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第10章  賞金を賭けられた美女たち 30話 エリート秘書主任本気の絶頂

第10章  賞金を賭けられた美女たち 30話 エリート秘書主任本気の絶頂


「あんたなんか能力使うとるやろ?」

ふいに忍者男が口を開いた。

真理はというと、忍者男の身体の下になり全裸で組み敷かれており、身体の中まで侵入されている最中である。

「めちゃめちゃ感じながらでも、あんたがめっちゃ警戒して能力展開してんのはバレバレなんやで?」

忍者男のセリフに、真理は目を泳がさないようにするのがやっとであった。

ただでさえ喉奥から漏れ出そうになる女の声を、必死で我慢・・いや、全然我慢できていないのだが、真理は図星をつかれ、悔しそうに忍者男の目を見てしまう。

「図星ですって顔に書いてあんで?わかりやすいなぁ」

快感を送り込まれていない普段の真理であれば、忍者男に表情を読み取られることなど絶対にないのだが、今は違う。

「言うんや。どんな能力やねん」

頭巾の奥の目がすっと細くなる。

答えない・・・。という選択をしたときとそうでないときの未来が、真理の能力によって、映像としてイメージを送り込まれてくる。

答えないわけにはいかない。

「・・・・・能力・・使ってるわ。でもあなたに害はないから・・」

答えない場合のイメージを回避すべく、真理は能力の内容を伏せたまま応えた。

(いまさら意地を張っても仕方ないけど・・能力の種類まではできれば・・知られたくないわ)

真理は自分にそう言い聞かせながらも、挿入されたままの尋問という屈辱にまみれながら小さな声で答えた。

頤を掴まれ、恥辱から逸らしていた顔をぐいと正面に引き戻される。

「どんな能力やって聞いてるやろ?」

頤を掴んでいた忍者男の手が、真理の頬に伸び、そしてその指先が額まで達した時、その手全体がぼぅと青い光で包まれた。

青い光の能力の正体が、脳にイメージとして流れ込んでくる。

「!」

とっさに息を飲んでしまうが、忍者男の能力を考えると答えざるを得ない。

真理は慌てて口を開いた。

「み、未来予知よ!」

ずちゅ!

「あんっ!!」

展開している能力を白状した瞬間に、すでにはしたなく粘着質に湿らせてしまっている蜜壺は、男根の侵入に喜びの恥辱音を発し、真理の上の口からは嬌声が洩れだしてしまった。

「・・なるほど、それでさっきのあの動きか。俺の動きを先読みしとったってわけか。納得できたわ。神田川真理さん・・・。さすが宮コーの幹部社員ってところや。戦闘力はいまいちやねんけど、その能力もっとるんやったら、戦闘も普段も上手いこと立ち回れとるやろ?周りの人間の行動が先読みできるんやもんな?」

「あっ!あああっ!!え・・ええ!そう・よ!あん!能力を常時展開してぇ!んっ!・・はぁ!ん!・・立ち回って!・・るわ!う、うごかないで!」

ずちゅっ!ずちゅっ!

そう答えながら、肯定、否定した時のイメージ映像が脳に流れ込み、自分の股間からありえないはしたない音が出ているのが信じられずにいたが、今はとにかく考えがまとまらないほど気持ちがいい。

彼氏である画伯こと北王子公麿の得物も素晴らしいが、今股間にめり込ませられてるモノも、悔しいけど公麿のモノよりも少し大きくて圧迫感がある。

そして、敵地の中、得体のしれない敵、命乞いをして身体を開く屈辱、それらの状況が混ざり合い、真理の高いプライドをいまだかつてないほど刺激しているのだ。

抗えない力の持つ者に、身体を自由にされて女性自身を貫かれるという思いは、常人から考えれば十分超人レベルの真理には普段はありえない事で、それが嫌であろうが納得してなかろうが、普段は当たり前のように身体を重ねている伴侶や恋人以上に感じてしまうスパイスとなる事を経験豊富な真理も今日始めて知る。

「【未来予知】の発動器官は目か?どのぐらい先まで見えるんや?」

ずちゅっ!ずちゅっ!ずちゅっ!ずちゅっ!

