第10章 賞金を賭けられた美女たち 21話 高峰弥佳子VS張慈円
白いブラウスに、黑いジャケットとお揃いのタイトスカートというスーツ姿。
バックスリットの入った、やや短めのタイトスカートから伸びる脚線美は、1デニールの光沢を放つ極薄ベージュパンストに包まれて艶美さを放っている。
それでいてその女性自身の表情と、洗練された所作仕草の一つ一つには、近寄りがたさを感じさせる厳たる魂が宿っていた。
その脚線美を持つスーツ姿の女の雰囲気は、艶美さと厳粛さという反する二つが混ざり合い、程よい嫋やかさとなって醸されている。
意志の強さを感じさせる口元は自信に満ち、知的で洞察に優れた目は、やや目尻の方が上がり気高をも感じさせた。
やや暴を感じさせる危険な雰囲気を纏いながらも、その女を見る者が十人いれば十人をして佳絶の美女と断ずるだろう。
スタイルにおいても、身長は170cmほどの長身でありながら、Eカップのバストに90は超えるヒップ、そしてその両者を際立たせるくびれた腰回り。
モデルのような細すぎるスタイルではなく、引き締まった肢体は機能美を極限まで追求し、その上女を十分感じさせるラインを描いていた。
その女が着れば、オフィシャルな黒のスーツ姿すらもエロティックに見えてしまう。
しかし、見る者から見れば、その佳絶美女の表情や仕草、それに言動には、努力や才能の裏付けからくる不遜な色が僅かに見て取れるだろう。
月も恥じて隠れ、美しい花も閉じてしまうほどの佳絶の美人でありながら、地位も財力もあり、高い知識と高い戦闘力をも兼ね備えているが、やや不遜な女、それが高嶺弥佳子なのである。
そのような女は、女性軽視でプライドの高い男性の嗜虐心を猛烈に刺激しているのだが、文字通り高嶺の花となっている弥佳子に、ヨコシマな感情を持って近づいて成功した男は今のところ皆無である。
ヨコシマな男は容赦なく弾き飛ばすものの、高嶺弥佳子の性欲は石木には程遠く、健全な精神と肉体を持っていた。
それ故、時折身分を偽り、変装をして、繁華街をソレ目的で練り歩いたりする時もある。
そして、その時は、その優れた洞察眼にオーラを使用してフル活用し、もっともマシな男を物色しているのだ。
運よく弥佳子が、自身の厳しい眼鏡に適った男を見つけた際は、弥佳子の方から声を掛けて息抜きをしているのだが、今のところそのような戯れが誰かにバレている様子はない。
高嶺製薬の現社長でありながら、剣技の名門高嶺の当主という弥佳子の立場を考えれば、火遊びが過ぎるのだが、ストレス過剰の立場に若くして座った弥佳子には必要なことであった。
(暫くご無沙汰してますからね・・)
弥佳子は普段はまったく見せないが、旺盛な性欲の持ち主なのだ。
下腹部に僅かな淀みに似た疼きを感じ、つい心中でそう言い訳してしまう。
立場を忘れ変装し、被った仮面を外して、羽を伸ばそうと目論んでいた予定が、延期になったのが残念だった。
ここ2か月ほど会社は繁忙期であったし、尚且つ暗殺の裏家業も受注が相次ぎ多忙を極めていたのだ。
Sでの取引が終了すれば、一息つけるはずだったのがそうはならず、今回の事態である。
(しかし、いまはそれどころではありません・・。奈津紀さんたちを救い出し、我ら高嶺を甘く見た張慈円に確実な誅を下すのが優先事項です)
心中でそう呟き、肩まで伸びた艶のある黒髪を、ただ単に手で、かき上げるという何気ない仕草すらも、弥佳子がすると絵になった。
そして、慣れた手つきで腰に履いた二振りの太刀の柄に左手を添え、高嶺弥佳子は背後の神田川真理に確認するように振り返った。
「近くに気配はありません。もちろんこの部屋の中からもです」
