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第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第3話 裏切り 大原良助

僕はどうなってしまうのだろう・・・・

念願とは思ってもいない形で叶う事があるのかもしれない・・・

しかしその叶い方によっては人はかならずしも喜べる物では

無いという事もあるのかも知れない・・・

昨日僕は上司である主任代理の水島さんに

仕事が終わった後呼び出されBARに行った。

そこにはウチの会社のクライアントでもある

不動産会社の社長の橋元さんという方も後から来られた。

入社2年目のこの僕にウチの古株でキャリア20年くらいに

もなる水島主任代理がいったい何の用なのだろう?

僕が仕事ができる期待の若手とかならまだプライベートで

良質なクライアントを紹介されてというような話も解るが

僕は昔から不器用で入社して2年経つが岩堀主任を始め

他の先輩方に迷惑かけてばかりだ。

そんな僕にウチの賃貸借部門の実質No2である今までは

僕の教育担当でもないので殆ど関わり合いも持った事もない

水島主任代理から急にスマートフォンに連絡が入った。

『はい・・・もしもし大原です』

『あ~大原君~水島ですが・・・

今日はもう仕事は終わったかね?』

『あっ水島主任代理!

はい今終わり今から帰ろうかと・・・』

『それはお疲れさま。

大原君今日はこれから

何か予定はあるかね?』

『いえ・・・

帰るだけですが・・・』

『そうかね。

実はね・・・・・

電話では話せないのだが

君を見込んでお願いしたい

事があるんだよ。

ちょっと今から話せるかね?』

『(水島主任代理が僕にお願い?)

あっはい!主任代理?お願いとは・・・

はい・・・時間は大丈夫ですが・・・』

『いやいや・・・

それは会ってから話そうと思ってね

君BAR KONGというショットバーは

知っているかい?』

『はい・・・

行った事はありませんが

場所は解ります。

三栄ビルの地下でしたよね?

確か・・・』

『そうそう。

そこで待っているから』

『かしこまりました。

それでは今から向かいます。』

そしてBARで僕は水島主任代理とほぼ初めてと言っても

良いくらい会話を交わした。

最初は僕の大学時代の部活の話や彼女が居るのか居ないのか

など、仕事で悩みはないかというような話を聞いて下さった。

しかし僕はこの日、僕の上司である水島主任代理が実はとてつも

なく怖い人だと知る事になった。

水島主任代理から聞かされた衝撃の事実の1つ目が僕がミスを

してしまった二重請求。

あれは水島主任代理が二度目の請求を僕がしたように仕組み

出したという事実。

僕は唖然として何故そんなことをと聞いたが

水島主任代理は君の為だとしか言わない。

何故僕にミスをさせるのが僕の為なのか解らない僕は

頭が混乱しながらも次から次へと会話を進める水島

主任代理の話を聞く。

水島主任代理の質問の中に岩堀主任が主任で自分が代理という事を

どう思うかと言う質問をされ僕は返事に困っていると

君は岩堀主任をどう思う?

と聞かれ僕は正直に応えた。

注意される事も多いが僕が仕事ができないからなので

理不尽に思った事は無いと。

そう応えると水島主任代理はチッと怒ったような舌打ちをされ

僕は何かマズイ事を言ったかなと思うと

そうではなく女としてどう思う?

と聞かれ僕はそんなことを聞かれると思っていなかったので

焦りながら

怖いけど・・・綺麗な人だと思います・・・

でも怖いと言うよりは少し冷たく感じるのは

そういう話し方だから・・・・

あっでも結婚されているしかなり年上の方

で上司でもあるし女としてという風には

見た事がなくて・・・

とかなり動揺しながら支離滅裂になりそうなのを

何とかまとめて応えた僕に水島主任代理はもっと

動揺する質問をされる。

ほう・・・

大原君?

岩堀とやりたいか?

えっ?

代理何を・・・・

岩堀とSEXしたいかしたくないかどっちだい?

そんな・・・・そんな事考えた事ないですよっ!

焦って応えた僕に代理は

君ね~僕のキャリア舐めちゃいかんよ。

今の君の答え方で君が岩堀をオカズに

オナニーしてるのが解ったよっははははっ

と大笑いされる代理。

僕は図星を突かれ、そんな事ないですって!

と言いながら恥ずかしそうな顔でうつむくしか

できなかった。

そんな僕に代理が

私の言う事を聞いて協力すれば

君と岩堀がSEXすることになるかも知れないと

言うとどうする?

と聞かれ

僕は代理が何を言っているか解らず

何をすれば良いのですか?

と聞き返してしまっていた。

代理が言うには

明日僕と岩堀主任が二重請求の口座振替の

木島様と言うお客様の所に返金と謝罪に行くことを

知っておられ

その時の手順を説明した。

木島様とは既に話がついているらしく

岩堀主任や僕がいくら謝罪しても許さないと言うとの事。

木島様はしかもこの物件のオーナーである橋元様の義理の

弟でこんな良い加減な管理会社に任せられないと橋元様の

物件の管理を全て引き上げ別の管理会社に移すと言われるとの事。

そうすれば岩堀主任の責任問題になり岩堀主任も困るだろうから

必死に岩堀主任も食い下がるだろうが木島様は頑として謝罪を

受け入れない。

だがそれだけなら木島様が岩堀主任に突き付ける条件を

飲まないと思うからと代理は言われ岩堀主任と僕に対して

暴言を吐き木島様はわざと僕に暴力をふるう手はずになっている

と聞き本当に驚いたが、その木島様に僕が抵抗し殴り返して欲しいと

頼まれる。

そこまで行けば普通は完全に交渉決裂だが木島様がある条件を

提示するらしい。

僕もここまで聞いてなんとなくわかってきたが代理が僕に

伝えた計画は僕が想像していたものとは違った。

どうしても許して欲しいなら

木島様の目の前で僕と岩堀主任がSEXして見せろと

木島様が僕たちに条件を出すとの事。

そうすれば二重請求の件も木島様を殴った事も水に流し

物件も今まで通りにウチで運営できるようになるという条件

を出す予定だとの事でこの話の最後に代理が

どうだ?大原君?

これで岩堀主任とSEXできるかもしれないよ?

うん?念願だろ?

もし断っても別の方法で岩堀には必ず君とSEXさせるから。

断ったら岩堀は降格、この私が賃貸部門では主任になるだろうからね。

そうなったら岩堀はおそらく責任を取って首。

それが嫌なら君とSEXするように私が条件を出す。

どうかね?協力すれば君はどう転んでも

近々あの岩堀の身体をものにできるのだがね。

僕は様々な疑問が思い浮かんだがただ一つ解ったのは

この人は悪魔だ…卑劣だ…なんて酷い人なんだ・・・

そしてどうしてそんなにあの少し冷たく感じるが本当は

優しい岩堀主任をそこまでして陥れたいのか?

そしてどうして自分では無くこの僕と岩堀主任のSEXに

こだわるのか・・・・

色々疑問は思い浮かぶがその一つも聞くことができない

うちに新たな来客が会った事によりその一つの疑問が解決した。

木島様が住む僕が二重請求をした物件のオーナーであり

不動産屋社長の橋元様の来店により僕はもっと恐ろしい事実を

知る事になる。

この橋元様来店後に水島主任代理はそのさらに後に来店してきた

ウチに広告営業で出入りしている中島さんという綺麗な女性を追いかけ

店を出られた。

橋元社長と2人になった後もこの計画を既に知っている橋元社長は

僕を説得し続ける。

そして上手くいった暁には結構な報酬も橋元社長から頂けるとの

事で僕も何故そこまでしてという質問を橋元社長にしてみた。

橋元社長はこれを聞いたらもう絶対に大原君は抜けれなくなるよ

と言いながら笑ったが目は笑っていなかったことに僕は背中に冷たい

汗をかきながら聞いた。

この日いくつも驚くことを水島主任代理から聞かされていたが

今日1番僕が驚いたのは木島様の家に隠しカメラが数点仕掛けられて

いて僕と岩堀主任がSEXする姿を隠し撮りして素人物のAVとして販売する

との事。

その販売会社の社長でもある橋元社長は僕の顔はモザイクで消すから

大丈夫とそのうえ協力してくれたら報酬も払うと言われるのだ。

水島主任代理や木島様は既にその制作に何度も関わっていて今回

上手く行けば今後は僕にも関わって欲しいと言われた。

僕は岩堀主任を裏切るようなことはしたくなかった。

岩堀主任は結婚されているしそんなことになったら大変だから

と止めてもらえないかと思い橋元社長にお願いしてみたが

素人物は素人物でも人妻専門なんだよと言われ全く問題にしていない

様子に僕は今日水島主任代理に呼ばれこのBARに来た事を後悔

し始めていた。

そして2人の要求が断れないものである事も薄々気づきはじめていた。

しかしその奥底には絶対かなうはずのない岩堀主任とのSEXの事が頭

をよぎり、僕は毎夜のように性処理のオカズに悪いと思いながらもたまに

見えたラッキーなパンチラや短めのスーツから見える岩堀主任の足、そして

SEXを想像させないあの性格や口調、どんな声を出すんだろ?どんな体位が

好きなんだろ?岩堀主任はマグロかな?などを常に想像していた自分の妄想が

こんな形で現実になるのか・・・

と思い橋元社長のやってくれるかい?

の問いに無言で首を縦に振った。

そして今出社して既に出社している岩堀主任のデスクの前に

居る。

「おはよう。

大原君?

あれ?緊張しているの?

大丈夫。

私も一緒に謝罪に行くのだから

君は今日は何も言わずに頭を下げて

いれば良いだけなのだから。」

(今日は岩堀主任また一段と短いスカートで・・・

水色のブラウスに白のタイトスカートかぁ・・・・

緊張しているのは別の理由なんですけど・・・・・・)

「はい・・・・

しっかり勉強させて頂きます・・・」

そう僕は言うしかなく今日岩堀主任が

急な高熱とかで休んでくれればと思って

いた思いも伝わらなく後はあの悪魔のような

人達の手の平の上で踊るしかないのかと

何とも言い難い緊張と興奮が入り交じったような

気持ちで変な汗が出て来る僕に岩堀主任は

今日は眼鏡をかけておらずコンタクトなのに

癖なのか眼鏡の柄の部分の眉間を指で押し

「元気ないよ~

どうした?

体育会系の出身でしょ?

ラグビーだった?確か?」

「はい!ラグビーです・・・・」

「そうそうその声の大きさ

なら大丈夫そうね。

では10時に出るからそれまでに

お手洗いとかも済ませておきなさい。

お客様の家で行きたくなっても

多分言い出すタイミングが無いと

思うから」

と少し冷ややかに笑いながらも

僕には温かく感じる表情で僕は

はいと大きく応えお手洗いに

行き今見たばかりの岩堀主任の

白のタイトスーツから覗く肉付きの

良いベージュのパンストに包まれた

美脚を思い出しながら自慰をしてしまった。

そして出発の時刻が来る。

《第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第3話 裏切り 大原良助 終わり》
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第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第4話 南川美千代(水島美千代)

日は遡り

中島由佳子が日常から逸脱した経験をした昨夜

由佳子が丁度水島の居るBAR【KONG】に向かう

少し前の時間帯、この町から私鉄で3駅行った所に

ある、ハイツバードアイランドに彼女は派遣社員と

して勤務しているコールセンターの仕事を終え帰宅

していた。

息子の陽介はどうやら学校から帰り、

既に塾へ行っているみたいだった。

コンビニの弁当を食べて行ったのだろうと思い、

こんな食生活をさせている日々を申し訳なく思う。

私はというとこの後、少しの休憩の後、

入浴を済ませ息子と同じく軽く食事を

済ませばすぐにまた夜務めに行っている

スナックへ行かなければならない。

元主人の水島からの養育費は受けていない。

水島が長期に渡って浮気をしていた事実はあるが、

私も水島の上司の上妻さんと

1度だけとはいえ関係を持ってしまったのだ。

それに水島とは養育費の振り込みとかその後の

受験に掛かった時に増額をお願い

するなどの連絡も取り合いたくなかったのだ。

私はあの時、水島の車で上妻さんに抱かれ、

その翌日に理由も告げずに離婚用紙を記入し

家に置き当時12歳であった陽介を連れ宛も無く家を出た。

そして2か月の間、隣の県にある実家に世話になり

その間私は新たな住居を確保

する資金を稼ぐためにピンクサロンに勤めに出た。

2か月間見知らぬ男性の性器を口に含むと言う事は

今までの生活から考えると一変し過ぎてより離婚したと

言う実感が湧いて来たのを覚えている。

何とか2か月で止めれたのは今通っている昼の仕事、

消費者金融のコールセンターの仕事が派遣社員では

あったが経験なしでも採用され勤務出来る事になったからだ。

やはり元々住んでいた都心付近でないとこのように仕事が無い為

水島にバッタリ会う可能性もあったが都心から少し離れた所のハイツを

契約し、今に至る。

実家から父の車を借り息子の陽介を都心の学校に

送り迎えするだけでも結構大変だったので新しい住居に移れた事は、

ピンクサロンからの仕事という私の禊ぎを終え、

隣の県からの息子の学校への送り迎えというハードな生活から脱し、

やっと本当に新たな人生のスタートを切れた再出発の日となった。

あれから2年近くが経過し、息子も14歳となりそろそろ高校受験、

大学受験へと貯金もしていかなくてはいけない時期に差し掛かり

私は半年前から夜も勤めに出る事にした。

2年前に2か月勤務したピンクサロンのような性的なサービスをするような

店では無く普通のサラリーマンの男性客が頻繁に飲みに来るスナックでの

バイトを同じハイツに住む織田さんというおじいさんに紹介して貰った。

織田さんは私の住んでいるハイツバードアイランドの

105号室に1人済まれている方で最初は挨拶程度だったが、

住みだして時が経つに連れこの近所の日用品のお買い得な

お店や良い食材の売っているスーパーは何処何処などと生活に

関する知恵を借りる過程で親しくなり私も夕飯の差し入れなどを持っていったりし、

今では野球部に所属する陽介のキャッチボールの相手までしてくれて

私も大変ありがたく思っている。

そんな織田さんが家に来て陽介のキャッチボールを終え陽介が塾に行った後、

「陽介君もあと2年もしたら高校生か?

