第10章 賞金を賭けられた美女たち 32話 至極の剣士人生最大の危機
柄に左手を置いたままの、突入前と変わらぬ表情の穂香の問いかけに、真理はうずくまったまま視線をあげる。
真理は、穂香の主人でもある弥佳子の窮地を伝えようと口を開きかけたが、その必要なかった。
ついさっきまでの穂香は、普段と変わらぬにこやかな表情であった。
しかしたった今、穂香は無表情な顔で窓の外を見下し、ただ一点を凝視していたのだ。
次の瞬間、真理が何かを言う前に穂香は腰の得物を抜き放っていた。
ギギギィン!!
部屋中に劈く硬質な音が幾重にも重なり、音より一瞬早く蒼い閃光が幾本も迸って真理の視界を眩く遮る。
真理が先ほど何度も蹴りこんだおかげで、僅かにヒビをいれることに成功した厚さ50cmはあろうかという特殊ガラスに、穂香は刃を振るったのだ。
しかし、穂香の斬撃の連打を浴びても、特殊ガラスにキズ付きはしたものの、切り崩せてはいない。
穂香は僅かに苛立たし気に鼻の頭にしわを寄せたが、それも一瞬で、再び腰を落とした。
「うっとうしー。硬いな~」
ギギギッギイッギィン!
表情はともかくいらだった口調でそう言った穂香は、更に刃を激しく振るう。
真理は、穂香が振るう蒼い剣閃を避けるように、身を屈め固くするが、真理にその刃が当たる心配はなかった。
再びの剣撃連打で、さすがの特殊ガラスも重く耳慣れない音を発すると、最後にピキッと乾いた音を立てた。
そしてその直後、ずずっ!と、重い音が響き、透明の分厚いガラスの一部が自重で傾いて、タマゴ型の部屋の方へと一欠片滑り落ち始めたのだ。
どぉん!どぉん!ど!どぉおん!!
分厚いガラスは50cm角ほどの立方体に切り取られており、そのうちの4つをすかさず穂香が階下へと蹴り落とす。
最後のガラスの塊を蹴り落とすと、一瞬の迷いもなく穂香自身もその空いた空間目掛け身を翻し、タマゴ型の部屋へと飛び込んでいったのだ。
「ダメです穂香!!来てはいけません!!」
重量物が落下してきた音でこちらに気が付いた弥佳子が大声で叫ぶ。
その弥佳子は両手を案山子のように広げられ、それを固定するように自身が腰に帯びていた二振りの銘刀で縛り上げられていた。
しかし、主人の命は絶対であるにもかかわらず、穂香は従わなかったと言うか、すでに穂香は床を蹴った後だったのだ。
穂香は弥佳子と視線が交錯したのを確認して笑顔を浮かべ、命令を聞けなかった無礼を目だけで詫びるが、すぐ無表情になった。
そして弥佳子の背中に張り付いた曲者に対し、物騒に目を輝かせてから、普段の笑みのある表情に戻る。
穂香は、伸身したたまま空中で捻りを加え、遠心力を使って無言で蒼い刀身を振るった。
「無礼者め~!その汚い手を御屋形様から離せ!」
穂香は狙いを寸分なく定め、必殺を確信してそう言うと、ぶぅん!とためらいなく閃光を放った。
蒼い【刀閃】が寸分たがわぬ正確さで、弥佳子の背後にしがみつき、顔を半分だけ覗かせた蟷螂の頭を粉砕するはずであった。
しかし、穂香は空中で盛大に空振りをしただけで、その剣先からは何も飛び出さない。
