2ntブログ

■当サイトは既婚女性を中心に描いている連続長編の官能小説サイトです■性的な描写が多く出てくる為18歳歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい■

第2章 日常に潜む非日常 第3話 小田切響子

「お疲れ様です~深町さん、あれ?うちの人は?」

小田切響子は都心から私鉄で4駅の所にある中型の

7階建ての商業ビルの一室にある小田切登記事務所

の主人の恵三が居る土地家屋調査士事務所に主人の

恵三にようがあり事務所のドアを開けた。

「あっこれは奥さん先生

今若先生なら現場見に行くと

さっき出て行きましたよ~」

と響子に主人の所在を聞かれた深町幸作は

恵三のデスクのから少し離れた下座のデスクの

前で湯呑を置きながら応える。

「あぁ・・・そうですか・・・

ありがとうございます。

それでしたら大丈夫です。」

と響子は薄いクリーム色のスーツに身を包み

肩に少しかかるくらいの黒髪を触りながら少し

考えてそう言う。

「若先生に何か伝言でもありますか?

あれ?携帯も出ませんか?

お急ぎじゃなければ私が伝えておきますがね」

と深町は日焼けした黒い顔に今では

少しシミも出て来た笑顔で。

「いえ・・・

主人が紹介してくれた

橋元不動産の所有権移転登記の

件で少し話があったものですから

私まだ橋元社長にはお会いした事

無かったのでそれでもし時間空いていたら

橋元社長の所へご挨拶に一緒に行って

頂こうと思いまして・・・

あっ大丈夫です。

明後日お会いする事になっておりますから

結局その時にご挨拶も兼ねればと思っておりますので・・・」

「橋元不動産ですか・・・

若先生が奥さん先生に回した仕事ですなぁ・・・

奥さん先生、今回は受けたのですか?」

と黒い日焼けした顔の眉間に少し

シワを寄せながら深町は神妙そうな表情で

「はい・・・

今回は境界線の問題もなく測量の必要も無い

通常の所有権移転のみですので私のみの仕事

ですので・・・

私の方で受けさせて頂きましたが

何か問題ありましたか?」

と冴えない表情をする深町に響子は疑問を感じ

「いや・・・

若先生も奥さん先生もまだお若いから

この業界の人間関係と言うか噂と言うか

そういう下世話な話を耳にすることも少ない

でしょうが・・・

橋元の噂はね~

私も昔から・・・

そうそう先代の若先生のお父様のころから

聞いておりましたものでなぁ

いや・・・

噂は単なるうわさかもしれませんし

気にしないでくださいな

すみません、すみません。」

そう言いながら深町は席を立ち手洗いにゆっくりと

入っていった。

響子は

「御心配頂きありがとうございます。

でも深町さん私こう見えて主人より

しっかりしていますから。

少々の老獪な方でも譲らない部分は譲りませんから」

と笑顔で手洗い所に入っていく深町の背中に

向かって言い恵三の事務所を出て隣の自分の事務所に

入って行った。

手洗いで用を足しながら深町は

(いや~

そういう問題じゃないんだがね~

あの橋元の悪い噂の内容は・・・)

と内心思いながら響子の姿が

脳裏に浮かび昔、よく聞いた噂は

ただの噂であってくれと心底願う深町であった。

響子の旦那の小田切恵三は父の小田切省三の

影響を受け同じ土地家屋調査士になった。

そして既に引退した父の事務所で恵三は修業を

積み父の顧客を引き継ぎ開業したのだがその時に

引退した父を土地家屋調査士補助者として

長年支えてきた深町も一緒に引継ぎ、

恵三の補助者として登録しなおしたのだ。

長年業界に身を置き、色々見て来た深町の

経験は恵三のみならず司法書士として事務所は

隣に別事務所を置いているが同じ小田切

登記事務所として恵三の傘下に身を置く恵三の

妻である響子も深町の経験と知識には一目置き、

恵三以上に頼りにして尊敬もしていた。

自分が1人身を置く事務所に戻った響子はデスクの

前の椅子に腰を下ろし電話を手に取り、明後日、

主人の恵三のクライアントからの紹介で仕事を受注する

橋元不動産の橋元社長に挨拶の電話をしておこうと

受話器を取って主人からもらった橋元の名刺を見ながら

ダイアルをプッシュしていた。

(名刺に直接携帯番号を記載しているのだもの・・・

こちらにかけても失礼じゃないよね)

そう思いながら数回の呼び出し音の後

『はい・・・・・橋元ですがどちらさん?』

と電話を通じても威圧感のある重低音な声で橋元が

電話に出る。

『恐れ入ります。

わたくし、小田切登記事務所の

小田切と申します。

古賀様のご紹介で所有権移転の

登記の件で明後日お伺い

させて頂く予定になっておりましたので

その前に1度ご挨拶をと思いまして

橋元様のご都合はいかがかと思い

ご連絡差し上げた次第でございます』

と電話でも良く通る透明感がありインテリジェンスの

香りを漂わせた響子の話し方に電話の向こうの

橋元の声も一気に軟化する。

『あぁ~!!

これはこれは!

確か古賀さんが紹介してくれる

小田切先生でしたなぁ

あれ古賀さんがお世話になってる

小田切先生って男の人と聞いて

いましたが』

と少し受話器を離し聞いていた響子。

受話器を離さなければ耳が痛いくらい

に橋元の声は大きかった。

『はい。

直接古賀様からご紹介を受けたのは

調査士である主人でして

今回の所有権移転の登記は

司法書士であるわたくしの専門に

なりますので今回の橋元様のご依頼は

わたくしが担当させて頂こうと思いご連絡

を差し上げました。

宜しいでしょうか?』

と少し話した受話器をまた耳に当て話す響子。

自分が話し終わるとまたすぐさま少し聞こえる

範囲で受話器を離し

『あぁ~!!

そういう事ですか!?

私もむさくるしい男よりは

奥さんのような賢そうな

べっぴんさんの方が良い

ですわ~ははははっ!

それでは明後日ですなっ

17時以降なら事務所に居ますから

直接来てくれたら宜しいですよ』

と見てもしないのに(べっぴん)とは?

とお客様で無ければ響子の性格上かならず

突っ込んでいた事請け合いであろう事を

平然と言うこのようなタイプの男性は響子は

大の苦手であったが本来は仕事を請ける前に

事務所に挨拶に伺う予定と考えていたが

相手が直接当日の来るように言っているので

響子も電話だけで嫌悪感を感じてしまい

『はい・・・・

かしこまりました。

それでは明後日、橋元様が慌ただしく

思われないように余裕持たせ

17時30分にお伺い致します』

『それじゃぁ

宜しく頼みます~』

と橋元が言い電話を切った。

『はい。それでは失礼致します』

と言った響子の言葉は橋元には聞こえていなかった。

《第2章 日常に潜む非日常 第3話 小田切響子》

ANIME RANKING アニメ・同人・コスプレ専門サイト


第2章 日常に潜む非日常 第4話 危険な好奇心 中島由佳子

平安住宅がある都心から私鉄では2駅分くらい

離れた繁華街。

夜の歓楽街から飲食店や最近ではインターネットカフェや

パチンコ店、コンビニなども入り交ざりほぼ24時間ネオンや

店頭での明かりがどこかしらに点燈している。

その繁華街の一角にある【義経】という個室居酒屋の

向かい合って座る若いカップルがよく利用していそうな

掘りごたつ式のテーブルに既婚の美女が2人向かい合い

座っている。

1人は黒のパンツスーツ姿でその豊満なヒップを座布団に

沈めこみ脚を崩しながら目の前には生ビールのジョッキが

置かれていて、その向かい側に程よい肉付きの脚を組み

膝上のタイトスーツ姿の見るからに知的で上品なキャリアウーマン

風の女性。

中島由佳子に岩堀香澄である。

「カスミンも飲もうよ~代行呼べば良いんだし」

とまだ飲んでもいないのに元気なのは由佳子。

「そうね。

そうしよう。」

と飲んでもこれくらいのテンションでありそうな香澄が

後から来たのかまだ注文をしていないだけなのか

香澄がタッチパネル式の注文をするパッドのカクテルの

欄からカシスオレンジを注文する。

「さすが!カスミンそうでなくっちゃ!」

「うん。

たまにはね・・・・

それより由佳子、うちの会社で

言いたそうにしていた事って何なの?」

と香澄の癖は座ると脚を組みこれを

組み替える癖があり由佳子にいきなり

本題でありここに仕事帰りに寄る原因となった

事を聞く。

「あっ!そうそう!

あのね・・・

う~ん・・・

ちょっと先に乾杯してからねっ」

と話そうとしていた由佳子が何から

切り出そうか迷った感じでまだ口を

つけていない生ビールの入ったジョッキを

片手に

「そんなに言いにくい事なの?

何となくウチの水島代理の事だとは

解るけど・・・

あの人何かしたの?」

とあくまで冷静な口調の香澄。

「解るよね・・・

そうそう。キツネ代理の事なんだけどね・・・」

と由佳子が話しかけた時に

個室の開き扉がノックされる音がする。

コンコン・・・

「失礼します~

カシスオレンジで~す」

と居酒屋義経の店員が香澄が注文した

カシスオレンジを運んできた。

部屋の入り口側に座っていた

由佳子がありがとう~と笑顔で

受け取り香澄の前に置き。

「それじゃ・・・

カスミンとりあえず乾杯♪」

と話しかけていた由佳子が待ち侘びたように

生ビールの入ったまだ口の付けていない

泡が無くなってきたジョッキを

香澄のカシスオレンジのグラスにカチンッと

あて既に口をジョッキに口を付けている。

それを見て香澄が笑いながら

「お疲れさま」

とグラスを取り少し口を付ける。

「ふぅ~やっぱり夏はこれだよね~

あ~美味しい!」

「相変わらずね

由佳子はふふっ」

食べ物は頼んでいるの?」

と個室居酒屋の一室には

合わない感じの落ち着き具合と

気品の香澄が同じ既婚キャリアウーマン

でもその外回りで少し焼けた健康的な肌と

少し明るめの髪形に明るい性格から個室

居酒屋の一室が似合いすぎる由佳子に聞く。

「うんうん。

カスミンが来る前にだし巻きとカスミンが好きな

シーザーサラダに揚げ出し豆腐は頼んであるから

他に何か食べるのなら頼んでね。」

と既にジョッキを3分の2ほどまで空けている

由佳子がジョッキ片手に香澄に応える。

「ありがとう。

完璧よ。

由佳子」

と脚を組み替えながらカシスオレンジにまた薄く淡い

ピンクの口紅を引いている口を付ける香澄。

グラスを置きメガネの柄を押し上げまた口を開く

「で・・・・

由佳子、ウチの水島代理

の事を話したかったんでしょ?

何があったの?」

と既に1杯目のジョッキを空けてしまった

由佳子はタッチパネルで2杯目を注文しながら

香澄に話しかけていた事を聞かれ

「うん。

そうそう。

私ね昨日もこの近くのBARで1人

飲んでいたのね。

そこであのキツネさんが男の人2人と

居る所見て・・・」

「うん。

彼今日有給だし・・・

良くある光景じゃないの?」

「うん。

そこで話していた事が少しね・・・

私は1人カウンターで居たんだけど

お手洗いに行く途中で後ろの壁の高い

BOX席で居るキツネさんをみつけたのよ。

それで、カウンターに居る私の後ろだった

から話も聞こえてきて・・・・

おそらく相手は名前は解らなないけどカスミン

所のお客さんの不動産屋さんとその人を

お兄さんと呼んでいる人とまでは会話からは解ったの・・・」

とさっきまでかなり高いテンションだった

由佳子が徐々にトーンを落とし真剣な表情に

なって行くのを見て長年の付き合いの香澄は

このような感じの由佳子の話は真剣に聞くべき内容

だと知っているので組んでいた脚を揃え話を聞く態勢

を整えながら無言で頷いている。

「それでね・・・

私も聞くつもりは無かったのだけど

興味も無かったし・・・

私キツネさん苦手だし・・・

でもその中でカスミンの名前が出てきたから

それとその後にカスミンが可愛がっている

あの大原君の名前も・・・」

と真剣な表情で由佳子が言うがここは

香澄も口を開く

「ちょっと由佳子。

私は大原君だけ特別可愛がっては

いないわよ。

みんな平等よ。」

「カスミン!そこに食いつくの!!」

と由佳子が既に届いていた2杯目の

生ビールに口をつけようとしたが先に

口から香澄に逆に突っ込み。

生ビールと一緒に届いたシーザーサラダの

レタスを口に運びながら。

「それで私の事を何話していたか

聞いたの?」

(先そっちでしょ!?)

と由佳子は思ったがもう口には出さずに

レタスを飲み込み息を整えて。

「そう。

それでね、ただ名前が出てきただけなら

私もそこまで気にはしなかったんだけど

はっきり全て聞こえたわけじゃないから

全部は解らないのだけど・・・

多分今日大原君ね・・・

今水島さん?あのキツネに呼ばれて会ってるんじゃ

ないかな?

昨日に明日の19時に呼んで話つけておくとか

なんとか話してたから」

「大原君を水島代理が?

何の話をする気なのかな?

しかも彼休みの日にウチの

社員にわざわざ何の用が?」

相変わらず冷静な香澄はただ

大原と水島の接点を考えていたが

年も離れ仲が良いとか悪いとか

以前にほぼ仕事中に関わりのない2人

なのである。

そして香澄と由佳子は同時に自分の

腕時計を見ると19時11分・・・

由佳子の聞いた話が本当で実行されて

いたら今丁度大原と水島が会ってなんらかの

話をしているということである。

「場所は多分昨日のBARだと思うけど・・・・

カスミン行ってみる?」

と由佳子は不安げに香澄に聞く。

少し考えて香澄が口を開き

「うん。

彼等2人に何があるのかは

わからないけどプライベートの

事だしね。

それと私の事も話していたみたいだけど

それはどんな内容か聞こえたの?」

至って冷静に聞く香澄い由佳子の方が動揺

しているようで

「そうそう!

