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第2章 日常に潜む非日常 第6話 疑惑?信じる気持ちと揺れる友情 中島由佳子

水島の愛車である黒のワンボックスカーの

後部座席は座席を倒し大きな荷物でも積める

くらいのスペースを有していてその奥に押し

込まれるように由佳子が乗せられその入り口

由佳子には逃げる際に出口ともなるドアの前を

ブロックするように水島が座る。

「中島さん・・・・」

(何よっ

このキツネそんな目で私を見ないでっ

この男社内でカスミンを見る時もこんな

やらしい目で見ているし!おまけに何か

カスミンを困らせる様な事しようとしている

みたいだし許せない!

許せないけど・・・

さすがに力じゃかなわないし・・・

どうしよ・・・

この男まさか私にエッチな事しようとして

ここに連れて来たんじゃないでしょうねっ

それともただBARで聞いた事の口封じの為に・・・

聞いていない知らないじゃ通じないし・・・

大声出しても人居ないし・・・)

と一瞬で色々な事が脳内を交錯するが

打開策が見つからないまま一言・・・

中島さんと呟かれた口調や声の大きさ

低さが車内の後部座席で座る由佳子の身体を

硬直させる。

「あの・・・

水島さん・・・絶対勘違いしていますよっ

本当に私何も聞いておりませんし・・・」

といつも常盤広告の営業に行った時の様に

明るく愛想よく接して水島の出方を覗う由佳子。

しかし身体が水島の狡猾な眼差し、そして以前から

嫌悪感を抱いていたその声により震え硬直し萎縮

しているのでいつものようにはいかず、まるで嘘を

隠して暴かれた時のような声の震えになっている。

「相変わらず、愛想が良いですね~

中島さん。

同じ美人でもウチの岩堀とはえらい違いだ。

しかしなぜそんなに怯えているのですか?

私はただあなたにプライベートの大事な

話を聞かれたかもしれないから弊社の人間で

ある岩堀とあなたは仲が良いからそれを

黙っていて欲しいとお願いに来ただけですよ・・・」

と車の入り口からジワリと距離を詰める水島。

これ以上後ろへは下がれない由佳子はただ

距離を詰められる恐怖にさらに顔がひきつり。

「ですので・・・・

先程からお話ししている通り・・・

私は大原さんと目が合い初めて

水島さん方がいらっしゃると気づいた

のですからっ

水嶋さんのお話なんて聞こえておりませんからっ」

と由佳子がこれ以上下がれない後ろに下がろうと

身をよじりながら

「だったら・・・

何故逃げるように帰ったのですか?

おかしいですね~

しかしあなたは嘘が上手い方だ・・・

うちの岩堀と違いね・・・・

あの堅物は自分に都合が悪い事でも

咄嗟に嘘がでないタイプでね・・・

ああ親友の中島さんなら知っていますよね

あの堅物インテリ眼鏡の性格も・・・・フフフ・・・」

(気持ち悪い!気持ち悪い!気持ち悪い!

この人嫌い!絶対嫌!同じ車に居たくないっ!

同じ空気吸いたくない~!!)

「そんな・・・

嘘が上手だなんて・・・

酷いですよっ水島さん・・・

あの・・・

でもどうしてそこまで・・・

カスミ・・・あっ岩堀さんの事を

嫌うのですか?」

と由佳子が親友をコケにされること

に耐えれなくなりつい聞いてしまう。

「ああっ!!

どうしてだって~!!!

決まってるだろっ!!

あのデカ尻女っ!!

賃貸部門に20年勤務してきて前責任者の

上妻主任に散々尽くしてきたこの俺を差し置き

主任の座にあのデカイケツで座りやがった!!

たかだか10年程の勤務歴でバコバコ旦那と

ハメ狂ったあげくできたガキを産むために産休を

取った後にだぞっ!!

あのインテリ眼鏡が主任代理に昇進し俺と

2人態勢になった後、俺は次は自分で岩堀が

俺の補佐をするものだと当然考えていたっ!!」

バンッ

と車内に大きな音が鳴り響く程の強い力で

由佳子が座る後部座席を倒して作ったスペースを叩く。

由佳子が水島のさっきまでとは豹変した口調

声色、表情に勢いに圧倒され声すら出ずにさらに

水島が振るった拳が上げた音にビクッと身体を

震わせる。

「なのに・・・

あのデカ尻女・・・

上妻に抱かれて主任になったんだよっ!!」

由佳子が信じられない言葉を水島が発し

これには怯えていた由佳子もさすがに

無意識に声がでる。

「えっ!!

そんな事あるわけない!!

何言ってんの!!?

バカじゃないの!?

アナタっ!」

あまりにもバカバカしい妄想に

ついつい由佳子も怯えを通り越し

怒りに火が付き香澄程では無いが

元来の気の強さが出てしまい相手が

クライアント企業の社員という事も

忘れ強い口調で反論する。

パシーンッ!!

水島の平手が由佳子の頬を打った。

「キャッ!

もうっ痛いわね~!!

何するのよっ!

アナタこんな事して

タダで済むと思ってるの!

アナタが主任になれなかったのは

ただ香澄がアナタより優れてたからでしょ!

そんな前任者に抱かれるって・・・

そんな事!

香澄がするわけがないし、そんなことで昇進が

決まるわけないでしょっ!

そんなバカな妄想をする考え方や

人間性を見抜かれてアナタは後任から外され

たんだわっ!」

また一瞬水島が腕を振り上げたが

由佳子が平手が来ると思いギュっと目を

閉じるが平手が来ずに。

「ふぅっ・・・言うね~

常盤広告の中島さん・・・

俺はね中島さん・・・

証拠を持っているんだよ・・・

岩堀が上妻に跨り腰を振ったね・・・

フフフ・・・・」

「はぁ?

そんなものがあるわけないじゃないのっ!

ありもしない事実を妄想する暇があったら

少しはどうすれば昇進できるか考えた方が

有意義な時間をすごせるわよっ!」

水島が由佳子の罵声に最初は苛立ちを見せていた

ものの何故か余裕がでてきた様子に由佳子も気味の

悪さを感じだし

「まあ良い・・・・

岩堀のお友達のアンタはそう言うだろうが・・・

私はいつこの証拠を岩堀に突き付けばらまかれたく

無ければ辞職しろと脅そうかとチャンスを伺っていたのさ」

(何この自信・・・・

全くのデタラメだと思うけど・・・

カスミンがそんな軽率な事するわけ

がないし・・・)

「それって・・・いつの話なの?」

と由佳子が探りを入れるように水島に聞く。

「おやおや・・・

お友達の中島さんは私の話

信用していないんじゃなかったのですか?」

「信用していないから

適当な事言ったらすぐ嘘って

解るからよっ!

いつ香澄が上妻さんと・・・」

上妻主任は由佳子も面識があった。

何を隠そう今でこそ賃貸部門の広告発注を香澄から

貰っているが以前は香澄が昇進の為に抱かれたと

水島が言う上妻が広告発注の責任者だったからだ。

確かに香澄は上妻の事を仕事の実力で尊敬していたし

由佳子から見ても容姿端麗の上妻は魅力的な

大人の男性にも見えた。

まだ若かりし由佳子に冗談で今度デートしようなどと軽口を

叩いてくるくらいの軽そうに見える性格ではあったが既婚者

でもあり水島とそれほど年の変わらないくらいのキャリアであったと

記憶している由佳子は香澄も勿論、上妻がそのような事をするとは

とても思えなかった。

「いつ頃か・・・・

フンッもうアンタにも・・・

証拠を見せてやっても良いくらいだがね・・・

まさかこの私の車の中でやるとは思って

いなかったからね。

上妻の車が故障中で私が車を貸してやった時に

仕事であの2人が遠出した際に偶然撮れたのさ・・・

俺は自分が女と車でSEXするのを撮る趣味が

あってね。

実は今この姿も撮っているんだよ・・・

フフフ・・・・

そうだなぁ・・・いつ頃・・・

キチンと日付も入っている事だし

ちょっと確認してみるわ・・・」

と水島が助手席のダッシュボード辺りに

視線を送るが

「その前にと・・・・

アンタに逃げられては

計画が全て台無しになるからね・・・」

と後部座席にあったナップサックから

手錠を取り出し由佳子に近づいてくる。

「ちょっと・・・・

ちょっと・・

何する気!!

やめてっ!!

きゃ~!!

触らないでこの変態っ!!

いやっ!!」

水島が嫌がる由佳子の細い手首を関節を極めるように掴み上げ

両手を上にあげてガチャリと手錠

をかけて後部座席の後ろにある上着などを吊るす為の

ハンガーをかけるホックに手錠の鎖部分をかけ由佳子が

両手を上に吊るされた格好で動けなくなる。

水島の車は元々後部座席はカーテンが閉まっていて

外からは由佳子の姿が確認できない。

「ちょっと・・・

こんな事しなくても

アナタの嘘と妄想を

証明するまで逃げないからっ!

