河本さんは相変わらずだな~

3件目

小島信二?

あっセンターの小島君?

2か月前に入って来た同じ派遣の

小島君・・・

どうしたのかな?

ていうかLINEなんて

交換したけど来るの2回目

くらいじゃない?

小島君は2か月前に私が勤務する

消費者金融のコールセンターに

派遣社員として入ってきたまだ24歳の

男の子で1日に5本くらいにはしているが

私もまだタバコは吸うので喫煙所で

話すことが良くあってLINE交換を

した。

彼の研修の時期にOJTと言い先輩

オペレーターが隣に座り新人さんの

モニタリングをしながら1件1件アドバイスを

送るという研修にも付いた事があったので

余計覚えていた。

その小島君からLINEが入っていた。

【小島信二:南川さん突然のLINE

すみません。

僕ずっと思っていた事があって

南川さんって何処かで見た事

あったな~って思っていたのですが

2年くらい前に人妻子猫って名前の

お店で働いていませんでしたか?

僕は間違いではないと思いますがね~

南川さんのフェラチオが

あの店で1番気持ち良かったですから~

心配しなくてもSVや他のみんな

には内緒にしておきますから~

でももう1度南川さんのフェラチオを

味わいたいな~宜しくですっ】

えっ・・・

あっあぁ・・・

うそっ

あの時のお客さんの中に

小島君が居たんだ・・・

私は正直2年前に2か月間ピンクサロンに

勤務していた時はお客さんの顔など見ずに

黙々と仕事をこなしていた。

その時に来てくれていたお客さんで覚えて

いる人なんて1人も居ないくらいだ。

そもそもあの時の記憶を消したいと思って

居て最近殆ど思い出すことも無くなってきていたのに

私は返信のしようもなくスマホを握り締めたまま

固まっていた。

「いや~

すまんのう~美千代さん

うん?

どうしたんじゃ!?

何かあったのか?

顔が真っ青じゃぞっ?」

お風呂にお湯を張り

お手洗いに行っていた

織田さんが戻って来て

携帯を握りしめ固まって

いた私を見て心配そうに

「えっ・・

あっいえっ

何でもないですよ~」

私は無理やり作った笑顔で

誤魔化す。

しかし先程の小島君からの

LINEが頭から離れない。

どうしよ・・・

どうしよ・・・

「そうか?

それなら良いのじゃが・・・

う~ん。

とても大丈夫そうには

見えんがのう・・・

ワシに話してもどうにも

ならない事もあるとは

思うが・・・

ワシはいつでも美千代さんの

味方じゃからなっ

話せないなら話さなくても

かまわんから。

本当に困った時はワシに言うんじゃぞ。

役にも立たんおいぼれじゃが

まだまだ昔の人脈もあるし

それなりに一応人生経験も

積んできておるつもりじゃからな。

それとワシはのう・・

美千代さん。

あんた達親子が引っ越して来て

くれてからのう・・・

生き甲斐と言うものができたんじゃ~

カミさんを50歳で亡くしてから

ふぬけのようになっていたんじゃがな。

だから今は美千代さん、あんたと

陽介君の笑顔がワシの生き甲斐なんじゃよ

なっ美千代さん」

織田さんが真剣な表情で

そして途中からは温かく

最後には笑顔でそう言ってくれた。

私は携帯を持ったまま

織田さんを見て涙が流れて来た。

「・・・あれ・・・

ごめんなさい・・・

あれ・・・

おかしいですねっ私っ

何でだろっ」

私は涙を流しながら

笑い織田さんに笑顔で応える。

「美千代さん・・・

何かあったんじゃな・・・

良いんじゃ…

言わなくても良いんじゃ・・・」

織田さんは向かい側に座っていたが

私の傍に寄って来てくれて

右手で私の手を握り

左手で私の肩に手を当てた。

手に素肌の肩に伝わる織田さんの

手の温かさ温もりは私が久々に

感じる人の温かさ

いや男性の温かさだった。

「織田さん・・・

本当にいつも

ごめんなさい・・・」

小島君からのLINEで

人の怖さを知った直後に

織田さんの手から伝わる

人の温かさ。

極端から極端に振る

私の心の中の振り子は

織田さんの手に寄って

受け止められた。

「何を謝る事が

あるんじゃ・・・

美千代さんは頑張っとるっ

美千代さんは本当に偉い子じゃっ

どこのどいつか

わからんがのうっ

アンタをそんな風に泣かせる

輩が居る事がワシは許せんっ

前の旦那か!?

