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第5章 悲報 第41話 突入 斉藤雪

私達はドットクラブという如何にもな

ホテルに乗り込み私達の先輩であり

姉のような存在である上司

菊沢美佳帆さん

の援軍に駆けつけようとしていた。

同行しているのは格闘術に

優れた2人。

単純だが高校の頃から

美人なので人気はあるが

性格難が災いし彼女と

会話をすれば皆熱が冷め未だに

独身である姫とあだ名される

寺野玲華さん。

そしてもう1人は不思議と勉強はできるのだが今までこの

知性で良く社会生活を乗り越えて

来られたと思うほどの事務所

一番のお間抜けさん。

天然のあだ名で呼ばれている

斉藤アリサさん。

くしくも私も同じ名字なのが

困るのだが彼女は未だ独身で

今の名字のまま。

私も25歳の時に結婚は

しているが結婚生活というもの

がどうも私には合わなくて

炊事、洗濯に、主人の

世話をやくなら読書や

インターネットで興味のある

記事を読んでいる方が有意義で

主人の夜の相手も面倒くさく

私には男性が必要ない事が

判明し30歳になった時に

別居した。

それ以降彼氏と言う特定の

立場の人は作った事は無く

男性との行為も気が向いた時に

適当な相手が居た場合に数回

あった程度である。

それゆえほぼ離婚しているのと

変わらない状態ではあるが正式に離婚届けは出しておらず

未だに主人の斎藤姓のままなので天然のアリサさんと同じ名字を

名乗る事になってしまっている。

2人共私の同級生である。

今回の美佳帆さんの援軍の

任務には知性と性格には難の

ある2人ではあるが能力的には

適していた。

美佳帆さんは今、グラサンこと菊沢宏

さんの情報ではあの橋元と対峙している。

うちの菊一探偵事務所のメンバーでは

半分くらいの初期のメンバーは皆橋元を

良く知っていた。

その性格や危なさも含めて。

本来なら用が無ければこちらから

何かをしかけるような事はないが

美佳帆さんがついこの間受けた

岩堀香澄さんからの依頼の任務と

本日急遽私と事務所に居る時に

連絡があった小田切登記事務所の

深町さんからの依頼が橋元がらみであり

美佳帆さんが自分が行くと言って

出かけて行った。

私は内心反対であった。

しかし小田切さんにはお世話に

なっているので急を要する中

放ってはおけないと言われ

単身で小田切さんを救出に行かれた。

美佳帆さんの芹沢流の扇子術と百聞の

力がそして所長や副所長ほどではないが、

肉体活性も使えば大抵の事は大丈夫だと

思うが私は橋元の力が未知数な事に

一抹の不安を感じていた。

そして今私の力

【通信】

で美佳帆さんの状況を

把握しながら10階を目指して

いるが私の通信から伝わってくる

橋元の能力。

完全には分からないが

1つだけ分かるのは女性は

彼に勝てないのではないか?

と思う。

それは今美佳帆さんが

あの部屋で置かれている状況・・・

あの橋元の忌々しい物を口に

含まされ橋元の眼前に

膝まづかされている。

こんな美佳帆さんは見たくない。

しかしそれは私の通信から私自身感じる

のだが橋元の何かが女性を惑わせる・・・

上手くは言えないが女性の本能の部分に

働きかける能力があの男に備わっていると

思われる。

そんな状態になってしまったら

美佳帆さんの芹沢流でも

玲華さんやアリサさんの

キックボクシングでも太刀打ちできない・・・

というか力を出し切れずにあの男に懐柔されて

しまうのではないだろうか?

私も美佳帆さんに芹沢流の扇子術を習い

目録までは収めているが現に免許皆伝の

腕前の私の師匠の美佳帆さんでさえ

橋元の眼前であのような行為を

させられている。

それは情報交換の代償だとしてもいつもの

美佳帆さんなら情報交換に性的な事を

交換条件として持ち掛けても情報を引き出せば

後は力に物を言わせ条件を無かった事にする。

「元々あって無いような

交換条件だもの。

あなた達も簡単に身体を

許したらダメよ。

情報を聞き出せば後は

力で御せば良いのだから。

公序良俗に反する契約は

そもそも無効。

だから守らなくても良いのよ。」


と私達に教えてくれた

美佳帆さんがあの状態と言う事は

橋元を力で御する事ができないという

事になる。

そして私達は任務の際は一切エレベーターは

使わないので階段でやっと8階まで着いた。

エレベーターの場合不慮の事故や相手の

建物の場合に階と階の間などで停止されて

しまうと任務に大きく支障が出るし身に

危険が及ぶ場合もあるからである。

8階で一旦玲華さんとアリサさんに今の

美佳帆さんが居る部屋の状況報告を

してから作戦の最終段階の確認をする

事になっていた。

「スノウ!

今どんな感じ?」


玲華さんが8階と9階の間の踊り場に

立ち止まり聞いて来る。

「・・・・・

美佳帆さんは

今ソファに座る

橋元の前で正座を

して橋元の股間に

顔を埋めているわ・・・」


「え~!

それってフェラチオ

させられてるって

事~?」


天然らしくアリサさんが

はっきりと言う。

しかしその通りなのである。

ポカッと玲華さんが

アリサさんの頭を小突く。

「はっきり言うなバカッ!

スノウ・・・・

情報抜いた後だとしたら

美佳帆さんでもその

状況という事は

はっきり言って

橋元の力

舐めない方が良いね。」


玲華さんは単純だが

頭は良い。

やはり良く分かっている。

「いた~い・・・

だってそうなのでしょ~?」


と頭を抑えながら涙目に

なっているこの子とは大違いだ。

「そうね。

私が通信で感じる限り

女性に性感を与える様な

何かを・・・

彼は持っていると思う。

しかもその力は異常な

くらい強いわ。

私がこうして美佳帆さんの

スマホ越しに感じるだけでも

そうとうジンジン来るもの・・・

不快だわ・・・」


「え~

それって

橋元に近づいたら

感じちゃうって事~?

スノウさんも通信で

感じてしまっているの?」


私が扇子を出そうとした

瞬間先に玲華さんがまた

アリサさんをポカッとやってくれた。

「だからっ!

スノウの話はそういう

事だって言ってんでしょ!

一々天然は言い方が

ストレートなのっ!

