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第5章 悲報 第15話 菊一探偵事務所裏の仕事 菊沢宏

うちの事務所のエージェントにして俺の

中学高校大学と同級生のお嬢こと伊芸千尋と姫こと

寺野玲華が千尋の【残り香】の力から依頼を

受けていた裁きのターゲットを上手く釣りだして

来てくれて確保したので俺は今ターゲットが

罪を犯した現場近くの倉庫を抑えそこで

ターゲットと対峙していた。

今回姫とお嬢が色仕掛けにより

釣り出し捕獲したターゲットは

高と陳というアジア系のチンピラ

2人だった。

依頼人は今この町で結構な騒ぎになっている

連続主婦失踪事件で失踪中であった1人

田中美穂さんのご主人の田中次郎さん。

田中さんは奥さんの美穂さんが失踪中で

あった時に依頼を持ってきてくれたのだが

我々が奥さんの所在を掴む前に奥さんの

美穂さんの遺体が府と県の境の山奥から

発見された。

美穂さんの遺体は全裸で木に吊るされる

形で見つかったのだが府警の捜査結果は

自殺。

それに納得するわけがない田中さんは

我々に何とかならないかと持ち掛けて

来たが我々も警察の判断までは覆すことは

出来ないと俺の妻の美佳帆さんは

田中さんに伝えた。

号泣する田中さんは美佳帆さんに

犯人は妻の弱みに付け込み不倫関係に

発展させて散々妻の身体を弄んだ

水島と言う男だと断言する。

しかし証拠は無い。

同情した美佳帆さんは田中さんに

今から話す事は内密でお願いしたいと

付け加えた後

裏の仕事の話を持ち掛ける。

田中さんは金に糸目は付けないし

他言は絶対しないと約束してくれ

二つ返事で依頼をしてきた。

しかしウチの裏の仕事の殆どは

ターゲットが既にはっきりしている

場合が殆どでそのターゲットを

社会的に失脚させ抹殺する事が

多かったが、今回の田中さんの

依頼は【裁き】であった。

裁きの中には依頼者の希望にもよるが

実質的な殺害も含まれる。

勿論依頼料は高額になるがそれでも

田中さんは裁きを求めた。

最初美佳帆さんは断ろうとしていたが

田中さんの恐ろしいまでの憎悪の念を

感じ押される形で引き受けた。

そして今回亡くなられた田中美穂さんが

自殺と納得していない人がもう1人居た。

美佳帆さんの同級生で俺たちの高校大学の先輩に

当たる府警の刑事の大塚さん。

大塚さんは連続主婦失踪事件の

担当刑事のユニットリーダーで

あったが今回、田中さんの件は

大塚さんの父親の大塚府警本部長

所謂府警のトップから自殺で片付ける

ようにとお達しがあったらしい。

美佳帆さんが大塚さんと飲みに行き

尋問して来たからと言っていたから

確かだろう。

尋問手段は教えてくれなかったし

大塚君に聞いたら扇子の刑よと言われた

のでそうしている。

気にはなるがまあ良いだろう。

そして納得していない大塚さんの

チームはまだ連続主婦失踪事件の

捜査をしながら田中さんの事件も

調べているらしい。

これも美佳帆さんが

大塚さんから聞き出し

今では我々も大塚さんの

チームと情報交換

をしながらお互い協力していた。

そして今回田中さんから

依頼を受けた我々は

本来は企業などへの

潜入捜査が得意な

伊芸千尋と寺野玲華の

2人と俺でチームを

組み捜査へ当たっていた。

まずは水島がやったか

どうかは別として

実行犯を捕らえて誰の

指示かを聞き出さないと

本来のターゲットは

絞れないので俺は自殺と

された田中美穂さんの

遺体が吊るされていた

府と県の境の山奥に行き

田中美穂さんが吊るされて

いた木の場所を美佳帆さんに

頼み大塚さんから写真の

コピーとだいたいの場所を聞き現場で

千尋の力の1つ

【残り香】

で見た。

残り香とは人間が大きく感情が

揺れるような

行動を取る際に脳から

発せられる思念の力も

やはり大きく、その思念は

大抵しばらくはそこに残る。

その思念を感じることによりそこで何が

起こったか解るのだ。

俺も残り香は使えるが、千尋の残り香の精度は俺以上で、今の時間から何時間前くらいに、どのような事がそこで起きたかをほぼ正確に映像と音声とのイメージで千尋の脳に響くのだ。千尋はその遡れる時間や音声付という部分で俺以上の残り香の性能を誇っていた。

