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第9章 歪と失脚からの脱出 18話 香港と髙嶺

第9章 歪と失脚からの脱出 18話 香港と髙嶺

深くスリットの入った膝上5cmほどのタイトスカートの裾を掴み、そして少しずり下げる。

(さむい・・もう少し分厚いのにしたらよかった)

南川沙織は、前かがみになるとゴリゴリと刺繍の入った黒いストッキング越しに必要最低限の肉付きではあるが奈津紀や弥佳子に比べれば細く見える両脚の中核を担う両膝を温めるように、手の平で撫でていた。

そしてピンクのマニキュアが施された左手の親指の爪を摘まみ、ずるりと真っ白いファーを取り出す。

隣でその様子を横目で見ていた前迫香織が感心したように言う。

「沙織の【爪衣嚢】って本当に便利ですよね」

「んふ、まぁね」

二人はいま待機室として弥佳子の為に用意された部屋の前で、見張りを兼ねて待機している。

日本海側のこの孤島では、初秋だというのに大陸から吹き込んでくる、冷えた乾いた寒風のせいで本土より随分寒かったのだ。

沙織はふわふわの真っ白いフォックスネックファーを取り出し、首に巻き顔を肌触りのよいふわふわに埋めると、戦闘の時とは違う本当に可愛らしい笑顔で香織に応えた。

人形のように可愛らしく整った顔を、ファーにうずめ、目を細めて笑っている沙織は童顔好きな男性諸君からは天使に見えるであろう。

既に20代後半で間もなく三十路の声も聞こえる沙織だが、どう見ても20歳前後の大学生だと言っても通用するであろう容姿である。

そんな若い母親と学生の親子のようにも見えるシルエットを醸し出す母親役のシルエットの香織のセリフに気をよくした沙織は、今度は左手の人差指の爪を摘んで引っ張っぱると、今度は飴玉を二つ取りだした。

そして、一つは自分の口に放り込み、「はい」と言って、もう一つを香織に差し出してきた。

「ありがとう」

香織は笑顔でそういったものの、手で遠慮する仕草をしてみせる。

「そう・・?美味しいのに・・。いっぱいあるから欲しかったら言ってよね。かおりん」

そう言ってお母さんに飴玉を優しく拒否されたような感じになっている沙織の小さな口には少し大きめの丸い飴玉を、口の中でコロコロとさせて頬を丸く膨らませると、香織にもらってもらえなかった飴玉を爪の中に戻した。

【爪衣嚢】沙織の両手のすべての爪はモノを収容できることができる技能。それぞれの指によって収納できるサイズや量が違うが、その収納したモノの重さと同当分、重くなるため、あまり重いモノは入れないようにしている。

「そろそろですかね・・。向こうから、5人歩いてきてますね。おそらく準備ができたので、迎えを寄越してきたんでしょう。・・・この気配は劉さまもいらっしゃるようですね」

広範囲、といっても100mほど円形にオーラを展開し、周囲の様子を伺っていた香織のセリフに、沙織は背筋を反射的に伸ばし、沙織らしからぬ返答を返した。

「んぐ、・・じゃあ御屋形様をお呼びしなきゃ」

マイペースで自由奔放な沙織も、当主である髙嶺弥佳子の前では行儀が良い。

「私がお声がけしてくるから、沙織は劉さまたちの相手をしてて」

香織のセリフに沙織は頷き、先ほど口に放り込んだばかりの飴玉を、もったいないがゴクリと飲み込んで、胸を摩って姿勢を正した。

当主の前で、口をもごもごさせるのが良くないと分かっているのだ。

南川沙織は、剣の技量や体術、オーラ量、そして多彩なオーラを使った特殊能力を有しており、戦闘力のポテンシャルにおいては実は髙嶺六刃仙のなかでも1,2の実力がある。

二刀流による近接戦闘が最も得意だが、【刀閃】のように強力な遠距離攻撃、敵の間接攻撃をほぼ無効にする【不浄血怨嗟結界】、媒体が必要だが【治療】も使いこなすし、便利技能の【爪衣嚢】もあるので、隠し持った武器を一瞬で手元に発現することもできる。