外しなさいよっ!」

と脚をばたつかせ暴れる由佳子。

「証明ね~

それでは賭けをしましょうか?

もし私の言っている事が本当なら

今日の事を岩堀に言わないと約束

してくれますか?んん?」

「っ!!

ほっ本当ならって・・・

私にその録画を見せて・・・

ってこと?」

「そうですよ~

私も今日の話はアンタが岩堀に

話してしまうと困りますからね~

岩堀を失脚させれるのは変わりませんが

私も失脚しますから・・・」

「・・・・・・・・・

香澄がそんな事するわけないわ・・・

ではもしアナタが言う証拠が

私がデタラメと判断した場合は

アナタが企んでいる事を全て

話すのねっ!

それで賭けは成立よっ!」

「それじゃ~私の方がリスクが

高いですね~

ではそれで良いのでもし

私が言っている事が本当なら

散々罵倒した中島さんっ!

アンタにお仕置きしますからね~

それで成立で良いでしょう~」

と由佳子の返事も聞かずに水島は

助手席のダッシュボードを開けて

SDカードと思えるような小さなカードを

持ってくる。

「ちょっと待って!

そのお仕置きって何よっ!

そんな条件飲めないからっ」

慌てて反論する両手をホックに手錠ごと

吊るされている由佳子の目の前に来て

中腰になる水島が

「あれあれ~?

中島さんはお友達の岩堀さんを

信用してるんじゃなかったのですか?

だったら賭けに負けるのは私・・・

どんな賭けでも負けなければ罰を受ける

必要はない?

違いますか?」

顔を近づけられとても話題の中心になっている

上妻と同年代とは思えぬ容姿に顔を背けながら

「そうよっ!もちろん香澄を信じているし

アナタのいう事なんて嘘という事をすぐに

証明してあげるからっ!」

「なるほど・・・・

それでは賭けは成立ですね・・・」

と水島が手錠が出て来た黒のナップサックから

ビデオカメラを取り出す。

「これで再生しますから

よ~くお友達のエッチな姿を

見ていてくださいね・・・」

由佳子が水島をキリッとした毅然とした

表情で睨み付け無言でビデオカメラの

画面の部分に視線を送る。

「お~怖いっ怖いっ

さすがはあのデカ尻岩堀の

お友達だ~似たり寄ったりの

気の強さですね~」

とおどけてバカにするような仕草に由佳子の怒りは

爆発寸前だが心の奥底ではもしかしたらという恐怖も

ありましてや力づくで手を拘束されている状態なので

口論に持ち込んでいる間は良いがこの状態では何を

されても大した抵抗もできないのが事実という事を頭では

充分理解していた。

そんなことが頭をよぎる間に水島がビデオカメラにSDカードを

差し込み再生しだした。

まずは自分だけで画面を確認しているようだ。

音量を上げるとザーという音に混じり

声が聞こえる・・・・

『あっ・・・・あっ・・・あぁ・・・』

確かに女性のその時の声に聞こえるがこれが香澄のものかどうか

など解らない。

「声だけね・・・

早く見せて見なさいよっ!」

最後の気力を振り絞り強気で画面を見せるように

水島を挑発する由佳子。

「1番良いシーンを探していたのでね・・・」

と画面を由佳子に見せた水島。

ついにビデオカメラの画面が由佳子の眼前に

見せられ由佳子はその画面を待ちに待ったものを

見る様な気持ちで食いつくように凝視した。

《第2章 日常に潜む非日常 第6話 疑惑?信じる気持ちと揺れる友情 中島由佳子 終わり》




第2章 日常に潜む非日常 第7話 駆け引き 中島由佳子

どうして私は今、こんな男の車に乗っているのだろう・・・

しかも腕には手錠をかけられ吊るされているし・・・

『ゆかちゃん、

何でも興味持つのは

良い事だけど知らない

人には付いて行ったら

ダメだからね』

こんな状況で私は子供の頃に

祖母に言われていた言葉を思い出していた。

今、私は取引先の社員であり

親友の部下でもある男に車に連れ込まれ

手錠をかけられ腕を吊るされ身動きが取れない

状態で目の前で男女がSEXをしているシーンの

映像をビデオカメラの撮影する時に見る箇所に

映され見せられている。

場所はこの車かどうかは解らないが車内のように

見える。

映し出されている2人は・・・

この車内に私を連れ込んだ男・・・

水島は私の親友で取引先の平安住宅の

賃貸部門の主任でもある岩堀香澄と

その香澄の前任者の上妻主任だと言う・・・

親友の香澄が自分が彼の後釜に座る為に

上妻主任に抱かれたのだと・・・

その証拠を今、この水島が私に突き付けているのだ。

『あっあっあああっ!!

あっあんっ!!』

私は香澄と同じ私立中学を受験しそこで知り合った

香澄とは都合大学まで同じ道を歩んだ。

そして私はその学生生活をほぼ陸上競技と

学業に没頭してきた。

種目は走り幅跳びを選択してインターハイの

全国大会まで出場した経験もある。

試合の空気感、あの緊張の中で冷静さを保たなくては

いけない独特の空気感を思い出し画面に映し出される

映像に集中する。

画面に映し出されているのは白くふくよかな女性のヒップ

そのヒップの先にあるくびれた腰・・・

全身を見れないがプロポーションの良さそうな女性に映る。

体型は・・・・カスミンに似ているけど・・・

そのくびれた腰を両手で抑え込むように掴み後ろから激しく突く男性。

2人共顔は見えないが、場所はワンボックスカーの

後部座席・・・

そう今私が居るこの場所のような所・・・

『あっああっあんっ!!』

男性の声が入る。

『・・・・後ろからが好きなんですねっ!

どうですか!?

もっと激しく突きますよっ!!』

『あっあっあああっ!!

いいっすごくいいですっ!!

わたし・・・

いきそうですっ!!ああっ上妻さんっ!!』

男性が女性の名前を呼んでから

「後ろからが好き」なのかと聞いたようだったが

上手く聞き取れなかった。

というかそこだけ音声が不鮮明であったように

思う。

しかし女性が声を上げながら上妻さんと呼んだので

男性の方は上妻主任なのだろうと思う。

顔は見えないが私も彼の裸を見た事はないが

何となく身体つきからそんな感じは受けていた。

知っている男性のこのような姿を見ることに

私は興奮している自分を抑えながら問題は

あの後ろから上妻さんに激しく突かれている女性が

香澄かどうかの検証の為に現役の陸上部員の

時の試合の時の様に冷静さを保とうと心を

落ち着かせながら画面に集中していると

『あっあああっ!!!いくっいっちゃいます~!!』

と女性が果てたと思われる瞬間に画面が止められた。

えっ・・・・

画面を食い入るように見てしまい無意識に続きを

見たいと思ってしまっていた私が画面を止められ

子供の頃のたまに見る事が許されたアニメを途中で

消されて勉強しなさいと母に言われた時と似たような

気分になる。

・・・・充分よ・・・あれで充分・・・・

あんなやらしい映像・・・・

続き何てみたいと思ってなんかいないわ・・・

そう自分に言い聞かせながら

一瞬残念そうな表情をしてしまった自分に嫌悪感を

感じ心の中で叱責の念を浴びせる。

「中島さん~」

水島がビデオカメラを止めて私の方にかなり

距離を詰めて来る。

「どうでしたか?

お友達の濡れ場は?

あの岩堀があんなに

乱れるとはね~

フフフ・・・」

私の目の前に中腰になりながら

そう呟いて来る水島を相手には

せずに私は先程の映像を思い出しながら

考える。

確かあの女性は上妻さん・・・

上妻さんと名前を呼んだあの女性が香澄なら

上妻主任と呼ぶはず・・・

それにもし彼女が香澄なら

左腰の後ろの辺りにほくろが

あるはずなんだけど・・・

今思い出しても確認できない

じゃない!

私のバカっ!

この男がもう1度見せてと言って・・・

素直に見せてくれるか・・・

「フフフ・・・

どうでした?

賭けは私の勝ちなので

今日ここで私と会った事は

岩堀には言わないと約束

してくれますね?

それと今からあなたに少し

私を罵倒した報いを受けて

頂かないと・・・」

と言いながら私のスーツの上着の

ボタンを外しブラウスの上から胸を

触って来る水島。

私は先程までのように感情的になっては

ここは切り抜けれないと思い努めて冷静に

触られている胸など気にもせずに

「顔が・・・

映ってなかったよね?

あれでは香澄とは思えないわね。

男性は確かに上妻さんだと

認めるわ・・・」

と冷静な口調で反論する。

「ほうっ・・・

負けを認めないと?