それははっきり聞こえなかったけど

水島がカスミンをエッチな目で見てると

解るような内容の事を話してたのっ

それで相手の不動産屋もカスミンを

知ってるような口ぶりで・・・・

内容はエッチ過ぎて言えないけど・・・

とにかく気持ち悪いわっ

あの人たち・・・私その話聞いたあと

キツネに気づかれないようにコソッと

帰ったのよ・・・」

と話した後、由佳子が少し息を切らせて

いたのを落ち着かせるようにまたジョッキを

口に運ぶ。

「ふぅ~

カスミンどうする?」

と由佳子がジョッキを置き。

「えっ?

何が?」

と先ほどまで少し眼鏡の柄を押し上げ

考え込んでいたような香澄が平然と応える

事に由佳子がまた興奮し大きな声で

「だからっ!

あのキツネの事よっ!」

「水島代理でしょ?

どうにもしないわよ。

私の事をどう見ようがそれは

個人の自由だし・・・

大原君に何か強いているのなら・・・

それは職権で圧力をかけるような

パワハラなら止めないといけないけど

証拠がないし・・・

何分プライベートで会っているのを

いくら彼等の上司でもそれをどうこう

言えないからね。」

「はぁ~

相変わらず優等生ねっカスミンは・・・

まぁでもそうかぁ・・・

よしっ!でもあのキツネは何か絶対悪だくみしているんだからっ

私この後昨日のBARに行ってみる。

どうせあのキツネBOX席で大原君と話しているでしょうから

また何か解ったらカスミンに報告するね」

「うん。

由佳子がそう言ってくれるなら

私も大原君の事が困っていないか

気になるから有り難いけど・・・

無理しないでね。

あまり飲み過ぎるともう私達良い年だし」

「え~!そっち?

うん。大丈夫。

大下さんに言わせればカスミンは私の

広告受注のスパイらしいから今度は私が

カスミンの為にスパイ役してあげるからっ」

「大下さん?

企画営業部の大下主任の事?

スパイって何なのよ」

と脚を組み替えながら笑う香澄。

「ううん。

こっちの話。それじゃ出ようかっ」

とお勘定を済ませ店を出た2人。

香澄は運転代行を呼びそのまま自宅へ帰り

由佳子はこの繁華街内にある昨夜のBAR【KONG】へ

歩いて向かって行った。




盗撮無修正動画配信サイト 「盗撮見聞録」



第2章 日常に潜む非日常 第5話 狡猾な男 中島由佳子

個室居酒屋で香澄と別れた由佳子は

徒歩で昨日、平安住宅の水島と怪しげな会話から

不動産屋の社長と解る40代くらいの恰幅の良い

スーツ姿の男にその不動産屋をお兄さんと呼ぶ

20代後半くらいの男性と3人でBOX席で飲んでいた

BAR【KONG】に向かっていた。

有名私立の中学、高校、大学と共に過ごしてきた親友の

香澄の為に、少しでも香澄に害をなす恐れがある水島の

悪だくみを暴きたいという気持ちは勿論あったが由佳子は

元々、論理的に行動する香澄とは反対で好奇心により動く

事が学生の頃からよくあった。

今回の行動ももしかしたら、昨夜聞こえるようで核心までは

聞こえなかった内容の続きを知りたいというような己の探求心

に突き動かされBARに向かっているだけかも知れない。

由佳子自身その衝動がどちらが原因かは気づいていないで

あろうが、大義名分は親友、香澄の為であった。

昨夜も来たBAR【KONG】は繁華街のスナックやラウンジなどが

テナントで入っている商業雑貨ビルの地下にあった。

コツンコツンとヒールの音が地下に続く階段にエコーの

ように響かせながらKONGの前に立ち左手にブランド物をバッグを

持ち右手でドアを開けると程よいボリュームの洋楽が聞えて来る。

店内を一瞥しながらカウンターへ向かい、もう馴染みになってしまった

BARのマスターのコングに一瞥すると

「今日も来てくれたのですね。

中島さん」

とコングがおしぼりを出してくれる。

このBAR【KONG】はマスターが自分のあだ名で

あるコングから取ったものであだ名はマスターの

見た目がそのまま、あだ名になったらしい。

来る客、来る客が皆、口を揃え上手く付けたものだと言い

由佳子もそう思う。

カウンターの前の長身の由佳子ですら床に脚が届かないほどの

高い位置にある回転式の椅子に黒のパンツスーツがビッシリと張り付いた

ふくよかなヒップを沈めると

「また来ちゃいましたよ~

今日はもう飲んでいるから

ノンアルコールのビールを

下さい」

と笑顔で少し声を落とし小声で言う。

由佳子の思惑通り昨日のBOX席で

水島が居るのは確認した。

あと2人男性が居たが後ろ向きの姿しか見え

無かったので誰かは確認が出来ていない。

他の客は由佳子から2つ席を空けて20代のカップルと

今日はもう1つあるBOX席も埋まっている。

(これくらいお客さんが居れば水島の注意は

私には向かないよね)

と思い出されたノンアルコールのビールの

グラスに口を付け

「珍しいですね。

中島さんがノンアルコール

なんて」

とコングことマスターが

由佳子にグラスを差し出しながら言う。

(お願い。今日は1人にして・・・

とは言えないしここは目立たないように

元気のないふりでもしながらやり過ごすか)

「ええ。

ちょっと最近飲み過ぎかな?」

と苦笑いでいつもはマスターと

雑談を楽しむ由佳子にマスターも

少し元気が無いなと思い遠慮気味に

「そうですか・・・

あまりご無理なさらないでくださいね」

と苦笑いを残しもう1組の客の前に行く。

(ふぅ~

何か緊張する・・・

これが本物のスパイね)

と完全にスパイになりきっている

由佳子が耳を澄ましてみると小さなボリュームで

店内の雰囲気を作り出す洋楽の音に合わせ後ろの

BOXの会話も聞こえてくる。

⦅ほら~大原君っ

若いんだからもっと

飲んでも良いんだからっ⦆

キツネの声だ・・・

由佳子はより耳に神経を集中する為に

カウンターに肘をつき目を閉じる。

⦅あっ

はい・・・・

ありがとうございます・・・

飲んでいます・・・⦆

⦅はははっ

水島さんこの子は

素直やから大丈夫やろ~

あのインテリ堅物女の

岩堀やなく

あんたに付くよ⦆

この独特な話し方にこの声は

昨日の不動産屋ね。

大原君も居るし・・・・

カスミンじゃなくキツネに付く?

どういう意味?

と更に耳を澄ます。

⦅でも・・・・

僕は岩堀主任を騙すなんて・・・

そんな事できないですよっ⦆

大原君・・・何を持ち掛けられてるの・・・

由佳子がカウンターで後ろの会話に意識を

集中している。

⦅騙すんじゃないんだって・・・

明日君は岩堀主任と二重引き落としの

お客さん所回るだろ?

それを行かなくて良いように

有給入れたら良いだけの話だから⦆

水島・・・何故大原君とカスミンがお客さんの

所に行かないで欲しいのだろ・・・

⦅はい・・・

でも・・・

せっかく岩堀主任の接客が

見れるチャンスですし・・・⦆

大原君本当に真面目~

さすがカスミンのお気に入り!

あっこんな事言ったらまたカスミンに

私は平等に・・・

って言われそう。

と由佳子が考えていると

⦅大原君~

仕事熱心は良い事だけどね・・・

大原君にもメリットを用意しようと

思っているんだけどね~⦆

あ~キツネの喋り方腹が立つわねっ!

⦅さっきも話したけど・・・

この方・・・

橋元社長がね・・・

君が間違って2重請求をした

物件のオーナーさんなのは

さっき話したよね?⦆

⦅はい・・・

伺いましたが・・・⦆

⦅君が2重請求をしたという事、事態

この橋元社長に直接迷惑がかかっている

訳では無いが橋元社長の物件の住居人の

方がそんなひと月の家賃を2回引き落とす

ようなハイツに住んでいたくない。

出て行くと言われたらそれは君の責任だよね?⦆

⦅あっ・・・・・

はい・・・・

それは・・・本当に申し訳

ございません・・・⦆

⦅それでね・・・・

そうなってもならなくても

2重請求自体が

橋元社長の会社の信頼を

大きく落とした事には変わらないんだよ

ここまでは解るね?大原君⦆

ねちっこい~

大原君を虐める為に呼び出したの?

あのキツネそんなに仕事熱心だった?

カウンターの前に座りながら話に集中している

由佳子のグラスが空いたのを確認したマスターが

もう1杯ノンアルコールで宜しいですか?

と声を掛け笑顔で無言で頷いた由佳子の前に

新しグラスが運ばれて来て由佳子は依然

後ろのBOX席の会話に夢中で。

⦅はい・・・

それは当然解ります・・・・⦆

⦅それでね・・・

ここからは絶対に口外しては

いけないよ・・・

解っているね?

私は役職的には岩堀より下だが

人事や役員には今でも岩堀よりは

話が通る立場に居るからね。

君が口外しないと約束するなら

君にも橋元社長にもメリットが

ある話を今からするよ・・・

良いね・・・⦆

何?何?

急に声のトーンが落ちて良く聞こえなにのだけど・・・

と思い由佳子が手洗いに行くふりをしてBOX席の脇を

通る。

すると大原と目が合い

「あっ・・・・」

と大原が声を出すと水島に橋元も声の方を向き

目が合う。

(うわ~

どうしよ・・・

あっでも昨日も偶然飲みに来て

会ったわけだし・・・

ここで知り合いに会うのは何もおかしい

話じゃないしね・・・)

「あっ大原さん?

ですよね~

あれ~こちらは水島代理も~♪

偶然ですね~

いつもお世話になっております~

今日は2回目ですね~大原さんは

あっカスミ・・・じゃなく岩堀主任に怒られてた

から私ご訪問したの気づかなかったかな?」

と仕事中のように由佳子が努めて明るく

偶然を装い先手をうつが水島がチッと舌打ち

したのを由佳子は見逃さなった。

由佳子はその形相に一瞬背筋に悪寒が走り

すぐさまここを立ち去ろうと決意する。

「これはこれは・・・・

常盤広告の美人営業さんじゃないですか

中島さんでしたよね。

確かうちの岩堀とはかなり親しい

ご友人でしたね~

こちらこそいつもお世話になっております」

と水島が『うちの岩堀とはかなり親しいご友人』

のフレーズを橋元に聞かせるように強調して言った

ように聞こえさらに心拍数が上がる由佳子。

「はい。そうなのですよ~

また近々広告をお願いしたします~

それでは失礼致しますね~」

と笑顔で会釈をしその場から立ち去り

すぐに勘定を済ませ店を出る由佳子。

収まらない鼓動が早歩きによりさらに

激しい鼓動に変わっていくこともかまわずに

陸上で鍛えたその脚力での速足はかなりの

速度で由佳子の愛車を停めている

コインパーキングへ向かう。

(絶対に何か悪い事企んでる!

もう少し聞けば全て解ったのに~!

何であそこで大原君声出すのよ~!

助けてあげれたかも知れないのに~

急いでカスミンに知らせなきゃっ!)

そう思い余計気が焦る由佳子がコインパーキングへ

付いた時に自分の駐車番号を確認しようとした

瞬間、右手を掴まれた。

「っ!!

水島・・・・さん・・・」

「中島さん・・・・

ちょっとお話ししませんか?」

低くドスの聞いた声で由佳子の腕を

離さない水島。

繁華街から細い路地を抜けて

夜は寂しくなる小さなオフィスビルが

数件立ち並ぶ所にコインパーキング

はあったので賑やかな繁華街に比べ

反面こちらは人通りも無いので後ろから

追われれば黒のパンツスーツ姿の長身の

女性という目印で探せばすぐに見つけられた

のであろう。

「・・・・・・・・

水島さん痛いですよ・・・・

離してください・・・

お話は次に御社にお伺い

した時に聞きますから・・・」

「そうは行きませんね~

中島さん・・・・

本当にあの店にいたのは

偶然ですか?

もしかしたら大原が岩堀に

何かを相談してあなたが代わりに

見に来たとか言う事はないでしょうね?」

(やっぱり・・・このキツネ鋭い・・・

当たってはいないけど近いし・・・)

「何の事ですか?

私はたまたま飲んでいただけなのですが・・・」

またチッと舌打ちをした水島が

私の手首を強く握り。

「私もここに車を停めているのですよ・・・

少し話しましょう・・・・」

と強引に水島は由佳子の腕を引っ張り

黒のワンボックスカーの後部座席に乗せられる。

途中

離してくださいっ!

何も聞いていませんし聞かれちゃ困る事を話していたのですか!?

と抵抗を試みるも水島は由佳子を車に乗り込ませるまでは

口を開かずに後部座席に乗せられた由佳子はヒールのまま

通常仕様で背もたれを倒し広いスペースになっている

後部座席の奥に押し込まれ後部座席の入り口に水島が座る。

《第2章 日常に潜む非日常 第4話 狡猾な男 中島由佳子 終わり》




第2章 日常に潜む非日常 第6話 疑惑?信じる気持ちと揺れる友情 中島由佳子

水島の愛車である黒のワンボックスカーの

後部座席は座席を倒し大きな荷物でも積める

くらいのスペースを有していてその奥に押し

込まれるように由佳子が乗せられその入り口

由佳子には逃げる際に出口ともなるドアの前を

ブロックするように水島が座る。

「中島さん・・・・」

(何よっ

このキツネそんな目で私を見ないでっ

この男社内でカスミンを見る時もこんな

やらしい目で見ているし!おまけに何か

カスミンを困らせる様な事しようとしている

みたいだし許せない!

許せないけど・・・

さすがに力じゃかなわないし・・・

どうしよ・・・

この男まさか私にエッチな事しようとして

ここに連れて来たんじゃないでしょうねっ

それともただBARで聞いた事の口封じの為に・・・

聞いていない知らないじゃ通じないし・・・

大声出しても人居ないし・・・)

と一瞬で色々な事が脳内を交錯するが

打開策が見つからないまま一言・・・

中島さんと呟かれた口調や声の大きさ

低さが車内の後部座席で座る由佳子の身体を

硬直させる。

「あの・・・

水島さん・・・絶対勘違いしていますよっ

本当に私何も聞いておりませんし・・・」

といつも常盤広告の営業に行った時の様に

明るく愛想よく接して水島の出方を覗う由佳子。

しかし身体が水島の狡猾な眼差し、そして以前から

嫌悪感を抱いていたその声により震え硬直し萎縮

しているのでいつものようにはいかず、まるで嘘を

隠して暴かれた時のような声の震えになっている。

「相変わらず、愛想が良いですね~

中島さん。

同じ美人でもウチの岩堀とはえらい違いだ。

しかしなぜそんなに怯えているのですか?

