【第10章 賞金を賭けられた美女たち 14話 お嬢様と和尚様の情事】
自室の玄関ドアを開け、ぐったりと疲れた身体を引きずるようにして玄関に入りパンプスを脱ぐ。
普段は脱げば揃えるのだが、今日はそんな元気もない。
玄関のタイルには脱がれたパンプスが片方倒れたままだ。
閉まる玄関ドアの向こうで凪姉さまの姿が見えたが、今日は部屋まで入ってくる気は無いらしい。
凪姉さまが背を向け歩き去りだしたのが一瞬だけ隙間に見えて、扉に遮られ見えなくなる。
扉が閉まってしばらく佐恵子は遠ざかっていく最上凪の気配を探っていたが、凪の気配が十分遠ざかったのを確認すると大きくため息をついた。
「あ“ぁ”~・・・づがれだ・・・。あーー!つかれた!つかれた!凪姉さまもなんだかすごく口うるさくなって・・・!前はもっと優しかったですのに・・。それに、高嶺製薬の・・・!・・なんなのよあいつ!もう!・・なにがサービスしてあげたよ!あーもう!勝手に来て勝手になに勝手なことしてくれちゃってるの!」
一人になった佐恵子は、らしからぬ口調で不平を爆発させ、涙目で短くなった髪の毛を両手で触る。
人目のない自宅だからこそ、佐恵子は遠慮なく不平を大声で口にしているのだ。
スタイリストに整えてもらったが、あまりの短さを再度確認しようと、佐恵子は玄関に置いてある姿鏡の前まで膝立ちでにじり寄り鏡の正面に座る。
「うぅ・・。こんなことって・・」
失った髪を未練がましく思いながら、鏡に映る自分の姿を涙目で確認し、真理や凪に言われたセリフが思い出す。
「佐恵子。髪は残念・・。でも、そもそもあの攻撃には殺気が無かった。斬撃を飛ばすなんて芸当は物理的な刃じゃない。刃そのものがオーラ。オーラである以上強くオーラを纏っているモノにはダメージはとおりにくい。だから高嶺は佐恵子の身体じゃなく、オーラをほとんど纏っていない佐恵子の髪を狙った。私も佐恵子が怪我を負う可能性の高い剣圧による攻撃を防ぐことだけに専念した。アイツは最初から佐恵子を殺すつもりじゃなく、力を見せつけて揶揄っただけ。佐恵子の身体に直接斬撃を浴びせようとしても、私の力を知ってるアイツは私が阻止するのはわかってるだろうし、そんなの私が絶対に許さない。それに、あのサングラスも佐恵子の防御にまわってくれた。・・あの男、私の予想より強い。実はあの場面で余計な動きをされると困るから、あのサングラスを糸で少し拘束してた。それなのに数百本とはいえ、私の糸を破って、佐恵子を護ろうとしてくれた。・・あの糸を破るということはサングラスは相当な強さだし、なにより破った後、佐恵子を護ろうとした。あいつは佐恵子のパートナーとして見込みがある。・・・あのモブという男とは段違い。二人の男を迷ってるのかもしれないけど、選ぶなら断然サングラスにすべき。私はサングラスを推す。・・佐恵子なかなかいいセンス。サングラスで目元は見えないけど、顔立ちもなかなかの好み・・・。なんでもない。・・それより、佐恵子。髪のことはもう仕方ない。そんなことより宮川グループ次期総裁の立場の貴女はもっと堂々とすべき。そんな顔や態度は佐恵子に相応しくない」
「佐恵子。そんな態度じゃ社員たちの望まざる憶測を呼ぶわ。その髪のことは、関西支社長再任の所信表明の覚悟の表れとして発表することにするわね。・・・・・・プッ!」(あやうく笑いそうになっちゃうじゃない・・・。処女を奪われた生娘でもないでしょうに、佐恵子ったら、髪を切られたぐらいでなんて可愛い顔するの。私をキュン死にさせるつもりなの?髪を斬られて呆然自失の表情から、下唇を噛んであんなに悔しそうに涙溜めて・・・、ああ、佐恵子って本当におバカで可愛いわ。【未来予知】で見てたから敢えて止めなかったんだけど、大正解ね・・・。豊島さんも風俗嬢を指名するときにショートカット娘を指定してるぐらい、ショートカット大好きって情報があるし、落ち込んで帰った佐恵子が豊島さんに「ショートカット似合う」とか言われたら、佐恵子単純だから、その泣きそうな表情から、いきなり明るくなってまた私を楽しませてくれるはずよね。