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第4章 寝取る者に寝取られる者 第11話 ストレス2 中村美香子

11時までに大正温泉に出す見積書の

作成を佐川鋼管工事のわがまま王子

こと稲垣君に指示を受けた私。

もう少し言い方ってものがあるでしょう!

と稲垣君の隣に位置する自分のデスクで

脚を組みながら上に組んでいる方の右足を

ブランブランと振りながら貧乏ゆすりを

するようにイラつきを隠せずに居ると後ろから

「かなりご立腹ね、中村ちゃん」

と私とプリンスの先程のやり取りを見ていたのか

山木由紀子が気をつかい声を掛けに来る。

「あっ山木さん・・・見た?あの態度・・・・」

とお互い小声で話し

「バッチリ見ていたわよ」

と苦笑いの山木由紀子。

「はぁ~あさイチからやる気

ゼロモード突入~」

「あはははっ・・

ドンマイッ」

と山木由紀子が去って行った後

私はプリンス稲垣に言われた大正温泉の

見積書の作成に取り掛かった。

稲垣君の見積書の作成は2種類必要になる。

稲垣君に付く歩合も考えて作る必要があり

彼に5%の歩合を乗せた見積書に

3%の歩合を乗せた見積書。

5%で商談が押し切れない場合に

彼は事務所に連絡してきて3%の方を

少し時間を置いてからFAxさせるという手法

を取る為2種類作っておく。

私はイライラしながら息子の光が習っている

剣道の事や学校の事などを考えながら

この6か月の勤務により少し慣れてきた

作業を続ける。

何とか11時までには間に合いそうで

10時30分くらいには出来上がった。

そして昨日からの仕事で稲垣君の

来週の新規訪問リストの作成に入る。

しばらくしているとプリンスが私の隣の

彼の席に帰って来て一言・・・

「中村さんっできた?」

「はい。

こちらが3%の分で

こちらが5%の分です」

と私は2枚の見積書を

渡す。

数字に間違いはない。

作成内容も完璧。

「うん・・・

いつも言ってるけど俺に渡すときは

5%が上!

何度言ったら分かるんだよっ?

次から頼むよ!」

「(イライライライラッ)・・・・

はい。すみませんでした・・・・」

「じゃあ俺もうすぐしたら出るから

この営業報告書1枚は本部長に

1枚は常務の部屋に持って行っておいて!

それくらいはできるでしょ?」

「・・・・・・・・・・・・

はい。渡しておきます・・・」

と私が言う前に既に立ち去って行く王子。

あ~腹立つっ!腹立つっ!

もう~!何なの?あの態度!?

5歳も年下のくせに~!

しかも見積書同じ案件で2枚も作らせてるの

アンタだけなんだからっ!

どっちが上でどっちが下でもその場で入れ替えたら

結果は同じじゃないのよっ!

