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第2章  日常に潜む非日常 第8話 異常者狂乱 中島由佳子

水島の私の右胸を

直接触る手が止まった。

主人のそれよりかなり

強いもはや愛撫と呼ぶには

ふさわしくないそれでいて

性感は与えて来ると言う

今までの私の経験ではない

責められ方をして卑猥な声を

自主的にでは無くとも漏らして

しまった事は汚点ではあるが

私は精一杯最後の抵抗とも

呼べる交渉を持ち掛けた。

今私の右胸を揉みし抱いて

いたこの男は私の知る人種では無い

浮き沈みが激しく、どのワードで急に

キレ出すか解らない危険な男で

言葉によるコミュニュケーションが得意な

私でも地雷を踏む可能性は十分ある。

この水島と言う男をもっと知っていれば

別だが私の知る平安住宅へ営業で訪問した

時に挨拶を交わす水島とはまるで別人だ。

私が知る限りカスミンをいやらしい目で見たり

話し方が気持ち悪く元々嫌いな人種ではあったが

それでもここまでの凶暴性も併せ持っているような

人間とは想像もしていなかった。

そして何より今このように身動きの取れない

状況に至るまで水島に動きをコントロールされ

初めて気づいたが私は内心何処かでこの男を

見下し侮っていたと思う。

それはBARに水島と大原君が怪しげな密談をしているだろう

という情報を昨日、偶然聞いてしまいそれを軽い気持ちで

友人のカスミンの為に探りに行こうと思っていた事そのもの

が好奇心と遊び半分と野次馬根性と言う付加が課された行為

であり、もし見つかってもこのような事態に陥る事など想像も

していなかったからだ。

彼が私をどうにかできるほどの行動力があるとも思っておらず

私と同等と考えるカスミンの部下である彼を自分より下と心の奥底

でそう感じていたのだ。

そして何かが起こっても御せる自信もあった。

全ては私の過信、慢心が招いた結果・・・

だからこのような危険な最後の賭けのような交渉に出なくては

いけなくなったのだ・・・

身体を触られ、平常心を乱しながらも由佳子はここまでの行動の反省も

踏まえ現状を的確に分析しようとその明晰な脳をフル回転させながら気持ち

を落ち着かせようとする。

水島は手を止め、先程、由佳子が苦し紛れに言った言葉の意味を理解

しようとする。

「ほほう・・・・

まあもう良いでしょう・・・

しかしあの映像が岩堀では無いと気づくとは

さすがは中島さんですね~

しかし人の事をコソコソかぎまわり

このまま帰してくれは虫が良すぎませんか?

うん?」

水島は私の胸から離した手で先程の

電気マッサージ機のような物を持ち

またそのキツネのような顔を私に近づけて

来る。

「・・・・・・

やっぱり・・・・

カスミンじゃないんだ・・・

良かったぁ・・・」

つい本心が漏れてしまい

その醜悪なキツネの顔が私の

眼前に来るが先ほどまでの

恐怖で私の心は麻痺したのか

それとも水島の口からあの映像が

カスミンでは無いと告げられ

心では信じ

自分の両の眼で確認もして

違うと思ってはいたが

彼の口から聞かされ安心が確信に

変わった事により安堵したからか

私も普段の冷静さを取り戻し。

「中島さん~

BARからここで私に会った事は

岩堀に言わないという言葉・・・・

私は信用して良いのですかね~」

うんキレてない・・・

キレてないわね・・・キツネ代理・・・

これなら会話が成立するわ。

会話が成立すれば・・・・

対応さえ間違わなければこの場は

切り抜けれる・・・・

この場を切り抜ければ後は何と

でもなるわ・・・

そうよ私なら出来る・・・

「香澄には話さないわ・・・・

あれが香澄でなかったと言うだけで

私は満足よ・・・・

だから・・・

アナタが大原君と何を話していたかなんて

興味は無いの・・・」

「まあ・・・

その話は信じましょう・・・

しかしもう1つの

岩堀の失脚を願うなという

要件は飲めませんね~」

やはり・・・・

そこは譲らないか・・・

私は無言でここですぐさま反論じみた

言葉を発せばまたキレる水島に逆戻り・・・

この異常者はどんな行動に出るか解らないと

思いとりあえず様子を見るために悲しそうな

表情だけ浮かべ無言になる。

水島は相変わらず私の眼前で片手にマッサージ機を

持ちながらまだ何か話したそうにしている。

「・・・・・・

中島さん・・・・

あの映像の女はね・・・・

岩堀では無く・・・・

岩堀では無く・・・・」

えっ?

えっ?

キレそう・・・

何でっ?

えっ・・・えっ・・・

あの映像の人誰なの?

そこキレる所・・・・

と今日この車内での彼との一連の

経験からこの男が多重人格者であるような

恐怖を受けていた私は水島が人が変わる程

のヒステリックなキレ方をする前兆のような

所作を本能的に気づいていた。

マズイ・・・

嫌っ・・・

今キレられたらもう手段が無い・・・

「あの・・・・

あの映像の女は・・・

元・・・私の妻の美千代なのですよ・・・」

「えっ!

え~!!

みっ水島さんって

ご結婚されていたの!?

それに・・・

あの女性が奥様だなんて・・・

えっ元・・・妻・・・・」

驚愕の事実が水島の口から発せられる。

冷静に戻りつつあった私の頭はまた混乱する。

「私に原因があるのですがね・・・

まあ少し聞いていただきましょうか・・・

どうせ・・・

ここで会った事は内緒にしてくれる

との事ですし・・

ねえ!!中島さん・・・」

と、

つり上がった鋭い目で私を睨み付けた

水島は憎悪に憑かれたような表情に変わる。

私は背筋に冷たい汗を感じながらこれ以上

後ろへ身を捩れない事も忘れ身を引いてしまう。

そしてその憎悪の原因が水島の元奥様と不貞行為

を働いた上妻さんか、その元奥様の美千代さんか

はたまたカスミンかそれとも私・・・・

かは今の私には知る術もなくそれ以上に言葉が

口から出ないほどの恐怖に身を戦慄させていた。

それほどの憎悪を・・・

否、

怨念すら感じる水島の表情であった・・・・

私は殺される・・・

その一瞬、本能的にそう思った。

そして動けないまま水島のその鋭い

眼光から目を背けられずにいた。

「あの映像ね・・・・

あの日私は有給を取り愛人と

ゴルフ旅行に行っていた日なの

ですよ。

当時その愛人とは付き合って2年

元妻の美千代は私の浮気を前々から

疑っていたらしいのですがね・・・

私に直接言ってくることは無かった・・・

ただの1度もね・・・

そして疑いも持っていた美千代は

事もあろうか私の上司である上妻に

相談したんですよ・・・」

水島がまたフルフルと全身を震わせ

唇が激しく震えガチガチと上下の歯が

口の震えにより当たる音が聞こえる。

マズイ・・・

マズイ・・・

この人絶対おかしい・・・

奥様を上司に寝取られた悔しさは

解るけど・・・・

もう壊れてるよこの人・・・

ガチガチガチという音が止み

水島が続きを話し出し

私は恐怖に顔を引きつらせながらも

水島の話を聞いているという意志表示の

為首を縦に振りながら

「こともあろうかっ!!!

この私の車で~!!!

上妻を迎えに行き~!!

この車の中で上妻に・・・・

主人が最近別の女性と

会っているみたいなのですが

上妻さん心当たり無いですか?

と聞いたんだ~!!

あはははははっ!!!

はははははっ!!

上妻の野郎・・・

俺が地方の支社に

出張という事で愛人と遊んでいる事を

知りながらっ!!!

