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第5章 悲報 第6話 感謝の気持ちに今後の覚悟 南川美千代

バスルームに織田さんと

2人で入ると

私は此処に越して来てから

今日までの

感謝の気持ちですと

織田さんの背中を

タオルで流していく。

「美千代さんに風呂で

背中を流して

もらっているなんて

夢のようじゃ~

極楽じゃの~」

私はボディーソープを

たっぷりと含ませたタオルで

織田さんの背中を

上から下へを洗っていく。

「夢でもないですし

ここは極楽でも

ありませんよ~」

「はははっ

そうじゃったな~

しかしアレだっ

そうじゃのう・・・

宝くじに当たったくらいの

夢見心地というんかのう・・・

ワシにはそれくらい

現実味がなくてのう・・」

私は男性の背中を流したのは

元主人の水島以来だが

水島は当たり前のように

思っていたしこんなに

喜びもしなかった。

人に感謝されたり必要と

されると実感できる

事がこれだけ

心の充足になるものかと

初めて知った。

そして背中を流していて

感じるのは水島の背中を

こうして流していた時は

彼の背中から感じてきたのは

空虚、無関心、そして冷たさ・・・

漠然と私が感じただけなので彼が

その時どう思っていたかは

今となっては知る術もないが、

その反面織田さんの背中から

感じる温かさ、人間らしさ

そしてお年の割には

鍛えられている逞しさと

男らしさも伝わってくる。

背中を一通り洗い終え洗面器で

湯船から湯をすくい織田さんの背中の

ボディーソープを流す。

「はい。

綺麗になりましたよ。」

「はぁ~気持ち

良かったよ~

ありがとう~美千代さん」

「いいえ~

いつも良くして下さる

織田さんへの感謝の気持ちですよ」

私は織田さんの背中を流しながら

色々な感情が交錯し今はもう織田さん

自身を私の中に欲しいと、

早く

織田さんの温かさを

私自身で感じたいと

思い始めて来ていて

私はさっき居間で織田さんの

指で絶頂を迎えたばかりだというのに

既に股間の潤いは織田さんの

背中を流しながらも

太ももまで滴り落ちる程、

潤っていた。

「そんな事気にせんで

良いんじゃがのう

おっそれじゃあ次は

ワシが美千代さんの

背中を・・・うっうおっ・・・

みっ美千代さんっアンタっ・・・」

「織田さん・・・

こちらは後ろからですが

直接手で洗わせて頂きますね」

私は手にたっぷりと

ボディーソープを塗ると

後ろから織田さんの股間に

手を回し右手で織田さんの

袋を優しく包みながら左手

1本では回りきらないくらい太い

織田さんの男性器を私なりに少し

強く握りしめると上下に動かし

ていく。

織田さんのそれは既に堅く

太く大きくなっていてそれでも

私が手を動かすことによりまだ

さらに手の中で膨らみを見せて

いく。

織田さんの男性器は熱くその

男性器自体からも織田さんの

温かさを感じ私の女性としての

部分にも潤いが増していく。

「うぅ・・・

美千代さんっ

ワシはこんな気持ち

良い事初めてじゃぞっ

お~美千代さんっ

そんな事されたらワシは

もう我慢できんぞっ・・」

「織田さん・・・

それでは流しますので

こちらを向いて頂いて

良いですか?」

「あっあぁ・・」

織田さんはプラスチックの

椅子に座り私に背中を向けて

いた態勢から座ったまま向きを

変え私の方を向く。

織田さんの泡だらけの茂みの

中から黒く太い織田さんの

逞しさを象徴するような

男性器が天井を向きそそり

立っている。

「美千代さん・・・

こうして改めて見ると

アンタの身体は本当に

美しいのう~

華奢な腰に薄い毛も

それに白い肌も

アンタらしくて

実に美千代さんっていう

感じがするわいっ

ワシが年甲斐もなくこんなに

してしまうのも当然じゃろうて・・・」

織田さんは私の方を向き

膝立ちになっている私を

見ながら片手を頭の後ろに

当て恥ずかしそうにしている。

「そんなに褒めて

くれて嬉しいです。

こんな年になってそこ

まで言っていただけるなんて

私幸せですよ。

もう中学2年生の

子供も居るのに・・・」

私は湯船からすくった洗面器の

湯に手をつけ織田さんの股間の

泡を少しづつ手で洗い流して

いくその過程で織田さんの

袋と男性器には気持ちよく

なって貰えるような刺激を

指で与えながら徐々に綺麗に

していった。

「うぅ~

美千代さんっ

それは気持ち良すぎる

というもんじゃっ

ジジイには刺激が

強すぎるぞいっ」

「うふふっ

こんなに元気で逞しいの

ですよ~

織田さん全然

おじいさんなんかじゃ

ありませんよっ」

綺麗に泡を洗い流した

股間に最後は洗面器で

湯をかけると黒く光る

織田さん自身が真上を向い

ている。

私は膝立ちの状態から

四つん這いになり織田さんの

股間に顔を近づけ織田さんの

太く逞しい男性器を口に

含んでいく。

チュパチュパッジュポジュポッ・・・

「美千代さんっ・・・

あぁ・・・

アンタがこんなにスケベな

人だったとは・・・

夜顔の客も驚くぞいっ・・

うぉっ・・あぁ・・

アンタ尺八

上手過ぎるぞいっ・・」

ペロッペロッジュポジュポッ・・

私は織田さんの入りきるのが

やっとくらいの男性器が口の中で

更に太く堅くなるのを確認して

口でするのを止め

「誰にでもこんな事しませんよ」

と織田さんを見上げ笑うと

織田さんの男性器を握りしめた

まま織田さんに向かい合うように

跨っていく。

「はぁはぁはぁ・・

あぁ・・美千代さん・・

本当に良いのかい?

うぅ・・アンタ・・・

これは・・ワシもこんな

事は久々じゃからっ

うぉっ・・・」

私は握りしめた織田さんの

男性器を自分の潤いきった

女性器にあてがい

そのまま織田さんと身体を密着

させたまま腰を沈めていく。

ズズズ・・グチュチュチュッ・・・

ズブッ!!

あぁ・・なんて熱くて堅いの・・・

あぁ・・凄く太い・・・

「んんんっ!

あぁ・・・織田さんのが

凄く熱いっ・・・

あぁ・・・・」

「美千代さんっ!