あっいや詮索する気はないんじゃっ

言わなくても良いぞっ」

織田さんは私の手をぎゅっと

握りしめてくれて手を当てて

くれていた肩を優しく撫でて

くれながら怒りの表情を顕わにする。

「・・・・

いえっ

元主人とは離婚後

1度も連絡を取って

おりませんから・・・

織田さん・・・

私・・・

どうすれば・・・」

それだけ言うのが精一杯で

私は織田さんの温もりに

救われたく思わず織田さんの

胸に頭を押し付けるように

埋めていた。

《第5章 悲報 第4話 温もり 南川美千代 終わり》





第5章 悲報 第5話 全てを忘れたい時 南川美千代

「美千代さん・・・」

織田さんの胸に頭を押し付け

たが胸に飛び込み抱き着くまでの

行動に出る勇気が無かった私を

織田さんは何も言わずに頭を

撫でながら肩をさすってくれる。

「ごめんなさい・・・

ごめんなさい・・・

織田さん・・・」

「謝らなくて

良いと言っておろうが・・・」

何処までも優しく

そしていつも私を肯定してくれる

織田さん。

正直今まで私は人にここまで

受け入れられた事は無かったと思う。

前の主人の水島は自分が1人飲みに

行きたいときは飲みに行き

ゴルフに行くときも前日に急に

告げられ子供の行事に一緒に参加する

予定であってもおかまいなし。

SEXも抱きたいときに私がどんな

状態でも相手をさせられ無理やり

何度も逝かせられる。

そこにあるのは夫婦の愛情確認

というよりは水島のSEXは私を

より強固に服従させる為の儀式

のようにも感じていた。

自分の意志ではなく水島の意志で

絶頂させられることの辛さは

彼の妻であった私は良く知っている。

そして気が向いたら週に2度も3度も

相手をさせられたかと思うと半年も

何もない期間があったり・・・

結婚してからの私の人生と言うものは

水島の人生の付属品でしかなかった。

しかし専業主婦であり彼に養って

もらっていた私は水島には何ひとつ

不満を言う事なく過ごしてきた。

本来なら彼の浮気も正直どうでも

良かった。

私は浮気を口実に水島から

あの時折尋常ではない人格の

変化を見せるあの男から

逃げたかったのだ。

そして今水島には1度も受けた事の

ないような優しさを受け私は水島に

散々調教と言うべき服従の儀式を

施され女としては開発されつくした

であろう身体に疼きを感じていた。

ダメよ・・・

織田さんは・・・

私を娘の様に思って

優しくしてくれているだけなの・・・

でも・・・

でも・・・

織田さんは奥様を早くに亡くされて

長らく寂しい思いをしているんじゃ・・・

織田さんの為なの?