さすがあのデカ尻岩堀の

親友様だ・・・

強情な所もプライドの高い所も

同じだなっ!」

と香澄に対する恨み言まで

付け添えながらチッと大きく

舌打ちしてから私のブラウスの

上から胸を触っていた手に一瞬

力が入り離す。

「んんっ!!ちょっと・・・痛いっ!

はぁっ・・・・もうっ・・・

私があの映像の女性を

香澄と認めていないのに・・

触らないでよっ!」

と水島を睨み付ける私。

「あん?

このアマ良い加減にしろよっ!

今の自分の置かれている立場を

理解しているのかい?

デカ尻のお友達のさらにデカ尻が!」

と運転席の背もたれを後ろから蹴り

先程の様にまたキレる。

この男かなり情緒不安定の様で

何が原因でキレるか解らない・・・

私は一瞬ビクッとなるがこれ以上

言葉でやりあうとこの男本当に

何するか解らないと思い何とか

この場を切り抜けこの事を少し

でも早く親友の香澄に報告しなければ

と思い思考を巡らせる。

ここはあの映像を香澄と認めて賭けに負けた

風に装えば解放されるか?

しかしその場合はこの事を口外しないと言う

約束はさせられるがそれを守る守らないは別として

彼が言ってるお仕置き?

私が彼を罵倒した事への腹いせにきっと

卑猥な事をされるだろう。

卑猥な事だけなら屈辱ではあるが怪我をするような

事にはならないがこの男の何がきっかけで性格が

ガラッと変わる性質を考えると暴力を振るわれるか

それがエスカレートした場合に最悪、私の命まで危ないかも

知れない・・・

そんな目に合う位なら、あの映像を香澄ではないという

証明を突き付けて、この勝手に始められた彼の

いう賭けに勝ってみる。

その場合香澄への身体を使い昇進したと言う

疑惑は晴らされるがそれで彼が私を大人しく

解放するとは限らない。

さっきのようにキレたらきっと酷い目に合わされる。

どっちに転んでもこのままじゃ・・・・

私は・・・

そんな事を考えていると水島はまた例の

黒のナップサックをゴソゴソ漁り何かを手に

持ち私の前に来て

「あのデカ尻岩堀の友達だからな~

同じデカ尻の

お前も同罪だっ!このクソアマ!!」

と私の横辺りの自分の車であるのにも

かかわらず後部の開閉口であるトランクの

辺りを激しく蹴る水島。

ドガッ!!

「っ!!」

私はどうする事もできずに目を閉じ昔から

荒々しい音が嫌いで暴力的な音を聞くと

身体が強張る癖があり無言で身体を硬直

させながら、ただいくら苦手であってもこのよな

卑劣な男が発するただの妬みによるヒステリックな

暴力的な音に屈する気にはなれず水島をにらみ返すと

「その強気な目が

岩堀そっくりだぜ・・・」

とバッグから取り出していたのは肩や足などを

マッサージするような電動のマッサージ機のような

物でそれをどう使うかはこの年になってそれなりに

経験もある私は容易に想像できた。

ただ私の予測通りだとしても私には水島が手にする器具を

私自身が使用した経験があるわけではなく、ただその分野には

疎い私の脆弱な予備知識と想像の域を出ておらずその器具が

私の身体にどのような影響を与えるかまでは知識も経験も無い

ので言いしれようも無い不安はある。

無知は罪と言うけれど・・・

このな知識は要らないわ・・・・

あれを私にどのように使うかは考えても仕方のない事・・・

しかし彼の思惑通りに事を運ばされるわけにもいかない・・・

私が今日見た彼は既に人格がかなりおかしい・・

元々おかしな人だとは思っていたが

今日この車内で見る彼は異常だ・・・

そしてまたキレ出している彼を刺激しないように

何とか私への被害を最小限に食い止めるには・・・

と冷静に脳幹から全神経に神経を走らせ集中しながら

「ちょっと・・・

ちょっと待って・・・

水島さん・・・

水島主任代理・・・

ねえ・・」

「あぁ~!」

ドカッ!!

また私の左横のトランクの辺りに蹴りが来る。

直接蹴られていない分音にによる恐怖心が煽られる。

「っ!!」

ダメだ・・・

完全に私とカスミンを重ねている・・・

私がカスミンを庇う事により余計に

私をカスミンの代わりにしたてカスミンには

直接できないような仕返しを・・・

仕返しと言ってもただの逆恨みでしょうけど・・・

こんな理不尽に付き合いきれない!

ちょっと・・・

ちょっと待ってっ!!

水島が私のスーツの上着を横に開き

白のブラウスのボタンを外しだす。

抵抗したらキレているこの状態じゃ

何するか解らないし・・・・

本当にマズイ・・・

カスミン助けて・・・

信二さん・・・

誰か・・・

「っ!!

水島さん・・・

お願い・・・

やめて・・・

アナタこんな事する人じゃないでしょ?

お願いっ!」

「うるさいっ!

このデカ尻のスパイ女がっ!

まずはお前からだっ!

ほうかなりデカイ胸してるね~

胸のデカさは岩堀以上だな~

ほうっ今日はまたピンクの

いやらしいブラジャーつけて

んん?このデカイ胸で旦那の

チンポ挟んでんだろ?

お友達のSEXシーン見て

実はもう濡らしてるんじゃね~のか?

あの岩堀の友達だっ!お前も

かなりスケベなんだろ!?えっ!」

と自分の言葉で興奮に興奮を重ねる

水島が私の白のブラウスのボタンを外し

途中から力づくでブラウスを左右にブチブチッと

開いてしまい私のブラジャーの上から揉んでいた

胸に入る力が水島自身の言葉で水島自身が興奮し

強くなる一方でもう愛撫と言うより乳がん検査のそれに

近いような力で揉まれ

「ぅ!!

痛いっ・・・・

水島さんっ

そのことだけどっ

あの・・

ちょっ!いたいっ!!

解ったからっ!

解りましたからっ!!

もう1度だけさっきの

映像見せてっ!

お願いっ!

そうすれば・・・

好きにして良いからっ!!

その代わり乱暴な事は

しないでっ!

お願いっ!」

胸を興奮しながら乱暴に揉んでくる水島に

為す術が無い私は無理を承知で何もしないよりは

マシと思い先ほどの映像をもう1度見せるように

頼んでみる。

私のピンクのブラジャーの右のカップは既に

水島の強引な揉みし抱きにより外れていて

Eカップの胸は露出されていたが手は拘束されて

いるのでどうする事も出来ずにいたが私の言葉に

より水島が乱暴に右の胸のカップをもみくちゃにしながら

乳首を摘まんでいた所作が止まる。

「ほ~う・・・

このエロ女、そんなに友達の

SEXシーンが良かったか?

うん?

まあ・・・・

そんなに見たいなら見せて

やっても良いがもう1度見たら

素直にお仕置き受けてもらうからなっ!」

水島が勝手な事ばかり言っているが

何とかもう1度あれがカスミンかどうかの

検証はできる。

それと少し時間稼ぎもできるだろう・・・

時間を稼げても現状が好転しそうな雰囲気は

無いが水島が先程よりも少し情緒が落ち着いた

のが救いか・・・

と思い水島が持ってきて私の目の前で先程の

シーンを再生する。

やはり・・・

男性は上妻さんである事は確定的では

あるが女性の方はカスミンではない気がする。

「あっ!」

やはりカスミンのほくろがないっ!

左腰の後ろにあるはずのほくろが無い!

これはカスミンじゃない・・・

良かった~

「どうだ?

興奮したか?

うん?」

と水島がビデオを見ている間も私の胸への

愛撫は止めずにカスミンでないと確信はしたが

映像を見ている間も揉まれ続けていて乳首に

対する刺激を与え続けられていた私の乳首は

嫌ではあるが堅く突起してしまっていた。

それを水島が勘違いして上妻さんと水島がカスミンと

言い張る別の女性のSEXする姿を見たから興奮した物だと

思われても仕方がない事ではあるが

「っ!!

それで・・・・

水島さん・・・・

どうすれば私を帰らせてくれるの?

私はもう目的を果たしたから・・・

はぁはぁ・・・

あれが香澄でないと解ったから

あっ!んんっ!!

もう良いの・・・

私はそれだけで満足だから

っ!いっ・・・

アナタとここで会った事

はぁはぁ・・・

BARで会った事も誰にも

言わないわ・・・

勿論香澄にも・・・

・・・・んんっ!!

だから香澄を陥れる様な

事だけ止めてくれたら無かった事に

あっあぁ・・・!