しかし、多彩故の選択肢の過ちと、挑発に応じてしまう短気な性格や、見た目同様まだ精神が成熟しきっていない部分が災いして隙をつくってしまいやすく、任務でたまに失敗をしてしまうことがあった。

そのため、沙織の潜在能力を高く評価している当主である髙嶺弥佳子の逆鱗に触れ、実力に見合った成果を挙げれなかった沙織は何度か生命の危機に晒されたことがあり、その都度、奈津紀や香織のとりなしで命を救われていた。

沙織がショートカットなのは弥佳子に、任務失敗の度に、戒めで髪を斬られたからである。

もともとは、銀髪ロングで三つ編み、髪を真珠とシルバーをふんだんに使ったバレッタでアップにまとめ、サイドは緩く三つ編みで垂らし、うなじや襟足はストレートでなびかせていたのだが、いまはシンプルな黒髪ショートカットである。

一人廊下に突っ立って、沙織は廊下の向こうから歩いてくる一団を眺めていたが、5mほどの距離までくると、黒服たちを引き連れた、三浦春馬似の褐色肌の優男が、クールな口調で沙織に声を掛けてきた。

「よう。待たせたな。南川・・さんだよな。ボスも帰ってこられたから案内するぜ。あんたのボスを呼んできてくれ」

「うん・・。ツレが呼びに行ってるからまってて」

ファーのせいで顔の半分が隠れた沙織が、無表情で劉に素っ気なく言い返す。

素っ気ない返事をする童顔の背の低い女は、敵対心こそ露わにしていないが、まったく隙がなく、決して油断はしている風ではない様子に、劉は沙織をまじまじと観察する。

すると、むしろ沙織の方こそ、劉や劉の取り巻きの一挙手一投足を警戒しているがよくわかる。

「えっと・・。すでに呼びに行ったってことは、俺たちが向かってきてるのがわかったんだな。それにしてもあんたとは何度か話させてもらったし、前にもう少し打ち解けられてたと思ってたんだが・・」

以前、大塚マンション強襲前に会ったときとは、沙織の様子がずいぶん違うことに戸惑った劉が、間を持たせるために言ったセリフに沙織がギロリと目を鋭くさせて反応してきた。

「そんなのわかって当然。あんた達、さっきいきなり襲ってきたし警戒して当たり前でしょ?・・・変な動きしたら・・・ダメだよ?・・私、かおりんみたく手加減できるような器用な技能も無いし、性格でもないから・・じっと待ってて。わかった?」

警戒しながらも沙織のちょっとした優しさが見えたような気がした劉は、少しだけ安堵したが、沙織の警戒心をこれ以上あげないようできるだけ言葉を選んで答えた。

「お、おう・・すまなかった。まあ・・・あれは俺らの本意では無く・・・いや良い。おいっお前ら変な動きするなよ」

部下を引き連れた劉幸喜も、組織では立場があるのであろうが、沙織の有無を言わさない様子に弁解をしようともしたが、いまさらなので沙織の機嫌を損ねないよう振り返り部下たちにもそう促した。