しかしやっかいね・・・

それは・・・

とにかく急ごう。

いくら美佳帆さんでも

そんなものにいつまでも

耐えれるわけが無い。

あんなくそオヤジに美佳帆さんの

貞操をくれてやるわけには

行かないでしょ!」


この一点は本当に同感だ。

私は大きく頷き頭を抑えながら

涙目になっているアリサさんと

私より先に動き出した玲華さんと

共に9階を通過して

10階へ辿りついた。

そしてVIPルームというプレートが

かかる部屋の前で立ち止まると

玲華さんが小声で聞いて来る。

「スノウ・・・」

「この部屋に入ると

目の前は室外の露天風呂に

繋がるガラスの扉・・・

左手に進むとテーブルがあり

そこの前のソファで今・・・

美佳帆さんはショーツ1枚で

橋元と・・・

その・・・・

シックスナインの態勢で

居るわ・・・」


玲華さんの顔が引きずる。

そしてその後怒りに満ちた

表情が玲華さんの綺麗な

顔を支配した。

アリサさんもさすがに

天然のボケを言って来なく

真剣な表情になっている。

ショートカットで可愛い

顔ではあるが真剣になると

いつもの天然さは影を

潜め2人共こんな時は

頼りになると思えてくるのが

心強かった。

「スノウ・・・

あんたが合図して・・・

一斉に飛び込むよ・・・」


「了解玲華さん。

この会話

美佳帆さんが百聞発動

できている状態なら

聞こえているから。

動ける状態なら

良いんだけど・・」


と私が会話を美佳帆さんに

聞いてもらう為に2人に言う。

「一杯・・・

逝ってたらそんなに

すぐに動けないよね・・・」


天然でストレートだがその通り・・・

アリサさんの言う事が

私も心配であった。

さっき通信で・・・

橋元の指をショーツをずらされ

激しく挿入されていて

逝くと叫んでいる美佳帆さんの

姿が見えていたからだ。

「私が美佳帆さんを

連れて逃げるから

アリサあんた橋元にきつい蹴りを

一発お見舞いしてやって。

スノウはアリサの援護を出来そうなら

扇子で橋元の動脈斬っちゃえっ!」


「うん。

任せて姫っ!」


アリサさんが力強く応える。

「私もやれるだけ

やってみるわ。」


3人が3人とも顔を見合わせ

頷くと私の行きましょうと

言う合図とともに玲華さんがドアを

開けて部屋に飛び込んだ。

《第5章 悲報 第41話 突入 斉藤雪 終わり》

第5章 悲報 第42話 想定外 斉藤雪

玲華さん、アリサさん、私の順番で

素早くドットクラブ10階のVIP

ルームに突入した。

私達は予め私の

【通信】

の力で確認していた部屋に入り

すぐ左へ向かう。

そこにあるガラスのテーブルの

向かいのソファで美佳帆さんと

橋元は居る。

玲華さんが考案した作戦では

美佳帆さんはおそらく百聞の

使用過多と橋元の何らかの

性的な責めでかなり消耗している

はずなのですぐには動けないかも

知れないので

玲華さんが美佳帆さんを

保護しアリサさんが

橋元に攻撃を

加え私がそれを補助するという

予定であった。

「美佳帆さんっ!」

玲華さんが美佳帆さんの姿を

見て叫ぶ。

室内はガラスのテーブルにソファ

その奥には大きなダブルベッドに

ギロチン台のような拷問器具。

それに人を磔にするようなペケ字の

拘束具がある。

「あっあぁ・・・・

ダメッ・・・

もっもうやめて!

もうやめなさいっ!

あっあぁ・・・・」


美佳帆さんは私が突入直前まで

通信で見ていた通り

ソファで横たわる橋元の

顔の上に跨らされショーツを

膝までずらされていて

股間を橋元に責められている

状態だった。

私もアリサさんと

玲華さんが突入後

パニックにならないように

そのことは伝えていたが

実際に見るのと口頭で聞くのでは

違うのか玲華さんがソファとガラスの

テーブルの前で立ち尽くしている。

「美佳帆さ~ん!

助けに来ましたよ~」


先に橋元と美佳帆さんの

絡んでいる状態のソファーに

近づいたのはアリサさんだった。

「おやおや・・・

これは皆さんお揃いで

ほ~菊沢さん。

あんたの事務所は美女揃い

ですな~

これこれ。

あんた達の上司は

今私のSEX10段の技で

逝きまくって

喜んでいる最中なのだから

邪魔せんとそこで

待っとき。

あんたらもこの菊沢さんの

後で楽しましてやるから」


そう言うと橋元は私達の突入に

慌てることも動じることも無く

美佳帆さんの股間から顔を

出すこともせずに美佳帆さんの

股間に相変わらず

指を出し入れしている。

「あっああっ!!

れっ玲華ちゃん・・・

スノウ・・・

アリサちゃん・・・

っ!!いっ・・

はぁはぁはぁ・・・

この・・

この男に見られたら

ダメよっ!!」


「がははははっ!

余計な事を言うと

またプシュ~!!

と吹かせまずぞっ!

百聞の美佳帆さん~

んん~?

もう何回逝った?

このまま最後まで

やると百逝きの

美佳帆さんになりますな~

がはははっ!」


クチュクチュクチュクチュッ!!

橋元が美佳帆さんの

股間への指の出し入れを

速くすると美佳帆さんの

陰毛で隠れている部分を

口をつけて吸うような音を

立てる。

クチュクチュクチュクチュッ!!

チュゥゥゥゥッ!!

ジュパジュパジュパッ!

「くっ・・・!!

んんんっ!!

あぁっ!!!

あなたっ!

もうやめなさっ!

もう良いでしょっ!!

ひっ・・・なんという・・

力っ!!ひぐっ!!

ああっ!!」


プシャー!!!

そんな・・・

美佳帆さんは橋元の

顔に股間から大量の

水しぶきを

放出した。

あれが・・

潮吹き?

私は通信で感じていた股間に来る

熱いものがこの部屋に入り橋元と

視線が合うたびに

強くなってきているのを

感じていた。

この力で美佳帆さんを

あんな状態に

したの?

玲華さんも同じように

身体が熱くなっているみたいで

気合を入れなおす為に

何にも拘束されて

いるわけではないのに

身に付いたものを振り払うような

仕草をしている。

アリサさんは案外平気

なのかそのまま橋元に

向かって行き得意の

素早い蹴りを橋元の

頭めがけて放った。

私は補助をと思いアリサさんに続く。

ヒュンッ!!!

「美佳帆さんから離れてっ!l

このオヤジッ!」


何と橋元は美佳帆さんのヒップを

鷲掴みにしながらアリサさんの蹴りを

頭の動きだけで交わした。

「どひゃ~

なんちゅう脚力や~

もろてしもたら

頭もげますわ~

お姉ちゃん~細い

足やのにどえらい蹴りやな~

これはまずいまずいっ

私も美佳帆さんとこれから

いっぱい楽しむという

大事な仕事があるんやっ

あんたらの相手は別の者達

もう呼んであるから

そいつらに遊んでもらい。」


橋元がそう言うと私の背後から

玲華さんの声がする。

「スノウ!アリサッ!

取り巻きが居たよっ!」


私は玲華さんの方を振り向くと

玲華さんが大柄な黒人系の

大男に蹴りを3連続で膝裏に

ヒットさせた。

「グオッ!!

コノオンナツヨイ・・」


しかしその玲華さんに黒人系の

男の脇から出て来たもう1人の

アジア系の外国人の男がもの

凄い速さで手で玲華さんを切るように

すると黒人系の大男を膝まづかせた

玲華さんの右足の太もも辺りのスパッツが

切れ玲華さんの足まで切れる。

「くっ!」

「玲華さんっ!」

私は腰に差していた扇子をパチンッと開くと

アジア系の外国人の男に斬りかかった。

シュルルルルッ!!

しかし私の枠がチタン製の鋭利な刃物のように

斬れる仕組みになっている扇子の斬撃をこの

アジア系外国人は手で受ける。

ガチャンッ!

「なるほど

これで玲華さんを

切ったのね。

暗器ね?」


「サスガハ

キクイチタンテイジムショノ

エージェントタチネ

イイウデシテル」


この男一筋縄じゃ行かないわね。

私と玲華さんが黒人系の大男と

アジア系の外国人と戦っている

間も美佳帆さんを責めるのを

橋元は止める気がないようで

美佳帆さんの苦しそうな

喘ぎが聞えてくる。

「うっうぅぅっ・・・

スノウ!

その男もの・・・

あっあああっ!!

もっもうやめてっ!橋元さんっ・・

あっああっ!

スノウ!

逃げなさいっ!

その男には勝てな・・・

あっあんっ!!」


「がははははっ!!

また逝きよりましたな~

ホンマよう逝くな~

菊沢さんは~」


橋元が美佳帆さんが

ぐったりと橋元の顔にヒップを

埋めているその状態でまだ美佳帆

さんの股間ばかりを責めている。

半ば放心状態で橋元の

顔に下半身を埋めている

美佳帆さんのヒップや太ももの

お肉の感触を楽しんでいる橋元が

急に苦しそうな

声を上げる。

「うお~

ふごごごっ!!