あぁ・・・美千代さんっ

アンタの中も凄く

熱いぞいっ

おぉっこんなに気持ち

良いマンコはっ・・

こんなに気持ち良いマンコは

初めてじゃわいっ!」

「あぁ・・・・

あっ・・織田さん嬉しいですっ・・

そんな風に言われるとっ・・・

あっあああっ!」

私は織田さんに必要とされている。

私の股間を織田さんに使ってもらう

事により織田さんにとって私が価値の

ある人になれるなら織田さんも

今までどおり

これからも私や陽介に良くしてくれる。

水島は私の身体や

性器を褒めてくれた

事など無かった。

あの男の考え方は

嫁は自分の所有物くらいにしか

考えていなかったと思う。

織田さんは私の主人でも

彼氏でもないが

そんなただのご近所さんでもこれほどの

温かさを股間を通じて伝えてくれる。

私はその人としての

織田さんの温かさに

抱かれたかった。

抱かれ癒され慰められた

かったのだろう。

織田さんの太い物を咥え込む

私の女陰は久々の男性器の

侵入に歓喜の悲鳴を上げながら

幾度となく無理やりに元旦那に

味合わせれて

きた絶頂感がくる。

「あっあああっ!

織田さんっ!気持ち良いですかっ

私っ気持ち良いですかっ」

「おっおぉっ・・・

美千代さんっ

気持ち良いわぃっ!

アンタなんて気持ち良い

おなごなんじゃっ」

嬉しい・・・

あぁ・・イクッ!!

私は織田さんの言葉により

織田さんに跨ったまま激しく

腰を振り軽く1度目の久々の

膣内での絶頂を

自分から迎え入れた。

「ああっ!!

はぁはぁはぁ・・・

織田さん私もですっ

私もこんなに太くて

逞しくて熱いの・・

初めてで・・・

すぐに逝っちゃいました・・」

私は織田さんに跨り繋がった

まま織田さんにしがみつき

うっとりとした笑顔で織田さんに

キスをしながら言った。

「ワシも嬉しいわいっ

ワシのようなジジイがこんな

若い美女を逝かせれるなんて

長生きはするもんじゃのうっ・・・

それじゃぁ美千代さんには

頑張っていっぱい動いて

もらったから・・・

美千代さん・・・

アンタ後ろからは嫌いかいのう?」

「えっ?

あっいえ・・・

嫌いじゃないですよ。

織田さんがしたい事は

何してくださっても

大丈夫ですから」

私は織田さんに跨ったまま

笑顔で応えたが正直バックは

苦手だった。

水島が私を無理やり

何度も逝かせて

いた体位の殆どが

バックで上妻さんにも

車の中での時に

バックから逝かされた。

しかし今日は織田さんには

絶頂を自分から絶頂を

迎え入れれるような気がする。

そう、この人となら・・・

「そうかぁ・・・

それじゃ今度はワシが動くから

そこの湯船に手をついて

くれんかのう?」

「はい。

良いですよ。」

私は湯船の淵に手を付き

織田さんに向けてヒップを

突き出すような格好をとった。

「美千代さん・・・

見事なくびれじゃのう・・

あぁ・・



夜顔の客はこの

美千代さんの良い尻や

このマンコに憧れとるのに

ワシは幸せもうじゃのう・・・

それじゃぁいくぞっ美千代さんっ

んんっ・・やっぱり

吸い付いてきよるっ!うぉ」

グチュリッ・・グチュチュチュチュチュッ・・・

「あっあああ・・・・

織田さんっああっ!熱いっ!」

織田さんの太い男性器が私の

とめどなく潤う

股間に突き刺さる

ように侵入してくる。

その太さが凄いので

織田さん自身の

体温が膣内に伝わる

密度が多くその

熱さが私の性感を

激しく刺激する。

「良いッ!良いぞっ美千代さんっ!

この細い腰は最高じゃっ!

おおぅっ!おおっ」

パンパンパンパンパンッ!

浴室内に織田さんが私の腰を持ち

下腹部を打ち付ける音がエコーの

ように響く。

私は後ろからされて

悲壮感を感じないのは

初めてだった。

それどころか織田さんの

男性器は私に

気持ち良くなっても

良いのだと言う事を

言葉ではなく織田さん

の男性器自体に

教えられている気がして

私は織田さんの動きに

合わせ自分自身も腰を

動かしていた。

「あっあああっ!

織田さんっ!

気持ち・・いいですっ!

織田さんの・・・

凄く逞しくてっ

ああっ!

素敵ですっ!

いいっ!」

「嬉しいのう~

美千代さんの

身体が良いから

ワシもこんなに

頑張れるんじゃっ!

あぁっ

そろそろワシも逝きそうじゃっ!

スパートかけるぞっ!」

バチンバチンバチンバチンッ!!

「あっあっあっあっああっ!!

いっ・・いいっ!

すごく気持ちいいっ!

織田さんっ!

私もいっちゃいますっ!

織田さんもっ!

中にっ中に来てくださいっ!

一緒にっ・・・

あああっ!!」

「良いんかい!

美千代さんっ!

中で良いんじゃなっ!!

うぉぉっ!!」

バチッバチッバチッバチッ!

「はいっ!

織田さんきてくださいっ!!

あああっ!!

いきそうっ

いきそうですっ!!

あああっ織田さんっ!!」

「美千代さんっ!!

いくぞっ!!」

「ああっ!!

いいっいいっ!