そして俺は田中美穂さんが吊るされていたであろう木を寺野と伊芸の3人で探し当てた。

途中、虫がうっとおしいとか

蚊に刺されたとか

寺野が俺に文句を言いながら

結局木をみつけるまでに

ディナーを2食分も奢らされる

羽目にはなったが

とにかく見つかった。

その木から伊芸千尋が残り香で見た映像は、

凄惨極まりない物であったがとにかく実行犯はアジア系の男2人という事が解った。

この映像を伊芸が俺にそのまま伝達する。

伊芸の手を握り1分ほどするだけで伊芸が見た物は俺にも見える。

そして伊芸のもう1つの力、飛映で美佳帆さんに伝達する。

伊芸は自分が今見ているものでも脳が映像として捕らえているイメージでも離れている特定の人間に見せる事ができる。スノウこと雪が使う通信と同じような能力であるが、現場に来ることの多い伊芸千尋がこの力を使えるのは非常にありがたい。

とにかく伊芸のその力で美佳帆さんに現場で起きた事を見てもらいアジア系のチンピラ風2人の男を美佳帆さんのハッキング技術を使い調べてもらった。

美佳帆さんから来た情報は名前と住所と2人共都心から数駅離れたあいりん地区で日雇いでたまに現場の仕事をしている事。

それだけ分かれば十分で後は伊芸と寺野の得意分野、ターゲットが男性の場合は2人の色仕掛けでの釣り出しで俺が
指定する場所まで連れて来てもらう。

そして俺が不意打ちを食らわせ縛り上げれば尋問する場所にまで連れて行けばあとは欲しい情報を聞き出すと言う流れだ。

その結果今椅子に座り腕を後ろで縛られている2人のアジア系のチンピラが俺の前に居る。

「なあ。

アンタら田中美穂さんを

絞め殺して同じ個所に

縄を括りあの木に吊るした

事まではわかってんねん。

後は誰の命令でしたかや?



「シラナイ!ヤッテナイ!

ソンナオンナシラナイ!」

「ねえグラサンもう良いじゃない。

こいつら実行犯ていう事は

確定なんだからこいつら

裁いて依頼人に報告すれば

終わりじゃないの?」

面倒くさがりの寺野が中々口を割らない陳と高にかなり苛立っている。

「玲華さん。そういうわけには

いかないわ。

依頼人は実行犯より主犯。

つまり奥さんを殺すように命令した

人をターゲットとしているの。

だからこの2人が自分達の意志でした

という自白があればこの2人を裁いて

終わりだけど今の段階じゃこの2人は

裁けないわ。」

俺が言おうとしたことをお嬢こと伊芸千尋が

代弁してくれた。

「ふんっ!優等生のアンタの意見を

聞いてるんじゃないわよっ!

ねえグラサンもうやっちゃったら!?」

何でこいつらこんなに仲悪いねん。

ていうか姫が一方的にお嬢に敵愾心

むき出しにしてるだけか?

はぁ・・・

高校の時からやからな~

こいつら仲悪いんは・・・

片や清楚系美女で性格も成績も抜群の優等生。

片やお色気系美女で成績も運動能力も抜群だけど

高飛車な性格からいまいち人望は無し。

ていう高校時代そのままやんっ!

「いや・・・

まあ姫が苛立つのも

解るんやけどちょい待ってや

しゃ~ないから無理やり吐かせるわ」

「あっあれやるの!?