バラしたのさっ!!

自分も散々妻が居る身で別の女を抱いていた

クセにっ!!!

え~!!!私が悪いのかい!?

うん!?私だけが悪者かっ!

俺は奴の浮気のアリバイ工作も

仕事のミスも被り奴に尽くしてきた!

お互い女には気を付けないとなっ!

と協力しあっていたのにっ!!!」

ドカッドカッ!!

と急に自分の言葉でまたキレ出した

水島は手に持っていた電気マッサージ機を

いきなり私の股間めがけて押し付ける。

パンツスーツの上から鈍器のようなマッサージ機を

当てられ私は足を閉じようとするが水島が自分の両足で

私の両足を広げ私は腕を吊るされ両足を水島の両足で

抑え込まれたような態勢になり

「っ!!!!」

私は水島の今日1番の狂い方に恐怖で張り上げたい

声すら出ずにただただ恐怖にさらされていた。

少しの静寂の中ガタガタガタッという

車のエンジン音と車内に響く冷房のサーという

音が聞こえるくらい外は静けさを増していっていた。

電気マッサージ機を私の股間に当て電源は入って

はいないもののグリグリ押し付けるようにしながら

叫び過ぎて息の上がっている水島が続ける

「はぁはぁはぁっ・・・・・

あの野郎~!!自分の事は棚にあげて

私の事をバラした挙句・・・・・

事実を聞き泣いている美千代に・・・・・

キスをして奥さんも浮気すれば

楽になりますよっ!

と抜かしやがったんだよっ!!!」

うそっうそっうそっ!!

もう止めて~!!怖い怖い怖いっ!!

この人おかしい~!!

絶対無理っ!!殺される~!!

私はもうただただ恐怖という感情しか

湧いて来なくて友人の為に軽い気持ちで

この男の事を探ろうとした事を心底後悔していた。

「はぁはぁはぁはぁっ!!!

ははははははっ!!!

そうさっ!浮気をした私が全て悪いんだよっ!!!

そうさっ!私が全部悪いのさっ!!

あの野郎そんな私を素行が悪いとの理由で・・・

自分の後釜にはすえずに・・・

岩堀を主任に押したのさっ!!!

はははははっ!!!

なあ~中島さんよ~

アンタ安心してたが岩堀は上妻に

やられているよっ!!1度だけだけどなっ!!

証拠は無いが上妻が饒舌に語っていたからな~!!!

あの岩堀の眼鏡に自分の精子をぶっかけたとなっ!

はははははっ!!!残念だったね~中島さんっ!!

奴はこの私に自分が部門長になったら飛び級で

主任を越し昇進させてやると言ったが未だに

何の音さたも無しさっ!!!ははははhっ!!」

と狂ったように叫び、狂った用なアクションを繰り返し

ながら私は股間に痺れを感じた。

ブルルルルッ!!!!

「っ!!!!!

んんんんんんっ!!!

いっいたっ・・・・

痛いっ!!水島さん・・・・・

それ離してっ!!」

水島が私の股間にパンツスーツ越しに当てていた

電機マッサージ機の電源を興奮のあまり入れてしまい

さらにグリグリと押し付けてくる。

水島の足で両足を開かされ体育座りの足を広げた

ような態勢でロックされている私は手も使えずどうする

事もできなまま狂った水島の為すがままになるしかなく。

「は~はっはっはっ!!!

これが事実さ~!!

ここで会った事を言わないという

アンタの言葉は一応信じるがね~

私はそもそも人を信じて陥れられた

経験があるのでね~

今ではもう誰も信用していないのさっ!

一応約束を

破った時の為にアンタの恥ずかしい

映像を撮らせてもらうよ~

は~はっはっはっ!!

うん?痛い?

気持ち良いの間違いだろっ!!

え~!!」

と水島の私の股間に押しつけて来る

マッサージ機の振動が激しくなったような

気がしたのと同時にその音の激しさも増す。

ブルルルルルッ!!!ブルルルルルッ!!!

「ひっ!!!!

んんんんんんっ!!!!」

水島が押し付けた電気マッサージ機が

パンツスーツ越しに丁度私の陰核部分を

に激しすぎる振動による刺激を与える。

私はその部分は自分でシャワーを浴びる時に

少し強めの水圧のシャワーがたまたまかかって

しまっただけで仰け反ってしまうほど弱い箇所

であるのに・・・

これはダメっ!!

刺激が強すぎる!!!

さっき水島が狂った時に言った

カスミンが実は・・・・

という言葉も気になるけど・・・・

もっもうそれどころじゃない・・・・・

私は口を真一文字に結び

極力声が出ないように耐えながら

スーツ越しに激しさを増していく刺激と

戦いながら頭はかろうじて動くが身体が

動かないもどかしさに打ちのめされそうに

なりながら紙一重の所で意識を保っていた。

「この姿はこれでしっかり撮って

るからね~中島さんが激しく逝く

姿見せてもらいましょうか~んんっ?」

ブルルルルッ!!という狂気の音が

私に早く楽になってしまえとせかす

ようにすら感じ私はこれ以上後ろへは

身を動かせない状態で後ろへ移動しようと

身体が勝手に股間から来る未だかつて感じた

事の無い未知の刺激から逃げ出そうと後ろへ

身を捩るとバウンドするかのように押し戻され

下半身が前後するかのような動きになり股間から

来る刺激がさらに増す。

「んんんんんんんっ!!

んぐぐぐぐ・・・

ひぃっ!!!あっ!!!」

・・・・・・・・・・・・・

うそっ・・・・

私・・・・

股間から尿意とはまた別の放水する

感覚を感じ、今まで数える程しか感じた

事の無い絶頂感と共に私は屈辱的な

放水を犯してしまった。

「は~はっはっはっ!!

中島さん~ビシッと決め込んだ

スーツがビショビショじゃないですか~?

あ~あ~人の車をこんなに水浸しに

してしまって・・・・」

と言いながら抑えていた足をどけて

マッサージ機を離しやっと足のロックから

解放された私のパンツスーツの股間部分と

座らされていたシートの股間部分は水浸しに

なっていた。

「中島さんのおもらしのシーンは

これにバッチリ映っていますからね~」

と放心状態で息の荒い私に自慢げに

車内の屋根の右斜め上を指す水島。

許せない・・・・

この男、親友のカスミンを陥れる悪だくみだけでなく

この私にこんな屈辱まで与えるなんて・・・

許せない・・・

許せないのは水島?

あのようなたかがマッサージ機で

絶頂にまで導かれ・・・

今まで潮を吹くなんてAVの世界だけだと

思っていたのにこのような容姿も心も

醜い男の前で初めて吹かされたこの私の身体?

何が許せないの?由佳子・・・

あなたは負けたのよ・・・

このキツネのような容姿の醜悪な水島ごときに

負けたの?

私・・・

何に?水島に?マッサージ機に?快感に?

いや・・・・私は快感なんて感じていないわ!

それにこの私があんな卑劣なキツネに負けるわけない

今まで味わった事の無い刺激から来る快感と

初めてしかも着衣のまま吹かされた潮吹きの

衝撃と混乱が肉体と精神を疲弊させて弱気な

思考が頭をよぎるがそこは元インテリ女子

アスリートの由佳子。

どのような状況からでもプラスのベクトルへ

考えを自動的に戻させる強気な性格はその

辺の男性じゃ太刀打ちできないのは当然で

見事な芯の強さにより先程絶頂を迎えた

33歳の熟れた男好きのする身体に残る

初めての種類の快楽の余韻に浸りながらも

徐々に引いて行く余韻とともに思考も回復

してきて。

「・・・・・・・・

はぁはぁはぁ・・・・・・

これで・・・・・・

帰って良いの?

