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■当サイトは既婚女性を中心に描いている連続長編の官能小説サイトです■性的な描写が多く出てくる為18歳歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい■

第4章 寝取る者に寝取られる者 第12話 ストレス3 中村美香子

私は稲垣君の取ってきた工事依頼の

依頼書の作成を終え1階にある

工事部へ工事の依頼をかけに行く為に

階段を降りていた。

今所属する営業の殆どがこの工事依頼は

依頼書は営業補助が作成するが依頼は

自分でかけにいくのがウチの会社の通例

であるのだが・・・

何故工事依頼まで私が足を運んでいるかと言うと

今から私が会いに行く田尾さんと私の担当営業の

稲垣君は反りが合わないらしく稲垣君に唯一と言って

良いくらいはっきり彼の欠点を指摘するのも田尾さん

でそんな田尾さんに会いたくない稲垣君は工事依頼も

私に任せていた。

その田尾さんだが、今工事部の責任者の伊達部長が

身体を壊し長期入院中の為、工事部歴が長い田尾さん

が代わりに指揮を取り現場へ行かずに、工事依頼を受けたり

現場からの電話に指示出しをしたり対処していた。

田尾さんは稲垣君と反りが合わないだけあって私とは反りが合う。

山木由紀子や木下晴美以外では唯一私の愚痴を聞いてくれる人

でもあった。

見た目は大柄で熊のような容姿で見ようによっては怖い系の

職業の方にも見えない事はないが田尾さんの性格や人柄を知れば

その容姿も男らしいと形容できると思う。

そんな田尾さんに稲垣君の契約して来た工事の依頼をする

為に私は1階の工事部に足を踏み入れた。

今工事部は皆出払っていて田尾さん1人であった。

「失礼しま~すっ

あっ田尾さん~今お時間大丈夫ですか~?」

と私はいつも通り工事部に来た時は

ストレスも感じないので明るく声をかける。

「あっ中村さん~

中村さんが来たら

忙しくても忙しくなくなるよ~

俺はっ!

ははははっ」

「ははっ

ありがとうございます~

今日も1件お願いしたい

案件がありまして~

依頼書をと・・」

田尾さんは自分のデスクの横に

パイプ椅子を用意してくれて

私はそのパイプ椅子に

「ありがとうございます」

と腰を下ろす。

「あっ中村さん今日ミニじゃないですか~」

「ははっ

どうですか?

年甲斐も無く頑張ってみました」

と少し恥ずかしそうに私は

新しく買ったミニ丈のワンピースに

スポットが当たり嬉しくて

「いつも色っぽいけど

その服は反則ですよ~

めちゃくちゃ色っぽいですよ~

でも俺はもう少し短くても

歓迎しますよ~

ははははっ」

「え~

そんなに色っぽいですか~?

えっ無理無理この丈が限界ですよっ

それでなくても今私犯罪レベルで下半身

のお肉増殖中ですからっ」

「いやいやっ

そこが色っぽいんですって~

でもお肉増殖中って

中村さんストレス太りちゃいますか?

あの稲垣のクソガキにまた無理難題

押し付けられてんちゃいます?」

「ええ・・・・

実はぁ・・

って工事部門に

依頼かけるのも本当は

営業の仕事ですよね~?

クライアントと直接話して

いない私が来るのもおかしく

ありません?」

と田尾さんの前ではいつも

リラックスできる私はパイプ椅子に

深く腰かけ足を組みながら話す。

「それは本当にそうやよ~

でも俺は稲垣が来るより

中村さんが来てくれた方が

嬉しいけどな~」

「え~そういう問題じゃ

無いじゃないですか~」

と少しふくれ気味の表情を

見せるも私も実は稲垣君に

対する愚痴を聞いてくれたり

依頼書のミスを田尾さんが指摘

してくれこの場で修正し無かった

事にしてくれるのが非常に有り難かった。

もし私が作成した依頼書を稲垣君が

工事部へ持って行きそこで依頼書に

ミスがあったら後で何を言われるか

解ったものでもなくこうしてここに居るのは

私的には助かっているのだ。

「うんうん。

しかしあの稲垣のクソガキ今回も

また大きな工事取ってきたな~

あいつ性格はクソやけど営業は

やっぱり凄いな・・・・

うんうん・・・

あれ?

中村さんここ?」

と私が作成した依頼書に目を通しながら

田尾さんが止まった。

「えっ?何処かおかしい所ありました?」

と私が少し肩をすくめ舌を出しながら

おどけた表情で

「ほら?この内容だと・・・・

こっちでしょ?

マークする所間違ってる

訂正しておくわな」

「あ~!本当だっ!