私はただあなたにプライベートの大事な

話を聞かれたかもしれないから弊社の人間で

ある岩堀とあなたは仲が良いからそれを

黙っていて欲しいとお願いに来ただけですよ・・・」

と車の入り口からジワリと距離を詰める水島。

これ以上後ろへは下がれない由佳子はただ

距離を詰められる恐怖にさらに顔がひきつり。

「ですので・・・・

先程からお話ししている通り・・・

私は大原さんと目が合い初めて

水島さん方がいらっしゃると気づいた

のですからっ

水嶋さんのお話なんて聞こえておりませんからっ」

と由佳子がこれ以上下がれない後ろに下がろうと

身をよじりながら

「だったら・・・

何故逃げるように帰ったのですか?

おかしいですね~

しかしあなたは嘘が上手い方だ・・・

うちの岩堀と違いね・・・・

あの堅物は自分に都合が悪い事でも

咄嗟に嘘がでないタイプでね・・・

ああ親友の中島さんなら知っていますよね

あの堅物インテリ眼鏡の性格も・・・・フフフ・・・」

(気持ち悪い!気持ち悪い!気持ち悪い!

この人嫌い!絶対嫌!同じ車に居たくないっ!

同じ空気吸いたくない~!!)

「そんな・・・

嘘が上手だなんて・・・

酷いですよっ水島さん・・・

あの・・・

でもどうしてそこまで・・・

カスミ・・・あっ岩堀さんの事を

嫌うのですか?」

と由佳子が親友をコケにされること

に耐えれなくなりつい聞いてしまう。

「ああっ!!

どうしてだって~!!!

決まってるだろっ!!

あのデカ尻女っ!!

賃貸部門に20年勤務してきて前責任者の

上妻主任に散々尽くしてきたこの俺を差し置き

主任の座にあのデカイケツで座りやがった!!

たかだか10年程の勤務歴でバコバコ旦那と

ハメ狂ったあげくできたガキを産むために産休を

取った後にだぞっ!!

あのインテリ眼鏡が主任代理に昇進し俺と

2人態勢になった後、俺は次は自分で岩堀が

俺の補佐をするものだと当然考えていたっ!!」

バンッ

と車内に大きな音が鳴り響く程の強い力で

由佳子が座る後部座席を倒して作ったスペースを叩く。

由佳子が水島のさっきまでとは豹変した口調

声色、表情に勢いに圧倒され声すら出ずにさらに

水島が振るった拳が上げた音にビクッと身体を

震わせる。

「なのに・・・

あのデカ尻女・・・

上妻に抱かれて主任になったんだよっ!!」

由佳子が信じられない言葉を水島が発し

これには怯えていた由佳子もさすがに

無意識に声がでる。

「えっ!!

そんな事あるわけない!!

何言ってんの!!?

バカじゃないの!?

アナタっ!」

あまりにもバカバカしい妄想に

ついつい由佳子も怯えを通り越し

怒りに火が付き香澄程では無いが

元来の気の強さが出てしまい相手が

クライアント企業の社員という事も

忘れ強い口調で反論する。

パシーンッ!!

水島の平手が由佳子の頬を打った。

「キャッ!

もうっ痛いわね~!!

何するのよっ!

アナタこんな事して

タダで済むと思ってるの!

アナタが主任になれなかったのは

ただ香澄がアナタより優れてたからでしょ!

そんな前任者に抱かれるって・・・

そんな事!

香澄がするわけがないし、そんなことで昇進が

決まるわけないでしょっ!

そんなバカな妄想をする考え方や

人間性を見抜かれてアナタは後任から外され

たんだわっ!」

また一瞬水島が腕を振り上げたが

由佳子が平手が来ると思いギュっと目を

閉じるが平手が来ずに。

「ふぅっ・・・言うね~

常盤広告の中島さん・・・

俺はね中島さん・・・

証拠を持っているんだよ・・・

岩堀が上妻に跨り腰を振ったね・・・

フフフ・・・・」

「はぁ?

そんなものがあるわけないじゃないのっ!

ありもしない事実を妄想する暇があったら

少しはどうすれば昇進できるか考えた方が

有意義な時間をすごせるわよっ!」

水島が由佳子の罵声に最初は苛立ちを見せていた

ものの何故か余裕がでてきた様子に由佳子も気味の

悪さを感じだし

「まあ良い・・・・

岩堀のお友達のアンタはそう言うだろうが・・・

私はいつこの証拠を岩堀に突き付けばらまかれたく

無ければ辞職しろと脅そうかとチャンスを伺っていたのさ」

(何この自信・・・・

全くのデタラメだと思うけど・・・

カスミンがそんな軽率な事するわけ

がないし・・・)

「それって・・・いつの話なの?」

と由佳子が探りを入れるように水島に聞く。

「おやおや・・・

お友達の中島さんは私の話

信用していないんじゃなかったのですか?」

「信用していないから

適当な事言ったらすぐ嘘って

解るからよっ!

いつ香澄が上妻さんと・・・」

上妻主任は由佳子も面識があった。

何を隠そう今でこそ賃貸部門の広告発注を香澄から

貰っているが以前は香澄が昇進の為に抱かれたと

水島が言う上妻が広告発注の責任者だったからだ。

確かに香澄は上妻の事を仕事の実力で尊敬していたし

由佳子から見ても容姿端麗の上妻は魅力的な

大人の男性にも見えた。

まだ若かりし由佳子に冗談で今度デートしようなどと軽口を

叩いてくるくらいの軽そうに見える性格ではあったが既婚者

でもあり水島とそれほど年の変わらないくらいのキャリアであったと

記憶している由佳子は香澄も勿論、上妻がそのような事をするとは

とても思えなかった。

「いつ頃か・・・・

フンッもうアンタにも・・・

証拠を見せてやっても良いくらいだがね・・・

まさかこの私の車の中でやるとは思って

いなかったからね。

上妻の車が故障中で私が車を貸してやった時に

仕事であの2人が遠出した際に偶然撮れたのさ・・・

俺は自分が女と車でSEXするのを撮る趣味が

あってね。

実は今この姿も撮っているんだよ・・・

フフフ・・・・

そうだなぁ・・・いつ頃・・・

キチンと日付も入っている事だし

ちょっと確認してみるわ・・・」

と水島が助手席のダッシュボード辺りに

視線を送るが

「その前にと・・・・

アンタに逃げられては

計画が全て台無しになるからね・・・」

と後部座席にあったナップサックから

手錠を取り出し由佳子に近づいてくる。

「ちょっと・・・・

ちょっと・・

何する気!!

やめてっ!!

きゃ~!!

触らないでこの変態っ!!

いやっ!!」

水島が嫌がる由佳子の細い手首を関節を極めるように掴み上げ

両手を上にあげてガチャリと手錠

をかけて後部座席の後ろにある上着などを吊るす為の

ハンガーをかけるホックに手錠の鎖部分をかけ由佳子が

両手を上に吊るされた格好で動けなくなる。

水島の車は元々後部座席はカーテンが閉まっていて

外からは由佳子の姿が確認できない。

「ちょっと・・・

こんな事しなくても

アナタの嘘と妄想を

証明するまで逃げないからっ!

外しなさいよっ!」

と脚をばたつかせ暴れる由佳子。

「証明ね~

それでは賭けをしましょうか?

もし私の言っている事が本当なら

今日の事を岩堀に言わないと約束

してくれますか?んん?」

「っ!!

ほっ本当ならって・・・

私にその録画を見せて・・・

ってこと?」

「そうですよ~

私も今日の話はアンタが岩堀に

話してしまうと困りますからね~

岩堀を失脚させれるのは変わりませんが

私も失脚しますから・・・」

「・・・・・・・・・

香澄がそんな事するわけないわ・・・

ではもしアナタが言う証拠が

私がデタラメと判断した場合は

アナタが企んでいる事を全て

話すのねっ!

それで賭けは成立よっ!」

「それじゃ~私の方がリスクが

高いですね~

ではそれで良いのでもし

私が言っている事が本当なら

散々罵倒した中島さんっ!

アンタにお仕置きしますからね~

それで成立で良いでしょう~」

と由佳子の返事も聞かずに水島は

助手席のダッシュボードを開けて

SDカードと思えるような小さなカードを

持ってくる。

「ちょっと待って!

そのお仕置きって何よっ!

そんな条件飲めないからっ」

慌てて反論する両手をホックに手錠ごと

吊るされている由佳子の目の前に来て

中腰になる水島が

「あれあれ~?

中島さんはお友達の岩堀さんを

信用してるんじゃなかったのですか?

だったら賭けに負けるのは私・・・

どんな賭けでも負けなければ罰を受ける

必要はない?

違いますか?」

顔を近づけられとても話題の中心になっている

上妻と同年代とは思えぬ容姿に顔を背けながら

「そうよっ!もちろん香澄を信じているし

アナタのいう事なんて嘘という事をすぐに

証明してあげるからっ!」

「なるほど・・・・

それでは賭けは成立ですね・・・」

と水島が手錠が出て来た黒のナップサックから

ビデオカメラを取り出す。

「これで再生しますから

よ~くお友達のエッチな姿を

見ていてくださいね・・・」

由佳子が水島をキリッとした毅然とした

表情で睨み付け無言でビデオカメラの

画面の部分に視線を送る。

「お~怖いっ怖いっ

さすがはあのデカ尻岩堀の

お友達だ~似たり寄ったりの

気の強さですね~」

とおどけてバカにするような仕草に由佳子の怒りは

爆発寸前だが心の奥底ではもしかしたらという恐怖も

ありましてや力づくで手を拘束されている状態なので

口論に持ち込んでいる間は良いがこの状態では何を

されても大した抵抗もできないのが事実という事を頭では

充分理解していた。

そんなことが頭をよぎる間に水島がビデオカメラにSDカードを

差し込み再生しだした。

まずは自分だけで画面を確認しているようだ。

音量を上げるとザーという音に混じり

声が聞こえる・・・・

『あっ・・・・あっ・・・あぁ・・・』

確かに女性のその時の声に聞こえるがこれが香澄のものかどうか

など解らない。

「声だけね・・・

早く見せて見なさいよっ!」

最後の気力を振り絞り強気で画面を見せるように

水島を挑発する由佳子。

「1番良いシーンを探していたのでね・・・」

と画面を由佳子に見せた水島。

ついにビデオカメラの画面が由佳子の眼前に

見せられ由佳子はその画面を待ちに待ったものを

見る様な気持ちで食いつくように凝視した。

《第2章 日常に潜む非日常 第6話 疑惑?信じる気持ちと揺れる友情 中島由佳子 終わり》




第2章 日常に潜む非日常 第7話 駆け引き 中島由佳子

どうして私は今、こんな男の車に乗っているのだろう・・・

しかも腕には手錠をかけられ吊るされているし・・・

『ゆかちゃん、

何でも興味持つのは

良い事だけど知らない

人には付いて行ったら

ダメだからね』

こんな状況で私は子供の頃に

祖母に言われていた言葉を思い出していた。

今、私は取引先の社員であり

親友の部下でもある男に車に連れ込まれ

手錠をかけられ腕を吊るされ身動きが取れない

状態で目の前で男女がSEXをしているシーンの

映像をビデオカメラの撮影する時に見る箇所に

映され見せられている。

場所はこの車かどうかは解らないが車内のように

見える。

映し出されている2人は・・・

この車内に私を連れ込んだ男・・・

水島は私の親友で取引先の平安住宅の

賃貸部門の主任でもある岩堀香澄と

その香澄の前任者の上妻主任だと言う・・・

親友の香澄が自分が彼の後釜に座る為に

上妻主任に抱かれたのだと・・・

その証拠を今、この水島が私に突き付けているのだ。

『あっあっあああっ!!

あっあんっ!!』

私は香澄と同じ私立中学を受験しそこで知り合った

香澄とは都合大学まで同じ道を歩んだ。

そして私はその学生生活をほぼ陸上競技と

学業に没頭してきた。

種目は走り幅跳びを選択してインターハイの

全国大会まで出場した経験もある。

試合の空気感、あの緊張の中で冷静さを保たなくては

いけない独特の空気感を思い出し画面に映し出される

映像に集中する。

画面に映し出されているのは白くふくよかな女性のヒップ

そのヒップの先にあるくびれた腰・・・

全身を見れないがプロポーションの良さそうな女性に映る。

体型は・・・・カスミンに似ているけど・・・

そのくびれた腰を両手で抑え込むように掴み後ろから激しく突く男性。

2人共顔は見えないが、場所はワンボックスカーの

後部座席・・・

そう今私が居るこの場所のような所・・・

『あっああっあんっ!!』

男性の声が入る。

『・・・・後ろからが好きなんですねっ!

どうですか!?

もっと激しく突きますよっ!!』

『あっあっあああっ!!

いいっすごくいいですっ!!

わたし・・・

いきそうですっ!!ああっ上妻さんっ!!』

男性が女性の名前を呼んでから

「後ろからが好き」なのかと聞いたようだったが

上手く聞き取れなかった。

というかそこだけ音声が不鮮明であったように

思う。

しかし女性が声を上げながら上妻さんと呼んだので

男性の方は上妻主任なのだろうと思う。

顔は見えないが私も彼の裸を見た事はないが

何となく身体つきからそんな感じは受けていた。

知っている男性のこのような姿を見ることに

私は興奮している自分を抑えながら問題は

あの後ろから上妻さんに激しく突かれている女性が

香澄かどうかの検証の為に現役の陸上部員の

時の試合の時の様に冷静さを保とうと心を

落ち着かせながら画面に集中していると

『あっあああっ!!!いくっいっちゃいます~!!』

と女性が果てたと思われる瞬間に画面が止められた。

えっ・・・・

画面を食い入るように見てしまい無意識に続きを

見たいと思ってしまっていた私が画面を止められ

子供の頃のたまに見る事が許されたアニメを途中で

消されて勉強しなさいと母に言われた時と似たような

気分になる。

・・・・充分よ・・・あれで充分・・・・

あんなやらしい映像・・・・

続き何てみたいと思ってなんかいないわ・・・

そう自分に言い聞かせながら

一瞬残念そうな表情をしてしまった自分に嫌悪感を

感じ心の中で叱責の念を浴びせる。

「中島さん~」

水島がビデオカメラを止めて私の方にかなり

距離を詰めて来る。

「どうでしたか?