いくっ!!」

あぁ・・・

凄く熱いのが私の身体に

注ぎ込まれてくる・・・

織田さんの温かさが

私の中に入って来るの・・・

私は自分から迎え入れた絶頂感と

身体の中に入って来る

織田さんの温かさを

同時に味わいながら

湯船の淵にもたれかかるように

腰からヘナヘナと砕けていった。

「はぁはぁはぁ・・・

美千代さん・・・

大丈夫かい?」

「はい・・・・

織田さん凄かったですっ・・

癒されました」

私は湯船の淵に授業中に

寝ている学生の様に手を

枕にして置きそこに顔を

横に置いて織田さんを笑顔で

見ながらそう呟いた。

「ワシも・・・

こんなに興奮したのは

もしかして初めてかも

しれんわい・・・」

「嬉しいです」

私はすぐには立てなくて

織田さんに支えてもらいながら

立ち

2人で湯船で身体を温めてから

風呂を上がり、

着替えを済まして

居間で少し冷たい

麦茶を飲みながら

休憩をし急にこんなことをした

私を織田さんは

心配そうに見ていたが

昼の仕事の事を

織田さんに話しても

それこそどうにもならないし

ここに越して来る前の

2か月間の

ピンクサロンで働いていた事を

織田さんには特に話したくは無かった

のでさっき来たLINEの事で

悩んでいたという事を

結局織田さんには

話せないまま織田さんの

部屋を後にした。

しかし私は満足していた。

今後もし夜顔にしても

コールセンターの

仕事にしても私は

私の立場を守る為

もしくは自分の身を守る為、

息子の陽介の為に

誰かに抱かれなくては

ならない事があるかもしれない。

その時にそれが水島と

離婚して最初の

SEXとなるのが嫌だった。

それならそうなる前に

私を可愛がってくれている織田さんに

抱いてもらいたい

そう思ったのだ。

水島という男と夫婦で

居たことにより

私の身体は

開発されつくしている。

そのせいで今は

おそらくどのような

男に抱かれようと

すぐに絶頂を迎えて

しまうだろう。

それを見てその相手が

喜ぶのが嫌だった。

でも織田さんになら喜んで貰いたい。

私を絶頂に導き満足してくれても良い。

そう思える相手だった。

だから今日他の誰かに

先を越される前に

織田さんにこの身を捧げたのだ。

これから先私はどうなるか解らない。

しかしここに越してきてからは水島と

居た頃より幸せを感じていたのは確かである。

それは水島がしてくれなかった

陽介に父親と

いう姿

私には

夫という姿を

織田さんが代わりに見せて

くれていたからだと思う。

今日LINEで舞い込んで来た

私の新しい悩みは織田さんに

今後言うかどうかは解らない。

しかし今の幸せを持続させる為なら

私は何でもするだろう。

やっとその覚悟ができた。

《第5章 悲報 第6話 感謝の気持ちに今後の覚悟 南川美千代》





第5章 悲報 第7話 ビジョンアイ 小田切響子

橋元社長の所有権移転登記の

仕事に取りかかっている私は

少し橋元社長の事で気になる

事があり、私の主人の父で

今は既に引退されているが

長年の経験とこの町の事情にも

詳しくそして何より私や主人も

叶わない程の膨大な知識を持って

いらっしゃる義父の小田切省三さん

私のお義父様に相談に乗って欲しい事が

あると連絡し会って頂ける事になっていた。

お義父様は心良くお会いして下さると

おっしゃって下さったが条件が1つ。

『響子さん。

それではアドバイスは

するからその前に

碁会場に付き合いなさい』

と笑って仰った。

私はお義父様がお会い下さり

直接ご指導頂けるのでしたら

何処にでもお付き合いさせて

頂きますと応え、今お義父様の

よく通われている囲碁サロン

【響】
 
に向かっている。

お義父様は囲碁サロン

響に通い出したのは

私の名前の響子の字が

入っているからだと

嬉しそうに仰って下さった

時は本当に嬉しかったのを

覚えている。

しかし私も数回、お義父様に連れられ

響へ行った事があるが正直お客様の

レベルはアマ八段である。

そのお義父様が通う

ようなサロンではないと思った。

(もう少しお義父様なら

レベルの高い碁会場へ

通うべきなのに・・・

でも響子の響の字が

店名だから気にいったって・・・

お義父様ったら・・)


今日は碁会場でお義父様と

一局打てば橋元様の件の

いや・・・

仕事自体は大した事なく

簡単に済ませれる案件なのだが

私は正直あの橋元社長と言う

方についてお義父様に相談に

乗って貰いたかった。

(しかし・・・

何て言おうかな・・・

どう説明すれば良いのだろう・・・)

私は幼少の頃から時々

至近距離で対面すると相手の

思っている事が映像として

イメージできた。

最初はそれが何かは解らずに

起きているのに夢を見ているみたいと

子供ながらに思っていた。

最初にそれが相手が考えて

居る事だと解ったのは

祖父に囲碁を教えてもらい

棋院に連れて行かれ院生試験を

受ける時に院生師範と対局した

時だった。

私はその時石の形の映像を何度も

見せられた。

それは院生師範が次に石を置く場所。

何手も先を読み次々と石を置いて行く場所

の映像だった。

勿論院生師範は私の手も読んだ上で

次の石の置く場所も決めて考えて

いたのだ。

それが映像になり私の脳内に映されたのだ

と知った。

(今まで私が起きているのに

夢を見ていると思っていた

絵は人が考えている事だったんだ)

小学校5年生の私はその時そう思った。

私は院生師範が私がこう置くと

読んでいた違う手ばかりを打ち

次に院生師範が打とうと思っていた

場所にも打ったりしていきそれでも

定石は外さずに上手く形にして

自分の流れで優位に進める事ができた。

3子を置かされて打っていたから

あのまま打ち続ければ勝てたと思うが

院生師範は途中で

「はい。

もう結構ですよ。

浜野(私の旧姓)さんの

棋力は十分解りました。

ここまでにしましょう」

と仰り途中で対局は終わった。

結果は合格だった。

それがきっかけで私は

起きているのに夢を見るような

この映像が流れ込んでくることが

多くなった。

しかし必ずいつも映像が見えるとは

限らずランダムで起こるのだ。

そしてこの間の橋元社長との

案件の受注に行った時・・・

あの人は・・・

あの人は正直怖い。

私は帰宅途中何度も立ち止まり

震える膝を奮い立たせながら帰路についた。

最初は私に対する卑猥な映像が

見えた。

それは男性と対峙する時はよくあることで

そんなことで私はいちいちその相手を評価

したりはしない。

むしろ健全なエネルギッシュな男性だと思うくらい

でそんな事は世の男性なら皆考えている事。

それは31歳になった今ならよくわかる。

そして次に映像として見たのが・・・

あの人は腕で私の心をこじ開けようとした。

私は目をこらし橋元社長を見据えた。

橋元社長の腕は動いていない。

ではあの腕は?

私はそう漠然としか表現できない

のだが私が映像として見た物を

そのまま表現すると橋元社長も

私も何故かその映像の中では裸であった。

彼は私の胸をすり抜け手を突っ込み

中からこじ開けようとしている。

そういう映像が見えた。

私は即時に本能的に心を閉じた。

どうしたかは自分でも覚えていないが

無意識に心を閉じたのだ。

その後橋元社長からの映像は見えなくなり

私も通常通り業務の話を済ませ帰ってきた

のだが

あれはいったい何だったのだろうか・・・

あの人が故意であのような事をしたのか?

それとも・・・

全く解らない事だらけなのであるが

あの時見えた映像は今までのそれとは

全く異質であんなことは初めてであった。

(こんな話お義父様にできるわけ

無いじゃない・・・

だったら何て言えば良いのかしら?

相談があるから呼び出しておいて

何にも無いですとは言えないしね。

しかも案件は極々単純な所有権の

移転の登記なのよ。

そんな事でお義父様に相談するのも

おかしいし・・・

ただお義父様に会いたかったからです

とでも言うのか?