はぁはぁはぁ・・・・・・」

水島が満足したかと確認したかった

為に絶頂感が徐々に引いていきやっと

話せる状態になった私が聞く。

「ええ。

宜しいでしょう~

アンタが今日の事を

岩堀に話した場合は

アンタが電マでお漏らしした

姿を常盤広告のHPに送信し

アンタの自宅にも送りつけますからね~」

卑怯者・・・・

と言いたかったがまたキレられたら困るので

息を切らせながらこくんと頷いた私。

ここからじゃ手が届かないけど・・・

あの場所に私を撮ったカメラがあるのね・・・

あのSDカードさえ抜き取れれば・・・

もうここまでされたのだもの・・・

あのSDカードを水島に気づかれずに

抜き取るには彼を他の事に集中させるしか

ないわね。

代償はあるけど・・・・

こんな恥ずかしい映像をこの男に持ったままに

されている方がよほどリスクは高いわよね。

「ほほう~

どうされましたか?

中島さん・・・・

潮吹きは初めてですか?」

と言いながらマッサージ機で股間を

責められ激しく濡らされてしまって

以降抵抗の意志を見せなくなった

私に安心感を覚えたのか水島がやっと

私の手の拘束を解き手錠を外してくれた。

このまま帰らせてくれるというのは本当だろう。

しかし今度は私に帰れない理由が出来てしまった。

卑猥な女性を演じるのは私のプライドが許さないが

あのSDカードを気づかれずに引き抜くのは彼を

私に集中させ上手く気づかれずに抜くしかない

片手があそこに届けば・・・・

「はぁはぁはぁ・・・・

手が・・・

痛い・・・・」

と手錠を外された私は手を撫でながら力が抜けた

ふりをして車内の右側丁度真上に撮影されたカメラが

仕込まれている下のドアにもたれかかり

「手荒な真似はしたくなかったのですがね~

中島さんが色々嗅ぎ回るからですよ~」

どの口が・・・・

と言いたいのをぐっと堪えながら

「ねえ・・・・・

水島さん・・・・

さっきの話・・・・・

同情したわけではないですが

解りますよ・・・・

上妻さんって・・・

酷いですね・・・・」

と水島の話を聞き少し

心が動かされたような芝居を

し水島の警戒心を解くように

キツイ口調は止め好きな男性に

話すような口調を演じる。

すると細いキツネのような目を

見開いた驚いたような嬉しそうな

表情の水島が私に近づいてきて

「解ってくれますか~?

中島さんっ!

貴方はやはり岩堀とは違うっ

良い方だ~」

と私の両手を握り

解るわけないでしょ!自業自得だし・・・

気持ち悪いっ触らないでっと思うも

「ええ・・・

可哀想な水島さん・・・(色々な意味で本当に

可哀想で残念な人だわ。アナタ)

色々つらかったのね・・・」

と握られた手を撫でながら私は内心水島が

上妻さんやカスミン、私に示したような憎悪

以上の憎悪を腹に据えながら顔では子供を

見る様な表情を作り水島を母性で包み込む

ような芝居をした。

悪魔に対抗するにはこちらも悪魔になるしか

ないのだ・・・

もうここに居る私は中島由佳子ではない

私の中の悪魔が自分にそう言い聞かせた。

あのSDカードを抜く為に私はこの気持ち悪い

男性に手を握られる以上の行為をして何とか

自然にあの場所に手を届かせなければならないのだ

と覚悟を決めた。

《第2章 日常に潜む非日常 第8話 異常者狂乱 終わり》






第2章 日常に潜む非日常 第9話 帰宅 中島由佳子

私が自宅のマンションの807号室に帰宅できたのは

日が変わり少ししてからだった。

今私は帰宅後自宅のマンションのバスルームで

シャワーを浴びている。

帰宅した時、主人の信二さんはまだ起きていて

「信二さん遅くなってごめんなさい。

未来はもう寝た?」

「ただいま~由佳子。

未来は自分の部屋で寝ているよ。

まぁたまには良いよ~

今日は香澄ちゃんと話し弾んだみたいだね~」

と優しく出迎えてくれた。

「うん。

話が弾み過ぎて2件目で飲み過ぎたみたい・・・

お風呂に入ってくるね」

と主人とは目を合わさずにバスルームに向かう私。

主人の優しさが痛かった・・・

バスルームに向かう私に信二さんは

「由佳子?大丈夫?

何か腰がふらふらしているけど?

由佳子がそこまで酔うなんて珍しいな~

先に寝てるからゆっくり入っておいで」

私は振り向かずに首を縦にだけ振り

今バスルームに居る。

~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~

3時間前・・・・

私は取引先の住宅会社の賃貸部門の

主人代理であり友人岩堀香澄の部下でも

ある水島の車の中に居た。

私の友人香澄に対する少しの心配と

多くの好奇心から招いた行動が災いし

私がスーツ姿のまま水島の手に持つ

マッサージ機により強制的に絶頂に

導かれた姿を録画されたカメラの中から

SDカードを抜きだし見つからずに持ち帰る

為に水島に同情したふりをし彼の欲求を

満たしてあげるふりをしていた。

彼を私の身体に夢中にさせその隙に

何とか態勢が中腰くらいになりカメラの

ある窓側の方を向くことができれば手が

届く。

カメラの構造は解っている。

手が届けば2秒もあればSDカードを取り出し

口の中にでも含むかスーツのポケットに

みつからずに入れることができれば大丈夫だ。

その為に水島の私に対する警戒心や敵愾心を

解くことが必要だった。

悪魔を御すには悪魔になるしかなかった。

私は自分を淫らな女と思い込むようにして

手を握って来た水島の手を握り返し

先程散々弄ばれた、まだスーツの前は

開かれてブラウスのボタン全て開いたままで

ブラジャーも片方は外れ落ちEカップの胸が

露出している状態の胸に水島の手を当てる。

そして優しく水島を見つめながら水島の頬を

撫でてゆく。

「おっお~

中島さん・・・・

中島さんっ!」

水島は狂ったように私の右胸をきつく

揉みだした。

「んんっ・・・・

水島さん・・・・好きにして良いからっ

優しくっ

痛いよ・・・

水島さん・・・・」

「はぁはぁはぁっっ!!

中島さん~!!