お友達の濡れ場は?

あの岩堀があんなに

乱れるとはね~

フフフ・・・」

私の目の前に中腰になりながら

そう呟いて来る水島を相手には

せずに私は先程の映像を思い出しながら

考える。

確かあの女性は上妻さん・・・

上妻さんと名前を呼んだあの女性が香澄なら

上妻主任と呼ぶはず・・・

それにもし彼女が香澄なら

左腰の後ろの辺りにほくろが

あるはずなんだけど・・・

今思い出しても確認できない

じゃない!

私のバカっ!

この男がもう1度見せてと言って・・・

素直に見せてくれるか・・・

「フフフ・・・

どうでした?

賭けは私の勝ちなので

今日ここで私と会った事は

岩堀には言わないと約束

してくれますね?

それと今からあなたに少し

私を罵倒した報いを受けて

頂かないと・・・」

と言いながら私のスーツの上着の

ボタンを外しブラウスの上から胸を

触って来る水島。

私は先程までのように感情的になっては

ここは切り抜けれないと思い努めて冷静に

触られている胸など気にもせずに

「顔が・・・

映ってなかったよね?

あれでは香澄とは思えないわね。

男性は確かに上妻さんだと

認めるわ・・・」

と冷静な口調で反論する。

「ほうっ・・・

負けを認めないと?

さすがあのデカ尻岩堀の

親友様だ・・・

強情な所もプライドの高い所も

同じだなっ!」

と香澄に対する恨み言まで

付け添えながらチッと大きく

舌打ちしてから私のブラウスの

上から胸を触っていた手に一瞬

力が入り離す。

「んんっ!!ちょっと・・・痛いっ!

はぁっ・・・・もうっ・・・

私があの映像の女性を

香澄と認めていないのに・・

触らないでよっ!」

と水島を睨み付ける私。

「あん?

このアマ良い加減にしろよっ!

今の自分の置かれている立場を

理解しているのかい?

デカ尻のお友達のさらにデカ尻が!」

と運転席の背もたれを後ろから蹴り

先程の様にまたキレる。

この男かなり情緒不安定の様で

何が原因でキレるか解らない・・・

私は一瞬ビクッとなるがこれ以上

言葉でやりあうとこの男本当に

何するか解らないと思い何とか

この場を切り抜けこの事を少し

でも早く親友の香澄に報告しなければ

と思い思考を巡らせる。

ここはあの映像を香澄と認めて賭けに負けた

風に装えば解放されるか?

しかしその場合はこの事を口外しないと言う

約束はさせられるがそれを守る守らないは別として

彼が言ってるお仕置き?

私が彼を罵倒した事への腹いせにきっと

卑猥な事をされるだろう。

卑猥な事だけなら屈辱ではあるが怪我をするような

事にはならないがこの男の何がきっかけで性格が

ガラッと変わる性質を考えると暴力を振るわれるか

それがエスカレートした場合に最悪、私の命まで危ないかも

知れない・・・

そんな目に合う位なら、あの映像を香澄ではないという

証明を突き付けて、この勝手に始められた彼の

いう賭けに勝ってみる。

その場合香澄への身体を使い昇進したと言う

疑惑は晴らされるがそれで彼が私を大人しく

解放するとは限らない。

さっきのようにキレたらきっと酷い目に合わされる。

どっちに転んでもこのままじゃ・・・・

私は・・・

そんな事を考えていると水島はまた例の

黒のナップサックをゴソゴソ漁り何かを手に

持ち私の前に来て

「あのデカ尻岩堀の友達だからな~

同じデカ尻の

お前も同罪だっ!このクソアマ!!」

と私の横辺りの自分の車であるのにも

かかわらず後部の開閉口であるトランクの

辺りを激しく蹴る水島。

ドガッ!!

「っ!!」

私はどうする事もできずに目を閉じ昔から

荒々しい音が嫌いで暴力的な音を聞くと

身体が強張る癖があり無言で身体を硬直

させながら、ただいくら苦手であってもこのよな

卑劣な男が発するただの妬みによるヒステリックな

暴力的な音に屈する気にはなれず水島をにらみ返すと

「その強気な目が

岩堀そっくりだぜ・・・」

とバッグから取り出していたのは肩や足などを

マッサージするような電動のマッサージ機のような

物でそれをどう使うかはこの年になってそれなりに

経験もある私は容易に想像できた。

ただ私の予測通りだとしても私には水島が手にする器具を

私自身が使用した経験があるわけではなく、ただその分野には

疎い私の脆弱な予備知識と想像の域を出ておらずその器具が

私の身体にどのような影響を与えるかまでは知識も経験も無い

ので言いしれようも無い不安はある。

無知は罪と言うけれど・・・

このな知識は要らないわ・・・・

あれを私にどのように使うかは考えても仕方のない事・・・

しかし彼の思惑通りに事を運ばされるわけにもいかない・・・

私が今日見た彼は既に人格がかなりおかしい・・

元々おかしな人だとは思っていたが

今日この車内で見る彼は異常だ・・・

そしてまたキレ出している彼を刺激しないように

何とか私への被害を最小限に食い止めるには・・・

と冷静に脳幹から全神経に神経を走らせ集中しながら

「ちょっと・・・

ちょっと待って・・・

水島さん・・・

水島主任代理・・・

ねえ・・」

「あぁ~!」

ドカッ!!

また私の左横のトランクの辺りに蹴りが来る。

直接蹴られていない分音にによる恐怖心が煽られる。

「っ!!」

ダメだ・・・

完全に私とカスミンを重ねている・・・

私がカスミンを庇う事により余計に

私をカスミンの代わりにしたてカスミンには

直接できないような仕返しを・・・

仕返しと言ってもただの逆恨みでしょうけど・・・

こんな理不尽に付き合いきれない!

ちょっと・・・

ちょっと待ってっ!!

水島が私のスーツの上着を横に開き

白のブラウスのボタンを外しだす。

抵抗したらキレているこの状態じゃ

何するか解らないし・・・・

本当にマズイ・・・

カスミン助けて・・・

信二さん・・・

誰か・・・

「っ!!

水島さん・・・

お願い・・・

やめて・・・

アナタこんな事する人じゃないでしょ?

お願いっ!」

「うるさいっ!

このデカ尻のスパイ女がっ!

まずはお前からだっ!

ほうかなりデカイ胸してるね~

胸のデカさは岩堀以上だな~

ほうっ今日はまたピンクの

いやらしいブラジャーつけて

んん?このデカイ胸で旦那の

チンポ挟んでんだろ?

お友達のSEXシーン見て

実はもう濡らしてるんじゃね~のか?

あの岩堀の友達だっ!お前も

かなりスケベなんだろ!?えっ!」

と自分の言葉で興奮に興奮を重ねる

水島が私の白のブラウスのボタンを外し

途中から力づくでブラウスを左右にブチブチッと

開いてしまい私のブラジャーの上から揉んでいた

胸に入る力が水島自身の言葉で水島自身が興奮し

強くなる一方でもう愛撫と言うより乳がん検査のそれに

近いような力で揉まれ

「ぅ!!

痛いっ・・・・

水島さんっ

そのことだけどっ

あの・・

ちょっ!いたいっ!!

解ったからっ!

解りましたからっ!!

もう1度だけさっきの

映像見せてっ!

お願いっ!

そうすれば・・・

好きにして良いからっ!!

その代わり乱暴な事は

しないでっ!

お願いっ!」

胸を興奮しながら乱暴に揉んでくる水島に

為す術が無い私は無理を承知で何もしないよりは

マシと思い先ほどの映像をもう1度見せるように

頼んでみる。

私のピンクのブラジャーの右のカップは既に

水島の強引な揉みし抱きにより外れていて

Eカップの胸は露出されていたが手は拘束されて

いるのでどうする事も出来ずにいたが私の言葉に

より水島が乱暴に右の胸のカップをもみくちゃにしながら

乳首を摘まんでいた所作が止まる。

「ほ~う・・・

このエロ女、そんなに友達の

SEXシーンが良かったか?

うん?

まあ・・・・

そんなに見たいなら見せて

やっても良いがもう1度見たら

素直にお仕置き受けてもらうからなっ!」

水島が勝手な事ばかり言っているが

何とかもう1度あれがカスミンかどうかの

検証はできる。

それと少し時間稼ぎもできるだろう・・・

時間を稼げても現状が好転しそうな雰囲気は

無いが水島が先程よりも少し情緒が落ち着いた

のが救いか・・・

と思い水島が持ってきて私の目の前で先程の

シーンを再生する。

やはり・・・

男性は上妻さんである事は確定的では

あるが女性の方はカスミンではない気がする。

「あっ!」

やはりカスミンのほくろがないっ!

左腰の後ろにあるはずのほくろが無い!

これはカスミンじゃない・・・

良かった~

「どうだ?

興奮したか?

うん?」

と水島がビデオを見ている間も私の胸への

愛撫は止めずにカスミンでないと確信はしたが

映像を見ている間も揉まれ続けていて乳首に

対する刺激を与え続けられていた私の乳首は

嫌ではあるが堅く突起してしまっていた。

それを水島が勘違いして上妻さんと水島がカスミンと

言い張る別の女性のSEXする姿を見たから興奮した物だと

思われても仕方がない事ではあるが

「っ!!

それで・・・・

水島さん・・・・

どうすれば私を帰らせてくれるの?

私はもう目的を果たしたから・・・

はぁはぁ・・・

あれが香澄でないと解ったから

あっ!んんっ!!

もう良いの・・・

私はそれだけで満足だから

っ!いっ・・・

アナタとここで会った事

はぁはぁ・・・

BARで会った事も誰にも

言わないわ・・・

勿論香澄にも・・・

・・・・んんっ!!

だから香澄を陥れる様な

事だけ止めてくれたら無かった事に

あっあぁ・・・!

しますから・・・

お願いもうこのまま帰らせて・・・・」

と胸を責められながらも最後の交渉に

出てみる。

あれが香澄では無いと解った時点で私がここに

居る必要も理由も全く無くなった。

後は帰るのみだがこの水島が私をどうすれば

素直に帰してくれるかが問題であった。

《第2章 日常に潜む非日常 第7話 駆け引き 終わり》

あずみ恋 フルHD 無修正動画 AV女優 中出し
凌辱エロメス
クチコミサイトで話題の人気エステサロン

第2章  日常に潜む非日常 第8話 異常者狂乱 中島由佳子

水島の私の右胸を

直接触る手が止まった。

主人のそれよりかなり

強いもはや愛撫と呼ぶには

ふさわしくないそれでいて

性感は与えて来ると言う

今までの私の経験ではない

責められ方をして卑猥な声を

自主的にでは無くとも漏らして

しまった事は汚点ではあるが

私は精一杯最後の抵抗とも

呼べる交渉を持ち掛けた。

今私の右胸を揉みし抱いて

いたこの男は私の知る人種では無い

浮き沈みが激しく、どのワードで急に

キレ出すか解らない危険な男で

言葉によるコミュニュケーションが得意な

私でも地雷を踏む可能性は十分ある。

この水島と言う男をもっと知っていれば

別だが私の知る平安住宅へ営業で訪問した

時に挨拶を交わす水島とはまるで別人だ。

私が知る限りカスミンをいやらしい目で見たり

話し方が気持ち悪く元々嫌いな人種ではあったが

それでもここまでの凶暴性も併せ持っているような

人間とは想像もしていなかった。

そして何より今このように身動きの取れない

状況に至るまで水島に動きをコントロールされ

初めて気づいたが私は内心何処かでこの男を

見下し侮っていたと思う。

それはBARに水島と大原君が怪しげな密談をしているだろう

という情報を昨日、偶然聞いてしまいそれを軽い気持ちで

友人のカスミンの為に探りに行こうと思っていた事そのもの

が好奇心と遊び半分と野次馬根性と言う付加が課された行為

であり、もし見つかってもこのような事態に陥る事など想像も

していなかったからだ。

彼が私をどうにかできるほどの行動力があるとも思っておらず

私と同等と考えるカスミンの部下である彼を自分より下と心の奥底

でそう感じていたのだ。

そして何かが起こっても御せる自信もあった。

全ては私の過信、慢心が招いた結果・・・

だからこのような危険な最後の賭けのような交渉に出なくては

いけなくなったのだ・・・

身体を触られ、平常心を乱しながらも由佳子はここまでの行動の反省も

踏まえ現状を的確に分析しようとその明晰な脳をフル回転させながら気持ち

を落ち着かせようとする。

水島は手を止め、先程、由佳子が苦し紛れに言った言葉の意味を理解

しようとする。

「ほほう・・・・

まあもう良いでしょう・・・

しかしあの映像が岩堀では無いと気づくとは

さすがは中島さんですね~

しかし人の事をコソコソかぎまわり

このまま帰してくれは虫が良すぎませんか?

