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■当サイトは既婚女性を中心に描いている連続長編の官能小説サイトです■性的な描写が多く出てくる為18歳歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい■

第7章 慟哭 6話 彼の真意 南川美千代

私はセンターのあるビルを出ると

今の仕事に就いてから幾度となく

センターの同僚たちと飲みに行った

義経に向かい歩を進めた。

義経はスナックやラウンジなどが多数をしめる

テナントビルが立ち並ぶ通りの焼き肉屋や

うどん屋、大手牛丼チェーン店が並ぶ並びに

あった。

義経に向かう途中の私の携帯が鳴る。

どうやらLINEが届いたようで確認すると

【小島信二:南川さん~

義経着きました~先に入ってま~す。

今日は2人なので一応個室を抑えています。

12番の部屋で居てますね~】

あんなLINEを送ってきたというのに

何でこのテンションでLINEを送れるのだろうと

15歳のジェネレーションギャップを感じながら

私は義経に入り小島君がLINEで知らせて来た

12番の個室へ向かった。

この店の個室はセンターの同僚の子とも

来た事あるので勝って知ったるで作りもわかっている。

中は堀こたつ式の向かいあって座るテーブルに

なっていて入口はしゃがんで入るようなくらいの

大きさの引き戸になっている。

私は12番の部屋の引き戸を開けると

一応上座を空けて手前側に座る小島君が居た。

「あっ南川さんっお疲れ様ですっ!」

何でこの子はあんなLINEを送ってきて

おきながらこんなに普通なの?

と思いながら私は引き戸の前の下駄箱に脱いだヒールを

置くと引き戸の前にしゃがみ込み頭を下げて部屋に入る。

「お疲れ様~・・・」

私は部屋に入ると小島君が空けてくれていた

部屋の奥側の座席に座る。

「南川さんっ何飲みますか?」

「えっあっ・・・うん・・

じゃあビールで・・・」

とても乾杯なんかできる気分でも無いが

素面でできる話でもないかと思い今日は

夜顔のバイトも無いから良いかと思い

ビールを頼む。

「それじゃあ僕もビールで・・・」

そう言うと小島君はタッチパネルで

ビールを2杯注文した。

「おつまみ何にしますか?」

と何故かいつもと変わらない感じの

小島君にあのLINEは本当に小島君が

送ってきたものかどうか疑いたくなる。

「えっ・・あっ・・うん・・・

後でいいわ・・・」

「そうっすか?

じゃあ僕ココロとネギま先に

注文しちゃいますねっ」

と小島君がタッチパネルの

焼き鳥の注文をするところから

注文する。

「え~と・・・

小島君・・・?」

私はスーツの上着を脱ぎ後ろのハンガーにかけると

堀こたつ式のテーブルの下に足を入れ

足を組みながら座る。

「えっ?なんっすか?

あっこの間送った

LINEの事っすよね~?

ハハハッやっぱりあの

人妻子猫のミナコさんって

南川さんっすよね?

口元のほくろも覚えているし」

この子凄い記憶力ね・・・

あんなうす暗い部屋でよくほくろの位置まで・・・

最初から私じゃないと言い張るのは無理だと

思ってはいたけど・・・

「うん・・・

その・・・

小島君の目的は何かは分からないけど

少し聞いてくれる?」

私は掘りごたつの中に放り出し

組んでいた足を掘りごたつから出し

正座する。

するとタイミングが良いのか悪いのか

丁度店員さんが生ビールを持ってきた。

「失礼しますっ!生2つと付き出しですっ!」

枝豆が入った2つの小皿と生ビールを小島君が

受け取ると店員さんは引き戸を締めて立ち去った。

「あっはい・・・

南川さんっとりあえず

乾杯します?」

と小島君は至って普通で何だか少しイラついてくるくらいである。

「あっ・・・

うん・・・」

と私も小島君のペースに流され少しジョッキを傾け

小島君のジョッキとカチンと鳴らす。

「乾杯~」

と1人元気に小島君の声だけが響く。

「あっ南川さんの聞いて欲しいことってなんすか?」

私は店員さんに話の腰を折られ正座したまま

再度先ほど話しかけた話の続きをする。

「あのね・・・

小島君が言っている人妻子猫ってお店で

働いてたミナコは私だと思う。

でもあの時の私はお客様の顔など見ずに

接客していったから・・・

その私は小島君を接客した覚えがないの。

覚えがないというか本当にただ作業のように

していたので小島君でなくてもあのお店で

接客したお客様は誰1人覚えていないのよ・・・」

小島君はジョッキを片手にビールを流し込みながら

私を見ている。

「ふ~ん・・・

そうなんすかぁ・・・

そういうもんなんすかね?

まあでも僕は覚えていますよ~

南川さんのフェラは最高でしたから~」

この子のセンターでの成績が悪いのわかる・・・

センターでの業務ではギリギリ大丈夫な敬語だけど

プライベートだと先輩相手にももうこんな感じだし・・・

「それでね・・・

こんな事言っても仕方ないのだけど・・・

あの時私は実は離婚した直後で・・・

それで仕方なく生活の為に少しの間

あの店で働いていたのよ・・・」

「そうでしたか~

僕ミナコさん・・・あっ南川さんが

次行ったときに指名してもういないって

言われたときマジショックでしたからね~

ハハッ

でも今のこの仕事が決まったから人妻子猫

辞めたんすね。」

「・・・そういう事なの・・・

それで・・・

思い出話するだけが

目的じゃないのよね?」

「えっ?あっ・・・

そうっすね~

僕実はOJTで南川さん

に付いてもらった時から

もしかしたらとおもっったんですが・・・

本当はそれ確かめたかっただけなんすけどね。

あっでももし南川さんさえ

良ければあの時に人妻子猫で払っていた

金額払うからもう1回して欲しいなぁと

思って・・・

ダメっすか?」

えっ?それだけ・・・?

この子の目的って・・・

私が次に店に来た時に既に辞めていたから

偶然会った私にあの時のお店に払っていた

金額を支払ってまでもう1度フェラチオを

して欲しかったってただそれをいう事が

目的だったの?

しかも今の口調では断れそうだし

断っても普通に諦めそうな感じにも見える。

前の主人の水島により極度のネガティブ思考を植え付けられて

いる私は物事を悪い方へ考えすぎる傾向があった。

そのせいか今小島君から聞いた内容で少し拍子抜けしている

私がそこに居た。

《第7章 慟哭 6話 彼の真意 南川美千代 終わり》



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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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