あの常盤広告の中島さんの

身体を自由にできるなんて・・・

しかも合意の元なんてそんな

幸せ者は皆誰だって興奮して

力が入り過ぎますよ~!!」

この男元々こういう愛撫の

仕方しかできないんだ・・・

仕方ない・・・

死にたいくらい気持ち悪いけど・・・

拡散されたらそれこそ自殺物の映像

握られてしまったんだ・・・

あれを何とか取り返すまでは機嫌よく

しておいて貰わなければそれに私が

この車にまだ居座るのにもこうするしか

無い・・・不自然に思われずにSDカードの

ある場所にまで手を伸ばすチャンスはこれしか

無いんだ。

「はぁはぁはぁ・・・

完全に胸は中島さんの勝ちですね~

岩堀何か目じゃないですよ~

この胸は~」

むぎゅむぎゅっぎゅっぎゅっ・・・・

とかなり強い力で私の胸を揉みくちゃに

する水島は興奮してくると良く喋るタイプの

ようでその醜悪な容姿から発せられる彼の

口調、言葉、声の全てが元々私を苛立たせるので

私はスーツの上着を剥ぎ取られブラウスにブラジャー

を脱がされ私を押し倒し何かを言おうとした水島の首に

手を回し絞めてしまいたい衝動を抑え首の後ろに手を

回し水島を引き寄せキスをした。

一瞬見せた水島の嬉しそうな表情がより一層私の嫌悪感を

増長させた。

私はもう半ばやけくそではあったが自分から求める

女性を演じ過去の経験の全てを想起しながらどのような

キスが男性が喜ぶのかをチョイスして水島の唇に

舌を這わせ水島の口内に私の舌を侵入させてゆく。

嫌悪感で私の水島を引き寄せる手に力が入るが

水島には性感や性感を求める欲求から力が入って

いると思われたかも知れないがそう思ってくれて

いるなら私の演技も上々である。

水島は自分の口内に侵入してきた私の舌を自分の

舌で吸い取るように吸い逆に私の口内に舌を侵入させて

来る。

手は私の胸を散々揉みし抱いたのでついには私の

パンツスーツのベルトを外しにかかっている。

何処まで許すかと決めた状態でこのような

水島を篭絡させる演技に出ていなかったがさすがに

容易に目的が達成するとは思ってはおらず覚悟は決めて

いたのでこのままいけば裸体をこの悪魔に晒す事に

なるが私はこのまま淫らな女を演じ続ける。

水島と私が舌を絡めあった後、水島を引き寄せて

いた私の腕から彼自身離れるように少し身体を浮かせ

水島は寝かされている私の下半身の方に身体を移動

させ先程舌を絡ませ合いながら外した私のパンツスーツの

ベルトを外しパンツスーツのホックも外しファスナを下げる。

ブラジャーとお揃いのピンクのショーツが水島の目に晒され

私は羞恥と屈辱で耐えがたい気持ちになるが今は淫らな女性を

演じ自然にカメラの位置まで手を伸ばせる態勢に持っていく必要が

ある。

水島がパンツスーツを脱がそうとパンツスーツの腰の部分を持ち

ずらそうとするのを腰を浮かせ脱がせやすく協力的な姿勢を見せる。

「お~いつもパンツスーツ姿しか見た事なかった中島さん

の美脚をやっと拝めましたね~

このムチムチ感も溜まらないですがこの下着姿も最高ですね~

フフフッ既にさっき潮吹いているから下着もスーツもびしょびしょ

じゃないですか~」

と口を開かせたくなかったからキスをしてまで私の口で

ふさいでいたがまた饒舌に話し出す水島。

「さあ・・・

中島さん・・・さっきの電マよりもっと

気持ちよくしてあげますよ・・・

私を慰めてくれているんでしょ?

それなら私も気持ち良くしてもらわないと・・・」

「・・・・・・・・(お願いだから死んでっ

口を開かないで・・・もう息をしないでよっ

この男)・・・・ええ。良いですよ・・・

それでは水島さんも脱がなきゃ・・・」

思いっきり顔が引きつっていた気がするが

見ようによっては恥ずかしそうにしているように

も見えるだろう。今の水島ならそう受け取るはず。

水島は私のパンツスーツを完全に足から抜き取ると

ひとしきり太ももに手を這わせ内腿を揉みし抱かれ

ピンクのショーツの上から股間に手を当てて来る。

「あっあああっ!!(気持ち悪い気持ち悪い!)」

私は感じたふりをしてやや大きめの声を上げる。

「はぁ~良い肉付きの下半身ですね~

中島さんっ!岩堀のようにミニスカートを

履けばきっと似合うのにどうしていつも

パンツスーツなのですか?」

「あっあっああっっ!!

パンツの方がっ!あっああっ!

動きやすいですしっ・・・

んんんっ!!そこっああっ!!

(気持ち悪い触り方しないで~

・・・・気持ち悪い癖に

何でそんなに慣れてるの!

いやっいやっこんな男に

なんて絶対に感じないんだからっ)」

私はショーツの上から私の弱い陰核の

部分を拳を作り中指だけ少し突きだすような

拳でその中指の部分で擦られその力加減が

徐々に強くなってくるに連れもう芝居で感じているのか

本当に感じているのか解らないくらい声が出てしまって

いた。

そして感じている私を見て気を良くした水島は

その突きだした中指を私の陰核にショーツの上から

擦っている第二関節を激しく振動させるように手を

動かし始めた。

私も今まで男性と身体を重ねてきた経験はそれなりには

あるがこのような奇怪な行為はされた事も無くまた未知の

快感を与えられる。

もう芝居ではなかった・・・

「あっあっあっああああっ!!!

うそっ何それっ!!

いやっあああっ水島さんっ!!!

いや~またっまたっきちゃうっ!!

止めてっ!!止めてくださいっ!!

はぁぁぁぁっっああああっ!!!」

・・・・・うそ・・・・また・・・・

私は今日2度目の絶頂に2度目の潮吹きを

させられた。

今度は機械では無く私が嫌悪し今や憎悪の対象にも

なりつつある水島のその手で。

「中島さんはかなり吹きやすいですね~

本当にさっきの電マが潮吹き始めてかな?

こんなスケベな身体にスケベな肉付きなら

SEXレスでもないでしょうに?

ご主人もほったらかしにしないでしょ?

美人ですしね~」

もう黙っていて欲しい・・・

そう思う水島が私の羞恥を煽る言葉を次々に

発するたびに私の放水をした場所はまた熱く

潤う。信じたくない信じられない、しかし事実今

私は久々の絶頂をさせられた。

私は主人の信二さんを愛している。

水島が言うようにSEXレスになんてなって

いないし欲求不満でも無い。

ただ私は信二さんとのSEXでは絶頂を迎えた事は

無かった。

しかしそれに不満を感じた事も無かった・・・

それが愛する信二さんでは無くこんなキツネの

ような卑怯な男の手で弄ばれ絶頂を迎えた事実を

受け入れたくなかった。

私は絶頂の余韻で肩で息をしながら仰向けで動けずに

いると水島が2度の潮吹きで既に履いている事も心地悪い

くらいのピンクのショーツを脱がしにかかる。

もう芝居をする余裕も無いが・・・

いや必要が無いのかも知れないが・・・

私は目的である私の淫らな姿を収めてあるあの

カメラにささるSDカードの奪取だけは成し遂げる

事は半分放心状態の意識の中でもしっかりと覚えていた。

息の上がる私の腰に手を回し水島は私をうつ伏せにすると

水島もスラックスを脱ぎ、赤の趣味の悪いボクサーパンツを

脱ぎ出す。

水島はぐったりした私の横に自分の脱いだ赤のボクサーパンツを

投げ捨て私の身体の下半身の下にもぐりこみ私の眼前に水島の

下半身が来てお互いの眼前にお互いの下半身がある状態で私が

上で水島が下と言う格好にさせられる。

「さぁ・・・

常盤広告の美人営業の

中島さんのフェラチオの

テクニックを見せてもらいましょうか?

中島さんばかり気持ち良くなってたんじゃ

私慰めてもらえてないですからね~」

また好き勝手な事を・・・

とは思うが彼を誘ったのは芝居だとしても

私の方、口でするくらは覚悟していたしもしかしたら

このままその先もされてしまうかもしれない・・・

最悪その覚悟はしていた。

その時に私が右ドア側に立って手を付き後ろから

彼に責めさせたらカメラの位置に手が届くという

作戦を考えていた。

最後の手段ではあるがもうここまでされてしまえば

何をどれだけされようが今日1日だけの我慢と思うように

していた。

そこまで覚悟は決めていた。

しかし・・・・

私は今眼前に全く予想していなかったものを目にしている。

「あっああああっ・・・」

股間から快感が襲う。

中島が舌で私の陰核を舐めだしている。

しかし今私の眼前にあるものはこれまで私が

見て来た物ととても同じカテゴリに属す物とは

思えず躊躇していた・・・・

「あ~中島さん、岩堀より尻でかいんじゃないですか?

