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■当サイトは既婚女性を中心に描いている連続長編の官能小説サイトです■性的な描写が多く出てくる為18歳歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい■

第6章 温泉旅行 第69話 同情×同情=? 境谷明

私はあの宴会場を抜け出せて正直

ほっとしていた。

荒巻先生に河本先生、中尾先生が

考えている事は解るがそれが実際に

目の前で起こるとなると見て見ぬふりを

するのも大変でお母さん方にも気を使うし

心労が2倍3倍に膨れ上がる。

そして今この部屋に一緒に居る前島さん

だけでもあの3人の不良中年の毒牙に

かからなかったのは救いであった。

前島さんは中村さんや松前さんとは違い

お母さん方の中でも大人しい感じで

美人揃いのお母さん方の中でも

美人である事に変わりは無いが目立たない

存在であった。

それが功を奏したかな?

言い方は悪いがこんなに幸が薄そうな

前島さんをあの3人の誰かにセクハラ

させることにならずに良かったと心底そう思う。

しかし前島さんも・・・

こう浴衣で居る所を見ると

宴会場を出たからリラックスしたのか

それとも緊張感が解けたのかは

解らないが捲れ上がった浴衣を

戻そうともせずに前島さんの

意外に肉付きの良さそうな

白くムチムチとした

太ももの半ばあたりまでが

向かい側に座る前島さんが

左右の足の位置を入れ替える度に

視界に入りついつい目がいってしまう。

それは中尾先生たちの影響を受けた

のもあるであろうが私も一応

既婚者とは言え33歳の成人男子。

美人を見れば目も癒されるし

好みの体系をした女性を見かければ

目も引かれる。

今回は度が過ぎる3人が居たので

私も先生方がやりすぎるのを

心配していたが元来このような

美しいお母さん方と旅行できることなど

普通は無いのでもっと楽しめて

然るべきである。

このように気疲れしているのが理不尽であろう。

そう思うとまたため息が出てきた。

「はぁ・・・・」

私はテーブルを挟み向かい合う

前島さんの捲れ上がった浴衣から

覗く白く意外にも肉感的な太ももに

奪われている視線をそむけようとも

せずに思うがまま見入ってそのまま

ため息をついてしまっていた。

「あの・・・

すみませんでした。

境谷先生・・・

私などと居ても楽しくないですよね・・・」

前島さんの存在を考えずに

私はため息などをつき考え事に

ふけってしまうなんて・・・

何という事をしたのだろう・・・

そう思い前島さんに気を悪くさせて

しまったと思うと急に正気に戻った。

「あっいえっ!

そんなわけないですよっ!

すみません私こそっ

ため息など・・・

少し他の皆様の事が気になりまして・・・」

前島さんがまた左右に崩している足の位置を

入れかえるようにするとさらに浴衣が捲れ上がり

崩した足の中央の部分から黒色の下着が視界に入る。

前島さんの意外に濃い色の下着に一瞬目を奪われるも

前島さんの言葉に耳を傾ける私。

「いえ・・・

私などに気を使って頂かなくても・・・

ここに居たのがもっと他のお母さん方・・・

例えば中村さんや生田さんなら

境谷先生をもっと励ませてため息など

つくようなお気持ちにはさせなかったと

思います・・・

私元々存在感無いですし・・・

その・・・

よく暗いから鬱陶しいと

主人にも言われていますし・・・

何とか気苦労をされて

お疲れの境谷先生のお力に

なれれば良いのですが・・・」

何という献身的な方なのだ・・・

こんなに良い奥さんをうっとうしいだなんて

ご主人は一体何を考えているのだっ!

私は私以上に気を使っている

前島さんの事を心底

愛おしい気持ちになっていた。

もし私に妻が居なく前島さんにご主人が

居なければ抱きしめたい気持ちであった。

「そんなっ!

そんな事はありませんよっ!

確かに生田さんや中村さんは

美人で華やかですし

中村さんなどは特にテキパキなんでも

出来そうな方ですが

それはそれで凄い事だと

思いますが私は前島さんの

その人を気遣う心も

十分素敵だと思いますよ。

それに・・・」

前島さんは暗そうな表情になっていたが

もしかしたらこの可愛らしい顔が

暗そうに見えるのは元々こういう

表情がデフォルトであるのかも知れない。

薄幸の佳人のように見えそれはそれで

凄く素敵な事だと思う。

そしてその身体も・・・

十分中村さんや生田さんと張れるのでは?

と思うが・・・

そこまで言う必要は無いと思い

私は言葉を躊躇った。

「そうでしょうか・・・

私でもこうして居れば

境谷先生がされた気苦労が

少しは癒されますでしょうか・・・

どのように振る舞えば

良いかわからなくて・・・」

「ええっ!