しかし、いかに沙織が短気だといっても、クライアントのアジトで傍若無人な振舞いをするほど愚かではない。

それに、今日は当主である髙嶺弥佳子も来ているし、そうそう失態をするわけにもいかないのだ。

「わざわざお出迎えご苦労様です。劉幸喜といいましたか」

そうこうしていると、沙織の背後から劉に向かって声を掛ける人物が近づいてきた。

柳眉佳絶の女剣士、高嶺弥佳子である。

皆一様に腰に刀を携えており、見る者が見ればそれが歴史的に名を残している名刀揃いで全てがレプリカではなく実物なのである。

そんな名刀の一振り菊一文字則宗を腰にした弥佳子から一歩後を弥佳子より少しだけ背の高い千原奈津紀と、長身と言える前迫香織を従えるように歩いてきていた。

「はい。お見知りおきを。ボスの張慈円が戻ったのでお迎えにあがりました。お待たせしてすいません」

劉はそう言うと、弥佳子に深々と頭を下げ、「どうぞ」と促し先を行きはじめた。

刀を腰に帯びた4人の美女を、劉が先導し、劉の部下4人が前後に二人ずつ囲むようにしている。

「ねえ、この周囲の者たちは護衛かエスコートのつもりでしょうか?・・内ポケットに拳銃を持っているようですが、そのような身のこなしでは、いざとなれば邪魔にしかならないし、目ざわりですね。・・・それより、奈津紀さん。私は張慈円さんとは今日初対面ですが、どういった人物なのでしょう?」

弥佳子は、周囲を囲むようにして歩く黒服の男達のことを無表情でそう評価してから、構わず奈津紀に話を振る。

「はい・・。雷神と二つ名を持っているとおり、オーラを電気に変換することができ、攻撃の手段として使います。そして功夫・・とくに蟷螂拳の達人でもあります・・。百雷と呼ばれる布状の暗器の扱いが得意としており、その暗器にも電撃を纏わせられるので、侮れない手練れです。香港三合会のトライアドの中では規模は小さいものの張慈円様が最強だと噂されており、一目置かれています。」

「ふぅん・・、組織運営は下手だけど、腕に自信ありというタイプですか。奈津紀さん、張慈円の戦闘を見たことがあるのでしょう?奈津紀さんから見てどうです?」

弥佳子たちの前を歩く劉幸喜は、背後から聞こえてくる無遠慮な会話に、耳を澄ませて聞いていたが、何も言えず極力無表情で前を歩いている。

周囲をかためて歩く黒服たちも、本来ならこの場面で劉が会話を止めに入ったりするのだが、上司である劉がだんまりなので、戸惑いつつも4人の美女の様子を伺いながらも何も言えずにいた。

「・・はい、強いですが、余程のことが無い限り、私が張慈円様に後れを取ることは無いと思います。」

「なるほど…そうですか。余程の事があれば、奈津紀さんでも後れを取るほどの相手ですか。それはかなりの腕前ですね。ふふふ、それはお会いできるのが少し楽しみですね。」

現状の髙嶺の戦力の中では発展途上の沙織はまだ力の波があるので、奈津紀に香織が完成度としては最高峰の戦力であり、2人なら多少腕が立つ程度の能力者では太刀打ちできず、まず余程の事があったところで2人を打ち負かすことなど不可能であると、弥佳子は考えていた。

そんな2人の会話が嫌でも耳に入る周囲を取り囲んで歩く劉をはじめ黒服の男たちの戸惑いなど意に介した様子もなく、弥佳子がカラカラと澄んだ嫌味のない音色で喉をあげて笑う。

「実際に立ち会わないと分からないところもありますが、たぶん間違いありません・・。それに御屋形様であれば張慈円様などに不覚をとることは万に一つもないと確信してますが、私の手に余る相手を御屋形様の前に連れて行くわけにはまいりません・・」

その弥佳子の様子と奈津紀のストレートすぎる発言に、周囲を取り囲む黒服の一人が、小さな声を上げ非難がましく弥佳子を睨むが、その視線を遮るように沙織が割り込み、鋭い視線で睨み返すと、沙織の殺気にたじろいだその黒服は目を逸らし俯いてしまった。

先頭を歩いている劉などは、ボスを愚弄されたという思いから、その顔は普段の優男と同じ顔とは思えないほど怒りで歯を食いしばっていたが、肩が震えるのを抑え黙々と歩いている。