しかし中島さんのここは良く濡れますね~

あ~こんな丸い尻見てたら岩堀思い出してきて

また腹がたってきた!」

パシッ!!バシッ!!バシンッ!!

「ひっ!!あっあああぅ!!

いやっ水島さん叩かないでくださいっ」

「私が舐めて気持ち良くしてあげてんだから

中島さんもしてくださいよっ!

こんな大きな尻を私に押し付けて自分から

尻振って気持ちよくなってるんですからっ!

フェラチオくらいしなきゃっ!」

パシンッパシンッ!!

「はぁぁぁんっ!!あっあっ・・・

はいっしますっ!しますからっ・・

お尻叩かないでっ!!ああっ!」

私は口で水島のをする気はあった。

あったがその見慣れないサイズのまるで

カラオケのマイクのような水島の物にどう

対処して良いか解らずにいると水島から私の

ヒップへの激しい張り手の応酬と陰核への舌

での責めに加え股間の中へまで指を挿入され

それを激しく前後に動かし指を折り曲げまるで

私の弱い部分を知っているかのような責めを加え

られるとやっと覚悟を決め水島のその凶器のように

見える肉棒の先に口づけしだしたが口で水島を慰める

余裕がないくらい私は私のヒップの下で居る水島の

責めに性感を与えられてしまい水島の肉棒を握りしめ

ながら声を上げてしまう。

「ひぃぃっ!!あっあっあぁぁぁぁぁ

水島さんっ!!そんなにされるとっ!!

私ができないですからっ!!

あっあっあああっ!!いやっ!!」

「中島さんっ!こんなにデカイ尻振って

そんなにこれが気持ち良いですかっ!

私まだ指1本しか入れてないのに指を

思いっきり締め付けてきてっ!ええっ!

このデカ尻がっ!!

このっ!!デカ尻岩堀っ!!

私の主任の座に座ってるデカイ尻は

この尻かっ!!ええっ!!」

バシッ!!バシンッ!!バシンッ!!バチ~ン!!!

「ひっ!ひぃぃぃっあぅぅぅぅっ!!

いたいっ水島さんっいたいですっ

私香澄じゃないですからっ!」

うそ~この状況でまた狂ってきたこの人

私のお尻見てカスミン思い出したの~

あぁ・・・

でも・・・

うそっ・・・

3度目は嫌~!

プシュ~!!!・・・・・

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!

あぁぁぁぁぁっ!!あんっ!!!」

私は水島の指により今日3度目の潮吹きをさせられた。

私はそのままヒップを水島の顔に埋めてしまい少し動けずに

居たがまたヒップへの張り手の痛みで気がつく。

バシーンッ!!

「こら岩堀!!

水島主任様の顔にデカイ尻

乗せてんじゃないよっ!

ほらっ!はやくどけろっ!

このデカ尻インテリメガネっ!

しかもなんだ?このオマンコは?

だらしなくビショビショに濡らしやがって!

ああっ!お前は主任代理なんだから

お前が俺に乗るんじゃなくて俺がお前に

乗るんだろうがっ!」

バシッ!ビシッ!!バチーーーン!!!

「きゃっ!!ああっ!!

もっもう許してください・・・・はぁはぁはぁ・・・

ごめんなさいっごめんなさいっ!

水島さんっ私香澄じゃないですからっ

あっあああっ!!!いやっ!!」

どうなってんのこの人?

何で私がカスミンなの・・・

というか・・・・

この人カスミンにこんな卑猥な事しながら

カスミンを罵倒したいっていう願望があったの・・・

3度目の絶頂を迎えもう体力には自信のある私も

これ以上弄ばれたらSDカードを抜く前に力尽きてしまう

と思い、仕方なくこのまま水島に付き合い挿入をさせる決意を

した。

避妊具なんか無いだろうし・・・

もしあったとしても付けてというとまた水島が

どのような人格の変貌を遂げるかも解らないので

危険日ではないので避妊は諦め・・・

ただあの凶悪な水島のマイクのような肉棒が

本当に私に挿入可能かどうかという疑問と

あのような物が挿入されるとどうなるのかという

不安はあったがこれで最後だと思い今度は

淫らな女を演じるのではなく水島が狂って私を

カスミンだと思い込んでいるのでそれに合わせる事にする。

「水島主任(ここはこう呼ぶべきよきっと)

私・・・・もう水島主任のが・・・・

欲しくなっちゃいました・・・」

相変わらず私のヒップを叩いたり揉みし抱いたり

している水島に早く終わらせSDカードを取る為に

私から誘う。

「ほうっ

岩堀っ!

それならこの水島主任様が

お前のけしからんデカ尻お仕置き

しながらお前のだらしないオマンコを

お仕置きしてやるっ!

尻をこっちへ向けろっ!」

バチンッ!!

と最後にまた思いっきり

私のヒップを打つ水島。

「きゃっ!!(もう何でお尻ばっかりそんな

に叩くのよっ)はぁはぁはぁ・・・あっ

水島主任・・・私立って後ろからされるのが

好きなのです・・・・

この格好で・・・・してください・・・」

私は後部座席、右側のカメラがカーテンの桟の上にある

丁度その位置に手を付き水島に向けてヒップを突きだす。

こんな屈辱的な格好も生まれて初めてしたが何故か達成感が

込み上げてきた。

もう少し手を動かせばカメラのSDカードを抜けるところまで来ているのだ。

「岩堀~!!!

お前のこの尻を眺めながらお前を

犯すのをどれだけ待ち望んだかっ!

本当にデカイ尻しやがって!えっ!

お前みたいな堅物旦那にも抱いて

もらってないんだろっ!

この水島主任様が旦那に代わって

生意気なお前をしつけてやるからなっ!」

まだ私をカスミンと思っているみたいな水島は

私の腰をぎゅっと掴むと私の股間に堅い鈍器の

ような水島の男性器を押し付けて来る。

グリグリこすりつけられるが中々入らずに

私の股間の入り口が徐々に水島の男性器に

よりこじ開けられていく。

ズズズズズッ・・・・・ズリュッ!

先端が入った瞬間少しの痛みの後に信じられない

程の挿入感に全身を電流が流れたような感覚が襲う。

「ひっ!ひぐぅぅぅ!あっ!あぁ・・・・・(何これ!ありえないっ!)」

「どうだっ!岩堀っ!!お前やっぱり旦那としてないから

ビショビショのくせに入りにくかったが先が入ったらあとは

ガンガンお前をしつけるだけだからな~覚悟しておけよっ!

岩堀香澄主任代理!」

水島は自分が何故か今主任で、カスミンが主任代理であるような

妄想にふけっている。

犯している相手は私なのに・・・・

もうこのままカスミンの身代わりででもSDカードさえ手に入れば

問題ない。

水島の特異過ぎる性癖や人格の事を深く考えるのはよそうと

思い少し手をずらしカメラの方に近づけると

ズンッ!!!と身体全身を貫かれるような痺れと

その痺れの後に全身に股間から広がる快感、

いやこれは脳から全身に広がっているのか・・・

また初めて味わう快感の類が私の意識を支配し始める。

信じられないが挿入半ばで私は1回達してしまった。

そして後ろからさらに激しく力強く私を貫こうと奥に侵入して

くる水島の規格外のサイズの様に思える男性器により

私は車内側面についた手を動かせずに身体を支えこの態勢を

維持するので精一杯だった。

「さらに奥にいくからなっ!岩堀っ!」

ズンッ!

