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第10章  賞金を賭けられた美女たち 15話 クイーンホーネット&パウダースノウ

第10章  賞金を賭けられた美女たち 15話 クイーンホーネット&パウダースノウ

宮川佐恵子が髙峰弥佳子にショートカットにイメチェンをされた夜、佐恵子が哲司に心身ともに大きな慰めを施されていたころ、菊沢美佳帆はまだ宏と部屋を共にはできておらず、斉藤雪の部屋で過ごしていた。

本日は2人とも出勤していないので美佳帆は、宮コーの調査部部長代理に就く前の服装、カットソーの白のサマーニットにデニム地のホットパンツという美佳帆のもうトレードマークと言うべきかユニフォームのようになりつつある【らしい】服装でパソコンのモニターの前で座っていて、同じく今日は休暇であったこの部屋の主であるスノウこと斎藤雪も【らしい】薄幸の佳人のようなイメージの純白のオフショルダーのワンピースタイプの部屋着で過ごしていてこれまた美佳帆同様向かい合うもう1台のパソコンの前で座っていた。

美佳帆が本来戻るべき部屋の部屋主の菊沢宏はと言えば、自身の副官的存在の髙峰六刃仙筆頭千原奈津紀を接戦の末、経緯はどうあれ打ち倒した事に興味を持たれ、彼女に同行する流れとなりまだ部屋には戻っていなかった。

その連絡も電話ではなく、LINEで受けた美佳帆は同じくLINEで【了解。気を付けて行って来てね。】と返しただけで連絡はあるが本来電話ができない時に緊急連絡が必要な時にしかLINEをしなかった宏から、急な出張の連絡がLINEで来ることに美佳帆自身も少なからず宏との溝を感じていた。

そんな美佳帆が少し浮かない表情でパソコンのモニターを眺めながら、同じくパソコンの前に座っているスノウを眺め、

『こうして2人してパソコンを前にしているとあの頃を思い出すわね。』

と、普段の美佳帆の表情に戻り、ホットパンツから惜しみなく覗かせるこれまで幾人もの男性を魅了してきた脚を組み替えながらつぶやいた。

『あの頃って…あぁ…大学時代の‥‥』

と、スノウも顔を上げ正面にモニター越しに座る美佳帆に視線を合わせぼそりと呟いた。

『そうそう…あの頃はまさか私と同等の力を持つ天才ハッカー【パウダースノウ】が、自分と同じ大学に通う1回生の子だとは思わなかったわよ~』

と美香帆が懐かしそうにスノウから視線を外し遠くを見るように言うと、

『私もですよ。まさかあの尊敬する【クイーンホーネット】さんが大学の先輩だったなんて…』

2人が言う、パウダースノウにクイーンホーネットとは、今でもハッカーとして活動している斎藤雪に菊沢美佳帆のハッカーネームである。

斎藤雪と菊沢美佳帆は、ともに世界的に有名なハッカーであり斉藤雪は初めて菊沢宏と出会うきっかけとなった、北王子公麿を助けてもらうためにゲームセンターに宏と哲司に声をかけにいったあの中学1年生の時には既に高度なハッキング技術を有していた。

しかしその技術は小学5年生の中学受験生であった雪が、勉強の合間にネット上で当時、国内最強のハッカーと有名であったクイーンホーネットからチャットを通じて習った技術だったのだ。

そしてお互いがお互いを知らないまま、雪は大学入学時には本格的にパウダースノウと名乗りハッカーとしての活動を開始する。

そして雪が最初にした主な活動が、あの師匠でもあるクイーンホーネットが雪が入学した京都の国立大学の研究機密情報をハッキングしようとしている行為を阻止するという物だった。

クイーンホーネットこと美佳帆はこれまでも国内海外問わず、自分が興味を持ち見たい情報は、どんな機密情報であっても自由に閲覧してきたので、このパウダースノウというハッカーが自分が突破したファイアウォールを次々と上書きして防御することに最初はいら立ちを感じていたが、オリジナルのファイアウォールまで展開させてきたことに正直驚き尊敬の念すら抱き始めていた。

そしてそのサイバーバトルは、ハッカー界では今でも語り継がれている名勝負で、美佳帆はこのパウダースノウが展開するファイアウォールを突破するのは難しいと感じ、突破するふりを繰り返しながら同時に、このパウダースノウと名乗るハッカーがどこの誰だか知りたくなりパウダースノウの居場所を特定することを同時進行させたのだ。

