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第4章 寝取る者に寝取られる者 第6話 蜘蛛の巣2 水島喜八

岩堀は私の横を通り過ぎた後

白のタイトスカートからパンっと

張り出したそのデカイ尻を私に

向けたまま立ち止まった。

「ちょっと・・・

それはどういう事かしら?

水島主任代理」

「えっ?

何がですかな?

岩堀主任。

早くこの場を立ち去りたいの

では無かったのですか?」

岩堀は振り返り

「大原君にどのような

口止めをするつもり!?

私から口外しないよう

口止めしておくわっ!

アナタや特に・・・・

あの橋元社長には

もう2度と大原君に

近づかないようアナタから

も言っておいてっ!

私から必ず大原君に

口外しないよう伝えるから。

これは命令として彼に伝えます。

だから大原君には余計な事は

しないでっ!」

ほほう・・・・

意外だな・・・



予測はしていたが

さては岩堀め・・・・・

私に付かずに自分に付いた

大原が余程可愛いと見える。

ふむふむ・・・・

まさかとは思うが2人で外出した時に

何かあったかな?

まさかな・・・

大原にそんな度胸も岩堀がそんな

軽率な事をするはずもあるまいか。

しかしわざと呟いた独り言では

あるが何らしか食いついてくるとは

思っていたが・・・

ここまで氷の女が熱くなるとはね~

これは思いもよらぬ収穫。

思いもよらぬ良い反応だね~

「いやぁ・・

大原君を橋元社長に

紹介したのは私ですがね~

彼はその橋元社長に直接

約束したのですよ。

木島を岩堀主任の前で

殴るってね。

そしてアンタに責任を取らせ

アンタのSEXシーンを撮る事が

橋元社長の目的だったのですよ~

まぁ大原君に聞いて知っているとは

思いますがね・・・

まあまあ、そんな所に突っ立っていないで

もう少しお話しするべきこともありそうですし

しかも岩堀主任ビールに一口もつけていない

みたいですしな~

私のお酒に付き合いませんか~?んん?」

岩堀は無言で私の横を足早に通り過ぎると

わざと彼女が来る前に空けておいた上座に

再度そのデカイ尻を沈めた。

「水島主任代理!

さっき私が言った事・・・

聞き入れて下さいますよねっ!

そもそもそんなアナタ達の勝手な

要求に彼が断われない立場で応じ

させられそれを反故にしたからって

彼には何の責任もないでしょう!

それに彼を口止めする必要なんて

無いですからっ!

私が口外しない以上は彼にも

口外させないわっ!

すぐに橋元社長に連絡して

大原君に余計な事をしないように

伝えなさいっ!いいっ!」

おうおうっこわいこわいっ!

本領発揮だね~クールビューティーが・・・・

フフフフッ

これは予想以上に面白くなってきたね~

「その様子じゃ・・・

岩堀主任も橋元社長の

裏の噂くらいは聞いた事が

あるようですな~

しかしですよ・・・

主任・・・

いくらアンタが私に今ここで

わめきちらかしてもね~

これは大原君と橋元社長の問題ですからな~

橋元社長に大原君が仕事を請け負うと契約

したのですよ~

ですからいくら私でもその債務不履行を

起こした大原君へ何のペナルティも科すなと

橋元社長に言えますか?

それは無理でしょう?」

「くっ・・・・・

しかしっアナタならっ

橋元社長の信頼が厚いんでしょ?

アナタがお願いすれば何とかなるでしょ!?」

「まあそれはね~

言ってみないと解りませんが・・・

私も橋元社長に怒られるのは

怖いですからね~

それにね・・・

私も大原君にはがっかりしたし

彼に腹が立ってんのは私も

同じなのですよ~

何故そんな私が大原君の為に

橋元社長に怒られるような

事しなければならないのです?

それに主任が彼を救いたいのは

解りますがね~

すみませんがそれは無理ですよ~

アナタは今まで通り主任で居れるし

旦那の祖チンSEXが何処にも流出しなく

なったんですからっ

もうそのテープ持ってとっとと

帰っていいのですからねっ

それともここで私のお酒の相手をもう少し

して下さると言うのなら私は全然歓迎ですがね~

岩堀主任のような美人と飲むお酒ならいつでも

歓迎ですよ私は

ははははっ」

岩堀はテーブルを挟み私の前に正座

したまま動かない。

しばらく表情も変えずに

考え込んでいたが

「水島主任代理・・・」

「何ですか?

もう話は終わりましたがな~

それとも私と飲みたくなりましたか?」

「いえ・・・

そうじゃなく・・・

もしするかしないかは別として

アナタが橋元社長に頼んでくれたとして・・・

橋元社長が大原君に手出ししない確率って

どれくらいある?」

「そうですな~

私はそんな事する気はないですがね~

しかしですね~

確率があるとしてそんな事

アナタに教えたくないですな~

散々私をバカにしてきたアナタに

どうして私の人間関係の内を晒す

必要があるのですかね~ん?」

そんなもの0%だよっ

あの橋元社長が私が頼んだくらいで

大原への制裁を辞めるわけないだろうがっ!

しかし何か面白そうなこの流れはここで

じらしてこそ意味があるっ!

岩堀に土下座させて上手く行けば

良い物がこのカバンの中にある

カメラに収めれるかも知れないね~

フフフフッ

「っ・・・・

そんなに私はアナタを

バカにしているように見えた?

さっきも言ったけど私はアナタを

信用していたし尊重もしてきた

つもりだけど・・・・」

「岩堀主任は話し方が冷たいんですよっ!

まあどれくらいの確率で橋元社長が私の

お願いを聞いてくれるか教えて欲しいの

でしたらねっ

そうですね~今までの私がアナタから受けた

屈辱の10分の1くらいをここで清算してくれますか?」

岩堀が

はっ?

というような意味が解らないという

表情をして私を正座したまま眺めて

いる。

「・・・・・そんなに屈辱

与えてたの・・・・?私・・・

それは気づかなかったわ・・・

ごめんなさいね・・・

しかし私はともかく大原君には

罪はないでしょ!?

その清算っていったい?

私に腹を立てているなら暴力でも

何でも振るえば良いからっ

とにかく橋元社長にアナタから真剣に

頼んでくれない!?」

こいつ初めて私に謝ったな。

まあ良いだろうどうせ橋元社長が応じるかも

知れないと言うのも嘘だしね。

「まあ・・・・

私が今から電話したとして

社長の機嫌にもよりますが

半々ですよ。

50%くらいの確率で止めて

くれると思いますがさっきも

言いましたが私には何のメリットも

ありませんからな~」

「半々なの!

それなら充分じゃないっ!

お願いっ!水島主任代理っ!」

岩堀が私の脇にまで来て正座

して手を付いている。

正座した白のタイトスーツから

覗く白い太ももがなまめかしく

私の股間を疼かせるが相手は

あの岩堀香澄。

下手な事はできないしジックリ

時間をかけて精神的にいたぶる

方がこの手のタイプは長く楽しめる。

「そうですな~

そのような格好でお願いされるとも

思っていませんでしたよ~

しかし土下座はもっと頭を下げる

ものでしょうよ~

あっまだしなくて良いですからねっ

私土下座されても引き受ける

つもりはないですからっ」

岩堀が悲痛そうな顔で私を

見あげている。

フフフフッ

あのいつも私を見下していた

岩堀が見上げているよっ!

太い足さらけ出し正座までしやがって!

フフフフッ

「では・・・どうすれば

お願いっ!水島さん・・・・」

「そうですな~

もしアナタがこの条件で

良いなら今から電話しましょう。

私が橋元社長に電話して

橋元社長ではなく私が大原の口止めを

するから動かないでくれと頼んでみます。」

「えっ?