「あぐっ!ひぐぅ!」

「善がっとらんと応えんかい」

「はひぃ!め、目・・よ!・・!見える先はまちまち・・1秒の時もあるし20分ぐらい先がみえる・・・ときも・・でもだいたい20秒ぐらいさき・・まで!あああぁ!う、うごかないでくださいぃ!」

見下ろしてくる頭巾の中で、忍者男が失笑している雰囲気が伝わってくるが、真理の限界は近づいており、せっかく能力を展開していても、正常な判断ができなくなりかけていた。

しかもある意味能力者にとっては、自身の能力の詳細を自白させられているという行為は、普通の女性が性癖を暴露させられながら犯されているのと同じくらい屈辱で、真理の自尊心を男根でえぐり取る膣奥とシンクロしながら脳内の性感帯も深くえぐられていく。

「言えたから、ご褒美で一回逝かせてやるわ。楽に逝けるんはこれが最後やけどな」

ずちゅっ!ずちゅっ!ずちゅっ!ずちゅっ!

「えっ!?・・ああ!だめっ!ああああああああ~!!っくぅ!いくぅ!!」

正常位というオーソドックスな体位で、快感で歪む顔を見下されながら、真理は再び劣情を迸らせる瞬間を男の目の前で披露し、がくがくと身体を喜びに打ち震えさせる。

「はははっ。いい逝きっぷりや」

身体を小刻みに震えさせ、ぜえぜえと胸を上下に揺らしている真理を見下し、忍者男は楽しそうに笑った。

「しかしあんた、すでに誰かに【逝き宣言】の呪詛は張り付けられてるみたいやな。『逝く』って言わへんと深い絶頂できんのやろ?それって、女にとったらけっこう地味に屈辱的な呪詛なんやけどな。反射的に言うてるから、そう言わへんと思いっきり逝からへんから、言う癖がついてしもうとる感じやな。・・『逝く』って言わんと逝ったら、あんま気持ちようないやろ?どや?」

快感で混濁した意識のなか、自分の呼吸と心臓の音でよく聞き取れないなか、真理は最愛の彼氏のことを思い出す。

(ま、、まさか。・・そう言われれば・・・。でも、そんな技能が・・?ひょっとして公麿に・・?)

望まぬ相手に与えられた絶頂の余韻におぼれながら、まさか最愛の彼にそのような呪詛を貼り付けられているわけがないと思い、公麿との行為を思い出す。

「まあ、能力持っとる男やったら、内緒で女にへばり付けとる奴だらけやろな。貼り付けられたら女はもうどうしようもあらへん。セックスだろうがオナニーだろうが、逝くときは逝くって言わんと深いオルガズムは味合われへんようになるんや。宮コーみたいな大企業で幹部職員やっとる神田川さんみたいなエリートさんはこんなゲスな能力知らへんかもしれんな。あんたみたいなエリート女は、男は機会さえあったら絶対何らかの呪詛へばりつけてくるはずやで?男はお高い女ほど、汚したくなる生き物やからな」


真理は困惑顔のまま忍者男の発言を頭の中で咀嚼しつつ、口を噤んだものの、公麿と初めてセックスした日以降、色々と心当たりがありまくりなことに、動揺してしまっていた。

「まあ、能力者に抱かれた女はほとんどなんかの呪詛つけられとるはずやから諦めたほうがかえってええで?もっとえぐいんいっぱいあるからな。特定の音聞いたら感じやすいくされるとか、これって決められたモノやないと逝けんようになるとか、顔の近くでVサインせんと深いオルガズム得れんようになるとかな」

(能力にそんな使い方が・・・。なんてくだらない力の使い方なの。男ってほんとに・・・!佐恵子が男嫌いだったのは能力でそういう部分を感じ取ってたからかしら?・・・そんな呪詛貼り付けられるほうはたまったもんじゃないわ・・!)

