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特別篇(読者様からのリクエストストーリー)当たり屋失敗 理不尽な復讐計画2 葛原博之 

部屋に戻って休もうとしたが全く寝付けない。

明日が遠足とか修学旅行以上の

楽しみで高揚感が抑えきれない。

ふと考えると僕はあの玖珂という男に

仕事を通じて復讐を果たすのであるが

奴がこの僕に泣きついて来た時に

どうしようかという事を

全く考えていなかった。

ただ屈服させたいだけか?

いや僕が受けた屈辱は

そんな物では晴らせないだろう。

奴が大事にしている物は・・・?

仕事以外に何かあるはずだ。

僕は改めてパソコンで

松井物産の社員情報を

ハッキングした玖珂正弘の

個人情報を見ていたら

玖珂はこの年なら当たり前であるが

結婚していて僕から見れば

10歳年の離れた妻、玖珂千佳子と言う

愛妻がいる事がわかった。

さらに玖珂の社内メールのアドレスと

端末番号も検知でき

彼の自宅のパソコンに

侵入する事にも成功した

そこで僕は玖珂の妻の

写真を数枚入手することに

成功した。

残念だがその中に

玖珂正弘の妻の玖珂千佳子の裸の写真や

夫婦生活の時の写真などは

見当たらなかった。

玖珂夫妻には子供は居ないが

妻の千佳子が子供と遊んでいる

写真が入手できた。

(どちらかの兄弟の子か?)

そう思い特に子供に興味も

無い僕は大して気にもとめずに

あの玖珂正弘の嫁である

玖珂千佳子の容姿に

ばかり着目していた。

情報を見ると僕から見ればかなり年上であるが

実際の写真では20代後半から30代の

前半位にしか見えない。

今まで財力に物を言わせ

抱いて来た若い女に比べて

何やら形容しがたい色気も感じる。

写真ではあるが

身体の肉付き加減も

推測はできる。

若い子にはない

ムチムチ感がたまらない。

容姿は抜群に気にいった。

これは面白くなってきた・・・

僕は当たり屋を失敗

した原因の玖珂正弘より

写真を見た今は

妻の千佳子に執着心が移っていた。

この千佳子と言う玖珂の嫁をどうにかして

やるか・・・

こんな美人と結婚しているんだ。

玖珂の奴さぞかし鼻が高い思いを

してきたのだろう。

その嫁を僕のような醜い男に

どうにかされたら

さぞかし悔しいだろうな。

そう思うとAVを見て

放出してスッキリしたはずの

僕の股間はまたムクムクと

大きくなってきていた。

しかしこの奥さん。

子供と遊んでいる写真は笑顔だが

他の写真は何だかツンとした

感じで冷たそうに見えるな。

まああの旦那の妻だからな。

この女も同罪だ。

あんな男と結婚した事を

後悔するんだね。

この奥さんは帝王産業勤務・・・

大手ガス会社に勤務か・・・

しかも管理職でこの容姿から

想像しただけではあるが

仕事が出来るクチの女だな

これは・・・

そして旦那よりも年上と

なると出しゃばるタイプの女なら

プライベートでの旦那のトラブルになら

旦那をコテンパンにへこませて

やり帰らせれば

嫁に話すタイプの旦那なら

この事を話すかも知れない。

そして理不尽と思い

嫁がしゃしゃり出て来たら

後はしめたもの。

最悪そうならなくても

方法はまだいくつか考えれる。

仕事はやる気のない僕だが

こういう事に働く頭は

いつも仕事以上に良く回る。

玖珂正弘に有無を言わさず

容赦なく契約の打ち切りを

突き付けて問答無用で帰らせる。

玖珂正弘はきっと

あの時の事故の事が原因だと

考える。

そしてうちの会社との契約の

解除はうちでの歩合が玖珂家の

収入の大半を占めているので

玖珂家の生活に直結する。

そうなれば正弘が嫁の千佳子に

話さずにはいられない。

嫁の千佳子の職業や経歴から

直談判してくる可能性はある。

こんな感じの透明感があり

澄ました感じの女は

理不尽な事が特に許せない

性格なのさ・・・

この部屋にあの玖珂の

嫁を呼ぶことができたら・・・

ふふふふっ

ぐふふふっ・・・

明日パパに寝づらいからキングサイズの

ベッドに変えるようにお願いしようっと!

