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■当サイトは既婚女性を中心に描いている連続長編の官能小説サイトです■性的な描写が多く出てくる為18歳歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい■

第6章 温泉旅行 第38話 従うしかない現実 伊芸千尋

(ここが美佳帆さんが

言っていた橋元の持ち物件

のドットクラブですか。

なるほど・・・

悪趣味なホテルですね。

こんなホテル普通に生活

していれば一生来ることは

無かったでしょうね)

しかし私は今

主人以外の男

しかも相手は今

対立している

橋元という男の

組織の幹部的

人物とここに居る。

「ココハ

ボスセンヨウノ

ヘヤダガ

オマエノヨウナ

ジョウタマト

タノシムニハ

コノヘヤガ

イチバン

キョウハ

トクベツダヨ」


張慈円。

橋元の悪事に加担している

アジア系の外国人で

暗器を使いの武術の腕を買われ

橋元に優遇されている男。

蟷螂のような容姿で

見るからに狡猾。

しかし私は

今その男の

部下に銀行に

勤務する優しく

真面目な主人の

命を盾に

取られ無条件の降伏を

受け入れざるを得なかった。

私は部屋には入ったが

まだドアの入り口付近に居た。

張慈円は

足早に室内に入ると

入り口から左手に

あるソファに座る。

入り口から右手には

露天風呂に繋がる

ガラス張りの両開き戸がある。

左手に入ると赤いじゅうたんを

歩くと向かい合うソファとその間に

ガラス張りのテーブル。

そのさらに奥には大きなダブルベッド。

その横に人を四つん這いに拘束

するようなギロチンのような器具。

その向かい側にも人をペケ字に拘束

するような磔の器具。

その脇に鞭。

など他にも人を拷問するような器具が

多々置かれている。

工事現場で使うのかと思うような

器具まで置かれていて私のこういう

事への知識では使い方すら解らない物も

多く置かれて居た。

(この男の言いなりになると

言ってしまった時から

SEXをされる事の覚悟は

できていたけど・・・

確かに美佳帆さんの言って

いた通りこの男は異常ね・・・

この部屋を選んだ時点で私に

あのような器具を使う気

なのでしょうけど・・・

さすがにここまでは予想外でしたね

そしてあのようなもので何をされるか

予想すら出来ないと言う事は

結構怖いものなのですね。

雪さんも同じ目に合ったのでしょうか?

今元気でいらっしゃれば良いのですが・・・)

部屋に入り入り口付近から

無意識に歩が進まなくなった

私へ張が

「ナニヲシテイル

イゲイチヒロ。

サアハヤク

コチラヘクルノダ」


私は今この男に

逆らえば主人の命を

危険に晒すことに

なるので指示に従うしかなく

ゆっくりと彼の座る

ソファの方へ歩み寄る。

主人には高校の同級生が

経営する探偵事務所の

事務を手伝っている。

現場に行くことは

無いから危険は無いと

話していて私としては

雪さんの立場で働いている

という感じで心配を

かけないように伝えて居た。

主婦が探偵事務所の

事務のパートに出ているという

くらいに思っていた主人は

「千尋~

お前探偵事務所の

事務ってこんなに

給料もらえるん!?

ちょっと俺

立場無くない?」


と驚いていたが

「経営している

同級生の奥さんが

さらに高校の先輩なのですよ。

その人に気に入って貰えていて

事務所も大きな仕事が

沢山取れていて

儲かっているみたいだから

私だけでなくみんな優遇されて

いるのですよ」


と言いそれで納得して

いたみたいだが

主人も

「そうなのか~?

探偵事務所ってそんなに

儲かるの?

俺も銀行員なんて

肩の凝る仕事

辞めて探偵事務所

やろうかな?」


と冗談か本気か

解らないような事を

言っていた。

そこは私も

(うちは特別だから)

と思いはしたが

口には出さずに居た。

そんな探偵事務所の

内勤のパート感覚で

していると思われてる

私の仕事が原因で

あの、人として全く

無害の絵に画いた

【良い人】

である主人を危険な目に

合わせたくは無い。

私は主人を愛している。

美佳帆さんや事務所の

所員達と比べてどちらが

大事かと聞かれれば困るが

それでも今は主人を

第一に優先しなければ

差し当たっての危機は

雪さんより主人である事は

間違い無かった。

(あの場で携帯を

落したのが運のツキ

でしたね。

主人がひどい目に

合わされる

よりは私がこの男の

慰み者になり済むので

あれば・・・

主人にバレないように

すれば・・・

明日以降も幸せな

生活は続くのですから。)

