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■当サイトは既婚女性を中心に描いている連続長編の官能小説サイトです■性的な描写が多く出てくる為18歳歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい■

第5章 悲報 第26話 ビジョンアイ2 小田切響子

私は深町さんを不安な気持ちで見送ると

車に残り深町さんを待つことにした。

私の我儘とも言える橋元社長に会いたくない

という事を聞きお義父様が私に代り仕事を

断りに行ってくれた。

そのせいで今お義父様は橋元社長の

所で気を失われているとの連絡を

受けた。

どのような事がありどのようないきさつで

そうなったか詳しくは聞けなかったが

私はいてもたってもいられない気持ちを

抑えるので精一杯だった。

深町さんとの約束が無ければ今すぐに

ここからは目と鼻の先にあるお義父様が

居る橋元社長所有のテナントビルに

向かいたい気持ちだ。

深町さんからは橋元社長がどのような

人か詳しく聞いた。

そのうえで私はお義父様がこのまま無事

返して頂けるのであれば私は橋元社長の

要望に応えても良いとさえ思っていた。

本当ならそんな事は嫌だし怖いとも思うが

私のせいで既に何らかのアクシデントに

巻き込まれていると思われるお義父様の

事を考えると私はこの身と引き換えに

してお義父様をこのまま無事に返すことが

できるのならそれで十分だと思っていた。

しかし深町さんがそんな事をせずとも

今のこの状況を乗り切れるかも知れない

可能性があるとの事で優秀な探偵事務所の方と

会いに行ってくれている。

深町さんは今の橋元社長には警察の人でさえ

中々手出しができないような事をおっしゃっていた。

そこまで言われていた深町さんが頼ろうとする

探偵事務所とはいったどのような人たちなの

だろうか?

凄く興味はあったが詳しく聞くこともできず

また詳しく聞いている時間も無かったために

聞くことはできなかったが今はその方たちが

協力して下さりお義父様を助けてくれることを

祈るのみであった。

お義父様・・・

まだ気を失っておられるのですか?