違う・・・

今私は頭ではいけない事と

解っていても私の身体が・・・

この39歳にもなった私の身体が

織田さんを求めている・・・

私は自分の中で繰り広げられる

理性と性欲の葛藤を感じながら

それでも今まで受けたことのない

男性からの優しさ、織田さんの

手から伝わる温かさに

織田さんに身体を預けたい衝動に

負けて織田さんの背中に片手を回し

もう片方の手は織田さんの膝の辺りに

置いていた。。

頭を胸に埋めていているので表情は

見られないから少し恥ずかしさも

緩和していたが身体の芯から熱くなる

このような感覚は初めてで自分でも

止めようが無かった。

最後に男性に抱かれたのが水島の

上司の上妻さん。

彼は水島程の責めはしない人であったが

女性の扱い方に慣れていて水島に開発

されてしまっていた私は上妻さんにも

幾度となく絶頂を味あわされたがその

時の上妻さんからもこのような

温かさは感じなかった。

「みっ・・・

美千代さん・・・?」

織田さんは驚いたような

少し興奮しているような

声で私の頭を撫でていた

手を私の背中に回し抱き寄せて

くれた。

抱き寄せる力が弱いのは

織田さんの身体の力が無いの

ではなく織田さんが躊躇している

事が原因である事は解った。

そして私の肩を撫でていてくれて

いた手が止まり私のノースリーブの

白のインナーからずれて見えていたの

だろうと思う白のブラジャーの紐を

インナーの中に直すような手の動きを

する。

「織田さん・・・

私・・・

いつも織田さんに

甘えてばかりで・・・

何もお返しできませんから・・・

今日は織田さんのお好きなように

なさってくださっても大丈夫ですよ・・・」

私は精一杯、織田さんに伝わるように

私なりに頑張って言ってみる。

「みっ・・・

美千代さんっ

何を言っとるんじゃ・・・

そっそんなこと・・・

ワッワシも・・・

ジジイとは言え男じゃからっ

そんな冗談いうと・・・

勘違いするぞっ・・ははっ・・」

織田さんの心臓の音・・・

凄く早くなってる・・・

「織田さん・・・

勘違いじゃないですよ・・・

ご迷惑ですか・・」

「なっ・・・

めっ迷惑なもんかっ

ワシのようなジジイが

美千代さんのような

美人をどうにかできる

事なぞ7回生まれ変わっても

そんなチャンス無いじゃろうっ

しっしかしどうしたんじゃ・・・

急にっ」

私の背中に回してくれた

織田さんの手が背中をさする。

肩を撫でていた手も私の肌の

感触を確かめる様な手つきに

なって来て織田さんが興奮して

くれているのが解る。

私は織田さんの膝の辺りに置いていた

手を這わせるように徐々に上に

滑らせていき織田さんの股間部分を

スラックスの上から何度も握る。

「うっうぅ・・・

みっ美千代さん・・・」

織田さんの私を抱き寄せる手に

力が入り織田さんの優しさと

温もりが凄く伝わってくる。

「織田さんのような

優しい人が主人だったら

良かったのですが・・・

ていつも考えていました・・・

前の旦那と違い・・・

織田さんって凄く温かいの

です・・・

私今日・・・

昼の仕事の人に・・・

酷い事言われて・・・

傷ついているのですが

慰めてくれる人

いないんです・・・」

私は織田さんの股間を握る力を

強めて行き織田さんの胸に沈めていた

顔を上げると織田さんにキスをする。

チュッ・・・

「美千代さん・・・

ワシなどで慰めになるのかいのう・・・

本当に良いんか?