・・もう、わかりやすくて可愛いんだから・・!蜘蛛や菊沢部長という強いカードに護られて、私の【未来予知】でも守ってもらってるのを知ってる佐恵子だから、余裕綽々で高嶺を見てた表情からの落差が可愛すぎるわ。・・・公麿も【過去画念写】出来るようにならないかしら・・そしたら描写してもらって私の作ったネット掲示板に張り付けて癒しの一つにするのに・・。そうだわ・・公麿に、明日出社した佐恵子を描くようにお願いしとかなきゃ・・。きっと豊島さんに喜んでもらってホクホク顔で来てる佐恵子のおマヌケな顔をきっちり描いてもらっておかないとね・・・。私は高嶺弥佳子に同行しなくちゃいけなくなったから、ちゃんと公麿に言っておかないと・・・いまから興奮しちゃうわね)
あまりウジウジしていると凪や真理に、手厳しくたしなめられるし、佐恵子は社にいる間は何とか我慢していたうっぷんを吐き出したのであった。
凪は真摯に心配してくれているが、真理のほうは発言の10倍以上心の中で、ヨコシマなことを考えているのは佐恵子には知る由もない。
佐恵子を大事に思っているのは真理の本心ではあるが、佐恵子のことをいじって楽しんでいるのもまた本当なのだ。
もともと魔眼でも真理の心中は読まれにくかったのに、魔眼を常時発動できなくなった佐恵子に真理の心中を把握するのは難しいので、真理の脳内はいまや随分と本能に素直になっているのだった。
「髪ぐらいっていいますけど・・、あれじゃ高嶺に屈して要求を全部飲んだみたいじゃない。・・く・・屈辱ですわ・・あの女・・わたくしにこんなことを・・、ああぁ・・でも、菊沢部長も私の髪の毛のことなんかまったく気にした様子もなく、張慈円と決着をつけたい為にあの女の提案にノリノリでしたし・・・もう少しわたくしのこと心配してくださってもよかったのでは・・?!」
そう言った佐恵子はスリッパも履かず、玄関のところでへたり込んで突っ伏した格好になった。
哲司という恋人がいるというにも関わらず、宏に少しは気に掛けてもらいたいと思っている佐恵子は、宏の鈍感さを恨みがましそうに呟いた。
しかし、「宏恋慕愛好会(仮)」新参者の宮川佐恵子は、その程度の身悶えは宏を遠巻きに恋慕している女性たちにとっては序の口もいいところということを佐恵子はまだ知らない。
それにしても、今の佐恵子の格好は、財閥の令嬢で、巨大会社の一方面の全責任を負っている者とは思えない格好である。
膝を付き、頬を床に付けて手は膝のところまでダランと伸ばして、お尻を持ち上げた姿なのだ。
高い能力や強い精神力を持っていたとしても、佐恵子はまだ30歳にも満たない女である。
誰かに、優しくしてもらいたい時もあるし、甘えたい時もあるし、正直こんな重責を負う立場の家に生まれなければということも考えなかったわけでもない。
普段周囲の者には優しくしてもらっているはずだが、佐恵子のオフィシャルな立場に関する態度や振舞いについては、真理や凪は厳しいのだった。
仕事中は常に周囲の目に気を配り、立ち振る舞いや言動に注意を払っているぶんプライベートな空間に帰ってこれたことで、佐恵子の緊張の糸をだるんだるんに緩めているのだ。
「ううぅ・・、明日も仕事がてんこ盛りですわ・・。明日からは真理もいないし・・どうすれば・・。・・・とにかくシャワー浴びて何か口に入れたら休まないと・・・」
暫く廊下にお尻を突き上げたまま突っ伏していた佐恵子であったが、いつまでもそうしているわけにもいかず、そう言って顔を上げた。
その時部屋の奥の方から佐恵子の方を伺う気配に気が付いた。
「誰?!」
バッと身を起こし自室の奥、リビングの方からこちらを伺う気配に向けて佐恵子は誰何する。
「佐恵子さん・・?やっぱり佐恵子さんやな!なんや物音するからと思たら・・いつもよりだいぶ早いけど、帰ったんやな。おかえり佐恵子さん!」
リビングから覗く顔、そこには唯一合鍵を渡してある人物の顔があった。
「哲司さま!?」
佐恵子は警戒を解き、みだれた服装をいそいそと整え、やや乱れたジャケットの皺をのばし、ずり上がったタイトスカートの裾を直して哲司に向き直る。