真理は忍者男に犯され快楽の波打ち際で翻弄されながらも、新たな能力の使い方に驚いていた。

「そや。俺も名刺代わりに一つ神田川さんに呪詛プレゼントしとこか」

「えっ!?ちょ・・!ダメよ!・・変なの張付けたら・・!あんっ!!」

忍者男は真理の非難の声を男根の一突きで黙らせると、腰の動きを再開させたのだった。

30分後――――

「あああっ!もうっ!またっ!」

「ほら言えや。もう俺が張り付けた呪詛が効いとるからな。どんなにしたって勝手に逝かれへんで?逝きたかったら・・・さっき教えたやろ?吐くんや。」

ずちゅっ!ずちゅっ!

忍者男にまたがり、全裸で豊満な乳房を揺らし、汗で湿った髪の毛が肌に張り付くのもかまわず、真理は騎乗位で腰を前後に激しく揺すっている。

「くぅ!ひぎぃ!・・そ・・そんなこと!あんっ!・・言えるわけが・・!」

既に真理は、【未来予知】、【治療】、【肉体強化】と自身が使える能力をすべて洗いざらい白状させられていたが、まだ尋問は続いていた。

「逝くっ!逝くぅ!!」

「はははっ。無駄や。言うてもだめやってさっき教えたやろ?【逝き宣言】は誰かに付けられつけられてるみたいやけど、重ね掛けしてやったからな。もう『逝く』だけ言うても、逝かれへんで?」

真理は屈辱のセリフを吐いて【逝き宣言】呪詛の発動条件を満たしたものの、忍者男に新たに付けられた【逝き許可】の発動条件を満たしていないのだ。

「はぁはぁ!こんなこと!・・・あんっ!もうぅ!いつまで・・なのよ!」

【未来予知】を盲目にするため、真理の目には目隠しがまかれている。

【治療】で忍者男から受けた怪我を治療するように言われ、すでに痛みで感じにくくなることはない。

【肉体強化】をすれば、敵対行動とみなし殺すと言われているため、肉体は強化できない。

その代わり、感覚の強化をするように言われていた。

ずちゅっ!ずちゅっ!ずちゅっ!

「おっ・・ぐぅ!!はぁはぁ!くっ!!うううううう!!」

(か・・感じすぎちゃう!感覚だけ強化してたら感じすぎるう!・・こんな目に私が・・!でも、気持ちよくて・・止められない!逝けないのに・・!・・見られてるのに腰を動かしちゃう!・・でもっ!・・気持ちよすぎるのに逝けない!・・許可って言われたって・・!ぜんぜん許可してくれない!でも・・言えないわ!自分のことは言えても・・!)

忍者男の腰の上にまたがった真理は、激しく腰をグラインドさせ汗を振り散らし、なんとか自力で絶頂を貪ろうと、肌を朱色に染めて悶えていた。

「無駄や。あんたにはもう【逝き許可】の呪詛貼り付けてるんや。『逝く』って言うだけやったもう逝かれへん。許可がないとな。ここまで高ぶって逝かれへんのはつらいよなぁ?言うなら許可やるで?どや?たまらんやろ?魔眼の能力のことや。知っとるんやろ?」