勿論ですよっ!

それに・・・

それに・・・

鬱陶しいだなんて・・・

ご主人はそうおっしゃったのかも

知れませんが・・・

前島さんが鬱陶しいだなんて

思う人居るのかな~・・・

それは申し訳ないですが

ご主人の失言だと

私は思いますがね~」

奥さんの前であまりご主人を

攻めたくはなかったがこんなに

良い奥さんを鬱陶しいだなんて

言うご主人に正直心底腹を

立てていた私は少し酒が入って

いた勢いも借りて思わず言ってしまっていた。

「・・・・・

嬉しいです・・・

今まで私はそこまで

人に褒められた事も

ありませんでしたし・・・

それに人に必要とされている

という実感も持てませんでした・・・

私は性格が暗いと思われがちで・・

実際にそうなのでしょうが・・・

家に居ても主人に

ダメだしばかりされますし

それで落ち込んでいると

鬱陶しいから別の部屋に行けと

言われますし・・・

うぅ・・・

正直今日ここに来れて

結婚して初めて・・・

主人と子供が居ない所で

過ごせていますから・・・

うぅ・・

私・・・・

それでも・・ここでも・・・

必要にされていないのかと

心配になっていたのです・・・」

前島さんが小さな蚊の鳴くような

か細い声で必死に自分の気持ちを

話してくれていた。

俯きながら途切れ途切れで

話す前島さんは途中から言葉を

詰まらせ涙を流していた。

私はこんな良い人に

このような思いをさせている

ご主人が許せないと思ったが

夫婦の問題は他人が口出し

するものでも無いというのは

解るのでこれ以上ご主人を

攻めるような事は言わないで

おこうと思ったが前島さんを

愛おしく思う気持ちはさらに

大きくなっていき私は思わず

立ち上がり前島さんの横に

歩を進めていた。

「前島さん・・・

そんなにご自身を

卑下しないでください・・・」

私はテーブルの前に座る

前島さんの横に中腰で

しゃがみこむと前島さんの

細い肩を抱き寄せ私の

涙を流している前島さんを私の胸に

包み込むように抱きしめていた。

「私は・・・

私は今日この旅行に

前島さんが来てくださって

いて非常に助かっていますよ。

私は・・・

少なくとも私1人は前島さんが

必要です。

それに松前さんや高野さんも

前島さんが必要ですよきっと・・・

必要とする人間はきっといます・・・

他にも沢山、お子さんも

それに本当はご主人もきっと・・

それに・・・

それにあなたはご自身が

考えているより・・・

ずっと・・・

ずっと素敵だと思います!

私はそう思いますよ・・・」

心が動く前に身体が動いていた。

いや心も動いていたから身体が

動いたのか?

そしてもう止められぬ

思いを伝えていた。

前島さんには本気で自分の魅力に

気づいて欲しかった。

前島さんは此処に来て私にコーヒーなどを

入れてくれ極力明るく振る舞って

くれていたのは彼女のキャパシティでは

精一杯してくれていたのだと気づいた。

そしてそれは今回の温泉旅行で様々な面で

奔走する私に対しての同情もあったのであろう。

私も前島さんの話を聞き最初は同情していた。

しかし私は今明らかに前島さんに対して

同情以上の情が芽生えている。

抱きしめた前島さんの身体は細い肩

薄い背中、女性その物の身体であった。

ほんのりと鼻に嗅ぐシャンプーの香りが

新鮮でもあった。

この距離で女性のシャンプーの香りを

感じるのはいつぶりか・・・

「・・・・・ぁっ・・・

境谷先生・・・

嬉しいです・・・

私・・・・

私でお役に立てることが・・・

あれば・・・

そうおっしゃって下さる

境谷先生になら・・・

私何でも致しますから・・・

仰ってください・・・」

この距離でいても聞き取るのが

やっとというくらいの

小さな声で前島さんが囁く。

正直今私は前島さんを心底抱きたいと

思っていた。

もし私がここで前島さんを抱いたとしても

それはセクハラでは無い。

そうあの3人の高段者の先生方とは明らかに

意味が違う。

自分なりの理屈で自分を納得させ前島さんの

囁きに私は

「前島さん・・・

私で前島さんのその

お気持ちを静めることが

できますか・・・

私は・・・

もし許されるなら・・・

前島さんに膝枕を

してもらえれば

凄く癒されます・・・

先程からその素敵な

美しい足を眩しく思って

いたのですよ・・・」

私は強く抱きしめていた

前島さんをゆっくりと

私の胸の中から解放していくと

前島さんの顔を笑顔で見つめながら

そう捧げた。

《第6章 温泉旅行 第69話 同情×同情=? 境谷明 終わり》



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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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