ワシからすれば夢のような話じゃが・・・」

キスをした後、私は織田さんを見つめながら

笑顔で頷いた。

既に織田さんの股間はスラックスがきつそうなくらい

堅く大きくなっているのが私の手に伝わる。

「織田さん・・・

こんなにまだまだお元気なのですから・・・

十分慰めて頂けそうです・・・」

私はそう言いながら恥ずかしくてうつむいてしまうと

織田さんが私の両肩に手を置き肩から二の腕に手を

這わせ二の腕辺りを優しく揉んでくれる。

「美千代さんっ

こんな細い身体で1人頑張っているんじゃもんのう・・

うぅ・・・

美千代さんがそんな風に触るから久々に

そんなに元気になってしもうたわいっ・・

美千代さん・・・

こうして近くで見るとやっぱり

美しいのう・・・」

私の両肩を引き寄せ

織田さんは今度は自分から

キスをしてくれる。

舌などを入れてくるわけでも

なくただ唇と唇を合わせ

私の身体を優しく抱き寄せていく。

そして肩を抱き寄せていた手を私の背中から

腰へ滑らせるとわき腹から胸へ来て胸を

優しく揉んでくれた。

「あぁ・・・

織田さん優しいですね・・」

私も織田さんのスラックスのベルトを外し

スラックスの中へ手を移動させると織田さんの

股間の太さに少し驚くが気持ちよくなって

くれている嬉しさに織田さんのトランクスの

脇から手を入れていき織田さんの大きな袋を

撫でながらさらに手を上へ這わせ太い物を

握る。

驚くことに織田さんのそれは水島以上に

太かったが長さはおそらく水島の方が少し

長いのか・・・

それでも私が今まで経験して来た男性と

思い出したくもないピンクサロンに2か月間

勤めて数多くの男性器を口に含んできたが

水島を除けば織田さんが1番のサイズだと

思った。

そしてその太さに感じては水島以上であった。

「うぅ・・

美千代さんっ・・・

気持ち良いわいっ

あぁ・・・・ワシも

こんな事は本当にひさしぶりじゃ

からのう・・

あぁ・・本当は美千代さんの

肌に何度触れたいと思って

いたことか・・・

じゃがそんな事を考えてしまう

度に自分を戒めていたんじゃっ

うっ・・美千代さんっ

清楚な顔して・・・触り方が

上手いのう~」

織田さんは私の白のノースリーブの

インナーの中に手を入れて来てブラジャー

をずらし直接胸を揉みながら乳首を何度も

指で優しくはじく。

「はっあぁっ・・・

織田さんにそんな風に思って

もらえていたなんて・・・

嬉しいですよっ・・

あふんっ・・あぁ・・・・

私左の乳首っ・・弱いのですよぉ

あっあぁ・・・じゃぁ・・

こうしている事も・・・

私の一方的なお願いじゃなく・・・

少しは織田さんへのお礼に

なりますか?」

私は織田さんの男性器を強く握りしめ

上下に動かしながら聞く。

「当たり前じゃ~

うっうおっ・・・

美千代さんっ・・・

手の動きが巧みじゃのう~

お礼も何もワシはそんなお礼を

貰える事など何もっ

美千代さんっ・・・」

織田さんの手が私の胸から下半身に

向く私が動くことによりかなりずれ上がって

しまったタイトスカートの中に入り太ももから

徐々に手を滑らせ足の感触を確認しながら

パンスト越しにショーツの上から

股間を撫でてくる。

「あっああっ・・・

織田さんが優しすぎるから・・・

私もう・・・そこ・・・

そんなになっちゃいました・・・

あんっ!ああっあっあっあぁ・・・

織田さんの触り方・・・

凄く温かい・・・」

「美千代さんっ

アンタ・・・こんなにここが熱く・・・

あの店では清楚な奥様のような

美千代さんが・・・

あの美千代さんがこんなにも・・・

清楚な純白のパンツが・・・

びしょびしょじゃのう・・・」

織田さんはそのまま私の背中に手を回し

優しく私を座布団の上に寝かせて添い寝

をする格好になりながら私のパンストを

脱がせ膝の辺りまでパンストを下げると

ショーツの上から私の感じる陰核の部分を優しく

撫でる

「あっあぁっ・・・

織田さん・・・

あっ・・・そこっ

そこ凄く気持ち良いですっ・・・

あっあぁぁ・・・」

「美千代さん・・・

白くてきれいな身体じゃのう・・・

足も柔らかいのにこんなに

細いし・・・

そしてここじゃ・・・

美千代さんのここは良く

濡れる良いマンコじゃぁ・・」

織田さんは添い寝の態勢から

少し身体を起こすと私の陰核を

優しく撫でていた手を止め

インナーとタイトスカート

にブラジャーとショーツを

脱がしにかかる。

私は少し背中を上げ腰も上げて脱がしやすい

よう身体を浮かせる。

「線が細いのう・・・

美しい身体じゃなぁ・・

それじゃぁ・・・

続きをするかのう・・・」

「少しはずかしいですね・・・

やっぱり・・

あっあぁ・・・

織田さん・・・そこっああっ!」

織田さんは自分もトランクス1枚に

なると私の股間に顔を埋め私の陰核に

吸い付くようにしたり舌で陰核を転がしたり

する。

そして手で優しく大陰唇を広げて陰核への

刺激を強めていく。

クチュクチュクチュッ・・・

ジュプジュプジュプッ・・・

「あっああっ織田さん~っ!

あっあぁ・・・そこっ・・ああっ!」

私は自慰以外で初めて自分自身から

絶頂を迎え入れれるような感覚になり

織田さんの優しい愛撫と舌使いに

身を震わせ腰を反り手は座布団を両手で

握りしめながら織田さんの顔を足で

きつく挟んでしまい自分で股間を

織田さんの顔に押し付けながら絶頂を

迎え入れようとしていた。

初めて強制的にじゃなく・・・

逝けるかも・・・

クチュクチュクチュッ・・・

織田さんの舌が私の陰核を吸い取るように

転がしながら吸ってくれた時に私は自分の意志で

絶頂を受け入れた。

「あっあああっ織田さんッ!

気持ちいいですっ!そこっ!織田さんっ

凄く良いですっ!あっあぁっ!

