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第9章 歪と失脚からの脱出 8話 お嬢様の恋人ではない恋人との秘め事

第9章 歪と失脚からの脱出 8話 お嬢様の恋人ではない恋人との秘め事


ネイビードレスの下は黒のブラに黒のショーツだった。

上下お揃いの黒い下着のせいで、佐恵子の白い肌がより白く見える。

佐恵子は着痩せするようで、服を脱がせてもパッと見は細身ではある。

しかし、乏しいながらも胸は女性らしい柔らかさがあり、ウエストからヒップ、そして脚へと繋がるラインは、各パーツモデルの自信のある部分を組み合わせても佐恵子のスタイルには及ばないだろう。

天は二物を与えずとは言うが、そうではないらしいとモゲは改めて嘆息してしまう。

(くっそ~・・テツのやつ。うまいこと美人の金ヅルつかまえたのう・・)

「て、哲司さま・・これでよろしいですか?」

「ああ、とりあえずは・・な」

恥ずかしそうに下着の上から、手で胸と股間を隠すように押さえている佐恵子と目があった。

今の佐恵子の目にはオーラなど纏っていないはずだが、モゲはそのアンバーアイに引き込まれそうな感覚に陥り、不思議と目を逸らすことができない。

(おぉ?なんやこの感覚・・・まったく、間近でみるとゾッとさせよるなぁ。・・整った文句なしの美形のツラやっちゅうのに、この目の存在感が強すぎるんや・・。瞳孔と角膜の形や色がちょっとちゃうんやな。・・これが魔眼か。すべてを見透かして実際に直接攻撃の発動器官としても凶悪みたいやし・・。この目のせいやろな・・どうも慣れんツラや。・・ほなけど、そこさえ目ぇ瞑れば女としては十分合格点や。特に金持っとるところがふり切っとる・・上手いことテツに仲良うしてもろて、俺も恩恵に預かれるようにしとかんとな・・)

モゲは佐恵子と目を逸らすことができないまま、白くきめ細やかな佐恵子の肌に指を這わす。

指で胸や腹部に触れると、佐恵子の肌には十分な女性らしさがあり、そしてよく鍛えられていることもわかる。

少し目を凝らしてみると腹筋や背筋、太腿やふくらはぎは白い肌の下に筋肉がうっすら透けて見えた。

(テツが言うてたとおり、この女はほぼ毎日ストイックにトレーニングしてるちゅうんはホンマらしいな・・。しかし、テツ情報やと武術は免許皆伝クラスやが、今の肉体強化やと、スノウより身体能力劣るかもしれんて言うてたから、どないに見積もってもガチンコでやったら菊一の男ら共には全く通用せん程度やろな。・・・あ・・公麿は別やな。あいつは神経は太いけど、肉体はモヤシや。)

力でなら負ける要素はないと確信したからという訳ではないが、モゲは佐恵子の眼力に少し圧倒されながらも、ブラを掴み、ぐいっと一気に上にずらし貧乳を露出させる。

「ぅっ・・!」

モゲの少し乱暴な行動にも、佐恵子は恥ずかしそうに顔を背けただけで、胸を手で覆おうとするが、また哲司の怒りを買うことを怖れたのか、ぐっとこらえ緊張と恥ずかしさから小刻みに震えているいる。

(よっしゃ・・。最初の脅しがだいぶ効いてるみたいやな)

そんな佐恵子の様子に、そう確信したモゲは嗜虐心からニヤリと笑う。

そして佐恵子の控えめな胸を無遠慮に撫でまわし、それからうっすらと割れた腹筋を撫ぜる。

「ぁ・・っん!」

胸を触られた瞬間に熱のある吐息を吐き、這わされる手を掴もうとしてやめた佐恵子の手が、空気を掴むように自身の胸の前で握りしめられる

「よしよし、わかっとるようやな。抵抗したらあかんで?・・・しっかし、感度はええとしても・・思ってた以上に胸は残念なサイズやなぁ?金にもの言わせて豊胸手術しようとは思わんかったんか?」

「ふぅ・・あん・・、そういうのは・・いたしませんわ・・。宮川家は整形や刺青などはご法度・・んぅ・・ですの。以前お伝えしてませんでしたか?それに、哲司さまは・・胸のサイズなど気にしないと仰られてましたけど・・んふぅ・・ひぁ・・やはりご不満・・んん!・でしょうか?んふぅう!」