こっこらっ!

お嬢ちゃんっ!!

私は女の子には優しいが

そんないたずらは

いかんぞっ!

うぐぐぐっ!」


私も私と相対していた

アジア系の外国人の男も

立ち上がり玲華さんと向かい合って

いた黒人の大男も

玲華さんも皆

橋元に視線を

集中した。

何とアリサさんがこの部屋に

あった拷問器具の中の鞭を

持ってきて輪をつくり橋元の首

巻き付けて締めあげていた。

「あっアリサちゃんっ・・・

ナイスよ・・・」


橋元の責めの手がやんだので

美佳帆さんが橋元に覆いかぶさって

いたヒップで橋元の顔を塞ぎ

太ももで橋元の顔を

力一杯挟むように

してさらに息をできなくする。

「アリサちゃん

そのまま離さないでね。

この男これくらいじゃ

死なないけど

一旦落とすわ・・・

人を散々逝かせてくれた

お礼よ」


ギュゥゥゥと

美佳帆さんが足に力を

入れて橋元を絞めると

橋元の顔が真っ赤になって

いき気絶した。

「ふぐぐぐ・・・

ん~・・・

お前たち覚えて・・・」


「ふ~

ごめんなさいね。

あなたをアソコで

絞めてあげるあの約束は・・・

無しで」


美佳帆さんがやっと

いつものセリフに戻った

みたいだがやはり身体の

消耗は激しいみたいで

少し腰の辺りがふらふら

しながらブラジャーを

付けなおしずらされていた

ショーツを履きなおす。

「天然!

大ファインプレイだよっ!

かき氷大盛り奢ってあげるっ!」


黒人の大男から目を離さないように

しながらアリサさんを褒める玲華さん。

「ほんと~!!

練乳一杯のやつね~!

やった~!」


あちらはあれで良しであるが

問題はこの2人。

特に私が対峙しているこのアジア系の

外国人は暗器使いなうえもしかしたら・・

能力者・・・?

そう感じさせる何かを持っていそうな

不気味な男である。

先程美佳帆さんもそう言おうと

していたのでは?

「スノウ・・・

後は脱出ね・・・

アリサ~!

私とあんたで役目交代だからっ!

あんた美佳帆さん連れて先に

脱出してっ!

ってアンタこら~!!

何してるのっ!!」


美佳帆さんが

Tシャツにホットパンツを

履き終えてやっと動けそうな

感じになったなと

見て居たらそれを

待っていたアリサさんは

何と丸出しの橋元の

股間に何かしている・・・

何かを塗っている?

「きゃははっ!

コンビニおでんの

からしがポケットにあったから

塗ってやったの。

美佳帆さんの仇だよっ」


「あははははっ

アリサちゃんありがとっ」


美佳帆さんまで笑っているがこの

緊迫した状態でこの子は・・・

「オマエタチ

イイカゲンニスル

ボスニ

アンナコトシテ

オマエタチ

ミンナコノアト

タダデハスマナイネ」


「へ~

どう済まないと言うのかしら?

あなた達こそ私達の代表の奥様に

あんな事してタダでは済まさないわよ。

うちの代表ご存知かしら?」


アジア系の男が右手と左手の

袖を振るとだぼっとしたチャイナ服の

ような上下が一緒になっている服の

袖がさらに伸びた。

何をする気・・・?

手の動きを見せないで別の暗器に

持ち変えたのを気づかせない気?

やはり・・・

玲華さんの言う通り

この服では不利ね・・・

もう少しスポーティーな

服装で来れば良かったわ。

と今更

玲華さんに待ち合わせのコンビニで

突っ込まれた事が頭をよぎる。

「オマエ

ユルサナイ

ソノ

オイシソウナ

カラダデ

ケリサンパツ

ブン

ハラワセテヤル!!」


黒人系の大男が玲華さんに左右の

パンチを放つがどうやら先程の

玲華さんの先制攻撃の膝蹴りの

ダメージがあるのか玲華さんが

軽く交わす。

「あんた

ボクサーでしょ?

ボクサーがフットワーク

失ったら何もできないわね?

さあ今のうちよアリサッ!」


「OK~!

美佳帆さん、さあっ!」


アリサさんに手を引かれて

美佳帆さんとアリサさんは

このVIPルームの入り口に

向かい走って行った。

「マテオマエタチッ!」

黒人系の大男が

美佳帆さんに掴みかかるが

また玲華さんに膝裏を蹴られ

膝まづいた。

ビュンッ!!!!

グシャッ!!

「あれあれ~?

頑丈そうな人だと

思ったら折れちゃった?」


「ググググ・・・・

オマエ

ゼッタイユルサナイ」


黒人系の大男は

膝をつき苦しそうに

玲華さんを見上げている。

玲華さんは大丈夫そうね・・・

後は私がこの男から

逃げ切れるかね。

すると突然大声が聞える。

先程アリサさんの鞭の絞めと

美佳帆さんのヒップと太ももの

圧迫で落とされていた橋元だ。

「うお~!!!

このアマども~!!!

マイクッ!!張!!

菊沢美佳帆はどこへ行った~!!

お前たち早くそんな雌豚ども

縛り上げて菊沢美佳帆を

捕らえてこんかいっ!!

いてててっ!

なんじゃこりゃ~!!

私のビッグマグナムがひりひり

するぞっ!!

かっからしが亀頭にぃぃぃっ!!

いかんこれはいかんっ!

私は風呂に入るからなっ!

援軍も呼んでおいてやるから

お前たちその2人逃したら

ただではおかんからなっ!!

お~マグナムが痛いわいっ!」


美佳帆さんに落とされていた

橋元が気が付いた。

が・・・

しかしそれだけ叫ぶと橋元は

浴室へ走り去って行った。

よほど・・

あのおでんのからしが応えたのだろう・・

玲華さんの言う通り大ファインプレイだ。

からし攻撃は玲華さんに怒られていたが・・・

ここでもアリサちゃんの

いたずらが功を奏し橋元は

すぐに私達に手出しが出来なかった。

援軍を呼ぶ?

まだだれかいるの?

しかしやはりこの男が

あの有名な香港の張慈円、

それにあの大男が悪名高い

マイクね・・・

「スノウッ!

一斉に逃げるよっ

橋元が復活しさらに

これ以上増えたら

私達だけじゃ

無理だよっ!」


「同感。」

私は頷くと玲華さんと同時に

入り口めがけて走った。

玲華さんは蹴りの際に発動する

肉体活性を使うと常人では考えられない

速度で走れる。

アリサさんも肉体活性で常人では

考えられない跳躍力を発揮できるが

私の肉体は普通の35歳の女性が

ある程度鍛えてある程度に肉体活性も

所内では北王子君と変わらない程度しかできず

相手が普通の人なら十分、御せる膂力は発揮するが

活性しても握力は80と少しで300まで測れる握力系を

壊してしまい測定不能な哲司君や所長や麗華さんには遠く及ばない。

なので私の活性した筋力をもってしても玲華さんのスピードにはとても

追い付けずにマイクも張も私に狙いを定めて襲ってくる。

私達はVIPルームから出て

何とか援軍が来るまでにこの建物から

出る必要があった。

「オマエタチマテ!

コノママデハ

ワタシタチ

ボスニ

クビニサレルネ!」


張!

私をめがけて張の袖が

飛んでくるとバックステップで

交わしたが私のお気に入りの

白のフレアミニの

裾が何か鋭利な

物で切り裂かれた。

「スノウ!

大丈夫!?

だからそんな服装で

来るなって言ったでしょ!?

こらっ!この

手長族!