うん。それで・・・・

それで良いからっ

お願いっ!」

「ちょっと待ってくださいっ・・・

岩堀主任は気が早いですな~

勿論私もそんなことはしたくないのですよっ

そこでです。

橋元社長がそれで良いと・・・

私に任せると言った場合は

アナタに私に対する今までの無礼の

謝罪をして頂きたいですな。

そんな形だけの土下座ではなく

もっと屈辱的な格好でね・・・

宜しいかな?」

一瞬あの氷のような表情には

なったものの岩堀は首を縦に振る。

「後からやっぱり嫌は通用しませんよ

私の指示通りの格好で謝罪してもらいますからねっ!

いいですなっ!主任っ!」

「・・・・・・・わかったわ・・・

約束は守るから早く電話して・・・」

私は未だ正座して私を見上げている

岩堀を立ち上がり見下しながらスーツの

胸のポケットからスマートフォンを取り出した。

そして電話番号を探すふりをしながら橋元

社長にLINEを送る。

【社長。今から面白い作品が取れそうなので

その為に今から電話しますが全て上手く話しを

合わせて下さい。】

しばらくして橋元社長から

【また悪だくみか?OKOK】

と返信がある。

「主任それではかけますからな。

約束は守ってくださいよっ!」

「ええ。

アナタじゃあるまいし嘘などつくものですか」

この期に及んで皮肉を言えるこの

岩堀がこの後私に屈辱的な格好で

謝罪するかと思うと今にも私の悪童がはちきれん

ばかりに硬直していたがそれを隠すこともせず

橋元社長に示しあわせていた電話をする。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

『お世話になっております!社長平安住宅の水島ですっ!

はいっはい・・・

例の計画の件なのですがね・・・

はい弊社の大原への口止めの件・・・

1度は社長にお願いしたのですが・・・

やはりウチの人間で私の部下でもありますし・・・・

あっはいっ!!えっええ・・・

そうなのですが・・・

ええ・・・それでやはり

私の手で・・

はいそこは・・・社長の所のマイクと張をお借り

できれば・・・・

そろそろ私もそっち方面もお手伝いできるよう

経験を積ませて頂きたく・・

はいっはいっありがとうございますっ!

ええ。それはもう任せておいてくださいっ!

はいっそれでは失礼致しますっ!』

ふぅっ・・・

と緊張したようなため息をつくふりをしながら

岩堀を見下す。

岩堀は私の電話を聞いていて安心したような

表情を浮かべている。

「まあ・・・

口八丁でしたがね・・・

何とか私に任せてくれることに

なりましたよ。

危ない人間も使う事になっていた

手前ああいうしかなくですな。

これで岩堀主任が大原君を口止め

してくれたら私ももう心配ないから

危ない橋を渡る必要はないと・・・

橋元社長に言えますからな・・・」

岩堀は私を見上げながらコクリと

頷き

「約束する。

大原君には口外させないわ。」

「お願いしますよ。

それではこちらの約束ですな~

岩堀主任~」

「わかっているわ・・・・

土下座すれば良いのね・・・」

「いやいや・・・

さっきも言いましたでしょ~

屈辱的な謝罪が欲しいのですよ私はね」

「・・・・・・・・・・

そう言っていたわね。

なら早く指示をすれば?」

こわいこわいっ!

もう何でこの女はこの期に及んで

こんなに強気なのかね~?

フフフッ

それではまずはさっきから気になっていた

クールビューティーの今日のパンツでも

見せてもらいましょうか・・

「屈辱的な格好での謝罪ですからね~

まずは立ち上がってその窮屈そうな

スカートを脱いでください。

出来ますよねっ!約束しましたからね~

まさかあの岩堀主任が約束破ったり

しませんよね~」

岩堀は少しの間、私を見上げ怒りに表情を

固まらせていたがその高いプライドの

せいで約束を違えるような事ができないと

思ったのか立ち上がり部屋の隅の方を見て

私の方を見ずに視線を反らしながら白の

タイトス―カートのファスナに手を掛けた。

《第4章 寝取る者に寝取られる者 第6話 蜘蛛の巣2 水島喜八 終わり》

第4章 寝取る者に寝取られる者 第7話 私を守ると言ってくれたあの人を・・・岩堀香澄

この卑劣な男の言いなりになるしか

無い自分にもどかしさを感じながら

私は彼に言われた通り立ち上がり

タイトスカートのファスナを下ろし腰

からそのまま下にスカートを脱いで

いく。

あまりにも色々あった1日の最後であった為

私の精神は疲弊しきっていて今タイトスカート

を脱ぎながら気づいたが私は素足であった。

そう言えばあのホテルの脱衣場にパンストを

忘れてきてしまっていた。

思わぬ事で下着に素肌までこの悪魔のような

男に晒すことになる。

人は色々な知恵を持つ。

神に愛された者、いわゆる天才と呼ばれる

人が持つ知恵を神智と言うらしい。

同じく神に愛され女性的な知恵を持つ天才を

叡智と言う。

しかし同じように知恵ある者でも悪魔に魅入られ

その知恵を発揮する者の知恵を奸智と呼ぶらしいが

水島の知恵はまさにそれだろうと素足を晒し黒の

ショーツに包まれた下半身までこの悪魔のごとき

男に晒しながら次の水島の指示を待つ。

このまま土下座でもさせられようものなら彼が言うように

確かに屈辱以外の何物でもないだろう。

私は彼をこれ以上喜ばせたくないので羞恥の表情などは

見せず下着姿で居る事が当たり前のように堂々と振る舞い

前なども隠さずに立っていた。

「これで良いかしら?

このまま土下座すれば良いわけ?」

「まあまあそう焦らずに・・・・

ほほう~今日は黒ですかな?

さすがにそのように肉付きが良いと

パンツも小さく見えますな~

しかし私の岩堀主任の下着の

色のイメージは白かベージュと言う

所でしたがこれは大外れでしたね~

ほう~

これがウチの男子社員を無言で

誘惑してきた岩堀主任の魅惑の

太ももですな~

これなら大原君も岩堀主任とのSEXを

ダシに釣れるはずですな~

これは若い子にはたまらん脚ですよ~

フフフッ」

人が変わったように感じたのは私の

彼に対する見方が今日1日で変わってしまった

からだろうか・・・

いや・・

スカートを脱ぐ前と脱いだ後で水島の基本的な

喋り方は同じでも口調、表情などは明らかに変わった

ような気がする。

私は彼の戯言になど応える気もなく聞き流すように

ただ胡坐をかき、座る彼の眼前に立っていた。

「それでは謝罪の前に・・・

少しその足の感触を

味合わせて頂きましょうかね~

岩堀主任?」

「そこまでは

約束していないわよ。」

この男は本当に信用ならないわね。

このまま土下座して終わりじゃないの?

「私は言いましたよね~

アナタに屈辱を与えたいと・・・

そのまま土下座したとしても

きっとアナタのような強い人間は

平気なのですよ。

私のようなメンタルの弱い人間にはね~

アナタのような強い女が屈服する姿が

何よりの腹いせになるのですよ~

前に話していましたよね~?

あの常盤広告の中島さんと

ウチの受付の吉澤さんと3人で・・・

その内容チラっと聞こえましたが

岩堀主任その美しい脚がコンプレックス

なんですって?