うん?」

水島は私の胸から離した手で先程の

電気マッサージ機のような物を持ち

またそのキツネのような顔を私に近づけて

来る。

「・・・・・・

やっぱり・・・・

カスミンじゃないんだ・・・

良かったぁ・・・」

つい本心が漏れてしまい

その醜悪なキツネの顔が私の

眼前に来るが先ほどまでの

恐怖で私の心は麻痺したのか

それとも水島の口からあの映像が

カスミンでは無いと告げられ

心では信じ

自分の両の眼で確認もして

違うと思ってはいたが

彼の口から聞かされ安心が確信に

変わった事により安堵したからか

私も普段の冷静さを取り戻し。

「中島さん~

BARからここで私に会った事は

岩堀に言わないという言葉・・・・

私は信用して良いのですかね~」

うんキレてない・・・

キレてないわね・・・キツネ代理・・・

これなら会話が成立するわ。

会話が成立すれば・・・・

対応さえ間違わなければこの場は

切り抜けれる・・・・

この場を切り抜ければ後は何と

でもなるわ・・・

そうよ私なら出来る・・・

「香澄には話さないわ・・・・

あれが香澄でなかったと言うだけで

私は満足よ・・・・

だから・・・

アナタが大原君と何を話していたかなんて

興味は無いの・・・」

「まあ・・・

その話は信じましょう・・・

しかしもう1つの

岩堀の失脚を願うなという

要件は飲めませんね~」

やはり・・・・

そこは譲らないか・・・

私は無言でここですぐさま反論じみた

言葉を発せばまたキレる水島に逆戻り・・・

この異常者はどんな行動に出るか解らないと

思いとりあえず様子を見るために悲しそうな

表情だけ浮かべ無言になる。

水島は相変わらず私の眼前で片手にマッサージ機を

持ちながらまだ何か話したそうにしている。

「・・・・・・

中島さん・・・・

あの映像の女はね・・・・

岩堀では無く・・・・

岩堀では無く・・・・」

えっ?

えっ?

キレそう・・・

何でっ?

えっ・・・えっ・・・

あの映像の人誰なの?

そこキレる所・・・・

と今日この車内での彼との一連の

経験からこの男が多重人格者であるような

恐怖を受けていた私は水島が人が変わる程

のヒステリックなキレ方をする前兆のような

所作を本能的に気づいていた。

マズイ・・・

嫌っ・・・

今キレられたらもう手段が無い・・・

「あの・・・・

あの映像の女は・・・

元・・・私の妻の美千代なのですよ・・・」

「えっ!

え~!!

みっ水島さんって

ご結婚されていたの!?

それに・・・

あの女性が奥様だなんて・・・

えっ元・・・妻・・・・」

驚愕の事実が水島の口から発せられる。

冷静に戻りつつあった私の頭はまた混乱する。

「私に原因があるのですがね・・・

まあ少し聞いていただきましょうか・・・

どうせ・・・

ここで会った事は内緒にしてくれる

との事ですし・・

ねえ!!中島さん・・・」

と、

つり上がった鋭い目で私を睨み付けた

水島は憎悪に憑かれたような表情に変わる。

私は背筋に冷たい汗を感じながらこれ以上

後ろへ身を捩れない事も忘れ身を引いてしまう。

そしてその憎悪の原因が水島の元奥様と不貞行為

を働いた上妻さんか、その元奥様の美千代さんか

はたまたカスミンかそれとも私・・・・

かは今の私には知る術もなくそれ以上に言葉が

口から出ないほどの恐怖に身を戦慄させていた。

それほどの憎悪を・・・

否、

怨念すら感じる水島の表情であった・・・・

私は殺される・・・

その一瞬、本能的にそう思った。

そして動けないまま水島のその鋭い

眼光から目を背けられずにいた。

「あの映像ね・・・・

あの日私は有給を取り愛人と

ゴルフ旅行に行っていた日なの

ですよ。

当時その愛人とは付き合って2年

元妻の美千代は私の浮気を前々から

疑っていたらしいのですがね・・・

私に直接言ってくることは無かった・・・

ただの1度もね・・・

そして疑いも持っていた美千代は

事もあろうか私の上司である上妻に

相談したんですよ・・・」

水島がまたフルフルと全身を震わせ

唇が激しく震えガチガチと上下の歯が

口の震えにより当たる音が聞こえる。

マズイ・・・

マズイ・・・

この人絶対おかしい・・・

奥様を上司に寝取られた悔しさは

解るけど・・・・

もう壊れてるよこの人・・・

ガチガチガチという音が止み

水島が続きを話し出し

私は恐怖に顔を引きつらせながらも

水島の話を聞いているという意志表示の

為首を縦に振りながら

「こともあろうかっ!!!

この私の車で~!!!

上妻を迎えに行き~!!

この車の中で上妻に・・・・

主人が最近別の女性と

会っているみたいなのですが

上妻さん心当たり無いですか?

と聞いたんだ~!!

あはははははっ!!!

はははははっ!!

上妻の野郎・・・

俺が地方の支社に

出張という事で愛人と遊んでいる事を

知りながらっ!!!

バラしたのさっ!!

自分も散々妻が居る身で別の女を抱いていた

クセにっ!!!

え~!!!私が悪いのかい!?

うん!?私だけが悪者かっ!

俺は奴の浮気のアリバイ工作も

仕事のミスも被り奴に尽くしてきた!

お互い女には気を付けないとなっ!

と協力しあっていたのにっ!!!」

ドカッドカッ!!

と急に自分の言葉でまたキレ出した

水島は手に持っていた電気マッサージ機を

いきなり私の股間めがけて押し付ける。

パンツスーツの上から鈍器のようなマッサージ機を

当てられ私は足を閉じようとするが水島が自分の両足で

私の両足を広げ私は腕を吊るされ両足を水島の両足で

抑え込まれたような態勢になり

「っ!!!!」

私は水島の今日1番の狂い方に恐怖で張り上げたい

声すら出ずにただただ恐怖にさらされていた。

少しの静寂の中ガタガタガタッという

車のエンジン音と車内に響く冷房のサーという

音が聞こえるくらい外は静けさを増していっていた。

電気マッサージ機を私の股間に当て電源は入って

はいないもののグリグリ押し付けるようにしながら

叫び過ぎて息の上がっている水島が続ける

「はぁはぁはぁっ・・・・・

あの野郎~!!自分の事は棚にあげて

私の事をバラした挙句・・・・・

事実を聞き泣いている美千代に・・・・・

キスをして奥さんも浮気すれば

楽になりますよっ!

と抜かしやがったんだよっ!!!」

うそっうそっうそっ!!

もう止めて~!!怖い怖い怖いっ!!

この人おかしい~!!

絶対無理っ!!殺される~!!

私はもうただただ恐怖という感情しか

湧いて来なくて友人の為に軽い気持ちで

この男の事を探ろうとした事を心底後悔していた。

「はぁはぁはぁはぁっ!!!

ははははははっ!!!

そうさっ!浮気をした私が全て悪いんだよっ!!!

そうさっ!私が全部悪いのさっ!!

あの野郎そんな私を素行が悪いとの理由で・・・

自分の後釜にはすえずに・・・

岩堀を主任に押したのさっ!!!

はははははっ!!!

なあ~中島さんよ~

アンタ安心してたが岩堀は上妻に

やられているよっ!!1度だけだけどなっ!!

証拠は無いが上妻が饒舌に語っていたからな~!!!

あの岩堀の眼鏡に自分の精子をぶっかけたとなっ!

はははははっ!!!残念だったね~中島さんっ!!

奴はこの私に自分が部門長になったら飛び級で

主任を越し昇進させてやると言ったが未だに

何の音さたも無しさっ!!!ははははhっ!!」

と狂ったように叫び、狂った用なアクションを繰り返し

ながら私は股間に痺れを感じた。

ブルルルルッ!!!!

「っ!!!!!

んんんんんんっ!!!

いっいたっ・・・・

痛いっ!!水島さん・・・・・

それ離してっ!!」

水島が私の股間にパンツスーツ越しに当てていた

電機マッサージ機の電源を興奮のあまり入れてしまい

さらにグリグリと押し付けてくる。

水島の足で両足を開かされ体育座りの足を広げた

ような態勢でロックされている私は手も使えずどうする

事もできなまま狂った水島の為すがままになるしかなく。

「は~はっはっはっ!!!

これが事実さ~!!

ここで会った事を言わないという

アンタの言葉は一応信じるがね~

私はそもそも人を信じて陥れられた

経験があるのでね~

今ではもう誰も信用していないのさっ!

一応約束を

破った時の為にアンタの恥ずかしい

映像を撮らせてもらうよ~

は~はっはっはっ!!

うん?痛い?

気持ち良いの間違いだろっ!!

え~!!」

と水島の私の股間に押しつけて来る

マッサージ機の振動が激しくなったような

気がしたのと同時にその音の激しさも増す。

ブルルルルルッ!!!ブルルルルルッ!!!

「ひっ!!!!

んんんんんんっ!!!!」

水島が押し付けた電気マッサージ機が

パンツスーツ越しに丁度私の陰核部分を

に激しすぎる振動による刺激を与える。

私はその部分は自分でシャワーを浴びる時に

少し強めの水圧のシャワーがたまたまかかって

しまっただけで仰け反ってしまうほど弱い箇所

であるのに・・・

これはダメっ!!

刺激が強すぎる!!!

さっき水島が狂った時に言った

カスミンが実は・・・・

という言葉も気になるけど・・・・

もっもうそれどころじゃない・・・・・

私は口を真一文字に結び

極力声が出ないように耐えながら

スーツ越しに激しさを増していく刺激と

戦いながら頭はかろうじて動くが身体が

動かないもどかしさに打ちのめされそうに

なりながら紙一重の所で意識を保っていた。

「この姿はこれでしっかり撮って

るからね~中島さんが激しく逝く

姿見せてもらいましょうか~んんっ?」

ブルルルルッ!!という狂気の音が

私に早く楽になってしまえとせかす

ようにすら感じ私はこれ以上後ろへは

身を動かせない状態で後ろへ移動しようと

身体が勝手に股間から来る未だかつて感じた

事の無い未知の刺激から逃げ出そうと後ろへ

身を捩るとバウンドするかのように押し戻され

下半身が前後するかのような動きになり股間から

来る刺激がさらに増す。

「んんんんんんんっ!!

んぐぐぐぐ・・・

ひぃっ!!!あっ!!!」

・・・・・・・・・・・・・

うそっ・・・・

私・・・・

股間から尿意とはまた別の放水する

感覚を感じ、今まで数える程しか感じた

事の無い絶頂感と共に私は屈辱的な

放水を犯してしまった。

「は~はっはっはっ!!

中島さん~ビシッと決め込んだ

スーツがビショビショじゃないですか~?

あ~あ~人の車をこんなに水浸しに

してしまって・・・・」

と言いながら抑えていた足をどけて

マッサージ機を離しやっと足のロックから

解放された私のパンツスーツの股間部分と

座らされていたシートの股間部分は水浸しに

なっていた。

「中島さんのおもらしのシーンは

これにバッチリ映っていますからね~」

と放心状態で息の荒い私に自慢げに

車内の屋根の右斜め上を指す水島。

許せない・・・・

この男、親友のカスミンを陥れる悪だくみだけでなく

この私にこんな屈辱まで与えるなんて・・・

許せない・・・

許せないのは水島?

あのようなたかがマッサージ機で

絶頂にまで導かれ・・・

今まで潮を吹くなんてAVの世界だけだと

思っていたのにこのような容姿も心も

醜い男の前で初めて吹かされたこの私の身体?

何が許せないの?由佳子・・・

あなたは負けたのよ・・・

このキツネのような容姿の醜悪な水島ごときに

負けたの?

私・・・

何に?水島に?マッサージ機に?快感に?

いや・・・・私は快感なんて感じていないわ!

それにこの私があんな卑劣なキツネに負けるわけない

今まで味わった事の無い刺激から来る快感と

初めてしかも着衣のまま吹かされた潮吹きの

衝撃と混乱が肉体と精神を疲弊させて弱気な

思考が頭をよぎるがそこは元インテリ女子

アスリートの由佳子。

どのような状況からでもプラスのベクトルへ

考えを自動的に戻させる強気な性格はその

辺の男性じゃ太刀打ちできないのは当然で

見事な芯の強さにより先程絶頂を迎えた

33歳の熟れた男好きのする身体に残る

初めての種類の快楽の余韻に浸りながらも

徐々に引いて行く余韻とともに思考も回復

してきて。

「・・・・・・・・

はぁはぁはぁ・・・・・・

これで・・・・・・

帰って良いの?

はぁはぁはぁ・・・・・・」

水島が満足したかと確認したかった

為に絶頂感が徐々に引いていきやっと

話せる状態になった私が聞く。

「ええ。

宜しいでしょう~

アンタが今日の事を

岩堀に話した場合は

アンタが電マでお漏らしした

姿を常盤広告のHPに送信し

アンタの自宅にも送りつけますからね~」

卑怯者・・・・

と言いたかったがまたキレられたら困るので

息を切らせながらこくんと頷いた私。

ここからじゃ手が届かないけど・・・

あの場所に私を撮ったカメラがあるのね・・・

あのSDカードさえ抜き取れれば・・・

もうここまでされたのだもの・・・

あのSDカードを水島に気づかれずに

抜き取るには彼を他の事に集中させるしか

ないわね。

代償はあるけど・・・・

こんな恥ずかしい映像をこの男に持ったままに

されている方がよほどリスクは高いわよね。

「ほほう~

どうされましたか?

中島さん・・・・

潮吹きは初めてですか?」

と言いながらマッサージ機で股間を

責められ激しく濡らされてしまって

以降抵抗の意志を見せなくなった

私に安心感を覚えたのか水島がやっと

私の手の拘束を解き手錠を外してくれた。

このまま帰らせてくれるというのは本当だろう。

しかし今度は私に帰れない理由が出来てしまった。

卑猥な女性を演じるのは私のプライドが許さないが

あのSDカードを気づかれずに引き抜くのは彼を

私に集中させ上手く気づかれずに抜くしかない

片手があそこに届けば・・・・

「はぁはぁはぁ・・・・

手が・・・

痛い・・・・」

と手錠を外された私は手を撫でながら力が抜けた

ふりをして車内の右側丁度真上に撮影されたカメラが

仕込まれている下のドアにもたれかかり

「手荒な真似はしたくなかったのですがね~

中島さんが色々嗅ぎ回るからですよ~」

どの口が・・・・

と言いたいのをぐっと堪えながら

「ねえ・・・・・

水島さん・・・・

さっきの話・・・・・

同情したわけではないですが

解りますよ・・・・

上妻さんって・・・

酷いですね・・・・」

と水島の話を聞き少し

心が動かされたような芝居を

し水島の警戒心を解くように

キツイ口調は止め好きな男性に

話すような口調を演じる。

すると細いキツネのような目を

見開いた驚いたような嬉しそうな

表情の水島が私に近づいてきて

「解ってくれますか~?

中島さんっ!

