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第5章 悲報 第12話 義理の娘への嫉妬 小田切省三

私は碁会場の帰りに

我が家に寄り仕事の

相談のはずがどうも

様子がおかしかった

響子さんの様子が気に

なりはしたが問い詰める

事はせずにあの橋元の

仕事を受け橋元に会いに

行った翌日と言う事もあり

橋元を知っている私には

響子さんの身に何が起こったかは

だいたい想像がついた。

そして具体的に何が

起こったかなどは考えたくも

無かった。

例え何も無かったとしても

いつもは澄んだ表情で落ち着いて

いてそれでいて穏やかな響子さんが

今日のように悲しそうにしかも

何かに怯えている。

それがあの男が原因であるなら

私にとってはその結果が全てであった。

許せない。

私は息子の恵三が橋元に

不利益を被らされたのなら

まだ自分自身で立ち向かい

解決し無理なら私に言って来なさい。

と・・・

こう言えただろう。

しかし響子さんがとなれば

話は別だ。

私は早速、恵三の事務所に居るはずであろう

現役時代の私の番頭を努めてくれていた

深町君に連絡を取った。

『はい。小田切登記事務所です。』

「もしもし・・・

私だ小田切省三だが・・・

深町くんかね?」

『あっ先生ですかっ!

深町です。

ご無沙汰しております』

「深町君。

ゆっくり話したい所だがね。

今日は君に急ぎで頼みたい

事があるのだが・・・

今忙しいかね?」

『あっいえっ

先生の指示でしたら

忙しくても何とかしますよ』

「そうかね。

すまないね。

今恵三はそこにいるかね?」

『いえ。

若先生なら今は現場ですが』

「丁度良かった・・・

実はね・・・

君にあの橋元と

アポを取って欲しいんだ。

私が会いたいと言っているとね。」

『えっ?

橋元・・・って

あの橋元不動産の橋元ですか?』

「ああ。

その通りだよ。

やってくれるかね?」

『えっええ・・・

先生のご指示でしたら

勿論ですが・・・

その・・・

先生は橋元にお会いに

なるおつもりなのですか?

まさか・・

響子さんに何かありましたかっ!』

「ああ。

会うつもりだよ。

そう言えば君も響子さんが

橋元の仕事を引き受けたと

知っていたのだね。

何かあったか・・・か・・・

実は私もそれが気になってね。

何かあってからでは

困るから少し挨拶に行って

おこうと思ってね。」

『・・・・

そうでしたか・・・

あの・・

先生・・・

アポは取ります。

しかし・・・

その橋元に会う時は

私も同行させて頂いても

宜しいでしょうか?』

「深町君・・・

君の気持ちは有り難いのだがね。

橋元の所へは今すぐ

私が1人で向かうよ。

君には私への同行より

別に頼みたい事があってね・・・

おそらく響子さんが

しばらくすればそちらに戻る・・・

厳密には隣の事務所にだね。

戻ると思うから響子さんを

見ていてやって欲しいんだ。

今日の響子さんは少し様子が

おかしかったから気になってね。

彼女は君の事を兄のように慕って

いるから君が一緒に居てあげて

くれれば響子さんも

安心すると思うんだよ。」

『そ・・

そうですか・・・

先生がそうおっしゃるなら

響子さんの事は私に任せてください。

しかし・・・

先生本当に気をつけてくださいね。

橋元・・・

あの男は底が知れませんし・・・

正直先生には会って欲しくないと

思うのが私の率直な意見です・・・

早く若先生が帰ってきてくれれば

良いのですが・・・』

「すまないね。

深町君・・・

響子さんを頼んだよ。

それに・・・

この件に関しては恵三には

まだ何もできやしないんだよ。

響子さんが手をやくほどの者を

恵三が御せるとは思えなくてね・・・

響子さんを慰めてあげれるのも

恵三には無理な気がする・・・

もし恵三がその器になっていたら

響子さんは橋元の事を私にではなく

恵三に先に話しているはずだからね・・・

今現段階では彼女を救えるのは

私や君なのだよ

・・・」

『・・・・・

はい・・・

先生がそうおっしゃるなら・・・

それでは橋元に連絡を取りましたら

先生にすぐに折り返します。』

「すまんね。

頼んだよ深町君」

私は電話を切るとすぐに

橋元の事務所がある橋元不動産の

自社ビルに向かい車を走らせていた。

ハンドルを握る手は震えていたが

これは橋元に対する恐怖ではなく

怒りである事は自分自身良く解っていた。

あの男の噂は嫌と言うほど聞いてきたが

正直一生会う事はないだろうと思っていた。

自分の為やましてや

仕事の為なら避けて通って

いただろう。

しかし息子の嫁、

いやもう私にとっては

息子の嫁以上の

存在になっている響子さんの

為なら私は相手が誰で

あろうと会いもするし

必要なら戦いもする。

しかし私が響子さんに抱いているこの

気持ちはなんなのだろう。

愛情や恋心では無い事は解っている。

そんなふしだらな思いを抱く程私は愚かな

人間では無い。

実の娘?

