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第8章 三つ巴 32話 超越者と超越者の過去

第8章 三つ巴 32話 超越者と超越者の過去


私は愛弟子の菊沢宏君に、近々我が宿敵とも呼べる髙嶺と一戦交えるかもという連絡を受けていて、彼が今籍を置いている探偵事務所の近くまで彼に会う為に来てみると、その道中で黒髪の淑女が2人傷つき瀕死の状態で居るのを見つけた。

医師である限り放っておくことが出来るはずもなく、レディは優先的に助けるのが私のポリシーでもあったのでその2人の女性をとりあえず治療することにした私に治療した後、神田川真理と名乗った女性が丁重なお礼を述べた後、

『何処のどなたかも存じ上げないあなた様に、こんな事をお願いするのは非常に心苦しいのですが、ハァハァ・・・その先で、私の同僚が私たちをこんな目に合わせた人たちと交戦中だと思います。あなた様が只者ではないと・・・わかります・・・かなりの腕利きとも・・・なので・・・その・・・私の同僚を・・・あぁ・・ハァハァ…』

そこまで話して、治療直後の美女、神田川真理さんは、意識が遠のいていってしまった。

私は聞こえたか聞こえなかったかはわからないが、

『治療費にあなたの同僚の救助費は神田川さん、あなたの身体で頂きますね~』

と軽く冗談めかして言い終わるが早いか私の足は、神田川さんの指の差した方へ足を向けて動いていた。

神田川さんの指の差した方へ急いで向かってみると、1人の若い女性をよってたかって、リンチしているのが見えたので本気ではないが、とりあえず私は戦う事が嫌いなのでモチベーションを神田川さんを抱くためにという理由付けをして助ける事にした。

しかし、縁は異なもの味なものというが、まさか私の視界に映る女性を囲っている見覚えある黒スーツに日本刀軍団の中に、本当に1人顔を覚えている女性も居た事に、その者たちが髙嶺の者である事を理解する。

確か・・・あの短いスカートから覗く白く美しくも豊満な太もも・・・それに感情の起伏の無さそうな無表情眼鏡美人・・・髙嶺当主の髙嶺弥佳子の懐刀の千原とかいう・・・凄腕の剣士だったような・・・

そうあれは丁度1年と少し前の事、私がまだ米国に渡る前の話・・・私が勤務する東大病院へ髙嶺弥佳子という者の使いと言う事であの千原という美女がやってきた。

そして私は元来女性の誘いは断らぬ事をポリシーとしていたので、快く彼女の招きに応え、たまには京都旅行も良いものかと思い軽い気持ちで用件も気にせずに美女の誘いに乗ったのだが・・・。

そのあと、私は髙嶺弥佳子という女性と千原奈津紀という私に直接会いに来た女性と3人で宴に招かれたがその場で彼女たちは、およそ平成のこの時代に生きている人間とは思えないような事を、何の躊躇もなく口走った。

彼女らが言うには、自分たちは江戸時代から続く暗殺一家で、表向きは大手ゼネコンを経営している実業家だが、裏では日本のみならず各国の要人を大金で消し去る稼業を生業としている。
そして、髙嶺の裏の実働隊の人間は皆、特別な力を持っていて、皆、江戸時代から伝わる剣術の免許皆伝者である。
その実働隊の能力を鍛えるため、またその実働隊の指揮を執る1人として私に力を貸してほしいと言ってきたのだ。

確かに私は速読を始め、超記憶術などを実務に活かせるよう指導しているカルチャースクールを経営しているがその中でもたまに、もともと素養のある者では私の1番弟子の菊沢宏君のような特殊な能力に目覚める才能のある人物もいる。私自身がそうであるように、確かに脳を鍛え、チャクラともオーラとも念とも呼べる人が誰もがもともと持っている力を引き出し自由に使えれば、格闘術と複合すればオーラを使えない人間などいくら達人であっても相手にはならないし、その気になれば人を殺めることなどもたやすい。