葛原博之の中に潜む悪魔が

玖珂正弘と玖珂千佳子との

出会いで徐々に成長していくのが

博之自身も気づいていた。

そして博之はその事を喜ばしく

思っていた。

《特別編(読者様からのリクエストストーリー)当たり屋失敗 理不尽な復讐計画2 葛原博之 終わり》

特別篇(読者様からのリクエストストーリー) 悪魔が動く時 葛原博之

僕にとってはついに運命の日を迎えた。

パパからは11時30分には会社に着くようにに言われたので

10時に起き髭を剃ってスーツでビシッと決めてみるが

お腹周りの余分な肉が邪魔でいまいち似合わない

が気にすることも無く特注サイズのブランドスーツに身を包む。

おそらく玖珂正弘から見れば

だらしがない恰好の

印象が強かったのではないかと思うが

今日もう1度会って着ている物が

変わっていても大した見た目の印象は

変わらないであろうが

立場は一転する事は間違いない。

僕としてはそれだけで十分であった。

もし僕が思い描いている計画通り

あの玖珂正弘の気の強そうな美人な

妻を何とかする事に成功すれば

玖珂正弘からすれば僕の容姿が

より醜悪である方が奴としても

屈辱感はより一層高まるであろう。

着替えが終わり2階の自室から

出て階段を降りキッチンの食卓へ

向かうと既にパパが待っていた。

「パパおはようございます。

今日は僕も会社に貢献できる

仕事ができると思うと嬉しいよ」


僕はそう言いながら少し小さく

感じる食卓のテーブルを囲む

椅子の一つに腰を降ろした。

「おはよう博之。

私は嬉しいよ、

このまま博之が

うちの仕事に今の様に

やる気を持ってくれれば

今後はもっと大事な仕事も任せていける。

そうなれば私が直々に私の

仕事も教えて行き

いよいよその先には

会社を博之にしっかり引き継げるからね。」


とパパも嬉しそうではあるが

今後、僕がやる気が本当に

出るのかどうかは

僕自身にも解らなかった。

今はそんなことより

今日、今から会う玖珂正弘への

復讐として奴にはもったいない

あの出来る女を醸し出している

奴の妻の玖珂千佳子に旦那の

正弘に変わり僕の復讐を受けさせる

事しか考えていなかった。

遅い時間の朝食を済ませると

僕はパパと一緒に車に乗り込んだ。

車内ではベッドのサイズ交渉を

して機嫌の良いパパはあっさり承諾して

くれて今月中には届くようになった。

僕にはもう1つ計画に際して

玖珂夫婦の面白い情報を

引き出していた。

玖珂夫婦の結婚記念日は

もうすぐなのだ。

10月の7日。

そして玖珂正弘の

妻の玖珂千佳子の誕生日が

10月の10日であった。

僕は玖珂夫婦にはこの記念すべき日の

いずれかに・・・

上手くいけば両方の日を

玖珂正弘にとって

今後迎えたくない日に・・・

迎える度に妻の誕生日より

結婚記念日よりもっと

記憶に残る日にしてやろうと

いう計画を本来の計画に

付随させていた。

その日に間に合うように

キングサイズのベッドが僕の部屋に

届くのならなんの問題も無い。

後は玖珂千佳子が本当に僕の部屋に

招けるように計画が進みそうなら

他の器具の調達もしていくか

と心の中では仕事の事など

一切考えずに玖珂正弘の個人情報を

入手した時に一緒に手に入った

正弘の妻、千佳子の写真を

思い出しながら僕はあの10歳以上

年上の美人な人妻の事ばかり考えていた。

会社に到着するといつもは猫背の

博之もこの日は背筋を伸ばし堂々と

社内を歩く。

念のため資料の再確認をしながら

パパと一緒に正弘を待っていた。

12時50分に玖珂正弘が到着して

パパの後ろに付いて出番を待つ博之であった。

「こんにちは葛原社長

いつもお世話になっております。

本日はお忙しい時間を

ありがとうございます。」


と和やかな雰囲気で話も進む。

さすがに中々営業マンらしく

サラリーマンの鏡とも

言えるような話の進め方の

玖珂正弘。

いつもならそのまま

すんなり話も終わり

意気揚々と帰って行くのであろうが・・・