そろそろワシも陽介君のボールを

受けるのが厳しくなってくるな~

やっぱり野球で通わせるのなら私立か?

美千代さんも何かと物入りで大変じゃな~」

と私の家の居間で麦茶を飲みながら

「いえいえ。

織田さんはまだまだお元気じゃないですか~

こんなに野菜も下さるほどご自身でお作りですし

やっぱり趣味で農業されてらっしゃるからお身体も

お元気なのでしょうね?

あっ高校ですよね~

そうそう・・・・そうなのですよ~

公立に行ってくれたら今の仕事の収入でも

問題ないのですが~

私立はさすがに・・・

でも本人は高校で甲子園目指す気満々ですしね~

そうなれば野球部の強い私立の高校を受験させて

あげなきゃ・・・ですからね~」

「やっぱりそうか~

陽介君ならワシは行けるが気するぞ~

甲子園!それまで生きてなきゃ~なぁ

ははははっ

でもそりゃ美千代さんも大変じゃな~

別れた旦那に相談してみたらどうじゃ?」

水島の事を言われ一瞬美千代の顔がひきつる。

しかしすぐに持ち前の愛想の良い笑顔に戻り

「ええ。

主人とはもう話したくないですし・・・

私が何とかしますっ

あ~そんな心配までさせてしまいすみません~

織田さん~お茶のあて何かおつまみ出しますね~」

とキッチンの棚の方にパタパタとスリッパの音を

立てて小走りに美千代が行く。

「あ~いやいや。

美千代さんお気遣いなく・・・

その仕事なんじゃがな・・・

美千代さんさえ嫌じゃ無ければ

ワシが良く飲みに行っているスナックで

バイトせんか?

客層も普通の気の良いサラリーマンや

ワシのようなもう引退したジジイが来る

くらいでそんな客と酒を飲み話をするだけの

店じゃし働いている女の子も皆美千代さんと

変わらんくらいの年の女の子じゃぞ」

「えっ?

スナックですか~

(確かにそれなら今の仕事しながら

でも行けるかも・・・それに短い時間でも

そこそこの収入になるかもだし丁度

陽介の受験の費用稼ぐのに良いかも)

あっ私のような年齢でも大丈夫でしょうか?

織田さん知らないかも知れませんが

私もう38歳で今年で39歳になるんですよ~」

美千代がキッチンの棚から醤油味のせんべいを

持って来ながら居間のテーブルの織田の向かい側に

正座し。

「大丈夫大丈夫~

働いている女の子は皆30代じゃ・・・・

美千代さんなら綺麗じゃから皆によくして

もらえるじゃろ~

嫌じゃなかったらワシからママに伝えておくがのう

ママも丁度女の子増やしたいと言っておったしな~」

「そんなっもうっ綺麗じゃないですよ~

かなり若作りしなきゃ働けそうに

ないですが・・・・

もしご迷惑じゃなかったらお願いします

そのお店のママさんにお伝え頂けますか?」

という半年前に織田さんから頂いた話が

きっかけで私はスナック【夜顔】という店で今働いている。

織田さんの言ったようにママは43歳の麻子という方で、スタッフは

私を含め5名居るが日に出勤しているのは3名くらいで皆

30代半ばから後半でそういう落ち着いたお店にしたい

というのがママの希望だったらしく私も上手く気にいって

もらえてすぐに採用された。

私は昼のコールセンター用のスーツで出勤しても良いと

ママが言ってくれてはいるので昼に着なかった別のスーツ

を夜着て、その次の昼はまた別のスーツをと昼夜で同じスーツを

何着かローテーションで使いまわしている。

そしてシャワーを浴び昨日昼の仕事で着ていたグレーの少し膝上の

丈のスーツで今日は出勤しようと着替えていると自宅のインターフォンが鳴る。

誰だろう?

こんな出勤前に・・・

織田さんかな?

「は~い。

織田さん?」

と玄関を開けてみるとスーツ姿の長身の男性に

同じくスーツ姿の女性が2人後ろに居た。

3人共私とは面識のない人たちだが何だか

【できる人】

というイメージを3人が3人共醸し出していて

1番前に居た男性が

「恐れ入ります。

わたくし府警刑事課の大塚と申します。

こちらは同じく府警刑事課の荒木に神谷です。

南川美千代さんで間違いないでしょうか?」

堂々とした毅然とした態度でそう話す大塚さんという

人は今自分を刑事課の・・・

刑事と名乗った。

私は車のシートベルトですら捕まった事のない警察とは

無縁の人間で今までの人生で警察と話す事すら殆どなく

初めて話すのがこんな刑事課の私服警官になるとは・・・

しかもわざわざ私宛に自宅に訪問を受けるとは全くの

予想外で

「はい・・・・・

南川美千代は私ですが・・・」

「南川さんですね。

あの・・・突然で申し訳ないのですが・・・

少しある刑事事件の捜査でお聞きしたい

事がございまして・・・

あなたの元ご主人の事なのですが・・・

水島喜八さん。

あなたの元ご主人ですよね?」

私は水島の名前がまさかこのような

刑事から聞くことになるとは思っても

いなく警官が自宅に訪ねて来た以上に

驚いた。

私は玄関先で刑事3人と話すという世間体に

あまり宜しくない事をしたくなく何よりこれから

聞かれるのが元主人の水島の事だと解りなお

さらあまり人には聞かれたくない話なので3人の

刑事に中に入ってもらうようにした。

自宅の居間で3人の刑事が座り私は一応お茶を

出す。

「あっ・・・

職務中ですので・・・お気づかいなく・・・」

男性の大塚と名乗った30代半ばくらいの刑事が

恐縮そうにしている。

2人の刑事と聞かなければ仕事のできそうな

キャリアウーマンと思えるような確か荒木と神谷と

紹介を受けた20代後半から30代前半くらいの女性の

刑事が笑顔でありがとうございますと頭を下げる。

私は夜顔に出勤する為に着替えたグレーのスーツの

まま刑事3人が座る向かいに正座して

「あの・・・・

それで・・・・

主人・・・

いえ・・・

水島は何をしたのでしょうか?」

離婚したとはいえ息子の陽介の

父である事には変わりない。

そんな水島が何か刑事に追われる

ようなことをしたとなれば今後の陽介

の進路や縁談にもついて回るのでは

ないかと不安な気持ちを抑えきれずに

「はい。

詳しくは言えないのですが・・・

まだ元ご主人が関わっているかも

解らないある連続失踪事件がありまして

その失踪していた1人の主婦の方が最近

遺体でみつかったのです。

あの・・・・・

その遺体でみつかった主婦の方が・・・

その・・・」

言いにくそうにしている大塚と言う男性の刑事の

後ろから私と同じような色のグレーのパンツスーツ

に身を包んだ神谷と言う女性刑事が

「その亡くなった主婦の人

元ご主人のセックスフレンド

だったみたいなのです。」

「こらっ!神谷お前言い方と言うものが・・・」

「大塚さんはまどろっこしいのですよ。

本当の事ですしはっきり言った方が

伝わりやすいでしょ?

ねえ智恵さん。」

「うっうん。

まぁ・・」

ともう1人の荒木と言う女性刑事も困ったような

表情をしているがこの3人では1番若く見える

神谷と言う女性刑事はかなりはっきり物を言うタイプ

のようで別に今更気を使って頂かなくても私は大丈夫で

むしろはっきり言ってもらえた方が有り難い。

「そうですか・・・

その・・それはその亡くなられた

女性と主人は・・・

いつ頃からか・・・

というのは解りますか?」

「本人からの証言ですが5年くらい前から

付き合いがあったが2年ほど前からは

会っていないと言っています。

わたくし供も水島がその後も彼女と

会っていた確証が無いですがもし

離婚されている奥様がその後も

水島と彼女になんらかの接点が

あったかという事を御存知ないかと

思い今日はお伺いさせて頂いたのです。」

と神谷という女性刑事は淡々と語る。

「そうですか・・・

5年前でしたら私もまだ水島と

暮らしていましたが、その頃は

恥ずかしながら

本当に水島にそのような人が居る

なんて知らなかったものでして・・・

そして離婚後は1度も会っていないですから

その亡くなられた方がどのような人かも

想像もつかないというのが正直な所です。」

「そうですか・・・・

すみません。

お忙しい所・・・」

今度は男性の大塚と言う刑事が応える。

「大塚さん写真!」

「神谷っもういいだろ・・・

この人は何も知らないよきっと・・・」

「甘い!」

神谷と言う女性刑事が大塚と言う

刑事のスーツの内ポケットから半ば

無理やり1枚の写真を出させる。

その写真を私に見せ

「南川さん、この写真の男御存知ないですか?」

40代半ばくらいの恰幅の良さそうな

一見怖い職業の方かと思えるような

男性が写った写真。

「いえ・・・

知らない人ですが・・・」

「南川さんが直接知らなくても

過去にこの人と元ご主人が

会っていたり何か話したり

しているのを聞いた事はないですか?」

と神谷と言う女性刑事が私に捲し立てるよう

聞いて来る。

本当に解らない・・・

こんな人と水島が面識があったというのも

知らず私は今初めて知った。

「あの・・・・全く解らないですが・・・

この方は?」

と私が忘れたい過去の記憶を辿りながら

想起してみるがこの写真の男性は全く

浮かび上がって来ず。

すると次は大塚と言う男性刑事が口を開く

「この写真の男は

橋元と言い表向きは不動産屋の社長です

元ご主人が勤務している平安住宅の取引先

の社長でもあります。

直接見た事は無かったとしても昔の事でなかなか

思い出せないかも知れませんが元ご主人が電話で

でも橋元と言う男と話していた事はないでしょうか?

もしあればその会話の内容を解る範囲で教えて頂ければ

助かるのですが・・・」

橋元・・・

橋元・・・

そういえば離婚する数か月前から取引先の

橋元社長と飲みに行くと出かける回数が増えて

行った事が今名前を聞き思い出した私は

「橋元さんという・・・

その名前の方なら名前だけは

知っています。

離婚する前になりますが・・・

頻繁に取引先の橋元社長と言う

人と飲みに行くと良く出かけていましたから」

と私が言うと大塚と言う男性刑事と

神谷と言う女性刑事、荒木と言う女性刑事が

3者3様に顔を見合わせ

「そうでしたかっ!

ありがとうございます。」

と大塚刑事が喜びながら

「何が仕事上以外の付き合いは無いよ

あの男・・・」

と神谷刑事がぼそりと呟く。

「あの・・・・

その橋元さんという方と

主人はいったい何をしたのでしょうか?」

私は元主人が何やら怖い事に巻き込まれて

いや当事者として何かをしているのならやっと

新たな人生を歩み始め新たな住居で新しく知り合いも

できたこの生活を壊される恐れを感じ息子の陽介の

為にも知っておきたかった。

「まだ・・・

全く証拠も何も無いので

お伝えすべき事ではないのですが・・・」

と大塚刑事が心配そうに聞く私に

気を使ったような話し方で口を開く。

そうするとまた横から神谷刑事が

「元ご主人の水島とこの不動産屋、裏では

怪しげなアダルトな動画も配信している会社も

運営しているこの橋元と

直接的か間接的に関わり

あっていた人たちばかりが

行方不明になっています。

私達も捜査をしてはいますが、

水島や橋元が原因で

行方不明になったという証拠も

痕跡すら掴めずに困って

いるのが現状です。

2人は仕事上の話以外では

一切交流が無いとも

言っておりましたがこれで

やっと1つの嘘を崩せました。

まだ何も水島や橋元が関与して

いるという確信はないの

ですがあまりにも彼等の近くに

居たり間接的に関わっている

特に主婦の方が多く突然行方を

くらませているので私達は

彼等に的を絞り捜査中なのです。

ですが全く尻尾を掴めません・・・・」

とまた神谷刑事が大塚刑事に

代り私に説明してくれ最後は

ここに来てから終始クールな感じの

神谷刑事が唯一トーンが変わり

残念そうに悔しそうな表情になる。

「そんな事が・・・・

その・・・水島がもし犯人であった

場合は私達親子にも何か影響が

ありますか?」

と不安そうに聞く私に大塚刑事は

「南川さんはもう水島とは

離婚されていますし今は他人ですが

お子さんの父親が水島であるという

事は変わりないですので・・・

やはり事件となり逮捕された場合は

ある程度水島の元奥さんで子供と言う

事を知っている人たちの反応は変わるかも

知れませんが・・・・・・」

とこの人が悪いわけではないが申し訳なさそうに

話す大塚刑事。

荒木刑事と神谷刑事もどのような事になるかは

解っているのだろう。

うつむき申し訳なさそうにしている。

「主人が・・・

いえ水島が関わっていない事を

祈ります・・・

刑事さん方には悪いですが・・・」

そうとしか言えず私は涙を流していた・・・

あぁ・・・

せっかく化粧したのに・・・

また店に行くのに化粧をし直さなければ・・・

大塚刑事はもし何か水島から連絡があり

この事件に関与していそうな事を話せば

連絡が欲しいとだけ私に伝え無言で頷く

私にご協力ありがとうございました。

とだけ残して帰って行った。

私はこの日1時間遅れでスナック【夜顔】に出勤した。

《第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第4話 南川美千代(水島美千代)終わり》

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第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第5話 迷いそして。。。大原良助

僕は社用車を用意しようとすると

岩堀主任が

「今日は私の車で行きましょう。

大原君は助手席に乗って。」

と岩堀主任の自家用車である

ワゴンタイプの軽自動車で

行くことになった。

僕が

「主任運転します!」

と言うと

「大丈夫?