モゲの手が佐恵子の身体を這いまわるたびに、身体をピクピクと動かせながら答えている。

適当な愛撫だというのにピンク色の乳首は、丘の部分のなだらかさとは裏腹に、ツンと上を向いてと言っていい程、立たせてしまっている。

「そ、そうやったな。うっかりしてたわ!そや!もちろん胸の大きさなんて気にせえへんで?」

(ホンマかいなテツよ!お前おっぱい星人やったやないか!風俗嬢もおっぱいデカい子って指定してるんよう聞いたぞ?!)

佐恵子のセリフに咄嗟にそう返したモゲであったが、内心は哲司に激しく突っ込んでしまっていた。

「・・よかったですわ」

しかし佐恵子はモゲの慌てた様子に気付くこともなく、心底安心したようで大きく息を吐いてそう言った。

「せやけど佐恵子さん」

「は・・はい」

声のトーンが低くなったモゲの呼びかけに、安堵の表情だった佐恵子の顔に再び緊張が戻る。

「いままでSEXを拒否されてたお仕置きはさせてもらうで」

「お仕置き・・・といいますと?」

「そや。俺がどんな気持ちやったか。俺がどれだけ辛かったかわかってもらおうと思てんねん」

「・・申し訳ございません。言い出せなかったのです。わたくし・・ほとんどこういうことの経験がなくて・・、いえ、ほとんどというか一度だけ。ですが、わたくしにとっては思い出したくもないことなのです。・・・ですから、・・なかなか踏み出せず・・申し訳ございません・・」

「ほう・・・、俺が二人目の相手ってことか」

思っていた人数より少ない。テツより先に味見する上に、処女ではないけどほとんどそれに近いってことか。

という理由でのモゲのセリフだったのだが、佐恵子は全く逆の解釈をしたようで、慌ててモゲに頭を下げた。

「申し訳ございません!ああ・・やはり、わたくしが初めてではないこと怒ってらっしゃるのですか?」

佐恵子はズリ下ろされたブラとショーツ姿という、半裸の格好ということも忘れ、わたわたとした仕草で謝り、モゲの両腕を遠慮がちに掴み見上げながら言う。

「・・・前の男には未練はあるんか?」

「いいえ、けっしてございません!」

間近に迫った佐恵子に顔をまじまじと見つめられたため、魔眼に慣れないモゲは内心ぎょっとたじろいてしまう。

しかし、佐恵子には悟られなかったようで、何とか試すようなセリフを投げかけることができたのだが、そのセリフを言い終えないうちに、佐恵子は否定の言葉をはっきりと言い切った。

「ほうか。今後は俺だけって誓えるか?」

モゲはアンバーアイの不思議な目で見つめられていることに、不気味で不思議な感覚に陥ってくるが、何か能力を使っている様子が無いことを確信できると、力を込めて見つめ返した。

それに、ただ本当に真剣に答えなければと思っているだけのようだというが伝わってきたからでもあった。

「はい・・誓えますわ。栗田教授の話では完全に治るとは言えない・・と、念を押されていますが、訓練とリハビリ次第では、またオーラが見えるぐらいには治るだろう・・。と言われています。月日は掛かるとも言われていますが・・・。
出会ったその日の哲司さまの感情のオーラ・・・とっても優しくて・・わたくしのことを包み込んでくださいました・・。今まで他の殿方からは性欲や妬みや怒りや諦め・・・ほとんどがそのようなネガティブな感情ばかり向けられてきました。
・・・ですので、哲司さまの純粋でストレートな感情は、わたくしのような女ですら一気に少女にしてくださったのです。
本当に嬉しかったですし、驚きました。初対面でしたのに・・・あんなに気に入ってくださって・・、哲司さまはわたくしに一目惚れしてくれたのですね・・・。
あの日・・、港の倉庫でわたくしのこと、身を挺してかばってくれた・・あの時ほど、この忌み怖れられた目であったことが嬉しかったことはございません。本当にこちらが照れてしまいます。
純粋でストレートな感情でしたが、それだけでなく、私を抱きたい。と強く想ってくださったのも伝わってきましたわ・・。
力が戻れば、またあのオーラが見られると思うと・・今から嬉しくなってしまいますの」


