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■当サイトは既婚女性を中心に描いている連続長編の官能小説サイトです■性的な描写が多く出てくる為18歳歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい■

第5章 悲報 第4話 温もり 南川美千代


織田さんと話しながら少し歩くと

もう私達が済むハイツバードアイランドに

着く。

「織田さんいつも

ありがとうございます。」

「何を言うてるか

ワシも店に紹介した手前

道中で美千代さんに

何かあったら陽介君に

顔向けできんわいっ!

当然の事をしとるだけじゃよっ

はっはっはっ」

この人は本当に良い人だ。

奥様を失くされ寂しいから近所の

私達に相手にしてもらい

逆に有り難いとおっしゃって

くれるが全くの逆で

駅3つ分離れているだけとは

言えやはり住み慣れていない土地に

くれば最初は右も左も分からない。

そんな私達親子がこの織田さんが居なければ

どうなっていたか・・・

そう思うと本当に感謝の気持ちしか

湧いて来ない。

「本当に助かりますっ

あっ織田さん良かったら

うちで少しお茶でも飲んで

行きます?」

「そうじゃのう。

それもええけど

もう陽介君も寝とるじゃろ?

なんならワシの家で

茶でも飲んで酔い醒ますか?

今日は美千代さんも

結構一気させられとった

みたいじゃからな~」

「あっそうですねっ

前も店の帰りにうちで

織田さんにお店の事相談

乗ってもらってた時に

陽介起きて来て

ママうるさいって

言われちゃいましたしねっ

でもあの時も織田さんは

良いけどママは声が大きいから

ダメだって・・・

本当うちの子織田さんが

好きなんですね~」

「はっはっはっ

男の子は身体使って遊んで

くれる大人に懐くもんなんじゃよっ

美千代さんのお子さんが女の子

じゃったらワシもこんなに

懐いてもらえなかっただろう」

そんな話をしながら織田さんの御部屋に

お邪魔させて頂く。

私はヒールを脱ぎ居間の木製のテーブルの

織田さん用の座椅子がある向かい側に正座

する。

織田さんがキッチンで熱い緑茶を入れて

くれ湯呑を運んで来てくれる。

「美千代さんは冷たい麦茶が良かったかのう?

酒が入った後は熱い緑茶が良いんじゃがな」

「あっいえ

緑茶好きです

ありがとうございます」

私が少し歩いたのと織田さんが冷房を

入れてくれたがすぐには効いてくるはずも

無くそして目の前の熱い緑茶の湯気で

さすがにこの季節これだけ熱い物がそろ

えばスーツの上着は暑く上着を脱ぎ

バッグの上に置く。

今日はスーツの中は白の薄い

生地のノースリーブのインナーなので

これで少しは暑さも凌げる。

少しすれば冷房が効いてくるだろうと

思いそのまませっっかく出して頂いた

お茶を頂くことにする。

「ああ、美千代さん

もうすぐクーラーが効いて

くると思うからすまんのう

暑い思いさせて」

「あっいえいえ

すみません見苦しい

ですよねっ」

「見苦しい事なんてあるわけ

ないじゃろ~

美千代さんのように

細い二の腕の子は

なかなかおらんぞ~

それにしても今日は

美千代さんはいつもの

仕事のスーツじゃなく

また下も短いから

ワシは驚いたぞ~

河本さんなぞは

大喜びしておったからのう~

しかし美千代さんは腕も足も

細いのう~」

と言い織田さんはテーブル越しに

私の足を覗くようにしながら

「えっ

ああ、一応お店では

私薫子さんの次に年

ですから少しは若作り

しないとと思い・・・

頑張ってはみたのですが・・・

本当に年甲斐もなく

恥ずかしかったですよ~

細いのは私骨が細いですから

そう見えますが実はお肉は

結構ついちゃっているのですよ~

見た感じで得するタイプなのですよ~」

織田さんはズズズとお茶をすすってから

「若作りなもんかいっ

美千代さんはまだまだ十分

若いわいっ

ワシもあと20歳若ければ

再婚申し込みたいくらい

美しいわいっ!

ははははっ」

そう言いながら織田さんは

立ち上がりバスルームの方へ

歩きながら

「美千代さんちょっと

すまんのうっ

風呂に湯を張って

トイレ我慢してたから

トイレに行ってくるから

ゆっくりしていてくれよ」

「あっはい

お気遣いなくです」

私は少しの間、正座した

足を崩しお茶を少しづつ

飲みながらスマホを確認していた。

LINEが3件入っている。

1件目

【薫子:美千代ちゃん今日も

お疲れ様~♪

ちゃんと帰れたかな?

少し酔っていたみたいだけど

恵子ちゃんよりはマシだよね。

それではまた明後日~】

早速返信する。

【薫子さんお疲れ様です~

織田さんに自宅前まで送って

頂いたので大丈夫でした。

御心配かけてすみません。

恵子ちゃんは大丈夫でしょうか?^^;

はい明後日はまたお願い致します

それではおやすみなさい~】

2件目

【河本:美千代ちゃん~

今日はいつもよりめちゃくちゃ

セクシーで驚いたよ~

清楚系が売りと思っていたけど

あんなセクシーな一面もあるんや~

帰ったら美千代ちゃんオカズに

してから寝るね~

あっそれから今度デートしてね~

おやすみ~】

あらあら・・・

河本さんったら・・・

一応返信する。

【今日は来てくださって

ありがとうございました。

オカズ・・・

食中毒起こしても責任

取りませんからね^^;

デートのお誘いありがとうございます。

恵子ちゃんに怒られますよ~

恵子ちゃんのお許しが出れば是非

デートしてくださいね^^

お休みなさい】

ふぅっ~

もう河本さんは相変わらずだな~

3件目

小島信二?

