初めての当たり屋失敗の代償に
警察にはこってり絞られ
集まった野次馬達には
冷ややかな目で見られ
ターゲットの玖珂正弘には
完全にドヤ顔で見下される始末。
屈辱にまみれて
現場を後にした葛原博之。
レインコートを持って行っていなかったので
屈辱感をさらに煽る雨に濡れながら
自宅に帰宅した博之は
まずは風邪をひかないように
ジーンズと上着を脱ぎ捨てると
服の抑えがなくなった分
メタボ体系の象徴である腹部が
ドンッと身体の前方にこぼれる。
メタボの典型と言える体型の博之は
自分でも太っている事など
一切気にしていなかった。
ルックスを表に出し
女性にモテて
どうこうしようなど
という思いはそもそも無く
女性は金と権力があれば
大抵は抱けるものと思う
歪んだ精神は当たり屋を
するようになりだしてから
拍車をかけさらにその
思いは強くなっていた。
邪魔なくらい重いお腹を
隠すつもりは無いが濡れた
Tシャツの代わりに
上半身だけ替えのTシャツを
着て部屋に戻りまずイライラの解消の
為にAV鑑賞をすることが
博之のストレス解消法であった。
今日は高飛車な人妻OLが
DQNのクレーマーに
無理難題を言われ
肉体で謝罪させられ
大量のローターで寸止めから
絶頂地獄を味わって
崩壊するという内容のAVを見ていた。
始まって5分あたりで
巨根が少しずつ浮き始めて
完全に勃起をしたら
長さが約25cmと
日本人の平均の約2倍はあった。
人妻OLが謝罪する中、
後ろで両手両足を拘束している
途中で射精をしてしまった博之は
動画を見終わり、スッキリした後
冷静になった頭でもやはり
今日の当たり屋のターゲット
玖珂正弘が許せず
詳しく正弘の会社の情報を
得意のハッキング技術を駆使して
調べていたのだ。
正弘の会社における給与は基本給と歩合給と
聞いてはいたがジックリ調査をしてみたら
フルコミッション制を選択できる
みたいでどうやら玖珂正弘はフルコミッション。
完全な歩合級の実力社会で正弘は
働いているようだ。
そして正弘の売り上げの7割は葛原商事が占めていた。
パパは僕を信用してくれている、
契約の打ち切りを言ったらどうなるかなぁ〜
今更、父の威光を使う事には何のためらいも
ない博之はどんな手段を使ってでも
玖珂正弘には復讐をしてやりたい
屈服させてやりたいとそう思っていた。
そして翌日から2日間は
いつもの引きこもり状態では無く
自宅から葛原商事に珍しく出社する事を決めた博之。
久々に出社の決意をした理由は少しは真面目に働く姿を
見せる事により父の評価を上げる狙いが
ある事と出社した目的もPCオタクの博之の特技の
ハッキングで正弘の会社の情報を調べたり
正弘の個人情報を詳しく知る為であった。
それでも親バカの父の
社長から見れば嬉しい事で
久々に出社した夜に気分良く飲んでいた
父にある提案をする博之。
「ねぇ、
明日松井物産の
営業の玖珂さんが
お見えになるんだよね?
その時に僕も出たいな。
というのも、同様の企業でも
今玖珂さんから仕入れている
商品を仕入れることが可能で
いくつか見積もり取ってみて
比較したらね。
月に120万円。
年間で1440万円も
差が出るんだけどパパは
どうしても玖珂さんの
松井物産じゃなきゃ
ダメな理由ってあるの?
もし無いなら契約の見直しを
考える事を伝えてもらえるかな?」
本来やる気がないだけで
真剣にやれば
異常なサーチ能力を
発揮する博之のそれは
まさにストーカーのそれであった。
そんな博之に親バカの父は
「おぉ、博之!!
中々考えているんだな~
お前もっ・・・
しかも資料も・・・うん完璧だ。
もちろん私も彼の松井物産
一手で仕入れを考えて
いたわけでは無いさ。
ただ他社との比較検討をする
時間が無くてね。
かと言って仕入れ関係を
任せるような信用できる
者も居なくてね。
それをお前がやってくれると
言うなら父さんは本当に嬉しいよ。
明日はお前も同席しなさい。
彼との・・・
玖珂君との約束は13時からだから
間違わないように来るんだよ。」
と父とのやりとりが夜の食卓で
あり博之はその日はそのまま
ベッドで眠りについた。
そして明日はいよいよ
あの玖珂正弘との対面で
その日のその時間が待ち遠しく
あの時に見せた正弘のドヤ顔が
どう変化するのか楽しみで仕方なかった。
《特別編(読者様からのリクエストストーリー)当たり屋失敗 理不尽な復讐計画 葛原博之 終わり》
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