しますから・・・

お願いもうこのまま帰らせて・・・・」

と胸を責められながらも最後の交渉に

出てみる。

あれが香澄では無いと解った時点で私がここに

居る必要も理由も全く無くなった。

後は帰るのみだがこの水島が私をどうすれば

素直に帰してくれるかが問題であった。

《第2章 日常に潜む非日常 第7話 駆け引き 終わり》

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第2章  日常に潜む非日常 第8話 異常者狂乱 中島由佳子

水島の私の右胸を

直接触る手が止まった。

主人のそれよりかなり

強いもはや愛撫と呼ぶには

ふさわしくないそれでいて

性感は与えて来ると言う

今までの私の経験ではない

責められ方をして卑猥な声を

自主的にでは無くとも漏らして

しまった事は汚点ではあるが

私は精一杯最後の抵抗とも

呼べる交渉を持ち掛けた。

今私の右胸を揉みし抱いて

いたこの男は私の知る人種では無い

浮き沈みが激しく、どのワードで急に

キレ出すか解らない危険な男で

言葉によるコミュニュケーションが得意な

私でも地雷を踏む可能性は十分ある。

この水島と言う男をもっと知っていれば

別だが私の知る平安住宅へ営業で訪問した

時に挨拶を交わす水島とはまるで別人だ。

私が知る限りカスミンをいやらしい目で見たり

話し方が気持ち悪く元々嫌いな人種ではあったが

それでもここまでの凶暴性も併せ持っているような

人間とは想像もしていなかった。

そして何より今このように身動きの取れない

状況に至るまで水島に動きをコントロールされ

初めて気づいたが私は内心何処かでこの男を

見下し侮っていたと思う。

それはBARに水島と大原君が怪しげな密談をしているだろう

という情報を昨日、偶然聞いてしまいそれを軽い気持ちで

友人のカスミンの為に探りに行こうと思っていた事そのもの

が好奇心と遊び半分と野次馬根性と言う付加が課された行為

であり、もし見つかってもこのような事態に陥る事など想像も

していなかったからだ。

彼が私をどうにかできるほどの行動力があるとも思っておらず

私と同等と考えるカスミンの部下である彼を自分より下と心の奥底

でそう感じていたのだ。

そして何かが起こっても御せる自信もあった。

全ては私の過信、慢心が招いた結果・・・

だからこのような危険な最後の賭けのような交渉に出なくては

いけなくなったのだ・・・

身体を触られ、平常心を乱しながらも由佳子はここまでの行動の反省も

踏まえ現状を的確に分析しようとその明晰な脳をフル回転させながら気持ち

を落ち着かせようとする。

水島は手を止め、先程、由佳子が苦し紛れに言った言葉の意味を理解

しようとする。

「ほほう・・・・

まあもう良いでしょう・・・

しかしあの映像が岩堀では無いと気づくとは

さすがは中島さんですね~

しかし人の事をコソコソかぎまわり

このまま帰してくれは虫が良すぎませんか?

うん?」

水島は私の胸から離した手で先程の

電気マッサージ機のような物を持ち

またそのキツネのような顔を私に近づけて

来る。

「・・・・・・

やっぱり・・・・

カスミンじゃないんだ・・・

良かったぁ・・・」

つい本心が漏れてしまい

その醜悪なキツネの顔が私の

眼前に来るが先ほどまでの

恐怖で私の心は麻痺したのか

それとも水島の口からあの映像が

カスミンでは無いと告げられ

心では信じ

自分の両の眼で確認もして

違うと思ってはいたが

彼の口から聞かされ安心が確信に

変わった事により安堵したからか

私も普段の冷静さを取り戻し。

「中島さん~

BARからここで私に会った事は

岩堀に言わないという言葉・・・・

私は信用して良いのですかね~」

うんキレてない・・・

キレてないわね・・・キツネ代理・・・

これなら会話が成立するわ。

会話が成立すれば・・・・

対応さえ間違わなければこの場は

切り抜けれる・・・・

この場を切り抜ければ後は何と

でもなるわ・・・

そうよ私なら出来る・・・

「香澄には話さないわ・・・・

あれが香澄でなかったと言うだけで

私は満足よ・・・・

だから・・・

アナタが大原君と何を話していたかなんて

興味は無いの・・・」

「まあ・・・

その話は信じましょう・・・

しかしもう1つの

岩堀の失脚を願うなという

要件は飲めませんね~」

やはり・・・・

そこは譲らないか・・・

私は無言でここですぐさま反論じみた

言葉を発せばまたキレる水島に逆戻り・・・

この異常者はどんな行動に出るか解らないと

思いとりあえず様子を見るために悲しそうな

表情だけ浮かべ無言になる。

水島は相変わらず私の眼前で片手にマッサージ機を

持ちながらまだ何か話したそうにしている。

「・・・・・・

中島さん・・・・

あの映像の女はね・・・・

岩堀では無く・・・・

岩堀では無く・・・・」

えっ?

えっ?

キレそう・・・

何でっ?

えっ・・・えっ・・・

あの映像の人誰なの?

そこキレる所・・・・

と今日この車内での彼との一連の

経験からこの男が多重人格者であるような

恐怖を受けていた私は水島が人が変わる程

のヒステリックなキレ方をする前兆のような

所作を本能的に気づいていた。

マズイ・・・

嫌っ・・・

今キレられたらもう手段が無い・・・

「あの・・・・

あの映像の女は・・・

元・・・私の妻の美千代なのですよ・・・」

「えっ!

え~!!

みっ水島さんって

ご結婚されていたの!?

それに・・・

あの女性が奥様だなんて・・・

えっ元・・・妻・・・・」

驚愕の事実が水島の口から発せられる。

冷静に戻りつつあった私の頭はまた混乱する。

「私に原因があるのですがね・・・

まあ少し聞いていただきましょうか・・・

どうせ・・・

ここで会った事は内緒にしてくれる

との事ですし・・

ねえ!!中島さん・・・」

と、

つり上がった鋭い目で私を睨み付けた

水島は憎悪に憑かれたような表情に変わる。

私は背筋に冷たい汗を感じながらこれ以上

後ろへ身を捩れない事も忘れ身を引いてしまう。

そしてその憎悪の原因が水島の元奥様と不貞行為

を働いた上妻さんか、その元奥様の美千代さんか

はたまたカスミンかそれとも私・・・・

かは今の私には知る術もなくそれ以上に言葉が

口から出ないほどの恐怖に身を戦慄させていた。

それほどの憎悪を・・・

否、

怨念すら感じる水島の表情であった・・・・

私は殺される・・・

その一瞬、本能的にそう思った。

そして動けないまま水島のその鋭い

眼光から目を背けられずにいた。

「あの映像ね・・・・

あの日私は有給を取り愛人と

ゴルフ旅行に行っていた日なの

ですよ。

当時その愛人とは付き合って2年

元妻の美千代は私の浮気を前々から

疑っていたらしいのですがね・・・

私に直接言ってくることは無かった・・・

ただの1度もね・・・

そして疑いも持っていた美千代は

事もあろうか私の上司である上妻に

相談したんですよ・・・」

水島がまたフルフルと全身を震わせ

唇が激しく震えガチガチと上下の歯が

口の震えにより当たる音が聞こえる。

マズイ・・・

マズイ・・・

この人絶対おかしい・・・

奥様を上司に寝取られた悔しさは

解るけど・・・・

もう壊れてるよこの人・・・

ガチガチガチという音が止み

水島が続きを話し出し

私は恐怖に顔を引きつらせながらも

水島の話を聞いているという意志表示の

為首を縦に振りながら

「こともあろうかっ!!!

この私の車で~!!!

上妻を迎えに行き~!!

この車の中で上妻に・・・・

主人が最近別の女性と

会っているみたいなのですが

上妻さん心当たり無いですか?

と聞いたんだ~!!

あはははははっ!!!

はははははっ!!

上妻の野郎・・・

俺が地方の支社に

出張という事で愛人と遊んでいる事を

知りながらっ!!!

バラしたのさっ!!

自分も散々妻が居る身で別の女を抱いていた

クセにっ!!!

え~!!!私が悪いのかい!?

うん!?私だけが悪者かっ!

俺は奴の浮気のアリバイ工作も

仕事のミスも被り奴に尽くしてきた!

お互い女には気を付けないとなっ!

と協力しあっていたのにっ!!!」

ドカッドカッ!!