「ああ昨日合鍵もろうたし佐恵子さんが仕事から帰ってくるんに合わせてご飯でもつくっとこう思てな・・って、佐恵子さん・・そんなことよりっ!・・俺の為にイメチェンしてくれたんか?!俺ショートがめちゃくちゃ好きって誰かに聞いたん?めっちゃええやん!似合っとるで!俺、佐恵子さんに髪切ったらもっとベッピンになると思うって言いたかったんやけど、佐恵子さんの長い髪もあまりにも綺麗やから言いにくかって遠慮してたんやけど・・・やっぱりショートええやんっ!っていうかこっちのが滅茶苦茶俺好みやって!・・・佐恵子さん今夜もはなさへんでっ!というか一生離さん!」
「え!・・ま・・まあ!」
そう言って抱き着いてくる哲司に佐恵子は驚き戸惑いつつも、大きな体に抱擁されるに任せてその背に手を回し、目を閉じる。
先ほどまで髪を切られて嘆いていたことも忘れ、真理の予想どおり、幸せいっぱいな気分に包まれる単純な佐恵子であった・・。
Sから戻ってきた昨晩、哲司とベッドで睦んだあと佐恵子は部屋の合鍵を渡していたのだ。
「そ・・そんな。ありがとうございます。そんなこと言われると・・、わたくし本気にしますわよ・・」
「もちろん本気にしてくれや。こんなええ女誰が手放すかい・・。もう俺のもんやで」
先ほどまで高嶺弥佳子に斬られて失った髪の毛と自尊心を嘆いていたが、恋人の一声で気分は180度変わってしまったのだから、いくら才媛の令嬢と言われていても、女の脳は子宮にあると言われているだけあって、佐恵子も例外ではなくその部分は単純であった。
「哲・・んっ!・・ん」
再度恋人の名を呼ぼうとするが、その恋人にきつく抱きしめられ、唇を唇で塞がれる。
そしてそのまま哲司が器用に佐恵子の上着のボタンを片手ではずし、ブラウスの上から控えめなバストをやや乱暴に下から持ち上げるように揉みしだく。
「んんっ・!」
「かわいいな。普段あんなに澄ました佐恵子さんでも、こんな女の顔になるんやもんな。・・昨日は明日早い言うとったから、遠慮したけど今日はもう寝かせへんで?腕ふるって作った料理よりさきに、佐恵子さん頂いてもええよな?」
「そんな・・折角のお料理が醒めてしまいますし、・・シャワーも浴びておりませんわ・・それに、明日も仕事がたくさんありまして・・今日のように早朝から出かけますから・・」
とろんと目を潤ませ、濡れた唇を僅かに開いて、軽い抵抗の建前を口にする佐恵子。
言葉の内容とは裏腹に、抵抗の説得力は皆無の表情である。
むしろ簡単に応じる軽い女だと思わせなくない女のメンドクサイ部分を覗かせてしまっているのだが、さすがに哲司は心が広い。
「何時から仕事なん?」
「5時には・・。加奈子にもその時間に来るようには伝えてますし・・」
「5時かぁ・・ほな4時まではベッドでおれるな」
「えっ!4時?!・・哲司さまそれではあまりにも・・!きゃっ!」
哲司は、佐恵子の建前の抵抗の防波堤を難なく突破し、佐恵子をお姫様抱っこにして部屋の奥へと歩き出す。
途中横切るリビングには哲司が調理した料理の数々が並んでいるが、それには目もくれず通り過ぎ、バスルームも過ぎ去って寝室の扉を開け、佐恵子をベッドにどさっと落とした。
「きゃっ・・。哲司さま!わたくしシャワーも浴びておりませんのよ?んっ!」
再び唇が塞がれる。
仰向けに倒された身体の上には、哲司の大きな体が覆いかぶさっている。
哲司はすでに上着を脱いでおり、ムキムキの上半身を佐恵子の身体に押し付けてくる。
「ああっ!シャワーを・・んっ!いけませんわ!わたくし今日は忙しくてたくさん汗を・・あんっ!」
「佐恵子さんの匂いなら金払うてでも嗅ぎたいいう男がぎょうさん居るはずやし問題あらへん。それに佐恵子さんの匂いごっつええ匂いなんやで?こんな匂い振りまきながら仕事しとったんかいな。花が虫を呼び寄せる習性と同じや」
そう言われてしまえば佐恵子も馬鹿正直に信じ、強張らせていた身体の力を解く。