本当にごめんなさい・・・

わたくしの為に・・・

お義父様の家で大丈夫だと

肩を抱きしめて下さった

お義父様のぬくもりを思い出すと

涙が出て来る・・・

私はお義父様や深町さん、主人の恵三さん

のイメージは私の力で読み取った事はない。

勝手に流れ込んでくるイメージはあるが

極力見ないようにその時は心を閉ざしていた。

でもあの時は心を閉ざせなかった。

私にそれだけの集中力と心をコントロール

できる余裕が無かったのもあるが本当はお義父様の

思い描く絵を見てみたかったのかも知れない。

そして私が見た絵は・・・

お義父様は私を・・・

抱きたいと思っていてくれていた。

正直驚いた。

でも恵三さんには悪いと思ったが

私は正直嬉しかった。

私は恵三さんを愛しているし

恵三さんと結婚した事を本当に

良かったと思っている。

しかし私はもしかしたらお義父様には

夫婦の愛情や親子の愛情とは

また別の感情を抱いている。

それを何と表現すれば良いのかは

解らない。

恋心や尊敬の念ともまた違う気がする・・・

勿論お義父様も心の奥底にある願望なのか

その時私の身体が近くにあったからそう

いうイメージをしてしまったのかおそらく

一過性の物で常にそんな事を考えていたわけでは

ないだろうし本気でそのような事が実現するとも

思ってはいないだろうと思う。

それにお義父様の絵からは

その日玄関先で私の不注意で

お義父様に下着を見せてしまっていた絵も見えた。

お義父様もお仕事は引退されたとはいえまだまだ

お元気な男性だし普通の男性ならそのような不埒な

物を見せてしまえばそういうイメージをしてしまうのも

仕方のない事だと思う。

それに私もお義父様には性的な意味は無く

あのリビングでして貰ったように抱きしめて貰えたら

良いなと考えた事は過去にもあった。

しかし私はお義父様の息子の嫁である。

お義母様のお立場も考えればそのような事

考えるだけでもいけない事だと思い自分を戒めていた。

しかしあの時偶然私のビジョンアイが見た絵は

私がお義父様に心の奥では望んでいた以上の姿だった。

思い出すだけで恥ずかしくて顔が熱くなってくるような

私とお義父様の行為・・・

お義父様・・・

そんな風にわたくしを・・・

求められるのですか・・・

嬉しいけど恥ずかしいです・・・

わたくしは力強く抱きしめられるだけで

十分ですよ・・・

私はこんな状況で・・・

何て不埒な事を・・・

今深町さんはお義父様を救うために

探偵事務所の人に会いに行って下さって

いるのに・・・

お義父様に至っては今どのような状況に

置かれているかもわからないのに・・・

私は何てふしだらな嫁なのだろう・・・

そんな風に今まで思った事も無かったのに。

今のこの危機的な状況が普段の私では考えも

しない事を考えさせているのだろうか・・・

私がそんな卑猥で不謹慎な妄想に浸っていると

駐車場内に男性が2人やってきて駐車中の他の

車の中を次から次へと覗き込むように見ている。

車上荒らし?

日本人じゃなさそうだし・・・

アジアの人には見えるが風貌がどうも

日本人っぽくないし・・・

私は車がロックされている事を再確認

するとこちらには来ないように祈っていた。

万が一来ても・・・

人が乗っているのだもの。

無視して去っていくわよね?

そう思いながら彼ら2人を注意しながら見ていると

やはりこちらの方にもやってくる。

嫌だ。

どうして?

その場所からでも私が乗っているの

見えるでしょ?

この車からは何も取るべき

物はないわよ。

そう思い2人のアジア系の外国人だと

思われる風貌の男性を見ていると1人の

方と目が合った。

助手席に乗る私の方へ近づいて来る。

まさか車を壊してまで開けようとしたりは

しないわよね。

車上荒らしでしょ?

普通人が居たら逃げるでしょ?

逃げなさいよ・・・

合わせた目を反らしたくても

反らせない。

そして男性2人は私が乗る

助手席を窓ガラスに

顔を近づけて来て私を覗き込むように

見ている。

何?何ですか?あなたたち・・・

私は助手席のロックを確認しながら

彼等が覗くだけで何もしてこない事

を祈り目が合った方の男性を睨み付けていた。

キュィィィィィィンッ・・・・

あっ・・・

イメージが入ってくるときの私だけに

聞こえる音が聞こえる。

ビジョンアイが自動的に作動したのだ。

絵が見える。

えっ?

鎖で吊るされている上半身が

裸の男性。

涙が勝手に出て来る・・・

この人がイメージしている姿は

この人が先程まで見ていた姿なのだ。

男性は私が知っている人・・・

今1番知りたかったお義父様の状況

今1番見たく無かった姿でもあったが

望まずもその姿がこの車上荒らしの

外国人風の男性から読み取れた。

車上荒らし!?

違う・・・

この人達がお義父様を襲ったの!?

深町さんが言っていた橋元社長の

取り巻きの外国人?

許せない・・・

お義父様をあんな目に合わせるなんて・・・

私は目の合っていた男性を睨み付ける

目がさらに怒りに満ちたものになっており

我を忘れそうなくらい感情が昂っていた。

おそらく生まれて初めての感情だった。

無意識に私は助手席のロックを解除し

車から降りると言葉が通じるかは

解らないかったその判断もできぬほど

冷静さを欠いており

「小田切省三を今すぐ解放してください!」

と私が睨み付けていた男の袖を

掴みそう言っていた。

「オダギリショーゾ?」

何とか言葉は通じたみたいだった。

「あなたたちが鎖で吊るしている人ですっ!」

私はよく人からは声が小さく聞き取りにくいと

指摘されていたがこの時は腹の底から大きな

声が自然と出ていた。

「アア。

アノオトコ?

アナタキョウコ?

シカシナゼアノオトコ

ツルシタトワカッタ?」

「はい。

小田切響子です!

あなたたちが鎖で吊るしている

人の娘です!

そんなことはどうでも良いので

早く案内してください!」

「ヤットミツカッタ。

ボスガマッテルネ。

クルノオソイ。」

私が袖を掴みくってかかっていた

方ではないもう1人の男が私の腕を

引っ張り連れて行こうとしたが私は

その腕を振りほどき自分の足で

彼等について行った。

《第5章 悲報 第26話 ビジョンアイ2 小田切響子》




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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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