「こんなことで・・!こんなことで佐恵子のことを売るわけにはいかないわ!」

「ほう。・・関西支社長って肩書もっとる西方面の責任者、宮川佐恵子やな。あの女があんたの直属の上司ってわけか」


真理は忍者男のセリフで自分の失言に気づき、はっとなって口を噤む。

そんな様子の真理を、忍者男は下から串刺しにして揺さぶり、快感の波を下げないように甚振りつつ、考えを巡らせていた。

(たしかあの女がそうやな・・こないだ俺が紅蓮と戦っとる時に間違うて蹴り飛ばしてもた女や。・・・あの程度なら魔眼使ってきたとしても、瞬殺できそうやが、長距離から【千里眼】と【真死の眼】のコンボ決められたら、いくら俺でも気づかんうちに即死や・・。ほかにも【傀儡】や【恐慌】なんて反則技があるって聞くしなぁ・・。うーむ・・、俺のパウダーも汎用性抜群やが、如何せん魔眼は射程が長すぎるねん。視界の届く範囲って卑怯すぎるやろ。くそチート一族どもめが・・!美佳帆さんはあのとき、あの女のこと味方って言うてたけど、身内同士で派閥争いしてるんの助っ人の依頼主ってだけやろしなぁ・・。あの問題児だらけの菊沢一味が、あんな恐ろしい組織相手にどれだけ立ち回れると思とるんやろか・・。みんな一筋縄でいかん人材って言えるが、どこかポンコツなんよなぁ・・。今後どうなるかまで分かっとるんやろか・・・?宮コー本社は美佳帆さん達を懐柔するつもりか、美佳帆さんらが、あのお嬢様と心中する気やったら、消しにかかる構えやで・・・。宮コーは巨大な多頭のバケモンや。傘下企業もアホみたいにでかいし、能力者だらけやもんなあ。宮川本体も双頭で、あの一人娘の派閥は小さいんやで美佳帆さん。知っとるんやろか?本社の社長派も本格的に動き出してきよるみたいやし。あんな小さい派閥に協力してたら無事で済むはずないで?・・・宏のアホは腕はたつんやが、情勢に詳しい無いちゅうか、美佳帆さんと仲間以外のことに興味ないからなぁ・・。すすんで蛇の巣に入るようなことしよってからに・・。しかし、運よく宮コーの秘書主任捕まえることができたんは幸運や。できるだけコイツから情報聞き出しとかんと)

忍者男こと神宮司三郎は、菊沢宏と同窓であり、菊一の面々とは顔見知りで、菊一メンバーからはジンと呼ばれている。

先日、コングというバーで稲垣加奈子をナンパし、ホテルへお持ち帰りしたのもこの男である。

加奈子にサブローと名乗った着流しの男が、この忍者ルックの変態能力者で、凄腕の傭兵なのだ。

ジンは、知らないこととは言え、自身が安否を気遣う菊一の面々が、身を置いている宮川コーポレーションの幹部の二人、宮川佐恵子の両腕ともいえる、神田川真理と稲垣加奈子の両方を抱いたことになる唯一の男になっていた。

同窓生が籍を置いている宮コーのことを、ジンは客観的な情報でしか判断していない。

表向きはクリーンな大企業だが、裏は政界財界を魔眼で支配し、無節操なコングロマリット形式でライバル会社を排する非情な能力者集団とみているのだ。

(宏はアホや言うても、あんな危ない組織に与する奴やとおもってなかったんやけどなぁ。美佳帆さんは・・・金でつられてしもたんやろか・・?あんな組織からは手を引かせたほうがええ。コイツにしっかり吐かせて、美佳帆さんに情報もっていって、うまいこと立ち回ってもらわんとな。三合会みたいな有名なマフィアですら宮コーに噛みつきだしたんや。宮コーは政界どころか、ヤクザやマフィアまでとことん排他しよるから、今はもう敵だらけや。美佳帆さんらを何とか、宮コーから抜けさせてやらんとえらいことになるで)

忍者男こと神宮司三郎は、頭巾の中でそう決意を新たにして、真理を執拗に尋問しだししたのだった。

そのせいで真理は、絶頂の寸前という状況で30分近く尋問されていた。

1度の軽い絶頂と、2度の絶頂のあと、【逝き許可】なる呪詛を施され、男の許可がないと逝けない身体にされているのだった。

なぜ忍者男が【魔眼】のことを聞くのかは知らないが、魔眼の能力は強力で範囲も広く、おまけに使う技能は個人差も多少あることから、多くの能力者にその能力の秘密は垂涎の情報とされており、その情報は高く売れるうえ、自分自身が魔眼と対峙したときに攻略の糸口となりえるのだ。