そうかも知れない。

私はこの言いしれようの無い橋元社長から

感じた恐怖と不安を抱えている今、単純に

お義父様に会いたかっただけなのかも知れない)

心の中でそう思いながら囲碁サロン

【響】

へ向かっていた。

《第5章 悲報 第7話 ビジョンアイ 小田切響子》






第5章 悲報 第8話 出来過ぎた義理の娘 小田切省三

「しかし響子さんとの

この5目の差は一向に

縮まらんな~

私も精進せぬばなぁ・・」

私は最近お気に入りの

囲碁サロン

【響】

を息子の嫁の響子さんと

出ると徒歩で10分程の

所にある住宅街にある

わが家へ向かう。

「いえいえ。

今日は寄せで私が

上手く打てただけで

それまでは殆ど五分

でしたわ。

本当に途中何度も

お義父様の鋭い

打ち込みには

私も冷汗を掻いて

おりましたよ。」

今私の隣で白のスーツ

姿で歩いている私の

息子恵三の嫁の響子さんは

本当に我が愚息には勿体ない

くらいの出来た嫁である。

私は司法書士、土地家屋調査士と

してこの町ではそこそこ名の

通った小田切登記事務所を設立し

40年間この身を粉にし働き続け

息子に代目を譲ったが正直息子の

恵三だけでは譲る気は無かった。

この響子さんが息子の嫁になって

くれて司法書士として恵三を

フォローしてくれるという事が

無ければ私はまだ現役でいたと思う。

彼女は本当に出来た嫁・・・

いや恵三の嫁としてだけでなく

いち女性としての品格に知性

そして何より気配りも効いていて

素頭も良い。

才媛という言葉は知っていたが

まさに彼女の為にある言葉なのでは

ないかと思うほどだ。

そして恵三が響子さんを初めてうちに

連れて来た時に私が彼女を最も気に

いった理由は囲碁が打てるという事。

しかもこの町の碁会場や囲碁サロンでは

殆ど負ける事などないこの私を初めての

対局で互先であっさり中押しで負かされた事。

私はあの日の事を忘れない。

プロ相手でも3子で打てる私が24歳の

若いプロでは無い女の子に完膚なきまでに

叩きのめされたのだ。

後で聞けば彼女は高校2年生まで棋院の

院生でその年にでもプロ試験を合格できる力が

あると当時の師匠からお墨付きを貰って

いた程の腕だったと聞き納得したが

聡明で美しく品性もありおまけに碁まで

プロ級の腕と私が妻にしたいくらいの

彼女を嫁にする恵三にやきもちを焼いたのを

覚えている。

そんな響子さんが今は私に

懐いてくれているのを本当に

嬉しく思うし実の息子の恵三

以上に可愛く目を掛けているのも

事実である。

話し方はいつも淡々としては

いるが落ち着きそれでいて

冷たく感じさせない起伏の少ない

話し方だが今はその話し方にも

慣れ響子さんと居ると妻の澄江と

居るよりも余程落ち着く。

石にも触れない澄江とでは私が

何よりも好きな碁の話すらできないが

響子さんと話していると勉強になる事

ばかりだ。

「響子さんにそう言って

貰えると少しは成長したか

と思うよ。

初めて打った時はコテンパンに

やられたからね~」

「いえいえ。

あの時はお義父様の

視線が怖くつい私も

いつも以上に真剣に

打ってしまいましたから。

それくらい石の持ち方や

布石に至るまで凄いお力

を感じ私も気を抜けないと

思いましたよ。」

「ははは・・・

しかし結果は中押し

負けだったがね。

しかし私は幸せ者だね。

響子さんが恵三と

結婚してくれたおかげで

いつでもプロ棋士に教わる

事ができるようなものだ。

最高の老後だよ。」

「そんな事ありませんよ。

私の方こそお義父様のような

士業の大先輩にいつでも

教えを乞えるのですもの。

私の方が幸せ者ですわ。」

「あっそうだったね。

今日はそう言えば私に

相談したい事があると言ってたね。

丁度良い。

澄江は婦人会の温泉旅行に

行って居ないがお茶くらい

私でも出せるから家でゆっくり

と聞かせて貰うよ。」

丁度会話が響子さんの

仕事の話になった時に

今では空き部屋が多くなった

3階建ての我が家に着く。

「はい・・・

ありがとうございます。」

「さあ入りなさい。

うん?

響子さんどうしたのかね?

いつも冷静な君が何やら

悩み事を抱えていそうな

顔をしているが・・・」

私は玄関で靴を脱ぎ

先に上がると響子さんが

玄関でしゃがみ込みヒールを

脱ごうとしながら少し浮かない

表情を浮かべている。

思わず上がって来ない響子さんに

声を掛ける為に振り返ったが

意識をしていなかったが

しゃがんだままの姿勢で

何かを考えるような表情を

浮かべうつむいている響子さんの

短めの白のタイトスカートの隙間の

辺りが視野に入ると薄いベージュの

パンスト越しの響子さんの美脚と

その奥に黒色の下着がちらりと視界に

入り慌ててリビングの方を向き直る。

(まさか響子さんの

下着を見てしまう事になるとはっ

いかんいかん彼女は恵三の嫁で

私からすれば娘も同然の子なのだぞっ

省三よ!何を内心喜んでおるのだ!)

私は心の中で強く自分を戒めると

今までソファで向き合う時や囲碁の

対局の際にお互い正座をし向かい合う時でも

礼儀作法の出来た響子さんはエチケットの

面も非常に気が利き下着を他人の眼前に晒す

粗相などをする女性では無かった。

勿論玄関でしゃがみ靴を脱ぐ時もそうだ。

しかし今日はしゃがみ込む片膝を立てたまま

あのような姿勢で長く居るとは・・・

余程何か心に引っかかるものがあるのか・・・

やはりあの橋元に会った事が原因か?

この間彼女の事務所で相談を受けた時に橋元から

仕事の依頼を受けたと言っていたが・・・

あの男の事務所に行き何かあったのか?

