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■当サイトは既婚女性を中心に描いている連続長編の官能小説サイトです■性的な描写が多く出てくる為18歳歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい■

第5章 悲報 第2話 菊一探偵事務所 菊沢美佳帆

時間は少し遡り南川美千代がバイト先のスナックで

ほろ酔いになり織田に送って行って貰った日の

午前中。

~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦

今日も大きな依頼、小さな依頼も含め仕事は山積み。

ウチの所長のグラサンと副所長の和尚はお人よしなので

どんな依頼でも断らずに引き受けて来る。

酷い時は依頼料すら決めずに引きけて来て後で

依頼主に支払い能力無しと言う事もしばしばあった。

その経験から最近では表の探偵業も裏の仕事も全て

私が窓口になることにした。

所長の菊沢宏にも副所長の豊島哲司にも

文句は言わせない。

だって私は所長のグラサンこと菊沢の妻であり

副所長の和尚こと豊島哲司も含めほぼ所員は皆

菊沢同様私の高校時代の後輩に当たる。

そして私の補助をしてくれている優秀なスノウこと

斉藤雪以外はまともな金銭感覚を持った人間が残念だが

うちの所には居ないので結局私がするしか無いのだ。

ここ最近もホームページや人づてでの紹介から

依頼が結構増えて来ている。

その中でも1件私も気になる案件があったので

今日はその依頼人に直接訪問してもらう事にしていた。

今事務所には私の他に画伯こと北王子君と私の補助の

斉藤雪が居る。

その他の所員達は所長、副所長も含め皆

現場に出払っていた。

私は依頼があった場合、その依頼主本人の事

そして依頼内容に関わっている周辺の人物の事まで

細かく調べあげてから依頼主に会う事にしている。

それにはいくつかの理由があるのだが・・・

今回私が気になった依頼は単純に言えば

ただの人探しである。

しかしこの依頼主から探し人について

調べて行く上である人物に行きついた。

橋元浩二。

うちの事務所とは因縁がある男に行きつき

私はこの依頼を受ける事を十中八九決めていた。

この橋元という男表向きは不動産屋の社長で

あるが裏では海外から渡来してきたチンピラ

まがいの男達を囲い、言う事を聞かせたい

相手には弱みを握ったうえでお金を

ばら撒き恩を売り今では府警のトップにまで

その権威を及ばせる危険な男でうちの事務所に

ではなく私達がやっている裏の仕事への

依頼が過去にあった。

その時はうちの所長である菊沢と副所長の

豊島があっさり断った。

理由は

【被害の無い社会的抹殺は受けれない】

だったがこれはうちの裏の仕事の

モットーである。

私達が裏の仕事を受ける場合の第1の条件として

理不尽な理由で許しがたい被害を受けた人から

の依頼である事。

これが条件である。

社会的立場を利用し無理難題を押し付けられ

人生を棒に振るような目にあったとか

家族や大事な人を理不尽な理由で失ったのに

その加害者は今でも笑いながらのうのうと

暮らしている。

こういった法では裁けない悪人を社会的に抹殺するのが

私達の裏の仕事である。

しかし橋元から来た依頼は被害にもあっていない

ただ邪魔な人間を排除するためだけの依頼であった。

それを見破った菊沢が断ったのだ。

しかし菊沢は断った後珍しく

あのオッサンかなりやばいな・・・

俺らと似たような力持ってるかも・・・

と汗を掻いていたのを覚えている。

菊沢の勘は実質、勘以上の働きをするのを

私は知っているのでこの橋元という男は

いつか私達の前に立ちはだかるかも知れないなと

薄々は感じていた。

そして今回の依頼である。

依頼人は岩堀香澄さん。

平安住宅賃貸部門に勤務する33歳の女性。

最初に事務所に連絡をくれたのは友人の

中島由佳子さんだった。

今日は2人で訪問してくれるという事になっている。

依頼内容は岩堀さんの部下の大原良助24歳が

6日間出社していないという内容。

私は何故?

部下が出社しないだけで今時

探偵事務所に依頼する人なんていないので

不思議に思い電話を受けながら片方では

PCを起動させ調べながら話をした。

岩堀さんの話では彼女は出社して

来ない事を気にして彼の住む

ワンルームマンションに訪れ

自社物件の為管理人に事情を

説明し中を確認して

貰ったが居なかったとの事。

携帯電話もずっと圏外で繋がらない。

そして彼女と話しながら同時進行で

私が得意のハッキング技術を駆使し

府警の情報を抜き調べた所、

丁度連絡を貰った1日前に

大原良助の実家の母から

捜索願いが出ている。

担当している捜査官は3名。

橋元と最近は橋元の仲間と目される依頼人と

同じ平安住宅の社員の水島という男の

身辺を洗っている捜査官達

はこの事件も担当しているらしい。

連続主婦行方不明事件に関連性があると

府警も睨んでいるみたいだ。

私は彼女と電話での通話中にここまで調べ上げたが

彼女は電話では同じ会社の水島と言う男の名前は口には

出さずただ大原良助を探して欲しいとだけ言った。

大原の親が捜索願を出している事も知っているはずだ。

そうだとしたら警察が当てにならないと思って

いるのか、もしくは橋元の事も仕事がら知って居そうな

彼女は私が思うようにこの事件もしかしたら

警察の上層部から妨害ないし捜査の中断がかかると

思っているのか・・・

いずれにしても電話では何も言ってこないので

言えない理由があるのだろうと思い私は何も聞かずに

事務所に来て貰う事にした。

彼女は橋元・・・

もしくは橋元の仲間である水島が原因で

彼が行方不明になったものだと考えている。

そして橋元には警察ですら手出しはできないと

言う事も知っているか薄々感じている。

だから私達のような探偵に相談してきたのであろう。

もしかしたら彼女自身が既に橋元もしくは水島に

何か弱みでも握られているのか?

水島は私の調べでは平安住宅の賃貸部門の主任代理。

依頼主の岩堀さんは賃貸部門の主任。

上司と部下の関係か・・・

そして行方不明の大原良助もまた平安住宅の賃貸部門の

社員。橋元はこの平安住宅に自分の賃貸物件の管理を

依頼しているクライアント・・・

かなり複雑な何かがあったようだ。

直接岩堀香澄さんに聞いてみるか・・・

彼女がどこまで話してくれるか解らないが大原良助の

行方は北王子君に同席して貰えば解るはず。

その結果を彼女に伝えるかどうかは別として

彼女自身も救ってあげる必要がありそうだな・・・

私はそう思いいよいよ橋元と対決する時が来たか・・・

と感じていた。

これは大原良助の行方次第では裏の仕事に発展しそうだな・・・

そうなれば相手が相手だけに事務所総出での対応が必要だ。

時間を見ればもうすぐ11時・・・

そろそろ依頼人の岩堀さんと友人の中島さんが来る時間。

「スノウ。

依頼人が来たら応接室にお通ししてね。

画伯は私に同席して。」

私は斉藤雪と北王子公麿に指示を出し

今回の依頼人の2人の来訪により今後

事務所全体を巻き込んだ大きな案件に

発展していく予感がしてならなかった。

そしてこの案件が運命と言うべきか私と

私の主人でありこの菊一探偵事務所の所長で

ある菊沢宏にとって逃げれない因縁の相手で

ある事も本能的に解っていた。

《第5章 悲報 第2話 菊一探偵事務所 菊沢美佳帆 終わり》





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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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