私は太くて嫌いねこの足ってアナタが

おっしゃっていたのを聞いていましてね。

あれは本心かなと思いましたよ。

あなたは謙遜するような性格の人では

ないですからね~

そのアナタの嫌いな部分を私に

晒して触られると

少しは屈辱ではないですかな?」

この男相当屈折していたのね。

もっと早く気付くべきだった。

帰社してから由佳子のLINEが

届いているのに気付いたけど

彼女のLINEにも気を付けてと

書いてくれていた。

由佳子はもうずいぶん前から

水島を注意視していたけどさすがだわ。

私が彼を部下だと思い信用し過ぎていた。

ここまで人格が破たんしていたとは・・・

私が彼の言葉に耳を貸さずに

もう今日1日で

起こった事が非日常的過ぎて何が現実で

何が現実で無いか解らない状態になり相手に

する気力も無くなってきていた。

昼に大原君にした【お礼】で使った体力の消耗も

ここに来て響いている。

何より股間にはまだ大原君のあの大きくて

太いのが刺さっている感覚が残っている。

そんな状態なのに不可抗力とは言えもう別の

男の前で下着姿を晒している事、

事態が非現実的過ぎて

私は早く時間が過ぎるのを

望むだけの精神状態に

なっていた。

そんなコンディションではあるが

今私には

為さなければならない事があった。

私を守ると強く宣言してくれた・・・

結婚して子供も居る9歳も年上のこんな私を

好きだと言ってくれた・・・

そして33年間生きてきて生まれて初めての

女性としての快楽を教えてくれた

あの大原君と、噂でしか知らないが

危険極まりないとの話をたまに耳にする橋元

社長とをこれ以上関わらせたく無かった。

私を守ると言ってくれた彼を私は守りたかった。

その覚悟だけはゆるぎなくそれ以上に

優先するものなどないと決意を決めた時

水島の手が私の膝上を這う感覚を感じ取り

斜め前の方に視線を向け何もないふりを

していた私の視線が自然に水島に向く。

私は抗議するわけでもなく抵抗するわけでも

無くただ彼に冷たい視線を送るだけであった。

「ほほうっ・・・

うんうん・・・これは・・・

ほうほう・・・

良いですな~

この手に吸い付いて来るような

弾力と肉質・・・

ほうほう?

おやおや・・・・

岩堀主任?

今日もしかしてオナニー

されましたかな?

ここが湿っぽいですが?うん?

おやっ?」

太ももを汚らわしい手で撫でまわしたり

揉みしだいていた水島の手が予告も無く

私の陰核を触る。

さすがに素面を決め込んでいた私もそこまで

許す気は無く咄嗟に水島の手を叩いてしまった。

確かに水島の言う通りつい数時間前まで大原君と

SEXをしていたので例えそれが嫌悪感の伴うような

相手の愛撫であろうが多少の性感を感じてしまい

またすぐに湿っていたのであろうがそれをこの男に

指摘されたくなど無かった。

「あれ?

岩堀主任は約束を破る気ですかな?」

「そんな所まで触らせるなんていう

約束はしていないわよっ」

「そうですか?

ならかまいませんが・・・

どうもこの辺りにSEXの

においを感じましてね~

ですがそんなわけないでしょうから

オナニーでも社のトイレでしたのかなと・・・

正直に答えてもらわなきゃ謝罪になりませんな~」

そう言いながら陰核に指を当てるのを止めた

水島の手がまた私の股間の脇の太ももの上部あたりを

握り始める。

彼の言葉になど耳を貸す訳もなく応える気も無い私は

ただ彼の好きにさせている。

「それとももしかして・・・

帰って来るのが遅かったのは

ここに大原君の男根を突っ込んで

2人で楽しんでいたからですかな?

まさか堅物の岩堀主任に限ってそんなことはね~

しかしあれあれ?

このいやらしい黒のパンツかなり湿ってきていますがね~

さあっ!岩堀香澄の恥ずかしい事を話してくださいよっ!

ええ?

大原とSEXか?はたまた会社でオナニーか?どっちかしてたんでしょっ!」

まさかこの男・・・・

そんな事解るわけないと思っていたけど・・・

でも濡れやすいのは確かに・・・

大原君との後にこんなことをされているからだわ。

だからってそこまで正直に応える必要なんて無い。

2人の秘密にって・・・

私の方がバレたら困るからそうしたのだから。

しかし今の興奮し過ぎておかしな状態の水島では

応えなきゃ納得しないでしょうし・・・

そもそも自分をバカにし見下していると勘違い

している妄想に取りつかれている水島は

私に屈辱を与えることが目的だったみたい

だから・・・

これは本当に屈辱だけど・・・

昼の事を話す訳にはいかないし・・

「・・・・・・

そうよ・・・・

もう良いでしょ?

アナタの言う通り・・・

帰社した後お手洗いで・・・

したわ・・・」

「ほほ~う!

こりゃ良いっ!

あの岩堀香澄がオナニー!!

あの氷の女が会社のトイレでオナニー!!

フフフフッ

これは良い事を知りましたな~!」

私は彼の思い通りになっている事に

我慢ならなかったが淡々とした口調で

応え表情も変えずにただ足をまさぐらせて

いた。

「それではそろそろ

謝罪して頂きましょうかね~

これで最後に

すると約束しましょう・・・

オナニー女にはそのまま

の格好でこのテーブルに

四つん這いになり私に

キチ~ンと謝ってください。

クライアントに謝るようにね。

今まで見下していて申し訳ござい

ませんでしたと・・・・

そしてその後は私にフェラチオでも

してもらいましょうかね~」

なっ・・

何を・・・・

・・・・・・・・・・・・

ここで押し問答をしても結局

今は彼の言い分が通る。

土下座して口でするだけなら・・・・

私は睨み付けて罵倒したい気持ちを

グッと堪え大原君を守る為と思い

テーブルの上に乗り彼の言う通り

四つん這いになった。

「良い格好ですね~

あの岩堀香澄が下半身

パンツ1枚でテーブルでワンワン

スタイルってこれは誰も見れない

レアな姿ですな~

ハハハハハッ」

この鬼畜・・・・・

自分の言葉で勝手に興奮して

くるタイプなの?

もう社内の水島と殆ど別人格じゃない

「さあ・・・

謝罪の言葉の前に・・・

少し私の今までの恨みを

晴らさせてもらいますよ~

さっき岩堀主任、大原君に

何もしないでと・・・・

私には暴力をふるっていいから

とおっしゃいましたよね~」

水島がテーブルで四つん這いで居る

私の眼前でスーツの下を脱ぎながら

自信満々の口調で雄弁に語る。

確かにそう言った覚えもある私は

彼を見上げ頷く。

しかしここまでさせておいてまだ私にさらに

暴力をふるおうと言うのかこの男は?

多少殴られるくらいで気が済むなら好きに

すれば良いと思いまさか

殺されたりはしないだろう。

彼も殺人犯にはなりたくないはずだ。

ただ顔は・・・・

「水島さん・・・

顔は止めてね・・」

私は聞き入れられても

聞き入れられなくても

構わないと思いとりあえず

自分の主張は伝えた。

「フフフフッ

そんな美しい顔

叩くわけないじゃないですか~

私はね・・・

岩堀主任・・・

前々から私が座るはずだった・・・」

と言いながらスーツの下を私に

フェラチオをさせる為であろう脱ぎ捨て

ボクサーパンツ1枚になった水島が

テーブルで四つん這いになる私の後ろに

回りながら

「主任の椅子に~!

ドッカリと座っている~!!

アンタのこのデカイけつがぁ~!!!

許せなかったのですよっ!」

パシーーーーンッ!!!

「うっ!!」」

水島がいきなりそういうと

テーブルで四つん這いで居る私の

ヒップを下着の上から打った。

痛さより不意打ちに対する驚きで

声が出てしまう。

しかし彼は異常者なのか?

解離性障害とも思えるほどの

人格の変わり方・・・

しかし水島喜八と言う人格は

失っていないので解離性障害

ではないだろう・・・

私はヒップを打たれても冷静に

今の彼の精神状態の異常さを

分析していた。

「このデカイ尻をね~!!