「サスガニ

オチツイテイル。

オビエテイル

ヨウスモ

ドウヨウシテイル

ヨウスモナイ

メンタルモ

モシカシタラ

ユキイジョウ

カモシレナイネ

ナルホド・・

ヤハリ

オマエハ

イイオンナダ」


張はソファに座り180㎝

近くはあるであろう長身を

支える長い足を

組み替えながら

張が座る向かいのソファの

前で座らずに立ち尽くす私を

顔から足先まで眺めながら

そう言った。

「1つ質問を

させて頂いても

宜しいですか?」


私は張に対する敵意を

全く出さずにまるで

ビジネスの取引の

相手に話すように聞く。

私と玲華さんは

潜入捜査を任される

事が多かったので

私はキャリアウーマンを

装う事には慣れていた。

玲華さんが苦手だったので

私が身に付けるしか

なかったのだが

元々勤務していた

弁護士事務所の

補助の仕事でも

対外的には秘書的な

仕事も任されていたので

元々の素養もあった。

そして感情を表に

出さないのは

今に始まった事では無く

大学時代に海外留学で海外に居たときに

友人からスカウトされて

カジノでカードゲームの

ディーラーのアルバイトを

していた時に身に付いたのだ。

張は不敵な笑みを浮かべるが

私が反抗もしない

もとい出来ない状態で

あると理解していると

悟ったのか余裕のある

表情で

「ナニカネ?

ハナセルコトト

ソウデナイコトモ

アルガ・・・

コノヘヤノキグノ

ツカイカタニ

ツイテナラ

クチデハナク

カラダデオシエテ

アゲルガネ

ハハハハッ」


私は張の言葉には

応じず質問を切り出した。

「質問は1つです。

私の同僚の

雪さんは

無事でしょうか?」


「ユキカ?

ユキハゲンキダヨ。

キクザワミカホ

ヲツルダイジナ

コマダカラネ

ダイジナコマノ

カチヲ

ソコネル

コトハシテイナイ。

モチロン

ケガナドモ

オッテイナイシ

アルバショデ

ユックリスゴシテ

モラッテイル。

タダニゲナイヨウニ

コウソクハ


シテイルガネ」

(嘘は言っていないようね。

怪我は負っていないが

貞操を損ねるような

行為は強いられたのでしょう。

雪さん・・・

無事でさえいてくれたら

後は宏君や哲司君、

それに美佳帆さんが

何とかしてくれるはず

そう信じるしかない。

それに今は大塚さん達も

居るし・・・

そうと解れば私は主人の

為にやるべき事を

やるしかないですね。

玲華さんの事も気になりますが・・・

すみません。

美佳帆さん、玲華さん

私はもしかしたら

この件はここで

リタイアかも

知れません。

雪さんの奪還の案件。

後は宜しくお願いします)

主人の危険も顧みず

最後の抵抗を試みなくては

いけないような

最悪の事態にはまだ発展は

していないと推測した

私はこの場は張の要望通り

にするのが1番全てに

置いて被害が少ない事と

判断した。

この男が全て本当の事を

話しているなら人質は1人で

充分との事。

ここで事を為せば私は返して

貰える。

事を終えた後の私がどうなっているか

普通に主人や事務所の皆の顔を

見れる状態にあるかは

これからこの男が私に行う行為に

もよるだろうが

その内容も反発せずに徐々に

交渉して行けばこの男の機嫌を

損ねることなく

緩和させれるでしょう。

自信はあった。

私の交渉術は相手がどのような

人であっても

自分の感情は置き去りにして

まずは歩み寄り相手の手を取り

少しづつ私の行きたい方向へ導く事、

相手にはそのことを悟られずに。

(いくら従うと言っても

私も一応35歳の結婚している

女性なのです。

出来ることと出来ない事があります。

それにしたくない事もありますよ。)

「とりあえず。

雪さんが無事という事は

信用しても宜しいみたいですね。

解りました。

ありがとうございます。」


私が彼の向かい側の

ソファに座らないのは

本能的に彼の圧倒的な雄としての

強度に怯えていたからかも知れない。

それに彼の放つ、特殊な力を持つ人間同士に

しかわからないオーラの種は、

既にこの部屋に張と2人で居る時点で

私の精神は彼に犯されているような

気になってくる。

そんな中で今から

私は主人の身を守る

代償を彼に与えていく中

私自身の被害を

最小限に抑えるための

戦いが始まろうとしていた。

《第6章 温泉旅行 第38話 従うしかない現実 伊芸千尋 終わり》
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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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