「あっすみません。

お義父様・・・

わたくし少し考え事を

していたようです。

お義父様にどのように

お伝えして良いか解らず・・・

自分からご相談に乗って欲しいと

申し上げておきながら・・・」

響子さんが私の後に続き

リビングに入ってきながら

いつもの理路整然とした口調

ではなく少し言葉が重いのが

気にかかる。

今や私は息子の恵三以上に響子さんを

可愛く思っているし妻の澄江以上に

響子さんを愛おしくも思っている。

残りの私の人生の全てを響子さんに

掛けてあげても良いと思うほどに今の

私には響子さんが全てだった。

しかし決してふしだらな気持ちなどは無く

ただ彼女を大事にそう思っているだけなのだ。

その響子さんを悩ませる相手が

もし橋元だとしたら非常に気になる

事がある。

正直私は橋元から仕事の依頼が

来たと響子さんから聞いた時に

受けるのを辞めなさい。

とそう助言したかった。

しかしこれからこの町の

この業界で仕事をしていくのに

橋元と言う難敵をも乗り越えて

いく事も大事だろう。

響子さんの今後の成長の事を

思い万が一の時は私が完全にバックアップを

するつもりで背中を押してあげた。

しかし私が橋元からの仕事を

受けるのを反対したかった理由は

橋元が商売の相手として難しい相手

というだけでなくもう1つ理由があった。

そのもう1つの理由の方で響子さんを

悩ませているとしたら私は老体に鞭を

打ってでももう1度1日だけでも現役に

戻りあの悪評高い男と対峙するつもりでいた。

あの橋元は私が現役の頃から

大の好色家として有名だった。

そして今までは娘の様に見て来た

響子さんだったが今日改めて見てみると

彼女ももう31歳。

子供も居るし立派な成熟した女性

であるのだ。

そしてそういった視点で彼女を視た時に

掛け値無しに美しくこの響子さんが橋元の

好色家としての部分を刺激しないわけがない。

改めてそう思った私は無性に響子さんの事が

心配になってきて依頼を受けさせた私自身に

苛立ち後悔し始めていた。

さっき玄関先で響子さんは私に相談が

あるがどう話して良いか解らないと

言っていた。

それはまさしく私が橋元への不安要素と

していた後者の方で響子さんが悩んでいるから

では無いのか?

ソファには座らずにリビングのテーブルの前に

正座する響子さんを見ながら私は湯呑を2つ

テーブルに置き響子さんの対面ではなく

響子さんから少し離れた隣に座り

「響子さん・・・

どう話して良いか解らない

相談事ってやはり橋元の事だね?」

「はい。

やはりお義父様は

何でもお見通しなのですね。」

「やはりそうか。

君が仕事の事で私に

相談と言っても恵三じゃ

あるまいし普通の案件では

もう響子さんを悩ませるような

案件は中々無いからね。

もし響子さんが今のような

いつもと違う表情になるほどの

悩みとは橋元から依頼を受けた

仕事の内容ではなく橋元の人間性

その物だと思ったまでだよ。」

響子さんは膝の辺りに手を揃え

正座しながら少しうつむいていた

顔を上げその和風美人の響子さんの

象徴とも言える澄んだ瞳を私に向けると

何か言おうとしまた押し黙る。

これは・・・

既に橋元と何かあったのか!?

私は大事な娘を橋元のような

小汚い男に傷物にされたような

怒りが沸々と湧いてくる衝動を覚え

その真相を聞けずに居る自分にも

腹を立てる。

私は橋元と言う男とは面識は無い。

しかしあの男の噂は現役の時から嫌という

程耳にしてきた。

良い噂、悪い噂、様々だがそのどれもが

真実とは限らないが事橋元の女性遍歴に

関しては橋元に妻を寝取られた旦那本人からも

聞いた事があるし秘書を目の前で蹂躙された

経営者の男性本人の口からも聞いた事があった。

「響子さん・・・

前にも話したがね・・・

私も橋元と言う男には

会った事は無いがこの業界に

居るとね。

嫌でもあの男の事は耳にして

きたよ。

だから・・・

響子さんがあの男に会い

どう思ったか・・・

何があったかは聞かなくともね・・・

響子さんがあの男からの依頼を

断りたいと思っているなら

私が代わりにあの男に会い

に行き断ってきてあげても

良いのだよ。」

えっ?という表情で

顔を上げまた私を見据える響子さん。

その表情に今日の私はどうかしているのか

吸い込まれそうな感じになる。

今日この場で今私は明らかに息子の嫁に

女性としての魅力を感じ始めていた。

その華奢な身体に骨は細いが程よく

肉のついた脚、行儀良く正座する事に

よりその美脚が際立つ。

私は橋元に響子さんを寝取られるのを

恐れているのか!?