私はさらにストレスのゲージが上がるが

稲垣君に言われた営業報告書を同室の

最奥にある本部長の今西さんの所に持って行く。

「本部長。稲垣さんの営業報告書です。」

本部長はモニターを見ていた視線を私に

向け

「ああ。中村さん。

ありがとうね。

それといつも稲垣君の

世話もすまんね~」

と謝辞の部分までは通常のトーンで

その後の事はかなりトーンを落とし続けた。

「いえいえっ

稲垣さん私の主人と同じ年ですし

5歳も年下ですと少々の事は気に

なりませんので」

と笑顔で応えて

「そうか~

中村さんのような

しっかり者の経験豊富な

子が入って来てくれて

本当に助かっているよ~

彼(稲垣)は一応ウチのトップ

セールスだからと甘やかしすぎた

私も責任を感じていてね~

また何かあったら私に言ってくれれば

良いから」

と本部長も笑顔で応えてくれる。

私は
「はいありがとうございます。

常務の所にも行きますので失礼します」

とお辞儀をして立ち去った。

本部長本当に優しくて良い人

なんだけどな~温厚だし・・・・

でも本部長にプリンスの相談しても

何にも解決しないのは解っていた。

それに本部長ご自身が解っている通り

稲垣君を甘やかしあのようにしたのも

他ならぬ本部長自身なのだから。

そう考えれば苦言の1つも言いたい所だが

私は八方美人の性格の自分を恨めしく思う。

過去にスナック勤務や派遣社員としての

職歴があるせいか周りの人間と上手く付き合って

いくスキルは自然と身に付いた。

言ってどうなるものでもない事は言わない方が

身の為だ。

そういう風にこの社会に習ってきたのだ。

本部長に相談して何とかなるなら私の

前任者達が次から次へと辞める様な事にも

なって居なかったはずだし・・・

そう思いながら階段を上り4階へ行く。

一番奥から社長の部屋、専務の部屋

そして私が用がある常務の部屋がある。

私は常務の部屋のドアをノックする。

コンコン

「はいは~い。

どちらさんかな~?」

「営業部稲垣の補助の中村です。」

「中村ちゃ~んっ

待っていたよ~どうぞ~!」

いつもこんな感じで明るく

私や他の事務スタッフの時も

同じように

迎えてくれるのは錦常務。

凄く気さくで稲垣君とは正反対の性格なのだが

この人はわが社のセクハラ大王で錦常務に触られた

事が無い女子社員は居ないと言っていいくらいだが

誰もセクハラと訴える事もなく、本気で腹も立たないから

不思議と思う。

もう御年54歳になるらしいがその少年のように

輝かせた目と誰にでも分け隔てなく接する明るい

性格。

そして常務取締役であるのに全然偉そうにしない

器の大きさから本当に

【許される性格】

だと思う。

私はドアを開け

「失礼しますっ」

と部屋に入ると錦常務は嬉しそうに

商談用の向かい合い置いてあるソファの

所まで出て来て座る。

「中村ちゃんが来てくれるだけで

僕は今日出社してきた甲斐があると

いうものだよ~」

「ははっ

もうっ錦常務は

他の社員にもそうおっしゃってるんでしょ~」

私も笑顔で応えながらソファの対面には

座らずに常務の脇にしゃがみ営業報告書を

テーブルに置く。

「こちらが稲垣さんの営業報告書です。」

常務は営業報告書を見ずに

「ありがとう~中村ちゃんっ」

としゃがんでいる私のヒップに

手を伸ばす。

「だって仕方ないじゃない~

僕はどの女の子の社員の子が

部屋に来てくれても嬉しいんだもの~

今日もまた良いお尻だよ~

中村ちゃんっ」

初めての時は驚きもしたが

もう常務のセクハラにも慣れていて

本当に何故か嫌悪感は感じない。

それは他の女子社員も同じみたいで

何故かこんなことをするのに錦常務は

男女問わず人気があったりする。

「常務~もうっ

私のお尻は良いですから~

稲垣さんの営業報告書一応

お渡しいたしましたからね」

「そんな寂しい事言わないでよ~

お~中村ちゃん~またお尻大きくなったかな?

良いね~木下ちゃんのプリッとした感じの

お尻も良いけど中村ちゃんのはまた一段とこう

手に感じる重みがズッシリと・・・・

おっそれに今日の服装はまた中村ちゃんのキュート

さをより一層際立たせるね~

それはきっと僕の為に着てくれたんだね~」

「あ~ひどいです~確かに絶賛成長中ですがぁ

私のお尻批評は勘弁してくださいよ~

それに木下さんと比べられたら私のお尻が

可哀想です~

彼女スタイル良いですし

私はもう年ですしかなり崩れてきていますし~

あっこの服少し若作りし過ぎじゃないですか?

