2ntブログ

■当サイトは既婚女性を中心に描いている連続長編の官能小説サイトです■性的な描写が多く出てくる為18歳歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい■

第7章 慟哭 29話 尾行 杉桜子

しかし保奈美はどうしたんだろう・・・

連絡もつかないし・・・

卓也君は実家で急用ができて帰っているだけと
LINEで返して来たけど・・・

肝心の保奈美からは1度もLINEの返信が
無いのも変よね~

袴田さんも、別所さんも保奈美からは返信が無いと
言っていたし・・・

さっきまで私は高校時代からの友人の1歳先輩の石塚今日子さんと
高校は違ったが部活のつながりで知り合った斎藤愛子とランチを
していた。

私は2人を未だに旧姓で呼ぶし、袴田さんは私を旧姓の海老塚さんと呼ぶ。
別所さんには高校時代から桜子さんと呼ばれているし、それは今も変わらない。

本来ならランチ友達に私たちの高校時代の柔道部でマネージャーをしていた
保奈美も居るはずで普段は4人でランチをする事が多かった。

しかし卓也君は実家に帰っただけと言っているが連絡のつかない保奈美の事は
気になる。

今までは保奈美から1日以上も返信が無いことは無かったのだ。

しかもLINEが既読にもならない。

どうしたんだろう・・・

袴田さんも別所さんも気にはなっているようだったが、ご主人の卓也君から2人も
私と同じ実家へ帰っていると返答されたらしく結局、ご主人の巧君にはこれ以上
聞けずに私たちは、連絡のつかない保奈美の実家からの帰宅を待つしかなかった。

私の主人の杉誠一も保奈美の主人の粉川卓也君も別所さんのご主人の斎藤幸治君も
皆、高校の時からの同級生で同じ柔道部に所属していた。

袴田さんは1歳年上なのでご主人も1歳年上の石塚さん。
袴田さんのご主人の石塚さんだけは違う職種だが、私たち29歳トリオの主人は
全員、刑事である。

そして偶然今回、全員同じ部署に配置転換となった。

3人とも高校時代から柔道では全国区の選手で団体では優秀経験もあり、卓也君に
関しては国体優勝経験もある。

そういう私も国体で3位になった経験はあったが・・・

別所さんとは同じ大学で柔道を続け、その時に国体選手に選ばれたのだ。

柔道をしていてもプロポーションは変わらずスタイルの良い袴田さんや別所さんに
比べ、私の足は柔道の成績と比例してみるみる内に太くなっていった。

そして社会人となり主婦となった今もそれは変わらない。

ランチの後、ダイエットの為にスポーツクラブに2人を誘ったが
2人は冬物の服を身に行きたいからとうまく断られた。

主人の誠一も

「なあ。桜子~
それ以上鍛えて一体
どうする気なんだ?」


と苦言を呈してくる。

私は鍛えているわけではなく足が細くなりたくて
ジムに通っているのだが実際は痩せるより下半身が
より逞しくなっていっていたのも事実であった。

私は常盤広告と言う広告会社に勤務していて専業主婦では
ないのだが、その常盤広告での先輩の中島由佳子さんという
素敵な先輩は

「杉さんは綺麗なんだから
パンツスーツじゃなくタイトスカートとか
履いて足見せれば良いのに~」


と言ってくれるが私の膝から上などは人に見せれたものじゃない。

太ももの横に筋肉のくぼみができてしまい、短めのタイトスカートを
履こうものならパンスト越しにでも足を組んだりすると横から筋肉質なのが
ばれる。

だから私は仕事中は常にパンツスーツしか履けなかった。

今日のランチも袴田さんに別所さんは可愛いミニのフレアスカートに
ミニ丈のワンピースでお洒落をしていたが、私はデニムのジーンズに
黄緑色のブラウスと2人のようなお洒落が出来ないのが悔しい。

よしっ!今日もダイエットがんばらなくちゃっ!

可愛い服装でランチに来る2人を見てダイエットのやる気が増す。

いつもなら無理やり私にジムに付き合わされている保奈美は
今日はいないが1人で頑張ろう!

そう思い2人と別れて、モールのレストラン街でのランチを済ませた
後、少し離れた商業ビルの中にあるスポーツジムに徒歩で向かう。

ここからなら裏道(夜になるとネオンが付き出すテナント街)を通れば
徒歩で10分くらいで着く。

これも良いダイエットになるはず・・・

そう思い夜は賑やかになるが昼は全く別の顔のテナント街い足を
踏み入れた。

2分ほど歩いていると私と同じ足音のリズムでいくつかの足音が
聞こえる。

全く人通りが無い路地ではないので人が歩いていても
気にはならないが私が歩を速ると後ろの足音も速くなり
私が緩めると緩まる。

付けられてる?

そう思い振り返るが人の気配はすれど目立つような人は
居ない。

気のせいかな?

そう思いあまり気にもせずにスポーツジムを目指し
更に歩を進めた。

夜はさぞかし賑やかなのだろうなと思うBARやスナック。

少し如何わしい店が入っているようなテナント街の真ん中あたりに
辿り着いた時。やはりまた足音が聞こえる。

今は人気が全く無い通路に入っただけに余計に足音が
気になった。

私は思い切って振り返り

「誰か居るの?」

そう言うと電柱の陰から1人。

テナントに入るビルの入り口から1人。

どう見ても日本人には見えない柄の悪い服装の
アジア系の男たちが2人現れた。

「私に何か用?
って日本語解るあなたたち?」


私は見えない者につけられているよりはその相手が
目に見えたことで幾分かホッとしていた。

普通の29歳のOL兼主婦なら怖がるのであろうが私は
これでも元国体3位の柔道選手。

それに主人は刑事なのである。

そこら辺の男に恐れる事など無かった。

「スギセイイチノツマ。
スギサクラコダナ?」


身体の大きな男の方がジーンズのポケットから
短い折りたたみのナイフを取り出しながら私に
近づいて来た。

「だったら何なの?
あなたたち昔主人に
逮捕されたとか?
それで主人に恨みを晴らすために
私に危害を加えようとしているの!?」


元々気の強い私は刃物をちらつかせ
近づいて来る男におびえる事などなく
逆に来れば投げ飛ばしてやろうと
身構えていた。

《第7章 慟哭 29話 尾行 杉桜子 終わり》
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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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