普段から笑顔か無表情の穂香の顔は、【刀閃】が発動しないことに、驚きの表情に染まっていた。
「えっ?!??なんで~?」
薄緑色に発色したタマゴ型の内部では、女である限り一切のオーラを練り上げることができない。
穂香はとっさに頭を切り替え、着地に備えて【肉体強化】をしようとしたが、オーラを練り上げ脚部に集中することができない。
大石穂香はようやく主である弥佳子が来てはいけないと叫んだ理由がわかったがもう遅い。
10mほどの高さからもう一度伸身して身体をひねり、低いとはいえヒールのあるパンプスで着地する。
「きゃっ!」
穂香は生身の運動神経だけで、うまく着地したが、体重を支え切れず前転して前受け身をとって衝撃を和らげ、腰を床に付いたまま刀を敵へと向けて構える。
穂香ほどの剣士であっても、普段自在に使えている能力が使えない身体で、10mもの高さからオーラ無しの生身で着地するには、いささか急過ぎた。
上手く受け身をとって着地したが、態勢を大きく崩してしまったことに変わりはない。
敵はその隙を逃さなかった。
狡猾な蟷螂は、そういう隙をみすみす逃すタイプの男ではないのだ。
弥佳子を電マで甚振っていたのを切り上げ、得物に飛び掛かる蟷螂のごとく、両手を広げ、不気味に口角をあげたまますでに穂香に肉薄している。
「穂香!逃げなさい!この部屋から出なさい!!この部屋にいると何故かオーラが一切使えないのよ!!」
床に仰向けになった弥佳子は、不自由に拘束された身体を懸命に起こし、穂香に向って叫ぶ。
そして、弥佳子の言葉通り張慈円は、オーラの乗っていない穂香の迎撃で振るった剣撃をいとも簡単に受け止めていた。
「ふはははは!飛んで火にいるとはこのことだな?」
「こんの~!」
【見気隆盛】も纏っておらず、【肉体強化】もできていない穂香の生身の剣筋では、オーラも使え万全に近い張慈円のスペックには及ばない。
穂香は鎬を指で摘まんだ得意そうに笑う張慈円の後頭部へ、間髪入れず蹴りを見舞うが、それすらも余裕をもって防がれてしまう。
「遅い遅い!遅いぞ?!それでも高嶺の剣士か?!」
「穂香!逃げなさい!」
笑う張慈円の背中に、思惑通りにはさせじと弥佳子は叫ぶが、なんとか立ち上がった穂香は、張慈円と何とか距離はとったものの、刀は奪われてしまっている。
「よくも~。御屋形様に貰った刀なんだからね。返しなさい~」
剣士にとって刀を奪われるのは恥辱であり、ましてや葵紋越前康継という銘刀は、当主である弥佳子自らの手で六刃仙に就任した祝いとして下賜された逸品である。
ド天然な大石穂香としても、多少どころか、剣をよりどころとしている穂香だからこそ余計に愛着があった。
「今は刀は諦めなさい!命令です穂香!逃げるのです!」
弥佳子の命令に、穂香は弾かれたようにして行動に移った。
弥佳子が大声で命令することは珍しくないが、このように必死な声で命令するときはない。
弥佳子からこのように切羽詰まった声で命令されたことはなかったのが、より状況の深刻さを理解させるには十分であった。
しかし、穂香は弥佳子の命令とは言え、もはや逃げる気は頭にはなかった。
(御屋形様~穂香を逃がしてどうするの~?)