「ひっ!!!(うそっ・・・・こんなのありえない・・)

えっ?まだくるっ!!あっああああっ!!!」

「どうだ?岩堀?お前の旦那はここまで届くか?

ここのゾーンの入り口狭かったからな~?

お前ここまで男を入れさせたの初めてみたいだなぁ?

ははははははっ~!

この水島主任は岩堀香澄の初めての男ってわけだな?

うん?」

水島が私のヒップをぎゅっとお肉がねじれるくらいきつく

掴みながら1番奥まで押し込んだ水島自身をゆっくりと

前後に動かし出す。

その慣れないサイズに最初は快感とともに苦しさもあったが

今私は苦しさが無くなり未経験のこれまで感じた事のないレベルの

快感に耐える為、水島の力強い押し込みに身体を崩れ落ちるのを

防ぐために両手で車内の右側のドアに張り付くように支えている。

「ああああっ!!!水島主任っ!!

中がッ!!こすれるっ!あああっ!

こんな所までっ!!来た事ないっ!!

ああっ!!」

水島がゆっくりの前後の打ち付けから徐々に

ペースを速め車内に響くグチュッグチュッという

音にパチンパチンッ!という私のヒップと水島の

下腹部が衝突する音が混ざりそのパチンパチン

と言う音が激しくなるにつれて私の脳幹を襲う

絶頂せよというサインが挿入後もう三度出される。

「んんんんんんんっ!ダメッ!」

私はこんなに絶頂したのは勿論生まれて初めてだが

水島の男性器挿入後の3度目の絶頂を迎えた時に無意識に

手に掴んでいたものを確認するとカメラのSDカードだった。

SDカードを握りしめ後ろからまだ悪魔の形相で

私のヒップを鷲掴みにしながら激しく打ち付ける

水島の方を振り向き確認するが気づいていないようで

私はこの瞬間勝利を確信し手を口の中に入れ卑猥な

表情を浮かべながらSDカードを口に入れ頬と歯茎の間に

隠した。

目的は達成したが水島とのSEXは終わる様子がなく私は身体を

支える必要が無くなったのでそのまま四つん這いのような態勢に

徐々になっていき水島はまだ私をバックから突くのをやめない。

「あっあっ・・・・あああっ!水島主任・・・・

はぁはぁはぁっもっもうお願い終わりにしてっ

私っこれ以上されたらっあああっ!!!」

バチンバチンバチンッ!!!グチュグチュグチュッ!

「どうだ~!気持ち良すぎておかしくなりそうか!岩堀っ!

言ってみろっ!逝くときに逝くと言えたらお仕置きは

終わりにしてやるからなっ!」

「あああっ!もう何度も逝っていますっ!!

あっあっあああっ!!気持ち良いですっ!

香澄逝っちゃう~!!!!」

私はカスミンのふりをしたまま水島に言われたように

今日もう何度迎えたか解らない本気の絶頂を迎えた。

この後うつぶせで動けなかった私の身体を隅々まで

手でお肉の感触を味わうように揉みし抱かれた後

私はもう1度正常位で犯され水島は私の顔に射精した。

勿論私も何度も果てていた。

私は息が整い服を着ながらSDカードをスーツの上着の

内ポケットに隠し、私を完全に信用していた水島にこれで

私も水島さんに会った事言えなくなっちゃいました・・・

と笑顔で言い残し車を後にして自分の車で帰宅してきたのだ。

道中水島のSEXのダメージが運転すらままならなくするほど

股間の芯にまで残っていてその股間がすぐに潤ってきたことに

動揺しながら今日あったことの何処までをカスミンに報告しようかと

考えていた。

水島は私としたSEXを最後はカスミンとしたのでは無かったと理解して

いたようだ彼は精神に何処か欠落した部分があり極度に感情が昂ると

現実と妄想の境目が無くなるような極めて危険な人物だと今日の経験から

心底恐怖した。

そして・・・・

主人の信二さんを仕方なかったとはいえ裏切ってしまった事に後から罪悪感が

押し寄せ運転をしながら涙が勝手にこぼれてきた。

~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~


いくら念入りに洗っても綺麗になっていく気がしない・・・

自宅のシャワールームで身体を洗い出し既に10分は

経っただろうか・・・・

シャワーの水圧を股間に当てるだけで水島との行為が

頭をよぎり潤ってくる股間が恨めしい。

(好きな・・・愛している人では逝かないのに・・・・・

好きじゃなくても・・・嫌悪感を抱く程の相手でも

逝くんだ・・・・あんなに・・・・)

シャワーを浴び終え薄い藤色のお揃いの下着に身を

包みパジャマ代わりの長めのTシャツを被るように着て

子供部屋で愛娘の未来の寝顔を確認し信二さんが眠る寝室の

ベッドへ潜り込んで行った。

(平日だけど

明日が休みで良かった・・・・・

まだ入っている気がする・・・

ごめんね信二さん・・・・

愛しているよ・・・・

本当にごめんなさい・・・

でも明日以降・・・・

カスミンに今日の事どう言えば

良いか?

水島の悪だくみは欠局カスミンの

足を引っ張る事だとしか解らなかった

からな~

具体的に何をしようとしているのか・・・・)

と主人信二に対しての謝罪と今日起こった

非日常的な1日を思い起こしているうちに

激し過ぎる水島との情事により健康的で

体力のある由佳子ではあるが疲弊しきって

いてそのまま眠りについていた。

《第2章 日常に潜む非日常 第9話 帰宅 中島由佳子 終わり》

《第2章終わり》







ご挨拶と人物紹介3

皆様いつも【一夜限りの思い出話】をご拝読頂き

ありがとうございます。

皆様のお陰様でどうにか2章を書き終える事が

できました。

展開はいかがでしたでしょうか?

もしお読み頂き何か思う事があればご遠慮なく

お問合せでもコメントでも下さいね。

励みにさせて頂き今後ももっともっと

書き続けていく気力になります。

いよいよ3章が始まりますがその前に2章で登場した

人物でご紹介できていない人物と3章の序盤から中盤で

登場する予定の人物を先に紹介させて頂きます。

【名前の横の()は年齢です:女性は身長体重サイズとカップ。
男性は身長体重と股間のサイズです。】


深町幸作(56)独身(妻とは死去) 小田切登記事務所 土地家屋調査士補助者 
恵三が父の代からの調査士事務所を継ぐ前から恵三の父省三の元補助者。
166㎝76㎏ 22㎝カリ極太

並々ならぬ恩のある恵三の父省三の引退後、恵三の補助者となり
恵三と響子を実の息子娘の様に陰から支える。

コング(本名 西川明)(29) BAR KONGのマスター そのキングコングのような容姿から
学生時代からコングと呼ばれておりそのあだ名をそのままBARの店名にする。
店をオープンする際に不動産屋の橋元にはかなり世話になっており、今でも店の売り上げに
貢献してくれている橋元には頭が上がらない。

188㎝ 95㎝ 28㎝

上妻洋介(43歳)平安住宅 現 賃貸部門 部門長  2章で活躍した平安住宅賃貸部門
主任代理の水島が香澄と1度限りの情事を交わしたと言い張る相手。真実はまだ解らない。
水島の元妻 美千代も寝取っている。かなりの好色家
178㎝59㎏22㎝(イケメン ) 

南川美千代(水島美千代)(39歳) 水島の元妻。現在はこの町に住んでいるらしいが水島も
所在は知らない。水島との間にできた子供 南川洋介(14)を育てるために現在は派遣社員で
金融系のコールセンターで働きながら夜は週3回【夜顔】と言うスナックでアルバイトもしている。

