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■当サイトは既婚女性を中心に描いている連続長編の官能小説サイトです■性的な描写が多く出てくる為18歳歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい■

第5章 悲報 第28話 菊沢美佳帆という女性 深町幸作

私は今トトールと言う喫茶店で

美女と向かい合い座っている。

今は独身の私にはここ最近では

ありえないシュチュエーションであった。

しかしここに居る理由はこの美女と

この私の今後の浮かれた話であるはずも無く

私の大恩ある小田切省三先生の窮地を

この女性に救ってもらうべくこうして

対峙しているわけであった。

女性の名前は菊沢美佳帆と言い

今ではこの町1番の探偵事務所と

呼べるまでになった事務所の代表

菊沢宏の奥さんである。

見据えられると吸い込まれそうな長いまつ毛の

奥にある心の奥底まで見通されていそうな

大きな黒目。

肩にかかる毛先に軽くウェーブががった

艶のある黒髪にすっきりとした鼻筋から

やや肉厚で薄く紅が引かれた唇。

深刻な話をしている中でもとトトール内の

男性から視線を集めているのが十分頷ける

容姿である。

もう30代後半くらいの年齢であるはずなのに

身体も出る所はきっちり出ていて引き締まるべき

所は引き締まっている男なら1度はお相手をお願い

したいと思えるその肢体も彼女の魅力の1つだ。

彼女の旦那の事務所の開業手続きを引き受けたのが

縁なのだがそれ以来はすっかり疎遠になっていた。

そして彼女と会うのも5年ぶりになるがあの当時より

身体の方にも脂が乗ったというか円熟味が出て

いて女性としての魅力に一段と磨きがかかったように

見える。

今日は私服?

であるからか当時から年をとっていないのか

もと思えた。

初めて会ったときはダーク色のスーツ姿で

あったが今日の彼女は白のTシャツにデニムの

ショートパンツとまたとても探偵と思えない

服装であるがその理由までは知らないし

今は知る必要も無い。

私が知りたいのは彼女をはじめとする菊一探偵事務所が

小田切省三先生の救出の為に橋元という男と構えてくれるか

どうか?

それと橋元の仕事を断った菊一探偵事務所が何故この町で

堂々と商売を続けていられるか?

その点であった。

対峙するだけでこのような緊迫している状況であっても

私も忘れかけていた男性としての本能に火が付きそうな

魅力的な顔立ちに身体を持つ彼女ではあるが今は本当に

それどころではないのである。

「深町さん。

ご無沙汰なので

ゆっくりとお話を

したい所ではありますが

お電話で頂いた情報から

私も出来る限り弊社の

ネットワークを使い調べた

結果。

小田切省三先生は

非常に危険な状況下に

あると思われます。

ここからは私の推測も混じりますが

橋元には今、数名の危険な取り巻きも

いてその者達の暴走も橋元は楽しんで

いるように感じられるのです。

そこから推測すると橋元本人にその

気が無くても小田切先生は何らしかの

危害が既に加えられていると思います。

そして問題は

今回の件を弊社で引き受けさせて

頂くに当たり今すぐに行動を

起こす必要があると思われますが

何分人員が出払っていておりまして

今から小田切省三先生が捕らわれている

テナントビルへ向かいたいのですが

現場の仕事ができる人員が弊社で今

わたくし1人という事。

そして深町さんにも一緒に行って頂き

お手伝いをお願いしたいという事。

この2点をご了承頂けるのでしたら

今回の件はわたくし共としても

御恩ある小田切先生の事ですので

何とかご協力させて頂きたく思っております。」

「有り難い。

菊沢さん、その2つですか?

勿論あなた方の御都合も考えず

急なお願いですので菊沢さんしか

いないというよりはあなただけでも

居てくれたのです。

私もそれで十分ですし勿論

私に協力できる事は何なりと

部下の様に命じてくださって

かまいませんのでお使い下さい。」

「ありがとうございます。

わたくしもここに来る間に

手は打っていますので弊社の

代表の菊沢が30分後には

こちらに着く予定です。

それに提携と言うか協力して

くれる刑事も居ましてその人も

菊沢と同じくらいのタイミングで

着く予定です。

刑事の中でも橋元を怖がっている

人間ばかりではありませんので・・・

それと今回引き受けさせて頂く理由として

わたくしどもも守秘義務があり詳しくは話せませんが

別件で橋元の傘下に居るある男を追っておりまして

わたくしどもとしても動くタイミングはもう少し

後の予定ではありましたがどの道

彼等とはぶつかる

運命だったのですよ。」

菊沢美佳帆は真剣に話しながらもどこか

別の所にも意識を集中させているのか

何処となくそう感じる。

「そうでしたか・・・

ご主人に刑事の方まで

来てくださるんですね。

素早い対応かたじけないです。」

「いえ。

あのテナントに居る面々を

考えますとさすがにわたくしと

深町さんが2人で行ったとしても

手に負えないと思いますので

しかし菊沢が来れば私と彼の2人で

一層できる自信はあるのですが・・・

ただ橋元の事はわたくしも全てを

知っているわけではないので一抹の

不安はあります。

ですので念の為に大塚という私の

同級生で府警の刑事をしている人が

居るのですが彼にお願いして今回は

助っ人を頼んだのです。

先程お聞きした今回の件のいきさつに

ついてですが・・・

小田切先生の義理の娘さんも

今こちらに来られてると・・・」

菊沢美佳帆はショートパンツの

腰に差していた扇子を開き

口を隠し話す。

「はい。

この近くのパーキングで

待っています。

菊沢さんとその大塚と言う刑事さんが

来ればお嬢さんもおそらく着いて行きたいと

言うと思いますが・・・

菊沢さん方がダメだと言うのならば

私が説得して置いて行きますが・・・」

私も響子さんの事だけが気がかりだった。

響子さんを橋元の所へなど

連れていくわけには

行かない上に説得するのも困難な状況。

今こう私が応えても向かい合う

菊沢美佳帆も

悩んでいるのか・・・

非常に深刻な表情になっている。

「いや・・・

あの菊沢さん・・・

私も現場に行きお手伝いも

しますが・・・

その・・・

お嬢様が邪魔なら

私がこちらに残り・・・

彼女を邪魔させないよう

見張っておきますが・・・

どちらの方がお役に・・・」

急にバチンッ!

と扇子を閉じ

立ち上がる菊沢美佳帆に

私だけでなく周囲のお客さんも

驚いた。

そして大声が出るかと思いきや

一転小声でトーンも落とし

また扇子で口元を隠し

「深町さん・・・

すぐに出ましょう。

予定が変わりました・・・

お嬢さんも・・・

もうテナントビル内かも

知れません・・・

理由は話せませんが・・・

これは事実です・・」

なんとっ!

菊沢美佳帆から発せられた

言葉は今度は私を立ち上がらせた。

何故それが解ったかも気になるが

それも今はどうでも良い。

菊沢美佳帆が言った内容が

事実ならば全て計画が水泡と化す。

「響子さん・・・

あれほど車の中で

待てと言ったのに・・・」

「お嬢様のお名前は

響子さん・・・

ですか・・・

それでしたら自分から

テナントビルへ向かったのでは

無く連れ去られた可能性が・・・

いや連れ去ろうとした者に

自主的に着いて行ったような

感じでもう駐車場には居ないです。

急ぎましょう!」

「何だって!?

響子さんっ・・・」

菊沢美佳帆が手早く会計を済ませ

迷いも無く橋元のテナントビルへ

駆けて行く後を私は急ぎ着いて行った。

《第5章 悲報 第28話 菊沢美佳帆という女性 深町幸作 終わり》




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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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