しかし、その『力』をこうもはっきりと悪用している事を人前で堂々と公言する彼女たちを私は心底おそれた。

本来なら美女の頼みは断れぬ私で、いつも笑顔は絶やさない私もこの時はさすがに顔が引きつっていくのを自覚できたほどであった。

しかし・・・この髙嶺弥佳子という女性・・・医師である私もあのドラマは見ていたので、あのドラマに出ていた戸田恵梨香ちゃんにそっくりな容姿なのに・・・ドラマの彼女とは正反対のような無感情な・・・しかもどういう育てられ方をすれば、このような人を塵芥のように扱う発言が出来るものなのか・・・。

『栗田教授・・・我が髙嶺に協力できない人間など生きている価値がございません。今すぐここで冥府にお送り致しましょう。』

私は、彼女から発する絶大なチャクラ量、しかも攻撃的な圧倒的な殺気ともいうべきチャクラを受け流しながら背中に久々に冷や汗という柄にもないものをかきながらも笑顔は崩さずに、

『おやおや・・・お若く聡明に見えるのに育った環境で人間は、こうも偏った考え方になるものなのですね。。。その慢心を聊か戒めて差し上げましょうか』

これが私と髙嶺の因縁の始まり・・・開戦宣言とも呼べる私と髙嶺弥佳子との約1年前のやりとりだった。

そしてその時に傍らにいた、髙嶺弥佳子と同等同種のまがまがしいチャクラを放つ千原という女性が今私の目の前で麗しきレディをその手にかけようとしていた。

(この黒スーツに日本刀の方々を見ると、どうもあの方と相まみえた事を思い出します・・・。私の点穴…絶からまさか舞い戻ってくるとは・・・あの髙嶺の六代目当主は、相当厄介な相手のようで・・・・それに今目の前にいる、あの眼鏡が似合うナイスボディのレディも・・・)

・・・宮コー軍団と髙嶺&張慈円一派が激しく凌ぎをけずっているおよそ400日前の事・・・・

『栗田教授!あなたをここへお招きした私の顔を見事に潰して下さいましたね。御屋形様、ここはわたくしが教授を粛清致します。』

京都の右京区の某所にある、時代錯誤の建物もこの町ではさほど目立つことなく景観に溶け込んでいるのは、周囲には国宝や文化遺産が数多く建立する街並みだからであるが、それでも、今、栗田教授の目の前にいる2人の女性は時代錯誤どころか現代と、幕末を混同したような恰好をしていて、普通に道を歩いていたら100%警察に連行されるような出で立ちであった。

2人の女性は豊満なその肢体を黒のリクルートスーツで包み込み、ともに機能重視なのかかなり膝上のタイトスカートの腰元には、鞘を差している。そのうちの1人、千原奈津紀という眼鏡をかけ、肩くらいまでの美しい直毛の黒髪の女性は、私に向かい信じられない常人離れした速度で、本物の日本刀を打ち込んできた。

(こらこら・・・そんな物騒な物を振り回しちゃいけないよ・・・っと・・・これは!)

私は通常の体裁きでは私の合気では交わせないと思い、速読で千原という女性の動きを読み取った。私は思念を使い速読を試みれば、動くものすべてがビデオ再生をスローにしたように見る事が出来るので、これは私の見切り速度が異常に上がるわけで実際に動くものが遅くなるわけではないのだが、それでも千原という女性の動きは、スローどころか瞬く間に切っ先が私の目の前にあった。

私は彼女の抜いた日本刀の切っ先を指で摘まむようにすると、

『覇っ!あなたは少し大人しくしていてくださいね。いや~しかしお美しいのに・・・もったいない・・・髙嶺などに与しなければ、きっと楽しい人生を送ることができましたでしょう・・・今度私と2人でもっと楽しい事を致しましょうね、お嬢さん』