「また来月以降も、

いやこれからも末永く

弊社をよろしくお願いします。」


と深々と頭を下げた

玖珂正弘に社長であるパパが

「実はですね、

今月一杯で御社との契約を

見直してみてはという

意見を述べる者も弊社に居ましてな。

詳しい説明は息子で次期社長の

博之からしてもらうよ。」


パパは約束通り

僕の活躍の場を

最高の形で与えてくれる。

「えっ…。」

あまりの唐突な言葉に

反論する間もなくあっけに

とられてしまう玖珂正弘。

しかもパパに紹介されて出てきたのは

あの時の当たり屋だとわかり最初、

一瞬は怒りに似た嫌悪感を

感じさせる表情を見せた

玖珂正弘も今パパが僕を紹介した

言葉・・・

【次期社長】

と言うワードが脳裏を過ったのか

見る見るうちに

奴の顔は青ざめていった。

その表情だけで僕は心の中で

ガッツポーズをしながら爆笑していた。

「初めまして、私、葛原博之と申します」

僕はあの日の当たり屋の件など

知らないという素振りで

堂々と笑顔で名刺を渡すと

しっかり僕の携帯番号も

付け加えていた物を渡した。

本来は仕事など殆どしていない

僕の名刺は今朝会社に来てから

急遽作られた物なので

皆が持っているような丈夫な

紙でできている物では無く

パソコンで簡易的に作った物

であるから紙も少しペラペラな

材質ではあったが

これを渡すのは僕の携帯番号を

玖珂正弘を経由して玖珂千佳子の

目に留まるようにするためであったので

名刺の体裁などはどうでも良かった。

「それでは早速ですが

玖珂さん。

弊社でも今

私を始め

若手のスタッフから

コスト削減を目標にして

現状の売り上げを継続

した中での経常利益の

向上を目指す方向性を

今後の活動目標として

行こうという意見も多く

出ていまして・・・

その中で弊社が数多く

商品を仕入れしている

1社が御社なのですが・・・

私としても最近までやはり

松井物産様と言う

名前で全面的に信用は

しておりましたが

一度商品を一つ一つ

価格調査を行わせて頂きました。

その結果

御社から仕入れている

商品すべてを

4社に分けて各社から

仕入れた場合に

月に500万円

年単位で6000万円の

差が出るのですね。

契約内容から見ても

御社の最低価格が

現状ならこのまま来月以降も

同様の取引を行うのは

厳しい状態です。

ですので来月から弊社も新たな

企業様からの仕入れを行い

新体制で取り組んで

行きますので・・・

もしまた別の金額での

取引をご希望と言う

事でしたら私も話はいつでも

伺う準備はございますので

各商品に1つ1つ

見積もりをご持参いただき

来社頂ければ

お話はお伺いいたしますので・・・

お願いしますね…

では今日の所はこの辺りで・・・

私も父も次の企業様との

打ち合わせもありますので・・・」


と強引に商談を打ち切って

応接室を先に博之と社長が出て行く。

歩きながらパパにばれないように

ガッツポーズをしながら

この後の久我正弘の出方を監視する事にした

《特別篇(読者様からのリクエストストーリー) 悪魔が動く時 葛原博之 終わり》

特別編(読者様からのリクエストストーリー)多忙な1日のアフター5そして・・・ 玖珂千佳子

次々と押し寄せてくる弊社の提携企業の

重役たちの相手をして肩が懲りやっと

終わったと思ったのが19時を過ぎていて

お腹もすいたがまずはマッサージをと

思い支社から自宅に車を走らせる途中に

あるマッサージ店に入る。

今日は店主であるベテランの

菅井さんがいらっしゃって

ここは去年くらいからよく通い出し

店主の菅井さんに当たる事は運が良いのだ。

菅井さんはもう60歳くらいのオジサマでは

あるがツボを的確に指圧してくれて

非常に身体が軽くなり足のむくみなども

菅井さんのマッサージを受けると

夕方で入らなくなるブーツが

すんなり入るほどに

足もすっきりさせてくれる。

「おっ玖珂さんっ

今日は仕事帰りやね?