私の同級生に

何してくれてるのよっ!」


玲華さんが戻って来てくれて

張の袖に蹴りを放った。

ガシーーーンッ!!!

何か金属音と

玲華さんの足が交錯

する音が鳴り

張の動きが一瞬止まった。

「ホウマンナフトモモカラ

ナントイウキョウアクナ

ケリヲハナツオンナネ・・・

オマエソウトウヤルナ・・・」


「スノウ!行くよっ!」

「ごめんなさいっ!

玲華さんっ!

服装の事は

玲華さんが正しいです。」


私は玲華さんの後を追うように

一緒に走った。

「あたりまえでしょ~」

と玲華さんも走りながら笑う。

すると正面から

アジア系の外国人風の

男たちが6人ほどが

こちらに向かってくる。

「うわっ援軍来たっ!

あのカラシチンポ

呼ぶのはやっ!」


カラシチン・・・・

玲華さんもあだ名つけるの

はやっと

突っ込んでいる場合でも無く

私達は正面に

6名のアジア系の外国人

後ろに張とマイクという

状態で身動きが

取れない。

エレベーターは正面・・・

今8階か・・・

もうすぐここへ来る・・・

私はエレベーターの下の

ボタンを押した。

「仕方ない

スノウ突っ込むよ!」


と玲華さんが言った瞬間

チンッとエレベーターが

来る。

私は玲華さんに体当たりを

して玲華さんをエレベータに押し込んだ。

ドンッ!

「ごめんなさいっ!

玲華さんっ!」


私は玲華さんをエレベーターに

押し込みすぐさま1階のボタンを

外から押して閉じた。

玲華さんが閉まるエレベーターの中から

叫ぶ

「こらっ!スノウ!

あんた何考えてっ!」


「二手に分かれましょう!

私はこの6人突破して逃げるからっ!

階段で行くわ!

建物出たらすぐに事務所を

目指して!

大丈夫、私には作戦があるのっ!

玲華さん必ず逃げてねっ!」


『スノウッ!!

その作戦ってなんなのよ~!!』


降っていくエレベーターから

玲華さんの叫び声が聞こえる。

まだ何か叫んでいるようだが

声がだんだん

と遠くなって行った・・・

私を張から救ってくれた

玲華さんを先に逃がすのが

私の役目だと思った。

私はエレベーターの前で

6人のアジア系の外国人に

囲まれる。

「コンナ、キャシャナ

オンナヒトリニ

ボス

ワタシタチヲ

ヨンダノカ?」


「ヒヒヒ

キレイナアシ

シテルオンナネ

スカートガキレテ

パンツミエソウヨ」


片言の日本語で私を囲み話している

前の2人に斬りかかり1人目の

わき腹と2人目の首筋を斬れた。

シュンッ!!シュルルルッ!!

「ギャー!!」

「イデデデッ!

キレタキレタ!

ナニカモッテルコイツ!」


「あなた達の相手を

している暇はないのよ。

それではね・・・」


私は前の2人を斬り倒し

ひるんでいる残りの男たちを

尻目に階段の方へ向かって走った。

作戦などは無かったが玲華さんを

確実に逃がし私も逃げきれる自信は

あった。

しかし私が進もうと思っていた

階段の前には既に私を追ってきていた

あの張慈円が立っていた。

《第5章 悲報 第42話 想定外 斉藤雪 終わり》

第5章 悲報 第43話 帰らぬ者 菊沢宏

俺は事務所で居てもたっても

いられぬ気持ちで待っていた。

結局府警の刑事の大塚の旦那からは

水島の身柄をこちらで1日拘束しておいて

くれと頼まれ、何とか部下の荒木さんと

神谷さんに明日までに令状を用意させると

息まいていたがあの橋元が本部長に

圧力をかけないであろうかと心配だった。

我が菊一探偵事務所の代表代行・・・

いや代表は俺なのだが実質は代表的

存在感と実務能力を兼ね添える

俺の愛する奥さんの

美佳帆さんが橋元を追跡している。

橋元は今の所ターゲットでも

何でもないので捕獲目的では

無く情報を抜くためだとは思うが

あのカスがタダで話す訳も無いし

ましてや力づくが通じるかどうか・・・

俺は代表の権限で姫こと寺野玲華と

天然こと斉藤アリサに美佳帆さんの

援軍を頼んだ。

俺自身が行けば良いのだが水島を

預かった手前事務所をうちの中では、

非戦闘員に該当するスノウと画伯

だけにするわけには行かず代りに

通信の力が使えるスノウが姫の

要望で現場へ行くことになった。

スノウも現場担当ではないが

美佳帆さん仕込みの芹沢流の達人で

余程の相手ではない限り不覚を取ることもないし

チンピラレベルであれば束になっても2ダースくらいなら

処理できる力は持っているし何より冷静で頭も切れる。

現場は美佳帆さんの同行しか

経験が無いが俺は中学生の頃からスノウは知っているが

スノウの事は能力も性格も信用でき大丈夫だろうと

姫こと寺野玲華の要望を受け入れた。

しかしスノウこと斉藤雪は俺の許可が

無くとも現場へは出向くつもりであったらしく

既に美佳帆さんのスマートフォンから

今いる所在地まで割り出していた。

何やらドットクラブというホテルに

居るらしい。

そして俺はスノウを送り出し

事務所で待機していたのだが

もう2時間が経過していた・・・。

俺はこの2時間の間に何度

拘束している水島に蹴りを食らわせそうに

なったか分からない。

その都度、画伯こと北王子や

事務所の一大事に休暇だが駆けつけて

くれたお嬢こと伊芸千尋に止められ

思いとどまっていた。

「少し落ち着きなさいよ。

グラサン・・・あなたがそれをしたら、

この男が元水島だと判別できない

くらい顔が粉砕した死体になってしまいますよ。」


「ああ。

わかってる。

わかってんねんけどな・・・

このハゲ蹴り倒しても

何も解決にならんことも・・・」


お嬢に諭され俺は代表の席に

ドカッと座り両足をデスクに置く。

いつもならこれをやると

行儀が悪いと叱ってくれる

美佳帆さんが居ないのが

この体勢を取る事により

余計思い知らされイラつきが

増してくる。

「こらっ

宏~!

お行儀悪いでしょ!」


「ただいま~

今帰りました~」


えっ?

俺はそのまま椅子から飛び降り

声がした事務所玄関口に目をやる。

「所長~!!

アリサさん~!!」


北王子はいつも俺を差し置き

美佳帆さんを所長と呼ぶが

いつもなら蹴り倒すところだが

今日は許す。

「美佳帆さん~

アリサちゃん~

心配しましたよ~

あの橋元とまさかの

一騎打ちを挑むなんて・・・」


伊芸千尋と北王子公麿が

2人に駆け寄り俺も

遅まきながら続く。

「美佳帆さん・・・・

大丈夫?

あっアリサッ

すまんかったな~

助かったよ。

俺が動けん時に・・・」


美佳帆さんがソファに腰を下ろし

付き添うようにアリサがその横に座る。

その対面に北王子と伊芸が

座ったので俺は所長で

ありながらソファの短い辺の前に

パイプ椅子を持ってきて座る。

「姫とスノウは?」

伊芸千尋が俺や北王子も

思っていた事を聞く。

「・・・・・・・・」

美佳帆さんはうつむき浮かない表情で

無言で首を横に振るとアリサがフォローするように

「3人で橋元と美佳帆さんが居た部屋に

乗り込んでね。

美佳帆さんを連れて帰ろうと

思ったら張とマイクという

外国人の橋元の部下が居たの。

そこで玲華さんが2人で足止めするから

私には美佳帆さんを連れて

逃げるように言って・・・

皆でバラバラに逃げようと

言う事になって・・・」


「そうか・・・・

2人には感謝やなぁ・・・

で張の相手は誰がしてたんや?」


俺は張という男を知っていた。

あの橋元の傘下では1番ヤバイ男で

もし今後橋元とぶつかることが

あれば張は俺か哲司しか相手できない

だろうと思っていた。

その張が現場に居て美佳帆さんが

無事に帰ってきてくれた

だけでもありがたいが寺野玲華と斉藤雪

が代わりに帰って来ないのであれば

嬉しさも半減以上である。

「私達が部屋から出た時は

スノウが対峙していたわ・・・」


美佳帆さんがやっと口を開く。

「スノウでは・・・

奴は無理や・・・」


俺は今から2人を迎えに行こうと

パイプ椅子から立つと美佳帆さんが

「宏!