真剣に答えていた佐恵子はだんだんと饒舌になり、最後の方は少し身を捩りながら、照れ臭そうにモゲのことをチラチラと見ながらの話し方になっていった。

「ほ、ほうか!バレてたんか・・はははは、照れるなぁ!」

あの宮川佐恵子が哲司にはこんな可愛らしい仕草みせるんや・・。と、驚きながらも、もっと驚きなことをサラリと伝えられてモゲは内心で焦り、かえって肚をくくる決心がついた。

(こいつまた人のオーラが見えるようになるんかいや!まったくやっかいな奴っちゃな・・。しかし、テツお前・・。こいつの力が前の状態に戻ったら、今回のイタズラのこと色々バレてしまへんか?・・・テツが質問攻めされたら完全にアウトやぞ・・。ここは今のうちに本気で首に鈴付けとく必要がありそうやな・・。こいつの力が弱ってる今しかないってタイミングや)

「うふふふ、・・わたくしだけ下着姿という状況ですが、少しばかり和めましたわ」

モゲの内心の動揺に気付く様子もなく、佐恵子は左手で露出したバストを隠しながら、自身の右頬に右手を当ててそう言うと恥ずかしそうにしている。

このままではペースがおかしくなると思ったモゲは強引に話を戻す。

「・・・ほなさっそく始めよか。そこに跪いて両手を頭の後ろに回してくれるか」

うっとりと頬を染め、恥ずかしそうな笑顔でいた佐恵子は、突然のセリフでモゲの思惑通りまたも緊張の顔に戻る。

佐恵子は、急に強い口調になったモゲに逆らえず、「わかりました」と言って、おずおずと指さされた壁際のところまで歩いていくと、振り返って床に膝を付いた。

壁際の絨毯の上に膝間づいて両手を後頭部に当てた佐恵子が、羞恥に染まった顔で恥ずかしそうにモゲに聞いている。

「・・・こ、これでよろしいですか?」

「そや。さっきも言うたように今日はお仕置きや。佐恵子さんが俺のことを何か月もオアズケさせた罰やからな。しっかり受けてもらうで。ええな?」

「は、はい・・。ですが、哲司さま、どうかお手柔らかにお願いいたしますわ・・。わたくし本当に、こういうことってほとんど経験がございませんの。初めてのときは痛くて身勝手な扱いしかされなかった記憶しかございませんわ・・・。どうか、優しくしてくださいませ」

下着姿で胸は露出し、肩幅程度に膝を開いて両手は頭の後ろという格好で佐恵子は泣きそうな顔で懸命に訴えた。

「いや、お仕置きや言うたやろ?」

そんな態度やセリフが、サディストにとっては逆効果だということも知らない佐恵子は、モゲのセリフで表情を不安で強張らせる。

「ちょっと、お仕置き用の道具もってきたんや。しばらくそのままで動いたらあかんで?」

「・・哲司さま・・。信用・・して・・ますわ・・。どうか・・お手柔らかに・・」

佐恵子はこれから何をされるのかと、すでに息も上がり気味で、普段魔眼と恐れられている目は潤んで泳いでいる。

「ああ、わかっとるわかっとる」

モゲは、気持ちのこもっていなさそうな返事を振り返りもせず佐恵子に返しながら、持ってきてたバッグをベッドの上に置くと、ごそごそと中身を並べ出した。

「うぅ・・そ、それをわたくしに・・・?」

「立ち上がったらあかんで?そのままや」

佐恵子の不安そうなセリフにモゲは振り返らずにそう言いいバッグから道具を出しベッドに並べている。

ベッドの上に並べられているのは、いわゆる拘束具という類のものだが佐恵子は目にするのが初めてで、膝立ちの状態で背伸びをするようにモノを確認しようとしている。

「よっしゃ・・。まずはこれからや」

モゲはそう言うと、目隠しを持ち跪いている佐恵子に近づいた。

・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・


「よっしゃ、ええ格好になったな。・・・お似合いや」

「はぁ・・はぁ・・!」

「縛られただけで、もう返事も出来へんぐらい興奮してるんか?こんなことされるん初めてやろ、お嬢様は?」

目隠しに首輪、後ろ手錠に上半身は縄化粧を施された佐恵子は、人生初めての経験で頭の中は真っ白になっている。

(目隠しは正解やな。あの目で見られてると見透かされそうな気がするんや。この方が気がねなく色々できるわ)