かわいそ~この人たちっ」

寺野玲華が言ったあれとは俺が尋問で良く使う手でただの握手である。

しかし俺と握手した相手は俺が無理やり見せるイメージにより手が焼かれている程熱く感じたり凍りつく程冷たく感じる。

それは全て相手の脳がそう感じているだけで実際には手は何もなっていないしただの握手である。

俺たちは肉体的な拷問を与える事を基本的には良しとしていないので相手から襲い掛かって来たり武器を出されたりなど余程自分の身に危険を感じる時以外は格闘術は使わない。

「よし。

高さんだったかな?

お嬢、彼の後ろの縄ほどいて

やって」

「了解。」

伊芸千尋が高という名の

アジア系のチンピラの縄を

解く。

「さっきので・・・

暴れても俺や彼女らに

勝てないと言う事は

解ってるやろ?

だから暴れないでよ

高さん」

「ナニヲスルキ?

ワタシタチナニモシテナイ

ナニモシラナイ」

「もし捕まったら

そう言うように

言った相手を

聞かせてくれないかな~?

高さん

ちょっと握手しようか?

高さんは熱いのと冷たいのと

痛いのどれが1番嫌いかな~?」

俺は高の手を取り

ただ普通に握手した。

そして高に見せたイメージは・・・

「アガガガガッ

イッイタイッ!!

アンタナンテチカラッ!!

テガツブレルッ!!

ハナセ!ワタシナニモシラナイ!!」

「離してやるけど

それはアンタが誰の

命令で田中美穂さんを

犯したうえで首を

締めて殺したか言ってからやっ

アンタ自身が考えてした

事じゃないやろっ!

この映像も見せてやる・・」

俺は高の手を万力のごとき

力で締め付けられている

感覚を味あわせながら田中美穂さんが

吊るされていた木の残り香から

読み取れた映像も手を通じて見せた。

「こういう風に

したんやろ?

これ誰の命令?

はよ言わなもっと強く

握るで。

これ以上強握ったら

アンタの右手一生

使いもんにならんやろな~

それでも言わんなら次は左手・・・

そして最後はお前の腐れ

チンポと玉も握り潰すぞっ!」

「ウガガガガガッ!!

ワカッタワカッタッ!!

イウッイウッイウッ!!

イウカラヤメテッ!!

チョウサンッ!

チョウサンノメイレイデッ!

オカネモラッテヤッタヨッ!!

ホントウッ!!ホントウノコト!!」

俺は手を放すと高は自分の手が

砕けてしまったのかと思い

手を確かめているが何も無かったことに

驚きながらサングラスを外し高を

見据えて居る俺に怯えた表情を

見せる。

こうなればもうどんな質問にも

応えるだろう。

縛っておく必要も無い。

しかしチョウサンとは張・・・?

張慈円の事か?

張慈円とはこの町で暗躍する

アジア系のチンピラの

元締めのような男で

府警ですら手を焼きなかなか

手出しができない男。

そして最近では俺に以前裏の

仕事の依頼を持ってきた

橋元の子飼いになったという噂もある。

今回のターゲットが張慈円なら・・・・

どうする・・?

厄介どころの話ではないな・・・

「おいっ!

お前そのチョウサンは張慈円の事か!?」

「アア、ソウダヨッ

ワタシタチチョウサンノメイレイデ

ヤッタ。シカシオマエニハナシタカラ

コロサレル!」

「コウ!オマエナニハナシテル!

オマエノセイデオレマデシヌ!」

横でまだ縛られている陳が騒いでいる。

こいつらの怯えようから本当に

主犯は張だろう・・・

しかしあの張が今回の依頼人の

田中さんの奥さんを殺す必要が

あったのだろうか?

メリットは?

横では張の存在を知らない寺野が早くその

張をやりにいこうと騒いでいるし・・・

確か伊芸は張の事を知っていたはずだが

やはりあの冷静な伊芸でも少し青ざめている。

とりあえず俺は携帯を取り出し事務所で

居る妻の美佳帆さんに連絡をした。

「もしもし・・・

美佳帆さん?

俺やけど」

『宏?

どう?2人は何か吐いた?』

「うん。

主犯は張あったよ・・・

あの張慈円・・・」

『そう。

やっぱりね・・・

張の名前が出てきたか・・』

「えっ?