と急に自分の言葉でまたキレ出した

水島は手に持っていた電気マッサージ機を

いきなり私の股間めがけて押し付ける。

パンツスーツの上から鈍器のようなマッサージ機を

当てられ私は足を閉じようとするが水島が自分の両足で

私の両足を広げ私は腕を吊るされ両足を水島の両足で

抑え込まれたような態勢になり

「っ!!!!」

私は水島の今日1番の狂い方に恐怖で張り上げたい

声すら出ずにただただ恐怖にさらされていた。

少しの静寂の中ガタガタガタッという

車のエンジン音と車内に響く冷房のサーという

音が聞こえるくらい外は静けさを増していっていた。

電気マッサージ機を私の股間に当て電源は入って

はいないもののグリグリ押し付けるようにしながら

叫び過ぎて息の上がっている水島が続ける

「はぁはぁはぁっ・・・・・

あの野郎~!!自分の事は棚にあげて

私の事をバラした挙句・・・・・

事実を聞き泣いている美千代に・・・・・

キスをして奥さんも浮気すれば

楽になりますよっ!

と抜かしやがったんだよっ!!!」

うそっうそっうそっ!!

もう止めて~!!怖い怖い怖いっ!!

この人おかしい~!!

絶対無理っ!!殺される~!!

私はもうただただ恐怖という感情しか

湧いて来なくて友人の為に軽い気持ちで

この男の事を探ろうとした事を心底後悔していた。

「はぁはぁはぁはぁっ!!!

ははははははっ!!!

そうさっ!浮気をした私が全て悪いんだよっ!!!

そうさっ!私が全部悪いのさっ!!

あの野郎そんな私を素行が悪いとの理由で・・・

自分の後釜にはすえずに・・・

岩堀を主任に押したのさっ!!!

はははははっ!!!

なあ~中島さんよ~

アンタ安心してたが岩堀は上妻に

やられているよっ!!1度だけだけどなっ!!

証拠は無いが上妻が饒舌に語っていたからな~!!!

あの岩堀の眼鏡に自分の精子をぶっかけたとなっ!

はははははっ!!!残念だったね~中島さんっ!!

奴はこの私に自分が部門長になったら飛び級で

主任を越し昇進させてやると言ったが未だに

何の音さたも無しさっ!!!ははははhっ!!」

と狂ったように叫び、狂った用なアクションを繰り返し

ながら私は股間に痺れを感じた。

ブルルルルッ!!!!

「っ!!!!!

んんんんんんっ!!!

いっいたっ・・・・

痛いっ!!水島さん・・・・・

それ離してっ!!」

水島が私の股間にパンツスーツ越しに当てていた

電機マッサージ機の電源を興奮のあまり入れてしまい

さらにグリグリと押し付けてくる。

水島の足で両足を開かされ体育座りの足を広げた

ような態勢でロックされている私は手も使えずどうする

事もできなまま狂った水島の為すがままになるしかなく。

「は~はっはっはっ!!!

これが事実さ~!!

ここで会った事を言わないという

アンタの言葉は一応信じるがね~

私はそもそも人を信じて陥れられた

経験があるのでね~

今ではもう誰も信用していないのさっ!

一応約束を

破った時の為にアンタの恥ずかしい

映像を撮らせてもらうよ~

は~はっはっはっ!!

うん?痛い?

気持ち良いの間違いだろっ!!

え~!!」

と水島の私の股間に押しつけて来る

マッサージ機の振動が激しくなったような

気がしたのと同時にその音の激しさも増す。

ブルルルルルッ!!!ブルルルルルッ!!!

「ひっ!!!!

んんんんんんっ!!!!」

水島が押し付けた電気マッサージ機が

パンツスーツ越しに丁度私の陰核部分を

に激しすぎる振動による刺激を与える。

私はその部分は自分でシャワーを浴びる時に

少し強めの水圧のシャワーがたまたまかかって

しまっただけで仰け反ってしまうほど弱い箇所

であるのに・・・

これはダメっ!!

刺激が強すぎる!!!

さっき水島が狂った時に言った

カスミンが実は・・・・

という言葉も気になるけど・・・・

もっもうそれどころじゃない・・・・・

私は口を真一文字に結び

極力声が出ないように耐えながら

スーツ越しに激しさを増していく刺激と

戦いながら頭はかろうじて動くが身体が

動かないもどかしさに打ちのめされそうに

なりながら紙一重の所で意識を保っていた。

「この姿はこれでしっかり撮って

るからね~中島さんが激しく逝く

姿見せてもらいましょうか~んんっ?」

ブルルルルッ!!という狂気の音が

私に早く楽になってしまえとせかす

ようにすら感じ私はこれ以上後ろへは

身を動かせない状態で後ろへ移動しようと

身体が勝手に股間から来る未だかつて感じた

事の無い未知の刺激から逃げ出そうと後ろへ

身を捩るとバウンドするかのように押し戻され

下半身が前後するかのような動きになり股間から

来る刺激がさらに増す。

「んんんんんんんっ!!

んぐぐぐぐ・・・

ひぃっ!!!あっ!!!」

・・・・・・・・・・・・・

うそっ・・・・

私・・・・

股間から尿意とはまた別の放水する

感覚を感じ、今まで数える程しか感じた

事の無い絶頂感と共に私は屈辱的な

放水を犯してしまった。

「は~はっはっはっ!!

中島さん~ビシッと決め込んだ

スーツがビショビショじゃないですか~?

あ~あ~人の車をこんなに水浸しに

してしまって・・・・」

と言いながら抑えていた足をどけて

マッサージ機を離しやっと足のロックから

解放された私のパンツスーツの股間部分と

座らされていたシートの股間部分は水浸しに

なっていた。

「中島さんのおもらしのシーンは

これにバッチリ映っていますからね~」

と放心状態で息の荒い私に自慢げに

車内の屋根の右斜め上を指す水島。

許せない・・・・

この男、親友のカスミンを陥れる悪だくみだけでなく

この私にこんな屈辱まで与えるなんて・・・

許せない・・・

許せないのは水島?

あのようなたかがマッサージ機で

絶頂にまで導かれ・・・

今まで潮を吹くなんてAVの世界だけだと

思っていたのにこのような容姿も心も

醜い男の前で初めて吹かされたこの私の身体?

何が許せないの?由佳子・・・

あなたは負けたのよ・・・

このキツネのような容姿の醜悪な水島ごときに

負けたの?

私・・・

何に?水島に?マッサージ機に?快感に?

いや・・・・私は快感なんて感じていないわ!

それにこの私があんな卑劣なキツネに負けるわけない

今まで味わった事の無い刺激から来る快感と

初めてしかも着衣のまま吹かされた潮吹きの

衝撃と混乱が肉体と精神を疲弊させて弱気な

思考が頭をよぎるがそこは元インテリ女子

アスリートの由佳子。

どのような状況からでもプラスのベクトルへ

考えを自動的に戻させる強気な性格はその

辺の男性じゃ太刀打ちできないのは当然で

見事な芯の強さにより先程絶頂を迎えた

33歳の熟れた男好きのする身体に残る

初めての種類の快楽の余韻に浸りながらも

徐々に引いて行く余韻とともに思考も回復

してきて。

「・・・・・・・・

はぁはぁはぁ・・・・・・

これで・・・・・・

帰って良いの?

はぁはぁはぁ・・・・・・」

水島が満足したかと確認したかった

為に絶頂感が徐々に引いていきやっと

話せる状態になった私が聞く。

「ええ。

宜しいでしょう~

アンタが今日の事を

岩堀に話した場合は

アンタが電マでお漏らしした

姿を常盤広告のHPに送信し

アンタの自宅にも送りつけますからね~」

卑怯者・・・・

と言いたかったがまたキレられたら困るので

息を切らせながらこくんと頷いた私。

ここからじゃ手が届かないけど・・・

あの場所に私を撮ったカメラがあるのね・・・

あのSDカードさえ抜き取れれば・・・

もうここまでされたのだもの・・・

あのSDカードを水島に気づかれずに

抜き取るには彼を他の事に集中させるしか

ないわね。

代償はあるけど・・・・

こんな恥ずかしい映像をこの男に持ったままに

されている方がよほどリスクは高いわよね。

「ほほう~

どうされましたか?

中島さん・・・・

潮吹きは初めてですか?」

と言いながらマッサージ機で股間を

責められ激しく濡らされてしまって

以降抵抗の意志を見せなくなった

私に安心感を覚えたのか水島がやっと

私の手の拘束を解き手錠を外してくれた。

このまま帰らせてくれるというのは本当だろう。

しかし今度は私に帰れない理由が出来てしまった。

卑猥な女性を演じるのは私のプライドが許さないが

あのSDカードを気づかれずに引き抜くのは彼を

私に集中させ上手く気づかれずに抜くしかない

片手があそこに届けば・・・・

「はぁはぁはぁ・・・・

手が・・・

痛い・・・・」

と手錠を外された私は手を撫でながら力が抜けた

ふりをして車内の右側丁度真上に撮影されたカメラが

仕込まれている下のドアにもたれかかり

「手荒な真似はしたくなかったのですがね~

中島さんが色々嗅ぎ回るからですよ~」

どの口が・・・・

と言いたいのをぐっと堪えながら

「ねえ・・・・・

水島さん・・・・

さっきの話・・・・・

同情したわけではないですが

解りますよ・・・・

上妻さんって・・・

酷いですね・・・・」

と水島の話を聞き少し

心が動かされたような芝居を

し水島の警戒心を解くように

キツイ口調は止め好きな男性に

話すような口調を演じる。

すると細いキツネのような目を

見開いた驚いたような嬉しそうな

表情の水島が私に近づいてきて

「解ってくれますか~?