貴方はやはり岩堀とは違うっ

良い方だ~」

と私の両手を握り

解るわけないでしょ!自業自得だし・・・

気持ち悪いっ触らないでっと思うも

「ええ・・・

可哀想な水島さん・・・(色々な意味で本当に

可哀想で残念な人だわ。アナタ)

色々つらかったのね・・・」

と握られた手を撫でながら私は内心水島が

上妻さんやカスミン、私に示したような憎悪

以上の憎悪を腹に据えながら顔では子供を

見る様な表情を作り水島を母性で包み込む

ような芝居をした。

悪魔に対抗するにはこちらも悪魔になるしか

ないのだ・・・

もうここに居る私は中島由佳子ではない

私の中の悪魔が自分にそう言い聞かせた。

あのSDカードを抜く為に私はこの気持ち悪い

男性に手を握られる以上の行為をして何とか

自然にあの場所に手を届かせなければならないのだ

と覚悟を決めた。

《第2章 日常に潜む非日常 第8話 異常者狂乱 終わり》






第2章 日常に潜む非日常 第9話 帰宅 中島由佳子

私が自宅のマンションの807号室に帰宅できたのは

日が変わり少ししてからだった。

今私は帰宅後自宅のマンションのバスルームで

シャワーを浴びている。

帰宅した時、主人の信二さんはまだ起きていて

「信二さん遅くなってごめんなさい。

未来はもう寝た?」

「ただいま~由佳子。

未来は自分の部屋で寝ているよ。

まぁたまには良いよ~

今日は香澄ちゃんと話し弾んだみたいだね~」

と優しく出迎えてくれた。

「うん。

話が弾み過ぎて2件目で飲み過ぎたみたい・・・

お風呂に入ってくるね」

と主人とは目を合わさずにバスルームに向かう私。

主人の優しさが痛かった・・・

バスルームに向かう私に信二さんは

「由佳子?大丈夫?

何か腰がふらふらしているけど?

由佳子がそこまで酔うなんて珍しいな~

先に寝てるからゆっくり入っておいで」

私は振り向かずに首を縦にだけ振り

今バスルームに居る。

~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~

3時間前・・・・

私は取引先の住宅会社の賃貸部門の

主人代理であり友人岩堀香澄の部下でも

ある水島の車の中に居た。

私の友人香澄に対する少しの心配と

多くの好奇心から招いた行動が災いし

私がスーツ姿のまま水島の手に持つ

マッサージ機により強制的に絶頂に

導かれた姿を録画されたカメラの中から

SDカードを抜きだし見つからずに持ち帰る

為に水島に同情したふりをし彼の欲求を

満たしてあげるふりをしていた。

彼を私の身体に夢中にさせその隙に

何とか態勢が中腰くらいになりカメラの

ある窓側の方を向くことができれば手が

届く。

カメラの構造は解っている。

手が届けば2秒もあればSDカードを取り出し

口の中にでも含むかスーツのポケットに

みつからずに入れることができれば大丈夫だ。

その為に水島の私に対する警戒心や敵愾心を

解くことが必要だった。

悪魔を御すには悪魔になるしかなかった。

私は自分を淫らな女と思い込むようにして

手を握って来た水島の手を握り返し

先程散々弄ばれた、まだスーツの前は

開かれてブラウスのボタン全て開いたままで

ブラジャーも片方は外れ落ちEカップの胸が

露出している状態の胸に水島の手を当てる。

そして優しく水島を見つめながら水島の頬を

撫でてゆく。

「おっお~

中島さん・・・・

中島さんっ!」

水島は狂ったように私の右胸をきつく

揉みだした。

「んんっ・・・・

水島さん・・・・好きにして良いからっ

優しくっ

痛いよ・・・

水島さん・・・・」

「はぁはぁはぁっっ!!

中島さん~!!

あの常盤広告の中島さんの

身体を自由にできるなんて・・・

しかも合意の元なんてそんな

幸せ者は皆誰だって興奮して

力が入り過ぎますよ~!!」

この男元々こういう愛撫の

仕方しかできないんだ・・・

仕方ない・・・

死にたいくらい気持ち悪いけど・・・

拡散されたらそれこそ自殺物の映像

握られてしまったんだ・・・

あれを何とか取り返すまでは機嫌よく

しておいて貰わなければそれに私が

この車にまだ居座るのにもこうするしか

無い・・・不自然に思われずにSDカードの

ある場所にまで手を伸ばすチャンスはこれしか

無いんだ。

「はぁはぁはぁ・・・

完全に胸は中島さんの勝ちですね~

岩堀何か目じゃないですよ~

この胸は~」

むぎゅむぎゅっぎゅっぎゅっ・・・・

とかなり強い力で私の胸を揉みくちゃに

する水島は興奮してくると良く喋るタイプの

ようでその醜悪な容姿から発せられる彼の

口調、言葉、声の全てが元々私を苛立たせるので

私はスーツの上着を剥ぎ取られブラウスにブラジャー

を脱がされ私を押し倒し何かを言おうとした水島の首に

手を回し絞めてしまいたい衝動を抑え首の後ろに手を

回し水島を引き寄せキスをした。

一瞬見せた水島の嬉しそうな表情がより一層私の嫌悪感を

増長させた。

私はもう半ばやけくそではあったが自分から求める

女性を演じ過去の経験の全てを想起しながらどのような

キスが男性が喜ぶのかをチョイスして水島の唇に

舌を這わせ水島の口内に私の舌を侵入させてゆく。

嫌悪感で私の水島を引き寄せる手に力が入るが

水島には性感や性感を求める欲求から力が入って

いると思われたかも知れないがそう思ってくれて

いるなら私の演技も上々である。

水島は自分の口内に侵入してきた私の舌を自分の

舌で吸い取るように吸い逆に私の口内に舌を侵入させて

来る。

手は私の胸を散々揉みし抱いたのでついには私の

パンツスーツのベルトを外しにかかっている。

何処まで許すかと決めた状態でこのような

水島を篭絡させる演技に出ていなかったがさすがに

容易に目的が達成するとは思ってはおらず覚悟は決めて

いたのでこのままいけば裸体をこの悪魔に晒す事に

なるが私はこのまま淫らな女を演じ続ける。

水島と私が舌を絡めあった後、水島を引き寄せて

いた私の腕から彼自身離れるように少し身体を浮かせ

水島は寝かされている私の下半身の方に身体を移動

させ先程舌を絡ませ合いながら外した私のパンツスーツの

ベルトを外しパンツスーツのホックも外しファスナを下げる。

ブラジャーとお揃いのピンクのショーツが水島の目に晒され

私は羞恥と屈辱で耐えがたい気持ちになるが今は淫らな女性を

演じ自然にカメラの位置まで手を伸ばせる態勢に持っていく必要が

ある。

水島がパンツスーツを脱がそうとパンツスーツの腰の部分を持ち

ずらそうとするのを腰を浮かせ脱がせやすく協力的な姿勢を見せる。

「お~いつもパンツスーツ姿しか見た事なかった中島さん

の美脚をやっと拝めましたね~

このムチムチ感も溜まらないですがこの下着姿も最高ですね~

フフフッ既にさっき潮吹いているから下着もスーツもびしょびしょ

じゃないですか~」

と口を開かせたくなかったからキスをしてまで私の口で

ふさいでいたがまた饒舌に話し出す水島。

「さあ・・・

中島さん・・・さっきの電マよりもっと

気持ちよくしてあげますよ・・・

私を慰めてくれているんでしょ?

それなら私も気持ち良くしてもらわないと・・・」

「・・・・・・・・(お願いだから死んでっ

口を開かないで・・・もう息をしないでよっ

この男)・・・・ええ。良いですよ・・・

それでは水島さんも脱がなきゃ・・・」

思いっきり顔が引きつっていた気がするが

見ようによっては恥ずかしそうにしているように

も見えるだろう。今の水島ならそう受け取るはず。

水島は私のパンツスーツを完全に足から抜き取ると

ひとしきり太ももに手を這わせ内腿を揉みし抱かれ

ピンクのショーツの上から股間に手を当てて来る。

「あっあああっ!!(気持ち悪い気持ち悪い!)」

私は感じたふりをしてやや大きめの声を上げる。

「はぁ~良い肉付きの下半身ですね~

中島さんっ!岩堀のようにミニスカートを

履けばきっと似合うのにどうしていつも

パンツスーツなのですか?」

「あっあっああっっ!!

パンツの方がっ!あっああっ!

動きやすいですしっ・・・

んんんっ!!そこっああっ!!

(気持ち悪い触り方しないで~

・・・・気持ち悪い癖に

何でそんなに慣れてるの!

いやっいやっこんな男に

なんて絶対に感じないんだからっ)」

私はショーツの上から私の弱い陰核の

部分を拳を作り中指だけ少し突きだすような

拳でその中指の部分で擦られその力加減が

徐々に強くなってくるに連れもう芝居で感じているのか

本当に感じているのか解らないくらい声が出てしまって

いた。

そして感じている私を見て気を良くした水島は

その突きだした中指を私の陰核にショーツの上から

擦っている第二関節を激しく振動させるように手を

動かし始めた。

私も今まで男性と身体を重ねてきた経験はそれなりには

あるがこのような奇怪な行為はされた事も無くまた未知の

快感を与えられる。

もう芝居ではなかった・・・

「あっあっあっああああっ!!!

うそっ何それっ!!

いやっあああっ水島さんっ!!!

いや~またっまたっきちゃうっ!!

止めてっ!!止めてくださいっ!!

はぁぁぁぁっっああああっ!!!」

・・・・・うそ・・・・また・・・・

私は今日2度目の絶頂に2度目の潮吹きを

させられた。

今度は機械では無く私が嫌悪し今や憎悪の対象にも

なりつつある水島のその手で。

「中島さんはかなり吹きやすいですね~

本当にさっきの電マが潮吹き始めてかな?

こんなスケベな身体にスケベな肉付きなら

SEXレスでもないでしょうに?

ご主人もほったらかしにしないでしょ?

美人ですしね~」

もう黙っていて欲しい・・・

そう思う水島が私の羞恥を煽る言葉を次々に

発するたびに私の放水をした場所はまた熱く

潤う。信じたくない信じられない、しかし事実今

私は久々の絶頂をさせられた。

私は主人の信二さんを愛している。

水島が言うようにSEXレスになんてなって

いないし欲求不満でも無い。

ただ私は信二さんとのSEXでは絶頂を迎えた事は

無かった。

しかしそれに不満を感じた事も無かった・・・

それが愛する信二さんでは無くこんなキツネの

ような卑怯な男の手で弄ばれ絶頂を迎えた事実を

受け入れたくなかった。

私は絶頂の余韻で肩で息をしながら仰向けで動けずに

いると水島が2度の潮吹きで既に履いている事も心地悪い

くらいのピンクのショーツを脱がしにかかる。

もう芝居をする余裕も無いが・・・

いや必要が無いのかも知れないが・・・

私は目的である私の淫らな姿を収めてあるあの

カメラにささるSDカードの奪取だけは成し遂げる

事は半分放心状態の意識の中でもしっかりと覚えていた。

息の上がる私の腰に手を回し水島は私をうつ伏せにすると

水島もスラックスを脱ぎ、赤の趣味の悪いボクサーパンツを

脱ぎ出す。

水島はぐったりした私の横に自分の脱いだ赤のボクサーパンツを

投げ捨て私の身体の下半身の下にもぐりこみ私の眼前に水島の

下半身が来てお互いの眼前にお互いの下半身がある状態で私が

上で水島が下と言う格好にさせられる。

「さぁ・・・

常盤広告の美人営業の

中島さんのフェラチオの

テクニックを見せてもらいましょうか?

中島さんばかり気持ち良くなってたんじゃ

私慰めてもらえてないですからね~」

また好き勝手な事を・・・

とは思うが彼を誘ったのは芝居だとしても

私の方、口でするくらは覚悟していたしもしかしたら

このままその先もされてしまうかもしれない・・・

最悪その覚悟はしていた。

その時に私が右ドア側に立って手を付き後ろから

彼に責めさせたらカメラの位置に手が届くという

作戦を考えていた。

最後の手段ではあるがもうここまでされてしまえば

何をどれだけされようが今日1日だけの我慢と思うように

していた。

そこまで覚悟は決めていた。

しかし・・・・

私は今眼前に全く予想していなかったものを目にしている。

「あっああああっ・・・」

股間から快感が襲う。

中島が舌で私の陰核を舐めだしている。

しかし今私の眼前にあるものはこれまで私が

見て来た物ととても同じカテゴリに属す物とは

思えず躊躇していた・・・・

「あ~中島さん、岩堀より尻でかいんじゃないですか?

しかし中島さんのここは良く濡れますね~

あ~こんな丸い尻見てたら岩堀思い出してきて

また腹がたってきた!」

パシッ!!バシッ!!バシンッ!!

「ひっ!!あっあああぅ!!

いやっ水島さん叩かないでくださいっ」

「私が舐めて気持ち良くしてあげてんだから

中島さんもしてくださいよっ!

こんな大きな尻を私に押し付けて自分から

尻振って気持ちよくなってるんですからっ!

フェラチオくらいしなきゃっ!」

パシンッパシンッ!!

「はぁぁぁんっ!!あっあっ・・・

はいっしますっ!しますからっ・・

お尻叩かないでっ!!ああっ!」

私は口で水島のをする気はあった。

あったがその見慣れないサイズのまるで

カラオケのマイクのような水島の物にどう

対処して良いか解らずにいると水島から私の

ヒップへの激しい張り手の応酬と陰核への舌

での責めに加え股間の中へまで指を挿入され

それを激しく前後に動かし指を折り曲げまるで

私の弱い部分を知っているかのような責めを加え

られるとやっと覚悟を決め水島のその凶器のように

見える肉棒の先に口づけしだしたが口で水島を慰める

余裕がないくらい私は私のヒップの下で居る水島の

責めに性感を与えられてしまい水島の肉棒を握りしめ

ながら声を上げてしまう。

「ひぃぃっ!!あっあっあぁぁぁぁぁ

水島さんっ!!そんなにされるとっ!!

私ができないですからっ!!

あっあっあああっ!!いやっ!!」

「中島さんっ!こんなにデカイ尻振って

そんなにこれが気持ち良いですかっ!

私まだ指1本しか入れてないのに指を

思いっきり締め付けてきてっ!ええっ!