腕を頭の上に持ち上げられ、ブラウス越しとはいえ脇が無防備になるが、哲司は首筋や脇にも顔を埋め、佐恵子の匂いを嗅ぎ、吐息で佐恵子を愛撫しだした。
「ああっ、哲司さま。いやんっ!」
佐恵子はみるみる服をはだけられ、時折口を塞がれながらも、あられもない姿にされてゆく。
「綺麗や。こんなきめ細かい肌やのに、普段やお堅いスーツ姿で、パンストも黒にして極力露出減らしてるん勿体ないわ」
すっかり裸にされてしまった佐恵子は、口数少なく赤らめた顔を俯かせて両手で胸を隠して、ベッドの上に座っている。
「わ・・わたくしだけ全裸ですわ・・」
「佐恵子さん、昨日は明日の朝早いから言うてたから遠慮したけど、やっぱり佐恵子さんみたいな女抱くんそんな配慮できへんわ。・・・今日からはたっぷり抱かせてもらうからな」
そう言うと哲司は、全裸で恥ずかしそうにしている佐恵子の肩に手を置き、再びベッドに倒し込む。
キングサイズのベッドの上で二人の男女がもつれ合う。
佐恵子が下に組み敷かれ、哲司が佐恵子の口、首、脇、胸に唇を這わす。
「あぁ・・うぅ・・部屋‥明るいですわ・・照明を・・消してくださいませ」
「佐恵子さん、どうせ暗うしても同じや。俺らは夜でもよう見える。知ってるやろ?」
左胸を揉まれながら、右の乳首を舌で転がされている佐恵子はそう言ったが、哲司の言い分はもっともだ。
見ようと思えば、暗闇でも大抵の能力者なら暗視できてしまう。
昨晩初めて佐恵子を抱いた哲司は、モゲが約束を果たし佐恵子が夜の営みの誘いを断らないようにしてくれたんのだと安心したが、昨晩の行為そのものは様子見であったのと、明朝早くに社に行かなければならないと言った佐恵子に配慮したのだ。
しかし、今日もそんなことを言われてももう我慢は出来なかった。
哲司は昨晩の佐恵子が満足にオルガズムに達していないことをわかっていた。
せっかく自分好みの極上の女を彼女にすることができたというのに、満足させられなかったということが、哲司のプライドに火をつけたのだ。
それだけに哲司は、いままで風俗嬢相手に培った技を使い、佐恵子を夜は完全に自分好みの女に教育していくと決めていたのである。
ましてや昨夜抱いた佐恵子とは、また別人と思えるほど今日の佐恵子は髪型が変わりより哲司好みにカスタマイズされているのだ。その経緯を知らない哲司には、気の利く才媛が哲司の好みを良く知る菊一の誰かから聞き出し、自分好みの髪型にカットしてきてくれたと思うのも無理はない。
そして元々胸は控えめが好みで、育ちの良さが普段の立ち振る舞いにも出てしまうような気品の女性が超ストライクゾーンであった哲司は髪まで自分好みになった佐恵子をまた初めて抱いた時以上に新鮮な気持ちで抱けると言う気持ちになり哲司史の中でも大げさではなく1番高揚した気持ちで我を忘れるくらい興奮していた。
「あんっ!いや!はずかしいですわ」
哲司の右手が佐恵子の白い太ももを割って入り、すでに潤った秘唇に触れたのだ。
キスと愛撫だけでぬるりと湿らせてしまっているのを知られた佐恵子は、恥ずかしそうに身を捩るが、今日は簡単には逃がしはしない。
佐恵子の右足首を掴み、左太ももを押し付ける。
「いや!哲司さま!あああっ!は・・はずかしすぎます!」
佐恵子は、仰向けに開脚させられ、明るいベッドルームで女の股間のすべてを露わにされたのだ。
手で股間を隠そうとする佐恵子であったが、右脚で佐恵子の左脚を抑えなおした哲司は佐恵子の両手首を掴んで言う。
「綺麗や佐恵子さん。・・・隠したらあかん。ええな?」
そう言われた佐恵子は、真っ赤な顔でおずおずと手をお腹のところまで戻し、股間に注がれる哲司の視線に耐える。
そして、堪らなくなったのか股間を隠すのは禁じられているので、両手で顔を隠すように覆ってしまった。
そんなことをしても、佐恵子の秘唇からわき出す透明の潤いは増すばかりである。
「佐恵子さん。・・・普段澄ましてるのに、こんなに濡らしてエッチやなあ」
哲司はそう言って、秘唇からあふれ出しそうになっている透明の液体を指ですくうと、すぐ上にある包皮を押しのけかけている突起物になすくりつけた。