中島さんっ!

貴方はやはり岩堀とは違うっ

良い方だ~」

と私の両手を握り

解るわけないでしょ!自業自得だし・・・

気持ち悪いっ触らないでっと思うも

「ええ・・・

可哀想な水島さん・・・(色々な意味で本当に

可哀想で残念な人だわ。アナタ)

色々つらかったのね・・・」

と握られた手を撫でながら私は内心水島が

上妻さんやカスミン、私に示したような憎悪

以上の憎悪を腹に据えながら顔では子供を

見る様な表情を作り水島を母性で包み込む

ような芝居をした。

悪魔に対抗するにはこちらも悪魔になるしか

ないのだ・・・

もうここに居る私は中島由佳子ではない

私の中の悪魔が自分にそう言い聞かせた。

あのSDカードを抜く為に私はこの気持ち悪い

男性に手を握られる以上の行為をして何とか

自然にあの場所に手を届かせなければならないのだ

と覚悟を決めた。

《第2章 日常に潜む非日常 第8話 異常者狂乱 終わり》






第2章 日常に潜む非日常 第9話 帰宅 中島由佳子

私が自宅のマンションの807号室に帰宅できたのは

日が変わり少ししてからだった。

今私は帰宅後自宅のマンションのバスルームで

シャワーを浴びている。

帰宅した時、主人の信二さんはまだ起きていて

「信二さん遅くなってごめんなさい。

未来はもう寝た?」

「ただいま~由佳子。

未来は自分の部屋で寝ているよ。

まぁたまには良いよ~

今日は香澄ちゃんと話し弾んだみたいだね~」

と優しく出迎えてくれた。

「うん。

話が弾み過ぎて2件目で飲み過ぎたみたい・・・

お風呂に入ってくるね」

と主人とは目を合わさずにバスルームに向かう私。

主人の優しさが痛かった・・・

バスルームに向かう私に信二さんは

「由佳子?大丈夫?

何か腰がふらふらしているけど?

由佳子がそこまで酔うなんて珍しいな~

先に寝てるからゆっくり入っておいで」

私は振り向かずに首を縦にだけ振り

今バスルームに居る。

~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~

3時間前・・・・

私は取引先の住宅会社の賃貸部門の

主人代理であり友人岩堀香澄の部下でも

ある水島の車の中に居た。

私の友人香澄に対する少しの心配と

多くの好奇心から招いた行動が災いし

私がスーツ姿のまま水島の手に持つ

マッサージ機により強制的に絶頂に

導かれた姿を録画されたカメラの中から

SDカードを抜きだし見つからずに持ち帰る

為に水島に同情したふりをし彼の欲求を

満たしてあげるふりをしていた。

彼を私の身体に夢中にさせその隙に

何とか態勢が中腰くらいになりカメラの

ある窓側の方を向くことができれば手が

届く。

カメラの構造は解っている。

手が届けば2秒もあればSDカードを取り出し

口の中にでも含むかスーツのポケットに

みつからずに入れることができれば大丈夫だ。

その為に水島の私に対する警戒心や敵愾心を

解くことが必要だった。

悪魔を御すには悪魔になるしかなかった。

私は自分を淫らな女と思い込むようにして

手を握って来た水島の手を握り返し

先程散々弄ばれた、まだスーツの前は

開かれてブラウスのボタン全て開いたままで

ブラジャーも片方は外れ落ちEカップの胸が

露出している状態の胸に水島の手を当てる。

そして優しく水島を見つめながら水島の頬を

撫でてゆく。

「おっお~

中島さん・・・・

中島さんっ!」

水島は狂ったように私の右胸をきつく

揉みだした。

「んんっ・・・・

水島さん・・・・好きにして良いからっ

優しくっ

痛いよ・・・

水島さん・・・・」

「はぁはぁはぁっっ!!

中島さん~!!

あの常盤広告の中島さんの

身体を自由にできるなんて・・・

しかも合意の元なんてそんな

幸せ者は皆誰だって興奮して

力が入り過ぎますよ~!!」

この男元々こういう愛撫の

仕方しかできないんだ・・・

仕方ない・・・

死にたいくらい気持ち悪いけど・・・

拡散されたらそれこそ自殺物の映像

握られてしまったんだ・・・

あれを何とか取り返すまでは機嫌よく

しておいて貰わなければそれに私が

この車にまだ居座るのにもこうするしか

無い・・・不自然に思われずにSDカードの

ある場所にまで手を伸ばすチャンスはこれしか

無いんだ。

「はぁはぁはぁ・・・

完全に胸は中島さんの勝ちですね~

岩堀何か目じゃないですよ~

この胸は~」

むぎゅむぎゅっぎゅっぎゅっ・・・・

とかなり強い力で私の胸を揉みくちゃに

する水島は興奮してくると良く喋るタイプの

ようでその醜悪な容姿から発せられる彼の

口調、言葉、声の全てが元々私を苛立たせるので

私はスーツの上着を剥ぎ取られブラウスにブラジャー

を脱がされ私を押し倒し何かを言おうとした水島の首に

手を回し絞めてしまいたい衝動を抑え首の後ろに手を

回し水島を引き寄せキスをした。

一瞬見せた水島の嬉しそうな表情がより一層私の嫌悪感を

増長させた。

私はもう半ばやけくそではあったが自分から求める

女性を演じ過去の経験の全てを想起しながらどのような

キスが男性が喜ぶのかをチョイスして水島の唇に

舌を這わせ水島の口内に私の舌を侵入させてゆく。

嫌悪感で私の水島を引き寄せる手に力が入るが

水島には性感や性感を求める欲求から力が入って

いると思われたかも知れないがそう思ってくれて

いるなら私の演技も上々である。

水島は自分の口内に侵入してきた私の舌を自分の

舌で吸い取るように吸い逆に私の口内に舌を侵入させて

来る。

手は私の胸を散々揉みし抱いたのでついには私の

パンツスーツのベルトを外しにかかっている。

何処まで許すかと決めた状態でこのような

水島を篭絡させる演技に出ていなかったがさすがに

容易に目的が達成するとは思ってはおらず覚悟は決めて

いたのでこのままいけば裸体をこの悪魔に晒す事に

なるが私はこのまま淫らな女を演じ続ける。

水島と私が舌を絡めあった後、水島を引き寄せて

いた私の腕から彼自身離れるように少し身体を浮かせ

水島は寝かされている私の下半身の方に身体を移動

させ先程舌を絡ませ合いながら外した私のパンツスーツの

ベルトを外しパンツスーツのホックも外しファスナを下げる。

ブラジャーとお揃いのピンクのショーツが水島の目に晒され

私は羞恥と屈辱で耐えがたい気持ちになるが今は淫らな女性を

演じ自然にカメラの位置まで手を伸ばせる態勢に持っていく必要が

ある。

水島がパンツスーツを脱がそうとパンツスーツの腰の部分を持ち

ずらそうとするのを腰を浮かせ脱がせやすく協力的な姿勢を見せる。

「お~いつもパンツスーツ姿しか見た事なかった中島さん

の美脚をやっと拝めましたね~

このムチムチ感も溜まらないですがこの下着姿も最高ですね~

フフフッ既にさっき潮吹いているから下着もスーツもびしょびしょ

じゃないですか~」

と口を開かせたくなかったからキスをしてまで私の口で

ふさいでいたがまた饒舌に話し出す水島。

「さあ・・・

中島さん・・・さっきの電マよりもっと

気持ちよくしてあげますよ・・・

私を慰めてくれているんでしょ?

それなら私も気持ち良くしてもらわないと・・・」

「・・・・・・・・(お願いだから死んでっ

口を開かないで・・・もう息をしないでよっ

この男)・・・・ええ。良いですよ・・・

それでは水島さんも脱がなきゃ・・・」

思いっきり顔が引きつっていた気がするが

見ようによっては恥ずかしそうにしているように

も見えるだろう。今の水島ならそう受け取るはず。

水島は私のパンツスーツを完全に足から抜き取ると

ひとしきり太ももに手を這わせ内腿を揉みし抱かれ

ピンクのショーツの上から股間に手を当てて来る。

「あっあああっ!!(気持ち悪い気持ち悪い!)」

私は感じたふりをしてやや大きめの声を上げる。

「はぁ~良い肉付きの下半身ですね~

中島さんっ!岩堀のようにミニスカートを

履けばきっと似合うのにどうしていつも

パンツスーツなのですか?」

「あっあっああっっ!!

