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■当サイトは既婚女性を中心に描いている連続長編の官能小説サイトです■性的な描写が多く出てくる為18歳歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい■

第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第6話 氷の女が溶ける時 岩堀香澄

私は今ホテルに居る。

ホテルと言っても天井が鏡になっていて

照明が赤いようなピンクのような私の

肌が桃色に映るような照明で所謂

ラブホテルと呼ばれる所だ。

勿論33歳で既婚者である私は初めてきた

訳ではないしこの年になればラブホテルの

1度や2度は来た事がある。

しかし今私の胸の鼓動は激しく脈打っている。

一緒に来ているのが私の部下の大原君であるから・・・

そして私から誘った。

私は結婚して子供も居る身、勿論結婚後に主人以外の

男性とこのような場所に来たのも初めてであるし

自分からラブホテルへなど誘ったのも初めてであった。

今、部下の大原君は私以上に緊張していたようで

ホテルに入りしばらく2人してソファに掛けながら

お茶を飲んでいたが彼は緊張に耐えかねて

「主任・・・

僕先にシャワー浴びて来ます!」

とバスルームに消えていった。

彼が居なくなり1人部屋に残された

私が今度は冷静になっていくに

連れ逆に緊張してきていた。

しかも今はまだ仕事中の時間である。

以前の私なら考えれない行動だ。

いや・・・

昨日の私でも考えれない行動である。

しかし・・・・

今日の一連の大原君の暴走?

いや正しい行動を彼は取ったと思う。

私が大原君の立場でもあの土壇場で・・・

自分の上司を守るような事ができたか・・・

後で彼が泣きながら語った理由は

私を好きだと・・・

彼は言った。

そして私とSEXがしたかったから

水島主任代理の口車に乗ってしまったと・・・

彼の行動の基準の指針が常に私であった事が

正直嬉しかった。

どれだけ彼に私の感謝が伝わったか

解らないがそれならば彼があの純粋な大原君が

水島主任代理に・・・

もう彼はそう飛ぶべき人間ではない・・・

あの悪魔のような男にいけないと解っていても

私を抱きたい一心で首を縦に振り、土壇場でやはり

純粋さが正しい心が勝ちその見返りを反故にした

のであれば、その見返りの部分だけでも

差し出してあげようと思った。

正直私にそれ程の価値があるとは思えないが・・・

その一面にのみ自信がなく今このように

ソファに座る私の脚が揺れるほど震えているのだ。

正直最近・・・

最近どころではなく子供を出産して以降

主人の浩二君とも数えるほどしかなくここ

三年くらいに限っては全くと言って良い程

そういう事が無かった。

私はそれが普通なのかなと思っていたが

2人目3人目を出産している人も居るのだから

ウチのような夫婦をSEXレスというのだろう

と思っていたが別にそれが不満と思う事も

無かった。

その間、繁華街でどう見ても20歳そこそこの子や

仕事関係の方や元賃貸部門の主任の上妻さんからも

明らかにSEX目的のような言葉で

誘われることもあったが興味が無かった。

そのSEXそのものに興味を失った期間が今ここに

居る私にそのギャップから部下である大原君に対し

遅れを取るのではないか?

ちゃんとできるだろうか・・・

本当に彼のあのふしだらではあるかもしれないが

純粋な思いに応え満足させれるのか?

という不安を感じさせる。

私も主人と付き合う前には人並みに男性とは付き合ったりも

してそれなりに経験はあるつもりだが皆口を揃えマグロや

不感症と言われて来た。

唯一言わない主人は前戯を合わせても10分も行為に至らないので

私のSEXに対しての知識やテクニックというものがあるのであれば

そのテクニックは磨かれる事は無かった。

その理由も1人の人と長きに渡りSEXをすることが無かったからだ。

私は主人と付き合う前に付き合っていた男性は皆年上で仕事が

【できる】

というタイプのような男性ばかりだった。

そういう男性と付き合うとどうしても意見がぶつかった時に

お互いが譲らない。

それを私が論破しようものならもう恋人同士では無くなって

しまうというパターンでそれまで付き合って来た人たちとは

ほぼ数か月で別れることばかりであった。

そんな中初めて付き合った年下の男性の主人は

優柔不断な所もあるが私と口論になる事も無くほぼ尻に

敷いてしまったような感じになっているがどうやら尻に敷かれる

のが楽で尻に敷かれるのが好きなタイプの主人とは上手く行って

結婚までいったのである。

(どうやら私は年下の真面目な子の方が合うのかな?)