遅かったね~」


菅井さんは今では私が店に

入るだけで笑顔で声を

掛けてくれるほど

慣れ親しみ何度か

電話予約なども

した関係で名前もすっかり

覚えてくれていた。

元来一見冷たそうに見られがちな

私はそのせいか人見知りとまでは

行かないが中々人と馴染にくい性質なので

ここまで親しくなるのはBAR

【KONG】

のコングマスター以来であった。

私もいつものように

この店に来るとそれだけで

仕事中の緊張感から

解放され身体の力が

少し抜けた気分になり

「はい。

月末でしたからね~

もう全身疲れていますから

今日も全身コースで

60分お願いします~」


「はいよっ!

今日は私が

空いてるから私で良いかい?」


「はい。

店長さんで・・・」


と笑いながら応えた私に

菅井さんが

「今日も玖珂さんは

着替えらんとそのままやね、

ほな奥の畳の部屋使おうか?

そっちの方が好きでしたな?」


と4つあるベッドより

私は直に寝れる畳の施術部屋が

好きで施術着に着替えないのは

早くして早く終わらせたい

私のせっかちな性格からである。

私は着替え用の

かごに上半身に来ている

ブラウスの上に着るベストと

パンストのみを脱ぎ

「はい~準備OKです」

と店長の菅井さんに声をかける。

「玖珂さんは相変わらず

何するのもはやいね~

やっぱりデキル女は違いますな~」


と笑いながら部屋に入ってきて

「いえいえ~

ただのせっかちなんですよ~

だからしょっちゅう

ケアレスミスとか

してしまいます~

そんなの治る

ツボとか無いですか?」


「残念ながら性格

治すツボはないなぁ」


と菅井さんも笑いながら

私は布団の上にいつものように

うつぶせになり菅井さんが

いつものように首から指圧し始める。

菅井さんが首を指圧しながら

右肩に手を移し肩を揉み始め

「しかし玖珂さんは女性なのに

いつもビシッと決めてますな~

これじゃぁ旦那も大変でしょうな~

こんなしっかりもの

の奥さんがいたら」


と笑いながらいつものような

会話をしてくる。

この菅井さんにマッサージを

してもらうようになり

最初は私も会話も

せずにただ施術を

受けるだけであったが

私は本来こんなぶっきらぼうの

オジサマは嫌いなのだが

この人のマッサージの技術と

人柄か今では下ネタすら話せる

私の周りでは数少ない

1人になっていた。

「え~旦那ですかぁ・・・

こっちの方が大変ですよ~

年下ですから未だに

子供みたいなところあるし・・・

あっついこの間も

何か当たり屋に

あった~とか言っていましたし・・

しかも自慢げに言ってくるのですよ~

もうっ本当にバカで・・・

そのうち大変な事に

巻き込まれなきゃ良いのですが・・・

いつも後始末するの私なので」


というような会話をしながら

マッサージも進み

上半身から下半身へと

マッサージをされていくと

心地よさと疲れで寝そうになってくる。

最初の頃は下半身へのマッサージにも

抵抗はあったが最近では

もう慣れてきていて

今では菅井さんの指の

感触は主人の愛撫よりも

気持ち良いと

内心思いパンストを脱いだ

素足の太ももを菅井さんの強い力で

揉みだされるのが好きだった。

私はその太い太ももとヒップが性感帯なので

タイトスーツの上からではあるが

臀部のツボを押されるのも凄く気持ちよく

このマッサージ店に来て菅井さんの施術を

受けた日は必ず帰宅後バスルームで