穂香は丸腰のまま、距離を詰めてくる張慈円を避けるように左へと飛ぶ。
オーラが使えないと言っても、五体満足の穂香の身体能力は流石である。
距離を詰めてくる張慈円相手に、なんとか距離を保てている。
もっとも、張慈円はオーラの使えない哀れな女能力者相手には本気を出していないからこそであった。
「くははは!どんどん早くしていくぞ?!」
「調子にのって~・・!」
そういう張慈円に対し、穂香はそう言い返すのがやっとである。
しかし、穂香自身なぜかオーラが使えない状況を何とか分析しようと、張慈円の戯れまがいの攻撃を躱しながらも周囲を観察していた。
(【肉体強化】なしでさすがにあんなところまで飛べないかな~)
穂香は自身が飛び降りてきた窓を見てそんなことを思っていた。
(この男がもっと速く動けるなら穂香がやられちゃうのも時間の問題だし~・・・。なんとか御屋形様の拘束を・・・。御屋形様と二人がかりなら・・・。ううん、上にまりりんもいるから3人がかりだね~。この男相手でオーラが使えなくても3人ならやれるかも~。御屋形様は逃げろって言ってたけど出口はさっき私が来た窓しかなさそうだし・・)
「神田川真理!生きているの?!生きているならこっちに来てはダメよ!貴女もオーラが使えない木偶にされてしまうわ!あなたは菊沢宏と合流なさい!」
弥佳子が上階の切り刻まれた窓の傍にいる真理に向って叫んだ。
階下で何とか立ち上がった弥佳子は、案山子のように両腕を拘束されたまま真理に向って怒鳴る。
「はやく行きなさい!」
「くっ!・・でも!どこにいるかわからないわ!それに今菊沢部長を探している暇なんか・・」
真理がそこまで言った時、タマゴ型の部屋で穂香を遊び半分で追い回していた張慈円が、突如真理の目の前まで跳躍してきたのだ。
「そのとおりだ神田川真理。あやつを探している暇などないぞ?」
「くっ!」
不気味目を吊り上げ、下種な笑みを浮かべた蟷螂はそう言うと、真理の髪の毛を片手で鷲掴みにして、その身を真理ごと空中に躍らせた。
「きゃあああああああああ!」
どしんっ!
「真理!・・っ!」
「まりりん!」
弥佳子の悔しそうな声と、穂香の声が重なる。
真理は張慈円に髪を掴まれ、タマゴ部屋へと叩き落とされたのだ。
「がっ!げほっ!!っ!!・・かはっ!」
見事に着地した張慈円とは違い、真理は満足に受け身も取れず床に叩きつけられたのだ。
真理は、先ほどまで甘くも背徳に満ちた絶頂の余韻とは真逆の、全身に受けた衝撃で満足に呼吸もできない苦しさで目を白黒させて、息を整えるのに必死だ。
張慈円が真理の苦悶に気をとられている間に、穂香が無言で弥佳子に掛け寄ろうとするが、それをさせるほど張慈円は甘くない。
「きゃん!」
張慈円の飛び蹴りをまともにわき腹に受け、穂香は吹っ飛び床を擦りながら壁に激突してしまう。
「穂香っ!・・・おのれ!このゲス蟷螂がっ!」
弥佳子は蹴られた穂香が何とか受け身をとったことに安堵したものの、もともと鋭い目つきを烈火の炎のごとく燃え滾らせて張慈円を睨み付けた。
「同時に3人も相手にせねばならんとは、俺としても体力が持つかどうか心配だぞ?んん~??」
張慈円は穂香を蹴った脚をそのままの姿勢で固定したまま、ニタニタとした顔のまま弥佳子に好色な顔を向ける。
「くっ・・この~!させないんだから~!」
張慈円に蹴り飛ばされ受け身はとったもののうつ伏せに倒れていた穂香だったが、それは一瞬でも張慈円の隙をつくための芝居であったのだ。
しかし、速いとはいえオーラも使えず生身の身体で殴りかかってくるだけの女に、香港最強と謳われる張慈円が遅れをとる筈がない。
がんっ!ごきっ!