いつもすみません~

例のごとく・・・・

彼には内緒でお願いします~」

と田尾さんが稲垣君に報告する事は

無いのだが一応念のために丁寧に

膝に手を揃え頭を下げる。

同じ頭を下げるにしても5歳も年下の

わがまま王子の稲垣君に頭を下げるのと

同じ5歳でも5歳年上の男らしい田尾さん

に頭を下げるのではストレスの溜まり方が

全く違う。

田尾さんには素直に謝れるしストレスも溜まらない。

「やった~これでまた中村さん

1発貸しなっ」

「あ~!はいぃぃぃ・・・

ではまた付けでお願いします~」

「もうこれでえ~と・・8発目やよ中村さん」

と大笑いする田尾さん。

これはいつも私が田尾さんに仕事のミス

を発見してもらいフォローして貰った時に

最初に田尾さんがエッチ1発貸しなっ

と言った事から始まり今日の工事依頼書の

作成ミスで8回分借りたことになった。

勿論お互い冗談で言い合っている。

「はぁぁぁぁ・・・・

そんなに田尾さんに助けて

頂いてるんだ私・・・

ダメだな~

今日はイライラしながら作ったから

余計ミスしてしまったんだなぁ・・・」

パイプ椅子でうなだれながら少し落ち込む私。

「気にしない気にしないっ!

まあ俺は中村さんとそのおかげで

8回もエッチできるんやからラッキー

やけどなっははははっ

あっ中村さん1回払いで分割は無しやでっ」

「え~っ1回払いって~

そんなの死んじゃいますよ~」

と田尾さんの冗談に乗るのは

お礼の意味も込めてで。

「大丈夫大丈夫っ

中村さんの色っぽい体あったら

俺瞬殺されるから1回がめちゃくちゃ

早いって」

「え~それはそれで

ざんねんかも~」

とこんな風にいつも笑いながら田尾さんに

愚痴などを聞いて貰いながら私のストレスは

プラスマイナスを繰り返す。

そして今日も何とか無事業務を終え帰宅し

母が学童に迎えに行ってくれて実家で夕飯まで

済ましてくれている息子の光を迎えに行き

主人の帰りを待つ。

遠方に勤務地が変わった主人を

起きて待っている事ができない

光は主人が帰宅するまでに寝てしまう。

そして帰宅した主人に今日も仕事の

事や同僚の事をマシンガンのように

話終えた後私はいつものように眠りに

つくために布団に入る。

お風呂から上がった主人がじゃれてくるが

そういう気にはなれずに上手くごまかすと

主人はそのまま背中を向けて寝てしまった。

私はもう1度お手洗いに行ってから寝ようと

思い身体を返し目覚ましのタイマーを

確認する為に寝所の頭の上に置いた

スマホを見てみると

LINEが1件入っていた。

誰だろう?と送り主を確認すると

【熊五郎】

あっ田尾さんから・・・

私はお手洗いにスマホを

持って行きお手洗いの中で

LINEを確認してみる。

【熊五郎:中村さんお疲れさま~

最近かなりストレス溜まってそうやね~(笑)

もし良かったら明日仕事終わってから食事でも

どう?会社の中じゃ愚痴れん内容もいっぱい

あるやろ?

良かったら聞くし~

あっこれは貸し1発には含まれんよ(笑)】

田尾さんからLINEが来たのは初めてで

LINE交換したのはかなり以前だったけど

主に会社の人でLINEをするのは山木由紀子と

木下晴美くらいだった。

仕方なしに稲垣君ともLINE交換はしていたが

こちらからする事など絶対ないし案の定稲垣君から

私にLINEで何かを言ってくることも無かった。

今の会社は飲み会などもそこそこあり稲垣君を含む

同部署のメンバーほぼ全員参加で個人的にも山木由紀子と

木下晴美の3人で飲みに行ったり食事に言ったりはしていた。

明日は金曜日かぁ・・・

弘樹君のシフトは確か金土が休みで光が学校終わったら

実家に顔出して泊まってくるってさっき言ってたよね。

だったら明日は大丈夫か。

田尾さんだったら何話しても黙っていてくれそうだし・・・

うん行きたいかもっ!

私はこの溜まりに溜まったストレスの大きなはけ口が

もう1つ見つかった喜びにすぐさま返信していた。

【美香子:田尾さん返信遅くなってしまい

すみません。お風呂に入っていて気づきませんでした。

お食事のお誘いありがとうございます。

運の良い事に明日は家族の心配もせずに

お付き合いさせて頂ける日でしたので是非

私の愚痴を聞いて下さい(笑)】

するとすぐに返信がきて

【熊五郎:おっ起きていて良かった~

しかし俺もラッキーでしたね~運良く

中村さんが行ける日に誘ったみたいで。

それでは今日は遅いから場所や時間は

また明日会社でLINEで連絡するわ~

PS:明日は念願の中村さんとの

デートだから今日よりミニで来てな~】

え~今解りましたと返信しようと思ったら

こんな追伸・・

と追伸を見ながら苦笑いの私。

う~ん・・

あるにはあるけど・・・・

サイズがね~入るかな~

タイトタイプのミニやもう少し短い

ワンピースなどもあるが実は去年の

物でサイズがキツイのが不安だった。

しかもこの年になりそこまでの露出も

恥ずかしかったが、薄地のレギンスで

ごまかすかな?

と思い

【解りました。

それではまた明日~

おやすみなさいませ~

PS:服装の件努力しますが

サイズがキツイ場合はお許し

下さい^^;】

と返信しお手洗いを出た。

布団に戻ると弘樹君の小さないびきが

聞こえて来て私も布団にもぐりこみ眠りについた。

《第4章 寝取る者に寝取られる者 第12話 ストレス3 中村美香子 終わり》



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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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