「いつもの事ですが、奈津紀さんは生真面目ですね。ま、今日は顔合わせと今後のビジネスができる相手かどうかってところですからね。私やあなたが張慈円さんや香港の方々相手に刀を抜くような事にはなりませんよ。」

弥佳子と奈津紀が話している間に、目的の部屋についたらしく先頭を歩く劉が扉を開け、振り返って声を掛けてきた。

「・・・さあ、ついたぜ。入ってくれ」

弥佳子は促されるまま、かろうじて怒気を抑えた表情の劉の隣を抜け、部屋に入り3人も弥佳子に続く。

そして取り巻きの黒服は部屋の外に残し、劉だけが入ってきた。

部屋にはすでに二人いた。

「初めましてだな。髙嶺・・弥佳子殿。お待たせして申し訳ない」

まずは部屋の奥の正面に脚を開き、どっかりとソファに座った細身の男、カマキリのように吊り上がった目ではあるが、その表情には歓待の表情を浮かべ座ったまま声を掛けてきた。

「こちらこそ初めまして。張慈円殿」

弥佳子はそう言うと、流麗な動作で用意されていた椅子に腰を掛け、背もたれに背を預けると脚を組んだ。

弥佳子に用意されていた椅子は、こんな僻地の倉庫内にあるにしては小奇麗なものではあるが、やや座面位置が低く、足を組んで座ろうが普通に座っても、張慈円の座る椅子からは沙織よりはかなり短めで奈津紀よりは少し長めの丈の黒のタイトスカートの裾なのでその内部を覗きやすそうな高さであった。

好色な張慈円が、異性相手によく使う手である。

「くっくっく、これはこれは・・」

張慈円の思惑通り、弥佳子が座る際に確かに薄いパンスト越しに黒いショーツが一瞬だけ見えたことが、張慈円の口角をあげさせ、好色な笑みを浮かべさせた。

いまは張慈円からはぎりぎり見えないが、一瞬だけ黒のショーツが見えたのは事実であるし、今もその肉付きの良い、熟れてはいるが引き締まった脚線美と、弥佳子の整った顔立ちを交互に眺めている。

張慈円は弥佳子の整った美しい顔、そして組まれた脚線美を舐るように交互に眺め、そして脳裏では一瞬覗いた下着を脳裏に思い浮かべ、頭の中で3枚の写真をフラッシュバックさせ弥佳子を辱めていた。

この澄ました自信満々の見るからにお高くとまった女に自分の雷砲で女芯を串刺しにしてやればどんな表情になりどのような声を上げて喘ぐのかという卑猥な妄想を堪能している張慈円であったがそんなことを考えていた張慈円に気付いた千原奈津紀が、弥佳子の前に立ち張慈円の視線を遮る。

(ほほう、下半身の熟れ具合は当主も側近も同様に良い肉付きで串刺しにし甲斐がありそうだな・・・)

と視界が弥佳子の下半身から奈津紀の4人の中では1番短いタイトスカートに包まれた膝から上の白く肉付きの良い太ももに変わりそんなことを考えていた張慈円に、視野に入る美脚の持ち主の相手が、

「・・・張慈円さま?戯れが過ぎるのでは?我らの当主に対してこのようなゲスな振舞い・・。断じて許されることではありません」

静かな声ではあるが、張慈円の好色でゲスな思惑で配置された椅子と張慈円の思惑に対して、耐え難い怒気を含んだ千原奈津紀の声色に、弥佳子の背後にいる二人も無言で気色ばみオーラを増幅させて主の指示を待つ。