緊張しているからかしら?

今日は大原君変よ?

何か二重請求以外でも

悩んでいる事があるの?」

と運転席に座りまだ車を出さずに聞いてくる

岩堀主任。

そんなに変かな?

普通にしているつもりだがこれから

岩堀主任と僕に起こる事を考えたら

平常心を保つと言う方が難しいのかも

知れない。

「そっそうですか!

だっ大丈夫ですよっ!

いつも平常心で物事に

取り組みなさいと言う主任の

御言葉に忠実に従っていますからっ!

そして何事も諦めない事!

今日のトラブル処理諦めていませんし!」

と平常心では無い僕が声を張り

虚勢を張ると完全に虚勢と見破られ

たであろうが

「ふふっ

大丈夫そうに見えないけど

信用するわね。大原君」

と普段見せない優しそうな

笑顔で岩堀主任が運転席を降り

助手席側に回って来る。

可愛いっ・・・

いや美しいっ・・・

岩堀主任ってあの僕が

学生の頃にニュースステーションに

出ていたアナウンサーの武内絵美さんに

似ているよな~

前からずっと思っていたけど・・

メガネじゃなくコンタクトだとより一層

そう思う。

僕はこんな人を・・・・

こんな優しく綺麗で良い人を陥れる

片棒を担がされるんだ・・・・

橋元社長に言われたお金なんか正直どうでも

良かった。

ただ水島主任代理に出された条件が僕の

心を大きく動かしたんだ。

岩堀主任と・・・・

この岩堀香澄とSEX。

正直考えても居ない妄想の中でしか知らない

岩堀主任の美しいであろう肌・・・

さそかし柔らかいであろうその

形の良い程よくブラウスを盛り上げて

いる乳房。

いやらしくも美しくも見える

いつもパンスト越しに覗く

程よく熟れた太もも。

パンっと張ったさぞかしバックから

したら気持ち良さそうな揉み心地

の良さそうなヒップ。

そしてご主人しか挿入が許されない

岩堀主任の中。

全て今日水島主任代理の作戦が・・・

いや謀略とも呼べる企みが・・・

成れば僕は全て物に出来る・・・

本当に願望ではあったがそんな事

この世の全ての人の時間が止まり

僕だけが動いているような事が無い

限り無理だと思った。

それが現実に【できる】と突き付けられた時

誰が断れよう・・・・

そう僕は岩堀主任とのSEXを餌にあの悪魔の

ような水島主任代理に魂を売ったのだ。

それほど僕は岩堀主任に憧れていた・・・

憧れ?

憧れなのか?

欲望?

肉欲?

お前は岩堀香澄とSEXがしたかった

だけなのか?

いや違う!

もし僕は岩堀主任が独身なら

振られると解っていても

『好きです!』

と告白していたと思う!

いやきっと告白していた。

そう僕は・・・

僕は岩堀主任が好きだったんだっ!!

ただ結婚されていて年も離れているし

それに僕など不釣り合いなほどあまりにも

綺麗だから諦めていた。

いや気づかなかった。

僕は岩堀主任が好きだ。

では水島主任代理の言う通り

事が運べば僕の好きな岩堀主任はどうなる?

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

「大丈夫?

大原君?

ボーとしながら運転してちゃ

危ないよっ!」

そんなことはさせない・・・

そんなことはさせないんだ・・・

岩堀主任は僕が守らなきゃっ!

助手席で脚を組みながら僕に

声をかけている岩堀主任。

長い葛藤のうえ、僕が導き出した

決断。

今はもう岩堀主任の言葉にも

大丈夫ですっ!

といつもの僕が発したようには

思えなかったであろう荒々しい口調で応える。

一瞬岩堀主任が驚いたような表情を

するが

「ふふふっ

あまり気負わないでね。」

といつもの淡々とした冷静な口調でポンと肩を叩かれた。

僕は目的地の木島様の住む弊社が管理し橋元不動産の

所有する物件のオルガノというマンションには向かわずに

曲がるべきところを曲がらずにそのまま直進した。

勿論どこに行くかなどあてはなかったがただオルガノにこのまま

行くわけには行かなかった。

「ちょっと・・・・

大原君。

停めて・・・・

やっぱり運転代わるわ。

あなた動揺してか意気込んでかは

解らないけど道を間違えても気づかない

くらい平常心を失っているわよ」

と岩堀主任がいつも僕を注意する

口調でため息をつきながら言うが僕は無視して

走り続けた。

「大原君!

ちょっと聞いてるの?

聞こえている!?

停めなさい大原君!

お客様との約束の時間に

間に合わなくなるわよっ!」

とついにいつも冷静な岩堀主任も

声を荒げだす。

当然だろう。

普通に考えれば今から弊社のミスを謝罪に

お客様の所に向かっている状態で道を間違え

約束の時間に間に合わないくらい違う方向へ向かって

暴走している。

気づけば車どおりの少ない防波堤沿いまで来て

海沿いを走っていた。

「はぁ・・・・・

ちょっと今から木島様のご自宅に

電話して少し遅れる旨を伝えるわ。

さらにご立腹させる事になるでしょうけど・・・

あなたにはまだトラブル対応の同行は早かった

みたいね・・・

私の判断ミスだわ・・・」

車を停めない僕に呆れて岩堀主任が

木島様に電話をして遅れる旨を伝えようと

するがそんな必要はないと思った。

僕は都心からかなり海側に離れてしまった

海岸沿いにやっと車を停めてスマートフォンを

取り出し案件票の木島様宅の電話番号を見て

いる岩堀主任に

「主任電話しなくて良いですよ!」

と大声で言ってしまった。

岩堀主任は僕の大声に一瞬ビクッと

なっていたが

「大原君・・・

何言っているの・・・

はぁっ・・・

ねえアナタ本当に大丈夫?

今日は朝からずっと変よ・・・

今連絡せずにこのまま遅れて

訪問しても謝罪の機会すらなくなる

かも知れないのよ・・・

解るでしょ?」

岩堀主任は呆れたように

しかしそれでも優しく諭すように

僕に1つ1つ確認しながら停車中

の助手席で脚を組み替えデスクから

いつも前に立たされて怒られている僕に

言うような格好で

「しなくて良いですよ!

行かないからっ!

行ったら僕も岩堀主任も

大変な事になるんですっ!」

僕は岩堀主任の前だけでなく社内でも

プライベートでもおそらくはこんなに大声で

叫んだことは大学時代に無理やり乗せられた

ジェットコースターに乗った時以来だっただろう。

岩堀主任は何が何だか解らないようなそれでも

冷静な表情で僕を見つめている。

「すみません・・・主任・・・

僕は意気込んでも無ければ

緊張も動揺もしていないです・・・・

わざと・・・・

わざとオルガノには向かわなかったのです・・・

すみません・・・

くびになってもかまいません。

でもこのまま岩堀主任をあんな奴らがいる

所に連れて行けない!!」

さっきとかわらぬ大声でまた叫ぶように

声を張り上げた僕を岩堀主任はただ冷静な

表情で見つめながら

「大原君・・・・

理由を・・・・

教えてくれる?」

と少しいつもより小さな声で

呟くように言いながら僕の方では

なく助手席の窓側の方を向いていた。

僕は昨夜水島主任代理に呼ばれた事。

水島主任代理がわざと二重請求になるように仕組んだこと。

水島主任代理に木島様宅で僕に暴力沙汰になるように

わざと殴り返すように言われた事。

木島様から出される条件が僕と岩堀主任のSEXだという事。

橋元社長にも会った事。

3人が元々グルで今回の二重請求の一連のトラブルは

岩堀主任を橋元社長が裏で売っている素人物の

AVに隠し撮りして出演させ売ろうとしていた事が

目的である事。

水島主任代理の異様なまでの岩堀主任への敵愾心。

そして1度はその水島主任代理からの要求を受け入れ

今日車に乗るまでは僕もその気でいた事も・・・

昨日知った事を全部話した。

途中岩堀主任の元々白い肌が青ざめて行き

いつも冷静な岩堀主任の表情が不安そうな表情に

なり落ち込んでいるのか怯えているのか解らない

表情や少し顔をしかめ嫌悪感を示す表情など全て

初めて見る岩堀主任の顔だった。

僕の真剣な表情から岩堀主任はこの突拍子もない

話が今日の僕の行動からも信じれるものだと感じたのか

途中で一言だけ

「君がBARで水島主任代理と居るのを

私の友人の常盤広告の中島さんが見たと

言っていたけどその話をしていたのね・・・」

と言いその後に全て辻褄が合うね。

とも言った。

そして全てを話し終え息を切らして何故か

涙が止まらない僕に岩堀主任は聞いた事も

ないような大声で

「そんな事っ!!

何故私に言ったの!!

橋元社長が絡んでいるのでしょ!!

大原君っ!あの人にっ

あの人にっ1度は承諾したんだよねっ!

だったらどうして私に話さずにそのまま進めなかったの!

あなたが危ないのよっ!

水島主任代理の事はまだ解らないけど・・・

あの橋元社長はね・・・・

本当に怖い人なの・・・

あなたあの人を裏切るとどうなるか・・・

もうっバカっ!」

岩堀主任がこれほど取り乱す橋元社長とは

それほど怖い人なのか・・・

でも自分を一瞬でも陥れようと

した僕に怒らずに橋元社長や水島主任代理の

事を裏切った僕の身を案じて怒ってくれる岩堀主任を

見て僕は今日木島様が待つオルガノに行かずに本当に

良かったと思った。

後悔はしていない。

「岩堀主任を困らせたく無かったのです・・・

警察に言いましょう!それか部門長に相談するか・・・」

「私を困らせたくないっって・・・

ありがとうね・・・・大原君・・・・でもね

今の話しだけだと警察はまだ何も起こっていないから

取り合ってくれないわ。

良くてわざと二重請求にした水島主任代理には

何らかの音沙汰があるかもだけど・・・

それもウチの社内だけでのペナルティね・・・

それより問題は橋元社長よ・・・

私も詳しくは知らないけど・・・

弊社としては良いお客様だし私も何度か

会っただけだけどあの人自分に利がある

人には凄く良い人だけど・・・

裏切ったり敵対する人にはどんな報復をするか

解ったものじゃないのよ・・・

それに殆ど自分じゃ何もしなから・・・

今まで何度も警察にマークされながらも

一回も捕まっていないし逆に疑った警察が責任取らされ

責められたりと・・

そんな人なの・・・もうっどうして私に言ったりしたのっ!」

岩堀主任は本気で僕の心配をしてくれている。

橋元社長は怖い人だと思う。

今岩堀主任の話を聞き僕もそう思ったでも

僕はそれでも岩堀主任を陥れる様な事に

加わらなかった事に後悔はしていなかった。

「僕は・・・・・

僕も岩堀主任に言われるまでも無く

橋元社長が怖い人だとは思っていました。

昨日会っていますし・・・

何となく裏の人だと言うのも解ります。

それでも・・・・

それでも・・・・

昨日断れなかったことを後悔しました・・・」

「それはそうよ・・・

あの人に頼まれたら・・・

君のような若い子は首を縦に振るしかないし

水島主任代理の話に乗った君を責めたりはしないわ」

「違うんですっ!

僕が断れなかったのは・・・・

水島主任代理や橋元社長が怖かったからじゃ

ないのですっ!」

「えっ?

じゃぁお金?

お金ってそんなに大きな金額積まれたの?

それでも仕方ないわよ。

お金はある程度人の心を・・・・」

とまだ話している岩堀主任の言葉に

被せるように僕が叫ぶ。

「お金なんて1円もいらないですっ!

僕はこの計画に乗れば・・・

岩堀主任とSEXできるとっ・・・

水島主任代理にそう言われたからっ!

それだけが目的で引き受けてしまいましたっ!

だって・・

だって・・・・・

僕は岩堀主任が好きだから・・・・

ずっとずっとそういう目で見ちゃいけないと・・・

結婚されているし上司だし・・・・

そう思っていましたっ!

だから僕の願望なんかかなうはずないっ

でも水島主任代理がっ・・・・・・・うぅ・・・

本当にすみませんでしたっ!

僕をくびにしてください!

本当に・・・何故昨日断れなかったんだ・・・・うぅ・・・

でもそんな好きな・・・

大好きな岩堀主任を困らせるのは、嫌だったんですっ!

だから僕はどうなっても良いから岩堀主任を・・・

岩堀主任を救いたかった・・・

何も解らないうちにあんな卑劣な人達に陥れられて・・・

知らない間にAVに出さされるなんて・・・我慢できなかったんですっ!

そんな形でそんな卑怯なことして僕は岩堀主任とSEXできたと

しても嬉しくもなんともないっ!!」

僕は泣きながら大声で心の中にあったものを全て吐き出した。

岩堀主任は数秒無言で・・・

「大原君・・・ありがとう・・・ごめんね・・・・辛かったね・・・」

と言い僕の手を優しく握ってくれて

バッグからハンカチを出し僕の涙を

拭いてくれた。

そして一言

「運転代わるね・・・

もうオルガノには行かないから安心して」

といつもの岩堀主任に戻ってそう呟いた。

僕は無言で頷き運転席を岩堀主任に譲りハンドルを

委ねた。

岩堀主任は無言で車を走らせ僕はこのまま

帰社してこの後どうなるかが心配ではあったが

ニ重請求問題が水島主任代理の故意によるものだと

解ったのでそのことで事が大きくなっていても後は水島

主任代理に責任を取って貰えば良いと開き直っていた。

道中無言で車を走らせる岩堀主任が途中コンビニに寄り

少し待っていてというからお手洗いかなと思っていたら僕に

缶コーヒーを買ってきてくれて

「沢山涙流したから水分補給しなさい。

あっでもコーヒーじゃ水分補給に

ならないんだっけ?」

と缶コーヒーを手渡された。

僕はありがとうございますとお礼を言い

缶コーヒーを飲みながら平安住宅本社へ何故か

向かわない岩堀主任に

「主任・・・・

道違いますよ・・・」

と伝えると岩堀主任は滅多に見せない

笑顔で

「君の暴走が移っちゃったかな?」

と笑顔で助手席に座る僕を見て

可愛い!