158㎝47㎏ 87㎝E 62㎝ 86㎝

小田切省三(63) 元土地家屋調査士兼司法書士。小田切登記事務所代表。
恵三に顧客を譲り2年前に引退後は趣味の囲碁サロンに通い悠遊自適のアラカン生活を
送っている。囲碁の腕はアマ八段とこの町の囲碁サロンでは少し有名な打ち手。
168㎝62㎏19㎝

以上が今回紹介させて頂く人物になります。
3章ではまだまだ登場人物を出す予定ですのでまた折を見て
ご紹介させて頂こうと思っています。
今後とも【一夜限りの思い出話】と千景を宜しくお願い致します


                                         




第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第1話 才媛 小田切響子

主人の恵三さんの紹介で仕事を受注し、

これからクライアントになって下さる橋元様に

連絡をした翌日、私は朝から事務所で個人の

お客様からの法律相談のメールをチェックしていた。

無料相談と言えども1件1件真摯に対応しなさいとは

義父の言葉で、現役の頃からお客様に対しての義父の

接し方は本当に尊敬していた。

またそういう接し方ができる義父を持てたことを心から

幸せだと思っていた。

私は幼い頃に父を亡くし、母の父である祖父が父代り

だったような所があり本当の意味での父からの叱責などを

受けた事がなく今は主人の恵三さんのお父様である省三様を

本当の父のように思う事にしていた。

本当の父の様に思える人格と知識も兼ね添えている方だと

心から尊敬していたのだ。

その義父からの言いつけを私は自分の事務所としてのフロアを

持つようになってからもずっと守り続けていた。

たまにお客様からの問い合わせを疎かにする主人に対しては

私が義父に成り代わり苦言を呈しる事があり本気で喧嘩になる事も

あった。

恵三さんからは

「響子は一体誰の嫁なんだっ!」

と言われた事もあるが私は小田切恵三さんの妻であり

小田切省三様の娘ですといつも応える。

そして今日も気になる1件1件問い合わせや、

些細な質問にも朝のハーブティーを飲みながら返信を

していると事務所の玄関がノックされる。

「はい。どうぞ。」

私は元々声が小さいので少しお腹に力を入れ

玄関先でお待ち頂いている方にも聞こえるように

私なりの大声で入室してくださいの意を伝える。

ガチャリと玄関が開くと入って来た人を見て私は

立ち上がり

「あっお父様!おはようございます!」

きっと難しい顔でパソコンの画面を見ながら

質問や問い合わせへの返信の文章を入力していた

私の表情は一気に明るくなる。

「響子さん。

おはよう。ここに来る前に

恵三の事務所にも顔を出したのだが

既に今日は現場へ行ったみたいでね。

深町君が忙しそうにしてたよ。」

と笑顔で応対用のテーブルを挟み

向かい合うソファの下座に座ろうとする

のを足早にお父様に近づき手で制して

上座に掛けて頂く。

「おやおや。

私はもう引退した身だよ・・・

そんなに丁重に扱わないでくれたまえ」

お父様は苦笑いで上座に掛けてそれを

確認し私は下座のソファへ腰を降ろす。

「いえいえ。

私達が今この町で充分な仕事を

させて頂いているのは全てお父様の

教えとお父様が築き上げて下さった

信用があるからですから」

と今日は少し短めのスーツを履いていた事を

意識し私は極力脚をお父様に晒さないように

裾を引っ張り正面では無く少し斜めに脚を揃え

座り。

「いやいや。

もう今は君たちの時代だ・・・

後は好きにしてくれれば良いんだよ。

恵三はともかく・・・

響子さん私はあなたがいるから

引退したのだよ。

あなたのような聡明な方がよくも

あの世間知らずの恵三のような

者に嫁いでくれたと本当に私も

妻も未だに信じられないよ。」

お父様は本当に私に良くして下さり

いつも褒めて下さる。

父が生きていてもこのように褒めてくれたか

どうかは解らないが私はこんなに褒めて下さる

お父様を有り難くは思っているが内心たまには

きつくお叱りを受けて父の威厳や父の怖さを

味わってみたいと思うがそれは今まで誰からも

本当の意味で怒られた事もなくまた怒られるような

事もしてこなかったので贅沢な無い物ねだりなのだと

思う。

そして義父が私を気にいって下さっている本当の理由は

私が祖父の影響で覚えた囲碁で、実は私は高校2年の頃までは

日本棋院の院生をしていたのである。

そして本格的に京都大学法学部を目指す為に受験勉強に

打ち込むこととなり母と祖父が争い母が勝ち私は院生を辞める

事になった。

その院生を辞めた時の院生順位は1位で、

よほどの事がない限り

その年のプロ試験は合格できるだろうと

当時師匠であった松坂九段からも

お墨付きを貰っていた程で、

その話を婚約中の恵三さんに連れられ小田切家に

ご挨拶に行った時に話した時の義父の

喜び方は私が今まで義父に会ってからの

中でも1番の喜び方であったと記憶している。

義父は囲碁が好きでアマの8段の棋力を持っている。

結婚してからも何度義父とは打ったが

私が居た頃の他のどの院生よりも

強かった。

私はまだ義父には1度も負けていないが

互い戦でこれほど打たれるとは

思ってもいなかったので義父のその棋力にも驚いた。

そんな私を事務所に来られてから褒めてばかりくれる義父に

「そんな事ありませんよ。

私も恵三さんと結婚できたおかげで

お義父様のような方に義父になって

頂けて本当に幸せなのですから。

それに深町さんという素敵なお兄様のような

方もできましたし・・・勿論お義母様もですよ」

「いやいや。

ウチのはなぁ・・・

私もあと30年若ければ恵三

などにではなく私が響子さんを

嫁にしたかったくらいだよ。

はははっ」

「私もお義父様でしたら

喜んで嫁がせて頂きましたよ。」

お義父様は冗談でおっしゃっているが

私は案外本気かもと内心思うが冗談だから

言える事でもあり、

お義父様も私が口調もかえず

しっとりした話し方でしか

話せずに感情の起伏が

あまり表に出ない性格という

事も理解してくれて

いるので会話はその話の

内容で判断してくださる。

「そうかぁっ!

それは嬉しいなぁ

響子さんが嫁なら毎日

打てるな~はははっ

あっそうなれば私は毎日

負かされるわけかっ!

ははははっ」

「やっぱり囲碁ですか?

お義父様は本当にお好きですね」

「囲碁より面白い物はないよ。

実は仕事の邪魔じゃなければ

今日も響子さんに一局教えて

頂こうと思って、響子さんの好きな

京都の和菓子を

手土産に持ってきたのだがね。」

と義父が紙袋から私の好きな京都製の

和菓子をテーブルに置き。

「嬉しいです。

お義父様。それでは・・・

私も1件お義父様に教えを

乞いたい案件がありまして・・・

先に教えて頂いても宜しいでしょうか?