モゲはじっとりと汗を全身に張り付けだし、呼吸が荒くなっている佐恵子を横目で確認しながら、三脚を取り出し、音を立てないように慎重にデジタルビデオをセットすると、今度は自分のシャツのボタンをはずし、服を脱いでいく。

「は、初めてですわ・・。哲司さま‥わたくし・・もう頭がおかしくなりそうです。こんな破廉恥なこと、どうにかなってしまいそうです。こんなことをしているなんて加奈子や真理にしられたらと思うと・・!軽蔑されてしまいますわ」

「心配いらへんて。たぶん、知られてもなんともあらへん。俺の見たところ稲垣女史はともかく、あの神田川さんはお堅いふりして、案外と経験豊富やと睨んどるんやけどな。それにまだ、何にも始まってないで?いまからそんなんやったら大変や」

佐恵子のセリフに、服を脱ぎ終わり全裸になったモゲが、振り返りながら返事をする。

「さてと、お仕置きイラマタイムや」

「・・え?イラマタイム?とは?」

目隠しで視界を被われた佐恵子は、モゲの声のする方へ不安そうに聞き返す。

全裸のモゲは佐恵子から見えないが、30㎝弱はあろうかといういびつな形で、巨大な肉棒をそそり立たせている。

「ええから、佐恵子にイラマしてくださいって言えや」

「で、ですから・・イラマとは・・な、なんですの?」

「ええから言えばええんや。そのふっくらとした唇・・いまからそそるのう。佐恵子さん、目隠ししとって正解やったと思うで?このサイズみたら仰天すると思うわ」

イラマとは是非何なのか答えてほしかった佐恵子であったが、また哲司の起源を損ねてはと思い、そのセリフを素直に口にする。

「う・・、さ、佐恵子にイラマ・してくださいませ・・」

「しょうがあらへんな。特別やで。口開けろや」

モゲはわざとらしく、ぬけぬけそう言うと、佐恵子の顔の前に一物を近づけて、がっしりと頭を掴んだ。

(これで条件ひとつ突破や)

モゲは内心でガッツポーズをとる。

一方何もしらない佐恵子は何をされるのか不安で仕方無い思いで、控えめに口を開けた。

シャワーも浴びていないモゲの肉棒が口や鼻腔に近づいてくると、むせ返るような匂いに襲われ顔を背けようとしたが、モゲの手でしっかりと頭を掴まれているため許されず、口に一気に突き込まれた。

「うぐううううっ!うぶぅっ!?」

「ははは、歯立てたらあかんで?・・佐恵子さん、あんた唇も厚いし口デカいほうやと思うけど、流石に俺のはきつそうやなぁ?」

モゲの肉棒に喉まで貫かれ悶絶している佐恵子にそう声を掛けると、モゲは佐恵子の団子になっているヘアースタイルの髪の毛を掴み、自分の肉棒を咥えさせたまま佐恵子の顔を上げさせた。

「ぐっ・・!ぷはぁ!はぁはぁ!・・て、哲司さま・・・!くるしい!おやめくださいっ!・・それに哲司さまシャワーも浴びておりませ・・・っぐっんんんん!!!?」

「シャワーがなんやって?黙って口開けて差し出したらええんや。なに口から勝手にだしとんねん。十数秒とは言えやり直しやないか。そのまま続けるんや。もう俺がええっていうまで抜いたらあかんで?」

モゲはそう言って、髪の毛を掴むと佐恵子の口に自慢の肉棒をあてがいこじ開け押し込んだ。

「んんんんんっ!!んっ!んんっ!んんっ!」

(よっしゃよっしゃ。もう逃げられへんで。これで20分甚振ったる。対象の口から同意を得て、俺の下半身と対象の口を接触させるが第一条件や。20分後恥ずかしい呪詛お見舞いしてやるからな。俺に美佳帆さんやスノウの前で恥かかせおってからに)