あっセンターの小島君?

2か月前に入って来た同じ派遣の

小島君・・・

どうしたのかな?

ていうかLINEなんて

交換したけど来るの2回目

くらいじゃない?

小島君は2か月前に私が勤務する

消費者金融のコールセンターに

派遣社員として入ってきたまだ24歳の

男の子で1日に5本くらいにはしているが

私もまだタバコは吸うので喫煙所で

話すことが良くあってLINE交換を

した。

彼の研修の時期にOJTと言い先輩

オペレーターが隣に座り新人さんの

モニタリングをしながら1件1件アドバイスを

送るという研修にも付いた事があったので

余計覚えていた。

その小島君からLINEが入っていた。

【小島信二:南川さん突然のLINE

すみません。

僕ずっと思っていた事があって

南川さんって何処かで見た事

あったな~って思っていたのですが

2年くらい前に人妻子猫って名前の

お店で働いていませんでしたか?

僕は間違いではないと思いますがね~

南川さんのフェラチオが

あの店で1番気持ち良かったですから~

心配しなくてもSVや他のみんな

には内緒にしておきますから~

でももう1度南川さんのフェラチオを

味わいたいな~宜しくですっ】

えっ・・・

あっあぁ・・・

うそっ

あの時のお客さんの中に

小島君が居たんだ・・・

私は正直2年前に2か月間ピンクサロンに

勤務していた時はお客さんの顔など見ずに

黙々と仕事をこなしていた。

その時に来てくれていたお客さんで覚えて

いる人なんて1人も居ないくらいだ。

そもそもあの時の記憶を消したいと思って

居て最近殆ど思い出すことも無くなってきていたのに

私は返信のしようもなくスマホを握り締めたまま

固まっていた。

「いや~

すまんのう~美千代さん

うん?

どうしたんじゃ!?

何かあったのか?

顔が真っ青じゃぞっ?」

お風呂にお湯を張り

お手洗いに行っていた

織田さんが戻って来て

携帯を握りしめ固まって

いた私を見て心配そうに

「えっ・・

あっいえっ

何でもないですよ~」

私は無理やり作った笑顔で

誤魔化す。

しかし先程の小島君からの

LINEが頭から離れない。

どうしよ・・・

どうしよ・・・

「そうか?

それなら良いのじゃが・・・

う~ん。

とても大丈夫そうには

見えんがのう・・・

ワシに話してもどうにも

ならない事もあるとは

思うが・・・

ワシはいつでも美千代さんの

味方じゃからなっ

話せないなら話さなくても

かまわんから。

本当に困った時はワシに言うんじゃぞ。

役にも立たんおいぼれじゃが

まだまだ昔の人脈もあるし

それなりに一応人生経験も

積んできておるつもりじゃからな。

それとワシはのう・・

美千代さん。

あんた達親子が引っ越して来て

くれてからのう・・・

生き甲斐と言うものができたんじゃ~

カミさんを50歳で亡くしてから

ふぬけのようになっていたんじゃがな。

だから今は美千代さん、あんたと

陽介君の笑顔がワシの生き甲斐なんじゃよ

なっ美千代さん」

織田さんが真剣な表情で

そして途中からは温かく

最後には笑顔でそう言ってくれた。

私は携帯を持ったまま

織田さんを見て涙が流れて来た。

「・・・あれ・・・

ごめんなさい・・・

あれ・・・

おかしいですねっ私っ

何でだろっ」

私は涙を流しながら

笑い織田さんに笑顔で応える。

「美千代さん・・・

何かあったんじゃな・・・

良いんじゃ…

言わなくても良いんじゃ・・・」

織田さんは向かい側に座っていたが

私の傍に寄って来てくれて

右手で私の手を握り

左手で私の肩に手を当てた。

手に素肌の肩に伝わる織田さんの

手の温かさ温もりは私が久々に

感じる人の温かさ

いや男性の温かさだった。

「織田さん・・・

本当にいつも

ごめんなさい・・・」

小島君からのLINEで

人の怖さを知った直後に

織田さんの手から伝わる

人の温かさ。

極端から極端に振る

私の心の中の振り子は

織田さんの手に寄って

受け止められた。

「何を謝る事が

あるんじゃ・・・

美千代さんは頑張っとるっ

美千代さんは本当に偉い子じゃっ

どこのどいつか

わからんがのうっ

アンタをそんな風に泣かせる

輩が居る事がワシは許せんっ

前の旦那か!?

あっいや詮索する気はないんじゃっ

言わなくても良いぞっ」

織田さんは私の手をぎゅっと

握りしめてくれて手を当てて

くれていた肩を優しく撫でて

くれながら怒りの表情を顕わにする。

「・・・・

いえっ

元主人とは離婚後

1度も連絡を取って

おりませんから・・・

織田さん・・・

私・・・

どうすれば・・・」

それだけ言うのが精一杯で

私は織田さんの温もりに

救われたく思わず織田さんの

胸に頭を押し付けるように

埋めていた。

《第5章 悲報 第4話 温もり 南川美千代 終わり》





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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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