しかし、実際には宮川と、魔眼と事を構えるような者は、国内の能力者ではいないだろう。

少なくとも真理はそう思っていた。

たまに、能力に目覚めたばかりの勘違いな万能感に酔った野良能力者や、よっぽど世俗に疎い能力者が、宮コーに歯向かうことがあるぐらいである。

にもかかわらず、忍者男の口調はどこか宮川と対峙することも厭わない覚悟が読み取れるのだ。

「ええかげんに言えや。魔眼の能力や。まずは、即死技能の【真死の眼】と【感情感知】の発動条件と回避条件や」

(とにかくヤバいんは、魔眼の代表ともいえるその二つの技能やからな。魔眼の技能は眉唾な噂と思いたいが、事実あの一族の眼で何百人も殺されとる。あの高嶺ですら二条城事件で100人近く殺されとるって話や。・・・それに【感情感知】もヤバい。感情を感知されてもたら、裏切りはもちろん、敵対もできへん。疑わしきは罰するやないんや・・。確信を持って奴らは敵となりえる組織の者を、ためらいもなく殺したり操ったりしとる)

真理は、絶頂寸前で逝くに逝けず、静まらせてももらえずに下から快感を打ち込まれ続けている。

「あああっん!ああっ!!こんなことで口を割るわけっ・・!ないでしょ?!っん!!」

深い絶頂を立て続けに二度も味合わされてから、敏感になった局部への激しく責められているものの、強制的な寸止め。

真理を精神的に大いに追い詰めはしたが、快楽拷問などで菩薩が墜ちるはずがなかった。

「ずいぶん頑張るやないか。快感だけ溜めるだけ溜めて一生逝かれへんようにしてやってもええんやで?あんたも宮川に属してはおるんやろうけど、魔眼に怯えて従っとるだけなんやろ?!義理立てする必要なんてあらへん。吐いて気持ちようなったほうがええで?」

名門神田川家の令嬢として、宮川の力をよく知っている真理だからこそ、忍者男の宮川に対する敵対心らしきものが理解できなかった。

「あなたはなぜ宮川を?・・魔眼で大事な人でも殺されたのかしら・・?でも・・それでも私は、いわないわ!・・あんっ!・・魔眼の能力を知ったところで・・・あうぅう!・・・一人を封じたところで、宮川はゆるがないわよ。魔眼の能力者は一族の人たちはほとんど覚醒してる。だからあなた一人が抵抗しても無駄よ・・。それに世間的にも歴史的にも宮川がやってきたことは概ね間違いじゃないわ。・・そのために宮川が多くを殺してることは私も知ってる・・。でも・・・そうした方がそうしなかったときよりも確実にマシだったってことも私は知ってるの・・。怯えてなんかいないわ。私は納得して宮川に身を置いているのよ。・・宮川が何百年続いてると思ってるの?400年以上続いているのよ。・・宮川がいなければこの国はとっくにどこかの植民地だったのよ。最高の結果とはもちろん言えないけど、戦後北方領土だけで済んだのは、奇跡なのよ?少なくとも北海道までとられるはずだったんだから。それを政府の意向を覆して北海道で戦ったのは宮川の意思と力よ?さもなければ、ドイツのように資本主義国と社会主義国とに、南北で分けられてたでしょうね。・・いまも政界に働きかけてなきゃ、多くの離島が他国に占拠されちゃう。・・・それを放っておくわけにいかないでしょ?この国は政治家や大臣たちに、この国の害になる日本人のような名を名乗る日本人のふりをした外国人が大勢混ざってるのよ?・・宮川は、あなたみたいな一介の傭兵に、どうこう・・できる組織じゃないし、しちゃいけない。あなたが、宮川に害を与えるつもりなら・・私も命をかけるわ・・。・・・さっきは、あなたが一介の傭兵だと思ってみっともなく命乞いしたけど・・・宮川を・・佐恵子をどうこうしようとしてるのなら話は別よ」


全裸で騎乗位。

忍者男からの許可が出れば1分と経たずに果ててしまうほど、真理は高ぶっていたが、話しているうちに普段の口調になり、頭が冴えわたり始めたのだ。

忍者男の腰の動きが止まり、沈黙が続く。

暫く忍者男にまたがったまま真理は高ぶった快感と息を整えようとしていたが、ふいに真理の【未来予知】を封じるための目隠しが外された。

またがっている忍者男と目があう。

真理の目は、目隠しの下では先ほどまで快楽で桃色に濁っていたが、菩薩の表情とも違う凛とした目になっていた。

「あんたは宮川と心中する覚悟があるんやな・・・さよか。ようわかったで。そこまで言うならそれは尊重する。けどな・・こんな状況や。とりあえず、あんたにはすっきりしてもらおか」

忍者男のセリフに、真理はドキリとしたが、【未来予知】は予想とは違う未来を見せてきた。

「逝ってもええで」

ずちゅっ!ずちゅっ!