弥佳子は、先ほど疼いた下腹部のことなど曖気にも出さず、真理の【未来予知】での反応を真剣な顔で伺っているのだ。
「大丈夫です。私の視界にもこの部屋に危険個所はまったくありません」
弥佳子は、そう返してきた全身ボディスーツに身を包んだ神田川真理にゆるく笑顔で頷くと目の前の扉を開いた。
するとそこは、二人が今まで物色してきた部屋とは、明らかに部屋の作りが違っていた。
簡素な造りではあるが、今までの部屋のように壁や天井が金属むき出しではなく、黒く光沢のある革が張られていたのだ。
室内を数歩歩いた感触でも、床に敷かれている絨毯は、毛足が長く上等なものだとわかる。
しかし、部屋の豪華さや置かれた調度品よりも、目を引いたのは四面ある壁の一面だった。
入口の扉と対になった一面すべてがガラス張りなのだ。
「窓?でもここは地下のはずじゃ・・?」
真理が部屋を見まわし、不審そうに正面の壁一面にあるガラス壁を訝しそうに観察している。
真理の言った通り、この施設は侵入してくる際に確かに地下施設だということはわかっていた。
にもかかわらず、ガラスの外側は部屋の照明より明るいぐらいなのだ。
弥佳子も真理も一瞬外の景色が見えたのかと思ったがそうではないことがすくに分かった。
目が慣れ、窓の外の景色が確認できたからである。
この部屋と同じような部屋が、同じ高さでいくつも並んでいるのだ。
この部屋は、大きな坪庭の中二階あたりの高さにあり、坪庭を見下ろすように配置されているのだ。
「・・なんですかこれは?」
窓に近づき、坪庭のような、といっても上を見上げても空は見えないので、正確には坪庭とは呼べない空間を眺めながら、弥佳子は首を傾げた。
弥佳子の隣で真理も、目元だけが違うよく似た顔を同じように傾けている。
弥佳子達が見下ろしている空間は、形状で言えばタマゴ型であり、その底が直系30mほどはあろうかという不思議な空間であった。
そのタマゴ型の部屋を見下ろすように、タマゴ型の部屋の床から10mほどの高さのところにぐるりと部屋があるのだ。
弥佳子と真理は、その部屋の一つにいるのだ。
「ここはなんでしょうね?」
「・・・何かの実験施設?・・いえ、それならば・・」
弥佳子の問いに真理が答えようとしたが思いなおした。
タマゴ型の空間が実験するスペースであるならば、このような見下ろす部屋は不自然であるし、何より部屋の雰囲気が実験観察をするような仕様ではない。
「闘技場のような娯楽施設・・かしら・・?ここはその観客席なのでは?」
真理はそう言ってから不快そうに眉をひそめた。
弥佳子もふんと鼻で笑い、この部屋の造った下賤を嘲ったものの、心中では囚われている部下たちのことが思い出され、心にさざなみが立った。
「神田川さん。同じような部屋がここを含めて8部屋もあるようですね。ここからその闘技場には降りられないようですが、ここより下の階層に行けば、この悪趣味な施設の中枢に近づけるかもしれません。もしかしたらそこに張慈円がいるかも・・」
弥佳子はタマゴ型の闘技場を見下ろすように壁一面を覆っている硝子を、コンコンと手の甲で小突きながらそう言った。
「その硝子・・。どうやらただの硝子ではないようですね。壁の厚みからしても50cmはありそうです。・・尋常な厚さではありません。その闘技場の中からはもちろん、こちら側からも破壊するのはちょっと無理っぽいですね」
真理も闘技場を部屋から見下ろしながら、硝子に手を当ててそう呟いた。
「・・なるほど、無駄に刃毀れさせることもありませんから、この下に降りられる場所を探しましょう」
そう言った弥佳子が振り返りかけた時、弥佳子は振り返って柳眉を釣り上げた。
正面にある同じような部屋に人影を認めたからである。
