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■当サイトは既婚女性を中心に描いている連続長編の官能小説サイトです■性的な描写が多く出てくる為18歳歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい■

第7章 慟哭 5話 彼の真意は? 南川美千代

私が元主人の水島と別れてから初めて男性と交わったあの日。

あの織田さんの部屋で織田さんがお風呂に湯を張りに行って

くれている時に確認した時の3通のLINE。

1通目は私が勤めているスナック夜顔のママさんの薫子さん。

2通目はスナック夜顔のお客様の河本さん。

そして私はこの時届いた3通目のLINEが原因で昼の仕事である

消費者金融のコールセンターの仕事を本気で辞めたくなっていた。

しかし、この年でやっとありつけた仕事。

入れ替わりの激しいセンターだけに今では新人の研修でOJTも

勤める程になって次の契約更新では派遣社員から契約社員に

なれるという話も頂いている。

辞めたいけど辞めたくない・・・

そんな矛盾した心理が今の私の心境であった。

この1通のLINE・・・

このLINEが届いて以来私は翌日が休みで

その翌々日に出勤した時はこのLINEを

送ってきた小島君が休みであった。

私はLINEの返信はしていないが今日、あの

LINEが送られてきてから初めて私と小島君が共に

出勤する日・・・

私はセンターがあるこの町最大の複数の私鉄沿線が

交わる駅へ向かうために電車に乗りながら再び一昨日に

送られてきたLINEに目を通していた。

【小島信二:南川さん突然のLINE

すみません。

僕ずっと思っていた事があって

南川さんって何処かで見た事

あったな~って思っていたのですが

2年くらい前に人妻子猫って名前の

お店で働いていませんでしたか?

僕は間違いではないと思いますがね~

南川さんのフェラチオが

あの店で1番気持ち良かったですから~

心配しなくてもSVや他のみんな

には内緒にしておきますから~

でももう1度南川さんのフェラチオを

味わいたいな~宜しくですっ】

「はぁ・・・」

ため息しか出ない。

ここに書いている内容により2年前の水島と離婚した直後の

自分を思い出さされたのが何より不愉快であった。

小島君は私が勤務する大手金融業者のコールセンターに

派遣社員として最近入ってきた子で私と同じ派遣社員ではあるが

彼の研修時に私はOJTにもついた事があり超ライトではあるが

煙草はまだ1日に5本くらいは吸う私は彼とは喫煙所でたまに

会い今度飲みに行きましょうと社交辞令的に誘われLINEの交換は

していたが彼とのLINEのやり取りは1度2度あったくらいで長らく

なかった。

しかしこのLINEを送ってきた小島君があの時のお客様の中に

居たとは・・・

OJTに付いた時にも全く思い出せなかった。

思い出す以前に

私は正直2年前に2か月間ピンクサロンに

勤務していた時はお客さんの顔など見ずに

黙々と仕事をこなしていた。

そんな理由でピンクサロンに勤務していた時の

お客様と小島君のようにどこかでバッタリ会ったとしても

今後も思い出せないと思う。

しかし・・・24歳と若い彼がどうしてこんな

39歳のバツイチに興味持つのよ・・・

本当に彼の要求通り1度だけ以前勤務していた

人妻子猫の時と同じ口でのサービスだけが

目的なの?

それともそれ以上?

はたまた私の身体ではなくお金?

何はともあれ息子の為にも、せっかく軌道に乗りかけている

新しい生活の為にもやはりいくら考えても今は仕事は辞めれない。

かといって誰かに相談するとしても・・・

こんな私誰に言えるの・・・

織田さん?織田さんなら優しく聞いてはくれるだろうが

織田さんもこんな話聞いてもどうすることもできないでしょうし・・・

中村SV?中村SVなら話も聞いてくれるし小島君に

注意もしてくれるだろうけど・・・

もしかしたら小島君がセクハラとかでクビになっちゃうかも・・・

そんな子には見えないけどもし小島君がそれで私に逆恨みして

何か危害を加えてくるようなことをしないとも限らないし・・・

どうしよ・・・

そんな事を考えながら電車に乗っていると私が勤務する

プロセスというローン会社の西日本の集中コールセンターが

あるビルがある都心の駅に着く。

私は人ごみに流されながら勤務先のビルを目指し歩くが

いつもは軽い足取りも今日はやはり重い。

いつもと同じ動きいつもと同じ流れでロッカールームに

バッグと上着をしまい日々座席が変わるセンターの座席表を

確認しホッとする。

小島君は別の島D列に配置されていたみたいで私は今日はB列の

リーダーだった。

最近では列リーダーを任されることも多く、列リーダーになると

電話には出ずに同じ列に並ぶ子の中で対応中に分からないことや

対応に困ることがあれば手を挙げるのでその子のフォローに行くのが

列リーダーの仕事であった。

私はSV席の横にズラリと並ぶSV席から1番離れた席に座り

リーダーの青色のタスキを掛ける。

小島君を何度か見るが彼とは1度も視線は合わずこの日は

午後を迎えた。

私はどうするかも決めていなかったがこのままでは

気持ち悪いのでお昼休みに小島君にやっとLINEの返信をする。

【南川美千代:小島君。この間もらった

LINEの意味を知りたくて・・・

ちょっとキチンとお話したいから今日終わった

後にこの近くの義経という居酒屋でお話しない?

大丈夫だったら19時に義経に直接来て下さい。】

とLINEを送った。

本当にまだ何をどうするかという事は自分自身で

決めかねていたがとりあえず小島君の目的と彼が

何をしたいのか・・・

何を望んでいるのか・・・

ただあの時に人妻子猫で働いていたのが私と思い出した

からそれだけを伝えたかったのか?

それすら分からないのでは1人悩むだけ損だと思い

直接話をすることを選んだ。

午後からの仕事は忙しくリーダーである私も走り回って

いたがとりあえず今日の業務も無事終わりロッカールームへ

行こうとすると中村SVが

「南川さん、お疲れ様~」

と声をかけてきてくれた。

「あっお疲れ様です~」

「最近、個人としてもリーダーとしても

成績凄いですよね~

次の更新から直雇用でと言う話はもう聞いて

くれていると思うけど待遇面も少し良くなるように

マネージャーに掛け合っておいたからっ

南川さん居てもらわないと今じゃうちの

チーム回らんからねっ」

と笑いながら手を振り中村SVは今日1番酷いクレームを引いた子の

席に慰めに行った。

私はありがとうございますと笑顔で言うと女子のロッカールームへ行き

スーツの上着とバッグを取りスマートフォンを確認すると小島君からの

LINEが届いていた。

【小島信二:了解で~す。

19時に義経へ行きますね~】

とだけ書かれていたのを確認すると私はこのビルから

徒歩5分ほどで着く義経へ向かっていた。

《第7章 慟哭 5話 彼の真意は? 南川美千代 終わり》





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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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