シャワーを使い自慰をしてしまっていた。

マッサージを終えセルライト除去の

ツボである太ももと付け根を菅井さんに

マッサージしてもらい

白のショーツを濡らしてしまった

私は帰宅後すぐに

バスルームに向かい

いつものように体を

洗う過程でシャワーを

陰核に強く当て果ててしまう。

主人はまだ帰っておらずに風呂場で

ありながら久々に声まで上げてしまった。

最近はストレスからか自慰の際の

快感も増してきているような気がして

こんな事じゃだめだと反省しながら

新しい濃い目のグレーの下着に身を包み

パジャマ代わりの長めの白のTシャツだけ着て

リビングに戻ると主人の正弘が帰宅していて

何か青い顔をしながらソファに座りうつむいていた。

《特別編(読者様からのリクエストストーリー)多忙な1日のアフター5そして・・・ 玖珂千佳子 終わり》

特別篇(読者様からのリクエストストーリー) 頼りになる強い嫁

項垂れる正弘が気になって仕方がない千佳子、

普段から能天気で軽いノリである正弘は

日常的に心配するような事を表に

出す性格ではないため

余計に気になって声をかけてしまう。

「正君…どうしたの?

帰ってきてから

ずっとそんな格好でいたの?…

会社で何かあった?」


結婚する前に

付き合っているときは

軽く能天気な性格が災いして

契約に結びつかない事が多く

営業成績もイマイチであったが

千佳子と結婚して年上の気の強い

妻に鍛えられたこともあり

千佳子との様々な夫婦間の

交渉に比べれば仕事の上での

交渉など簡単だと思うように

なってからはメキメキ仕事で

力を発揮できるようになり

成績も伸び出した。

千佳子は昔風に言えば

あげまんであった。

ダメな男性を優しく励ますのでは無く

背中を叩き、発破をかけ

強い男に鍛え上げていく

術を意識せずに持っていた。

そんな正弘が珍しく

深刻な表情で項垂れている。

これはただ事ではないと

思った千佳子がこちらも

珍しく少し優しい口調で声をかけた。

「あ・・・うん・・・

何かあったか?

うん。

何かあったんだろうな・・・

ちかちゃん覚えてるかな?

結婚してから最初に仕事で

取れた大きな契約が葛原商事

だったという事」


ソファに座り両手を

膝に付き身体を

沈めこむように

していた正弘が顔を上げる。

千佳子も仕事帰り

のそのままの格好で

正弘と向かい合うソファに

腰を降ろし話を聞く。

「勿論覚えているわよ。

今では正君のお給料の

7割は葛原商事での

売り上げからの歩合だもの。

うちの家計の収入源でも

あるのだから・・・」


千佳子は少し前のめりになりながら

ソファで足を組みながらそう言った。

正弘はソファにかけたまま

自分の両膝に肘を付き

そこに顎を乗せながら

「やっぱり・・・

知ってて当然だよなぁ・・・

あのなぁ・・・

ちかちゃん・・・

実はね・・・

その葛原商事との

契約が・・・

今月一杯で終わりになったんだよ・・・

チクショウ!!」


正弘が自分の膝を思いっきり

自分の拳で叩きながら

悔しそうにそう呟いた。

「えっ・・・

何で?

正君が何かした

わけではないのでしょう?

そんな急に・・・」


瞬時に今の家計の状況から

マンションのローン。

正弘の収入が激減して

しまう事などを計算して

正弘同様に千佳子も青ざめて

いきソファに座り組んでいた

足を組み替えながら正弘に

冷静な口調ではあるが内心

穏やかではない心境で問う。

「それがよ~

あのクソッ!!