「ひぁん!」
陰核を覆っている包皮の中を、陰核の外周をぐるりと回す感じで、愛液を擦り付けて陰核を刺激してやる。
「全部出たで?・・・財閥令嬢の勃起クリや。・・ははっ、パンパンになってるなあ」
哲司の指先の刺激によって、佐恵子の陰核は包皮を完全にめくりあげて主張している。
「い・・いゃ・・」
佐恵子は、顔を両手で覆ったまま、蚊の鳴くような声でそう言うのがやっとである。
視界を自ら塞いだ佐恵子の股間に、哲司が顔を近づける。
濡れた陰核と秘唇に、哲司の吐息があたっただけで、陰核はビクンと上下に反応し、陰唇はヒクッと震わせた。
(佐恵子さん・・息が触れるだけでこんな敏感やのに、昨日は一回も深く逝ってなかった様子や・・。性経験が少ない言うてたから、開発されとらんのかもしらん・・。まあそれでもええ。昨日挿入した感じやとめっちゃ料理し甲斐がある身体や・・。時間は今日だけやのうてたっぷりあるんや。佐恵子さん俺以外やとダメな身体にしてやるからな)
哲司は恥ずかしそうに顔を隠し、股間を露わにさせられてプルプルと羞恥に震え、恥ずかしい愛液を沸かせている佐恵子の陰核を唇で包んだ。
「あうっ!」
陰核を口で摘ままれた佐恵子は、背中をのけ反らし、脚を閉じようとするが、脚を閉じるのは哲司の両手が許さない。
股間に埋められた哲司の頭を佐恵子が両手で掴む。
哲司は両手を佐恵子の両足の下から、佐恵子の乳房まで這わし、陰核と両乳首を摘まんで責めてやる。
「ああっ!て・・つじ様ああ!こんなことっ!ああっ!」
佐恵子は太ももを閉じるが、すでに股間に埋められた哲司の頭で、それ以上閉じることはできない。
弱点の陰核は、哲司の口の前にあり、集中砲火から逃げることは最早できない。
そして、ふくらみの控えめなバストの先端で興奮を主張している、佐恵子のそれぞれの乳首を親指と人差し指で優しく摘まみ、こねくり回し、時には弾きもして、硬くさせている乳首を弄り倒す。
「ああっ!シャワーもあびてませ・・・んっ!のに!そんなところ・・舐められたらあっ!ああうう!」
チュパチュパと粘着質な水音をさせられては、更に佐恵子の秘唇から愛液が沸いてくる。
「だ・・だめ・・ですわ!」
ひと際佐恵子の背中が仰け反ると、軽く果ててしまったようだ。
ぜえぜえと息を荒くしている佐恵子を、哲司は佐恵子の足の間から眺めている。
(・・・逝ったは逝ったけど、一回目のクリ逝きやのにそんな深ないな・・。まだ照れがあるんやろか・・・?まあええ。昨日に続いて今日も佐恵子さん堪能させてもらおか。締め付けは極上やねんけど、俺の一物を受け入れるには、まだまだ浅いからな。この槌で俺好みに土木工事してやるからな佐恵子さん。今の佐恵子さんの膣やと、どんな小さい一物の男からでも精子搾り取ってまう名器やろうけどな・・・。俺でしか感じれんようなところまで開発してしまうからな)
一度軽くオルガズムに達した佐恵子の腰を掴むと、哲司は、愛撫はそこそこに切り上げ、開発工事に取り掛かる。
「て・・哲司さま・・。ああ・・来てくださいませ」
身体を開かされ、腰を掴まれた佐恵子は雄々しく反った哲司の一物を見て、潤んだ目で言う。
性経験の少ない佐恵子ではあるが、佐恵子からすれば哲司とのセックスは3度目である。
一度目は哲司のふりをしたモゲであったのだが、哲司やモゲクラスの一物のサイズを標準的なサイズだと佐恵子は思っている。
以前学生時代に、一度だけ関係を持った男性の一物のサイズなどとは比べ物にならない程大きい。
そんな佐恵子の女性器のサイズからすれば、とても受け入れられそうにもない哲司の一物があてがわれる。
たいていの女性ならその大きさに期待と不安が半々ぐらいにはなるのだろうが、佐恵子は良くも悪くも未経験過ぎた。
あてがわれた凶悪なサイズの一物を見て、目を潤ませ哲司に厚い眼差しを送っているのだ。
哲司は佐恵子が経験不足でそういう表情をしているのをわかっているが、あえて無視して腰を沈める。
どっちみち哲司の一物を受け入れてもらうしかないのだから。
ミチミチミチッ!