年上にこんな表現おかしいけどっ

やっぱりコンタクトの主任が良いっ

笑えるんだこの人・・・

僕は橋元社長と水島主任代理を

完全に敵に回すことになったがこの人を

守れたならそれで良かったと主任の笑顔を

見て再確認した。

しかし岩堀主任何処へ行くんだろうと

思っていると平安住宅のある都心とはかなり離れた

町にあるホテル街へと着いていた。

「主任・・・・・・・」

「ねえ・・・・大原君・・・

私、何でも最初から諦める子に

君を育てた覚えはないよ。

それにね・・・・

こんな堅物のどこが良いのか

解らないけど私あんなにはっきりと

SEXしたいと言われたの初めてだよ。

もう驚いたな本当に・・・・・

お金よりも圧力よりもそれが目的で

あの人たちの悪だくみに加わったなんて・・・

でも・・・

ありがとう・・・

あっ入るね?ここで良い?一応許可は取らなきゃね・・・」

嘘だろ?

あの岩堀主任からまさかラブホテルに誘われる

日が来るなんて・・・・

うお~!!!!やはり正義は勝つんだ!

と思いながらもドギマギしていると

「えっえっ主任・・・・」

「あれ?こういうデザインは好みじゃないかな?

私もあまり来た事ないからごめんね。

違う所にする?」

いやそういう問題じゃなくて何か仕事中みたいに

普通だし主任・・・

「あぁ・・・はいっ!

ここでっ!ここで良いですっ!

ここが良いですっ!」

と主任の気が変わらないうちに僕は応えたら主任は

「そう」

と笑いラブホテルのカーテンをくぐり車を駐車場に停めた。

「あのね・・・・

お礼になるかどうか解らない

代物で申し訳ないんだけど・・・

本当に大原君が思っているほど

良くないと思うよ私・・・・

それと私こういう事事態・・・・

久々だから・・・

ちゃんとできるかどうか

解らないけど・・・」

といつも自身満々の岩堀主任がうつむき

恥ずかしそうな表情で立て続けに話してくるのを

見て可愛いと!

また思ったが異常に緊張してきている僕がそこに居た。

そして

「大丈夫ですっ!十分すぎるお礼になりますっ!

本当はお礼何て求めていませんがっ!!

それに岩堀主任は素敵ですからっ!」

と言った声が裏返り

岩堀主任は

プッと吹き出すように笑い

「ありがとう大原君・・・

あっ一応・・・・・・・

私主人も居るから・・・

この事は口外しないでね。

というか今から数時間は記憶を

消しましょう。

それと避妊だけはお願いね。」

とここまで来ても業務的な口調の主任を

本当に愛おしく思い今日少し見せて

くれた岩堀主任の仕事中とのギャップを

もっと見たという欲求に駆られ僕は

「はい!勿論です!」

と車を降り岩堀主任の手を引っ張り

部屋選びのパネルのとこまで急いだ。

「こらこらっ

焦らないの・・・」

とうつむきながら恥ずかしそうに

付いて来る主任が本当に愛おしかった。

比較的シンプルな部屋を選びエレベーターに

乗ると2人共無言で鼓動の音が聞こえるくらいの

昼過ぎのラブホテルのエレベータが選んだ部屋の

3階に着いた。

《第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第5話 迷いそして。。。大原良助 終わり》









第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第6話 氷の女が溶ける時 岩堀香澄

私は今ホテルに居る。

ホテルと言っても天井が鏡になっていて

照明が赤いようなピンクのような私の

肌が桃色に映るような照明で所謂

ラブホテルと呼ばれる所だ。

勿論33歳で既婚者である私は初めてきた

訳ではないしこの年になればラブホテルの

1度や2度は来た事がある。

しかし今私の胸の鼓動は激しく脈打っている。

一緒に来ているのが私の部下の大原君であるから・・・

そして私から誘った。

私は結婚して子供も居る身、勿論結婚後に主人以外の

男性とこのような場所に来たのも初めてであるし

自分からラブホテルへなど誘ったのも初めてであった。

今、部下の大原君は私以上に緊張していたようで

ホテルに入りしばらく2人してソファに掛けながら

お茶を飲んでいたが彼は緊張に耐えかねて

「主任・・・

僕先にシャワー浴びて来ます!」

とバスルームに消えていった。

彼が居なくなり1人部屋に残された

私が今度は冷静になっていくに

連れ逆に緊張してきていた。

しかも今はまだ仕事中の時間である。

以前の私なら考えれない行動だ。

いや・・・

昨日の私でも考えれない行動である。

しかし・・・・

今日の一連の大原君の暴走?

いや正しい行動を彼は取ったと思う。

私が大原君の立場でもあの土壇場で・・・

自分の上司を守るような事ができたか・・・

後で彼が泣きながら語った理由は

私を好きだと・・・

彼は言った。

そして私とSEXがしたかったから

水島主任代理の口車に乗ってしまったと・・・

彼の行動の基準の指針が常に私であった事が

正直嬉しかった。

どれだけ彼に私の感謝が伝わったか

解らないがそれならば彼があの純粋な大原君が

水島主任代理に・・・

もう彼はそう飛ぶべき人間ではない・・・

あの悪魔のような男にいけないと解っていても

私を抱きたい一心で首を縦に振り、土壇場でやはり

純粋さが正しい心が勝ちその見返りを反故にした

のであれば、その見返りの部分だけでも

差し出してあげようと思った。

正直私にそれ程の価値があるとは思えないが・・・

その一面にのみ自信がなく今このように

ソファに座る私の脚が揺れるほど震えているのだ。

正直最近・・・

最近どころではなく子供を出産して以降

主人の浩二君とも数えるほどしかなくここ

三年くらいに限っては全くと言って良い程

そういう事が無かった。

私はそれが普通なのかなと思っていたが

2人目3人目を出産している人も居るのだから

ウチのような夫婦をSEXレスというのだろう

と思っていたが別にそれが不満と思う事も

無かった。

その間、繁華街でどう見ても20歳そこそこの子や

仕事関係の方や元賃貸部門の主任の上妻さんからも

明らかにSEX目的のような言葉で

誘われることもあったが興味が無かった。

そのSEXそのものに興味を失った期間が今ここに

居る私にそのギャップから部下である大原君に対し

遅れを取るのではないか?

ちゃんとできるだろうか・・・

本当に彼のあのふしだらではあるかもしれないが

純粋な思いに応え満足させれるのか?

という不安を感じさせる。

私も主人と付き合う前には人並みに男性とは付き合ったりも

してそれなりに経験はあるつもりだが皆口を揃えマグロや

不感症と言われて来た。

唯一言わない主人は前戯を合わせても10分も行為に至らないので

私のSEXに対しての知識やテクニックというものがあるのであれば

そのテクニックは磨かれる事は無かった。

その理由も1人の人と長きに渡りSEXをすることが無かったからだ。

私は主人と付き合う前に付き合っていた男性は皆年上で仕事が

【できる】

というタイプのような男性ばかりだった。

そういう男性と付き合うとどうしても意見がぶつかった時に

お互いが譲らない。

それを私が論破しようものならもう恋人同士では無くなって

しまうというパターンでそれまで付き合って来た人たちとは

ほぼ数か月で別れることばかりであった。

そんな中初めて付き合った年下の男性の主人は

優柔不断な所もあるが私と口論になる事も無くほぼ尻に

敷いてしまったような感じになっているがどうやら尻に敷かれる

のが楽で尻に敷かれるのが好きなタイプの主人とは上手く行って

結婚までいったのである。

(どうやら私は年下の真面目な子の方が合うのかな?)

主人と付き合いだした時にそう思った。

そして主人とどことなく似ている大原君の教育担当に

なったのも私が内心年下の男性を手なずけるのに自信が

あったからである。

しかしその大原君がまさか私を車内で言った様に思って

いたとは正直驚きもしたが嬉しいと思っている自分自身に

驚いた。

今まで私から男性を誘った事など結婚する前から数えても

1度も無かったのに今ここに居るのは少し変わっているが信用は

していた水島主任代理の本性を知り、彼らが企んでいた計画に

ショックを受け混乱していたのもあるが混乱していたからこそ私の

内に秘めたる何かが大原君を誘ってしまったような気がする。

今ここに居る理由を冷静に分析していると大原君がバスルームから

出て来た。

スーツの上着こそ脱いでいるが律儀にYシャツとスーツの下を履き

靴下まで履いたままの姿で出て来た所に彼らしさが伺える。

今までもこんな大原君の姿に私は癒さていたのかも知れない。

仕事を離れ彼を見てみるとそう思う。

そして今主人も居る身で子供も居る身でありながらこの場所に

居る事に自然と後悔や罪悪感は無かった。

「あっ・・・

僕シャワーしか使っていないですが・・・

一応湯船にはお湯を張っておきましたのでっ

岩堀主任も入って来てくださいっ」

私は彼を見ながら笑顔で

「ありがとう・・・・・

色々な意味で本当にありがとうね・・・」

私はそう言いながら組んでいた足を揃え

ソファから立ち上がりバスルームへ向かう。

「岩堀主任の部下になってから

そんな笑顔初めて見ましたっ

主任こういっちゃあれですが・・・

笑っている方がめちゃくちゃ可愛いですよっ!

年上の人にこんな言い方失礼かもしれませんが・・・

あっ僕は勿論冷静に怒っているあの岩堀主任も

大好きですっ!」

「ププッ

もうっ大原君ホントに失礼よ・・・・」

「えっあっなんかすみません・・・・つい・・・」

「ううん。

でもありがとう・・・・

可愛いなんて・・・

言われたの子供の時以来かな・・・・?

綺麗とかならたまにあったけど・・・」

と私は振り向き返しながら

「じゃあ・・・・・

私も入って来るね・・・・

あっえ~と・・・

本当にがっかりさせたらごめんね・・」

とまるで仕事を任され自信jが無く

出来なかった時の言い訳をする感じで

私は最後にそう付け加え脱衣場に入った。

脱衣場に入った私に

「絶対ガッカリなんてしませんからっ!!」

と大原君の大声が余計に私のハードルを上げる。

私は鏡を見ながら高鳴る鼓動を意識し

水色のブラウスと白のタイトスカートを

脱ぎパンストから片足づつ両足を抜き取ると

上下お揃いの黒地の無地のシンプルな下着だけを

身にまとった鏡に映る私の身体を見る。

明らかに子供を産んでいるのが解るよね。。。

だって・・・

誠帝王切開なんだもん・・・・

とお腹にある帝王切開の後を手でなぞりながら

黒のブラジャーと黒のショーツも脱いでいき

本当に久々に自分の全裸を見て

太ったかな?

大原君には部屋の照明を暗くしてもらおう。

と思いながら私はバスルーム入った。

後ろで1つに束ねている肩より少し下に届く

くらいの黒髪を濡れないようにテール部分を

持ち上げ洗面台の所に設置されてあったヘアピンで

止めると首から下をシャワーで念入りに洗う。

全身を洗いながら股間に手を当ててみると信じられない

事にシャワーで濡れたのとは明らかに異なる湿りを感じた。

(私・・・濡れているの?

こんなまだ行為に至る前から

濡れているのなんて初めて・・・)

私は自分の陰部から湿りを感じた事により

私は大原君を求めていたのかも知れないと

思い始め高鳴る鼓動はさらに早まり身体の

芯に熱が帯びて行くのを自覚した。

私はせっかくだから大原君が入れてくれた湯に

浸かりこんな時間からお風呂に入るのは久々で

羽目を外し過ぎている自分自身の中から

何か色々なものがふっきれていく気がした。

身体が湯により湯以外のものでも温まって

いくのを感じ、私は湯船から出て脱衣場に戻る。

身体を丹念に吹いてから鏡を見て手入れなど

した事はないが特に乱れてもいないよね?

とアンダーヘアのチェックをすると拭いたはずの

私の女性器からまた湿りを感じ明らかに体内から

湧き出てきているものだと解り誰に見られたわけでも

無いのに羞恥心を感じる。

自分でも恥ずかしいと思うと私こんな表情をするんだと

鏡に映る自分が平安住宅賃貸部門の主任である私と

同一人物であるのかと思える程私自身の変化に驚く。

そのまま私は上下お揃いの黒の下着に身を包み、

大原君と同じようにホテルに設置されているガウンは

着ずに水色のブラウスと白のタイトスカートを身に着け

パンストを履こうとしたが湯上りの私の最近肉付きがよくなって

来た足がなかなかそれをさせてくれずに・・・・

パンストは・・・・まあ良いか。

と思いそのまま大原君がソファで座って待っている

ベッドルームに戻った。

「お待たせ~」

いよいよこの後は・・・・

都合3年ぶりくらいになる行為に進むのか・・・・

それも9歳も年下の自分の部下でもある彼と・・・

と考えるだけで一度は落ち着きを取り戻していた

私の胸の鼓動の高鳴りが再加速してきた。

《第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第4話 氷の女が溶ける時 岩堀香澄 終わり》






第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第7話 それでも計画は続く 木島健太

大原と香澄がこの町から少し離れた海岸通り

を抜けた繁華街にあるラブホテルに居た頃、

自宅に謝罪に来るはずの大原と香澄がいくら待っても

来ない事に腹を立て木島は義理の兄の橋元に連絡をしていた。

橋元は一言

「計画通り行かないから

また別の面白い計画も

浮かんでくるのさ」

と余裕の笑みを浮かべている声色で

すぐに行くと木島に伝え、橋元は水島にも

連絡を取り今3人は木島の住む、岩堀香澄と

大原良助が謝罪に来てこの場でSEXをする

はずであったオルガノというマンションの208号室に

居た。

「まさか・・・・

あの大原が裏切るとは・・・・

社長すみません・・・

私の読み違いでした」

この男俺の兄貴のコバンザメをしている

が中々役に立つから置いていてやっているが

ここに来て読み違いとは言い訳も甚だしい。

元々気に食わない奴だったが兄貴は奴を異常に

評価しているのが俺には解らない。

「まあまあ

水島さんそう悲痛な表情を浮かべなさんな~

私もあの大原と言う小僧・・・・

アンタがあのべっぴんの広告会社の

お姉ちゃんと楽しんでいた時に話をしたが

ここまで肝が太いとは思わなんだ。

アンタが読み違えるのも仕方ないわな~」

「しかしっ!