「きゃっ!?え?!・・ずっとダメだって言ってたのにどうし・・きゃあっ!!」

今まで真理ばかりが動くように言われていたのだが、忍者男が腰を使いだしたのだ。

がっちりと腰を掴まれ、こすれ合う部分から離れることができない。


男が感じる為ではなく、騎乗位の女を感じさせるための腰の動き。

最奥に刺さったまま、前後に激しく腰を揺すぶられる。

「あああっ!あんっ!なんでっ!なんで急に!?あっ!ああああっ!ああああっ!あっ?!あああんっ!!??」

「『逝く』は言わんと深く逝けへんからな。誰に貼り付けられたんか知らんけど、まあ、能力持っとる男やったら、抱いた女全員にへばり付けていってる基本的な技能や。女にとったら災難かもしれんけど、男にとったら最低限の挨拶みたいなもんや。あきらめや。ほら、せっかくやし思いっきり逝きたいやろ?『逝く』って言うて逝けや」

一気に絶頂まで上り詰めらされた真理だったが、なぜか逝けないことに戸惑うも、忍者男の指摘と、おそらく彼氏である公麿に貼り付けられた呪詛のことを言われて、脳からエンドルフィンが大量に分泌されて思考が偏り、深い絶頂を味わいたい欲求が、恥を上回る。

「逝くっ!逝くぅ!逝くわ!」

その瞬間、最愛の彼氏である公麿に内緒で張り付けられていた呪詛が条件を満たし、発動する。

子宮から脳天に掛けて電流が走ったかと思うと、寸止めで蓄積されていた快感のすべてが真理の全身を駆けのぼった。

「ああああああっ!?こんなのぉお!あがっ!!ぐっ!!!?ああああああっ!!」

「あんた声もでかいし、いい逝きっぷりや。身体もええ・・。美人やと言えるけど、俺にとったらあんまそそらん顔や。しかし、どんな女でも逝くときの顔はかわいいもんやな。・・・ん??」

身体の上でのけ反り、痙攣している真理の乳房を撫で、労わろうと三郎が真理の腰に手をまわした時、異様な気配に部屋の隅に渦巻き始めた。

「あんっ・・・・。えっ!」

真理も【未来予知】の能力によらずともその気配を察知し、三郎にまたがったまま、両手で胸を覆うようにしてかくして身を固くする。

経った今逝ったばかりで、余韻に浸る暇もなく、真理は身を固くする。

そんな真理を、三郎は素早く身体の上から降ろし、部屋の一角に渦巻き始めた気配を低い姿勢で、注視しだした。

三郎は、ばさりと後方の真理に、真理から剥ぎ取ったアーマースーツを投げてやった。

「な・・なに?なんなの?」

真理も、部屋の隅に渦巻き始めた初めて見る異様なオーラの歪みに目を見張る。

そして汗以外の体液に濡れた肢体を窮屈そうに、慌ててスーツに押し込みだした。

「ほう。転移技能か・・・レア中のレアやな・・俺も見るんははじめてや。・・って、おいおい、ずいぶん派手にやられとるやんか。俺らに用があるちゅうわけやのうて、逃げてきた・・ってわけやな」