やっぱりって・・

美佳帆さん予想してたの?」

『なんとなくね。

普通私がハッキングして

出てきたアジア系のチンピラなら

大抵は張の息がかかっている

という経歴まで出てくるのだけど・・

今回の2人は出なかったの・・・

だから余計にね・・・

府警のデータからも張との関係を

強制的に削除できる男。

おそらくは橋元でしょ?

そして橋元の傘下に入ったと言う

噂のある張。

自分が命令して殺させたのなら

府警に尋問された時に

自分への繋がりが

無ければ切り抜けれる

自信があるのでしょうね。

そう言う理由から裏から

手を回したんじゃないかな?

と推測はしてたわ。

そして張の部下に

直接命令を下したのは張では

なく水島じゃないかしら?

その高と陳が水島から張の命令だと

お金を渡されたとしたら・・・

そして水島の事を橋元の傘下の

男の1人じゃなくただの張の仲介人くらいに

考えてたのなら・・・』

「なるほど・・・

さすが美佳帆さん・・

ちょっと待ってや」

俺はいったん電話から

耳を離して高に再度

尋問をする。

「なあ・・・

お前に今回の事を

やるように言ったのは

張慈円やろうがそれは

直接か?

それとも代わりに誰か

が来たのか?」

「オレタチガチョウサンニ

チョクセツアエルコトハ

ナイヨ。

カワリノオールバックノ

カミガタノオトコガ

カネヲモッテチョウサンノ

デンゴントイイキタンダ」

俺は頷きまた電話に

耳をつけて

「美佳帆さんの推測通りやわ。

さすが百聞の美佳帆っ」

「やっぱり・・・

ってね~宏その呼び方

やめてよね~もうっ

あっそれじゃあその2人は

ターゲットじゃないから・・・

でも一応クライアントの

奥様を直接やったのはその2人だから

クライアントに連絡取って聞いてから

もう1度かけなおすから少し待っていて

くれる。」

「了解。ではいったん切るわ」

俺は美佳帆さんからの連絡を待つ間に

さっきからうるさい寺野とうるさくは

ないが暇そうにしている伊芸にもう帰っても

良いと今日の約束したディナー代を渡し

帰らせた。

次の任務がどんなものになるかはまだ

解らないが今後も彼女たちの力を借りる

必要があるだろうと思い機嫌を取っておく

必要もあったしとにかく寺野がうるさかった

のもある。

彼女たちを帰らせるとすぐに

美佳帆さんから連絡があった。

『宏?

お疲れ様。

今クライアントと連絡が

ついてね・・・

あなたからお嬢経由で

貰った残り香の映像の

内容については伏せて・・・

実行犯がみつかったけど

主犯は違うと・・・

とりあえず張と言う男が

主犯と男たちが吐いたとまでは

話したわ。』

「うん。

それで・・・

こいつらはもう良いって?」

『ええ。

クライアントはね

張が主犯じゃ納得していない

みたい・・

だから裁きの対象を張に

変えつつ水島とのつながりを

探って欲しいらしいの。』

「そっかぁ・・

解った。」

『あっそれとね。

宏が居ない時に

新しい依頼が入ってね。

その件でもどうやら

橋元におそらく

水島も絡んでいるみたいなの。

だから宏も今日は戻ってきて。

残りは自宅で詳しく話すわ。

もしかしたら行きつくところが

同じかも知れないのよね。』

「新しい依頼か・・・

それも橋元や水島絡み?

まったくあのオッサン

どんだけ害やねんっ!」

『うん。

怒るのも解るけどまだあるの・・

それとね昨夜和尚がアジア系の

チンピラを1人捕獲して・・

新しい依頼主の1人を和尚に

ガードしてもらってたんだけど

彼女をどうやら狙っていたのが

水島の命令でみたいなの。

私が尋問したから間違いないわ』

「えっ?

美佳帆さんが尋問したの?

っていうか水島やんっ!