そして、結果クイーンホーネットはパウダースノウの展開する防御を突破することが出来なかったのだが、パウダースノウの居場所は突き止めることに成功する。

そしてパウダースノウの居場所を突き止めたクイーンホーネットこと菊沢美佳帆は、

『えっ?これって…ここ?』

当時、遊び半分で大学の近くの京都市右京区にあるネットカフェからハッキングをかけていた美佳帆は、パウダースノウのIPアドレスを暴き出すと自分と同じネットカフェからであることに声をあげてしまったのだ。

そしてパウダースノウが座っている個室の席まで暴き出した美佳帆は、斎藤雪が座っていた個室の扉を開け、

『初めまして。パウダースノウさん。クイーンホーネットです。』

と笑顔で声をかける。

これが菊沢美佳帆と斎藤雪の出会いであった。

『あの時は心臓が停まると思いましたよ~。あの尊敬するクイーンホーネットのハッキングを邪魔してやったと喜んでいたらまさか私の居場所を特定され、しかもそこにクイーンホーネットが現れるし…』

スノウも当時の事を思い出しながら美佳帆にそう言った。

『でもここにクイーンホーネットとパウダースノウが存在するのだから…麗華の居場所や麗華の情報も掴めると思うの私たち2人なら。』

『そうですよね。私ももう少し視野を広げて色々と探ってみます。』

そして今日1日かけて美佳帆と雪は麗華に繋がると思われる情報を表から裏から洗いなおしていて今に至るのだが、再度作業を再開した美佳帆と雪はある怪しいサイトを見つける。

『ねえねえっ!スノウ!ちょっとこれ見て!何!?何なのこれ!?』

『えっ?何ですか?』

そう言いスノウは自分の座っていた端末の前の椅子から組んでいた細い脚を戻して立ち上がり美佳帆の隣に寄ってくる。

『こっこれは・・・!?』

『運営元は公開されていないも、おそらくは香港三合会の1つだと思われるわ。こんなAV女優でもない一般の能力者の女性の痴態がこのような高額で求められているって気分が悪くなっちゃったわよ。』

スノウは美佳帆が見るように即した女性の痴態の動画や画像がさらされているサイトにくぎ付けとなり、美佳帆の脇からマウスを取り画面をスクロールさせていく。

『あっ…美佳帆さんこれ‥私や美佳帆さんや…千尋ちゃんにアリサちゃんまで…あっ!麗華ちゃんも…宮川支社長や稲垣さんや神田川さんとか…みんな賞金がかけられていますね…しかも凄い金額…』

『えっ?あっホントだねっ…私たち思わぬところで有名人になっていたってことね…香澄さんまで…それにさとちゃん(菊沢美里)も…凄い金額…この10億の賞金が賭けられている高峰弥佳子って高峰の総帥かしら?高峰らしき剣士の女性も軒並み凄い金額ね。やっぱりこのサイトと麗華が行方不明になり、記憶を失っている事と何か関係があるのかも?スノウもこのサイトの利用者や運営元や関係者らしき怪しい人たちをとりあえず当たってくれる。私ももうしばらくこのサイトに結び付きそうな所を当たってみるわ。』

『わかりました…しかしこのサイト…私たちが能力者と知っている人からの情報提供が無ければ賞金もかからないわけですよね。情報元はどこなのでしょう?それも気になるので調べてみます。』

『そうね…そうしましょう…それとこのサイトに関してはもう少し詳しくわかるまで2人だけの秘密という事にしていてね。他のみんなも今はそれどころではないし、確かな裏が取れるまでは当面は私たち2人でウェブ上のみで調べていきましょう。』

美佳帆がそう言ったのは、あの時焼けて無くなったはずだが、もしかしたらスタジオ野口で橋元にされた一連の行為が、どこかで残っていてまさかこのサイトに既にさらされていないかという不安から出た言葉でもあり、美佳帆の手は既にカチカチとまずは自分の動画が出ていないか調べ始めていた。

美佳帆から、このサイトを当面は2人だけの秘密と提案されたスノウも、

『はい。わかりました。』

と答えたのもやはり、スノウも張慈円に監禁されていた時にされた行為の動画が、まさかとは思うが既にアップされているんじゃないかという一抹の不安があり、自分の動画が出ていないかを美佳帆と同じ気持ちでチェックし始めていたからであった。

2人は、無言で能力者の女性の性行為や凌辱動画が高額の賞金を賭けられアップされている入会規定が物凄く厳しい裏サイトに、既に賞金こそ賭けられているが自分たちの痴態は晒されていないことに一様にホッとして、このサイトに関わる情報を調べ始めていったのであった。

【第10章  賞金を賭けられた美女たち 15話 クイーンホーネット&パウダースノウ 終わり】16話へ続く
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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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