2ntブログ

■当サイトは既婚女性を中心に描いている連続長編の官能小説サイトです■性的な描写が多く出てくる為18歳歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい■

第7章 慟哭 21話 裏切り 粉川卓也

大塚さんは尊敬できる上司だ。
荒木さんに神谷さんも俺の後輩であり
大切な仲間である。

勿論高校時代からの腐れ縁である杉や斎藤も同じだ。

俺は今、妻の保奈美を橋本一派の張と言う男に人質に
取られ、大切な仲間を裏切ろうとしていた。

張は俺に保奈美を犯している動画を・・・
犯しながら拷問している動画を俺に送り付けて来て
保奈美を開放して欲しければ、仲間の神谷さんと
そして俺の同僚の杉の妻の桜子の今日の午後からの
行動範囲を送信するように要求してきた。

そしてその後追伸が来て、13時より1時間遅れるたびに
保奈美を張の部下が1人づつ犯していくという事まで
付け加えられていた。

動画で見た保奈美は、俺の知っている保奈美では無かった。
ギロチン台のような物に拘束された保奈美は
俺の見たことも無いような大工の工具のような物で股間を
責められ、俺の聞いた事のないような悲鳴とも喘ぎ声とも
取れる声を上げながら、それでも俺に仲間を売るなと叫んでいた。

そしてその後は張の非常識に長い男性器で後ろから貫かれ
涙を流しながら無理やり何度も絶頂をさせられていた。

俺は怒りに任せ自宅の部屋のクローゼットが壊れる程、殴りつけたが
そんな事をしてもなんの解決にもならない。

俺は朝一で届いたその画像を見た後、杉に連絡を取り今回の
事件の話のついでに世間話を降り、杉の奥さんであり、俺や杉、斎藤に
保奈美の同級生でもある桜の様子も伺い彼女の今日の午後からの予定も
それとなく聞いてみた。

そしてその後、後輩である神谷さんにも連絡を取り彼女の予定も聞けた。

しかしまだ俺はその内容を張に送れずにいた。

本当に俺は、大塚さんを始め、仲間を裏切れるのか・・・
いくら保奈美の為とは言え・・・
しかしあと30分以内に、杉の奥さんである桜子と神谷さんの
午後からの予定を張に送らなければ、保奈美は張の部下に
また犯されるのだ・・・

おそらくはその動画を俺に送りつけてきて早く大塚さんたちを裏切るよう
催促してくるのだろう。

しかし送ってしまえば桜子に神谷さんがもし捕らえられたとすると
保奈美と同じような目に合され、その上俺と同じように今度は杉や
大塚さんがもしかしたら脅迫されるかも知れない。

菊一探偵事務所の人達にも新たな犠牲者が出てしまい
この府警の大塚さんが単独で動いているチームと菊一探偵事務所の
合同での対橋本チームは事実上崩壊する。

それは解っている・・・
俺がこのまま仲間を裏切らなければ犠牲者は保奈美の段階で
食い止めれるし、その間に橋本を始め張を排除すれば良いのだが・・・

そうなるとあの張慈円の事だ・・・
散々保奈美をおもちゃの様に犯しつくしたあと保奈美は
最悪の場合は殺されるだろう・・・

保奈美をそんな目に合せるわけには・・・

俺はスマートフォンの張からのメールの返信フォームに

①神谷沙織 午後の予定は荒木巡査と港区再捜査。

②杉桜子  午後の予定は友人の石塚今日子と湾岸添いのモールで
      ショッピングとスポーツクラブに行く予定。

とだけ入力しまだ送信をせずに現在、俺たち達の隠れ家的存在になっている
大塚さんのマンションへ向かった。

あと20分か・・・

今朝からあの動画がまだ頭から離れない・・・
俺は大塚さんのマンションへ徒歩で向かいながら
張慈円が保奈美にした仕打ちが何度も頭をよぎる・・・

『フフフフ
イイナキゴエデスネ~
コガワジュンサノオクサンハ
ソンナニコノ
トクセイマシンバイヴ
ガキキニイリマシタカ?』


ドギュン!!ドギュン!!ドギュン!!