いやもしかしたらもう既に・・・

いやこの聡明な響子さんに限ってそんな

事あるはずがあるまい。

何をバカな事を・・・

「お義父様・・・

ありがとうございます。

正直今お義父様がおっしゃったように

橋元様からの案件はお断りしたいと

いうのが本音です。

案件自体はただの所有権移転登記・・・

全く簡単なもので今後何かのトラブルに

発展するようなことも無い良いお仕事なのです。

ただ・・・

お義父様のおっしゃったように

わたくしはもうあの方にお会いしたくないと

そう思っております。

今までも見た目の怖そうな方や威圧感の

ある方のお仕事も何件も受けて参りましたが

1度もクライアントが怖いと思った

事はありませんでしたが・・・

正直わたくしはあの橋元様を怖いと

思ってしまいました。

それだけが理由なのですが・・・」

響子さんがまだ何か話し辛そうに

話していて全てを私に話してくれて

いるわけではないのが解る。

しかしこれだけで私には充分であった。

それ以上の事を話されると正直今の私は

怒りに任せて何をするか解らない。

「響子さん・・・

それで良いのだよ。

それで良い・・・

正直ね、私は響子さんに最初に

相談を受けた時に断りなさい。

と言ってあげなかったことを

今本当に後悔しているのだよ。

今回の件はね。

私が橋元に会いに行き

断って来てあげるから

響子さんはもう橋元に

金輪際会う事は止めなさい。

いいね。」

響子さんは申し訳さなさそうな

不安げな表情で私を見ながら

ゆっくりと頷いた。

私はそんな響子さんを

あの橋元と言う獣に会いに

行かせてしまった自分が許せなく

それでもここにこうして私をまだ

義父として頼ってくれている

響子さんが居てくれることに

無性に彼女が愛おしく思え

彼女の肩を抱き寄せた。

「響子さん

無理をさせて悪かったね。

本当に済まない。」

響子さんは私の胸に抱き寄せられ

その細い肩を抱きしめる私の背中に

軽く両手を回して抱き着いて来て

くれた。

「お義父様・・・・

・・・・・・です・・」

この距離で居るにも関わらず

私には響子さんがお義父様の

後に何と続けたか聞き取れなかったが

私は聞き返すこともせずにそのまま

強く響子さんを抱きしめた。

「後の事は

任せておきなさい。

響子さんは何も心配しなくて

良いからね。」

私はその言葉の中に

橋元に対する怒りが

こもっていた事に自分自身では

気づいていなかった。

《第5章 第8話 出来過ぎた義理の娘 小田切省三》





第5章 悲報 第9話 再会 中村弘樹

全く最近は何をしても面白くない。

俺の最近の生き甲斐はと言えば

妻のミカちゃんとのSEXレスを

どう解消するか・・・

その1点だけに頭を使い生きていた。

それがまさか愛妻のミカちゃんの・・・

あのような姿を目の当たりにすることになるとは・・・

最近の俺はふぬけ同然でセンターの派遣社員の

オペレーターの南川さんあたりからも中村さん

最近元気ないですね?夏バテですか?と聞かれる

始末。

ミカちゃんはと言えばあの田尾の一件があってから

益々綺麗に色っぽくなったような気がする。

そして俺に対する態度も何も変わらないしこちらから

誘わないのでミカちゃんから誘ってくることも無く

依然SEXレス状態は継続中だ。

あれから田尾とは何も無さそうには見えるが・・・

もし社内でされていたら俺には確認のしようもないが

おそらくミカちゃんの生活リズムから見てもあれ以降は

何も無いとは思う。

しかし・・・

田尾・・・

ミカちゃんの会社の同僚らしいが

あの田尾と言う男がミカちゃんを

何度も何度も絶頂に導く姿を見て

俺は正直男としての自信を無くして

いた。

そんなSEXレス解消計画を諦めた

俺だがあの日以降、愛妻のミカちゃんに

新たなる願望を抱いていた。

もう1度あの俺が見たことも無い

乱れ狂うミカちゃんの姿を見たい。

しかしその相手がミカちゃんが

おそらくはタイプか好意を抱いているような

田尾のような男では面白くない。

あの気の強いしっかり者の母であり妻である

ミカちゃんが何らしかの理由で自分が本来

SEXをしたくないような相手に仕方なく

しなくてはいけないような状況に追い込まれ

その上田尾のようなSEXテクニックを持って

あの時のように乱されて欲しいのだ。

田尾のような男ではあのうっとりしたような

表情を見なくてはならなくて俺には正直

それが辛かった。

しかし自分ではどう頑張ってもあの田尾と言う

男の領域まではたどり着けない。

そもそも持っている筋力に一物レベルが

全く違う。

しかしミカちゃんはあのような好意を抱く田尾の

ような男以外でも自分が嫌悪感すら抱く相手で

あったとしても田尾のような一物に

田尾のようなテクニックが

あればあのように乱れてしまうのか?

もう1度ミカちゃんが乱れる姿を見たいというのも

あったが実は嫌な相手でもそうなるものかそこを

確かめてみたいと言う気持ちが強かった。

そしてあれから何もかもやる気を無くし腑抜けのような

俺は今日は貯まりに貯まった有給休暇を使い当てもなく

ミカちゃんの職場の佐川鋼管工事の向かい側にある

モールをぶらぶらしていた。

12時20分か・・・

腹でも減ったし何か食べるかな?

2階のフードコーナーに行くとミカちゃんが

食べに来ているかもしれないから別にバッタリ

会っても何も困る事はないが取り合えずそれは

避けて1階の喫茶店でも行くか・・・

重い足取りで喫茶店へ入り何処に座ろうかと

席を探していると・・・

うん?

あいつ・・・・

「あっ!松永?

松永やろ?お前?

俺!俺やっ中村やっ!

ほら小中一緒あった中村!」

昔からイケメンあったけど

偉いまた男前になったな~

コイツと思い俺は久々に偶然

出会った同級生に話しかけていた。

「中村君?

あっあの中村君か・・・

久しぶりだね。

元気にしていた?」

俺は1人で座る松永の向かいに

座った。

「おうおうっ元気元気っ

まあ最近気に食わん事

あってイライラはしていて

今日は有給とっとるが

まあ身体は元気やよっ

あっお前1人やろ?

ここええか?」

俺は先に座っときながら

一応念のために聞くが

松永は相変わらず澄ました顔で

頷き

「そうかぁ・・・

まさか中村君にこんな

所で会うとはね~

あっでも僕今もう松永じゃ

ないよ。

高校以来中村君とは会って

いないけど僕今母の姓に代り

稲垣っていう名字なんだよ。」

「えっ!?

あっあっそうなんや・・・

そうか~

長い事会ってないからな~

そう言う事もあるわな~

えっ稲垣!?

お前稲垣っていうの?」

「うん。

そうだけど何か?」

「えっいや・・

(最近ミカちゃんがやたら

怒ってる相手って稲垣・・・

確かそんな名字あったよな~

まさかこいつ?)

あっあのな

お前もしかして仕事って

そこ?」

俺は丁度このモールの

向かい側にある佐川鋼管工事がある

場所を指さしながら聞いてみる。

「えっ?

あっそうやけど・・・

どうして?

良く分かったね。」

(うお~!

やっぱり・・・

しかしこいつがミカちゃんが

補助している営業の稲垣か?)

「いやそんなスーツやし

営業の仕事の途中なんやろな~

と思ったけど・・・

それでここに飯食いに来てる割に

手ぶらやから近くの会社かなと

思って聞いてみたんやけどビンゴ

あったみたいやな~」

「営業もそうだけど

良く分かったね~

一応これでも今は僕

トップセールスなんだよ。

中村君は今何やってるの?」

(やっぱりこいつか!

ミカちゃんがトップセールスの

ナルシストって言ってたからな~

しかしこいつは気位は高いけど

そんなに嫌な奴じゃなかったんやけどな~

昔は中村君中村君ってよく俺についてきて

可愛い弟分のような存在あったんやけど・・

しかし今じゃこいつ背も俺よりでかなってるし

何より男前になったな~

しかしあの松永がトップセールスか~

成長するもんやな~人って)

「俺か?俺は今消費者金融で

働いているよ。

コールセンターで管理職やってる。」

「そうか~

もう管理職なんだね。

中村君は昔から何でも

できたもんね。

やっぱり凄いよ。」

「あほっそんな事ないって。

ただ早熟あっただけやよっ

俺なんかっ

松永のように

営業で1位取る方が凄いって!」

「そうかな~?

誰もあまり褒めてくれないから

中村君に褒めてもらうと特に

嬉しいよ。

うちの会社の人間はトップセールスで

会社に貢献しているこの僕をぞんざい

に扱うやつが多いからね。

今僕の営業補助をしている

女も僕に対する

態度が非常に良くないんだよ。

偶然中村君と同じ名字の

中村っていうんだけどね

その女も」

(おうおう。これは相思相愛の逆バージョンで

お互いいがみ合っているのか!?ミカちゃんと

松永は、うん?しかしこれは使えるかも?)

「そっそうかぁ・・・

その女はそう・・・

松永に対する態度は

悪いのだろうけど

女としてはどうなん?

もしお前がお仕置きしてやるとして

虐めたくなるような身体とか顔を

してたりはせんの?

やっぱり女は

そこからしつけてやらんと

言う事聞かんやろ?