ちょっと待って・・・

私が橋元から抜いた情報が

あるのそれを北王子君に

伝えたら私が2人を迎えに行くから

あなた・・・

着いて行ってくれる?」


「あっ・・

あぁ・・・

勿論や・・・」


俺は美佳帆さんに行かせたくは

無かったがここは止めても無駄なのは

これまでの付き合いで解っていたので

無毛な言い争いはせずに着いていく事を

了承した。

美佳帆さんが橋元から得た情報は

美佳帆さんが岩堀香澄という人から

受けた人探しの依頼で大原良助という

人を探す依頼を受けていたが彼が既に

亡くなっているという事だった。

場所は俺が伊芸と寺野を連れて

調査に行った

連続主婦失踪事件の流れで依頼を

受けていて亡くなられた田中美穂さんが

吊るされていたあの府と県の境の山奥。

そしてその実行犯は張の部下だが

張の部下に勝手に指示を出し教唆したのが

今うちの事務所で監禁中の水島という事。

それを聞いた俺は

「あのハゲやっぱり

蹴り殺したる!!」


と立ち上がると美佳帆さんに

ピシッ!

と扇子で頭をはたかれる。

「それはクライアントの

田中さんに報告してから・・・

それともしかしたら・・・

岩堀さんも・・・・

水島をターゲットに裏の仕事の

依頼人になるかも知れないでしょ?

ただこの事を私岩堀さんにお伝えするのが・・・

辛くて・・・」


俺は頭を抑えながら

「そうやよなぁ・・・

俺はその岩堀さん会った事ないけど・・・

でも職場の部下なんやろ?

まあそりゃ悲しいやろうけどなぁ・・

それも大事やけど・・・

田中さんの方はどうやろ?

田中さんかその岩堀さんから

社会的抹殺以上の制裁の方の依頼が

あれば大塚の旦那との事も

ややこしなるわなぁ・・

何とか2人に社会的抹殺で大塚の旦那に

引き渡して終わりにしてもらわんと・・・」


俺の隣でしなやかな美脚を組みながら呆れた

表情でため息をつきながらお嬢こと

伊芸千尋が

「グラサン。

お解りでしょ?

あなたがあの水島を蹴り殺しちゃ

大塚さんも美佳帆さんも困らせるのですよ。」


「あっああ・・

そうやな・・・

まあ今日散々ぼてくりまわした

さかい・・・

もうせんから・・・

そんなに怒んなよ~」


美佳帆さんから事件の全貌を

聞いていたら事務所の玄関が

勢いよく開いた。

皆一斉に玄関を向き立ち上がる。

「きゃはっ!姫~!!」

恐ろしい跳躍力で猿のようにぴょんっと

跳ねて事務所の玄関を開けた寺野玲華に

1番最初に抱き着いたのは斉藤アリサだった。

美佳帆さん、伊芸千尋、北王子公麿に

俺も彼女を囲むように明るい表情で迎えるが

寺野は悲壮感を漂させた表情で事務所内を

きょろきょろして見渡している。

「美佳帆さん・・・

美佳帆さん・・・みんな・・・

スノウは?

スノウはまだ?」


寺野の声は震えていて気の強い

彼女の涙など俺は中学、高校時代から見たことが

無かったが目には涙を溜めていた。

その寺野の表情と声と彼女自身が

スノウこと斉藤雪の心配をしている

ということは2人が橋元の居たドットクラブから

脱出してくる時に何かあったのか?

