2ntブログ

■当サイトは既婚女性を中心に描いている連続長編の官能小説サイトです■性的な描写が多く出てくる為18歳歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい■

第6章 温泉旅行 第27話 寺野チームの手柄 

菊一探偵事務所の水と油。

寺野玲華に伊芸千尋である。

2人は高校時代からの同級生であり

学年で1,2を争う美女同士。(陰ではスノウも結構人気はあったらしが、反応の希薄さから心の中だけでスノウを思い続ける男子も多かった)

それは35歳になった今も変わらず

寺野玲華はハッキリ物を言う気が強い

タイプで身体はグラマラスな豊満体系。

伊芸千尋は物静かな知的なタイプで

服を着ているとかなり細身に見えるが

実は均整の取れたスレンダーな体系であり

寺野は独身、

伊芸は既婚と何もかもが

反対な2人は高校時代には姫とお嬢と

いうあだ名をつけられていた。

男子にも命令口調で話し

バシバシ突っ込みを入れ

いつも高飛車な寺野は姫。

おしとやかで成績も抜群。

それなのに自己主張を

しないが何処か

冷めた感じの伊芸は

お嬢と呼ばれていた。

旧姓は大西千尋と言うが

今は結婚して伊芸と

姓を変えている。

水と油と称される2人では

あるが伊芸は寺野に特に

ライバル意識も好き嫌いも

無く他の同級生と同じ

様に接しているが

寺野が一方的に伊芸にいつも

つっかかっているだけである。

しかし今2人はツーマンセルで

任務に就いている。

任務と言っても依頼主が居る

報酬の発生する仕事では無く

探偵事務所の同僚の捜索である。

寺野玲華は責任を感じていた。

美佳帆を救いにドットクラブに

乗り込んだ時現場から

逃げる際に思わぬ

張の部下たちの襲撃を受け

自分をエレベーターに押し込み

身を呈して囮になったスノウこと

斉藤雪を救いたい。

その気持ちで一杯であった。

寺野は橋元と美佳帆がドットクラブの

橋元専用のVIPルームで行っていた

行為も見ている。

あの部屋・・・

橋元という男・・・

部屋にあった器具・・・

そして私が感じた橋元の力・・・

あの美佳帆さんがあんなに

乱れてしまう橋元の力って・・・

私も離れていても

股間に感じた熱・・・

全ての要素が不安に感じる。

スノウがドットクラブを脱出して

いてくれて何処かで避難し

帰れない状況で待っている事を願う。

もしあのまま橋元達に

捕らえられていたら・・・

どんな目に合わされているか・・・

殺されはしないだろうが死ぬより

辛い目に合わされているに違いない。

同じ女性としてそれがどれだけ

屈辱かは解る。

「玲華さん・・・

この場所・・・

残り香があるわ。

橋元の部下の張という

アジア系マフィアとその

部下の痕跡を感じる。

約6時間前までここに

居たようですね。」


寺野玲華が自責の念に

苛まれながらスノウの

あの後どうなったかという

事を想像していると

一緒にスノウの捜索をしている

伊芸千尋が使われていない

貸し倉庫のパイプ椅子に座り

俯いていた寺野玲華に

そう声を掛けた。

「本当!?

スノウは!?

スノウはあんたの

残り香で見えない?」


青のTシャツに下は

得意の蹴り技と1番相性の

良い膝上までのスパッツ姿で

パイプ椅子から立ち上がり

声を上げる寺野玲華。

それとは相反する服装の

紺色のスーツ姿。

白の半そでのブラウスに

上着は着ておらずに膝上

の紺のタイトスカート

の伊芸千尋は寺野玲華の

問いに何も答えずただ

首を横に振るだけであった。

「そう・・・」

とだけ応え少しの沈黙

が貸し倉庫内を覆うが

「あっ

張とその部下の足取りは?

そいつら絞めて

スノウの居場所を履かせて

しまえばっ!」


「今見ています。

・・・・

・・・・

・・・・

会話がありました。

彼等は此処を出たけど

今夜にはここに

帰って来るみたいです。」

「よしっ!

ありがとう!

お嬢!

そいつら捕まえて

スノウの居場所を吐かせよう!」


寺野玲華は

パイプ椅子から

立ち上がり

その横に立てかけられて

いた木材をバキッと

蹴り意味も無く折る。

橋元の部下マイクを骨折

させた蹴り技が木材を

粉砕していた。

今時間は17時55分。

「玲華さん。

そろそろ定時連絡の

時間です。

美佳帆さんに今の事を

伝えなくては。」


「そうね。

和尚たちにも援軍に

来て貰おう。

しかしそいつらの

会話が今夜と言うのが

曖昧だね。

とりあえず美佳帆さんに

連絡だけして和尚には

美佳帆さんから詳細を伝えて

貰うようにして私達は

奴等が帰ってきても

すぐには見つからないように

隠れておこう。」


寺野玲華はスマホを取り出し

伊芸千尋の返答も待たずに

菊沢美佳帆に連絡をしながら

歩き出す。

貸し倉庫は2階建てで既に

捜索済であったが2階には

人が寝泊まりしていたかのような

設備が施されていて

そのうえ誰かを拷問したような

器具や痕跡もあった。

伊芸千尋の残り香でそれを

追跡したが何も出て来ずかなり

以前のものだと解り2人は安堵した。

寺野玲華がその2階に進むので

仕方なく伊芸千尋も階段に

向かい歩を進める。

「もしもし?

美佳帆さんっ

玲華です。

はい。

大丈夫です。

今以前橋元が使って

いたと思われる

港町の貸し倉庫に

居るんですが

はい。

はい。

そこで・・・

お嬢の残り香で

約6時間前まで張とその

部下がここにいたと

解ったんですっ!

はい。

そして奴ら今夜にもここに

帰ってくると」


「玲華さんっ!!」

寺野玲華に階段の下から

伊芸千尋が普段のおしとやかな

囁くような口調では無い

大きな声で叫ぶ。

「美佳帆さんっ!

かけなおしますっ!」


『玲華ちゃんっ!!

どうしたのっ!』


という菊沢美佳帆の声を

最後に寺野玲華は電話を切り

階段を駆け下りる。

階段を降りると伊芸千尋の代りに

張の部下数名が居た。

「あんた達・・・

張の部下ね。

張は何処?

千尋は?」


「オマエタチコソ

ココデナニシテタ?」


張の部下と思われるアジア系

マフィアの人数は4人。

張は居ない。

張の部下と思われる4人は

手にそれぞれ長短あるが刃物を

所持していた。

寺野玲華はついさっきまで

ここに居た伊芸千尋の行方が

気になるがまずは目の前の

この男たちを何とかしないと

どうする事もできないと

判断し臨戦態勢を取った。

《第6章 温泉旅行 第27話 寺野チームの手柄 終わり》
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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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