「ぐっ!げぼっ!!」
穂香が発したとは思えない苦悶の悲鳴と、吐しゃ物の音が弥佳子と真理の耳にへばりつく。
「あん?少しばかり強く打ち過ぎたか?脆いものだ。生身相手だと手加減がむずかしいわい」
突っ込んできた穂香を半身になって躱し、肘と膝で穂香の胴を挟むように強打したのだ。
「穂香!刀なしでそんな無茶です!」
弥佳子はそう叫びながらも生身の膂力のみで何とか拘束を解こうと、腕に力を込めるが、鋼の刀身を収めた二本の鞘はびくともしない。
弥佳子は悔しそうに身を捩り、身体を震わせるが、鍛えに鍛え抜かれが鋼を更にオーラによる鍛錬入魂で更に強化してあるのだ。
いかに生身の弥佳子がベンチプレス100kgを超える怪力であったとしても、びくともするはずがない。
「はぁはぁ!穂香を離しなさい!」
拘束を解くのを諦め、弥佳子は張慈円に不自由な恰好のまま体当たりを敢行するも、そのような攻撃が当たる筈はなかった。
張慈円はひょい!と弥佳子を躱すと、拾い上げた穂香の愛刀、葵紋越前康継を足でけり上げて手で掴むと、もつれる弥佳子の膝をその鞘で強かに打ちつけた。
「くっ!?」
自身の体当たりの勢いと、膝を強打されたことで弥佳子はうつ伏せに倒れむ。
「良いざまだ高嶺弥佳子。貴様は先ほど一度気をやったというのに、その精神見上げたものだぞ?もっとも貴様のように簡単に落ちん女の方が嬲りがいはあるのだ。あの千原奈津紀もずいぶんと強情な女であったがしょせんは女よ。最後はひぃひぃと鳴いて許しを乞うておったなあ」
張慈円は愉快そうにそう言うと、穂香を投げ捨ててそう言った。
「穂香をっ!おのれえええ!・・下種が!奈津紀さんを!わたしのかわいい妹たちをよくも!!」
倒れこんだものの弥佳子は、腹筋と足の反動だけで立ち上がり、先ほどの電マ攻撃でこっそりわからないように気をやったつもりであったが、それを張慈円にバレてしまっていたことで赤面しながらも痛烈に罵倒する。
しかし、案山子のように拘束されたその姿は滑稽であった。
味方と言える穂香も真理も虫の息に近い。
そして弥佳子自身もオーラも使えない。
そのうえで敵である張慈円はほとんど無傷で、オーラが使えるのだ。
絶望的な状況である。
「さて・・念のために高嶺弥佳子。貴様の能力は完全に封じておくとしよう。神田川真理と・・たしか大石穂香だったな。そやつらも念のために封環で能力を更に封じておくとするか」
張慈円はそういうと、壁面に備え付けられている道具箱からゴトゴトと金属音を鳴らして何やら物色しだすと、クサリの付いた枷を幾つも取り出してきたのだ。
「やめなさい!」
弥佳子は後退った。
封環の効果は、少しでもある程度の組織に属している能力者であればだれでも知っている。
首や手首、足首に嵌められてしまえば身体をめぐるオーラの流動が上手くいかず、ほとんど能力が使えなくなってしまう。
そして大抵の場合、封環は施錠ができるのだ。
千原奈津紀も、張慈円に凌辱されるときに首に一つ、両手首と足首にと計5つも施されていたのだ。
弥佳子は今までこれほど追い詰められたことはなかった。
オーラを用いなくても大抵の能力者なら剣技だけでも圧倒できる自信があったし、それは事実でもあった。
しかし、オーラを使えないこのタマゴ型の部屋と、目の前にいる男は人格的にはクズだが香港三合会で最強であるのは事実なのだ。
「あきらめろ。高嶺弥佳子。貴様はこの俺がおいしく食してやる。宮コーの銀獣が冷えたクラゲの前菜だとすれば、貴様は極上の主菜、さしずめ俺の好物である鮑や海老と言ったところだ!少しばかり強めにスパイスが効いているところがまたそそるというものだ!」
必勝のつもりで意気揚々と自信満々で乗り込んだ弥佳子にこんなシナリオは露ほども考えていなかった。
「・・おのれ・・・!」