と思いさっきまで明るかった皆の

表情が一気に曇って行った。

《第5章 悲報 第43話 帰らぬ者 菊沢宏》

第5章 悲報 第44話 報告 菊沢美佳帆

結局スノウこと斉藤雪は

昨夜のうちに帰って来なかった。

私と宏は今日1番でクライアントの

岩堀香澄さんに捜索の依頼を受けた

大原良助の件についての事実を

報告する義務がある。

その岩堀さんの気持ちを優先しつつ

水島を大塚君に引き渡すか

どうかの決断にもせまられる。

田中美穂さんのご主人からは

水島を苦しませた上で社会的に

殺害して欲しいと最初は実質的な

殺害を希望されていたがご依頼内容が

水島を捕らえて宏に痛めつけられた

後の画像を送った事で内容が変わっていた。

さすがにあんな男でも自分の希望で

殺害するのは心が痛んだのか。

姫こと寺野玲華とお嬢こと伊芸千尋は

責任の感じた寺野に付き合う形で伊芸も

スノウ奪還に向けて現在もドットクラブに

居るのかどうかが分からない

スノウの行方を

私達が動けるようになった時の為に

橋元、張、マイクの所在も含め

調査に出て行った。

くれぐれも無理はしないでという

私の言葉も寺野には伝わっったかどうか・・・

それに代り水島が拘束され岩堀さんと中島さんには

もう危険はないだろうと言う事で和尚こと

豊島と結局、豊島の勧めでうちの事務所の

一員になる事になったモゲこと三出君が

事務所に帰って来た。

昨夜岩堀さんに連絡をして本日の9時に

事務所へ来てもらう事になっている。

昨夜帰って来なかったスノウの事は

本当に気になるし私自身も責任を感じるが

今は事務所の代表の妻としてやるべきことを

しなくてはならない。

こんな時は本当に自分の立場を恨めしく思う。

間もなく九時になるが事務所に依頼人の岩堀さんが

来たようで大原良助の姉も一緒との事。

意外に受付が得意な容姿は俳優の星野源似の北王子が対応してくれて客室へ案内してくれたようだ。

いつもは・・・

いつもは来客の対応は容姿に言葉使いも最適なスノウがしてくれていた。

私の助手であり最高のサポートをいつもしてくれて

接客応対も事務所で1番秀でていた斉藤雪が居ない。

ここでも私はそれを実感させられていた。

スノウは・・・

帰って来なかったんだ・・・

私は落ち込む中さらに岩堀さんに辛い報告を

しなくてはならない。

立場上所長なので宏にも立ち会ってもらう事に

していた。

私1人ではスノウの事もあり精神状態が不安定で

岩堀さんに大原良助の事を伝えた後

本当に今この事務所の一室に監禁している

水島を殺しかねないと思ったからだ。

本来ならいつもは宏がキレて私がそれを

止めるのだが今日に限っては役目を代わって

貰っている。

宏が先程、和尚こと豊島哲司に

「俺もあのハゲに関しては

美佳帆さんと同じ気持ちになるかも

知れん・・・

美佳帆さんが水島を殺りかけて

俺も同じように殺りかけたら

お前が俺らを止めてくれ・・・

な・・・」


と頼んでいたのが聞えた。

そんな宏ではあるが

今は和尚も居るし私達が怒りに任せて

暴走してしまっても・・・

なるようになるだろうと思い

客室で待つ岩堀さんと大原良助の姉の所へ行く。

コンコンッ

とノックして失礼しますと私が

先に入り2人に一礼すると

この間会ったメガネをかけている方の

女性、岩堀さんは今日は私服姿で

黒の半そでのブラウスに白のデニム地の

タイトスカートであった。

そしてその横に座っていたこちらが

大原さんのお姉さんなのであろう。

2人共私と宏が入室すると立ち上がる。

長身だと思っていた岩堀さんよりまだ

長身の大原さんのお姉さんは黒色の

パンツスーツ姿でストレートの黒髪を

アップにし後ろで束ねていて少し日焼けを

しているのか程よい健康的な肌の色に

見えた。

職業柄全身を視線を動かさず眺めてしまうもので

彼女の左手薬指には結婚指輪と思われる

プラチナの指輪がはめられている。

「岩堀様、はじめまして

私が菊一探偵事務所の

所長の菊沢宏です。

この間ご依頼を受けた際は

席を外しておりまして

誠に申し訳ございませんでした。」


先に宏が立ち上がった2人に

挨拶をする。

このセリフをこの言葉で

覚えさせるのにスノウと2人がかりで

昔から何度練習させたか・・・

スノウ・・・

「岩堀香澄さんは2度目になりますね。

そちらの方は大原さんのお姉さまと

お伺いいたしましたが・・・

わたくしこの菊沢の妻で美佳帆と

申します。

当事務所の所長代理を務めております。

この度はお二方御側路ありがとうございます。」


私も宏に続き挨拶をしながら会釈した。

「菊沢さん

この間はありがとうございました。

今日は・・・

調査結果が出たと・・・

それで大原君のお母様は

遠方なのですぐには

こちらに再度来て頂くことは

できませんでしたが・・・

大原君のお姉さまは

この町に住んでいらっしゃったので

今日は御一緒に来て頂きました。」


岩堀さんが大原さんのお姉さんを

手の平で差しながら紹介する。

「あっこのたびは

弟の良助の捜索を

してくださっていると

言う事で・・・

誠にお世話になっております。

わたくし大原良助の姉の

大東奈津紀と申します。」


大原さんのお姉さんは大東奈津紀と

名乗った。

名字が違うと言う事はやはり

ご結婚されているのねお姉さん。

年の頃なら岩堀さんよりも

少しお若いくらいかな?

大原良助さんが24歳なので彼女は

28歳か29歳くらいと

いう所だろうか・・・

「お姉さまですね・・・

わざわざ御側路ありがとうございます。

さあ・・・

かけてください・・・」


宏が2人にソファに座るように

促すと2人共私と宏の向かい側の

ソファに座った。

私達も腰を下ろすと丁度

北王子が4人分のお茶を

お盆に乗せて運んで来てくれた。

「ありがとう。北王子君」

私がそう言うと岩堀さんと大東さんも

北王子に頭を下げている。

北王子が失礼しますと退室すると

いよいよこの2人に橋元から聞いた

真相を話さなければならない。

私が口を噤んでいるのを見て宏が

気をつかったのか先に口を開く。

「岩堀さん・・・お姉さん・・・

私達はご依頼を受けた大原良助さんの

失踪後の行方をあらゆる

方面から情報を得ながら捜索を

してきました・・・」


「はい・・・・」

と岩堀さんが頷くと

隣で大東さんが相槌をうった。

「・・・・・・・・・

結論から申し上げますと・・・

大変申し上げにくいのですが・・・」


宏が声を震わせながら

みるみるうちに結論を予測して

表情が変わっていく2人につられて

もらい泣きしそうになっている。

感情移入のしやすさは私以上で

この普段の態度や言動のわりに優しい所が私は宏の1番好きな所でもあった。

宏のもらい泣きを見ていると私まで

泣けてくるがここは誰かが伝えなければ

ならないので私に気を使いここまで

話してくれた宏を私が引き継いだ。

「お姉さん・・・

岩堀さん・・・

力不足で申し訳ございません・・・

私達が得た情報では・・・

岩堀さん。

あたなの会社に大原さんが出社して

来なかった最初の日に・・・

彼は既に亡くなっていました・・・」


岩堀さんがもしかしたら

予想していたのか・・・

結論を言う前から涙を流し

そのまま眼鏡を外し顔を覆った。

お姉さんの方も呆然とした後

目から流れ落ちる涙を拭こうとも

せずにただ私と宏の間の何も

無い空間を眺めている。

「私達が調べた内容では・・・

こちらが報告書になりますが・・」


私は橋元から引き出した情報を

資料にして作成した物をテーブルに置き

「岩堀さん

あなたの失脚を狙った

水島にあなたを陥れる

片棒を担ぐよう持ち掛けられた

大原さんが水島を裏切った

事による報復で

水島が彼が親しくしていた

不動産屋の橋元の

所に世話になっている

外国人マフィアの張。

彼の部下に水島が勝手に

命じて・・・

大原さんを拉致した後

殺害し県と府の境の井熊山に

埋めてあるとの事です。

ある程度の場所までは

私達で特定できたので・・・

御遺体は今私の同級生の

親しくしている府警の刑事の

部下の方が捜索してくれています。」


「うっ・・・・・

うぅ・・・・

大原君・・・・・

ごめんなさい・・

大原君っ・・・

私の為に水島を裏切ったから・・・

お姉さま申し訳ございません・・

私のせいで・・・」


報告を聞き岩堀さんが大原良助の

姉の大東奈津紀さんの横にソファから

降り正座しながら頭を下げている。

涙を流しながら大東さんもソファから降り

岩堀さんの前に正座して

「いいえ・・・

頭を上げてください・・・

岩堀さん・・・・

良助は私や母に・・・

うぅ・・・

いつも・・・

電話で仕事の話をしてくれた

時にあなたの事を話していました・・・・

美人で素敵な上司で・・・

うぅ・・・

うっ・・・

たまに叱られるけど・・・・

その言葉は・・・

いつも温かくて優しいって・・・

うぅぅぅ・・・

うっ・・・・

あなたのせいではないわ・・・

良助はきっと・・・

あなたの事を好きだったんだと・・・

電話で聞いていて・・・

思っていました・・・

でもご結婚されている方だから・・・・

だからっ・・・

ひぐっ・・・・うぅ・・・

あの子は後悔していないと・・・

あなたの事を・・・・

どんなふうにその水島という人が・・

あなたを陥れようとしたのかは・・・・

分からないけど・・・・

あなたの事を守れたと・・・・

思っているんじゃ・・

ないでしょうか・・・

だから・・後悔なんて・・・

うぅぅぅ・・・・・」


そう言うと大東さんはその場に

泣き崩れ岩堀さんは大東さんの

前で下げていた頭を上げ・・・

「大原君は・・・

あの日・・・

水島を裏切った日に・・・・

言ってくれました・・・

岩堀主任は・・・

岩堀主任は僕が守ると・・・

うぅぅぅぅっ・・・・」


そう言うと岩堀さんもその場で

泣き崩れ宏も

もらい泣きしながら

ソファの背もたれを思いっきり

殴っていた。

私も岩堀さんの言葉で涙が出て来て

止まらなかった。

しかし伝えなければいけない事がある。

「・・・・

大変残念です・・・・

岩堀さん・・・

お姉さん・・・

大原良助さんを・・・・

実質殺害したのは・・・

張という男の部下の男2人で

そのうちの1人は既に捕らえて・・・

警察に引き渡しています・・・

そして主犯の

水島ですが・・・

水島を・・・

どうされたいですか?