兄さんこれであの女・・・

平安住宅の岩堀か?

あの女撮るのが難しくなったぜ!」

俺は過去に一度このマンションに仕事で

来ていた岩堀と言う女を見たことがあるが

それはそれは良い女だった。

あのツンと澄ましたような表情にプライドの

高そうな眼鏡も似合っていてああいう

【私はできるのです】

と顔に書いて歩いているような女を

めちゃくちゃにしてやるのが俺の性癖

でもあったので

今回の件も俺がクレームにかこつけて

あの女を抱きたいと兄貴に言ったが

ああいう女は自分の部下のような奴に

抱かせてプライドをへし折るのが見ものだと

俺の提案は却下された。

しかもああいう女は相手が若ければ若い程

作品としては面白いのだと兄貴は言う。

しかし結局兄貴は水島の計画で行くことに決めたが

失敗したではないか。

「社長・・・

そう言って頂けると助かりますが・・・

ここに来なかったという事はあの大原が

岩堀に計画の事や社長や私らの裏の商売の

事も話している可能性がありますね・・・」

「話しているでしょうな~

まあ大原の口は私が封じましょう。

問題は岩堀ですな~

あの女が大原から聞いた事を誰に話すか?」

「私の二重請求を捏造した事に関しては

まず部門長の上妻でしょうね・・・

しかし社長にその上の中崎専務辺りに

上手く圧力をかけつつ口を利いて頂ければ

後は私がこの二重請求を職務を投げ出した

岩堀に代り解決した事にして逆に岩堀に貸しを

作れます。

そうなれば例えその後上妻に岩堀が何を言おうが

自分のミスや職務怠慢を人になすりつけようとしている

という絵が画けます。

先にそこまでの手を打っておいて私は岩堀が大原から何も

聞いていないと決めつけ接します。

そうすれば岩堀も上妻に話す事すらしないでしょう。

万が一話してしまった時の為に上妻を抑えるよう社長に1本

ウチの中崎辺りに連絡を入れておいて頂ければ後は問題ないですよ。

それに二重請求問題は私が残りの顧客も当たり何とかしますから

それを社内では岩堀と大原が解決した事にしておけば帰社した岩堀も

何も言えんでしょう。」

この悪知恵はどこから出て来るのか?

俺はこの水島という男の悪知恵がこの先俺たちを

裏切り兄貴や俺に向いた時は真っ先にこの俺が

奴を始末してやると決めていた。

しかし兄貴は

「ほうほう。

それは見事な絵ですな~

それで行きましょう。

中崎さんには今から私が1本電話を入れておきましょう。

上妻さんから万が一もし何か面白い報告を受けたらうまくごまかす

ようにでも伝えておきますかな。

しかし水島さんが早速動いてくれるなら上妻さんから中崎さんに話が

上がってくることもないでしょう。」

「ええ。

そうなるとは思います。

仕事が第一の岩堀・・・

覚悟があっての行動でしょうし

私の悪事を明るみにすれば事は

済むと思ったのでしょうがそれを

したところで自分の言葉は誰も信用しないと

解って騒がなければ今の立場も守れるのだと

知ればあの女も騒がんでしょう。」

「そうなればあとはあの思っていたより

肝の据わっていた大原君ですな~

彼は張とマイクを使います」

橋元がスーツの内ポケットから

扇子を取り出し仰ぎながら

「兄さん!

奴等を・・・・

何もそこまでしなくても・・・」

兄貴が言った2人の外国人。

1人はアジア系マフィアで今は

兄貴の仕事の後処理みたいな

事や邪魔者の排除を手段を

問わず跡形も残さずにやってのける

所謂プロ。

マイクはボクサー崩れでこの町に

流れ着いた浮浪者同然であった所を

兄貴に拾われ今は兄貴のボディーガード

や張の仕事の手伝いなどもしていて兄貴が

売っている素人物の裏のAVにもたまに

女を犯す役で出てもいる。

この2人を使うという事は大原と言う男は

ただの口封じでは無く非常に辛い目に合う事に

なる。

しかし最近俺や水島の周りにまで府警の私服警官が

うろつきだしているのが気になり俺は兄貴の為を

思い今回に関してはあまり事を荒げるべきではないと

思っていた。

「健太。

お前も私の後を継ぎたいのなら

先々の不安は微塵も残さない

私のやり方をよく見ておきなさいよ。

あの大原と言う男。

予想以上の肝を見せてきた。

ああいう男は野放しにしておくと

今後色々邪魔になってくるのだよ。

早々に動けなくしておいた方が

私達の為なのさ。」

向かいで深く頷く水島が俺を苛立たせる。

その水島が

「社長・・・・・

仰る通りで・・・・

大原の事はお願いします」

とコバンザメぶりを発揮する。

「しかし兄さんっ

最近俺らの周りにまで府警の

私服警官がうろついてるんだぜ!」

「健太~

彼等には何もできやしないよ~

それに良い被写体が2人程いるね~

あの私服警官なかなか上手そうな体

してたでしょ~?」

「はぁ!?

なっ何を・・・・

相手は警官だぜ!

そんな女どうやって・・・

水島さんっアンタからも

何とか言ってくれよっ!」

少し無言で考え込んでいた水島が

「・・・・・・・・・・・

社長・・・・さすがにそれは

・・・・それとも社長は府警本部にまで

裏のコネクションがあるとでも・・・」

「がははははっ!

さすがに私の参謀の水島さんは

鋭いですな~

まあそのあたりは心配無用と

だけ申し上げておきましょう」

「・・・・府警本部にまで・・

マジかよ?兄さん・・・」

俺は我が義理の兄貴ながら

この人の怖さをまた再確認した。

そしてこの人に付いて行けば俺は

一生金と女に困らない生活が送れると

思い身震いし一生この人に付いて行こうと

思った。

《第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第7話 それでも計画は続く 木島健太 終わり》





第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第8話 初のお姫様抱っこ 岩堀香澄

お互い入浴を済ませソファに向かい合い座る2人。

お帰りなさいと入浴後の私を迎えた大原君の

言葉を最後に無言のままの私達。

このままこのホテルから帰ろうものなら

ただ2人で交互に入浴を済ませに来ただけになる。

勿論そんな事をしに来た訳では無くここへ来た理由は私が

大原君にお礼をする為に、感謝の気持ちを伝えたく

誘ったのだ。

そう彼の望みを叶えるために。

私が2年間指導してきた中で1度も気づくことが無かった

彼の望み、願い、それは私を抱くことだった。

その為に今こうしてここに居る。

お互い入浴も済ませ綺麗な身体になり

後は行為へと・・・

進めば良いだけなのだがほぼ3年間主人との行為

すら無い私はこのような場合どのように始めれば

良いのかが解らなかった。

SEXに対するブランクだけが原因では無く私は経験人数の

割には圧倒的にSEXに対するスキルが低いのだと今初めて

気づいた。

9歳も年下の子なら私がリードして然るべき・・・

そう思えばそう思うほど極度の緊張と焦りで

パンストをつけていない湯上りの太ももの辺りに

ジワッと汗がにじむ。

私が足を組みソファに座り、冷たい炭酸飲料を

口に含むと大原君がかなりの沈黙を破り口を

開く

「緊張しますね・・・・・

岩堀主任はそんな事ないでしょうが・・・

僕は緊張して死にそうです・・・

初めてクライアントの所へ行った時

以上ですよ・・」

彼も緊張しているのだという言葉から私の緊張は

少しほぐれ、ここはいつもの私と大原君の関係の

ように振る舞えば良いのだと思い少し気が楽になり

「フフフ。

今は仕事中ではないのよ。

だから緊張しなくても大原君の

好きなようにすれば良いから」

と虚勢を張り大人の女性のような

こんなところにいても彼の上司で

あるような余裕のある発言を精一杯

してみる私。

「そうですよね。

今まだ仕事の時間ですがっ」

と大原君がひきつったような

顔で笑いながら

「あの・・・・

岩堀主任・・・

怒らないでくださいね・・・

僕今岩堀主任の生足

初めて見てすでに・・・

アソコがギンギンですっ

念願が1つ叶ったというか

僕主任の足が凄く好きだったから」

「そんな言い方したら

怒るわよ」

私は笑いながら優しく大原君を眺めた

「すみません・・・」

「生足じゃなく素足って言いなさい」

「えっ?

そこですかっ!?」

「フフフ

そうそれ以外は合格よ」

私は激しい鼓動を抑えながら

冷静な平安住宅賃貸部門主任で

大原良助君の上司で彼の指導係

でもある岩堀香澄を演じ続ける。

「では・・・・

これからはそう言います

主任・・・隣に座って良いですか?」

と聞いて来る大原君に

私は無言で優しく頷き

ソファを横にずれて隣を

空けてあげ笑顔で脚を組み替えた。

大原君も無言で隣に来る。

徐々に距離を詰めて来る大原君と

私の距離は縮まり彼の足と私の足が

ついに密着した。

素足から伝わる彼の体温に

心拍数の上がり方が加速する中

さっきまでの余裕がなくなってきた

私より私の隣に来た大原君は逆に

落ち着いているような気がする。

どうして?

もしかして彼は私よりこういった経験が豊富だったりする?

さっきまでの緊張は上司である私に対する緊張で・・・

SEXの前の緊張では無いとか?

そう言えば彼は私のデスクの前に立って私の

指導を受けている時もずっと緊張気味だったし・・・

そんな事を考えながら少し大原君の方を見上げると

近くで見ると彼やっぱり本当に大きな身体・・・

と思うと私が今はただ上司や部下など関係なく

1人の強靭な肉体を持った雄の前に

晒されている1匹の少し熟しかかったただの雌であると

自覚させられる。

それほどまでに興奮しきった彼から発する雄度の度合いは

主人や今まで触れ合ってきた過去の男性と比べても

非常に高いと本能的に私の脳幹が子宮が感じ取った。

彼の雄度に晒され体中がジンジンしてきている私に大原君は

「主任のなま・・・あっ

素足をこうしてみたかったのです・・・」

と白のタイトスカートが座る事により

かなりずれ上がり脚を組む事により

更にまくれ上がった太ももの中段辺りに

大原君が触れて手を滑らせるように

撫でてくる。

私は逃げ隠れもする気はないが久々に

異性に触れられた事により出産経験のある

身体はそろそろもう1人どうですか?

と私に問うように股間が疼くような気がする。

「うん・・・・

たまに視線感じてた・・・

小言ばかり言って太い脚しやがって~

とか思われてるのかなと・・・

思っていたよ・・」

と精一杯の照れ隠しで

会話を繋げて沈黙が続かないように

する。

大原君の右手が太ももを少し

握るように中段から上段の1番

お肉の付いた部分を握り始め

左手が肩に回され身体を引き寄せられる

と私の上半身は大原君の大きな胸板に

包まれた。

「っ!

力強い~

そこそんなに握ったら

余計太く見えるでしょ~」

と少し声が震えていたかもしれないが

何とか沈黙が怖く平常心を装いながら

「岩堀主任の足

最高ですよ・・・・

この弾力と良い

美しい白さと良い

太くなんてないです・・・

今日は黒の下着なのですね・・・

白のイメージの主任が黒を付けているのが

余計興奮しますっはぁはぁはぁ・・・

主任!」

ブラウスのボタンを2つほど外されタイトスカートは

腰の辺りまでまくりあげられ私の足を激しくまさぐる

大原君がもう我慢の限界なのか激しく私を抱き寄せ

壊れると思うほど抱きしめられた。

「ちょっ!

うっ!いたいっ!