また違うだろう・・・

碁の先生か?

ははっ

それが1番シックリくるかもな。

そう思いながら少し表情がほぐれると

我が家で抱きしめた

響子さんの細い身体の

感触を思い出す。

わっ・・私は何を考えているのだっ

私が響子さんを性の対象として

意識しているとでも言うのか?

私に身を寄せてきた

弱っている響子さんを

見て何とも言い難い衝動に

打ち負けそのまま

放置するわけにも行かずに

私は包み込むように

響子さんの細い身体を

抱きしめてあげた。

ただ安心させてあげたかったのだ・・・

玄関先でヒールを

脱ごうとする響子さんを

振り返り何気なく見た時に

視界に映り込んだ

響子さんの下着が脳裏をよぎる。

華奢だと思っていた

いつもソファや

碁会場で向かい合い座る時に目に映って

いた響子さんの美しく細い脚。

細いと思っていたが

しゃがんでいると意外に

肉感的だと思わされ

意識してしまった自分を

戒めた。

そしてその意外にも

肉感的であった太ももの

奥に見えた黒の下着。

あの響子さんが黒の下着を

身に着けていたとは・・・

いかんっ!私は何を考えているのだっ!

もしかしたら私は響子さんに

性的な願望を抱いているのか?

そしてそれで橋元の噂から

響子さんと橋元に性的な

交わりがあったかも知れないと

思い嫉妬心により

怒りを抱いているのか!?

そんなバカな事あるはずないっ!