『ああっ!!もうやめてっ!
お願いやめてっ!!だめっ!!あああっ!!
壊れちゃう!壊れちゃいますからっ!!』


ドギュン!!ドギュン!!ドギュン!!

ドギュン!!ドギュン!!ドギュン!!

グチュチュチュチュッ!!プシュッ!!

グチュリッ!グチュリッ!プシュー!!

『フフフフッ
モウナンドモフキダシテイマスネ
コガワホナミサン。
サアマエヲムイテ
ダンナサンニワタシヲタスケテ
トイッテクダサイ。』


『あっあああっ!!いやっもう止めてっ!!
あああっ!!
そんなことっ!!!
主人に裏切りを勧めれる事など
できま・・・あああっ!!あんっ!!』


『アラアラ・・・
マタオオキクイッチャイマシタネ』


『はぁはぁはぁ・・あっ・・あぁ・・・
私は刑事の妻です・・・
覚悟はできています・・・』


ドギュン!!ドギュン!!ドギュン!!
ドギュン!!ドギュン!!ドギュン!!
ドギュン!!ドギュン!!ドギュン!!
ドギュン!!ドギュン!!ドギュン!!

『イイコトバデス。ソレデハマシンノソクドト
キョウドヲアゲマショウ』


ギュルルルルルルルルルルルルル!!!!!!

グチュグチュグチュグチュッ!!!!!

『あ・・・あぁっ・・ぎゃあぁぁぁぁっ!!!
ああっ!!もう無理っ!!殺して殺しなさいっ!!
あっあぁぁぁぁぁ!!!いくっいくから止めてっ!!
もう逝きたくないっ!!はやく殺しなさいっ!!
あっあああぁぁぁぁぁぁぁ・・・い・・・いくぅぅ・・・
もういやっ・・あっあ・あ・あ・あ』


・・・・・・・

・・・・

「おはようございます。粉川さん
どうしたのですか?
顔色悪いですよ。」


俺は大塚さんのマンションの前で同僚で後輩
そして今大塚さん率いる対橋本対策チームの仲間である
神谷に声をかけられた。

「あっいや・・・
少し疲れていてな・・・
おはよう・・・神谷さん・・・」


俺はこの神谷さんを今から売ろうとしているのだ。
この俺なんかより余程優秀で頭脳明晰。
今や大塚さんの知恵袋とも言える冷静な判断力に
何事にも動じない必要不可欠な人材を・・・

俺がメールをこのまま送信すれば・・・
神谷さんも保奈美と同じ目に・・・
いや・・・神谷さんは刑事だから
もしかしたら保奈美以上にひどい目に合される
かもしれない・・・

しかし神谷さんが奴らを逆に撃退したら・・・
その可能性もある・・・
桜子も元国体で入賞するほどの柔道の腕前・・・
桜子がそもそもチンピラごときに遅れを取るとは
思わないが、ただ橋本一派にもやばいのが居る。

張慈円・・・
あの男は菊一探偵事務所の手練れの方たちでも
手を焼くほどの暗器使いと聞く・・・

もし張自らが来れば・・・

「本当に大丈夫ですか?粉川さん・・・
その顔色はビタミンが足りませんね。
良かったら私愛用のサプリメント飲みますか?」


神谷さんが気を使い愛用のサプリメントを俺に飲むように
勧めてくるが生憎俺の顔色が悪いのはビタミン不足では
無いので

「ありがとう。
ただの睡眠不足だよ・・・
ちょっと失礼・・・」


神谷さんはいつも通り冷静に

「そうですか」

と彼女らしく冷ややかにも聞こえる口調で
言っていたが悪気が無いのは俺ももう十分理解していた。

俺は大塚さんのマンションのお手洗いに入り
ポケットからスマートフォンを取り出すと
時間は12:58を表示していた。

俺は手を震わせながら入力済のメールを張慈円に
返信していた。

《第7章 慟哭 21話 裏切り 粉川卓也 終わり》
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

最新記事
最新コメント
リンク
カテゴリ
ランキング
にほんブログ村 小説ブログ 長編小説へ
にほんブログ村
アダルトブログランキングへ
  • SEOブログパーツ
ご拝読ありがとうございます
ご拝読中
現在の閲覧者数:
問い合わせフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
官能小説 人妻 

ランキング