それともそれすらしたくないような

ブサイクならもう

営業補助を変えたったら

ええやん。」

松永・・・

いや稲垣は一瞬驚いたような

表情で俺を見たがその後にやりと

笑い

「中村君は面白い事を

言うね。

うん・・・

あの中村っていう営業補助は

確かにエロい身体してるよ。

顔もね、女優の水野真紀の

ような感じで美人ではあるし

結構年上で良い年しているけど

ミニスカートで出社したりして

太い足見せたりきっと

欲求不満なのかもね。

僕に対する口の利き方も悪いし

ミスした時に全く反省の色が無い所が

このトップセールスの僕を苛立たせるのさ。」

(なるほど。

こいつもかなり天狗に

なってるようやなあ。

確かにミカちゃんがむかつくのは

解るがここはこの稲垣を上手く

使えれば面白い事が起こるかも

知れんなぁ・・

俺をそうさせたのはミカちゃんなんやからね。

しかしこいつにはやられたくは

ないやろうな~いくら顔がイケメンでも

今の松永は確かに女にもてる性格では

ないな~こいつにやられたらやられ方に

よってはかなり屈辱だろうな~)

「なあ・・・

松永その中村って営業補助を

よ~次何かミスした時にお前の

権限で首にしたりはできんの?」

「うん?

くびに・・・

まだそこまでは

考えた事はないよ。

まあでも彼女は契約社員だから

営業の僕がいらないと言えば

次の契約で雇用はおしまいには

なるだろうね。

今すぐ首とかはさすがに無理だけどね。」

「ほうほう・・・

それでもお前にそれだけの

権限があるわけやな。

あのな・・・

松永・・・

実は頼みがあるんやがな。」

「頼み?

昔お世話になった

中村君の頼みなら

僕に出来る事なら

何でも言ってよ。

何?」

「いや・・・

うん。あのな・・

実はお前の補助してる女は俺の

嫁やねん。

俺もまさか松永が嫁の上司に

当たる立場の人とは知らんかったよ~

ホンマ今お前に聞いて初めて気づいたわっ

すまんな~生意気な嫁で・・・」

「えっ!?そうなの!?

いや・・・

僕の方こそ中村君の

奥さんとは知らずに・・・

色々言ってごめん。

今日からは上手く接するようにするよ。

頼みってそれかな?

勿論契約を切ったりはしないから。」

「いや。

違う違う。

逆や逆や。

今まで以上に

厳しくしてくれてええねん。

それに次なんかミスしたら

社内じゃなく社外で謝らせて

欲しいんよ。

もう我慢の限界来たとかなんとか

口実つけていい加減に契約切るという

ような事もちらつかせてな。

実は俺な詳しい事は言えんが最近

嫁と色々あってよ~

離婚する気とかは無いんやが

嫁にはきついお灸をすえたいねんけど

ほらお前も知ってる通りあの性格やろ?

どうにも旦那としての立場じゃ出来る事と

出来ん事があってな。

だから嫁の上に立つお前に

ちょっと嫁をお仕置きして欲しいんや

俺の分まで」

「そう言う事か。

中村君の頼みは解ったけど

本当に良いの?」

「かまわん。かまわん。

それでその姿を俺が何とか

隠れて見れるようにしたいんや。

お前もう時間ないやろうから

これ俺のLINEのIDやから

また夜でも酒飲みながらでも

飯食いながらでも

きっちり作戦立てて決行したいんよ」

稲垣は少し笑みを浮かべながら

「そう。

中村君も色々

大変そうだね。

でも協力するよ。

しかし・・・

そのどういうお仕置きを

すれば良いの?

多分中村君のいうように

僕の職権を使えば彼女を

ほぼほぼ嫌でも無理やりに

従わす事はできるけど・・

僕もかなり彼女には

嫌われてるだろうしね。

正直せいせいするから

中村君の頼みは僕にとっても

嬉しいけどね。

旦那さん公認でお仕置きして

も良いわけだし・・・」

「どういうも何も・・・

お前次第やよっ。

お前うちの嫁SEXの

対象になる?」

「えっ?

それはまあ

喋らなければ

綺麗な人だからね。

良いの?」

俺は大きく頷き

「どっかに

繋いで思いっ切り

大人の玩具とかで

いたぶったって

くれっ!

そのあと

好きにハメ倒してくれて

ええから

嫌いなお前に

土下座させたまま

バックからでも

ハメてくれたらええよ。」

「本当に良いの!?

それは僕もあの生意気な・・・

あっごめんね。奥さんなのに・・

しかしそれは凄く興奮するね。

中村君凄い事考えるねっ

しかしそのシュチュエーションは

本当に燃えるよ。

内心はトップセールスの

この僕を小ばかにしているような

普段は僕に態度の

悪いあの中村さんを

土下座かぁ・・・良いねっ

中村君が本当に良いなら

手伝わせてよっ

何か僕もやりたくなってきたよっ

・・・しかし中村さんと

奥さんと・・相当な事があったんだね。

いやそこは何があったかは聞かないけど

中村君の怒りは十分わかったから

また連絡するよLINEでね。

これ僕の名刺で電話番号書いてあるから

中村君からも連絡してよっ

それじゃ僕時間だから戻るよっ」

そう言いながら松永改め

稲垣は伝票を持って立ち去ろうと

したがそこは俺に新たな楽しみを

与えてくれそうな稲垣に払わせられ

まいと俺が伝票を無理やり取り笑顔で

稲垣を見送った。

《第5章 悲報 第9話 再会 中村弘樹》





第5章 悲報 第10話 親友との共有事項そして・・・ 中島由佳子

カスミンに付き合い菊一探偵事務所に

大原君の捜索の依頼を申し込みに行った

帰り私はカスミンとパスタ屋さんで

久々にランチを一緒に取りその後、

私の車でカスミンを自宅まで送った。

大原君が出社しなくなってから平安住宅では

6営業日が経過した。

そしてこの2週間くらいで私やカスミンの身には

今まででは考えられないくらいの非日常的な

出来事が起こった。

私はカスミンと大原君が出社しなくなり

3日目の時に2人でスポーツクラブへ行き

汗を流した後、帰りに喫茶店で色々これまでの

事を整理する為に話合った。

そこで私もカスミンもお互いこの数日で

起こった事を洗いざらい話した。

驚くことに私もカスミンもあの水島と言う

どうしようもない人格破綻者と関係をもって

しまっていた事。

そしてカスミンは水島だけでなく部下の

大原君とも関係を持ってしまっていた事。

大原君がカスミンに対して恋心を抱いていた

事、それにより水島や橋元社長を裏切ったこと。

その裏切りが原因で大原君は彼等の手により

もしくは彼等から逃げるために行方をくらませて

いる可能性が高い事。

などが解ってきた。

そして会話の流れで私は水島や大原君と関係を

もってしまったとカスミンから聞いた時に私と

同じ環境になってしまったカスミンにどうしても

聞きたかった事を聞いてみた。

「カスミン・・・

あの・・そのっ

カスミンもその・・

水島や大原君と・・・

エッチしちゃったって事だけど・・・

その逝ったりした?」

「えっ?