あなた自分の力考えなさいよ~」

力の無い声で私を片手で抱きしめ

片手では足をまだ揉み続ける大原君に

抗議する。

「本当はもっと強く

抱きしめたいのですが

これでも加減しているのですよ・・・

主任凄く良い匂い・・・・

これがあの岩堀主任の匂い・・

足の感触・・・抱き心地・・・

凄いこの距離だと主任の心臓の

音が聞こえるのですね・・・・」

「そんなに感激してくれて

嬉しよ・・・本当に・・・」

私は高鳴る鼓動を感じ取られ

もう虚勢を張り余裕あるふりを

する事もできず両手を大原君の

背中に回しただ抱きしめられていた。

私の太ももを握っていた大原君の手が

ブラウスのボタンを外しだし私は大原君の

熊のような抱擁から少し解放されると

タイトスカートのファスナを下ろされ腰を

持ち上げられスカートも抜き取られ黒の

下着姿だけにされてしまう。

「・・・・・・さすがに

恥ずかしいな・・・」

「岩堀主任が脱ぐの恥ずかしがって

いたら世の女性は皆人前で裸なんて

晒せませんよ」

「・・・・・

何か仕事中より今の方が

自信満々に話している気が

するんだけど・・・

その自信が普段からあればね~」

大原君もYシャツとスーツの下を

脱ぎながら

「岩堀主任の魅力を語らせたら

僕は誰よりも自信満々に話せますよ」

「もうっ・・・・

バカッ!」

と恥ずかしそうにうつむく私の

視界にはソファに座る私の前で服を

脱いでいた大原君の下半身が映る。

黒のボクサーパンツから隆起する彼の

男性器は既に上を向き興奮状態を

模っていたが久々に下着越しにしても

男性器を目にしたが私のうっすらとある記憶では

あのような大きな物ではなかった記憶があるが

彼のような身体の大きな男性の相手は初めて

だったので男性器とは身体に比例するのかなと

単純に考えていた。

大原君も下着だけの姿になり

「主任・・・・

あの・・・

向こうへ移動しますね・・」

とソファに座っていた私の膝裏に手を回し

背中ごとかかえると私を抱え上げた。

「えっ・・・

大原君・・・

私意外に重いよっ」

「大丈夫です・・・

軽いですよ岩堀主任・・・」

「うそ~・・・・

こんな事されたの初めて・・・」

軽々と私を抱え上げベッドに優しく寝かして

くれた大原君は私に布団をかぶせてくれ

少し照明を落としそれでもお互いの顔は

キチンと見れるくらいの明るさの中で彼は

最後の1枚のボクサーパンツを脱ぎ布団に

入って来る。

隣り合いお互いを見つめながら1つの掛布団の

中でお互いの体温を感じ取るように抱擁を繰り返し

ながら口づけをする。

私はもう話せる余裕などもなく荒くなる息を

抑えるのに精一杯で大原君のされるがまま

彼の今日の行動のお礼である私の身体を

差し出していた。

布団の中でブラジャーに最後の1枚のショーツまで

脱がされて私は大原君と1つの布団の中で生まれた

ままの姿になった。

《第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第8話 初のお姫様抱っこ 岩堀香澄 終わり》

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第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第9話 ファーストエクスタシー 岩堀香澄

かなり冷房の効いたホテルの部屋

湯上りの時、極度の緊張と久々の

主人以外の人とのSEXに至る過程に

よる興奮に汗ばんでいた身体もサラサラに

乾いていた。

そして布団の中で大原君により全裸にされた

私は彼の口づけにより口をふさがれ横向きで

抱き合いお互いの身体の体温、感触を確かめ

あっていた。

私達はいつの間にか私が下に

され大原君の重みを感じながら大原君が

掛布団を後ろに投げ払い私の口の中に

大原君の舌の侵入を許しながらやや桃色がかった

照明の薄暗い室内のベッドで天井に映る自分の姿を

眺めた。

天井には私に覆いかぶさる大原君の筋肉質な

背中が見える。

そしてチュッチュッ・・・クチュクチュという私と大原君の

舌の絡み合う音が聞こえる。

彼の舌が口から離れ私の首筋から鎖骨、胸へと

下って行く。

そして私の首の後ろに回していない方の

大原君の手が私の濃くも薄くも無い茂みを

かき分けて私の股間の突起に触れる。

「はぁはぁはぁ・・・・」

「主任でもこんなに濡れるんだ・・・

何か嬉しいです」

「はぁはぁ・・・もうっ

私を何だと思ってたのよ・・・・・」

「気持ち良いですか?岩堀主任・・・」

と言う言葉と同時に私の股間にある

突起物を大原君が中指でこねるように

刺激する。

こんなに時間のかけた前戯を主人の浩二君には

された事ないので刺激が強く耐えるのに精一杯の

私は恥ずかしさも相まって大原君の問いかけに応えれ

ずに彼の背中に手を回し力を込めしがみつくようにして

いた。

「うっ・・・

はぁはぁはぁ・・・んんっ・・・」

「岩堀主任ここが良いみたいですね。

今日は岩堀主任にも沢山気持ち良く

なって貰いたいです」

私に覆いかぶさっていた大原君は

私の上から身体をどかせ私の腰の

辺りに移動すると天井には全裸の私が

映し出され私はラブホテルのベッドに

全裸で横たわる自分の姿から目を背け

横を向く。

「岩堀主任・・・

凄く綺麗な身体ですね・・・

思っていた通りですよ」

私は無言で彼のお腹の辺りを

押したような叩いたよう所作で

照れ隠しをし枕を手に取り自分の

顔を覆った。

「主任~

綺麗なお顔を隠す事

ないじゃないですか~」

と言いながら私の胸を片手で

さっきの布団の中で触られてた

時より強く揉み始めると指と指で

私の堅くなった出産してから少し

色素が強くなった乳首を挟むように

して刺激する。

私は顔に押し付けた枕を少し噛みながら

最近では全くなかった刺激と快感に耐えている。

「・・・・・・・・・・・・ふっ・・・

はっ・・・・んっ・・・・」

枕で顔を覆っていても僅かに漏れる

自分の吐息が聞えさらに高揚感が

増す。

「主任のおっぱい揉んだの

ウチの男性社員が知ったら

僕ジェラシーで殺されちゃいますね」

大原君がそういうと胸への刺激を

一旦止める。

「はぁはぁはぁ・・・・・

そんな事ないよ。

私のような子持ちの堅物・・・

需要あるの大原君くらいじゃないの?

マニアックなんだから・・・・はぁはぁ・・」

「何言ってるんですか!

お言葉ですが岩堀主任

陰で結構人気あるんですからっ!

僕の同期の男どももっ・・・

あっみんな主任がご結婚されていて

あと少し怖いから何にも言わない

だけですよっ」

「やっぱり・・

怖い?私って・・・」

「僕には優しいですけどね。

他の人たちは少し怖がっていますね」

「えっ?

大原君にも結構きつかったでしょ?私・・・・」

「そうですね~きつくされたから

今日は仕返ししちゃいます。

こんなチャンス滅多にないですからっ」

と大原君が笑いながら私の足を少し開かせると

私の股間に顔を埋めてきた。

「うそっ!

そんな所・・・

えっ?舐めるの・・・?

うっ・・・んんっ・・・はぁはぁはぁ・・・

うっ・・あぅっ・・・」

私がまた枕で顔を覆い

枕を噛みしめながら枕を顔に押し付けて

快感に歪める顔を隠す。

ピチャピチャという大原君が私の股間の

突起やさらに中を広げその奥にまで舌を

差し込むようにしながら吸い上げたり指で

突起を転がせたりする。

言いようもない刺激と快感が全身を襲い

私は枕にしがみ付き噛みしめながら脚を

バタバタさせて大原君を思いっきり脚で

締め付けた。

ピチャピチャ・・・・

「主任それ凄く気持ち良いですっ

僕が大好きな主任の太ももの感触が

思いっきり顔で味わえて幸せです!」

「ふぅっ・・・はぁっ・・・はぁっ」

私は大原君の言葉に返すこともできずに

初めて味わう股間への口での刺激に言いようの

ない感覚に浸っていた。

身体に力が入り大原君を締め付ける脚にもさらに

力が入る。

「うおっ

主任の太もも気持ち良いですが

これじゃ~舐めれないですよ~」

と大原君に足を掴まれ足を広げられ

ながら締め付けをほどかれると股間への

舌での刺激も収まった。

「はぁはぁはぁ・・・・

大原君意外に慣れてるね・・・・・

はぁはぁはぁ・・・・」

私はやっと股間への快感から解放され

枕をどけて少し疲労感の漂わせた表情で

大原君に視線を送る。

「本当ですか?

そうおっしゃってくれるという

事は気持ち良かったんですよね?主任

こんなに濡らしてくれてるんですから

気持ち良かったでしょ?」

嬉しそうに大原君が私の大原君の

舌により大量の淫蜜を出さされた部分に

手を添え指を中に挿入し中の濡れ具合を

確かめられる。

「っ!!

ちょっ・・・急に指入れちゃ・・・」

とまた枕で顔を覆おうと枕に

手を伸ばした時大原君に枕を

取られ

「主任の感じてくれている

顔が見たいんです・・・・」

「・・・・・もうっ!」

私は枕が無くなり羞恥心を防ぐ

物が無くなりそんな私の顔を

再度大原君の口づけによって

塞がれる。

「んん・・・・」

チュッ・・・チュッ・・・という口づけの音と

私に添い寝した態勢で口づけしながら

片手で私の蜜壺に中指を挿入しゆっくり

出し入れする大原君が指と私の淫水が

奏でるクチュクチュ・・・・と言う音が輪唱の

ようにリズムを取る。

「んっ・・んんっ・・・」

これ以上指でされると何かが身体の

中で弾けそうな衝動に襲われ私に口

づけをする大原君を押しのけて大原君の

指から逃げた私は肩で息をしながら

「はぁはぁはぁ・・・・

ごっごめんねっ大原君

少しキスが苦しかった・・・

次は私がしてあげるから

寝て・・・・」

と大原君の指から逃げた理由を

私が大原君の男性器を口でするという

理由でごまかし

「えっ・・

良いんですか?主任・・・・

主任のフェラチオ味わえるなんて

もう死んでも良いくらい幸せですよっ」

私は主人とまだ性交渉がそこそこ

あった時期には良く主人には口で

していた。

過去にも付き合っていた人は口でして

欲しいと言う人が多かった為

口で男性器を気持ち

良くさせる行為には少しだけ慣れていた。

「大袈裟だよ・・・

今度は大原君が気持ちよく

なってね」

と横になった大原君の腰の辺りに

正座すると大原君の男性器を手に

取り先端に数回口づけをする。

チュッチュッ・・・

そして先端に舌を這わせるように舐めていく

ペロペロ・・・

(さてここからが問題・・・正直私の男性経験

ではこんなに身体もここも大きい人居なかった

のよね。終わるのは早いけど浩二君が1番大きい

くらいだったから・・・・)

そう思うが自分から申し出た手前根を上げるわけにも

いかずにましてや相手は9歳も年下の部下の男の子

なのだから。

私は意を決して主人のそれより握った感触で長さで

10㎝は長く太さでは1.5倍はあるかもしれない物を

口に含み先端を舌で強く刺激していく。

「う~岩堀主任めちゃくちゃ

気持ち良いですっ!

あ~上手いッ!上手過ぎですっ!!

しかもこのホテル最高・・・・

主任のフェラチオシーンが天井に映っていますよっ!

鏡良いですね~」

大原君の言葉にかなり恥ずかしくなるが

私は少し笑顔が伝わるような表情の

視線を大原君の男性器を口に含んだ

まま向けるとさらに大原君の男性器の

茎の部分まで含んで行き片手で大原君の

袋を撫でたり指を這わせたりしながら口へ

出し入れを繰り返すが実の所口には含み

切れず茎の半分くらいの位置での作業の

繰り返しになる。

ジュポジュポッ・・・・

という音が室内に木霊し大原君の

うぅっという声が時折聞こえる。

「主任~めちゃくちゃ上手いですっ

僕主任のお尻触りながらしてもらいたいから

主任お尻こっちに向けてくださよ~」

と大原君が口で男性器を舐めている私に

向かって腹筋の力だけで起き上がってきて

あっという間に私の両腰に手をかけて

私を抱え上げ私のヒップを自分の顔の所に

持って行く。

「えっちょっとっ

大原君っ」

私の目の前にはまた大原君のとてつもなく

元気で大きな男性器、私のヒップの下には

大原君の顔があるという態勢になる。

「やっぱり主任お尻めちゃくちゃ良いですね~

ずっとこうしてみたかったんですよ~」

と私のヒップを触り出す大原君。

まあ良いかと思いこんな恥ずかしい姿勢も

初めてだったが大原君の男性器を舐め続ける私。

しばらく大原君が私のヒップを揉んだり撫でたり

と私が大原君の男性器を舐め続ける時間が続くが

急に股間へ再び刺激と快感が走る。

また大原君が私の股間へ舌を這わせながら

指を出し入れしてきたのだ。

不意打ちの快感に私は大原君の男性器を口から

出してしまう。

「はっ!うぅぅ・・・

ちょっと大原君・・・

私は良いからっ!

自分だけ気持ち良くなっていて

良いのよ・・・あぅっ・・・・」

「そんなのそれ以上されちゃうと

僕も我慢できないですから~」

「そ・・・・

そうね・・・じゃぁ・・・・

そろそろ入れる?」

「はいっ!」

と嬉しそうに大原君がベッドの枕の上の

照明の調整をしたりするパネルのある横に

配置されている避妊具を取り自分の股間に

装着する。

「やっぱり・・・

これキツイですね・・・・

いつもなんですけど・・・」

「フフフ。

大原君のが大きすぎるのよ。

我慢しなさい。」

「大きいと損ですよね~

コンドームはキツイし

女の子は痛がったりして

嫌がるし・・・」

「えっ?

やっぱり・・・

その・・・

痛いの?」

「そうですね~

僕が今まで付き合った子や

エッチした子は半々くらいでしたよ

凄く良いって言ってくれる子も

居ましたが痛いから無理って最初は

嫌がる子も居ました。

でも慣れたら今までで1番良いって

言ってましたから・・

多分主任は痛くないと思いますけど・・・

年上の人とは僕も初めてなので・・・」

「そ・・・

そう・・・あまり激しくしないでね・・・

私もそんな大きなのは初めてだから」

さすがに直前になり大原君尾の男性器に

恐怖を感じ始めた私はこれから自分の

中に入る大原君の男性器が私にどのような

性感を与えるか予想もつかずにいた。

「大丈夫ですよ主任。

優しくします」

そう言いながら私を寝かせると私の

下半身の間で私の足を開かせ自分の

男性器を持ち私の蜜壺にあてがう大原

君の姿を私は天井に映し出される鏡で

見ていた。

いよいよ来る・・・

と天井の鏡と股間への感触で察知した私は

無意識に目を閉じていた。

先端が私の潤った入り口から徐々に侵入してくる。

(ありえないっありえない太さ・・・

それに堅さが凄いっ・・・・)

私はベッドにかけられているシーツを両手で

握りしめていた。

グチュッ・・・ズズズズ・・グチュリッ!