このデカ尻がっ!!

このっ!!デカ尻岩堀っ!!

私の主任の座に座ってるデカイ尻は

この尻かっ!!ええっ!!」

バシッ!!バシンッ!!バシンッ!!バチ~ン!!!

「ひっ!ひぃぃぃっあぅぅぅぅっ!!

いたいっ水島さんっいたいですっ

私香澄じゃないですからっ!」

うそ~この状況でまた狂ってきたこの人

私のお尻見てカスミン思い出したの~

あぁ・・・

でも・・・

うそっ・・・

3度目は嫌~!

プシュ~!!!・・・・・

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!

あぁぁぁぁぁっ!!あんっ!!!」

私は水島の指により今日3度目の潮吹きをさせられた。

私はそのままヒップを水島の顔に埋めてしまい少し動けずに

居たがまたヒップへの張り手の痛みで気がつく。

バシーンッ!!

「こら岩堀!!

水島主任様の顔にデカイ尻

乗せてんじゃないよっ!

ほらっ!はやくどけろっ!

このデカ尻インテリメガネっ!

しかもなんだ?このオマンコは?

だらしなくビショビショに濡らしやがって!

ああっ!お前は主任代理なんだから

お前が俺に乗るんじゃなくて俺がお前に

乗るんだろうがっ!」

バシッ!ビシッ!!バチーーーン!!!

「きゃっ!!ああっ!!

もっもう許してください・・・・はぁはぁはぁ・・・

ごめんなさいっごめんなさいっ!

水島さんっ私香澄じゃないですからっ

あっあああっ!!!いやっ!!」

どうなってんのこの人?

何で私がカスミンなの・・・

というか・・・・

この人カスミンにこんな卑猥な事しながら

カスミンを罵倒したいっていう願望があったの・・・

3度目の絶頂を迎えもう体力には自信のある私も

これ以上弄ばれたらSDカードを抜く前に力尽きてしまう

と思い、仕方なくこのまま水島に付き合い挿入をさせる決意を

した。

避妊具なんか無いだろうし・・・

もしあったとしても付けてというとまた水島が

どのような人格の変貌を遂げるかも解らないので

危険日ではないので避妊は諦め・・・

ただあの凶悪な水島のマイクのような肉棒が

本当に私に挿入可能かどうかという疑問と

あのような物が挿入されるとどうなるのかという

不安はあったがこれで最後だと思い今度は

淫らな女を演じるのではなく水島が狂って私を

カスミンだと思い込んでいるのでそれに合わせる事にする。

「水島主任(ここはこう呼ぶべきよきっと)

私・・・・もう水島主任のが・・・・

欲しくなっちゃいました・・・」

相変わらず私のヒップを叩いたり揉みし抱いたり

している水島に早く終わらせSDカードを取る為に

私から誘う。

「ほうっ

岩堀っ!

それならこの水島主任様が

お前のけしからんデカ尻お仕置き

しながらお前のだらしないオマンコを

お仕置きしてやるっ!

尻をこっちへ向けろっ!」

バチンッ!!

と最後にまた思いっきり

私のヒップを打つ水島。

「きゃっ!!(もう何でお尻ばっかりそんな

に叩くのよっ)はぁはぁはぁ・・・あっ

水島主任・・・私立って後ろからされるのが

好きなのです・・・・

この格好で・・・・してください・・・」

私は後部座席、右側のカメラがカーテンの桟の上にある

丁度その位置に手を付き水島に向けてヒップを突きだす。

こんな屈辱的な格好も生まれて初めてしたが何故か達成感が

込み上げてきた。

もう少し手を動かせばカメラのSDカードを抜けるところまで来ているのだ。

「岩堀~!!!

お前のこの尻を眺めながらお前を

犯すのをどれだけ待ち望んだかっ!

本当にデカイ尻しやがって!えっ!

お前みたいな堅物旦那にも抱いて

もらってないんだろっ!

この水島主任様が旦那に代わって

生意気なお前をしつけてやるからなっ!」

まだ私をカスミンと思っているみたいな水島は

私の腰をぎゅっと掴むと私の股間に堅い鈍器の

ような水島の男性器を押し付けて来る。

グリグリこすりつけられるが中々入らずに

私の股間の入り口が徐々に水島の男性器に

よりこじ開けられていく。

ズズズズズッ・・・・・ズリュッ!

先端が入った瞬間少しの痛みの後に信じられない

程の挿入感に全身を電流が流れたような感覚が襲う。

「ひっ!ひぐぅぅぅ!あっ!あぁ・・・・・(何これ!ありえないっ!)」

「どうだっ!岩堀っ!!お前やっぱり旦那としてないから

ビショビショのくせに入りにくかったが先が入ったらあとは

ガンガンお前をしつけるだけだからな~覚悟しておけよっ!

岩堀香澄主任代理!」

水島は自分が何故か今主任で、カスミンが主任代理であるような

妄想にふけっている。

犯している相手は私なのに・・・・

もうこのままカスミンの身代わりででもSDカードさえ手に入れば

問題ない。

水島の特異過ぎる性癖や人格の事を深く考えるのはよそうと

思い少し手をずらしカメラの方に近づけると

ズンッ!!!と身体全身を貫かれるような痺れと

その痺れの後に全身に股間から広がる快感、

いやこれは脳から全身に広がっているのか・・・

また初めて味わう快感の類が私の意識を支配し始める。

信じられないが挿入半ばで私は1回達してしまった。

そして後ろからさらに激しく力強く私を貫こうと奥に侵入して

くる水島の規格外のサイズの様に思える男性器により

私は車内側面についた手を動かせずに身体を支えこの態勢を

維持するので精一杯だった。

「さらに奥にいくからなっ!岩堀っ!」

ズンッ!

「ひっ!!!(うそっ・・・・こんなのありえない・・)

えっ?まだくるっ!!あっああああっ!!!」

「どうだ?岩堀?お前の旦那はここまで届くか?

ここのゾーンの入り口狭かったからな~?

お前ここまで男を入れさせたの初めてみたいだなぁ?

ははははははっ~!

この水島主任は岩堀香澄の初めての男ってわけだな?

うん?」

水島が私のヒップをぎゅっとお肉がねじれるくらいきつく

掴みながら1番奥まで押し込んだ水島自身をゆっくりと

前後に動かし出す。

その慣れないサイズに最初は快感とともに苦しさもあったが

今私は苦しさが無くなり未経験のこれまで感じた事のないレベルの

快感に耐える為、水島の力強い押し込みに身体を崩れ落ちるのを

防ぐために両手で車内の右側のドアに張り付くように支えている。

「ああああっ!!!水島主任っ!!

中がッ!!こすれるっ!あああっ!

こんな所までっ!!来た事ないっ!!

ああっ!!」

水島がゆっくりの前後の打ち付けから徐々に

ペースを速め車内に響くグチュッグチュッという

音にパチンパチンッ!という私のヒップと水島の

下腹部が衝突する音が混ざりそのパチンパチン

と言う音が激しくなるにつれて私の脳幹を襲う

絶頂せよというサインが挿入後もう三度出される。

「んんんんんんんっ!ダメッ!」

私はこんなに絶頂したのは勿論生まれて初めてだが

水島の男性器挿入後の3度目の絶頂を迎えた時に無意識に

手に掴んでいたものを確認するとカメラのSDカードだった。

SDカードを握りしめ後ろからまだ悪魔の形相で

私のヒップを鷲掴みにしながら激しく打ち付ける

水島の方を振り向き確認するが気づいていないようで

私はこの瞬間勝利を確信し手を口の中に入れ卑猥な

表情を浮かべながらSDカードを口に入れ頬と歯茎の間に

隠した。

目的は達成したが水島とのSEXは終わる様子がなく私は身体を

支える必要が無くなったのでそのまま四つん這いのような態勢に

徐々になっていき水島はまだ私をバックから突くのをやめない。

「あっあっ・・・・あああっ!水島主任・・・・

はぁはぁはぁっもっもうお願い終わりにしてっ

私っこれ以上されたらっあああっ!!!」

バチンバチンバチンッ!!!グチュグチュグチュッ!

「どうだ~!気持ち良すぎておかしくなりそうか!岩堀っ!

言ってみろっ!逝くときに逝くと言えたらお仕置きは

終わりにしてやるからなっ!」

「あああっ!もう何度も逝っていますっ!!

あっあっあああっ!!気持ち良いですっ!

香澄逝っちゃう~!!!!」

私はカスミンのふりをしたまま水島に言われたように

今日もう何度迎えたか解らない本気の絶頂を迎えた。

この後うつぶせで動けなかった私の身体を隅々まで

手でお肉の感触を味わうように揉みし抱かれた後

私はもう1度正常位で犯され水島は私の顔に射精した。

勿論私も何度も果てていた。

私は息が整い服を着ながらSDカードをスーツの上着の

内ポケットに隠し、私を完全に信用していた水島にこれで

私も水島さんに会った事言えなくなっちゃいました・・・

と笑顔で言い残し車を後にして自分の車で帰宅してきたのだ。

道中水島のSEXのダメージが運転すらままならなくするほど

股間の芯にまで残っていてその股間がすぐに潤ってきたことに

動揺しながら今日あったことの何処までをカスミンに報告しようかと

考えていた。

水島は私としたSEXを最後はカスミンとしたのでは無かったと理解して

いたようだ彼は精神に何処か欠落した部分があり極度に感情が昂ると

現実と妄想の境目が無くなるような極めて危険な人物だと今日の経験から

心底恐怖した。

そして・・・・

主人の信二さんを仕方なかったとはいえ裏切ってしまった事に後から罪悪感が

押し寄せ運転をしながら涙が勝手にこぼれてきた。

~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~


いくら念入りに洗っても綺麗になっていく気がしない・・・

自宅のシャワールームで身体を洗い出し既に10分は

経っただろうか・・・・

シャワーの水圧を股間に当てるだけで水島との行為が

頭をよぎり潤ってくる股間が恨めしい。

(好きな・・・愛している人では逝かないのに・・・・・

好きじゃなくても・・・嫌悪感を抱く程の相手でも

逝くんだ・・・・あんなに・・・・)

シャワーを浴び終え薄い藤色のお揃いの下着に身を

包みパジャマ代わりの長めのTシャツを被るように着て

子供部屋で愛娘の未来の寝顔を確認し信二さんが眠る寝室の

ベッドへ潜り込んで行った。

(平日だけど

明日が休みで良かった・・・・・

まだ入っている気がする・・・

ごめんね信二さん・・・・

愛しているよ・・・・

本当にごめんなさい・・・

でも明日以降・・・・

カスミンに今日の事どう言えば

良いか?

水島の悪だくみは欠局カスミンの

足を引っ張る事だとしか解らなかった

からな~

具体的に何をしようとしているのか・・・・)

と主人信二に対しての謝罪と今日起こった

非日常的な1日を思い起こしているうちに

激し過ぎる水島との情事により健康的で

体力のある由佳子ではあるが疲弊しきって

いてそのまま眠りについていた。

《第2章 日常に潜む非日常 第9話 帰宅 中島由佳子 終わり》

《第2章終わり》







ご挨拶と人物紹介3

皆様いつも【一夜限りの思い出話】をご拝読頂き

ありがとうございます。

皆様のお陰様でどうにか2章を書き終える事が

できました。

展開はいかがでしたでしょうか?

もしお読み頂き何か思う事があればご遠慮なく

お問合せでもコメントでも下さいね。

励みにさせて頂き今後ももっともっと

書き続けていく気力になります。

いよいよ3章が始まりますがその前に2章で登場した

人物でご紹介できていない人物と3章の序盤から中盤で

登場する予定の人物を先に紹介させて頂きます。

【名前の横の()は年齢です:女性は身長体重サイズとカップ。
男性は身長体重と股間のサイズです。】


深町幸作(56)独身(妻とは死去) 小田切登記事務所 土地家屋調査士補助者 
恵三が父の代からの調査士事務所を継ぐ前から恵三の父省三の元補助者。
166㎝76㎏ 22㎝カリ極太

並々ならぬ恩のある恵三の父省三の引退後、恵三の補助者となり
恵三と響子を実の息子娘の様に陰から支える。

コング(本名 西川明)(29) BAR KONGのマスター そのキングコングのような容姿から
学生時代からコングと呼ばれておりそのあだ名をそのままBARの店名にする。
店をオープンする際に不動産屋の橋元にはかなり世話になっており、今でも店の売り上げに
貢献してくれている橋元には頭が上がらない。

188㎝ 95㎝ 28㎝

上妻洋介(43歳)平安住宅 現 賃貸部門 部門長  2章で活躍した平安住宅賃貸部門
主任代理の水島が香澄と1度限りの情事を交わしたと言い張る相手。真実はまだ解らない。
水島の元妻 美千代も寝取っている。かなりの好色家
178㎝59㎏22㎝(イケメン ) 

南川美千代(水島美千代)(39歳) 水島の元妻。現在はこの町に住んでいるらしいが水島も
所在は知らない。水島との間にできた子供 南川洋介(14)を育てるために現在は派遣社員で
金融系のコールセンターで働きながら夜は週3回【夜顔】と言うスナックでアルバイトもしている。

158㎝47㎏ 87㎝E 62㎝ 86㎝

小田切省三(63) 元土地家屋調査士兼司法書士。小田切登記事務所代表。
恵三に顧客を譲り2年前に引退後は趣味の囲碁サロンに通い悠遊自適のアラカン生活を
送っている。囲碁の腕はアマ八段とこの町の囲碁サロンでは少し有名な打ち手。
168㎝62㎏19㎝

以上が今回紹介させて頂く人物になります。
3章ではまだまだ登場人物を出す予定ですのでまた折を見て
ご紹介させて頂こうと思っています。
今後とも【一夜限りの思い出話】と千景を宜しくお願い致します


                                         