あの野郎~・・・

実は・・・

つい最近ちかちゃんに

当たり屋に合った

ていう話しただろ・・・」


「えっ・・・

あっうん・・・」


「その当たり屋がな・・・

葛原商事の社長の息子で・・・

葛原商事の企画開発部長だとよ・・・

あんな奴があの会社に居るなんて

知らなかったよ・・・

何度も訪問しているのに

初めて見たしなぁ・・・・」


いつも比較的冷静な千佳子も

驚きを隠しきれない表情で

正弘の1番の上得意の企業の

社長の息子にあの

数日前正弘が饒舌に話していた

当たり屋騒動の1件の当事者

であるとは驚くばかりで

それが正弘にとって

どのような悪影響を与えるかも

千佳子が帰宅してからの正弘の

表情を見ていれば解る。

「そんな・・・

そんな事ってあるの・・・

でもそんな立場の方が

どうして当たり屋なんか・・・」


千佳子が疑問に思うのは当然だが

そんな立場と言われる程

葛原博之は立派な人間ではなく

社長の息子だからという理由で

便宜上部長の役職に就いている

だけで普段は殆ど出社すらしていないのだ。

だから正弘も葛原博之の存在を

知るはずも無く今回このような

形での初顔合わせとなってしまったのだ。

「野郎・・・

今日俺が月末の挨拶に行くと

俺が松井物産の葛原商事

の担当営業と知っていたかのように

しゃしゃり出て来て・・・

全ての商品について

他社との比較を出され・・・

それでうちが高いと

ぬかしやがり・・・

今月一杯で契約は終わりだと・・・

元々あの野郎・・・

俺が松井物産の営業と知って

当たってきたのか・・・

それとも当たってから

俺が名刺を渡したときに知ったのか

解らないが・・・

最悪の相手に当たられたよ・・・」


そう言うと

正弘はもう1度ソファに

座る膝に手を付き頭を抱える。

「そんな事が・・・

でも当たり屋の件も

キチンと警察まで

呼んで正君が悪くないと言う

事になっているし・・・

しかし・・・

そうね・・・

相手がその人なら

事故の件が正君が悪かろうが

悪くなかろうが関係ないかも・・・

ただの嫌がらせとか復讐の類ね・・・

そんな不条理に屈する事ないよ正君っ!

その彼が出した他社との金額の

比較・・・

本当に合っているの?」


「えっあ・・・

うん・・・

そこはまだ調べていないけど・・・

嘘は言っていないんじゃ

ないかなぁ・・・」


正弘は思わぬ場所での

まさかの相手との遭遇と

その遭遇がもたらした

自分自身を地獄へ突き落すような

悪魔の宣告を受け意気消沈

していたが

その悪魔の宣告を主人に聞かされた

千佳子は経済的な問題から

動揺するもまだ冷静ではあった。

千佳子は困難が訪れてもまずは

どう回避するかどう立ち向かうか

という所から考え出す性格で

ただ打ちのめされてしまうような

正弘とは根っこの部分が違っていた。

「まずはその葛原商事の

社長の息子の言う事が

本当かどうか

確認しなきゃ・・・

それからでしょ!

落ち込むのは~

それでもし本当だとしても

それならそれでまた対策を

考えれば良いじゃない!?

ねっ・・・

それとやっぱり

その人が当たり屋の件を

根に持ってこんな事をして

きたのなら当たり屋の件で

どのように対処すれば

彼の気が収まるかも

探ってみるのもありじゃない?

もし彼の気が収まれば今回の

契約が今月で終了という

話も考え直してくれるかも

しれないじゃない?

もし謝罪に来いとか

言われたら理不尽ではあるけれど

頭を下げるくらいどうって事

ないじゃない!?ねっ!

何なら私も一緒に

謝りに行ってあげても良いからっ」


正弘には確信はなかったが

やはりあの当たり屋の件は

関係していると思えて仕方が

無かった。

葛原商事の応接室を

出る間際に博之の見下す

にやけた表情が

全てであるような気がしてならない。

しかし今勤務先の松井物産と

フルコミッションで

雇用契約を交わしている正弘には

頭を下げてでも何をしてでも

葛原商事との契約を切られることを

回避しなくてはならない事は必至であった。

そしてそれを本能的に直感的に既に

気づいている千佳子が言うように

何か対策を考えて行かない事には

このまま奴の言いなりになってしまう。

その事を気づかせてくれる千佳子は

やはり頼りになる姉さん女房である。

正弘はそう思いリビングのソファから

立ち上がり競合他社の商品価格を

調べるためにPCを置いてある自室へ

向かっていた。

《特別篇(読者様からのリクエストストーリー) 頼りになる強い嫁 終わり》

特別篇(読者様からのリクエストストーリー)私の人脈 玖珂千佳子

主人の正弘から主人の勤務する松井物産の

今や上得意である葛原商事との販売契約が

9月一杯で打ちきりになると聞いてから

既に5日が経過し月も変わり10月になっていた。

あの日こそ私がはっぱをかけた甲斐もあり

主人も販売契約の終了を主人に告げた

そして主人に当たり屋まがいの接触事故を

起こして来た葛原博之が言うように

競合他社との商品価格の差などを調べて

いたが主人の正弘が言うには

「くそっ!