「おやめなさい」

従える3人の剣士を制止するよう弥佳子の発した声で、3人が発していた気配が水を打ったように静まると

「失礼いたしました」

と言って奈津紀は頭を下げ弥佳子の右隣りに場所を移した。

弥佳子の背後にいる二人も、先ほど発した殺気が嘘のように霧散しており静かにたたずんでいる。

「はっ!こりゃすごい。すごい殺気だ。それに、部下もよく教育できてるねえ!俺が雇ってたボディーガードどもとは全く格が違うよ。女っていうのに大したもんだ」

このやり取りを同じように最初から張慈円の左隣で座って見ていた樋口が、愉快そうな声をあげて手を叩いた。

沙織の視線が鋭く樋口を突き刺すように動くが、言葉も動作もなくそれだけだ。

樋口も沙織の視線に気づき、肩を竦め手のひらを沙織に向け宥めるような仕草をしている。

当主が許している以上、こちらに危害が加えられない限り沙織も動かない。

劉は樋口発言に胃を抑えるような仕草をしながら、この状況に脂汗をかいて苦虫をかみつぶしたような表情になっている。

セクハラまがいの行為を受けた、当の弥佳子がふっと失笑し

「この程度のことで有頂天になったのですか?女性に飢えているわけでもあるまいでしょうに。幼稚な悪戯がすぎると自身の品格や程度が疑われますよ。雷神という二つ名は大仰と言わざるを得ないのですか?張慈円さん」

弥佳子は皮肉たっぷりにそう言うと、再度挑発するように脚を組み変えると、その豊満な膝上の肉が薄めのベージュのパンスト
越しにその存在感を露わにするように揺れ、その豊かな白い肉の揺れが張慈円に(私が欲しければ力づくでどうぞ?まあ叶わぬ夢で終わるでしょうが)と言わんばかりに誘惑とも挑発ともとれるように見える。

「くっく、さすがはあの千原奈津紀の主というだけのことはある。豪胆なうえ部下もよくしつけているようだな…(こいつらまとめてギロチン台にかけて雪や千尋のようにいたぶってやりたいがそれにはこいつらの弱みでも握らなきゃ力ではまず無理か…)」

「ふふふっ、さっさと本題にはいってもらえるかしら?会話に知性を感じられない相手だと話をするのは苦痛しかないわ。その会話が長ければ長い程ね・・・。であれば、最早ビジネスの話に期待するほかありません」

張慈円のセリフを苦笑しバッサリと切り捨てた弥佳子は、美貌の顔で眉ひとつ動かさず言い放つ。

相手を煽っているわけでもなく、本心からのセリフである。

「くっ、貴様・・(女の身でこの俺を見下す者は初めてだぞっ!)」

張慈円が弥佳子のセリフが演技や冗談ではなく本心だと本能的に分かったからこそ腹が立った。

しかし、

「いいねえ!君!髙嶺弥佳子さん?最高だよ。張慈円、まんまと一本とられたね。この女は君の姑息なセクハラなんて意にも解してないんだよ!まったく良い穴・・んん!・・良い女だよ。本当に気に入ったよ!」

一人樋口が満足した声をあげてはしゃいでいる。

「気に入った」というセリフに、弥佳子以外の三剣士の視線が樋口に突き刺さるが、樋口の興奮はそれ以上で、興味深そうに弥佳子をじろじろと舐めるように観察している。

そんな様子の樋口を弥佳子は一瞥したが、まるで吠えている犬の声に一瞬だけ反応したかの如く無視して無言で視線を張慈円に戻し先に勧めるように手の平を差し出し張慈円に話を続けるよう即した。

「ふん、まあいい。・・・劉!説明をしてやれ」

弥佳子らが部屋にはいってきたときは満面に近い笑みであった張慈円も、いまは不愉快そうに顔を歪めて劉にそう言い放った。

「はい!承知しました!」

この場の微妙な雰囲気を吹き飛ばすような大きな声で、劉が返事をし説明を始めたのだった。

劉は今、世の企業の中間管理職が自社の傲慢社長と取引先の傲慢社長同士を引き合わせその板挟みになって胃の痛い思いをしている中間管理職と同様のストレスを感じに感じまくっていた。

【第9章 歪と失脚からの脱出 18話 香港と髙嶺終わり】19話へ続く


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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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