三郎は感心するような声をあげたが、現れた二人の惨状を見てそう呟く。

気を失ってる和柄ジャンパーの男は腹部から背中まで貫通して失血がひどい。

そして、その和柄ジャンパーを肩で支えている男は、もとはロングコートだったのだろうが、ぼろぼろのマントのようになってしまっていた。

現れた二人は袁揚仁の部下の二人で、短い期間とはいえ袁揚仁に護衛として雇われていた三郎も見覚えのある顔であったのだ。

「あ、あんたか・・・・。高嶺の六刃仙どもが複数きてる。俺たちだけじゃとても防ぎ・・って、お前は神田川か?!これはどいういうことだ?!」

現れた男のうちの一人、黑コートのほうが三郎と、三郎の後ろでアーマースーツのファスナーを首筋まであげた真理に向って口を開いた。

「侵入者排除しようとしてたんやが、契約期間がおわってしもてな。運よく神田川さんは一命をとりとめたところや」

黑コート男こと、佐倉友蔵はそう言う三郎の後ろで、息も絶え絶えの神田川真理と目が合い、身構える。

「だがその女は2億越えの賞金首だぞ」

「ほー・・」

佐倉友蔵のセリフに、忍者男こと神宮司三郎は意外そうな声をあげて、背後の真理に顔を向ける。

すっかりアーマースーツに身体を押し込んで、肌は隠れているが、顔は上気し目は潤み、髪の毛は汗で頬に張り付いている。

つい先ほどまで、激しくSEXをしていた相手である真理を、三郎はマジマジと見つめていたが、三郎の好みからは微妙にずれているため、その賞金額が意外だと表情に現れていた。

真理は三郎の考えていることがわかり、何度も気をやり上気した顔を何とも言えない表情にしてから目を逸らす。

「ジンさん。あんた、神田川に勝てたんだろ?そのまま捕らえてくれ」

黑コートと和柄ジャンパーは、千原奈津紀を逃がさないように見張っていたのだが、高嶺の二人の剣士の襲撃を受け、奈津紀を奪われたうえ、本人らも命からがら【転移】で逃げてきたのである。

せっかく得た獲物を失い、自身らも高嶺の剣士に惨敗したまま逃げたのでは、立場がないのだろう。

そのため黑コートは、神田川を圧倒した様子の忍者男こと神宮司三郎に、神田川の捕獲を期待したのだ。

しかしである。

「悪いけど契約期間は終わりなんや。あんたら二人で頑張ったらええやん」

黑コートの依頼に三郎はつれない言葉をかえした。

黑コートは、先ほど大石穂香に斬られた傷の痛みに顔をしかめたが、その渋い表情は痛みだけではなかった。

しかし、三郎のセリフに黑コートだけでなく真理も、身を固くしていた。

(じょ・・じょうだんじゃないわ。連戦じゃないのよ・・。いろんな意味で連戦・・。相手もボロボロみたいだけど、私もボロボロなのよ。どんな能力者かわかんないけど、転移技能なんて使ってくる相手だなんて、気味が悪いわ・・・。それに賞金首・・?私が?何の話しなの・・・?)

「ほな。俺はいくで?神田川さん、時間がなかったから俺はすっきりしてへんけど、あんたはだいぶ満足できたやろ?あんたは、あんまり好みやないと思たんやけど、思とったよりよかったわ」

「なっ!・・」

現れた敵の前で、自分の女としての味を軽く評価する忍者男に、真理は抗議の声を上げかけたが、忍者男は先ほど戦闘で見せた目にも止まらない速さで、言葉だけを残しその場から消え去ったのであった。

【>第10章  賞金を賭けられた美女たち 30話 エリート秘書主任本気の絶頂 終わり】31話へ続く
コメント
成程、私がこよなく愛する加奈子ちゃんにエロエロした
サブローが、私も【まあまあ】と思える真理を食したと言う事ですね。
サブローが違いの分かる男子で宜しいかと思います。
来年も楽しみにしております。
真理しゃんは、、、まあまあまですってwww
2020/12/30(水) 21:56 | URL | 麗しの新妻 #-[ 編集]
麗しの新妻様
いつも一夜をお読みいただきありがとうございます。
麗しの新妻様の御贔屓の加奈子は最近登場しておりませんが、サブローの好みが加奈子寄りだったと言う事ですね。
宮コー関西支社の秘書主任は2人ともかなりの美女ですが、作中では真理もかなりの人気なのですが、たまたまサブローには、まあまあ扱いされてしまっただけですね。(笑)

今年も不定期ではありますが、一夜は続いていきますので今後ともどうぞよろしくお願い致します。
2021/01/01(金) 23:35 | URL | 千景 #-[ 編集]
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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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