先週向かいのモールで買ったのですがぁ・・・

常務だけですよ~褒めて下さるのっ

だから常務の為に着てきました~」

とやっと私のヒップを撫でていた手が離れ

今は私の肩に常務の手がある。

「いやいや。木下ちゃんも中村ちゃんも

僕はみんなのお尻が好きなんだよ~

皆それぞれに良いからね~

若作りなんて十分若いじゃないか~

そんな事気にせずにまた僕のために

ドンドンセクシーな服で出社して良い

からねっ」

「ははっ

これくらいが限界ですよ~

でもありがとうございます。

それでは失礼致します。

ちゃんと報告書目を通しておいて

くださいね~」

とお辞儀をし笑顔で退室しようと

すると常務が

「え~もう行っちゃうの~

ゆっくり2人で楽しみたかったな~

中村ちゃんまた来てね~」

と本当に悲しそうな常務に私は

「それはまたの機会にお願いします~」

と言い退室する。

寂しそうに手を振っている常務。

たまに54歳のこの人が自分の

子供の様に思えてくることがあるが

私もまだお目にかかった事はないが

常務の営業力は本当に凄かったらしく

今でも稲垣君以上だろうとは陰での

先輩社員方の噂である。

丁度常務の部屋を出ると昼休憩を告げる

チャイムが鳴り私はいつもの3人で昼食を取る。

私達は佐川鋼管工事の丁度向かい側にある大型モールの

2階にあるフードコーナーで食事をしていた。

山木由紀子と木下晴美と私で今日も食事をするが

今日は2人には私の稲垣君に対するストレスの発散

のはけ口になってもらっていた。

そして今日も常務は絶好調であった事を話すが

これは私も不思議とストレスにもならないので

先程の稲垣君の話をするときよりも笑顔になり

まるで自分の子供の話をするような表情で話していた。

「今日の中村さんの服装なら常務喜んだでしょ~?」

と木下晴美がからかうように

「うん。

自分の為に着てきてくれたって

言ってたよ」

私も笑いながら応え

「私もこの間ミニ丈の

タイトで出社した時は

常務喜んでいたよ

しかもお尻スカートの中に

手を入れてパンストと

下着の上から

触られた

中村ちゃんはどうだった?」

とは山木由紀子。

「え~そうなの!?

私は今日はワンピースの上から

だったよ~

後半は撫で撫でではなく

むぎゅむぎゅだったけど」

と言い私も笑う。

「そのうち触られるって」

と山木由紀子も笑いながら。

「でも私たまに常務に

触られてると感じちゃう時

あるんだけど中村さんや

山木さんはそんな事ない~?

何かパンツの時とか際どい所に

手が来るし常務って絶体エッチ

上手だよ~きっと~」

と木下晴美がいつも通りだが

結構爆弾発言に過激な事まで言う。

「私はお尻じゃなく胸触られた時は

少し感じたかも・・・

確かに旦那の触り方より上手いしね・・・」

と山木由紀子まで普通に話している。

「え~そうなの?

2人共っ」

さすがに社歴の浅い私は

今の所本当にそういった

事が無く話しについていけずに。

「え~中村さんは無い~?」

「中村ちゃんは旦那に満たされているからよっ

木下ちゃん」

と木下晴美に山木由紀子が続く。

「無いよ~

ってそんな事ないって~山木さんっ

最近はめっきりだよ~うちも~」

「あはははっ冗談よっ中村ちゃん

あっでもそのうち直接アソコ触られるかもっ」

「え~!さすがにそれは

NGでしょ~!」

「うそうそっ」

といつもより少し

過激なレディーストークになったが

普段の食事も似たような感じで楽しんでいる。

今日2人に聞いた事を食事が終わり席に着き

午後の業務で先日稲垣君が契約して来たガス工事

の工事部へ出す依頼書の作成に取り掛かりながら

考えていたら常務は触り方が上手だからみんな怒らない

のかな?

でも私もそこまで感じるほどの事は無かったし不感症

なの?

それでもそこまで嫌な気持ちにはならないのよね~

不思議な人だなあ常務は・・・

と思いながら作業を進めて行った。

《第4章 寝取る者に寝取られる者 第11話 ストレス2 中村美香子 終わり》










第4章 寝取る者に寝取られる者 第12話 ストレス3 中村美香子

私は稲垣君の取ってきた工事依頼の

依頼書の作成を終え1階にある

工事部へ工事の依頼をかけに行く為に

階段を降りていた。

今所属する営業の殆どがこの工事依頼は

依頼書は営業補助が作成するが依頼は

自分でかけにいくのがウチの会社の通例

であるのだが・・・

何故工事依頼まで私が足を運んでいるかと言うと

今から私が会いに行く田尾さんと私の担当営業の

稲垣君は反りが合わないらしく稲垣君に唯一と言って

良いくらいはっきり彼の欠点を指摘するのも田尾さん

でそんな田尾さんに会いたくない稲垣君は工事依頼も

私に任せていた。

その田尾さんだが、今工事部の責任者の伊達部長が

身体を壊し長期入院中の為、工事部歴が長い田尾さん

が代わりに指揮を取り現場へ行かずに、工事依頼を受けたり

現場からの電話に指示出しをしたり対処していた。

田尾さんは稲垣君と反りが合わないだけあって私とは反りが合う。

山木由紀子や木下晴美以外では唯一私の愚痴を聞いてくれる人

でもあった。

見た目は大柄で熊のような容姿で見ようによっては怖い系の

職業の方にも見えない事はないが田尾さんの性格や人柄を知れば

その容姿も男らしいと形容できると思う。

そんな田尾さんに稲垣君の契約して来た工事の依頼をする

為に私は1階の工事部に足を踏み入れた。

今工事部は皆出払っていて田尾さん1人であった。

「失礼しま~すっ

あっ田尾さん~今お時間大丈夫ですか~?」

と私はいつも通り工事部に来た時は

ストレスも感じないので明るく声をかける。

「あっ中村さん~

中村さんが来たら

忙しくても忙しくなくなるよ~

俺はっ!