弥佳子は、私に勝ったつもりですか?と言いたかったが、それを言葉にできない自分が歯がゆい。
そして弥佳子がもう一歩後ずさり壁に背が当たった時、穂香が再び立ち上がった。
「げほっ・・。御屋形様~・・。御屋形様に対し図々しい申し出ですが、穂香がいまお助けいたします~」
穂香に外傷は見当たらないが、口元は血と吐しゃ物で汚れており、先ほどみぞおちと背中を強打されたダメージが深刻なのは、その覚束ない足取りで明らかであった。
言い終わると穂香は、ようやく膝立ちで立ち上がった真理に一瞬だけ視線を送ると、張慈円に飛び掛かった。
穂香は能力を発動し、幻覚を見せてから張慈円を襲ったつもりだったが、やり能力は発動しない。
生身の身体で手負いにしては素早い動きであったが、張慈円にとってはやはり遅すぎる。
「ゲロまみれの女に組み付かれてはかなわんからな。貴様はあとで相手にしてやるから大人しくしておるのだ。貴様にも3億ほどの値がついておる。・・・くははは、こんなボロい商売があったとは俺にも運が向いてきたというモノだ。袁の奴めには今回ばかりは感謝せんといかんな」
そう軽口を言いながらも、殴りかかってくる穂香をあしらって笑っていたが、不意に穂香の速度が上がった。
手負いで生身の身体とは言え、穂香がここまで遅いわけがなかったのだ。
「むっ!?」
張慈円の慢心の隙をとらえ、穂香が張慈円に胴にガッチリと組み付く。
「まりりんー!走って!長く持たない!御屋形様の拘束を解いて!!で、できたら逃げて!!穂香がこいつを抑えておくから~!!」
大声を出すとと全身に痛みが走るが、それには構わず、穂香は組み付いたまま叫んだ。
「貴様!汚い!離せバカ者めが!!」
「ぐっ!!」
張慈円の肘の打降ろしを、無防備な背中に受けるも穂香は自身の両手首を強く握りしめ、決して張慈円を逃さぬ構えである。
落下から今まで沈黙を守って息を回復していた真理も、穂香の行動と同時に動いていた。
「弥佳子!動かないで!」
真理はすぐさま弥佳子の傍に駆け寄り、腕を拘束していた大刀を結んでいる、腰帯を引き千切りながら、手早く解いてしまう。
「離せ!このゲロまみれが!」
張慈円の怒号と共に、ごきりっ!と不気味な音がする。
張慈円の腹に組み付いた穂香の口からはくぐもった声が僅かに洩れただけだったが、穂香と張慈円の足元には穂香の口から出た血がびしゃびしゃと大量にまき散らされている。
折れた骨が臓器を傷つけ、器官を登ってきたのだろう。
それでも穂香は手を離さない。
もはやまともにしゃべることはできないことも穂香自身わかっていた。
だが、命が尽きようとも張慈円は逃がすまじと穂香は決して手を離さない。
「穂香-!!!」
弥佳子の声が響き渡る。
真理の手で、袖から大刀の二つが抜き取られた瞬間に、弥佳子はその一本、中曽根虎徹の柄を掴んで鞘を投げ捨てると、八相に構えて一気に距離を詰め袈裟懸けに切り裂いた。
ぶぅん!!
と、当たれば確実に死をもたらす一撃は無情にも空を切る。
「やれやれ・・。なかなか肝を冷やしたぞ」
弥佳子の横、真理の背後から聞きなれた聞きたくもない気持ち悪い声が響く。
胴に巻き付いたままの穂香ごと張慈円は移動していたのだ。
張慈円の足は紫電を纏っている。
能力を使い爆発的な脚力を持って死地から脱したのだ。
張慈円の腰に巻き付けた腕は離れていないが、穂香は膝を引きずるようにしてうなだれていた。
そして、張慈円はその穂香を面倒そうに振り解くいて床に投げ捨てると、弥佳子と真理に向って、残忍な笑みを浮かべたのであった。
【第10章 賞金を賭けられた美女たち 32話 至極の剣士人生最大の危機 終わり】33話へ続く
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