佐恵子は頭や髪の毛を掴んでいるモゲの手を掴んで引き離そうと、後ろ手錠の不自由な手をガチャリガチャリと動かしている。

「おっ、何やその手!嫌なんか?お仕置きや言うてるやろ。甘んじて受けんかい!」

その行為が苦しくて逃れようとしている佐恵子の頭を掴みながら、モゲはそう声を掛けると、佐恵子は頭を左右に振って苦しそうにイヤイヤと首を振っているようだ。

(おっ?オーラも使って強化して逃れようとしとるな。しかしそんな貧弱なパワーやと逃げられへんで?かえって甚振りがいがあるだけや)

「お嬢様の口犯してるってだけでなかなか興奮して気持ちええで。どや?昨日の朝からシャワー浴びてないチンポの臭いも堪能してくれてるか?・・しかし、ほとんど経験がないちゅうんはホンマみたいやな。歯がめっちゃ当たってるやんか。もっと口開けるんや!」

「うむぅうううう!くるひいっ・・!ど、どおひて!・・やさひくひてくだはいって!!おえがいひまひたのひぃ!!」

ヨダレをそのシャーブな顎まで垂らしながら、声にならない声で抗議しているらしい佐恵子は、メッシーバンの団子の部分をモゲに掴まれ、もう一方の手で頭を掴むようにして固定されている。

苦しさに耐え切れなくなった佐恵子は仕方なし。という判断をしたようで、モゲに大怪我をさせない程度の力で、口を犯してくる肉棒にえい!と歯を立てた。

ガキッ!

思い切って力を込めたが、想像とは違った硬質的な感触に佐恵子の歯は弾かれてしまう。

「っ!?」

モゲの肉棒は適度な柔らかさを残しつつも、肉棒に纏わせたオーラによって異常な硬度があり、文字どおり歯が立たなかったのだ。

「あ~・・いま噛んだやろ?」

「ぐう!が・・っ!んん!」

「お仕置きや言うてるのに反省の色なしやということで、もっと根本までいこか」

「んんんんんん!!!!ゆるひひぇ!っごぼ!!!んんん!」

モゲは無情にも、オーラによって硬化させた肉棒を根本近くまで突き込み、佐恵子の喉奥まで押し込まれる。

「ぐっ!うう!!ううううう!!」

普段は誰もが機嫌を伺うべき対象である財閥令嬢の顔は、目隠しを施されているのですべては見えないが、涙と鼻水と涎で汚れ苦しみの悲鳴にならない悲鳴を上げている。

ガチャガチャと手錠を鳴らし、手錠と連結されている首輪も自らが引っ張ってしまう結果となり、さらに苦しそうに悶えているのだ。

肉体強化をはかり、全力でのがれようと努力をしているが、オーラを使った膂力ではモゲに全く歯が立たず、いましめに使われている拘束具も中途半端な肉体強化では破壊できないチタン製と特殊カーボンの素材であり、無駄な抵抗が見ていて痛々しい。

腕力で逃げ出すこともできず、口を犯す肉棒を噛み切ることもできないと分かった佐恵子は、哲司が満足するまで、ただ耐えるしかないという絶望感を苦しみのなかで噛みしめていた。。

(あのクソ高慢な宮川佐恵子が跪いて俺のに口を犯されとる・・。なんちゅう快感や。どうや!苦しいやろ?自慢やけど俺のサイズは西日本・・いや日本一かもしらへんと思うとるぐらいなんや。俺のこと見下しおった罰や!もうちょっとで俺の暗示がかかるようになるとも知らずに・・マヌケ面撮ってやってるからな。テツには悪いけど、このクソ女は今後俺には舐めた態度や口が聞けんようにしとくで・・。親友のテツの彼女やけど、こんな権限強い気紛れな女はきちんと首に鈴付けとかんとな・・、何時こいつの気が変わるかもしれへんし)

モゲは勝利を確信した緩んだ表情のまま心中でそう呟くと、もう逃がさないようにガッチリと掴んだ状態の佐恵子の喉奥目掛け、まだ余裕のある自らの肉棒をもう少しだけ突き込んだ。