前々からこうしてお仕置き

したいと思っていたものでね~!

ほほう~?それでも

あの常盤広告の中島の方が

もう1つ尻はデカイかな?

あれも叩き甲斐があったが・・・

岩堀主任の尻は丸丸として

白くこれも

また叩き甲斐がありそうだ~!」

と言うと私のショーツをいきなり

ずらし直接叩きだす。

そして今私は無視できない事を

聞いた。

えっ由佳子が・・・・

この男に?

いつ・・・

と考えているとヒップに

直接痛みが走る・・・

さすがに直接叩かれると

痛い上に何の前触れも

なくいきなり下着をずらされ

股間まで水島に晒すことに

なるのは耐えがたい屈辱で

あるが由佳子の事も水島と

何があったか気になるし

私はそれでも何か言おうと

すると彼のヒップへの平手

打ちに応えるような声が出て

しまいそうで歯を食いしばる

しかできずに居た。

ピシャーーンッ!

パシーーーンッ!

バシッバシッ!!

バチンッ!!!

「ハハハハハハッ!!!

これが岩堀主任のあの尻か~!!

ハハハハッ!

まるで太鼓だな~!!ええっ?

よく鳴るデカイ尻しやがって~!」

バチーーーンッ!

バチーーーンッ!

「ふっ!

んんっ!

んぐっ!!」

私はテーブルにあった

おしぼりを咥えこの明らかに

人格が変わりもう会話も通用

しそうにない水島をこれ以上

興奮させないように声を出さずに

堪えていた。

「はぁはぁはぁ・・・

この尻はなんだ~!!ああっ!香澄~!

誰の許可を得てこんなに肉を詰め込んでんだ~!!

この尻でこの私の椅子に座りやがって~!!

ああっ!何とか言えないのかっ!

岩堀香澄~!」

バシーーーーーーーーンッ!!

「んぐっ・・・・!!!!」

痛い・・・さすがに今のは効いた・・・

私は学生時代に剣道をしていたが

胴の無い部分にたまに竹刀が当たると

痛い。

その痛さを思い出しながら耐えていた。

しかし水島のこの壊れようはなんなのだろう。

人のヒップを好き放題なじりながら打ち付け

そのうえ壊れたいのはこちらの方なのに

自分自身が壊れていくとは・・・・

「ははははっ!!

香澄~!尻叩かれて気持ち良いのかい?

香澄のこのマンコビショビショじゃないかっ!

ええ!?こうか?こうされたいのかね?

うん?トイレでオナニーして中途半端で

逝けなかったのかい?

よしこの水島様が逝かせてあげよう!」

えっ・・・・

ちょっと・・・

そこは今日・・・・

大原君と・・・・・

「ふぐっ・・・・

んんんんんんんっ!!!」

もう止めようが無い水島の暴走する

乱気流の中に巻き込まれた私は

口頭による抵抗が無意味である事は

解っていた。

そしてやっとヒップによる平手打ちを終えた

水島が私が股間を湿らせている事により

暴走に火を付けてしまい荒々しく指を私の

股間へと差し込み激しく前後させる。

今日・・・

昼に初めて逝くことを知った私の股間はどうやら

昨日までの私と違い感じやすくなっていたようだ。

嫌悪感を抱く相手の指の出し入れにより今日、

あの町のホテルで大原君の逞しい男性器により

もたらされた快感と同じ衝動が私を襲う。

うそっうそっ・・・・・

それはダメっ!

こんな男の手で・・・

私は逝ったりなんかしないわ・・・・

「ははははははっ!

香澄は濡れやすいんだね~んん?

ここかね?ここが弱いみたいだね~!

私の指で吹かない女はいないからね~!」

グチュグチュグチュグチュッ!!!!

「ふっ!はっ・・あぁ・・・

ふぐぐぐ・・・・・

んんんんっ!!!!」

おしぼりを噛みしめ逝くことを拒否する

私ではあるがそもそも今日初めて知った

絶頂感を堪える術を私は知らない。

ただ口にくわえたおしぼりを千切れる

くらい噛み続けテーブルの短い辺の脇を

頭の上で両手で握りしめ頭をテーブルにこすりつけ

ながら耐えていると水島の指が激しく出入りし指の

腹の辺りで刺激されている私の中が異様な感覚を

覚え尿意ではない別の何かが出そうな感覚が襲う。

「おら~!香澄っ!逝けっ!逝ってしまえっ!

逝ってみろ~!!!これでもかっ!ええ~!!」

完全に人格の変わった水島が片手で私の股間を

激しく責め片手でまたヒップを打つ。

パンッパンッ!バシンッ!!

クチュクチュクチュクチュッ!!!

プシューーーーー!!!!

「んんんんんんっ!!やめてっ!!

あぁ・・・・・・・はぁはぁはぁはぁ・・・・」

私は口に咥えていたおしぼりを

吐きだすように落としてしまうと

同時に尿意に似たような別の感覚

による水滴が大量に飛び散った感覚を

覚えた。

「お~!!出た出た~!

岩堀香澄の潮吹き一丁上がり~!

ははははははっ!

気持ち良かったかい?ええ?香澄ちゃんよ~!」

ペシペシと私のヒップを叩きながら水島が

私の股間を舐めだす。

「んんんんっ・・・・

ちょっと・・・

水島さん・・・

約束が・・・」

「漏らした所舐められるのも

屈辱だろ~!

お~!お前は代理っ!

私は主任!口答えするなっ!」

バチーーーーーンッ!

「んんっ!」

また激しく股間を舐められながら

ヒップを打たれた私。

ダメだ・・・・

意味が解らない・・・・

私が代理で彼が主任?

この人何なの・・・・

まずい・・・

このまま興奮し続けられたら

犯される・・・

力づくでも逃げたいけど・・・

さすがに勝てないだろうし・・・・

あぅぅぅ・・・・

これは・・・

また・・・

「んんんんんんんっ!!」

だめっ・・・イクっ!

全身を電流が走るような快感が

支配し私はテーブルの脇を強く握りしめ

腰には力が入らずぐったり落ちてしまい

ヒップのみ突き上がったような態勢で

水島の舌による陰核への責めで絶頂を

迎えた。

そんな・・・・

どうして・・・・

どうして水島なんかに逝かされなきゃならないの・・・

どうして・・・

彼は私に屈辱を与えたいと言った。

嫌悪感すら抱く相手に身体を好きにされ

絶頂と言う快感を味あわされる。

自分の意思とは関係なく逝かされる。

確かにこれ以上の屈辱は無い。

これで水島が大原君に何もしないのなら

橋元社長から大原君を守れるのなら

私は私を守りたいと言ってくれた

大原君の為に甘んじて受け入れよう。

「ふぐっ!!!!!

あっああああああっ!

んぐぐぐっ!

いやっ!抜いてっ!お願いっ!

水島さんっ!」

「お~!!!

香澄の下の口でのフェラチオは

最高だね~

んんん~この尻を眺めながら

香澄の下の口を犯すのが夢

だったんでね~!

出すところは決めているから

中では出さないから心配しなくて

良いよっ!んんんっ!おう~

これは良いッ!あれあれ?結構

使いこんでいるね~SEXレスかと

思っていたがここまで届いてるのは

旦那のチンポじゃないね~?

上妻のチンポかな?うん?」

パンパンパンパンッ!!!

といきなり後ろから挿入された私には

挿入させるとも挿入させないとも選択肢も

なくただただ水島に腰を引かれ水島の

激しい打ち付けを受けるのみであった。

昼に大原君の挿入を許した私の股間に

挿入された水島の男性器は信じられない事に

大原君のそれよりまだ一回り大きく感じた。

挿入されている男性器は水島の物であると

理解はしていたが私の身体は快楽に震えていた。

「あっあああっ!いや~!