第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第1話 才媛 小田切響子

主人の恵三さんの紹介で仕事を受注し、

これからクライアントになって下さる橋元様に

連絡をした翌日、私は朝から事務所で個人の

お客様からの法律相談のメールをチェックしていた。

無料相談と言えども1件1件真摯に対応しなさいとは

義父の言葉で、現役の頃からお客様に対しての義父の

接し方は本当に尊敬していた。

またそういう接し方ができる義父を持てたことを心から

幸せだと思っていた。

私は幼い頃に父を亡くし、母の父である祖父が父代り

だったような所があり本当の意味での父からの叱責などを

受けた事がなく今は主人の恵三さんのお父様である省三様を

本当の父のように思う事にしていた。

本当の父の様に思える人格と知識も兼ね添えている方だと

心から尊敬していたのだ。

その義父からの言いつけを私は自分の事務所としてのフロアを

持つようになってからもずっと守り続けていた。

たまにお客様からの問い合わせを疎かにする主人に対しては

私が義父に成り代わり苦言を呈しる事があり本気で喧嘩になる事も

あった。

恵三さんからは

「響子は一体誰の嫁なんだっ!」

と言われた事もあるが私は小田切恵三さんの妻であり

小田切省三様の娘ですといつも応える。

そして今日も気になる1件1件問い合わせや、

些細な質問にも朝のハーブティーを飲みながら返信を

していると事務所の玄関がノックされる。

「はい。どうぞ。」

私は元々声が小さいので少しお腹に力を入れ

玄関先でお待ち頂いている方にも聞こえるように

私なりの大声で入室してくださいの意を伝える。

ガチャリと玄関が開くと入って来た人を見て私は

立ち上がり

「あっお父様!おはようございます!」

きっと難しい顔でパソコンの画面を見ながら

質問や問い合わせへの返信の文章を入力していた

私の表情は一気に明るくなる。

「響子さん。

おはよう。ここに来る前に

恵三の事務所にも顔を出したのだが

既に今日は現場へ行ったみたいでね。

深町君が忙しそうにしてたよ。」

と笑顔で応対用のテーブルを挟み

向かい合うソファの下座に座ろうとする

のを足早にお父様に近づき手で制して

上座に掛けて頂く。

「おやおや。

私はもう引退した身だよ・・・

そんなに丁重に扱わないでくれたまえ」

お父様は苦笑いで上座に掛けてそれを

確認し私は下座のソファへ腰を降ろす。

「いえいえ。

私達が今この町で充分な仕事を

させて頂いているのは全てお父様の

教えとお父様が築き上げて下さった

信用があるからですから」

と今日は少し短めのスーツを履いていた事を

意識し私は極力脚をお父様に晒さないように

裾を引っ張り正面では無く少し斜めに脚を揃え

座り。

「いやいや。

もう今は君たちの時代だ・・・

後は好きにしてくれれば良いんだよ。

恵三はともかく・・・

響子さん私はあなたがいるから

引退したのだよ。

あなたのような聡明な方がよくも

あの世間知らずの恵三のような

者に嫁いでくれたと本当に私も

妻も未だに信じられないよ。」

お父様は本当に私に良くして下さり

いつも褒めて下さる。

父が生きていてもこのように褒めてくれたか

どうかは解らないが私はこんなに褒めて下さる

お父様を有り難くは思っているが内心たまには

きつくお叱りを受けて父の威厳や父の怖さを

味わってみたいと思うがそれは今まで誰からも

本当の意味で怒られた事もなくまた怒られるような

事もしてこなかったので贅沢な無い物ねだりなのだと

思う。

そして義父が私を気にいって下さっている本当の理由は

私が祖父の影響で覚えた囲碁で、実は私は高校2年の頃までは

日本棋院の院生をしていたのである。

そして本格的に京都大学法学部を目指す為に受験勉強に

打ち込むこととなり母と祖父が争い母が勝ち私は院生を辞める

事になった。

その院生を辞めた時の院生順位は1位で、

よほどの事がない限り

その年のプロ試験は合格できるだろうと

当時師匠であった松坂九段からも

お墨付きを貰っていた程で、

その話を婚約中の恵三さんに連れられ小田切家に

ご挨拶に行った時に話した時の義父の

喜び方は私が今まで義父に会ってからの

中でも1番の喜び方であったと記憶している。

義父は囲碁が好きでアマの8段の棋力を持っている。

結婚してからも何度義父とは打ったが

私が居た頃の他のどの院生よりも

強かった。

私はまだ義父には1度も負けていないが

互い戦でこれほど打たれるとは

思ってもいなかったので義父のその棋力にも驚いた。

そんな私を事務所に来られてから褒めてばかりくれる義父に

「そんな事ありませんよ。

私も恵三さんと結婚できたおかげで

お義父様のような方に義父になって

頂けて本当に幸せなのですから。

それに深町さんという素敵なお兄様のような

方もできましたし・・・勿論お義母様もですよ」

「いやいや。

ウチのはなぁ・・・

私もあと30年若ければ恵三

などにではなく私が響子さんを

嫁にしたかったくらいだよ。

はははっ」

「私もお義父様でしたら

喜んで嫁がせて頂きましたよ。」

お義父様は冗談でおっしゃっているが

私は案外本気かもと内心思うが冗談だから

言える事でもあり、

お義父様も私が口調もかえず

しっとりした話し方でしか

話せずに感情の起伏が

あまり表に出ない性格という

事も理解してくれて

いるので会話はその話の

内容で判断してくださる。

「そうかぁっ!

それは嬉しいなぁ

響子さんが嫁なら毎日

打てるな~はははっ

あっそうなれば私は毎日

負かされるわけかっ!

ははははっ」

「やっぱり囲碁ですか?

お義父様は本当にお好きですね」

「囲碁より面白い物はないよ。

実は仕事の邪魔じゃなければ

今日も響子さんに一局教えて

頂こうと思って、響子さんの好きな

京都の和菓子を

手土産に持ってきたのだがね。」

と義父が紙袋から私の好きな京都製の

和菓子をテーブルに置き。

「嬉しいです。

お義父様。それでは・・・

私も1件お義父様に教えを

乞いたい案件がありまして・・・

先に教えて頂いても宜しいでしょうか?

その後でしたら何局でもお相手させて

頂きますので」

私は膝に手を揃えお辞儀しながらお義父様に

交換条件を出した。

「うんうん。

その生真面目な所も響子さんの

良い所だよ。

もう過去の遺物の私で良ければ

先に聞かせてもうらよ。

どんな案件かな?」

私はパッと明るい表情になり

今抱えている案件について

お父さまに相談に乗って頂き

その話の流れで明日また新たに

案件を頂く予定である旨。

その案件が橋元不動産という

不動産屋からの依頼である旨。

既に橋元社長とは電話で挨拶を交わしている

事を伝えた。

お義父様は橋元社長の名前を出した瞬間

温厚なその表情が徐々に曇り出し

眉間にシワを寄せ何かを考え込んだ後

「響子さん・・・

もし橋元不動産の案件で

何か困った事になったら

私に言いなさい。

恵三では手に余る・・・

というより相手にもされないだろう。

響子さんなら大丈夫だと思うが

もし何でも良い・・・

少しでも不安があれば私に言うんだよ。

くれぐれも1人でやろうと思わないで。

彼はかなり癖のある社長でね。

私は仕事は受けたことは無いのだがね。

あまり良い噂を聞かないものだから。」

あの義父様がここまで言うとは

それに深町さんも同じような事を

おっしゃっていた。

この私の尊敬する2人の先輩方にそこまで

悪い意味とはいえ評価されている橋元社長とは

いったいどのような人物なのか?

昨日話をした限り話し方に

特徴のある人であったが・・・

やはり会ってみないと

お二人のおっしゃる意味も解らない

だろうと感じ。

「はい。その時は是非宜しくお願い致します」

と私はまた両手を膝に置き深くお辞儀した後

「お義父様ありがとうございました。

大変参考になりました。

それでは後は楽しみましょう」

と私の事務所に置かれている唯一と言って

良い程の仕事には関係の無い物である碁盤と

碁石を持ってきてお義父様の相手をお義父様の

気の済むまでさせて頂いた。

《第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第1話 才媛 小田切響子 終わり》







第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第2話 休暇 中島由佳子

今朝私が起床したら主人の信二さんは既に出勤していた。

娘の未来も既に学校へ行っていたようだ。

スマートフォンを見て時間を確認すると8時52分・・・

私は昨夜パジャマ代りに着た長めの白のTシャツと藤色の

下着のみの姿でベッドからおりるとまだ股間には何かが

入っているような感覚が感じられる。

(こんな事初体験の時以来だ・・・・・)

あの男の存在を身体に刻み付けられたような何とも言い難い

嫌悪感を胸に抱きながら水島の激しい行為によるダメージで

ふらつく足を前に出しながらキッチンへ向かう。

信二さん・・・食パンを食べて行ってくれたんだ。

未来の分もちゃんとしてくれてありがとう・・・

愛娘の世話もキチンと焼いてくれる愛する主人に対する

昨夜感じた罪悪感が私の胸をえぐる

仕方無かったのよ・・・

そう仕方無かった・・・

あの行為に至るまでは仕方なかったと思っていたが・・・

私はあの男にSDカードを取り返す為だけに行為に

至ったのであればここまで罪悪感は持たなかったと思う。

悪いとは思うし、信二さんにも申し訳ないと思ったであろうが

元々割り切った性格の私は行為にそれ程の重要性を感じていない。

問題は気持ちや中身、そう思える計算が私にはできる。

しかしこの罪悪感の根源は違う所にある・・・

昨夜私は途中から・・・

あの男の激しく今まで味わった事のない彼自身の強烈なまでの

存在感を体内に埋め込まれ私は女である事を恨めしく思うほど

女である事を自覚させられた。

あんな・・・

あんな思いはもう二度としたくない・・・

もう二度と・・・

道中帰路に着く中私はそう思いながら力の入らない

下半身で運転していた。

しかし・・・

もう二度とあの快楽は・・・

あの何もかも忘れさせられるような気持良いと

一言ではくくれない言いようのな脳天まで痺れる

程の刺激は味わえないの?

そう思った時に私は涙が止まらなくなり今後信二さんと

愛情の確認の為のSEXをするのが怖くなった。

もし信二さんとのSEXで逝けなかったらどうしよう・・・

比べる気はないけどどうしても身体は比べてしまう・・・

現にあの時私は・・・

キッチンに主人の信二さんと娘の未来が朝食を取った

後の残る前に1人座り肘をつき目を閉じながら

まだ混乱中の頭を整理していた。

それ程に由佳子に取って昨夜起こった出来事は日常から

逸脱していたものであったのだ。

由佳子は今日の有給休暇の申請を先週に出した時に

この日は朝からスポーツクラブへ行きシェイプアップの為に

水泳でもしようかと考えていたがとても行ける気力も体力も

無く午前中は家で大人しくしようと予定を変更した。

そういえば休み入れた事を定光薬品の剛田さんに連絡して

今日の13時に薬の交換に来てくれるって予定になってたから

それが終わったらカスミンにでも連絡取ってみよう・・・

私は昨夜の事は友人のカスミンに伏せておこうと決めていた。

あの男が何を考えているか知らないがカスミンにあの男が

何かをしようと思っている事を伝えたとしてもその【何か】がはっきり

解らない以上、対処のしようは無い。

だから

『大原君と水島主任代理と一昨日にもいた不動産屋の社長と言われている

男がBAR KONGで会っていたが何を話していたかは聞き取れなかった。

念のために気は付けてね。私の思い過ごしかもしれないけど・・・』

こう話そうと思う。

水島がカスミンを失脚させたいと考えているのは事実だが、それをカスミンに

伝えた所で水島の陰謀が成功するとは限らない以上、カスミンに余計な心配を

かけるだけ・・・

それに現状私がカスミンに話さないと思っている水島とカスミンは社内では

表面上は普通の上司と部下の関係で私が話すことにより悪化してしまえば

元も子もない。

水島がカスミンを失脚させようと思ってはいないが現実問題願望だけで

その行動に出ない場合もある。

そうなれば私が余計な事を言ったせいで2人の社内での関係が壊れて

しまえば原因は水島では無く私という事になりかねない。

私はそう考えるようにして今回の件にはこれ以上首を突っ込むのを

止めようと思った。

あのSDカードは処分したし・・・・

あの男があのカードが無くなった事に気づいたらどのような

行動に出てくるかという一抹の不安はあったが私からはもう

関わる気は無かった。

昨夜の事を整理していると知らない間に時間だけが経っていて

あと1時間もすれば置き薬の営業の剛田さんが来る時間。

私もこの格好じゃさすがに・・・

と思いパジャマ代りの白のTシャツを脱ぎ、上下お揃いの藤色の

下着の上から黒のプリント柄のTシャツとジーンズを履き部屋着に

着替えた。

身体中がまだ筋肉痛のような痛みやだるさが残る。

今日剛田さんが来てくれるのは偶然だが有り難かった。

彼が家の担当になり2年近くになるがここ最近彼が整体師の

免許を持っている事を聞いてから私は2回ほど肩や腰のマッサージを

お願いし半ば無理やりサービスさせていた。

さすがにプロと思える彼のマッサージ技術はお金を払って

受けにくマッサージ店より数段上で、効き目は確かだった。

また今日もマッサージお願いしちゃおう。

私はもう担当になり2年近くなり話しやすい剛田さんには

薬代を負けさせたりなど結構な無茶も言っていたがそれ

だけ彼の人柄には好感を抱いていた。

私と同じくスポーツをしていたという事もあり会話も弾むし

バツイチと聞いてはいるがその時も

『私が悪いのですっ

全て私の不始末が原因でして~』

と多くは語らなかったが離婚した相手や

カップルでも別れた相手を悪く言う人の多い中

自分だけに非があるように言える人には私は

好感が持てる。

まだ剛田さんが車で時間は少しあるし・・・

いつもただでマッサージさせてたら

可哀想かな?

といつもこき使い薬代を負けさせてたらバチが

当たると思い私は玄関へ行きサンダルを履き

今日はコーヒーだけでなくマッサージ代の代わりに

ケーキくらい出してあげようか。

と近所にあるお気に入りのケーキ屋さんに向かった。

《第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第2話 休暇 中島由佳子》




筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

最新記事
最新コメント
リンク
カテゴリ
ランキング
にほんブログ村 小説ブログ 長編小説へ
にほんブログ村
アダルトブログランキングへ
  • SEOブログパーツ
ご拝読ありがとうございます
ご拝読中
現在の閲覧者数:
問い合わせフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
官能小説 人妻 

ランキング