「っ!行きますよ!神田川さん!」
「えっ?!な、なに?!」
真理を押しのけるようにして部屋の入口まで駆けた弥佳子に、真理は窓と弥佳子を見比べてから弥佳子を追う。
「間違いありません!いました!張慈円です!」
吐き捨てるように言った弥佳子のセリフを、真理は目で確認することはできなかったが、嘘を言っているはずがないと思い、駆ける弥佳子に続く。
湾曲している廊下を駆け、張慈円が見えたと思われる部屋の前まで一気に走り、弥佳子はドアノブを掴む。
ドアを押し開こうとするも、鍵がかかっているようでびくともしなかったが、弥佳子は躊躇することなく佩いていた太刀の一振り、長曾根虎徹を音もなく抜くと、金属のドアノブの付け根めがけて振り下ろした。
音もなく斬れたドアノブが、廊下の床に落ちるより速く、弥佳子は扉を部屋の内側に蹴り落とすようにして踏みこんだ。
真理も【未来予知】で危機を察知しなかったので、弥佳子の乱暴な行動を止めなかったのだが、扉を足で倒し、部屋に踏み込んだところで弥佳子と真理は部屋に壁にあるモニタに映ったものに目を疑い驚いた。
『っ?!』
オーラで五感を強化し、扉を蹴り飛ばしても即座に攻撃されないとわかっていた弥佳子も、【未来予知】で危険が無いとわかっていた真理も、扉が開くと同時に息を飲んだのだ。
「見てはなりません!」
そう叫び自らのジャケットを脱いだ弥佳子は、脱いだジャケットを部屋の中央奥にある大きなモニタに覆いかぶせた。
(・・ハム女だわ。一足遅かった・・のね)
弥佳子と同時に部屋に入った真理の目に入らないわけがない。
一瞬だけ見えた停止された画像には、涙を流し、歯を食いしばって悔しそうな表情の千原奈津紀が、襲い掛かってくる絶頂に押し上げられている顔が映っていたのだった。
奈津紀は枷を嵌められ、脚も閉じれないように拘束が施されたまま四つん這いの格好で、その背後には痩身ながらも隆起した筋骨が逞しい男が映っていた。
浅黒い肌、目の吊り上がった男、張慈円であった。
「くっ!おのれ!!張慈円っ!!・・遅かったのですね・・!ああぁ!奈津紀さんをこのような目に・・!」
ジャケットを脱いだ弥佳子は、抜いた愛刀の一振り長曾根虎徹を一閃させて、部屋奥にいるであろう張慈円の命を絶たんと続きの間に通じる扉を一気に蹴り破った。
どがっ!
「ぬぅお?!」
弥佳子の怒りに任せた蹴りで、扉を留めていた3つの蝶番がすべて外れ、猛烈な勢いで部屋の壁に扉がぶつかりけたたましい音が鳴り響く。
そして、そこにはさっきシャワーを浴びていたという様子の張慈円が、驚きの声を上げてのけ反ったところであった。
「張慈円!」
「た、高嶺弥佳子か!?どうしてここがわかったのだ?!」
高嶺弥佳子がまさかこんなところまできているとは思いもしていない張慈円は、驚きのあまり、普段細めの吊り上がった目を大きく見開いて叫んだのだ。
「黙れ!私の部下たちはどこです!奈津紀さんをあのような目にっ・・!貴様という男はっ!」
言うや否や、弥佳子は長曾根虎徹を横薙ぎに一閃させる。
神速の一閃が迸り、壁に貼ってある黒い革、ワインナリー、陶器製の調度品が真っ二つに斬れてゆく。
当たれば必殺の一閃だったが、張慈円は膝を曲げ、上半身をのけ反らせて、寸でのところで胴体が二つになることを避けるたのだ。
そして、張慈円は無様に尻もちをついたものの、その勢いで後ろに大きく飛び退る。
「ま、待て!高嶺弥佳子!話せばわかることなのだ!」
ボタンをいまだに留めていないゆったりとした上下黒の功夫服姿の張慈円が、左手で弥佳子を制するようにして叫び、その声に弥佳子の動きが止まった。
「莫迦め!死ねい!【迸雷】!!」
バチッバチッバチッバチッ!
