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■当サイトは既婚女性を中心に描いている連続長編の官能小説サイトです■性的な描写が多く出てくる為18歳歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい■

第7章 慟哭 13話 自動販売機 南川美千代

バスルームでひとしきり身体を流し終え私は
脱衣場で少し濡れた髪を乾かすと、簡単に化粧を
整え、籠に入れてあった黒のブラジャーに黒のショーツに
身を包むとホテルに設置されてあったピンクのバスローブに
身体を通し小島君が待つ部屋に戻った。

部屋は私がバスルームに入る前より少し照明が落とされたのか
うす暗い明かりに変わっており、そしてやや赤がかったライトが
点灯している。

「お待たせ~小島君」

小島君はソファには居なく私は視線に部屋中を探らせると彼は
ベッドの脇でしゃがんでいて、どうやら自動販売機の前で居たようだ。

私は彼が居る方へ歩いて行くと、小島君がしゃがむ少し離れた
ベッドの脇に腰を下ろす。

「あっ・・・南川さんっ」

小島君は少し焦ったような表情で何か悪いことをしていたのを
見つかった子供の表情になっていた。
それを見て私はまたおかしくなってきて、小島君のその表情の
原因を知りたくなったがそれは、小島君の目の前の自動販売機を
見てすぐに分かった。

「小島君~何見てたの?」

小島君が見ていたものは大人の玩具が売られている
自動販売機。
私はそれが解っていて少し意地悪をする感じで
ベッドの脇に座り足を組みながら聞いてみた。

「あっいやっえ~とっ・・・
何売ってるんかなぁ思いましてっハハッ」

「良い物あった?」

私は更に意地悪そうな表情で笑いながら聞く。

「えっ・・えっ・・」

小島君は自動販売機の前でまた挙動不審になり
私は本当におかしくなり少し声を出して笑ってしまっていた。

「アハハハッ・・もうっ小島君おもしろいっ
どうしたの?そんな物私に使いたいの~?」

「あっいえっ・・え~と・・・はいっ・・・」

「え~そんなの使わなくても私、感じやすいよ~
でも今日は口止め料だからねっ
小島君の好きにすれば良いんだよっ」

小島君は目を見開き、その見開かれた目は仕事中の
彼のやる気の無さそうな目とは違い少年のように輝いて
いるように見え、私はもう本当にこの子は・・・
とも思いながら、そんな小島君の純粋な欲望が羨ましくも
思いベッドから立ち上がり財布の入ったバッグを取りに行く。

すると小島君も走ってきて自分の綿パンの後ろに入れていた
財布を取り出し

「ダメっすっ!あれは俺が買いますからっ!」

「え~良いよ~私が出してあげるから~」

私もそう言うが小島君はここは譲れないという感じで
手で私を遮ると

「今月はもう風俗行かなくて済むので風俗代で
買いますからっ」

と言い財布を持ち、自動販売機の前に走って行った。

小島君のお給料の使い道はどうなっているかは分からないが
彼なりの計算があり、その中で風俗代が大人の玩具代に今
瞬時に入れ替わったのだろう。

まあ良いかと思い私は、バッグをソファに置くとまたベッドに
戻り今度は大きな枕が2つ並べられている左側に座った。

ガチャンッ、ガチャンッ・・・ガチャンl・・・

ちょっとちょっと・・・小島君いくつ買うの~?と思うほど
自動販売機から商品が出てくる音が部屋中に響く。

音が鳴り終わるとそのうちの1つを小島君が手に取り私が足を
伸ばし座るベッドの隣に移動してきた。

《第7章 慟哭 13話 自動販売機 南川美千代 終わり》



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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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