モゲのエロ暗示条件達成には、20分間モゲの下半身と対象の口や唇が接触していればいい、という条件なのだが、あえて一番苦しい方法を佐恵子に行っているのだ。

「うぐううっ!ぐぐ!げうぅ!!んん!!!」

相変わらず自らのいろんな体液で顔じゅうを汚したまま、あまりの苦しさから佐恵子は再び顔を前に突き出し、でモゲの腰を押し逃れようとしている。

しかしモゲは自らの肉棒と部屋の壁で、佐恵子の頭を固定すると抵抗する佐恵子の姿をスマホで撮影しだす。

「んんんん!!てふひひゃま!!もふ!はんひぇいひてまふう!おごっ!おひゃめくだひゃ・・い!ゆるひぃてくだひゃいいい!」

「まだや!あと5分と思とったけど、10分に延長や!噛んだ罰やからな!」

そう言われた佐恵子は絶望的な表情をしたが、すでに佐恵子の顔は表情が読み取れるような状態ではない。

そんな佐恵子の心境を無視し、スマホを取り出して、この無様な顔をアップで撮るべくレンズを向ける。

引いた痴態は三脚のデジタルビデオでおさめているが、目隠しをした状況だと、せっかくの画も財閥のお嬢様の痴態だという証拠にはならない。

目隠しも外して撮ってしまいたいところだが、流石に撮っているのがバレると許してくれないだろう。

モゲは仕方なく、佐恵子のハンドバックから抜き出した財布から、佐恵子の顔写真付きの身分証明書取り出し、涙と鼻水と涎だらけで、肉棒を口に突っ込まれた状態の佐恵子の顔と並べて撮影し記録に残していく。

(これでなんかあっても、黙らすことができるし、ええズリネタにはなるな)

手帳や名刺入れも発見したモゲは、免許証、名刺、会社のネームプレートなど、全てを顔と一緒に映るようにフレームに納まるように画像として記録していく。

(これでよしや。女はどうかしらへんけど、能力に目覚めてる男っちゅうんは、ほぼ例外なく能力をエロいことにも使えるようにしとるはずや。女はどうも男のことを、アホやと思うとるんか、そのあたりかなり無防備や・・。美佳帆さんやスノウ・・たぶん千尋も、SEXのとき自分らで能力使こうてエロいことしようとは思てないはずや・・・。そこを鍛えとるかどうかは、裸の付き合いにおいてとんでもない差になるんやで?・・つまり、SEX時のオーラの使い方についてなんも対策してない女は、俺らみたいな奴に抱かれたらお仕舞やちゅうことや・・・。世の中におるジゴロやセックスが上手いって言われてる男どもの中には、無自覚の野良能力者もけっこうおるやろな。しかし俺らはそんな奴等と比べたらあかんぐらい生易しいないで?)

体液だらけで苦しそうな声を上げている佐恵子の顔をカメラにおさめながら、今までの抱いてきた風俗女のほとんどは、エロ能力の実験台や被験者になっていることを思いだす。

(せやけど、このお嬢様も普段は強いんかもしれんけど、裸になったら、この体たらくやと、テツにきっちり型に嵌められてまうやろな・・。この女に初めて会うた日、こいつがとんでもない能力者やっちゅうことは肌でビリビリ伝わって嫌でもわかったんや。しかし、こいつみたいに生まれつき反則的な力の能力者でも、能力を使ってのSEXに疎かったらこのザマや。ほんま女ってやつは、男のエロにたいする執念がわかっとらん・・。それに女がどう見られとるんかもズレがあるんや。裸になってオーラも纏わんと弱点晒してしもてからに・・ロマンティックに抱いてくれると思うとる)

そう思いながらもモゲは、チラリと壁に掛けられている時計の針を確認し、条件の時間を随分すぎてしまっていることに思わず笑みを浮かべてしまう。

20分プラス10分のお仕置きイマラをさせたことを確認したモゲは佐恵子を開放し、口から肉棒を勢いよく引き抜いてやった。

ようやくご奉仕とは程遠い拷問じみたフェラから開放された佐恵子は、首の後ろで両手を固定されているために顔を覆うことも拭うこともできずに、息も絶え絶えに顔じゅう汚したままモゲに懇願した。

