「ええ。
聞いたわよ~
同じ顧客でも
美人には格別の
サービスをされて
いるって」
西崎由香は正座していた
足を崩しながら
含みのある笑みを浮かべ
俺を見ながらそう言った。
攻めているのではなく
俺をからかうような
今風に言うといじるような
感じで楽しんでいるように
思った。
しかし相手は
客、そして何としても
俺の熟れ肉100人斬り
コレクションの一角を
埋めてもらいたい極上の
肉を持つ人妻
西崎由香である。
何処かあの55番の背番号を
背負い活躍した後に
メジャーリーグへと行き
さらに活躍をした
一流プロ野球選手と
一時期噂になった
戸田菜穂に
似た感じの西崎由香は
その容姿だけでなく
性格も貫きたいと思わせる
のに十分であった。
しかし客は客・・・
俺も今は西崎由香の
【いじり】
に乗っかって上手く
いじられておいて
やる必要がある。
近い将来に西崎由香の
身体を散々いじる為にも
今はいじられておくのだ。
これは今までの92人の
人妻斬りから
学んだことで過去に
貫いてきた92人の中にも
西崎由香以上に口も立つし
気も強い人妻も居たが
そういうプライドの高そうな
女は最初はわざと
【負けて】
やるのだ。
そうする事により
相手はどんどん調子に乗り
情報を出す。
その中から攻略の
糸口が見つかると
いうものなのである。
俺はまだまだ俺のターンでは無く
西崎由香のターンだと思い
今は防御の姿勢を貫く。
「え~
そんな事を・・・
いやいや・・・
どのようなサービスの事かは
解りませんが
もしそれが本当でしたら
私が西崎様程の
美人にサービスを
していないのは
おかしな話ですね~」
俺は動じる素振りも見せずに
落ち着き頭で弾き出した
西崎由香を気持ち良くさせる
為の最高の勝ち方を
彼女に提供した。
そして同時に俺の
身も守り中島由佳子から
どこまでを聞いているのかを
彼女から話すまで待つ。
「そうよね~
そうだと思わ~
確かに由佳子は綺麗だけど~
私より若いしね~
でも私も由佳子に負けて
いない自信があるんだけどな~」
おっしゃる通り。
中島由佳子と西崎由香は
甲乙がつけがたいと俺も
思う。
くしくも長身で豊満ボディと
身体のタイプは似ている。
正統派健康系美人が少し
髪を明るめにしている感じの
中島由佳子に対して
西崎由香は戸田菜穂似の
美形の顔に中島由佳子に
負けず劣らずの
肉体を持っている。
しかしだ・・・
俺はまだ2人共貫いていないのだ。
だから西崎由香から中島由佳子に
今度は逆に変な情報が流れても困る。
俺は両方の肉を食べたいのだ。
松坂牛も神戸牛も食べたいのだよ。
しかし今の台詞でも分かる通り
西崎由香はかなりプライドが高そうだ
30代のキャリアウーマンに多い
のだが内心は自分の仕事と同時に
普段から磨き続けている美貌にも
自信を持っている。
こういう女はあからさまにおだてると
気を悪くする。
遠回しに褒めながら後は
こちらが打たれ続けてあげる
必要がある。
「いや・・・
それはお二人とも
大変美しい方だとは
思いますが・・・
西崎様のおっしゃる
サービスとは
何かを・・・
お聞きしたいのですが・・・
さっき私に鍼灸師の
仕事をしたいのじゃないかと
おっしゃっておりましたが
私が鍼灸師の免許を
取ったのは定年になった
後の事を考えての
事だったのですが
最近では特に疲れのひどい
と訪問するたびに
おっしゃるお客様には
施術をさせて
頂いておりますが・・・
その事でしょうか?」
さっきの西崎由香の言葉から
ここまでは聞いているだろうと
いう内容でジャブを打ってみる。
「そうそう~
剛田さんって色々
器用な方でいつも
電化製品とかの
扱いでも助けて
頂いているけど~
さらに
そんな特技があるなんて
知らなかったわ~
由佳子と同じ仕事を
しているのよ~
私も同じ所が
凝っていて毎週
マッサージに
行っているんだけどな~」
西崎由香が正座から崩した
長身ゆえに長く悩まし気な
肉が揺れる黒のキュロット
パンツから伸びる素足を
放りだすように伸ばすと
自分で揉みながら俺に
攻めるような視線を送る。
なるほど・・・
スポーツクラブの帰りに
中島由佳子に食事をご馳走
した事までは伝わっていないな。
これなら大丈夫だ。
予定変更。
西崎由香は97人目くらいになるかと
思っていたが彼女自身から整体を
望むなら彼女の欲求不満の度合いにも
よるが一気に頂けるかもな・・・
そう思い俺はここからが
大事だと思いさらに慎重に行く。
しかし今度は守りでは無く
攻めだ。
「いやいや・・・
中島様には会話の流れで
鍼灸師の免許を持っていると
お話しする機会があったので
施術させて頂いておりました
だけで
勿論西崎様からも
ご要望がありましたら
お時間のご都合が
宜しい時に
いつでも施術させて
頂きますよ~」
俺は爽やかに明るく
全く嫌な素振りも見せずに
そう言った。
当たり前である。
西崎由香に施術を施す
のはこちらも望んだことであるのだから。
今まで貫いた92人の人妻も
整体の施術からSEXに持ち込んだのが
1番最初の三島香織を含み
70人くらいになる。
勿論会話の流れや中島由佳子の様に
外で偶然会い食事や飲みに
行ってとか・・・
レアなケースもあるが
整体から攻略が俺には王道なのである。
「本当~
私今日って
この後ずっと
暇なんだけど
今日でも良いの?」
この後は・・・
1件予定があるが
電話を入れておけば
明日でも訪問は大丈夫か。
年金暮らしの
爺さんだしな。
毎日家におるし・・・
「えっ・・・
ええ・・・
そうですね。
私もこの後は
もう予定が入って
おりませんでしたから
大丈夫ですが・・・
それでは薬の補充と
清算を済ませたら
道具は車に積んでおりますので
この後でも大丈夫ですが
今日施術なさいましょうか?」
爺さんの薬の補充より
西崎由香の身体に触れる方が
大事なのは当然で
迷わずこのような返答になる。
「言ってみるものね~
ありがとう
剛田さんっ
由佳子以上にサービスしてね」
勿論ですよ。
中島さんにもまだしていない
剛砲マッサージで
西崎さん
アナタの使っていないから
こそ凝っている部分を
ほぐしにほぐしましょう。
急遽
100人斬りの攻略順に
この後の訪問の
予定変更を強いられたが
これは若い子の恋愛で言うと
好きな相手から逆に
告白をされたようなもの
何を置いてでも優先すべき
事項であった。
「はい。
きちんと西崎様の
お疲れの箇所を確認
したうえでしかるべき
施術を行わせて頂きますよ」
昂る気持ちを抑えながら
俺は落ち着き払い
西崎由香の薬箱の点検を
素早く済ませ減っていた
貼り薬とキズテープを
補充し領収書を発行した。
そして車に施術道具を
取りに行くと玄関から西崎宅の
駐車場へ行き車の中から
次に訪問予定であった
横山の爺さんに連絡し
明日にアポを取りなおすと
さっき西崎由香が見せた
悩ましい素足を思い出し
既に俺の剛砲は天をも貫く勢いで
猛っていた。
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