パンツの方がっ!あっああっ!

動きやすいですしっ・・・

んんんっ!!そこっああっ!!

(気持ち悪い触り方しないで~

・・・・気持ち悪い癖に

何でそんなに慣れてるの!

いやっいやっこんな男に

なんて絶対に感じないんだからっ)」

私はショーツの上から私の弱い陰核の

部分を拳を作り中指だけ少し突きだすような

拳でその中指の部分で擦られその力加減が

徐々に強くなってくるに連れもう芝居で感じているのか

本当に感じているのか解らないくらい声が出てしまって

いた。

そして感じている私を見て気を良くした水島は

その突きだした中指を私の陰核にショーツの上から

擦っている第二関節を激しく振動させるように手を

動かし始めた。

私も今まで男性と身体を重ねてきた経験はそれなりには

あるがこのような奇怪な行為はされた事も無くまた未知の

快感を与えられる。

もう芝居ではなかった・・・

「あっあっあっああああっ!!!

うそっ何それっ!!

いやっあああっ水島さんっ!!!

いや~またっまたっきちゃうっ!!

止めてっ!!止めてくださいっ!!

はぁぁぁぁっっああああっ!!!」

・・・・・うそ・・・・また・・・・

私は今日2度目の絶頂に2度目の潮吹きを

させられた。

今度は機械では無く私が嫌悪し今や憎悪の対象にも

なりつつある水島のその手で。

「中島さんはかなり吹きやすいですね~

本当にさっきの電マが潮吹き始めてかな?

こんなスケベな身体にスケベな肉付きなら

SEXレスでもないでしょうに?

ご主人もほったらかしにしないでしょ?

美人ですしね~」

もう黙っていて欲しい・・・

そう思う水島が私の羞恥を煽る言葉を次々に

発するたびに私の放水をした場所はまた熱く

潤う。信じたくない信じられない、しかし事実今

私は久々の絶頂をさせられた。

私は主人の信二さんを愛している。

水島が言うようにSEXレスになんてなって

いないし欲求不満でも無い。

ただ私は信二さんとのSEXでは絶頂を迎えた事は

無かった。

しかしそれに不満を感じた事も無かった・・・

それが愛する信二さんでは無くこんなキツネの

ような卑怯な男の手で弄ばれ絶頂を迎えた事実を

受け入れたくなかった。

私は絶頂の余韻で肩で息をしながら仰向けで動けずに

いると水島が2度の潮吹きで既に履いている事も心地悪い

くらいのピンクのショーツを脱がしにかかる。

もう芝居をする余裕も無いが・・・

いや必要が無いのかも知れないが・・・

私は目的である私の淫らな姿を収めてあるあの

カメラにささるSDカードの奪取だけは成し遂げる

事は半分放心状態の意識の中でもしっかりと覚えていた。

息の上がる私の腰に手を回し水島は私をうつ伏せにすると

水島もスラックスを脱ぎ、赤の趣味の悪いボクサーパンツを

脱ぎ出す。

水島はぐったりした私の横に自分の脱いだ赤のボクサーパンツを

投げ捨て私の身体の下半身の下にもぐりこみ私の眼前に水島の

下半身が来てお互いの眼前にお互いの下半身がある状態で私が

上で水島が下と言う格好にさせられる。

「さぁ・・・

常盤広告の美人営業の

中島さんのフェラチオの

テクニックを見せてもらいましょうか?

中島さんばかり気持ち良くなってたんじゃ

私慰めてもらえてないですからね~」

また好き勝手な事を・・・

とは思うが彼を誘ったのは芝居だとしても

私の方、口でするくらは覚悟していたしもしかしたら

このままその先もされてしまうかもしれない・・・

最悪その覚悟はしていた。

その時に私が右ドア側に立って手を付き後ろから

彼に責めさせたらカメラの位置に手が届くという

作戦を考えていた。

最後の手段ではあるがもうここまでされてしまえば

何をどれだけされようが今日1日だけの我慢と思うように

していた。

そこまで覚悟は決めていた。

しかし・・・・

私は今眼前に全く予想していなかったものを目にしている。

「あっああああっ・・・」

股間から快感が襲う。

中島が舌で私の陰核を舐めだしている。

しかし今私の眼前にあるものはこれまで私が

見て来た物ととても同じカテゴリに属す物とは

思えず躊躇していた・・・・

「あ~中島さん、岩堀より尻でかいんじゃないですか?

しかし中島さんのここは良く濡れますね~

あ~こんな丸い尻見てたら岩堀思い出してきて

また腹がたってきた!」

パシッ!!バシッ!!バシンッ!!

「ひっ!!あっあああぅ!!

いやっ水島さん叩かないでくださいっ」

「私が舐めて気持ち良くしてあげてんだから

中島さんもしてくださいよっ!

こんな大きな尻を私に押し付けて自分から

尻振って気持ちよくなってるんですからっ!

フェラチオくらいしなきゃっ!」

パシンッパシンッ!!

「はぁぁぁんっ!!あっあっ・・・

はいっしますっ!しますからっ・・

お尻叩かないでっ!!ああっ!」

私は口で水島のをする気はあった。

あったがその見慣れないサイズのまるで

カラオケのマイクのような水島の物にどう

対処して良いか解らずにいると水島から私の

ヒップへの激しい張り手の応酬と陰核への舌

での責めに加え股間の中へまで指を挿入され

それを激しく前後に動かし指を折り曲げまるで

私の弱い部分を知っているかのような責めを加え

られるとやっと覚悟を決め水島のその凶器のように

見える肉棒の先に口づけしだしたが口で水島を慰める

余裕がないくらい私は私のヒップの下で居る水島の

責めに性感を与えられてしまい水島の肉棒を握りしめ

ながら声を上げてしまう。

「ひぃぃっ!!あっあっあぁぁぁぁぁ

水島さんっ!!そんなにされるとっ!!

私ができないですからっ!!

あっあっあああっ!!いやっ!!」

「中島さんっ!こんなにデカイ尻振って

そんなにこれが気持ち良いですかっ!

私まだ指1本しか入れてないのに指を

思いっきり締め付けてきてっ!ええっ!

このデカ尻がっ!!

このっ!!デカ尻岩堀っ!!

私の主任の座に座ってるデカイ尻は

この尻かっ!!ええっ!!」

バシッ!!バシンッ!!バシンッ!!バチ~ン!!!

「ひっ!ひぃぃぃっあぅぅぅぅっ!!

いたいっ水島さんっいたいですっ

私香澄じゃないですからっ!」

うそ~この状況でまた狂ってきたこの人

私のお尻見てカスミン思い出したの~

あぁ・・・

でも・・・

うそっ・・・

3度目は嫌~!

プシュ~!!!・・・・・

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!

あぁぁぁぁぁっ!!あんっ!!!」

私は水島の指により今日3度目の潮吹きをさせられた。

私はそのままヒップを水島の顔に埋めてしまい少し動けずに

居たがまたヒップへの張り手の痛みで気がつく。

バシーンッ!!

「こら岩堀!!

水島主任様の顔にデカイ尻

乗せてんじゃないよっ!

ほらっ!はやくどけろっ!

このデカ尻インテリメガネっ!

しかもなんだ?このオマンコは?

だらしなくビショビショに濡らしやがって!

ああっ!お前は主任代理なんだから

お前が俺に乗るんじゃなくて俺がお前に

乗るんだろうがっ!」

バシッ!ビシッ!!バチーーーン!!!

「きゃっ!!ああっ!!

もっもう許してください・・・・はぁはぁはぁ・・・

ごめんなさいっごめんなさいっ!

水島さんっ私香澄じゃないですからっ

あっあああっ!!!いやっ!!」

どうなってんのこの人?

何で私がカスミンなの・・・

というか・・・・

この人カスミンにこんな卑猥な事しながら

カスミンを罵倒したいっていう願望があったの・・・

3度目の絶頂を迎えもう体力には自信のある私も

これ以上弄ばれたらSDカードを抜く前に力尽きてしまう

と思い、仕方なくこのまま水島に付き合い挿入をさせる決意を

した。

避妊具なんか無いだろうし・・・

もしあったとしても付けてというとまた水島が

どのような人格の変貌を遂げるかも解らないので

危険日ではないので避妊は諦め・・・

ただあの凶悪な水島のマイクのような肉棒が

本当に私に挿入可能かどうかという疑問と

あのような物が挿入されるとどうなるのかという

不安はあったがこれで最後だと思い今度は

淫らな女を演じるのではなく水島が狂って私を

カスミンだと思い込んでいるのでそれに合わせる事にする。

「水島主任(ここはこう呼ぶべきよきっと)

私・・・・もう水島主任のが・・・・

欲しくなっちゃいました・・・」

相変わらず私のヒップを叩いたり揉みし抱いたり

している水島に早く終わらせSDカードを取る為に

私から誘う。

「ほうっ

岩堀っ!