と彼女にささやき、彼女には申し訳ないがいわゆる金縛りにかけさせてもらった。しかし彼女のオーラの強さから推測するに長くて3分、もしかしたら2分ほどしか停止させれないと判断したので、私の目的、髙嶺弥佳子のオーラを封じ込める事を急ぐ必要があった。

『え・・・・う・・動けない・・・』

『普通は喋る事もできないのですが・・・お嬢さん、あなたは恐ろしい女性ですね・・・』

私の、不動縛りにかけられ話せるとは・・・ここまで肝が冷える思いをするのは久方ぶりであった。

『奈津紀さん!・・・さすが、栗田教授、これが噂に聞くあなたのオリジナル・・・不動縛りですか・・・しかし、あなたのお力でも奈津紀さんを何分止めておけるのかしら?』

(う~ん・・・さすが・・・見破られておりますね~彼女を不動縛りにかけながら、髙嶺の当主と戦うのはいささか骨が折れます・・・今すぐ帰りたいのですが、そうもいかないですし・・・仕方ありません。美女と楽しくディナーの後にお楽しみタイム・・・と考え鼻の下を伸ばしていた自分を殺したい気持ちですよ~)

『う~ん・・・困りましたね・・・私を仲間に引き込むことや、あなた方が繰り返し行っている暗殺業をやめるという事をお考えいただけないですか?お美しい六代目当主さん。そうでないと、私はあなたの持つそのお力を封じ込めなくてはいけなくなります。聞いてしまいましたからね、あなた方が行っている行為・・・そんなものとてもこの平成の世ではまかり通るものではありませんよ。』

シュッ!!!!! 

グシャッ!!!!!!

私が最後に笑顔で彼女を諭してみるが、言葉を吐き終えた瞬間、私は速読を使う間もなく、私の左目に熱さを感じた・・・なんと彼女のあまりにもの突きの速さに読み切る事もかなわないまま、私の左目には眼鏡越しに彼女の刀が突き刺さっていた。

『栗田教授!あなたのたわ言などに耳を貸すつもりはありません。このまま逝っておしまいなさい。あなたの唯一無二である類まれなる特殊な能力を見込んで助力を申し出たわたくしがバカでした。』

(なんという速度・・・人間のそれとはとても思えません・・・しかも・・・このまま突き刺したままにしておくと、どうやらこの刀から私のチャクラを吸い続けるようですね・・・まさに生気を吸い取る妖刀とでもいうべきか・・・彼女の能力なのか・・・これは絶しかないですねやはり・・・)

私は、白のカッターシャツが私の目から流れ落ちる鮮血で赤く染め上げていくのを、突き刺されていない方の右目で確認しながら、さすがにこうなるといつも笑顔を絶やさない私も笑顔ではおれずに、

『痛いですね~さすがに・・・目はいけませんよ目は・・・私の目は、そこら辺の宝石より価値があるのですよ・・・しかし、片目とあなたの能力の交換なら・・・お釣りがきますね・・・あなたから近づいてきてくれて良かったですよ。』

私の目に食い込む、刀を抜かせないよう、彼女の右手首を掴み、合気で極めると一瞬宙に浮いた髙嶺弥佳子のCカップかDカップくらいであろう左胸の下に2本指を差し込むと、オーラをコントロールする器官で点穴に指を打ち込んだ。

点穴は本来、東洋医学では治療不可能な病を、人間が誰しも持つ自然治癒力を高めるために、オーラを活性させ病を治す為に突く治療なのだが、逆に点穴の動きを止めてしまい、本人の意思でオーラを操れるいわゆる能力者相手でも一切オーラを練れなくする事もできる。

この点穴を切られた人間は男性であれば射精感を女性であればいわゆる潮吹きと同じ噴出感を伴い大きく絶頂してしまった後に、オーラは一切使う事ができなくなる。もちろん自然治癒力も大きく低下するし、オーラを乗せた技や、オーラを活用した能力などの使用もできない。