やめてっ!おねがいっ!水島さんっ!」

パンパンパンパンッ!!

私の下腹部と水島の下腹部が激しく激突する

肉音が無情にも個室に響き渡りテーブルのガタガタ

と揺れる音も激しさを増す。

「どうだ?香澄!?

しかしあの堅物の香澄の

喘ぎ声がこんなに可愛いとはね~

ハハハハハッ!

私のチンポはね~

お前のお友達の中島も

大喜びして逝きまくっていたよ~

いいだろ?うん?」

「うっうそ・・・・・・

どうして由佳子が・・・・・・・

アナタなんか・・・・とっ・・・・

あぅぅぅぅっ!!ちょっと!

良い加減に・・・・・

あぅっ!ひっ・・・・ひぃぃっ!!

あぅぅぅっ!だめっ!だめよっ!

気持ち良くなんか・・・・・・誰がアナタのなんかで・・・」

逝くものですかっ!こんな男に・・・・・

意識が薄れていく中で私は水島の男性器に

与えられている快感が大原君のそれより激しく

強い事を認めないまま体力と気力の限界に

力尽きてしまった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

気が付くと私はテーブルの上に横たわって

いて下半身には鈍器のようなものが刺さっている

感触が残り眼鏡のレンズには白く生臭い液体が

掛けられていた。

水島は既に居なかった。

身体が動かない・・・・・

今まで大した性行為を経験した事の無い私が

1日で2度もこのような激しい行為に晒されれば

身体が動かなくなるのも当然か・・・・・・・・・

しばらくして身体に力が戻ってくると

私はゆっくりと身体を起こすとまず自分の

バッグの中を確認した。

気をやってしまった時に主人のバカげた行為が

撮られていたテープを持って行かれたのではない

かと心配したが杞憂であった。

次にまだ全身に懲りのような痛みが残る身体で

畳の上に落としたおしぼりを拾い眼鏡にかけられた

水島の精液を拭き取ると涙が出て来る・・・・・・

大原君を守れたんだもの・・・

これで良かったの・・・

あの水島が本当に約束を守るか・・・・・・

心の奥底では心配であったが

あれだけ恨んでいた私に屈辱を与えて

満足した物だと思いたかった。

そして由佳子・・・・・

由佳子も、もし水島に何かされているとしたら

それは私のせいだ・・・

浩二君・・・

浩二君は1度だけなの?