これは・・・

今から話すお話は

内密にお願いしたいの

ですが・・・

岩堀さんと

お姉さんが水島に対し

報復をお望みでしたら・・・

どのような内容でも可能でしたら

どうされたいですか?」


泣き崩れていた2人が

顔を上げ岩堀さんと大東さんが

顔を見合わせた。

「2度と・・・・

2度と刑務所から

出れないようにしてほしいです・・・」


大東さんがそう言った。

「私は・・・

私は水島を許せない・・・・

許さないです・・・」


私と宏、そして大東さんは

同時に先ほどまでの岩堀さんでは無く

激しい怒りに支配されている

彼女の表情に恐怖すら

感じて見入っていた。

あのクールに何でもこなしそうで

普段は表情の起伏もあまりなさそうに

見える岩堀さんからは想像もつかない

表情に見える。

やはり岩堀さんも

大原良助を愛していたのか?

ただの可愛がっている

部下が亡くなっただけの

怒りにはとうてい思えない・・・

それか彼女自身が元々水島に対して

相当強い怨みを抱いていたのか?

岩堀さんは恐ろしい程の憎悪の表情を

浮かべそのまま俯き考えていたが

顔を上げると冷ややかな本当に

冷ややかな表情に戻っていて

涙で化粧は落ちていたがそれで

彼女の美貌を損ねるものでもなく

その彼女が

「そうですね・・・

2度と普通の生活ができなくなる

ように・・・

刑務所すらあの男には

生ぬるいでしょうが・・・

私を守ると言ってくれた・・・

あの大原君を・・・

うぅ・・・

殺したのですもの・・・

もう2度とこの町の

空気を吸えないように

なれば良いと思います・・・」


本当は実質的殺害を

希望したいのだろうけど・・・

お姉さんの手前・・・

言えなかったのかも・・・

「かしこまりました。

それではわたくしどもの仕事として

最後の仕上げは・・・

水島は既に捕らえてありますので

私の友人の信頼できる

刑事に引き渡して・・・

今回の依頼は終了とさせていただきます・・

このような結果に終わり・・・

誠に残念でなりません・・」


「いえ・・・

本当にお世話になりました・・・

その・・・

水島という人まで捕まえて

くださったのですね・・・」


大東さんがうつむいていた顔を上げて

私を見る。

「菊沢さん・・・

ありがとうございました。

水島まで捕まえてくれていたなんて・・・

どうりで出社してこなかった

はずですね・・・

これで大原君が浮かばれるとも

思いませんが・・・

私に出来ることは全て・・・

しましたので後は御遺体の捜索も

水島への刑罰も警察の方に

任せるしかないですものね・・・

本当にお世話になりました。」


「いえ・・・

私達もそれくらいしか・・・

出来なくて申し訳ありません・・・」


宏が床で正座している2人の前に

行き立つように促した。

これで岩堀さんからの依頼は終わったが

この件がきっかけで我が菊一探偵事務所と

橋元一派は大きな争いの渦へと発展して行った。

そして私の助手であり我が事務所一の冷静な

頭を持つ皆の火消し役。

スノウこと斉藤雪は橋元達に捕らえられているままなのだ。

とりあえず岩堀香澄さんへ悲報を告げるという結果に

なったのは大変残念であったが水島を確保できたことで

少しは彼女たちの心の痛みを鎮火できればと心より願った。

《第5章 悲報 第44話 報告 菊沢美佳帆 終わり》

《第5章 悲報 終わり》


ご挨拶と登場人物紹介9

皆様いつも千景の一夜をお読み下さり
ありがとうございます。
コメントなども頂き問い合わせからも
様々なご意見を頂けて大変参考になります。
今後とも何か作品中で何か思う事など
あればお気軽にお問合せ下さい。

本編は本当に本当に長かった第5章が終わりました。
読者の方々のご意見の中にも最近はSっぽいのが
多いと言う内容もありましたが展開上どうしても
そうなる場合がありそして皆様の好みとしては
いかがなのかな?
とも考えておりました。
また登場人物の中で誰と誰のストーリーが良かった
とか言う内容のご意見もお聞かせいただければ幸いです。
例えば大原良助と岩堀香澄の話が良かった・・・とかですね。

それでは6章に入る前にまた人物紹介をさせて頂きたく
思いますので今後お読み頂くのに参考にして下さい。
再度の紹介になる人物も居ますが6章以降に登場機会が
ある人物なのでまた思い出して頂ければと思います。

【南中剣友会関係】

生田絵美(36) 自宅でピアノ教室をしている教育ママ
博則(32)大和(6)の家族構成。
美香子の子 光が通う小学校の体育館で南中剣友会という
剣道道場に大和も習いに行っているので知り合いに。
博則と弘樹が実は小中の同級生という事で意気投合。
164㎝56㎏ 85D 63 93

生田博則(32) 中村弘樹の中高の同級生。
個人経営の老舗の松岡印刷という印刷会社勤務。
中村弘樹の同級生でもある。
勤務する会社の社長がカメラマニアで妻の絵美を
モデルに数回撮影をさせて欲しいと頼まれ妻が1度
引き受けて小遣いまで貰い喜んでいる事に一抹の不安と
不満を感じている。
168㎝55㎏ 13cm

松岡武文(54) 松岡印刷社長。     
アマチュアカメラマンとしても
そこそこ有名で雑誌で賞を取るほど
ハマっている。
以前一度会社のバーベキューで知り合った
社員生田の妻絵美を自宅のスタジオで撮影。  
また撮りたいと思っている。
絵美は綺麗に撮ってもらったと喜んでいるが
博則は内心複雑。
175㎝68㎏25cm

松前洋子(29)美香子、絵美が子供を習わせている南中剣友会のママ友。
主人は法務局勤務の公務員。
157㎝44kg 87E 59 85

高野知美(31)同じく南中剣友会に子供を通わせている母親の1人。
161㎝48㎏ 79A 57 83

前島幸 (28)美香子、絵美が子供を通わせる南中剣友会の生徒の母親。
松前洋子に高野知美といつも行動を共にしているママ友。
159㎝49㎏ 83C 60 87

境谷明(33)南中剣友会の指導者。河本の弟子。剣道5段の腕前
178㎝59㎏ 21cm

中尾正志(53)南中剣友会の指導者。河本の友人で河本同様の女好きで性豪。
生徒の母親が美人揃いの南中剣友会の指導を河本に頼まれた
時に生田絵美の姿を見て指導する事を決める。
過去に生徒の母親とワンナイトの関係を幾度となく持ち人妻が
大の好物と言う好色家。
183㎝90㎏28㎝

河本忠(52) 既婚  セラミック製品工場の社長 剣道7段 小学校の体育館で剣道指導 夜顔の常連
南中剣友会と言う美香子や絵美が子供を通わせる剣道道場の代表でもある。
かなりの好色家で夜顔の歴代のスタッフとも肉体関係を持った経験も多数あり
南中剣友会の生徒の母親も数人餌食になっている。
180㎝96㎏29cm

荒巻毅(54)府では屈指の剣道の指導者。八段の腕前で剣道協会の役員も
勤め彼が指導をした子は私立中学の入試の際も荒巻の指導を
受け剣道を習っていたというだけで好印象との噂になるほど。
噂だけでなく確かな技術に指導力もあるがかなりの好色家でもある。
169㎝68㎏ 30㎝(カリ太)

【府警関係者】

大塚博之(37)独身 177㎝59㎏ 16cm 府警の捜査1課所属。警部補 
府警本部長である父の弘道とは警察官であるポリシーが合わず疎遠。
橋元に懐柔されている父を軽蔑しことあるごとに反発しているが今では
府警内で立場を悪くしている。
荒木友恵とは婚約中。
177㎝59㎏ 16cm 

神谷沙織(29)独身  府警の捜査一課所属の刑事 巡査
規律に厳しく正義感が強い女刑事。大塚の信念に賛同しているが最近では
本部長に逆らい続ける大塚を心配している。
大学以来彼氏がいなく男性に興味が無いと本人は公言している。
167㎝54㎏ 84C 59 88