張慈円が「待て」と言って上げた手の袖に仕込んでいた暗器【百雷】を、弥佳子めがけて飛ばし、尚且つ右手で最大出力の【迸雷】による紫電を迸らせたのだ。
「うははははっ!この距離ではひとたまりもある・・なにっ!!?」
弥佳子は、片手で振るった長曾根虎徹で【百雷】をすべて叩き落し、尚且つ腰に佩いている奈津紀の愛刀和泉守兼定を鞘から半分引き抜き、【迸雷】の紫電をほとんど受け切ったのだ。
「児戯に等しいですね!」
弥佳子はその一喝と共に、張慈円の左手首を長曾根虎徹の刃の腹で強かに打ち据えたのだ。
「ぎゃあ!」
弥佳子は、至近距離の袖という死角からの暗器攻撃と、張慈円の技能の中で最大の威力である【迸雷】の最大出力を防ぎ切り完全に見切ったのだ。
そして、尚且つ張慈円という達人の口を割る前に殺してしまわぬよう、手加減した反撃を返す神技。
息を飲むほどの剣技であり、おそらく初見であろう雷撃攻撃を慌てず対処する胆力。
弥佳子と張慈円の戦いを背後から見ている神田川真理も、あの雷帝張慈円を圧倒している弥佳子の絶技にごくりと息を鳴らした。
真理は以前、張慈円が戦っているのを見たことがある。
実際に張慈円と直接戦ったのは、魔眼の力を失っていない頃の、オーラ量だけは馬鹿みたいに多い傲慢状態の宮川佐恵子だったのだが、それでも佐恵子では目を使わずに張慈円と戦っていれば勝てなかっただろう。と真理は見ている。
魔眼による【恐慌】の発動で張慈円を戦闘不能に陥らせることに成功したのも、張慈円がその技能に対し初見だったから通用しただけで、運が良かったのだ。
現に、【恐慌】の発動をその時におそらく見ていた千原奈津紀には、その後完全に見切られてしまっている。
しかし、高嶺弥佳子の剣技はもちろん体術も、佐恵子の体術とはレベルが明らかに違う。
(は、張慈円に勝ち目は無いわ・・・。でもなんてこと!・・この高嶺弥佳子って女、ゴスロリやハム女より少し強いなんてレベルじゃないわ・・・。こんなヤツ、敵になったらどうやって対処すればいいの?!)