年甲斐もなく堅くなってくる股間。

本来なら喜ぶべき事なのだろうが

今は苛立ちの対象にしかならなかった。

そんなバカげた事を考えてしまい

股間を堅くしている自分を戒めながら

震える手でハンドルを握り車を走らせ

都心を目指していると

Yシャツの胸ポケットに

入れていた携帯が鳴る。

深町君だ・・・

「もしもし・・・

深町君。

すまないね。

どうだったかな?」

『先生っ

橋元は会うと言っていましたよっ

ただ今は橋元不動産には

居ないらしく彼が持つテナントビルの

堀北マッセビルの403号室で待つ

と言っていました。

今からですといつ来てくれても良いとも

言っていましたよ。』

「そうかね。

要件は聞いてこなかったかね?」

『はい。

快く会うとだけ

言い後は

堀北マッセビルに居るからと

先生とは以前から

お会いしたかったから

嬉しいとも言っていましたが・・』

「そうかね。

ありがとう。

世話をかけたね。

それでは響子さんの事

だけは宜しく頼むね深町君。

君だけが頼りだよ・・・」

『はい。

それは勿論・・・

光栄です。先生・・・

くれぐれも無茶はしないで

くださいね。』

「ああ。

解っているよ。

ただね。

息子の嫁が世話に

なっているらしいからと

挨拶に行くだけだから。

それじゃあ頼んだよ深町君。」

私は電話を切ると都心の西区にある

堀北に向かった。

堀北ビルの場所も知っていたので

すぐに行先の軌道修正もでき橋元の

本社ビルに向かっていた途中であった

のでそう住所も変わらない西区へは

数分で着いた。

私は堀北マッセビルの近辺のパーキングへ

愛車を停めると橋元の待つ4階へと向かって

行った。

堀北マッセビルは半分ほどのテナントが

募集中となっており今はこのご時世だから

仕方ないのかも知れないが橋元の持ち物件に

しては珍しく空きが多く、4階に至っては

フロア全室が空き部屋だった。

私は深町君から聞いた403号室のドアを

ノックする。

コンコン・・・

「はい。どうぞ。」

「失礼するよ。」

私は返答が聞えるより先にドアノブを回していた。

「すまないね。

急に会いたいなどと言い。

はじめましてだね。

私は小田切省三と申す者だが・・・

あんたが橋元さんかね?」

中は事務所と言うよりは倉庫と言える

ような使っていないオフィス用品に

工具?テーブルなどが雑に置かれていて

隣のオフィスともつなげていて物置の

ような用途で使用しているオフィスのようだった。

私が話しかけた中央の椅子に座る男が

おそらく橋元だろう。

彼の脇には外国人おそらくはアジア系の

外国人の男が1人と明らかに黒人と解る男が1人

そしてスーツを来た日本人の40代くらいの男が1人

橋元と思う男を含むと4人の男が居た。

「ええ。

初めまして小田切先生。

あなたのような高名な先生から

会いたいという申し入れを頂ける

なんてえらい光栄ですわ~

ははははっ」

橋元は立ち上がり私に近づいてくると

握手を求めて来る。

私はその手を無視して橋元が座っていた

椅子の向かい側にあった椅子に腰を

下ろすと。

「すまないね。

今日は君と仲良くしに

来たわけでは無いのだよ。

ここ失礼するよ。

少しうちの息子の嫁が君に

仕事で世話になっているようだがね。

そのことで少し気になる事があり

挨拶に来たのだよ。」

橋元は差し出した手を無視した私に

怒る事もなく元の座っていた私が座った

向かい側の椅子に腰をかけると

「ははははっ

私はやっぱり小田切先生に

嫌われていたのですかな~?

握手もしてもらえんとは・・・

しかし・・・

お子さんの奥さん?

あっあのべっぴんさんの

小田切響子先生の事ですかな?

同じ名字だしあの方は

先生のお子さんの奥様でしたか~

へ~そうでしたか~」

「知っていたのじゃないのかね?

まあ良い・・・

そういう事なので

その小田切響子は私の娘も同然でね

今回君から所有権移転登記の

仕事を頂いたらしいが

わけあってね。

娘にはさせるわけには

いかなくなったのだよ。

しかしそれでは君も困るだろうと

思い後は私が娘を引き継ぎ滞り

なく終わらせるからそれで

許してもらえんかね。」

橋元は終始余裕の笑顔を浮かべながら

「いやいや~

それは私としてもかまわないのです

がね~

しかしそんな一方的な話が

通るものですかな?

ご本人さんもここには来ない・・・

既に引退されたあんたがここに代りに

断りに来る。

こんな一方的な乱暴な話

普通通用しないのはあんたが

1番解っていそうな物ですがな~

小田切先生・・・

しかし私は何か小田切響子先生に

嫌われるような事しましたかな~?」

「いや。

通用するとは思っていないよ。

だから代わりにこの私が

仕事を引き継ぐと言っているでは

ないのかね?

それで不服なら代わりに別の司法書士を

紹介しよう。

娘はね君の事を怖いと言い悩んでいたよ。

もし嫌われたと思っているなら君が思い当たる

事があるなら君と娘の間に何があったか

是非知りたいのだがね?

聞かせてもらえるかね?」

「ええ・・・ええ・・

もう名義変更の件は出来るなら

誰でもかまいませんわ。

しかしね~小田切先生・・・

私はお嬢さんに嫌われる様な事は

何もしておりませんわ~

一緒に缶コーヒーを飲みながら

仕事の話をしただけですよ

今先生が想像している事なんて

勿論してませんわ~

もし今先生が想像している事を

私と響子先生がしていたら怖い

なんて言わんと

もっとして~

言うて響子先生

喜んでたんとちゃいますか?

ははははっ」

橋元が私の逆鱗に触れる発言をした

瞬間周りに居た男たちも大笑いする。

私は立ち上がり橋元の胸倉を

掴んでいた。

「おや?

小田切先生・・・

先生ともあろう御方が

暴力をふるわれますか?」

「くっ・・・

・・・・

私から言いたい事は

全て伝えた。

失礼させてもらうよ・・・・」

私は橋元のYシャツの首元を離すと

オフィスの出入り口のドアに

向かいこの場を立ち去る為に

歩を進めた。

すると後ろから橋元の

「張、マイク」

という声が聞えた瞬間

私のわき腹に電流が走り

後頭部には鈍器の

ようなものの衝撃を受け

私は意識が遠のきながらドアノブを掴み

崩れ落ちていた。

《第5章 第12話 義理の娘への嫉妬 小田切省三 終わり》





コメント
いよいよ響子さんピンチでしょうか?
毎日更新を楽しみにしています。
一章からずっと読んでいて響子さんのファンでしたが
ついに響子さんピンチっぽい流れですよね?
続き楽しみにしています。
千景さんの更新の早さには頭が下がる思いです。
毎日楽しみにしている私からすれば非常に
有難い事です。今後も頑張ってる下さい。
2016/08/04(木) 15:13 | URL | 赤坂 #-[ 編集]
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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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