「あああああ!ああっ!!」
滑った膣口から愛液をこぼしながら、佐恵子にとっては大きすぎる哲司の一物を受け入れようと、潤滑油を更に溢れさせる。
「ああっ!哲司さま!哲司さまが入ってきましたわ!あああっ!」
佐恵子がそう口走るも、哲司の一物はいまようやく鬼頭が入った程度である。
口を大きく開け、好きな男に身体を使われているという満足感から、佐恵子は快楽以外の幸せを文字通り下の口で噛みしめてる。
「佐恵子さん。まだまだやで?」
哲司は慎重に腰を沈める。
「ああっん!かっ・・・っ・・ぅっ!・・」
佐恵子は口をパクパクさせて自身に侵入してきた哲司を堪能する。
未だに哲司はピストンをしていないというのに、佐恵子はモゲに施された浅いアクメしか感じられない呪詛に見舞われ、連続で浅いアクメをしまくっている。
白い肌はピンク色に染まり、普段自信に満ち蠱惑的な笑みで男性諸君を見下すようにしている佐恵子の普段の表情とは程遠い。
目を閉じ顔を紅潮させ、口をOの形にして、声らしい声をだせずパクパクとさせて、浅いアクメの波に翻弄されている。
(まだ半分も入ってないのに、佐恵子さんの奥に当たったな・・。まだ思い切り逝けてないみたいやな。しかしこのカズノコ天井を押しつぶし開発してしまえばこれまで感じた事など無い深い快感を与えてあげれるはずや・・・日にちをかけてやりたいのもやまやまやが今日の俺は興奮しすぎて容赦ないのも事実・・・というか最上の奥逝きを佐恵子さんに知ってもらい佐恵子さんの膣奥に哲マークの刻印を押してやるねん!どれ・・)
哲司は挿入した金剛が佐恵子の腹を内壁から抉るような角度になるように、佐恵子の腰を持ち上げる。
「きゃっ!!うっん!!」
まともにまだピストンもしていないというのに、佐恵子は釣り針に掛かった魚のように、哲司の金剛に膣のお腹側を突き上げられた可愛い悲鳴を上げる
そして、哲司はまだ敢えてピストンをせず、Gスポットと子宮口の両方を押しつぶすように、ゆっくりと鬼頭で、膣壁を擦り上げていく。
「ああああああああっ!あああああああんっ!」
哲司のいきりたった金剛はまだ半分ほどしか入っていないが、佐恵子の膣内はぎっちぎちに満たされて内壁を擦り上げられているのだ。
男性器の大きさなど関係ないよ。
というセリフを雑誌や女性の口からよく聞くが、そんなことは断じてない。そんなものは稚拙な恋愛と稚拙なSEXで淡いパステルカラーの幻想を抱きいざ現実を知ったらすぐに壊れるような薄い幼稚な関係しか築けない精神が未熟なもの同士の言い分である。
事実数をこなせば大きさ、形、硬さ、そしてテクニックはセックスに置いて物凄く重要である。数をこなしていくほどそれは顕著にわかるようになっていくのなのだ。
男女のそれらを総称して相性というのだが、セックスに関しては、動きが受け身にならざるえ得ない場面が多い女性より、男性の方がテクニックを要求されてしまうのは当然のことである。
そして、そのテクニックを使うにも獲物の長さや太さや硬さが重要となるのである。
哲司の得物の性能やテクニックは、SEXに関しては毎日5~8人も相手をしている百戦錬磨の風俗嬢を100%メロメロにしてしまうレベルである。
性経験の浅い佐恵子など、哲司に掛かられてはひとたまりもない。
そして、哲司はSEXに能力を使い、佐恵子は無防備でもある。
極めつけは、佐恵子と哲司の性器の相性は、哲司にとっては良すぎるのだ。
佐恵子の膣のサイズでは、哲司の獲物に太刀打ちは出来ない。
10cm弱の深さしかない膣では、20cm近い一物の前に蹂躙されるしかないのだ。
結果、哲司の一物は十分な余力を残し、佐恵子の最奥を抉りつくす。