う・・・うん。

逝った・・・

大原君の時が生まれて初めてで・・

水島にされた時は・・・

嫌だけど悔しかったけど・・・

逝きたくなかったけど・・・

逝っちゃったわ・・・」

「そう・・・

カスミンでも・・・」

「由佳子は?」

「私も逝っちゃった・・・

私は初めてでは無かったけど・・・

主人の信二さんでは逝った事無かったのに・・・

今でも凄い罪悪感を感じるよ・・」

「そうだよね。

私は浩二君が浮気していたと

いう事実を知ったからそこまででは

無かったけど・・・

大原君の時は正直、私を守ると言って

くれた彼にそんな事今まで言われた事

無かったので正直、心の底から気持ち良く

なれたわ。

本当に死ぬかと思う位・・・

私声が出ていたし・・・

気持ち良かった。

でも水島の時は・・・

本当に屈辱感で一杯だったのに・・・

逝ってしまった自分自身に情けなくて

腹が立ったわ・・・」

「氷の女も逝くものなのねっ

ははっ良かった私だけでなくてっ」

「こらっ!由佳子~!

もうっ!」

というやりとりがあり

私の気持ちは随分と楽に

なった。

私の親友であり尊敬する

カスミンでもあの水島に

されると嫌いでも憎くても

逝ってしまうものなんだと・・・

私だけじゃなかったんだという

気持ちが凄く自分を楽にした。

そしてその2日後私は会社の同僚の

西崎由香さんに人探しなら菊一探偵事務所が

府内では1番と聞きカスミンにLINEで

伝え一緒に連絡をして訪問した。

代表の菊沢宏さんは不在ではあったが

名字からおそらくは菊沢宏さんの奥様であろう

かと思う菊沢美佳帆さんという綺麗で知的な

女性が代表代行と言う事で応対してくれた。

すごく安心感を与えてくれる包み込まれるような

空気感を醸し出していて私もカスミンも菊一探偵事務所に

入る前と出てからでは足取りが違っていた。

あの日からあまり食欲も無かったが帰りにカスミンと

行ったパスタ屋さんでも久々に食が進んだ。

菊一探偵事務所を紹介してくれた西崎さんにも

是非宜しく言っておいてとカスミンも喜んでいて

良かった。

私も久々に気が晴れたのでこのままスポーツクラブにでも

行き水泳でもしようかと思い車をスポーツクラブへ走らせる。

「食べ過ぎたからね~

食べた分は使わななきゃね。

これ以上太るとまた

スーツがきつくなり

サイズが合わなくなるからね~」

独り言も昨日までとは

違いリズムよく自分の言葉にも

生気が戻っている事にさらに

テンションが高くなる。

スポーツクラブの駐車場に車を

停めると手ぶらであったので

フロントで新しい水着を

買っちゃおうと思い色々見ている。

(ビキニタイプはさすがに

厳しいかな?

やっぱり無難に黒のワンピースタイプ

かな大人しめの・・・)

と眺めていると。

「あれ?

中島さんっ

中島さんの奥様ですよね!?」

後ろから聞き覚えのある

男性の声がする。

私はふりむくとそこには

ヒールを履いた私よりもさらに

10㎝以上は背の高い男性。

定光薬品の営業で家にもう

2年程通って下さっている

剛田さんが立っていた。

「あっ!

剛田さん~

偶然ですね~

剛田さんも

今からですか~?

あっここの会員に

なられたのですね~」

「あっやっぱり

中島さんでしたか~

こんな美しい後姿は

中島さんしか居ないと思い

つい後ろから声をかけて

しまいまいましたよっ

失礼しました。

はいっ私も今さっきフロントで

入会登録を済ませ今日は水泳を

やろうと思い水着を物色

しにきたのですよ~

しかし良さそうなスポーツクラブですよね~

紹介してくださりありがとうございました。

中島由佳子さんの紹介と言ったら

入会料金無料に2か月間の利用料金も

半額だそうで・・・

随分浮いちゃいましたから

またお礼にお食事でも

奢らせてくださいね~」

「え~後姿自信ないな~

特にパンツスーツの時は・・・(お尻が大きくて・・)

あっそうでしたか~

今日入会したのですね~

良かったですお安く利用できそうで。

え~そんなの良いですよ~

いつもマッサージしてもらって私の方こそ

何かご馳走しなきゃならないくらいですから~」

私は水島に抱かれた翌日に剛田さんにして

もらったマッサージを思い出すと股間の辺りに

熱くなるものを感じていた。

それは剛田さんのマッサージを思い出した事と

彼の屈託のない笑顔に明るくてそれでいて力強い

言葉に元気を貰いそれにいつも自宅に訪問して

くれた時に彼と話すのが正直楽しかった事から

男性として剛田さんに興味を持ち初めていたからだ。

正直偶然ここで会えたことも嬉しく思っていた。

そして2人で楽しく会話しながら水着を選び

剛田さんはビキニタイプの小さなものを

私はワンピースタイプにしようと思っていたが

剛田さんの強い勧めにより結局

黒のビキニタイプのものを購入した。

2人それぞれ更衣室で着替えを済ませ

3階の温水プールで合流すると

剛田さんの視線が非常に恥ずかしかったが

彼に見られる事により忘れかけていた

ドキドキ感、激しい鼓動の高鳴りを感じながら

そのドキドキ感を楽しんでいた。

そして剛田さんの筋肉の鎧を着ているような

とても40代に突入した男性の身体とは思えない

ような肉体と小さなビキニパンツから

盛り上がる股間に意識せずとも視界に入るたび

に私の脳内では主人の信二さんではなくあの水島と

比べてしまっていた。

剛田さんって・・・・

大きくなったら水島と変わらないサイズかも・・・

そう思ってしまう自分を戒めるものの

剛田さんのお世辞で

水着姿を褒められ私は股間を

熱くしプールで泳ぎながらも

剛田さんにマッサージを

してもらった日に彼の手技が

火付けとなり自宅の

リビングで自慰をしてしまい

最後は親友の香澄が

水島に犯されている姿を

想像してしまい絶頂した

事を思い出しながら水着の中の

私の蜜壺はプール内で

潤っている事を自覚していた。

《第5章 第10話 親友との共有事項そして・・・ 中島由佳子 終わり》







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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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