「う~狭いっ!気持ち良いですっ!主任の中!」

そう言った大原君はさらに私の腰を掴み

一気に私めがけて男性器を押し込んだ。

ズブブブブッ!

「っ!!!!!!!!!!!!」

未だかつて男性器の侵入を許した事のない

未知の私の部分へ大原君は到着し私は感じた事の

ない性感を感じた。

シーツを握りしめながら私は大きくヘソを天井へ

突き上げるように腰を反らせ仰け反った。

(すごい・・・・何これ・・・・・なんか来そうっ)

私は今までの経験とは全く異質の性感が

全身を襲い駆け巡り最後に何か身体から

魂が抜けるのならこんな感じなのかな?

と思う感覚が来るのをギリギリの所で

堪えていた。

ダメかももう耐えれない・・・叫んでしまいそう・・・

今まで耐えていた声まで出そうで脳の思考が

ゆっくり停止し始めている気がする。

「主任・・・・やっと入りきりましたよ・・・・

動きますからね・・・」

そう言った大原君が私の腰を

持ち自分へ引き付けるそして

次に両手のその腕力で私の腰を

戻す。

それを数回繰り返す。

「っ!!ふぅっ!ふぅっ!!

はぁはぁはぁ・・・・あっあああっ!!

大原君っゆっくりっ!ゆっくり!!

あああっ!!」

「はぁはぁはぁっ!主任!

主任っ!やっと気持ち良さそうな

声出してくれましたねっ!燃えてきますっ!」

そう言うと一層激しくなる大原君の出し入れが

毎回毎回私の子宮口を突き破りそうな勢いで

激突し快感が全身にはじけ飛ぶ。

「こらっ!もっとゆっくりっ!

あああっ!おっおこるわよっ!大原君!

あんっ!あんっ!うそでしょ!!いやっいやよっ!

何かおかしな感じがするのっ!大原君っ!

私おかしいっ!こんなのっ!!あああっ!!

何か身体が飛んじゃうっ!」

「はぁはぁはぁっ!主任っ!主任の身体最高ですよっ!

あれっ主任ってもしかして・・・・

今まで逝った事なかったんですか?」

さらに前後の出し入れを激しくしながら大原君が私にそう言った。

「はぁぁぁんっ!!あっあっあっ!!

えっ?(逝く?もしかしてこれが逝く感覚?)

うんっ!そんなのわかんないわっ!

あっあああっ!身体が浮いちゃうの!あああっ!」

「主任っ!良いんですよっ!そのまま力抜いて逝ってくださいっ!

今の主任めちゃくちゃ可愛いですよっ!」

グチュグクグチュッ!という高速の音とパンパンパンッ!という

激しい肌と肌のぶつかり合う音が入り交ざり

「あっ!あああああっ!!大原君っ!

大原君っ!私っ!!!逝って良いのねっ!!

ああああっ!!あぅぅぅっ!

ひゃんっはぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!

大原君!!!いくっ!!!いくっ!!あんっ!!!」


私は33歳にして生まれて初めてSEXで逝くという事を知った。

それが愛する主人の男性器ではなく

部下で9歳も年下の男の子の男性器により教えられた

のだった。

《第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第9話 ファーストエクスタシー 岩堀香澄 終わり》

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第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第10話 連続絶頂 岩堀香澄

こんなに大きな声を出したのはいつぶりだろう・・・

出産の時以来かも知れない・・・

しかし痛みや苦しみでは無く本能的に

身体が快楽を感じこのようなはしたない

声が出てしまうものだと私は遠のいて

いく意識の中で考えながら生まれて初めて

【逝った】

余韻に浸っていると逝った後の私の

中でその圧倒的な存在感の大原君の

男性器が動かなくなって沈黙していたが

確かにそれはまだそこに入っていた。

「主任・・・・

嬉しいです・・・・・

今まで逝った事が無かったのは

意外でしたが僕で初めて逝って

くれたなんて幸せ過ぎてもう死んでも

良いですよ僕」

そう言いながら私をまだ貫いたままの

大原君が上半身を寄せてきて私に軽く

口づけをした。

「はぁはぁはぁ・・・・

私に・・・こんな・・・

事をして簡単に・・・

はぁはぁ・・・

死ねると思っているの?」

うつろな表情で微笑みながら

私に口づけをした大原君の頬に

手を当てて撫でる私。

大原君が私の乳房を少しきつめに

揉みながらまた密着していた身体を

起き上がらせ先程と同じ態勢に

私を貫いたまま

「僕はもう少し持ちそうですから

主任・・・

もっともっと気持ち良くなってくださいね。

主任の中凄く良いですから

今日は僕も早くいっちゃいそうです」

そんなこれで早くって・・・

浩二君ならとっくに終わってる・・・

それに大原君のは・・・

今までの私の男性器の認識は

190mlくらいの短い缶コーヒーの

くらいの長さの物が入ってくるという

認識だったけど・・・・

大原君のは500mlのペットボトルくらいの

長さの物が刺さってる・・・

そんな感じだもの・・・・

あぁ・・・また動き出した・・

いやっさっきより激しいっ

「あっ・・・・

ちょっと・・・大原君っそんなっ

私もう体力が持たないっ!

少し休ませてっあっあああっ!」

「ダメです!

岩堀主任とエッチできるの今日が

最初で最後なのですからっ!

僕も精一杯全力でしますよっ!」

バスンバスンバスンッ!

激しい大原君の下腹部の打ち付けが

彼の長い堅い男性器を私の子宮口へ

突き刺す。

そのたびにまたさっきのような全身を

討ちぬく快感の波が押し寄せる。

私はこれ以上乱れさせられると部下の前で

唯の弱い、いち女になってしまう気がして

怖かった。

「あっああああっ!!

ちょっと!大原君っ!

あなたのように私っ

体力無いのよっそれにもう

年だしっあああっ!!そんなっ

さっき初めて逝ったんだからっ!

うそっさっきのより凄いのがっ!!

ああああっ!大原君っ!!

私もう無理っ!!あ~!!止めてっ!

さっきのより凄いのが来るっ!!!」

大原君が私の両足を私の肩の辺りまで

返すと私の両太ももの裏を掴み上から

突き刺すように体重を乗せ激しく打ち付ける。

パンッパンッパンッ!

激しい肉と肉のぶつかり合う音に

混ざりもう大量の潤滑液により潤い過ぎているくらいの

私の蜜壺と大原君の男性器が奏でるグチュリという卑猥な

音がさらに私の快感を促進する。

「主任っ!すごいっ!

あのクールビューティーの

岩堀主任が僕のチンポでこんなに

乱れてるっ!この態勢良いでしょ!

岩堀主任のオマンコに僕のが入っているの

見えますか!?どうです?気持ち良いですか!

これでもう1度逝ってくださいっ!」

グチュリグチュリグチュリッ!!バスンバスンバスンッ!!

「あぅぅぅっ!!ふぅぅぅんんっあああっ!!

そんな風に言わないのっ!ばかっばかっ!

大原君のばかっ!

あっあっあっあっ!!あんっ!!

ああああああぁぁぁぁぁっ!!きちゃうっ!さっきのより・・・

ああああ・・・あああ・・・・あああ・・・これはダメっ!

きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」

私は大原君に上から激しく突き下ろされるような

態勢で子宮口を力強く高速で刺激されると初めて

逝ったあの快感よりさらに凄い快感の波に飲まれ

悲鳴のような嬌声をあげて生まれて2度目の絶頂を

してしまった。

まだ逝っていない大原君が私の股間から

ジュポッ・・・・

という音を立て彼の私を初絶頂と2度目の絶頂に導いた

優秀な男性器を

抜き取ると驚くことに私の股間から水鉄砲のように潤滑液が

ピュッピュッとほとばしった。

放心状態の私はやや残る意識でその状態を

見て恥ずかしさのあまり顔を覆った。

「はぁはぁはぁ・・・・・

えっえっ何これっ

うそっこんなの・・

初めてよっ・・・

え~もういや~」

「主任、潮吹いてたのですね~

僕ので栓をしてたから出てなかったけど

栓が抜けたら大洪水でしたね

わぁその表情めちゃくちゃ可愛いですっ」

私は顔を手で覆いながら照れ隠しと

何か部下に良いようにされていて悔しいのか

恥ずかしいのか

でもありえないくらい気持ち良くて

どう表現して良いか解らずに脚で大原君を何度も

蹴っていた。

「主任痛いですよ~

そんなに足癖の悪い人には

お仕置きですっ!」

大原君を蹴っていた私の脚を

大原が掴みくるりと反転させられると

うつ伏せにされる。

「あんっ・・・

こら~すなおに蹴られ

なさいっ!んんっ

やっ何?何?」

うつ伏せになった私に大原君が

覆いかぶさるように身体を密着

させて来たと思うとまた股間に大原君の

が突き刺さった感触で全身に痺れが走る。

「はぎぎぎっあっあっ・・・あ・・・・・

ちょっ・・・ちょっと・・・休憩させてっ

あっあああっ!」

「僕が逝くまでは休憩は無しですよっ!

それにしてもこの態勢めちゃくちゃ良いですっ!

岩堀主任の白く丸い良いお尻が丁度クッションに

なりめちゃくちゃ気持ち良いですよっ!」

「そんなこと言うなっ!

こら~バカ大原っ!いやっ!

この態勢っ!あああっ!またっさっきよりさらにすごいって!

むりむりむりむりっ!!これ無理っ!

もう完全にオーバーワークっ!!だめっ!」

そんな口でのみの抵抗だけはする私の両手を

大原君が後ろから掴み私の手を引きその反動で

後ろから私のヒップをクッションに激しく突き刺さる

男性器を私の今日初めて男性器が届いた部分へと

打ち付ける。

大原君の並外れた体力と腕力でその動きをされると

私はもう2度も逝かされていたのでまたすぐに3度目の

並が来る。

「きゃぁぁぁぁぁぁ!!この体勢ダメ~!!

すぐにっすぐにいっちゃう!ああああっ!あんっ!」

今日3度目・・・

そして生まれて3度目の絶頂を迎えた私だが今度は

大原君が止まらない。

「主任ごめんなさいっ!僕もそろそろ

逝きそうなので主任が逝っても続けますねっ!!」

パンパンパンパンッ!バチンバチンバチンッ!!

「あ・・・・あ・・・あ・・・・・あ・・・・ああ・・・

あっ・・・・あぅぅぅっ!!ふぐぅぅぅっ!!

ひっひぃぃぃぃぃっ!はぁぁっぁぁっっ!」

私は脳から呼吸へと発声への指令が錯乱しているのでは

無いかと思う位声にならない声を上げながら4度目の絶頂を迎える。

「あっあっあっ・・・・む・・・・むり・・・

あぅぅぅぅっ!しっしぬっ!こんなのっ・・

あぅああああ・・・・・え~!今逝ってる最中なのっ

逝ってる最中にまた逝くのっ!!ああああっ

これすごいっ!!これすごいっ!!いや~!!!!

すごいのが来ちゃう~!!ふわぁぁぁぁぁぁぁっ!!

イクイクイクイクイクイクイクイクッ!!!!ああんっ!!!!」

私は5度目の絶頂の最中に6度目の絶頂を被せるように味わい

この世の快楽の範疇を越えているような連続絶頂で意識が遠のいてった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・



にんっ

主任っ!

「岩堀主任っ大丈夫ですか?

起きて下さい」

私は裸のまま枕に頭を乗せ布団をかけられ

寝かされていた。

「あっ・・・大原君?」

そうだ私は大原君とSEXしちゃったんだ・・・

そして生まれて初めて逝かされて・・・

その後何度も・・・そして気を失っていたのね・・・・

「主任大丈夫ですか?起きれます?

すみません。まさか気絶しちゃうとは・・・」

「ううん。

私の方こそ・・・

大原君・・・

イケた?」

「はいっ

主任が最後に逝ったのと

同時に・・・」

「そう。

良かった・・・・

どうかな・・・

ちゃんとお礼になった?」

「もちろんですよっ

めちゃくちゃ良かったです!

あっあの・・・・

主任は・・・

その・・どうでしたか?」

「ばかっ!

聞くなっ!

見ていたら解ったでしょ?」

私は大原君をパチンと軽く平手でたたき

恥ずかしさのあまり布団をかぶり顔を隠した。

私は被った布団の中で何故か自然に涙が出て来た。

私は主人の浩二君を愛している。

良き夫で良き父親だと思う。

しかし

このホテルに来た時は罪悪感は無かった。

この不器用ではあるが優しい純粋な好青年の

望みを叶えてあげたかった。

また自分の事を顧みず私を救いたいと思った

彼の気持ちにお礼がしたかった。

ただそれだけの理由でここに来た。

大原君を好きか嫌いかと聞かれれば私は好きだと思う。

ただそれは愛情では無く年の離れた弟を好きと思うような

もので恋人同士や夫婦間のそれではないと自覚している。

しかしこれほどSEXで乱れたのは生まれて初めてだった。

もしかしたら初めてSEXが気持ち良いものだと思ったかもしれない。

途中から私は・・・・・

自分の立場も顧みずただ快楽に溺れていた。

これはいけない・・・

こんな事は最後にしよう・・・

できるのか?

この快感を知ってしまった以上

私にそれができるのか?