やっぱり・・・

そっちの依頼で水島もう捕獲

したらええんちゃうん?」

『あっ詳しくは

帰ってきたら話すけど

水島はたまたま繋がったけど

私が受けた依頼は人探しなのよ

これが結構複雑で・・・』

「人探し!?

また主婦の失踪か?」

『いえ。

24歳の男の子・・・』

「なんや・・

ホンマに複雑そう・・

帰ってからゆっくり聞くわ~

あっそれとこいつらどうする?」

『あっそれについては

今大塚君に連絡をしたから

彼今そちらに

向かっているから

彼に引き渡してくれれば

良いから。

彼としても田中さんが自殺じゃないと

解る動かぬ証拠だし喜んでいたわよ。』

「了解。

じゃあ大塚の旦那に引き渡すわ

ほなまた後で~」

『うん。

お願いね。

宏良くやったわね。

お疲れ様』

と電話を切った。

俺は美佳帆さんに褒められたいから

頑張っているんやろうな~

ホンマいつ褒めらられても何度褒められても

嬉しいしテンション上がるわ~

そして俺は高の腕をもう1度

縛りあげて待っていると

府警の連続主婦失踪事件の

捜査ユニットのリーダーに

して俺の妻で事務所の大蔵大臣的存在の

美佳帆さんの同級生で友人の大塚博之さんが

部下の神谷沙織刑事と一緒にやってきた。

「ようっ

宏君お疲れ様っ

こいつらが田中美穂さん

殺害の実行犯?」

「あっ大塚の旦那

神谷さんお疲れ様です。

そうですっさっき吐きましたよ」

「凄い・・・

ですね。

私達がどんなに

捜査しても殺人と言う

証拠は一切出てこなかったのに

もう実行犯を捕らえているなんて・・・」

神谷刑事が不思議そうな悔しそうな

表情で俺を見る。

「ほら。

そこはまあ・・・

うちの奥さんが優秀なので・・・」

と力の事など警察に話せるわけも

なく力技で誤魔化しにかかる。

「相沢さんも企業秘密って

教えてくれないし一体

どういうルートから情報

得てるんだよ?宏君」

相沢とは美佳帆さんの旧姓で

大塚さんは今でも美佳帆さんを

旧姓で呼ぶ癖がある。

「いや~

それはホンマに企業秘密

なんですわ~旦那~」

「そうだよな~ハハハッ

俺はいっつも相沢さんに

情報提供だけさせられて

大事な所は教えてもらえないん

だよな~」

「旦那だけちゃいますって~

俺も亭主であるのにかかわらず

結構ええようにされてますわ~」

「宏君もか?

ハハハッ

まあそこが相沢さんの

魅力でもあるからな?

ミステリアスというか」

やっぱり大塚さんは美佳帆さんに

好意を抱いているよな~

まさか昔の彼氏とか?

と思いながらも俺は大塚さんに

力を使い探るような事はせずに

それに自分の妻が見向きもされないよりは

魅力的と思われている方が旦那としては

嬉しく思うタイプの人間である俺は

大塚さんに嫌な気持ちも持たずに仲良く

できていた。

「まあその分はほら?

こいつら引き渡しますから

こいつらええ手土産でしょ?

旦那」

俺は高と陳を立たせて大塚さんと

神谷さんに引き渡す。

「大変有り難いですわ。

菊沢さん。

この2人が実行犯と言う

事は田中さんの件は自殺では

なくなりますからね。」

神谷刑事は淡々とした口調では

あるが喜びが隠しきれないのか

陳を引っ張っていく手にも力が

入っているように見える。

しかし何処となく浮かない表情の

大塚さん

「あれ?旦那?

こいつらじゃ不服ですか?」

「いや宏君・・・

そんなことは無いよ。

ありがとう本当に助かるよ。

相沢さんにも宜しく伝えて

おいてよ。

それじゃあ

私達は今から尋問だから行くよ」

「はい。

伝えておきますよ。

それではお疲れ様です」

俺は警官でも無いが敬礼を

して2人が乗った覆面パトカーを

見送って自分も車に乗り帰路に

着いた。

《第5章 悲報 第15話 菊一探偵事務所裏の仕事 菊沢宏 終わり》





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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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