あのデブ!

他社の商品の1番低価格で

取引されている時の値段ばかり

リストにあげやがって!

葛原商事がその価格で

果たして取引できるかも

わからないのによ~!!」


と調べた結果怒ってはいたが

それで何かが解決するわけでも

無く価格自体に嘘偽りが無いので

あれば今回に限っては

当たり屋事件の八つ当たりであれ

葛原博之という人の個人的な

恨みであれ契約を打ち切られた

事実は変わりないので怒っていても

仕方が無いので私も陰ながら

何とかできないか動いてみようと

思っていた。

主人の正弘は葛原商事との契約を回復

させる事と同時進行で葛原商事が

無くなり激減するであろう

今月の売り上げの補填の為に

新規開拓にも動いていたみたいだが

正弘は心身共になショックが強かったのか

食事もろくに取らずに帰宅後も

すぐにベッドで休んでしまうという

日々が続いていた。

私も働いているので収入はもちろんあるのだが、

今主人の収入が減ってしまうのも

今後の生活に大きく支障をきたす可能性が

高く何より理不尽な理由である事が

私も許せないと思うので

主人が休んでから1人パソコンで

葛原商事の評判なども調べていた。

翌日にこの事を信頼できる大学時代の後輩の

岩堀香澄という子に相談してみた。

香澄も仕事を忙しくしている管理職の

立場の子なので喫茶店で30分ほど相談に

乗って貰えただけであるが収穫はあった。

彼女自身も私生活で今色々あるらしく

私も長らく会っていなかったので

悪いタイミングで連絡を取ってしまった

みたいではあったがそれでもキチンと

相談に乗ってくれる当たりさすが

は香澄だと思い感心する。

彼女はそういう話ならこの2人に1度

相談してみてはと2枚の名刺をくれた。

1枚は香澄が子供を通じ知り合った

ママ友で名刺には司法書士という肩書に

小田切登記事務所の小田切響子とある。

香澄が言うには

「彼女は法律関係に詳しく

表向きは登記専門で

ご主人と仕事をしていますが

社労士の資格も持っていて

労基法や民法にも強いので

今回の件を法律に照らし合わせ

おかしい所がないか相談に

乗って貰ってみては

いかがでしょうか?」


との事、岩堀香澄の紹介と

言って連絡すれば良いとの事だ。

もう1枚の名刺は

菊一探偵事務所

代表代行

菊沢美佳帆

とある。

香澄が言うには自分もこの人には

お世話になり、主人の正弘の当たり屋の件が

聞いている香澄もおかしいと思うので

理不尽な事で損害を被るような

事になりそうなときはこの人に

相談に乗って貰うのを奨めるとの事。

私は名刺の2人を香澄が手拍子で褒めるのと

香澄ほどの能力の高い子がそこまで

奨めるくらいだから掛け値なしに信用

出来るのだと思った。

私はまず香澄から貰った名刺にある

小田切響子さんに連絡を取る事にした。

事情を説明し事の経緯も詳しく話すと小田切さんは

電話を切った後1時間くらいで連絡をくれて

今から少し会えませんかと言うので私は

市内の喫茶店トトールで小田切さんと待ち合わせをした。

私は先にトトールに着きできるだけ

奥の席で待っているとトトールの入り口から

グレーのスーツ姿の透明感のある美しい30歳くらいの

知的な女性が入って来て直感的に

この人に間違いないと思い立ち上がり

お辞儀をしてみるとグレーのスーツ姿の

美しい女性は笑顔で私に近づいてきて

「玖珂千佳子様でしょうか?」

と声をかけて来た。

「はい。

玖珂です。

この度は岩堀さんの

ご紹介でわたくし事の

相談に乗って頂き

ありがとうございます。」


と頭を下げると

「いえいえ。

さすが香澄さんの

ご友人の方ですね。

香澄さんのお友達の方って

皆さん綺麗な方ばかりで

本当に驚きますよ。

あっわたくしには

そのようにかしこまらないで

下さいね。

さあ掛けましょう。」


と小田切さんは私に椅子に座るよう

手の平を差し出して私が座ると