私は・・・2度も・・・他人に・・・・

私は水島が約束を守るか・・

由佳子は本当に水島と・・・

知らなかった主人の浮気・・・

大原君とのSEX・・・・・

水島との望んでもいなかった不可抗力でのSEX・・・

そして水島の異常ともいえる人格の変わり方・・・

人生で初めての絶頂を2人の

男性から1日に何度も与えられた事・・・

今日と言う1日が夢であれば良いのにと

思いながらショーツを探すがみつからない。

あの人・・・・

マスターテープは持ち去らなかったのに

33歳の子持ち人妻の下着なんか持っていって・・・・

「バカじゃないの・・・・・・」

そしてショーツは無いが水色のブラウスに白のタイトスカートの

シワを整え個室を出ようと伝票を探すが伝票も無く通路に出て

レジ付近に居た店員がお連れ様がお支払いしてくれていますので

という言葉を聞きふらつく足でご馳走様でしたと店を出た。

《第4章 寝取る者に寝取られる者 第7話 私を守ると言ってくれたあの人を・・・岩堀香澄 終わり》








第4章 寝取る者に寝取られる者 第8話 千里眼 橋元浩二

今日は私の古くからこの町で商売敵と言うべきか

商売仲間と言うべきか古賀と言うそれはそれは

とてつもない悪い男から紹介して貰った真面目な

登記屋・・・

今は土地家屋調査士とか司法書士とか堅苦しい

賢そうな名前のついた先生が来る予定になっていた。

私は自社ビルの最上階の6階の社長室で自分の

デスクの前でタバコを吹かしながら待つ。

まだ時間は約束の17時30分に30分ほどあるが

本来ならば自分名義のマンションを義弟の

健太名義に変更するくらいの依頼は社員や

秘書にでも任せるのだが今日は特別に自分で

依頼話をしてみようと思った。

あの狸の古賀が紹介してくれた登記屋は

30代の男だと聞いていたので仕事さえきちんと

できる男なら問題ないだろうと思い古賀の顔を

立てる意味でも紹介してくれた小田切と言う登記屋

を使う事にした。

小田切と言う名は古くからこの町で表でも裏でも幅を

効かせてきた私は聞いた事があった。

モラルの塊のような男。

法律に反する依頼は一切受けないと言う

融通の利かない男。

そういう噂しか聞かなかったのでこの私としては

当然そのような堅い男とは会う機会はなかった。

おそらくは古賀が紹介してくれたのはその息子

だろう・・・・

そう思ったが親が親なら子も子だろう・・・

小田切と言う男の息子なら腕は確かだろうから

まあ良いかなくらいに思っていた。

しかし私に連絡をしてきたのは電話でも解るくらい

聡明な美人の女が電話してきた。

いや電話で話しただけで美人と言うのはおかしいと

思うだろうが私には解るのだ。

何を言っているかと思うだろうが私は昔から少し

特殊な力を持っていた。

この力が無ければ中卒で腕力だけが自慢でただの鳶であった

この私が42歳でこの町の裏の顔とまで呼ばれる事にはならなかった。

いやなる事が不可能だった。

今では府会議員のドンとまで呼ばれるジジイが私に頼みごとを

持ってくるくらいだ。

私がこの力に初めて気づいたのは21歳の時だった。

鳶の仕事をさぼり親方から呼び出され小言どころか

2,3発拳を貰い地面に這いつくばっていた時・・・

『お前には期待しているんだから

しっかりしろ!』

と声が聞えた。

その時は親方が言ったものだと思い

「すみませんでした・・・

ありがとうございます」

と口から出ている血を袖で拭きながら

立ち上がりそう言うと親方は

「何だ?橋元

お前は殴られたのがそんなに

嬉しいのか?」

と笑いながら肩を貸してくれて

その後ラーメンを食べに連れて行って

くれた。

この時は親方は何も言っていなかったみたいなのだ。

この日を境に私には【声】が聞えるようになった。

最初は雑音ばかり聞こえうるさかったが慣れることに

より聞きたい相手の声だけを聞けるようにコントロール

することができるようになってきた。

そして気づいた事は私に聞こえる声とはその人間の

願望、欲望、欲求の類の望みなのである。

それが解った時私はただうるさいだけだったこの力を

与えてくれた神に感謝した。

そしてどうやら力は進化しているようだった。

聞こえる声の願望はその人間が心底欲しい物

物欲、性欲、出世欲など様々だが本人すら気づいていない

その人間の奥底に眠る欲望もある。

そして力は進化しこういった部屋の中くらいの

距離に居る場合はその時その人間が考えている事

まで解るようになってきた。

そして最近では電話などで会話している相手の容姿

や内心考えている事まで解る。

これは文字通り解るで聞こえるのではなく

私に響く形で解るのだ。

私はこの力が進化していきこれらの事ができるように

なった時に鳶を辞めてもっと大きな事をしようという

野望に目覚めた。

親方は本当に良い人であった。

私が良い人と判断する良い人は本当に

良い人である。

考えている事が解るのだから当然だろう。

しかし良い人は世の中を上手く渡っていけないだろう。

それはこの力を得て特にそう思うようになった。

所詮この世の中には欲望のない人間など居ない。

少なくともこの私が見て来た人間の中には居なかった。

そしてそれを我慢する人間が世に言う良い人と言われる人である。

しかし良い目に合うのはその欲望の声を張り上げ主張する人間なのだ。

私は親方のようにはなりたくなかった。

しかし声を張り上げ品性を落としてまで良い目をしたくない。

それならば私に良い目を見させてくれる相手には

相手の欲望を満たしてあげれば良いだけの事。

私にはそれが解るのだから。

私は鳶をしながら宅建の免許を取り25歳で不動産屋として

独立した。

この力のおかげで商売に困る事はなく順調に会社は

成長した。

しかしこの力の素晴らしさは富を得るだけでは

無かった。

これだけの今の地位と富があればたいていの女は抱ける。

女を抱くときにこの力のおかげで相手には極上の快楽を与えれる

ようになったのだ。

しかしそれでも地位と富だけでは抱けない人種も居る。

金で転ぶ女だけではないというのもあるが相手が既婚者

の場合だ。

そして旦那に操を立てている人妻。

私の女性への興味は時が経つに連れて移り変わり今はもう金を

手に入れるよりも地位を向上させるよりもそれらだけでは

手に入らない、人妻の本性を暴きそれを映像に収める

事だけにしか興味が無くなっていた。

自分が直接抱くことも楽しいが、雄力が圧倒的に秀でた

男に抱かせたりするのも楽しいものだ。

橋元は吸っていたタバコを灰皿で消し

新しいタバコに火を付け2本目を吸いながら

さらに物思いにふける。

しかし人妻なら誰でも良いと言うわけでは無い。

ある程度の容姿が必要という事は言うまでもないが

そこに金や権力に屈しない強靭な精神力も合わせ

持つ女が理想である。

中々そういう女は居ないのである程度ハードルを

下げても充分楽しめてはいるが。

しかしこの力があるから全ての事が上手く行くとは限らない。

人の願望欲望そして決断と言うものは日が経てば変わる

事もある。

この間私の裏の楽しみの相棒と言うべき水島さんが失敗

したあの大原という青年。

彼は私とBARで話した時点では完全に私の指示通りに

動く気になっていた。

彼は心の中でも

「岩堀主任とSEXできるなら仕方ない」

と言っていた。

まあ金は本当にいらないタイプだったみたいだが

あの男は性欲で釣れた口だったんだが・・・

おそらくは直前で心の底にある気持ち自体が変わった

んだろう。

あれが良い例だ。

ふぅ~

タバコの煙を大きく吹き出し短くなったタバコを

灰皿で消すと時間は17時18分・・・・

電話で話した小田切の息子の妻というあの女・・・・

あれは良い女だ・・・・

久々に私が直接仕事したくなるほどにね・・・

直接会って【声を聞いて】みないとまだ判断が

付かない部分もあるがあの女・・・

旦那に操を立てているがもしかしたら旦那以上に

操を立てている?

感じた感覚では操を立てると言うよりは忠誠を

誓っているという感覚かな?

いや尊敬?憧れ?

そういう男がいるはずだ。

それに加え電話越しに【視えた】あの容姿・・・

見た目から優等生と解る気品と知性も併せ持ち

金にも困っていないだろう・・・

身体も細身に見えるが中はそこそこ熟れだして

いるだろう・・・

私の目もそこまで視えるようになれば便利なのだが

力の進化とは本人の望み通りいくものではないらしい。

しかし小田切の息子の妻・・・

学歴などは私とは天と地ほどの差があるのだろう・・・

面白いゲームが楽しめそうだ・・・

橋元が腕に嵌めているスイス製の高級腕時計を見ると

針は17時20分を指していて橋元の読み通り社長室の

部屋がノックされた。

《第4章 寝取る者に寝取られる者 第8話 千里眼 橋元浩二 続く》







第4章 寝取る者に寝取られる者 第9話 リーディング 橋元浩二

私が思った通りの約束の時間10分前に

部屋のドアがノックされた。

コンコン。。。

一昨日電話で視た通りの几帳面で生真面目な

性格なのだろう。

ここ最近の主流では約束の時間丁度に

訪問と言うのが良しとされる中一昔前の

約束の10分前には訪問と言う古い教えを

大事にしているのであろうこの小田切の息子の

妻に私は既に好感を抱いていた。

いやそれを言うならば昨日電話で視た時に

既に好感を抱いていたのだろう。

そうでなければただの所有マンションの1つのを

義弟の健太に移す事だけの為に私自ら会う事など

しないであろう。

「どうぞお入りください」

私は極力ボリュームを控えたそれでいて

明るめの声で入室を促した。

一昨日電話で視た時にこの小田切の

息子の妻である女先生は

私の素の声がどうも大きすぎて不愉快と

感じると心の中で呟いていたのを感じた。

解っている以上初対面の女性に不快感を

与えるなど何の得にもならないので自分の

裁量で出来る事くらいはしてやるようにして

いるのは商売を始めた頃からの習慣で1度

身に付いた習慣というものは中々抜けるもの

でもなく

「失礼致します

初めまして。

橋元社長様でいらっしゃいますね。

わたくし小田切登記事務所の

小田切響子と申します。

この度は所有権移転登記の件の

ご依頼ありがとうございます。」

ドアが開くと室内に透明感漂う

それでいてその透明感の中に

微量の爽やかではあるが

人を魅了するような香りを漂わせ

ながら彼女はドアを閉めバッグを

両手で持ち足を揃え模範的な姿勢で

直立し私にお辞儀した。

古風・・・

知的・・・

大和撫子とも言えるその

立ち振る舞いの奥底に

眠る人妻である彼女の

まだ解放されていないであろう

淫らな【女】の部分。

私は神経を研ぎ澄ませ久々に

私をここまで押し上げてくれた

【力】を使う。

私は彼女。小田切響子を視ながら

向かい合うソファの下座の横まで

歩を進め彼女に上座を手の平で

指し

「わざわざ

ありがとうございます~

小田切先生。

すみませんな~

お忙しいでしょうに」

と私が座るまで座る気は無さそうなので

先にソファに腰を下ろした。

クリーム色のスーツに薄いピンクの

ブラウスに同じクリーム色の膝が少し出るほどの

丈のタイトスカートという服装でソファの脇に

姿勢正しく立ち尽くしていた小田切響子が

私が腰を下ろすのを確認して

「失礼致します。」

と先にソファにバッグを置き

その後に腰を下ろす。

深く腰掛けずにスーツの

ポケットからハンカチを出し

ハンカチを4分の1に降り

タイトスカートの股間の

ゾーンに置く姿が奥ゆかしく

感じる。

保険の勧誘に来るお姉ちゃんや

OA機器の販売に来るお姉ちゃんになら

それくらいサービスしてや~

ハンカチどけいっ!

と笑いながらがなる所だが

この小田切響子という人妻司法書士は

私の普段の性格をかきけすような

彼女が居るその空間自体に品性を

漂わせるような空気を持っている。

私とは全く正反対の育ちをしてきたのだろうな。

そう思わされる。

「改めまして宜しくお願い致します。

小田切響子と申します。」

彼女がバッグの名刺入れから自分の

名刺を取り出しソファとソファの間に

あるガラスのテーブルに差し出す。

名刺を差し出した彼女の左手の

薬指にはプラチナ製の結婚指輪が

光っていて私の性癖に火を付ける。

私は彼女が入室して来た時から数分では

あるがずっと視ていた・・・

この女・・・

おかしい・・・・

私は動揺しながら内ポケットから

名刺を取り出し彼女の名刺交換に

応えるために自分の名刺を差し出した。

「これはこれは・・・

小田切響子先生ですなっ

改めまして橋元です。

今回は宜しく頼みます。」

一昨日電話では視えた彼女の内面や思考が

一切感じ取れない・・・

私が安定してこの力を使えるように

なってからこのような事は初めてである。

「それでは今回は

所有権の移転という事でございますが・・・」

次々と話を進めて行く小田切響子に

聞かれた事に応えつつ、自分の所有する

オルガノというマンションの住所を伝え

これを売買では無く譲渡として木島健太

という者の所有にしたい旨を伝えつつ

業務の話はうわの空で小田切響子を

視続けた。

普段ならこの距離であるならば彼女の

眠る願望、欲望どころか今考えている

事すら聞こえて来る。

しかしどういうわけかこの小田切響子

からは何も聞こえない。

欲望や願望が無いというのか?