それならこの水島主任様が

お前のけしからんデカ尻お仕置き

しながらお前のだらしないオマンコを

お仕置きしてやるっ!

尻をこっちへ向けろっ!」

バチンッ!!

と最後にまた思いっきり

私のヒップを打つ水島。

「きゃっ!!(もう何でお尻ばっかりそんな

に叩くのよっ)はぁはぁはぁ・・・あっ

水島主任・・・私立って後ろからされるのが

好きなのです・・・・

この格好で・・・・してください・・・」

私は後部座席、右側のカメラがカーテンの桟の上にある

丁度その位置に手を付き水島に向けてヒップを突きだす。

こんな屈辱的な格好も生まれて初めてしたが何故か達成感が

込み上げてきた。

もう少し手を動かせばカメラのSDカードを抜けるところまで来ているのだ。

「岩堀~!!!

お前のこの尻を眺めながらお前を

犯すのをどれだけ待ち望んだかっ!

本当にデカイ尻しやがって!えっ!

お前みたいな堅物旦那にも抱いて

もらってないんだろっ!

この水島主任様が旦那に代わって

生意気なお前をしつけてやるからなっ!」

まだ私をカスミンと思っているみたいな水島は

私の腰をぎゅっと掴むと私の股間に堅い鈍器の

ような水島の男性器を押し付けて来る。

グリグリこすりつけられるが中々入らずに

私の股間の入り口が徐々に水島の男性器に

よりこじ開けられていく。

ズズズズズッ・・・・・ズリュッ!

先端が入った瞬間少しの痛みの後に信じられない

程の挿入感に全身を電流が流れたような感覚が襲う。

「ひっ!ひぐぅぅぅ!あっ!あぁ・・・・・(何これ!ありえないっ!)」

「どうだっ!岩堀っ!!お前やっぱり旦那としてないから

ビショビショのくせに入りにくかったが先が入ったらあとは

ガンガンお前をしつけるだけだからな~覚悟しておけよっ!

岩堀香澄主任代理!」

水島は自分が何故か今主任で、カスミンが主任代理であるような

妄想にふけっている。

犯している相手は私なのに・・・・

もうこのままカスミンの身代わりででもSDカードさえ手に入れば

問題ない。

水島の特異過ぎる性癖や人格の事を深く考えるのはよそうと

思い少し手をずらしカメラの方に近づけると

ズンッ!!!と身体全身を貫かれるような痺れと

その痺れの後に全身に股間から広がる快感、

いやこれは脳から全身に広がっているのか・・・

また初めて味わう快感の類が私の意識を支配し始める。

信じられないが挿入半ばで私は1回達してしまった。

そして後ろからさらに激しく力強く私を貫こうと奥に侵入して

くる水島の規格外のサイズの様に思える男性器により

私は車内側面についた手を動かせずに身体を支えこの態勢を

維持するので精一杯だった。

「さらに奥にいくからなっ!岩堀っ!」

ズンッ!

「ひっ!!!(うそっ・・・・こんなのありえない・・)

えっ?まだくるっ!!あっああああっ!!!」

「どうだ?岩堀?お前の旦那はここまで届くか?

ここのゾーンの入り口狭かったからな~?

お前ここまで男を入れさせたの初めてみたいだなぁ?

ははははははっ~!

この水島主任は岩堀香澄の初めての男ってわけだな?

うん?」

水島が私のヒップをぎゅっとお肉がねじれるくらいきつく

掴みながら1番奥まで押し込んだ水島自身をゆっくりと

前後に動かし出す。

その慣れないサイズに最初は快感とともに苦しさもあったが

今私は苦しさが無くなり未経験のこれまで感じた事のないレベルの

快感に耐える為、水島の力強い押し込みに身体を崩れ落ちるのを

防ぐために両手で車内の右側のドアに張り付くように支えている。

「ああああっ!!!水島主任っ!!

中がッ!!こすれるっ!あああっ!

こんな所までっ!!来た事ないっ!!

ああっ!!」

水島がゆっくりの前後の打ち付けから徐々に

ペースを速め車内に響くグチュッグチュッという

音にパチンパチンッ!という私のヒップと水島の

下腹部が衝突する音が混ざりそのパチンパチン

と言う音が激しくなるにつれて私の脳幹を襲う

絶頂せよというサインが挿入後もう三度出される。

「んんんんんんんっ!ダメッ!」

私はこんなに絶頂したのは勿論生まれて初めてだが

水島の男性器挿入後の3度目の絶頂を迎えた時に無意識に

手に掴んでいたものを確認するとカメラのSDカードだった。

SDカードを握りしめ後ろからまだ悪魔の形相で

私のヒップを鷲掴みにしながら激しく打ち付ける

水島の方を振り向き確認するが気づいていないようで

私はこの瞬間勝利を確信し手を口の中に入れ卑猥な

表情を浮かべながらSDカードを口に入れ頬と歯茎の間に

隠した。

目的は達成したが水島とのSEXは終わる様子がなく私は身体を

支える必要が無くなったのでそのまま四つん這いのような態勢に

徐々になっていき水島はまだ私をバックから突くのをやめない。

「あっあっ・・・・あああっ!水島主任・・・・

はぁはぁはぁっもっもうお願い終わりにしてっ

私っこれ以上されたらっあああっ!!!」

バチンバチンバチンッ!!!グチュグチュグチュッ!

「どうだ~!気持ち良すぎておかしくなりそうか!岩堀っ!

言ってみろっ!逝くときに逝くと言えたらお仕置きは

終わりにしてやるからなっ!」

「あああっ!もう何度も逝っていますっ!!

あっあっあああっ!!気持ち良いですっ!

香澄逝っちゃう~!!!!」

私はカスミンのふりをしたまま水島に言われたように

今日もう何度迎えたか解らない本気の絶頂を迎えた。

この後うつぶせで動けなかった私の身体を隅々まで

手でお肉の感触を味わうように揉みし抱かれた後

私はもう1度正常位で犯され水島は私の顔に射精した。

勿論私も何度も果てていた。

私は息が整い服を着ながらSDカードをスーツの上着の

内ポケットに隠し、私を完全に信用していた水島にこれで

私も水島さんに会った事言えなくなっちゃいました・・・

と笑顔で言い残し車を後にして自分の車で帰宅してきたのだ。

道中水島のSEXのダメージが運転すらままならなくするほど

股間の芯にまで残っていてその股間がすぐに潤ってきたことに

動揺しながら今日あったことの何処までをカスミンに報告しようかと

考えていた。

水島は私としたSEXを最後はカスミンとしたのでは無かったと理解して

いたようだ彼は精神に何処か欠落した部分があり極度に感情が昂ると

現実と妄想の境目が無くなるような極めて危険な人物だと今日の経験から

心底恐怖した。

そして・・・・

主人の信二さんを仕方なかったとはいえ裏切ってしまった事に後から罪悪感が

押し寄せ運転をしながら涙が勝手にこぼれてきた。

~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~


いくら念入りに洗っても綺麗になっていく気がしない・・・

自宅のシャワールームで身体を洗い出し既に10分は

経っただろうか・・・・

シャワーの水圧を股間に当てるだけで水島との行為が

頭をよぎり潤ってくる股間が恨めしい。

(好きな・・・愛している人では逝かないのに・・・・・

好きじゃなくても・・・嫌悪感を抱く程の相手でも

逝くんだ・・・・あんなに・・・・)

シャワーを浴び終え薄い藤色のお揃いの下着に身を

包みパジャマ代わりの長めのTシャツを被るように着て

子供部屋で愛娘の未来の寝顔を確認し信二さんが眠る寝室の

ベッドへ潜り込んで行った。

(平日だけど

明日が休みで良かった・・・・・

まだ入っている気がする・・・

ごめんね信二さん・・・・

愛しているよ・・・・

本当にごめんなさい・・・

でも明日以降・・・・

カスミンに今日の事どう言えば

良いか?

水島の悪だくみは欠局カスミンの

足を引っ張る事だとしか解らなかった

からな~

具体的に何をしようとしているのか・・・・)

と主人信二に対しての謝罪と今日起こった

非日常的な1日を思い起こしているうちに

激し過ぎる水島との情事により健康的で

体力のある由佳子ではあるが疲弊しきって

いてそのまま眠りについていた。

《第2章 日常に潜む非日常 第9話 帰宅 中島由佳子 終わり》

《第2章終わり》







筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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