ははははっ」

「ははっ

ありがとうございます~

今日も1件お願いしたい

案件がありまして~

依頼書をと・・」

田尾さんは自分のデスクの横に

パイプ椅子を用意してくれて

私はそのパイプ椅子に

「ありがとうございます」

と腰を下ろす。

「あっ中村さん今日ミニじゃないですか~」

「ははっ

どうですか?

年甲斐も無く頑張ってみました」

と少し恥ずかしそうに私は

新しく買ったミニ丈のワンピースに

スポットが当たり嬉しくて

「いつも色っぽいけど

その服は反則ですよ~

めちゃくちゃ色っぽいですよ~

でも俺はもう少し短くても

歓迎しますよ~

ははははっ」

「え~

そんなに色っぽいですか~?

えっ無理無理この丈が限界ですよっ

それでなくても今私犯罪レベルで下半身

のお肉増殖中ですからっ」

「いやいやっ

そこが色っぽいんですって~

でもお肉増殖中って

中村さんストレス太りちゃいますか?

あの稲垣のクソガキにまた無理難題

押し付けられてんちゃいます?」

「ええ・・・・

実はぁ・・

って工事部門に

依頼かけるのも本当は

営業の仕事ですよね~?

クライアントと直接話して

いない私が来るのもおかしく

ありません?」

と田尾さんの前ではいつも

リラックスできる私はパイプ椅子に

深く腰かけ足を組みながら話す。

「それは本当にそうやよ~

でも俺は稲垣が来るより

中村さんが来てくれた方が

嬉しいけどな~」

「え~そういう問題じゃ

無いじゃないですか~」

と少しふくれ気味の表情を

見せるも私も実は稲垣君に

対する愚痴を聞いてくれたり

依頼書のミスを田尾さんが指摘

してくれこの場で修正し無かった

事にしてくれるのが非常に有り難かった。

もし私が作成した依頼書を稲垣君が

工事部へ持って行きそこで依頼書に

ミスがあったら後で何を言われるか

解ったものでもなくこうしてここに居るのは

私的には助かっているのだ。

「うんうん。

しかしあの稲垣のクソガキ今回も

また大きな工事取ってきたな~

あいつ性格はクソやけど営業は

やっぱり凄いな・・・・

うんうん・・・

あれ?

中村さんここ?」

と私が作成した依頼書に目を通しながら

田尾さんが止まった。

「えっ?何処かおかしい所ありました?」

と私が少し肩をすくめ舌を出しながら

おどけた表情で

「ほら?この内容だと・・・・

こっちでしょ?

マークする所間違ってる

訂正しておくわな」

「あ~!本当だっ!

いつもすみません~

例のごとく・・・・

彼には内緒でお願いします~」

と田尾さんが稲垣君に報告する事は

無いのだが一応念のために丁寧に

膝に手を揃え頭を下げる。

同じ頭を下げるにしても5歳も年下の

わがまま王子の稲垣君に頭を下げるのと

同じ5歳でも5歳年上の男らしい田尾さん

に頭を下げるのではストレスの溜まり方が

全く違う。

田尾さんには素直に謝れるしストレスも溜まらない。

「やった~これでまた中村さん

1発貸しなっ」

「あ~!はいぃぃぃ・・・

ではまた付けでお願いします~」

「もうこれでえ~と・・8発目やよ中村さん」

と大笑いする田尾さん。

これはいつも私が田尾さんに仕事のミス

を発見してもらいフォローして貰った時に

最初に田尾さんがエッチ1発貸しなっ

と言った事から始まり今日の工事依頼書の

作成ミスで8回分借りたことになった。

勿論お互い冗談で言い合っている。

「はぁぁぁぁ・・・・

そんなに田尾さんに助けて

頂いてるんだ私・・・

ダメだな~

今日はイライラしながら作ったから

余計ミスしてしまったんだなぁ・・・」

パイプ椅子でうなだれながら少し落ち込む私。

「気にしない気にしないっ!