浩二君では与えてくれない快感・・・

しかし部下である大原君とこれ以上関係を

続けるわけにはいかない。

愛情のない男性にこれほどの快楽を与えられる事は許されない。

私はただ快楽に懐柔された淫らな女なのだと思い知らされるばかりで

その惨めさから涙が止まらなかった。



《第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 第10話 連続絶頂 岩堀香澄 終わり》

《第3章 愛情の伴わない快楽の怖さ 完》



ご挨拶と人物紹介4

皆様いつも一夜限りの思い出話を

お読み頂きありがとうございます。

またコメントを下さった方々も其々が

別々の捉え方楽しみ方をして下さって

いるようで千景も大変うれしく思っております。

物語はやっと3章を書き終えついに香澄が

1歳年下の旦那の浩二君以外の人と関係

を持ってしまいました。

この後4章へ入っていくわけですが・・・

その前に少し整理の意味も込めて人物紹介4を

ここで挟ませて頂きます。

【名前の横の()は年齢です:女性は身長体重サイズとカップ。
男性は身長体重と股間のサイズです。】

【南川美千代の引っ越し先で出会った人達】

織田清二(66) スナック夜顔の常連 ハイツバードアイランドの住居人 105号室
水島の元妻の美千代と同じハイツである事から知り合い今では実の娘の様に色々
世話を焼いている。
165㎝66㎏ 22㎝カリ高極太 まだ現役

草薙薫子(41) 既婚15年目 
スナック夜顔のオーナーママ。
158㎝52㎏ 92F 64 95 

朝比奈里子(31)バツイチ 
夜顔のスタッフ。昼は大学でダンス指導。
160㎝48㎏ 78A 58 83 

柳生恵子(37) 既婚 
夜顔スタッフ。主人は長期失業中。
162㎝49㎏ 83B 62 87 


【平安住宅賃貸部門のスタッフ】

神宮寺茜(28)既婚2年目 平安住宅賃貸部門社員 
170㎝56㎏ 82B 62 90 

長崎英治(38)既婚9年目 平安住宅賃貸部門 リーダー実質No3
172㎝56㎏ 18㎝ 

井上弘樹(37)既婚8年目  平安住宅賃貸部門社員
177㎝67㎏ 17㎝

松本香奈 (25)既婚1年目 平安住宅賃貸部門社員
162㎝49㎏ 88E 61 87 

【この町で起こっている連続主婦失踪事件の捜査をしている府警捜査チーム】

大塚博之(37)独身 
府警の捜査1課所属。警部補
177㎝59㎏ 16cm 

荒木友恵(30)独身 
府警の捜査一課所属の刑事 巡査部長
168㎝58㎏ 90F 63 92

神谷沙織(29)独身 
府警の捜査一課所属の刑事 巡査
167㎝54㎏ 84C 59 88 

【4章から登場。佐川鋼管工事関係者】

中村美香子(37)既婚 都市ガス系列の企業 佐川鋼管工事に派遣社員として勤務。
トップセールスの営業稲垣(32)の補助を主に担当をしている。 
5歳年下の弘樹と6歳の子供光という家族構成。
由佳子、香澄、響子と同じPTAの集まりでの顔なじみ。
153㎝48㎏ 84C 63 92

中村弘樹(32)大手金融系コールセンターでSVとして勤務
美香子の事を凄く愛しているが気の強い美香子の仕事の愚痴を
散々聞かされる毎日で夜の夫婦生活に誘えず不満気味。
168㎝56㎏14㎝

稲垣真一(32)既婚 都市ガス系列の企業 佐川鋼管工事の第一営業部トップセールスマン。
イケメンではあるがナルシストで自意識過剰。社の女子社員には顔だけでそこそこ人気はあるが
稲垣と一緒に仕事をした面々は彼のわがままな性格に一気に熱も冷める。
美穂(37)と沙羅(5)の家族構成。
178㎝59㎏22㎝


以上が今回紹介させて頂く人物になります。
今後とも一夜限りの思い出話を宜しくお願い致します。











第4章 寝取る者に寝取られる者 第1話 憂鬱 中村弘樹

今日も無人契約機で融資ができないお客様からの

オペレーターでは対応できない案件の処理を済ませ

散々クレームを浴び罵倒されて疲弊しきってはいるが

家に帰ると今年から1年生になった光と今でも出会った

頃と変わらず綺麗な妻の美香子(身体は光を出産し多少

下半身など肉付きが良くなったが・・・)に会えると思い顔が

綻ぶ。

ウン・・・

最近ではそこがまたミカちゃんの良い所と言うか・・

あの膝から上と腰から下にかけてのラインがまた

何とも言えないと言うか・・・

通勤電車に揺られ身体の疲れを感じながらも

家族の事を考えると疲れも少しは緩和される。

私鉄沿線沿いの大駅から徒歩10分の所に自宅の

マンションを購入したのだが俺はマンション購入後1年も

経過しないうちに新センターへの立ち上げで自宅から電車で

60分ほどかかる商業地域へ転勤となった。

やっと俺のマンションがある平安住宅や、都市ガスの本社

大手通信企業が立ち並ぶ街が夜の車窓から見えて来る。

ふぅっやっとミカちゃんと光に会える・・・・

俺は融資を受けれなかった理不尽な客の罵声のような

ヒステリーのように聞こえるクレームとの戦いで

クラクラしそうな頭をスッキリとさせるために駅で

ブラックの缶コーヒーを買い自宅までの10分の

道のりをコーヒーを楽しみながら歩く。

俺の住むグランドハイツというマンションは光が通う

学校の同級生のご家族も多くPTA役員のくじに当たって

しまったミカちゃんもご近所さんにママ友達ができやすくて

良かったと喜んでいた。

今ミカちゃんが勤務している佐川鋼管工事という都市ガス

系列系の企業も自宅から車で10分くらいの所にあり俺が

転勤にならなければこのマンションは居住するには何の

不自由もなかった。

コーヒーが無くなった頃に丁度マンションの玄関につくのは

毎日の事でこれがコーヒーが無くなっても家に着かなくなって

来たら俺の体力の低下が始まったという事なのだろう。

俺は缶ゴミを捨てるマンション内に設置されてあるゴミ箱に

空き缶を捨て玄関前まで行きオートロックを解除しエレベーターで

7階へ向かう。

エレベーターを降り705号室の前に立ちインターフォンを押すと

誰も出て来ない。

時計を見ると22時18分・・・・

仕方なく財布から鍵を取り出しドアのロックを解除する。

鍵を閉め

「ただいま~」

と声を掛けてリビングにキッチンを覗くも誰も

居なくてバスルームからはシャワーの音・・・

ミカちゃんは風呂か・・・

室内の冷房がつけっぱなしという事は風呂だなと

思い子ども部屋を見ると光は既に寝ている。

俺はスーツの上着を脱ぎ夕飯はセンターの食堂で

済ませたのでとりあえず後は風呂に入り寝るだけか。

と毎日の事ではあるが何となくこの毎日の味気無さに

虚しくなる。

たまには風呂に乱入してみようかな?

光も寝ているし久々に風呂場で・・・

そう思いYシャツとスーツの下を脱ぎ下着姿で

脱衣場に行くとミカちゃんの脱いで洗濯物かごに

入れてある赤い下着のお揃いの物が目に入る。

ミカちゃんは今日は赤だったのかぁと思いながら

乱入したい気持ちが昂ってくる。

するとバスルーム内から

「パパ~?

今帰ってきたの?

ちょっとお風呂待ってね~

もう出るから~」

と一緒に入ってくれば~

くらい言えないのかと思い

このままじゃ乱入しても

久々の夜の生活も

風呂場でのプレイも却下かな。

と思い

「わかった~

ゆっくり入ってて良いよ~」

と言い残しミカちゃんの赤い下着を見ながら

脱衣場を出てボクサーパンツ1枚のままリビングで待つ。

TVを付けて今日の出来事などを見ていると

外国の大統領選挙のニュースが映し出される。

(はぁいつになったら我が家の大統領に

権限が戻るのかね?

ウチはファーストレディに全て権限あるからな~)

とTVを眺めながら思っていると我が家のファーストレディが

脱衣場から出て来た。

白のショーツに大きめのTシャツを被っただけの

姿に今日こそは久々の夫婦生活を取り戻すんだという

意欲が湧いて来る。

「パパ、ごめんね~

お待たせ~

今日ね光の学校のPTAの

中島さんと岩堀さんがさっきまで

来てたのよ。

それで光君は私学受験目指してるの?

って聞かれたけど。

パパどうするの?

私はまだ決まっていないから正直に

決まていないって応えたけど、もし

受験するなら塾へ紹介してくれるって!

目指すなら早い方が良いって言ってたよ!」

ミカちゃんは湯上りの格好のままソファにドカッ

とお尻を下ろし今から風呂に入ろうかって俺に

捲し立てるように話す。

「同じマンションの中島さん?

岩堀さんは会った事ないな~俺・・・

私学受験は賛成だよ。

その方が光の将来の選択肢も広がるしね。

ミカちゃんが受けさせたいと思ってるなら

俺も賛成だから」
 
そう言いながら俺はバスルームに

入って行くとまだミカちゃんが何か言って

いたが一刻も早く疲れを取りこの後の

久々のミカちゃんとの夫婦生活に備えたかった。

俺は湯船に浸かりながら愛する妻の先程の湯上りの

姿を想像しながら肉付きの良くなってきて入浴に

より血行が良くなりほんのり色づいた太ももから

白の少し小さめのショーツに包まれた出産後に一気に

サイズが跳ね上がったであろう安産型のヒップを想像し

身体は疲れているのに元気になってくる股間を見て、

(これが本当の疲れマラだなぁ・・・・)

と思い昔を思い出していた。

出会った頃のミカちゃんは本当に華奢な感じだった。

小柄で二の腕などはあまり大きくない俺の手でも回りそうな

くらい細く付き合いだして初めて体重を聞いた時は41㎏と聞いた

のを覚えている。

俺が初めてミカちゃんと出会ったのは当時まだ24歳だった俺が

よく飲みに行っていたホワイトというラウンジで出会った。

ミカちゃんは店では3歳サバを読んでいて26歳として働いていた。

運の良い事にミカちゃんが初めて付いた客が俺だったというわけで

当時俺が好きだった女優の水野真紀さん似のミカちゃんを

俺は一目見て気にいり毎日のように通った。

何度か食事をしたり飲みに行ったりしながら正式に付き合うまでは

時間がかかった。

ミカちゃんは他のお客さんからも良く誘われていて飲みに付き合ったり

アフターや同伴なんかの誘いも頻繁にあったので

俺は最初は客の1人としか見て貰えていなかった。

そして他愛もない会話から他のお店の子とは違った感じに

見えたミカちゃんに何で夜のお店で働くか聞いた事から一気に

距離が縮まった。

当時はミカちゃんはこの町から割と近くにある空港の税関で

派遣社員として働いていた。

しかしそのホワイトに来た当初まだ付き合っていた彼氏に

進められ始めたマルチ商法の今ではネットワークビジネスと

いうのか・・・・

そのビジネスで借金を抱えて昼の仕事だけでは支払えない

くらいに膨れ上がり仕方なくホワイトに働きに来ているのだと

聞いた。

出会ってから半年くらいの時に居酒屋で聞いた話だ。

俺は金融に関する知識は職業柄持っていたので

その時既に惚れていたミカちゃんの為に俺が勤務して

いた金融会社に債務整理をかけてくる中でも1番やっかいな

弁護士事務所に行ってみるように勧めてみた。

もし行くなら俺も付いていくからと・・・

それがきっかけで一気に距離が縮まり今に至る。

そんな事を思い出しながら付き合いだした当初や

新婚の時は抱きたいときに抱けたのにな~

と堅くなっている俺の最近出番がめっきり減った

肉棒を洗いながら残念な気持ちになっていた。

身体を洗い終え湯船のお湯を抜きバスルームから

出るころには堅くなっていた俺の登板待ちの股間も

小さくなりボクサーパンツとショートパンツに

Tシャツを着て頭を拭きながらリビングに戻る。

リビングに戻ると待っていましたとばかりに

同じマンションに住み同じ小学校に子供を通わせて

いる中島さんの話やPTAの役員同士でつながりの

ある小田切さんや岩堀さんの話をマシンガンのように

して来てその後に自分が今勤務しているガス会社の

話しになる。

「もうっ!本当にあのスーパーナルシストの

稲垣腹立つわ~!

見積もりの出し方で今日も1時間も嫌味タラタラで・・・

パパと同じ年なのに何であんなに偉そうなんだろっ!

しかもみんな稲垣の営業補助嫌がって逃げるから

私にばっかり仕事押し付けてくるしっ!」

この稲垣というミカちゃんの会社の営業の人は

どうやら俺と同じ年らしくミカちゃんの5歳年下になる。

しかし社内ではトップセールスらしくそのせいか

態度もでかく傲慢な性格が鼻に付くらしく彼への不満は

毎晩のように聞かされていた。

そして今日もミカちゃんは散々話すだけ話すと寝るねと寝室へ

先に消えて行った。

俺は今日こそはと思いベッドに忍び込みミカちゃんの身体に

触り誘うそぶりを見せるも

「眠たいし疲れてるのっ」

と軽くあしらわれ撃沈した。

もうこういう生活がかれこれ1年以上続いている・・・

俺は行為の最中に聞きたい事やミカちゃんの過去の事なども

最近知りたい事が山ほど出てきて次夜の夫婦生活が出来た時に

聞いてみようと思った事を今日も聞けず、そして堅くなった肉棒の

出番は今日も訪れなかった。

(ホワイト時代に・・・

俺と付き合う前とか他の客とエッチしたり

したんかな・・・

俺と結婚した後とかはどうなんだろ・・・・

ミカちゃんて経験人数何人くらいあるのかな?

殆ど自分の事を話してくれないミカちゃんの

事で俺の知らない事は一杯あるなぁ・・・

殆どSEX関係の事やけど・・・

それ以外の事はだいたい話してくれるのになぁ)

このように撃沈した日はいつもこのような

妄想ばかりふくらみ堅い肉棒をトイレでしごき

発射してから寝る。

俺のミカちゃんの性歴を知りたい欲求と

久々に抱きたい欲求は日増しに増加していく

ばかりであった。

《第4章 寝取る者に寝取られる者 第1話 憂鬱 中村弘樹》





筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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