荒木友恵(30)独身 府警の捜査一課所属の刑事 巡査部長
いつも大塚や神谷の暴走を止める役目で常に神経をすり減らしている。
大塚の婚約者でもあるが美佳帆と大塚の関係を疑い内心嫉妬している。
168㎝58㎏ 90F 63 92 

大塚弘道(59)既婚 府警本部長
橋元から多額の賄賂を受けていて今でも
お金に女性を回してくれる橋元の言いなり。
172㎝87㎏19㎝

粉川卓也(29)既婚 府警に異動になってきた刑事。大塚の部下になる。
巡査。柔道で国体優勝経験あり。
175㎝77㎏15㎝

杉誠一(29) 既婚 粉川と一緒に府警に異動になって来た刑事。警部補。粉川と中学時代から同じ柔道部所属。
その後東大に一浪で入り頭脳も明晰。
179㎝79㎏16cm

斉藤幸治(29)既婚 粉川、杉と同じく府警に異動して来た。
粉川、杉と同じ高校の柔道部出身の柔道の有段者。巡査。
174㎝72㎏14㎝

粉川保奈美(29)既婚 粉川卓也の妻。英語の通訳の仕事をしているキャリアウーマン。
粉川とは高校の時から付き合っていてそのまま結婚する。柔道部のマネージャーをしていた。
161㎝49㎏ 84C 62 87

杉桜子(29)既婚 杉誠一の妻で粉川たちの高校の柔道部出身。大学では国体入賞クラスの
実力を持つ。高校の時からかなりもてたが彼氏は作らず大学に入ってからはそこそこ
男性関係も進展しだす。しかし結局社会人になり再開した杉と付き合う事になり
そのまま結婚した。現在は常盤広告で営業職に着き由佳子の後輩でもある。
162㎝53㎏ 80B 63 90


斉藤愛子(29)既婚 斉藤幸治の妻。粉川たちの地区で柔道をやっていて
斉藤とは試合の時に出会い文通をきっかけに付き合う事に。
高校時代は純粋な愛子ではあったが桜子と同じ大学に入り気の多い
愛子の浮気がきっかけで一度は斉藤と別れるも社会人になってから
再度斉藤とよりを戻し結婚。
見た目の純情さの割には男性経験は結構豊富。
現在はスーパーの大型書店でパートをしている。
163㎝48㎏ 82C 59 85

石塚今日子(30)既婚 主人は商社マン。保奈美や桜子とは高校は
違うが柔道部の試合などで良く会い仲良くなる。
保奈美たちの1歳先輩に当たる。
現在は橋元不動産で女性ながら営業で活躍中。
160㎝52㎏ 78A 58 84

【その他の登場人物】

南川美千代(水島光代)(39歳) 通販のコールセンターで派遣の仕事をしながらスナックの夜顔のバイトをしている。
離婚後2か月はピンサロでバイト経験。現在コールセンター先の社員とたまに飲みに行くこともある。
息子陽介(14)の高校大学受験の為現在は身を粉にして働く毎日
ハイツバードアイランド 103号室の住人
158㎝44kg 85D 60 85 

小島信二(24)独身  美千代が勤務する消費者金融のコールセンターに勤務する派遣社員。
美千代がピンサロでバイト時代に1度接客経験があるが美千代は覚えていない。
177㎝69㎏ 24㎝

中村美香子(37)既婚 都市ガス系列の企業 佐川鋼管工事という企業に派遣社員として勤務。グランドハイツ在住。
トップセールスの営業稲垣(32)の補助を主に担当をしている。 
5歳年下の弘樹と6歳の子供光という家族構成。
由佳子、香澄、響子と同じPTAの集まりでの顔なじみ。
ここ最近で佐川鋼管工事の社員2人と成り行き上SEXをしてしまい
SEXレスも解消し南中剣友会のママとも生田絵美からも綺麗になったと絶賛される。
153㎝48㎏ 84C 63 92

錦哲雄(54)佐川鋼管常務取締役
錦が居る個室に営業報告書を持ってくる女性社員に
お尻を触るなどのセクハラが普通に許されている
人柄の役員。
SEX経験はプロ素人含め500人を超えている強者。
179㎝90㎏26cm

山木由紀子(37)既婚  佐川鋼管工事 営業補助
美香子の同僚 雅裕(37)瞬(6)の家族構成
実は錦のお気に入りだが本人は気づいていない。
163㎝54㎏ 87E 63 89

木下晴美(34)既婚 8年目  佐川鋼管工事 営業補助
美香子の同僚 幸一(35)優希(8)の家族構成
162㎝ 47㎏ 83C 59 84

今西明(51)既婚 佐川鋼管工事 取締役営業本部長
175㎝65㎏19㎝

伊達一馬(50)既婚 佐川鋼管工事 工事部部長 現在長期入院中
169㎝75㎏ 23cm

斉藤静香(32) 橋元不動産経理課所属
主人はフリーターで仕事をころころ変える性質で
常に収入が安定しない事に悩んでいる。
オナニーは毎日しているがSEXレス
四郎(29)拓哉(8)の家族構成
155㎝46kg 87E 60 86

菊沢美佳帆(38)菊一探偵事務所の勘定方。
菊沢の妻で菊沢探偵事務所の財政を握る裏の所長。
菊沢や豊島の高校の先輩にも当たる。
表向きは活用していないが実はハッキング技術
も国際級で30種類の合わせ持つ資格と知識で
事務所の頭脳でもある。
実は扇子による武術も得意でかなり強い。
橋元から情報を引き出すためにかなり身を削るが
その時に受けた橋元の能力により今後苦労する事に・・・
通称:大蔵大臣
155㎝48㎏ 83C 62 87

斉藤雪(35)菊一探偵事務所エージェント

菊沢達の同級生で金融系の資格を多々所有している。
主に内勤担当で美佳帆の助手的存在。
美佳帆仕込みの扇子術を使える。
現在は美佳帆を救う為にドットクラブに乗り込み
1人帰還ができずに行方が分からない状態。
通称:スノウ
162㎝47㎏ 81B 58 85

伊芸千尋(35)菊一探偵事務所潜入捜査担当エージェント

菊沢達の同級生で高校時代は学年屈指の美女だった。
情報収取と潜入捜査に優れいつも冷静で的確な判断力を持つ。
現在は寺野玲華と共に斉藤雪の行方を捜索中。
通称:お嬢
158㎝47㎏ 85E 59 86

寺野玲華(35)菊一探偵事務所潜入捜査担当エージェント

菊沢達の同級生。高校時代は千尋の並び学年屈指の美女で
あったがそのキツイ性格と毒舌から意外に男子受けは悪かった。
斉藤雪が帰還できなかったことに責任を感じ伊芸千尋と共に捜索中。
通称:姫
165㎝52㎏ 88F 63 91

西崎由香(36)既婚 常盤広告に勤務する由佳子の先輩
菊一探偵事務所の事を由佳子に教えてくれた。
167㎝54㎏ 88F 62 90


大東奈津紀(29)大原良助の姉。結婚して姓は変わっている。
南薬局で薬剤師をしている。旦那は自営業で松岡印刷の
下請けなど主に印刷物の運搬をしている。
子供の頃から年の離れた良助の面倒をよく見ていた良き姉。
結婚して良助と同じこの町で暮らしていて週に1度くらいは
1人暮らしの良助の家事をしてあげに行っていた。
今後はどのようにストーリーに絡んでくるのか?

168㎝56㎏ 88F 64 95

以上が今回ご紹介する登場人物になります。
皆さま今後とも千景の一夜を宜しくお願い致します。






















筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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