その後でしたら何局でもお相手させて

頂きますので」

私は膝に手を揃えお辞儀しながらお義父様に

交換条件を出した。

「うんうん。

その生真面目な所も響子さんの

良い所だよ。

もう過去の遺物の私で良ければ

先に聞かせてもうらよ。

どんな案件かな?」

私はパッと明るい表情になり

今抱えている案件について

お父さまに相談に乗って頂き

その話の流れで明日また新たに

案件を頂く予定である旨。

その案件が橋元不動産という

不動産屋からの依頼である旨。

既に橋元社長とは電話で挨拶を交わしている

事を伝えた。

お義父様は橋元社長の名前を出した瞬間

温厚なその表情が徐々に曇り出し

眉間にシワを寄せ何かを考え込んだ後

「響子さん・・・

もし橋元不動産の案件で

何か困った事になったら

私に言いなさい。

恵三では手に余る・・・

というより相手にもされないだろう。

響子さんなら大丈夫だと思うが

もし何でも良い・・・

少しでも不安があれば私に言うんだよ。

くれぐれも1人でやろうと思わないで。

彼はかなり癖のある社長でね。

私は仕事は受けたことは無いのだがね。

あまり良い噂を聞かないものだから。」

あの義父様がここまで言うとは

それに深町さんも同じような事を

おっしゃっていた。

この私の尊敬する2人の先輩方にそこまで

悪い意味とはいえ評価されている橋元社長とは

いったいどのような人物なのか?

昨日話をした限り話し方に

特徴のある人であったが・・・

やはり会ってみないと

お二人のおっしゃる意味も解らない

だろうと感じ。

「はい。その時は是非宜しくお願い致します」

と私はまた両手を膝に置き深くお辞儀した後

「お義父様ありがとうございました。

大変参考になりました。

それでは後は楽しみましょう」

と私の事務所に置かれている唯一と言って

良い程の仕事には関係の無い物である碁盤と

碁石を持ってきてお義父様の相手をお義父様の

気の済むまでさせて頂いた。

《第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第1話 才媛 小田切響子 終わり》







第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第2話 休暇 中島由佳子

今朝私が起床したら主人の信二さんは既に出勤していた。

娘の未来も既に学校へ行っていたようだ。

スマートフォンを見て時間を確認すると8時52分・・・

私は昨夜パジャマ代りに着た長めの白のTシャツと藤色の

下着のみの姿でベッドからおりるとまだ股間には何かが

入っているような感覚が感じられる。

(こんな事初体験の時以来だ・・・・・)

あの男の存在を身体に刻み付けられたような何とも言い難い

嫌悪感を胸に抱きながら水島の激しい行為によるダメージで

ふらつく足を前に出しながらキッチンへ向かう。

信二さん・・・食パンを食べて行ってくれたんだ。

未来の分もちゃんとしてくれてありがとう・・・

愛娘の世話もキチンと焼いてくれる愛する主人に対する

昨夜感じた罪悪感が私の胸をえぐる

仕方無かったのよ・・・

そう仕方無かった・・・

あの行為に至るまでは仕方なかったと思っていたが・・・

私はあの男にSDカードを取り返す為だけに行為に

至ったのであればここまで罪悪感は持たなかったと思う。

悪いとは思うし、信二さんにも申し訳ないと思ったであろうが

元々割り切った性格の私は行為にそれ程の重要性を感じていない。

問題は気持ちや中身、そう思える計算が私にはできる。

しかしこの罪悪感の根源は違う所にある・・・

昨夜私は途中から・・・

あの男の激しく今まで味わった事のない彼自身の強烈なまでの

存在感を体内に埋め込まれ私は女である事を恨めしく思うほど

女である事を自覚させられた。

あんな・・・

あんな思いはもう二度としたくない・・・

もう二度と・・・

道中帰路に着く中私はそう思いながら力の入らない

下半身で運転していた。

しかし・・・

もう二度とあの快楽は・・・

あの何もかも忘れさせられるような気持良いと

一言ではくくれない言いようのな脳天まで痺れる

程の刺激は味わえないの?

そう思った時に私は涙が止まらなくなり今後信二さんと

愛情の確認の為のSEXをするのが怖くなった。

もし信二さんとのSEXで逝けなかったらどうしよう・・・

比べる気はないけどどうしても身体は比べてしまう・・・

現にあの時私は・・・

キッチンに主人の信二さんと娘の未来が朝食を取った

後の残る前に1人座り肘をつき目を閉じながら

まだ混乱中の頭を整理していた。

それ程に由佳子に取って昨夜起こった出来事は日常から

逸脱していたものであったのだ。

由佳子は今日の有給休暇の申請を先週に出した時に

この日は朝からスポーツクラブへ行きシェイプアップの為に

水泳でもしようかと考えていたがとても行ける気力も体力も

無く午前中は家で大人しくしようと予定を変更した。

そういえば休み入れた事を定光薬品の剛田さんに連絡して

今日の13時に薬の交換に来てくれるって予定になってたから

それが終わったらカスミンにでも連絡取ってみよう・・・

私は昨夜の事は友人のカスミンに伏せておこうと決めていた。

あの男が何を考えているか知らないがカスミンにあの男が

何かをしようと思っている事を伝えたとしてもその【何か】がはっきり

解らない以上、対処のしようは無い。

だから

『大原君と水島主任代理と一昨日にもいた不動産屋の社長と言われている

男がBAR KONGで会っていたが何を話していたかは聞き取れなかった。

念のために気は付けてね。私の思い過ごしかもしれないけど・・・』

こう話そうと思う。

水島がカスミンを失脚させたいと考えているのは事実だが、それをカスミンに

伝えた所で水島の陰謀が成功するとは限らない以上、カスミンに余計な心配を

かけるだけ・・・

それに現状私がカスミンに話さないと思っている水島とカスミンは社内では

表面上は普通の上司と部下の関係で私が話すことにより悪化してしまえば

元も子もない。

水島がカスミンを失脚させようと思ってはいないが現実問題願望だけで

その行動に出ない場合もある。

そうなれば私が余計な事を言ったせいで2人の社内での関係が壊れて

しまえば原因は水島では無く私という事になりかねない。

私はそう考えるようにして今回の件にはこれ以上首を突っ込むのを

止めようと思った。

あのSDカードは処分したし・・・・

あの男があのカードが無くなった事に気づいたらどのような

行動に出てくるかという一抹の不安はあったが私からはもう

関わる気は無かった。

昨夜の事を整理していると知らない間に時間だけが経っていて

あと1時間もすれば置き薬の営業の剛田さんが来る時間。

私もこの格好じゃさすがに・・・

と思いパジャマ代りの白のTシャツを脱ぎ、上下お揃いの藤色の

下着の上から黒のプリント柄のTシャツとジーンズを履き部屋着に

着替えた。

身体中がまだ筋肉痛のような痛みやだるさが残る。

今日剛田さんが来てくれるのは偶然だが有り難かった。

彼が家の担当になり2年近くになるがここ最近彼が整体師の

免許を持っている事を聞いてから私は2回ほど肩や腰のマッサージを

お願いし半ば無理やりサービスさせていた。

さすがにプロと思える彼のマッサージ技術はお金を払って

受けにくマッサージ店より数段上で、効き目は確かだった。

また今日もマッサージお願いしちゃおう。

私はもう担当になり2年近くなり話しやすい剛田さんには

薬代を負けさせたりなど結構な無茶も言っていたがそれ

だけ彼の人柄には好感を抱いていた。

私と同じくスポーツをしていたという事もあり会話も弾むし

バツイチと聞いてはいるがその時も

『私が悪いのですっ

全て私の不始末が原因でして~』

と多くは語らなかったが離婚した相手や

カップルでも別れた相手を悪く言う人の多い中

自分だけに非があるように言える人には私は

好感が持てる。

まだ剛田さんが車で時間は少しあるし・・・

いつもただでマッサージさせてたら

可哀想かな?

といつもこき使い薬代を負けさせてたらバチが

当たると思い私は玄関へ行きサンダルを履き

今日はコーヒーだけでなくマッサージ代の代わりに

ケーキくらい出してあげようか。

と近所にあるお気に入りのケーキ屋さんに向かった。

《第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第2話 休暇 中島由佳子》




筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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