そんな人間はこの世にいないというのが

私の持論だった。

おかしい・・・

明らかにおかしい・・・

私は話しの途中であるが

「あっ

小田切先生~

一生懸命話してくれてるところ

すみませんな~

ちょっとトイレに

行って来ても宜しいかな?

コーヒー飲みすぎたかな~

小便近いですわ~

ははははっ」

と言い席を立った。

「はい。

どうぞ。

それでは続きは橋元社長が

お戻りになられてから致しますので。」

と行儀よく美しい形の膝に両手を

揃えたまま立ち上がりトイレに行く私を

見送ってくれた。

おかしい・・・

何だあの女っ・・・

私の力が無くなったとでもいうのか!

それともあの女だけが視えないのか?

一昨日の電話では彼女の容姿まで視えた

のだぞっ!

声も聞けた・・・・・

彼女の貞操観念の程も伺えたっ!

誰かまでは解らんが旦那以上に

尊敬し忠誠を誓い憧れている

男も居るはずなんだっ!

その男と肉体関係があるのかどうかや

あの清楚な立ち振る舞いをする人妻が

旦那にどれくらい抱かれているのか

どんな体位が好きなのか?

SEXに不満を抱えているのか?

本当はどのように抱かれたいのか

などあの女自身も気づいていない

所まで今日は視てやろうかと思っていたのにっ!

おのれ~小田切響子!

お前はどれだけガードが堅いんだっ!

うん?ガードが堅い・・・

そういう問題なのか?

今までこういった事は1度も無かった私は

2階の経理課に行き他愛も無い話をしに

来ていた。

経理課に勤務して4年目の斉藤静香32歳の

既婚女性だ。

派遣社員で来て貰っていた後に直接雇用

することになったウチの4人居る経理課の

1人である。

子供も居るし稼がなくてはいけないという

彼女は直接雇用するという話に大喜びで

実に今もよくやってくれている。

直接雇用後は宅建の勉強もし

経理には必要ないのに宅建も取得し

簿記は元々2級まで持っていたという

努力家でもある。

「お疲れさま~斉藤さんっ

今日も忙しいかね?」

「あっ社長っ!

お疲れさまです。」

(あれ?社長・・・

確か17時30分から

来客で・・・

私ももうすぐ18時だし

帰ろうと思っていたから

帰る準備してたよ~

まさか社長が来るなんて~)

「ああ・・・

ちょっとこの帳簿を取りにね。

わざわざもう仕事時間も終わりの

斉藤さんに持ってきてもらう

わけにも行かないからね~

帰る準備もしなきゃいかんだろう~

ははははっそれじゃお疲れさま~」

「あっそんなっ

おっしゃっていただいたら

お持ちしますのに~

お疲れ様です~」

(あ~もうっ

帰る準備してたの

バレてるし~

社長って本当に

いつもドキッとする

事言うのよね~こわい~)

私は急ぎエレベーターで

6階の社長室に向かった。

聞こえるじゃないかっ!

小田切響子にしたように

神経を集中しなくても

通常の力でも完全にうちの

社員の声なら聞こえるのだ。

彼女は何者なんだ?

彼女だけが特別か?

私はこの力を今まで誰にも

話した事が無い。

どうしてこのような力が備わったか

何が原因かも解らないのでこのように

使えなくなった時にどう対処すれば良い

かなど解るはずもなかった。

それが私に関係ないただ会話する程度の

人間のみが視えなく聞こえないのであれば

さして問題もないが久々に現れた自分自身で

抱きたいと思うような女相手にこの力が使えないのは

無性に腹がたった。

誰に?

小田切響子にか?

いや彼女にではない。

普段なら理不尽な腹の立て方も

平気でする私だが彼女にはそんな

気持ちすら湧かせない程、澄んだ

空気を放出している。

だからこそあの小田切響子の奥底に

ある・・・

いやあのような女でも必ずあるはずの

淫らな部分を徐々に引き出してやるのを

楽しみにしていたのにっ!

そうだ腹が立っているのは自分自身になのだ。

まるで狙っていた女をホテルにまで連れて行くことに

成功したのに大事な所で勃起せずに自分自身に

腹を立てているかのような気分で私は自分の部屋に

戻った。

まあ良い・・・

彼女には仕事は頼んだんだ。

今後会う機会も幾度となくあるだろう。

彼女が視れなくても抱けないわけではないし

仕事もこれ1件ではない。

何なら登記関係は全て彼女に任せても

良いのだ。

私は必ず彼女が視れるように聞こえるように

なるまで諦めんよ。

部屋に戻り笑顔で

「すみませんな~

小田切先生っ

あっさっき秘書が持って

来たお茶もう冷めてますかな?

と思ってトイレの横の自動販売機で

コーヒーこうて来ましてな~

小田切先生のような上品な先生は

缶コーヒーなんて飲みませんか?」

彼女はまた立ち上がりトイレから帰った

いや、力が使えるかどうかを確認に

行き帰った私を迎えてくれながら

「いえ。

そんな事ありませんですよ。

それにわたくしも橋元社長は

もっと怖い方かと思っておりました

からそのようにご自身でコーヒーを

買われてくる姿をお見受けして

親しみを感じます。

ありがとうございます。

頂きます。」

と立ったまま手をヘソの辺りで揃えお辞儀

する彼女を見て私は彼女を何とかものにしたい。

自分が抱けなくとも最悪、

私の裏の仕事の部下たちの誰かに

抱かせその姿を見てみたいそう思う気持ちが

より一層高まった。

お互いソファに座り私が買って来た缶コーヒー

を飲みながらまた小田切響子が仕事の受注に

必要な話の続きをしていたが私はまた話し半分で

彼女を視続けた。

やはり視えない・・・

そして聞こえなかった。

経理の斉藤静香に関しては聞こえた。

軽めにしかリーディングしていないので

表面上の意識しか聞いていないがその

気になれば彼女相手ならどんな体位が好きか

最近いつSEXしたか?

逝ったか?逝かなかったか?

浮気経験はあるのか?