弥佳子の圧倒的な戦闘力に安堵しつつも、恐怖しながら真理は心中でそう叫んでいた。
現に張慈円の左手首は刀で強打され、防御思念を突き破り、骨にヒビを入れるぐらいのダメージは与えたようである。
脂汗を額に滴らせ、痛みで片目を瞑り睨みあげてくる張慈円に対し、弥佳子は間合いを詰める。
「張慈円。私の部下はどこです?正直に言えば死という慈悲をあげましょう」
カチリと和泉守兼定を鞘に納め、長曾根虎徹だけを片手中段で構えなおして、張慈円の首元か眉間を狙うようにして距離をさらに詰める。
「ぐっ・・さすがは高嶺の頭領というわけか・・。あの千原をも上回る使い手だということだな・・。しかし死が慈悲とは・・それのどこが慈悲なのだ?」
手首を抑え、痛みに顔をゆがめながら後退る張慈円は、弥佳子の質問に応えず聞き返した。
弥佳子は質問を質問で返されたことに、不快そうに眉をピクリと一瞬はねさせたが、口を開いた。
「四肢を切断し、死なないように生かしておくこともできるのですが、死をくれてやると言っているのです。それが慈悲でなくてなんだというのですか?・・・奈津紀さんを・・あのような目に合わせたのですから、奈津紀さんが望めばそうするかもしれませんね!」
大事な部下を凌辱した張慈円を今すぐ叩き切りたいという衝動に駆られたのか、弥佳子の表情が残酷な笑みになるも、奈津紀に張慈円の処分方法を選ばせてやったほうが良いか迷う表情になった。
「く・・ふふふっ・・。さすがだ。いや、想像以上の強さだな・・。くくくくくっ・・。だからこそ残念であろうなあ・・。くくくくくっ。あははははははっ」
手首の痛みを堪えながらも立ち上がった張慈円が、壁を背にもたれかかり、狂ったように笑い出した。
張慈円の様子に、弥佳子は油断なく剣先を違えず、壁に寄りかかっている張慈円を壁際へと更に追い詰める。
張慈円は風前の灯のはずである。
高嶺弥佳子という圧倒的な戦力の前に、どうすることもできないはずなのだが、真理には張慈円の高笑いは決して狂って発しているようには見えなかったのだ。
真理は、弥佳子の邪魔にならないよう、弥佳子の背から数歩下がったところで二人を注視している。
その時、真理の目には、足元が、否、部屋の床すべてが濃褐色に鈍く光ったのが見えた。
(え・・?床?こ・・これは!)
「下よ!!飛んでっ!!」
「遅いわっ!」
がごんっ!
真理の叫びと同時に、張慈円の嘲笑と部屋の床が二つに割れる音が響く。
弥佳子は、真理の声でで危機を察知して跳躍しようとしたが、場所が悪すぎた。
「くっ!」
部屋のほぼ中央にいた弥佳子の真下で、床が二つに割れたのだ。
ジャンプしようにも足場がなければどんな達人でも跳躍することはできない。
弥佳子は空間を操る能力者とはいえ、空中を歩くことはできないのだ。
一方の張慈円の背には、この部屋の仕掛けを作動させるスイッチがあった。
そして、張慈円は壁際にいたことから、すぐには落下せず、壁を蹴って弥佳子に飛びかかることができた。
空中で態勢を崩した弥佳子に、張慈円が勢いよく組み付き絡みつく。
「くっ!この期に及んでっ!」
(しかしそれでは張慈円も落ちるのでは?!)
弥佳子は張慈円が破れかぶれで、張慈円の命もろとも相打ちに持ち込もうとしているのかもしれないと思い慌てたが、次の張慈円のセリフでもっと張慈円の思惑がわからなくなった。
「くはははははっ!高嶺弥佳子!覚悟するのだな!貴様も千原奈津紀と同じ目に合わせてやるぞ!」
空中で組み付いた張慈円は、高笑いを上げながら弥佳子の体に巻き付くようにして一塊となり、真っ暗に口を開けている階下へと落ちはじめたのだ。
(私に適わないのは今の一瞬のやり取りとはいえよくわかったはず・・!どういうつもりですか?!張慈円!!)
弥佳子は纏わりついた張慈円を振りほどこうとするが、張慈円はここだけはという覚悟で、抜かれた長曾根虎徹の刀身をオーラ防御全開でしっかりと握りこみ、両脚は弥佳子の腰を挟み込むようにがっちりと巻き付けてきた。
床が開いた一瞬に気を取られたせいか、振りほどくのは無理な態勢である。
(おのれ・・!油断しているつもりはなかったのですが・・!)
弥佳子が見上げると、そこには神田川真理が焦燥の表情を隠そうともせず、ドアノブを握って手を伸ばしている姿が見えたが、その手を掴めるはずもなく、真理の姿は見えなくなり弥佳子は暗い闇の中に落ちていった。
【第10章 賞金を賭けられた美女たち 21話 高峰弥佳子VS張慈円 終わり】22話へ続く