「ああっ!て・・・哲司さまあ!わたくし・!何度ももう!果ててます・・わ!!ああんっ!」
浅いアクメで何度も身体を震わせている佐恵子はそう言うが、哲司は当然満足していない。
締め付けこそきついが、哲司の一物は半分程度しか佐恵子に刺さっていないのだ。
そのため、佐恵子が何度達しようが、哲司が達するのはまだまだ先だ。
逆に佐恵子は何度も昇天させられることになるが、哲司は佐恵子のオルガズムの浅さが不満だった。
(よっしゃ・・。佐恵子さんにほんまの女のオルガズムって言うんを教え込んだろ。まあ普段から自分を会社を厳しく律するような性格の佐恵子さんやさかい、それが普段から当たり前になり逝っても全開放というわけにはいきにくい感じに出来上がってしもてんやろうなぁ。でももう佐恵子さんももうすぐ三十路や、そろそろほんまもんの女の喜びを知ってもらわんとな。そしたらもっとSEXに応じてくれるようになるやろうし、なにより俺の一物が根本まで入るぐらいまでは最低開発せんとな)
「ああっ!ああああん!」
そんな哲司の思惑は知る由もなく、佐恵子は送り込まれてくる快感に、ベッドに行けば案外大きいその声を奏でっぱなしである。
哲司とのSEXに避妊具はつけていない。
それだけでも佐恵子の感度は相当に上がっている。
(わたくしと・・ああぅ!避妊具なしで・・こういうことを・・・!わたくしを孕ませても宮川に婿になるお覚悟がおありなのですね‥哲司さま・・・。私の通る茨の道を共に来てくださいますのね?!・ああっ・・!愛しておりますわ!)
生挿入という行為を男の覚悟の表れだと、超前向きにとらえている佐恵子は恥ずかしさから口には出せずにいたが、心中で吹っ切れた。
そんな考えでは、ゲス男にころりと騙されかねない世間知らずと言われても仕方ないのだが、ラッキーなことに佐恵子を抱いている哲司はゲス男ではなかった。
哲司はピストンすらせず、佐恵子の膣を反り返った金剛でおなか側に突き上げるようにしているだけで、佐恵子を昇天させた。
「ああっ!な・・なんですの?!こ、こんなにっ!?あああああああああっ!逝くっ!逝くぅう!!」
哲司の大きな背中に両手を回し、全力で受け入れようと脚も哲司の腰に絡みつかせ、佐恵子はいわゆる大好きホールドという形になると、モゲの呪詛を吹き飛ばす深いオルガズムに達することができたのであった。
そして余談ではあるが、ここ最近特に菊沢宏へ真っ当に、もしくは横恋慕的に心を浮つかせる女性が急増中(実は学生時代からそうなのだが)であり佐恵子も例に漏れずその1人であったが、佐恵子が幸せなのは宏とジャンルこそ違え同等の人格、能力を持つ男にその横恋慕をかき消してもらえる相手が恋人であるという事を本人もまだ気づいていなかった。
そんな宏菌に侵されかけていた世の多くの女性たちが宏を想い指や大人の玩具で慰めなければいけない夜を過ごすことに比べ、佐恵子は幸せにも恋人とのSEXで真なる深い性感の深淵を知り、裏では魔眼と恐れられるその眼球は絶頂を極める一般女性と同様白目を剥き掛け快感にたえ、荒れ狂うオルガズムの大波をなんとかやり過ごしたが、ポテンシャルのを半分しか発揮していない哲司の性行為における荒業は、再び佐恵子のモゲの呪詛から解放され性感の頂きを極めた膣をピストン無しでえぐり始めさらなる佐恵子暦における性感の頂きの新記録樹立に挑戦中し続けるのであった。
【第10章 賞金を賭けられた美女たち 14話 お嬢様と和尚様の情事終わり】
« 第10章 賞金を賭けられた美女たち 13話 ダメ男の模範とそれを克服した男 l ホーム l 第10章 賞金を賭けられた美女たち 15話 クイーンホーネット&パウダースノウ »