小田切さんも私の向かい側に

腰を降ろす。

「いえいえ・・・

そんな綺麗だなんて・・・

香澄はともかく私などは・・・」


私は私より若くこんなに

透明感がありそれこそ

この小田切さんを紹介して

くれた香澄と比較しても遜色ない

程美人と言える小田切さんに

褒められ恐縮していると

「見た目もそうですが

玖珂様には高いモラルを

心に宿している感じが

見受けられますので

やはりそういう方は容姿にも

現れますからね。

それでそのように申しました。」


えっ・・・

この人・・・

私が今回の件で理不尽な事に

激しい怒りに満ち溢れている事まで

お見通しなのかしら?

と思うほど一瞬で心の奥底まで

見透かされた感じがした。

確かに私はこれまでの人生でも

モラルに準じて生きて来て逆に

不正やズルい事を平気でする人種が

嫌いどころか蛇蝎のごとく嫌悪感を

抱いている。

今の小田切さんの言葉にはそういうことを

全て含んでいるように感じられたが

その言葉に私が答える前に小田切さんが

さらに本題に入る為に言葉を続けた。

「ご依頼いただいた葛原商事の件ですが・・・

ご主人に当たり屋まがいの事をした

うえで理不尽な内容でのいきなりの

売買契約解除。

これ自体は特に不正取引などにも

当たりませんし今お話を聞いた限り

では違法性は無いのですね。

そしてこちらに向かう途中で

葛原商事の登記簿謄本を上げて来ましたが

役員名簿には葛原博之の名前はありました。

そしてこの葛原博之についても少し調べて

みましたが私が調べた限りでは

周りからの評価も悪い噂なども立ってはいない

ですね。しかし社長の息子ですので・・・

実際の彼の行動と表面上の噂や評価が

必ずしも一致するとは限りませんが・・・」


小田切さんも私の話を聞き

この葛原博之が酷い人だとは思って

いるみたいな口ぶりであった。

しかし実際の調査では悪い噂どころか

ボロ1つ出て来ない事に私同様

不満に思われたのかも知れない。

「それで1つご提案なのですが・・・

もし宜しければ開示できるか

どうかはこの町では

これは担当者の方次第な面も

あるのですが今からわたくしと

ご一緒に警察の交通課に

行きませんか?

彼が過去に同様の当たり屋まがいの

事故を起こしていないかどうかの

確認ができればと思いまして。」


そうか!?

私バカだっ!

まずは警察に行き彼が当たり屋の常習犯か

どうかを調べるべきだった。

それが解ったからその先どうなるわけでも

無いが彼の父親の社長に息子がした

当たり屋の腹いせに契約を解除するような

事を一流企業がするのかと

問いただしてみる事もできる。

まずは正君に何も落ち度がなく

葛原の息子が一方的に因縁をつけている事が

証明でき話はそれからなのだから。

それにそういう事なら実は私の2歳下の後輩に

今この町の交通課に勤務している警官が居る。

東口美枝、旧姓は中田三枝。

彼女とも1年近く会ってはいないが

今でもLINEなどのやり取りは

あり仲良くしていた。

「あっ小田切さん。

そういう事でしたらっ

私の後輩に東口三枝という子が

居まして・・・

その子が丁度

交通課の警察官として

勤務しているので協力して

貰えるかも知れません。」


小田切さんの細く形の良い

眉毛がキリッと上がり

同時に口角も上がると

笑顔で立ち上がり

「それは良かったです。

それでは早速参りましょう」


と私の答えが解っていたかのように

迅速に動く小田切さんが手に取った

伝票を私はこれだけはと

むしり取るように奪い会計を済ませ

私の車でこの町の警察所へ向かって行った。

《特別篇(読者様からのリクエストストーリー)私の人脈 玖珂千佳子 終わり》
筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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