それ以外にも私が知りたい事まで

あの距離で居れば

読み取る事ができるだろう。

私の調子が悪いわけではないのだ。

小田切響子が特殊なのだ。

そう考えながら彼女にリーディング・・

私はこの力を自分自身でリーディングと

呼んでいた。

誰に話す訳でもないが・・・

そのリーディングを試み続けたが最後まで

彼女の欲望を知る事はできず彼女の道程も

視る事ができなかった・・・

小田切響子の話を聞きながら肉眼で見える

清潔感漂うスーツに包まれた彼女の腕から胸

タイトスカートから伸びる美しいパンストに包まれた

脚などを見ていると

「・・・・・・・・・・

それでは橋元浩二様から

木島健太様への所有権の移転を

この手順で進めて参りますね。

先程も申し上げましたが念のために

もう1度申し上げますが今回の所有権の

移転につきましては、通常の不動産取得税が

木島健太様にかかります。

贈与税にはなりませんのでその点も顧問の

税理士の方に詳しく相談しておいてください。

それではわたくしからは本日は以上となります。

さっそく明日から手続きを進めさせて頂きますので

何かあれば携帯の方にご連絡頂ければ大抵は出ますので。

それでは本日はありがとうございました。

コーヒーご馳走様でした。

社長様実は私もコーヒーは缶の方が好きです。」

そう言いながら笑顔で立ち上がりドアの方へ歩を進める

小田切響子のしなやかな身体に品性溢れる立ち振る舞いに

最後に見せたまだ可愛いという形容詞も十分使える笑顔に

私は魅せられていた。

そしてこの力を持つようになり初めて視えない小田切響子に

一昨日電話で話した時以上に興味を持ちそれはもう執着と言う

レベルにまで達していた。

しかし私は魅せられたこの小田切響子に禍々しい欲望を

抱いているのを自分自身でリーディングしていた。


《第4章 寝取る者に寝取られる者 第9話 怒り 橋元浩二 終わり》






第4章 寝取る者に寝取られる者 第10話 ストレス 中村美香子

今日も主人を送り出し、今年から小学校へ

入学した光を集団登校の待ち合わせ場所に

まで連れて行くと母に学童のお迎えの時間を

毎日のように連絡し私は自転車で勤務先の

都市ガス系列の工事請負を生業とする会社の

佐川鋼管工事へ向かう。

自宅からは自転車で10分くらい・・・

光の集団登校の待ち合わせ場所の

パン屋前からでも12~3分もあれば着く。

派遣社員として事務全般に営業補助の

仕事を担当している私は、今の職場に

派遣社員として勤務して半年になる。

来月からは契約社員になれることが内定

しているが気分は梅雨の空模様。

私の気分がダークグレーな理由は

実の所その契約社員になる

面談があった時に担当する営業の人を

変えて欲しいと打診してみたがあえなく

撃沈した事に起因する。

私は今までコーヒーメーカーの営業補助や

服屋、夜のスナックにピザ屋と色々な仕事を

経験してきて社会経験はそれなりに積んで来た

つもりではあるが・・・・

稲垣真一・・・

彼のようなタイプの人間とは初めて出会った。

最初彼の営業補助を担当した時は主人の弘樹君と

同じ年の5歳下だし顔はかなりイケメンで通信会社のCMの

桃太郎役の桃ちゃんを演じている二代目イケメン俳優似で

主人と同じで扱いやすそうと思い内心ラッキーと思っていた。

しかし何の事はないこの稲垣君は超絶ナルシストで

プライドが高くそのうえ言う事がキツイ!

いえいえキツイってものでは無く私の前の派遣の

子もその前の派遣の子もそのまた前の派遣の子も

みんなこの稲垣君の口撃に耐えかねて1か月も

持たない間に辞めてしまったらしく6か月続いている

私を同僚で既に契約社員の木下晴美や山木由紀子は

中村さんすごいっ!プリンスを手なずけれるのは

中村さんだけと称賛されている。

でも全然嬉しくない!

彼女らの担当する営業さんは優しいし飲み会の時でも

いつもありがとうなどのお礼の言葉と一緒に木下さんや

山木さんにお酒を逆に注いであげるような気配りを持っている

紳士なのに・・・

あの稲垣君は・・・・はぁっ・・・

あっプリンスって稲垣君を陰で呼ぶときは女子の中では

そう呼んでいるのだけどわがまま王子から派生してプリンスに

なったらしい。

そんな経緯があり人事担当の部長さんや派遣会社の営業の方から

中村さん以外稲垣さんの補助出来る人いないから是非お願いしますと

頼まれ仕方なくこのままの職場環境で引き受けることになったのだけど・・・

もう良い加減あのドS稲垣の口撃には私もうんざりで日に日にストレスは

溜まる一方で佐川鋼管工事に勤務するようになってからストレス太りで

体重が5㎏も増えちゃうという副産物までついてきて・・・

殆ど増えたお肉はお尻と太もも・・・

それまで入っていたパンツやスカートが全滅していき

余計な出費が増えるし良い事なしだった。

しかし稲垣君以外の人間関係が極めて良好と

いう事もありその一点を除けば自宅から近いと言う事も

あり非常に良い職場で長く勤務したいとも思っていた。

佐川鋼管工事の女性の内勤者は服装が自由という

利点があるのだけどこう体型の移り変わりが激しいと

さすがに困る。

季節も7月に入り結構薄着になると余計に・・・

今日は先週近場のモールで買った見た目が

ツーピースに見える膝上のワンピースで出社。

上が黒の無地の半そでのニットに見え下が

花柄のスカートに見える感じが気に入り仕事

用に買ってみて今日初めて着ているのだけど

少し丈が短かったかもと後悔中。

自分がただいま絶賛成長中という事を忘れていた。

自転車を駐輪所に停めて営業部の事務所があるのが2階

現場部門の事務所があるのが1階で3階は役員の方々の

部屋がある3階建ての自社ビルの私は2階に憂鬱な気持ちを

抱えながら出社する。

途中山木由紀子や木下晴美に出会い

「おはようっ」

「あっ木下ちゃん、山木さんおはよう~」

「中村ちゃん今日も元気ないね」

と笑いながら肩を抱きしめてくれるのが

私と同じ年の山木由紀子。

「中村さん今日の服可愛い~

あれ?

本当に朝からブルーな顔してどうしたの?」

と新しい服を褒めてくれたのが私より

3歳年下の木下晴美。

ウチの会社は結構みんなフランクな感じで

接するのが社風でいつも挨拶もこんな感しで

交わしている。

「うん。

今日ね・・・

プリンスが午後からスーパー銭湯の

大正温泉の契約を詰めるって昨日

燃えていたから・・・

最終見積もりを午前中に作るんだけど・・・

多分出社した瞬間王子の命令が下るかなと・・・

それでね・・・」

「あぁ~」「あぁ~」

山木由紀子と木下晴美がハーモニーの様に

同時に私の憂鬱な気持ちを察して落胆してくれた。

「完璧に仕上げてもどこかダメ出しする所

探して何か言ってきそうね」

とプリンスこと稲垣君を私より古くから

知っている山木由紀子が言う。

「もうここは中村さんの

色仕掛けで骨抜きにしちゃったらどう?

今日の中村さんの可愛い服装ならいけそう♪」

といつも呑気な事を言ってくるのが木下晴美。

「そんなことであの口撃止むなら楽だって~

はぁ~憂鬱・・・・」

3人で揃っておはようございます~

と2階営業部の事務所に出社して

其々が自分の席に着く。

役員である営業本部長のデスクが最奥にあり

後はそれぞれが4つの島に別れ営業2人に補助の

事務が1人と机を並べて座っている。

私の隣は当然トップセールスでこのフロアでは

本部長すらあまり何も言わないわがまま王子の

稲垣真一。

そんなプリンス稲垣君におはようございますと挨拶を

して彼の隣に座ると稲垣君は挨拶すら返してこずに

「中村さんっ今日の午後の見積もり11時までで!」

とだけ言い放ち彼は席を立ち去り何処かへ消えて行った。

言葉足らずでしょ!色々と・・・・

それが嫌で彼と意思疎通が取れず仕事を

何して良いか解らずに困り私以前の前任者たちは

辞めて行ったと聞いている。

私が何とかできているのは今まで接客経験も多かったため

稲垣君のような言葉足らずで自分の言いたい事だけを

伝えるタイプの人間が何を言いたいか察知する事を

鍛えられていたのといつも愚痴を聞いてくれる山木由紀子や

木下晴美、1階の工事部の田尾さんを始めみんなが精一杯

フォローしてくれた所が非常に大きかった。

毎回毎回慣れているとは言えイラッとする彼の言動に行動。

私はまた蓄積中のストレスのゲージが上がるのを感じた。

《第4章 寝取る者に寝取られる者 第10話 ストレス 中村美香子 終わり》

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筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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