「ぷはぁああ!げほげほっ!げほげほっ!て、てつじ・さま・・!はぁはぁ!こ、こんなに苦しいのは・・はぁはぁ!もうこれっきりに・・げほっ!げほっ!」

「よっしゃ。佐恵子さんよう頑張ったな」

床に額で倒れ込んだ佐恵子は、心底苦しそうに呼吸を整えつつ、目隠しで視界を奪われたままモゲの方を向いて咽ながら訴えている。

(これで、この女は今からするセックスで味わう以上の絶頂やないと俺には逆らえんくなるし、俺を見ると欲情してしまうようになる。【認識交換】が切れたあとはこの三出光春を見ると股間に俺の肉棒が欲しくなるんや・・。これ以上ないってぐらい深いアクメを身体に叩き込んでやるからな。テツとのSEXで今日以上に感じれたら解除されるわけやが、アブノーマルなセックスのほうがこいつも感じそうやし、腹とマンコとケツから同時に子宮責めて、きっちり子宮逝きを覚えさせたろ。そしたらもう普通にチンポ突っ込まれるSEXなんぞじゃ、ぜったい超えられへん)

「て、哲司さまはこういう事がお好きなんですか・・・?わ、わたくし・・こういう事はこれっきりにしていただきたいと思います・・。長いし苦しすぎるのです・・。それに哲司さまも果ててはいらっしゃらないご様子。できれば・・・口でのことは・・今回限りにしてください」

モゲの邪悪な思惑に気付けないまま、後ろ手錠で拘束されたままの佐恵子は、顔じゅうの涙やヨダレを拭うこともできないまま、モゲに懇願する。

「まあ今日はお仕置きやったからな。でも、またお仕置きが必要やと思たらまたやるで?」

「そ、そんな・・!お仕置きはもう許してください」

モゲにさらりと再度の可能性を示唆されて、顔を青くしている。

「それは、今後の佐恵子さんしだいやな。それに、そんな口では否定してても、案外身体は反応しとるもんや」

そう言うとモゲは、へたり込んでいる佐恵子のショーツの股間部分をおもむろに掴み、女の部分が露出するようにクロッチ部分を横にずらせた。

「あっ!そ、そんな!お、お止めになってください!」

下着を履いているからすぐには見られないと安心していた佐恵子は、急に股間を露わにされ慌てて隠そうとするが、手は拘束されており、左足の上にはモゲの右脚が載せられ、右脚はモゲの左手で閉じれないように開かれている。

目隠しをされているとはいえ、自分がどんな格好をしているのか痛いほどわかる。

それに、脚を広げられる時に、にちゃぁ!と自分の股間から粘着質な音が佐恵子の耳にも聞こえたのだ。

モゲは微妙に身体をずらし、佐恵子の広げた脚がデジタルカメラのベストアングルに来るように調整することも抜け目がない。

「ほらな。お嬢様は苦しいことでもこんなに濡らすド変態やちゅうことが証明されたわけや」

そう言うとモゲは、これ以上にないぐらい勃起させてしまっている陰核を器用に指先で突いてから、蜜をすくってその指を舐めた。

「ひいぁあ!ぅぅうう!哲司さま・・!は、はずかしいですう!」

「そうか?そんなカマトトぶったこと言うても、高そうな輸入もんのショーツまでびっしょびしょやぞ?さあこれからが本番や。ほぼ処女なマンコたっぷり調教して、きっちり牝マンコにしてやるからな。さっきこの口で咥えてた俺のんを、今度はこっちの口でしゃぶってもらおか」


モゲは、佐恵子のふっくらとした唇を指で撫で、キスをする。

「んん・・あ、ああ・・哲司・・さま・・んん・・んちゅ・・ちゅ・・」

哲司にキスされていると思っている佐恵子は、うっとりとモゲの指にもキスをし、モゲと唇を重ね、舌にも舌で応えている。

佐恵子は恋人とのキスで蕩けながらも、先ほど口で感じた大きすぎる圧迫感を股間で突き込まれると思うと、あんなものが入るのか?という思いは強く湧き上がってくるが、それと同時に期待なのかそれとも性器を壊されないようにとの防衛本能からか、佐恵子の秘部は更に恥ずかしい液体を溢れさせ、受け入れようと身体を開いた。

(彼氏に抱かると思って、軽蔑しとる男に犯されるんや。マヌケ女が、ふだん軽蔑してる男にマンコもケツ穴も犯されて無様にアクメキメるとこ記録しといてやるからな)

悪そうな笑みを浮かべたモゲは、その巨大な一物をびしょぬれになっている佐恵子のピンク色に充血している花弁を押し広げあてがった。

【第9章 歪と失脚からの脱出 8話 お嬢様の恋人ではない恋人との秘め事終わり】9話に続く
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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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