いいっ!ああっ!!」

私は初めて自分の意志で逝きたいと思い

自分から絶頂を迎えに行き果てる事ができた。

何て気持ち良いんだろ・・

今までの無理やり逝かされるような

事もなくお漏らしをさせられるような

恥ずかしい目にも合わされずに・・・

嫌な思いもせずにこんなにも気持ち良く

なれるものなんだ・・・

「美千代さん・・・

もしかしていっちゃったんかいのう?」

「はぁはぁはぁ・・・

はいぃ・・いっちゃいました・・・

織田さん・・すごく良かったです・・・

はぁはぁはぁ・・・

次は私がやりますね・・・

織田さん寝ころんでください・・」

前夫の水島のお蔭で私は逝ってからの

回復が早くなってしまっていてすぐに

起き上がると織田さんが横になり

トランクスを脱ぐ。

私は織田さんの男性器を手に取り

おそらくは太さは前夫以上で長さも普通の

男性から比べれば相当長い織田さんの物の

先から舐めて行き徐々に口に含んでいく。

口に含みながら舌は織田さんの男性器の

先を吸い付くように舐め口の中では

上下させながら手では織田さんの袋を優しく

握ったり指を這わせたりする。

「うっ・・

美千代さんっ!そんな尺八

ワシは初めてじゃっ!

うぅ・・・上手過ぎるぞいっ!」

ペロペロジュポジュポチュパチュパ・・・

私は精一杯織田さんを気持ち良くさせようと

前夫の水島にした以上にピンクサロンでの

アルバイトの時以上に今まで経験した事を

全て出し切り織田さんに奉仕する。

太すぎて口での奉仕は難しかったが

それでも長すぎた水島の物を散々させられて

いた経験が活きなんとか織田さんには気持ち

良いと思ってもらえているのが嬉しかった。

「うぅ・・・・美千代さんっ!

アンタなんて床上手なんじゃいっ!

うぉっワシもこんな事久々じゃからっ

うぅっでっ出るぞいっ!」

織田さんの太い男性器が口の中で

さらに太くなったと思うと私の口内に

生暖かい織田さんの精子が3回くらいに

分けて飛び出て来る。

私はそれを飲み込みつつもう出ない

ようになるまで織田さんの物を口で

奉仕し続け先を吸い取り続ける。

ペロペロペロ・・チュゥゥッ・・

「ウオォォ・・

美千代さんっ・・・

吸ってくれるのかっ!

あぁ・・・こんなに気持ち良い

ものじゃったかのう・・・

はぁぁぁ・・・ワシはもう死んでも良いぞいっ・・

はぁはぁはぁ・・・」

もう出なくなる所まで吸い取ると

織田さんの男性器は先程より少し

小さくなり堅さも和らぐ。

「死んだら嫌ですよっ」

私はそう言いながら織田さんの

寝ている隣に添い寝して織田さんの

腕の中に納まりに行った。

「美千代さん・・・

このジジイの出したものを

飲んでしまったのかぁ?」

「はい。

嫌でしたか?」

私は悲しそうに織田さんの

腕の中で織田さんの男性器が

また元気になって欲しく握り

ながら聞く。

「嫌なもんかっ

幸せ過ぎていつ死んでも

もういいわいっ

あっそうじゃ

風呂の用意もできているから

美千代さん先に入るか?

少し汗流した方がええじゃろ?

疲れも取れるじゃろうし・・・」

「あっはい・・・

ではそうしましょう。

織田さんも一緒に・・・

私お背中流しますよっ」

私はまだ織田さんの物を

握り上下に動かしながら

そう言った。

すると手の中で織田さんの

男性器が一気に太く堅く

なってくる。

「えっええんかい?

そんなに幸せな事一気に

起きてこのジジイ明日にも

死にはせんかのう・・・

それじゃお言葉に甘えて

一緒に入るかいのう?

あぁあの美千代さんと

混浴じゃなんて・・・

夢じゃないかいのう・・・」

そう言いながら2人で身体を

起こすとバスルームに向かいながら

私は織田さんに

「思いっ切り・・・

現実ですよっ」

と笑顔で頬にキスをした。

《第5章 悲報 第5話 全てを忘れたい時 南川美千代 終わり》




筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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