ただ彼女の場合は、元来持つ卓越した剣術があるので、戦闘力の全てをはぎ取る事ができるわけではないが、私も今この場で彼女を絶命させるだけの余裕はなかった。

それは、今不動縛りで動きを止めている千原奈津紀が動けるようになったときに、髙嶺弥佳子と変わらないのではないかと感じるほどの力を持つ彼女を含めた2人を同時に相手にする事は難しく、髙嶺弥佳子を絶命させる事を目的として戦えば、千原の復活までに決着をつけれる自信も保証もなっかた。

(宏君を連れて来ればよかったなぁ・・・彼と2人で2VS2なら何とかなったかもしれないのに・・・まさか美女2人相手に戦う事などは予想していなかったですしね。次に宏君に会うときには、是非、点穴の突き方・・・絶を伝授しなければ・・・)

私に点穴を突かれた髙嶺弥佳子は、表情を変えず涼しげな眼で私を見据えていたが、一瞬その眼が内部からの抗う事を許さない性感がこみあげてきて、うつろになり大きく下半身を揺らせ震わせたかと思うと、

『くっ・・・栗田・・あなたまさか・・・この私に・・・うっ・・・あぁっ・・・』

『すみませんね~目を失わされたのですから、これくらいは・・・点穴を突かれると、男性は射精、女性は絶頂してしまうのですが、それと同時に、オーラも練れなくなります。これで、悪さは金輪際できませんからね。せめてものお詫びに極上の快感はプレゼントです。』

そんな事を述べながら、私は左目に突き刺さっている刀を抜くと、髙嶺弥佳子はその場に膝をつき、肩で息をして大きな絶頂の後の、余韻に浸りながら再び私に涼しげな視線をぶつけてきた。

私は眼からの出血もひどく追い打ちなどかける余裕もなく、いち早くこの場から立ち去ろうと考えていると、

『御屋形様!!!!』

先ほどの髙嶺弥佳子の突きと同等の速度の突きが私の肩をかすめた。

私は目からの鮮血で染まる白のカッターシャツをさらに肩のかすった千原の刃による傷で染め直してしまうと、すでに髙嶺弥佳子にかなりの量のチャクラを吸い取られていたので、チャクラ量も点穴を突く技、絶を使いのこり僅かとなっていて、とてもこの達人の女性を相手する力は残っていなかった。

『お若いですね~荒い打ち込みです。千原さん、脱力こそ更なる精進への道ですよ。しかし・・・私も年ですな・・・年はとりたくないものですね・・・ここであなたのお相手は出来ません。ベッドの上ならば話は別ですけどね。ハハハッ』

『この期に及んで減らず口を・・・お・・・御屋形様大丈夫ですか!?』

千原奈津紀は私をかすめた刃を納め、膝をつく髙嶺弥佳子に駆け寄った隙に、私はその場からいち早く立ち去りその後、アメリカの知人の病院で眼の治療も含め今日まで身を隠していたのだ。愛弟子の宏君には、髙嶺とかかわるべからずとの手紙を残して。

あの時、千原奈津紀が主人の髙嶺弥佳子の事を気にせずに私との交戦を優先していたら、私も、もしかしたら命を落としていたかもしれない。それほどの相手なのである。

今私の目の前で、麗しきレディをいたぶっているこの千原奈津紀という女性は。

そしてセンスを疑いたくなる白づくめのスーツに日本刀の男性が1人、少女と見間違えるほどの若い容姿なのに黒スーツに日本刀を二本差している女性が1人。この者たちも只者ではないのは容易にわかるし髙嶺という集団の恐ろしさもうかがえる。

『お嬢さん。大丈夫ですか?』

千原奈津紀以外に、達人が2人もいるじゃないですかぁ・・・と一瞬テンションは下がってしまったものの私は、神田川真理さんという、目の前の大ピンチの彼女を助けた暁には一晩を共に出来るかもしれない極上の美女に助けるように言われたはずの対象の女性にいつも通り優しく笑顔で声をかけた。

【第8章 三つ巴 32話 超越者と超越者の過去終わり】33話へ続く

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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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