主人と付き合いだした時にそう思った。

そして主人とどことなく似ている大原君の教育担当に

なったのも私が内心年下の男性を手なずけるのに自信が

あったからである。

しかしその大原君がまさか私を車内で言った様に思って

いたとは正直驚きもしたが嬉しいと思っている自分自身に

驚いた。

今まで私から男性を誘った事など結婚する前から数えても

1度も無かったのに今ここに居るのは少し変わっているが信用は

していた水島主任代理の本性を知り、彼らが企んでいた計画に

ショックを受け混乱していたのもあるが混乱していたからこそ私の

内に秘めたる何かが大原君を誘ってしまったような気がする。

今ここに居る理由を冷静に分析していると大原君がバスルームから

出て来た。

スーツの上着こそ脱いでいるが律儀にYシャツとスーツの下を履き

靴下まで履いたままの姿で出て来た所に彼らしさが伺える。

今までもこんな大原君の姿に私は癒さていたのかも知れない。

仕事を離れ彼を見てみるとそう思う。

そして今主人も居る身で子供も居る身でありながらこの場所に

居る事に自然と後悔や罪悪感は無かった。

「あっ・・・

僕シャワーしか使っていないですが・・・

一応湯船にはお湯を張っておきましたのでっ

岩堀主任も入って来てくださいっ」

私は彼を見ながら笑顔で

「ありがとう・・・・・

色々な意味で本当にありがとうね・・・」

私はそう言いながら組んでいた足を揃え

ソファから立ち上がりバスルームへ向かう。

「岩堀主任の部下になってから

そんな笑顔初めて見ましたっ

主任こういっちゃあれですが・・・

笑っている方がめちゃくちゃ可愛いですよっ!

年上の人にこんな言い方失礼かもしれませんが・・・

あっ僕は勿論冷静に怒っているあの岩堀主任も

大好きですっ!」

「ププッ

もうっ大原君ホントに失礼よ・・・・」

「えっあっなんかすみません・・・・つい・・・」

「ううん。

でもありがとう・・・・

可愛いなんて・・・

言われたの子供の時以来かな・・・・?

綺麗とかならたまにあったけど・・・」

と私は振り向き返しながら

「じゃあ・・・・・

私も入って来るね・・・・

あっえ~と・・・

本当にがっかりさせたらごめんね・・」

とまるで仕事を任され自信jが無く

出来なかった時の言い訳をする感じで

私は最後にそう付け加え脱衣場に入った。

脱衣場に入った私に

「絶対ガッカリなんてしませんからっ!!」

と大原君の大声が余計に私のハードルを上げる。

私は鏡を見ながら高鳴る鼓動を意識し

水色のブラウスと白のタイトスカートを

脱ぎパンストから片足づつ両足を抜き取ると

上下お揃いの黒地の無地のシンプルな下着だけを

身にまとった鏡に映る私の身体を見る。

明らかに子供を産んでいるのが解るよね。。。

だって・・・

誠帝王切開なんだもん・・・・

とお腹にある帝王切開の後を手でなぞりながら

黒のブラジャーと黒のショーツも脱いでいき

本当に久々に自分の全裸を見て

太ったかな?

大原君には部屋の照明を暗くしてもらおう。

と思いながら私はバスルーム入った。

後ろで1つに束ねている肩より少し下に届く

くらいの黒髪を濡れないようにテール部分を

持ち上げ洗面台の所に設置されてあったヘアピンで

止めると首から下をシャワーで念入りに洗う。

全身を洗いながら股間に手を当ててみると信じられない

事にシャワーで濡れたのとは明らかに異なる湿りを感じた。

(私・・・濡れているの?

こんなまだ行為に至る前から

濡れているのなんて初めて・・・)

私は自分の陰部から湿りを感じた事により

私は大原君を求めていたのかも知れないと

思い始め高鳴る鼓動はさらに早まり身体の

芯に熱が帯びて行くのを自覚した。

私はせっかくだから大原君が入れてくれた湯に

浸かりこんな時間からお風呂に入るのは久々で

羽目を外し過ぎている自分自身の中から

何か色々なものがふっきれていく気がした。

身体が湯により湯以外のものでも温まって

いくのを感じ、私は湯船から出て脱衣場に戻る。

身体を丹念に吹いてから鏡を見て手入れなど

した事はないが特に乱れてもいないよね?

とアンダーヘアのチェックをすると拭いたはずの

私の女性器からまた湿りを感じ明らかに体内から

湧き出てきているものだと解り誰に見られたわけでも

無いのに羞恥心を感じる。

自分でも恥ずかしいと思うと私こんな表情をするんだと

鏡に映る自分が平安住宅賃貸部門の主任である私と

同一人物であるのかと思える程私自身の変化に驚く。

そのまま私は上下お揃いの黒の下着に身を包み、

大原君と同じようにホテルに設置されているガウンは

着ずに水色のブラウスと白のタイトスカートを身に着け

パンストを履こうとしたが湯上りの私の最近肉付きがよくなって

来た足がなかなかそれをさせてくれずに・・・・

パンストは・・・・まあ良いか。

と思いそのまま大原君がソファで座って待っている

ベッドルームに戻った。

「お待たせ~」

いよいよこの後は・・・・

都合3年ぶりくらいになる行為に進むのか・・・・

それも9歳も年下の自分の部下でもある彼と・・・

と考えるだけで一度は落ち着きを取り戻していた

私の胸の鼓動の高鳴りが再加速してきた。

《第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第4話 氷の女が溶ける時 岩堀香澄 終わり》






コメント
男らしい
更新お疲れ様です。
毎日朝更新されていないか楽しみにきています。今回は大原君の勇気ある行動とギャップに氷の牙城が溶けてきたのかなと感じました。
この後も楽しみにしています。
2016/07/13(水) 08:40 | URL | 葛原 #-[ 編集]
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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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