まあ俺は中村さんとそのおかげで

8回もエッチできるんやからラッキー

やけどなっははははっ

あっ中村さん1回払いで分割は無しやでっ」

「え~っ1回払いって~

そんなの死んじゃいますよ~」

と田尾さんの冗談に乗るのは

お礼の意味も込めてで。

「大丈夫大丈夫っ

中村さんの色っぽい体あったら

俺瞬殺されるから1回がめちゃくちゃ

早いって」

「え~それはそれで

ざんねんかも~」

とこんな風にいつも笑いながら田尾さんに

愚痴などを聞いて貰いながら私のストレスは

プラスマイナスを繰り返す。

そして今日も何とか無事業務を終え帰宅し

母が学童に迎えに行ってくれて実家で夕飯まで

済ましてくれている息子の光を迎えに行き

主人の帰りを待つ。

遠方に勤務地が変わった主人を

起きて待っている事ができない

光は主人が帰宅するまでに寝てしまう。

そして帰宅した主人に今日も仕事の

事や同僚の事をマシンガンのように

話終えた後私はいつものように眠りに

つくために布団に入る。

お風呂から上がった主人がじゃれてくるが

そういう気にはなれずに上手くごまかすと

主人はそのまま背中を向けて寝てしまった。

私はもう1度お手洗いに行ってから寝ようと

思い身体を返し目覚ましのタイマーを

確認する為に寝所の頭の上に置いた

スマホを見てみると

LINEが1件入っていた。

誰だろう?と送り主を確認すると

【熊五郎】

あっ田尾さんから・・・

私はお手洗いにスマホを

持って行きお手洗いの中で

LINEを確認してみる。

【熊五郎:中村さんお疲れさま~

最近かなりストレス溜まってそうやね~(笑)

もし良かったら明日仕事終わってから食事でも

どう?会社の中じゃ愚痴れん内容もいっぱい

あるやろ?

良かったら聞くし~

あっこれは貸し1発には含まれんよ(笑)】

田尾さんからLINEが来たのは初めてで

LINE交換したのはかなり以前だったけど

主に会社の人でLINEをするのは山木由紀子と

木下晴美くらいだった。

仕方なしに稲垣君ともLINE交換はしていたが

こちらからする事など絶対ないし案の定稲垣君から

私にLINEで何かを言ってくることも無かった。

今の会社は飲み会などもそこそこあり稲垣君を含む

同部署のメンバーほぼ全員参加で個人的にも山木由紀子と

木下晴美の3人で飲みに行ったり食事に言ったりはしていた。

明日は金曜日かぁ・・・

弘樹君のシフトは確か金土が休みで光が学校終わったら

実家に顔出して泊まってくるってさっき言ってたよね。

だったら明日は大丈夫か。

田尾さんだったら何話しても黙っていてくれそうだし・・・

うん行きたいかもっ!

私はこの溜まりに溜まったストレスの大きなはけ口が

もう1つ見つかった喜びにすぐさま返信していた。

【美香子:田尾さん返信遅くなってしまい

すみません。お風呂に入っていて気づきませんでした。

お食事のお誘いありがとうございます。

運の良い事に明日は家族の心配もせずに

お付き合いさせて頂ける日でしたので是非

私の愚痴を聞いて下さい(笑)】

するとすぐに返信がきて

【熊五郎:おっ起きていて良かった~

しかし俺もラッキーでしたね~運良く

中村さんが行ける日に誘ったみたいで。

それでは今日は遅いから場所や時間は

また明日会社でLINEで連絡するわ~

PS:明日は念願の中村さんとの

デートだから今日よりミニで来てな~】

え~今解りましたと返信しようと思ったら

こんな追伸・・

と追伸を見ながら苦笑いの私。

う~ん・・

あるにはあるけど・・・・

サイズがね~入るかな~

タイトタイプのミニやもう少し短い

ワンピースなどもあるが実は去年の

物でサイズがキツイのが不安だった。

しかもこの年になりそこまでの露出も

恥ずかしかったが、薄地のレギンスで

ごまかすかな?

と思い

【解りました。

それではまた明日~

おやすみなさいませ~

PS:服装の件努力しますが

サイズがキツイ場合はお許し

下さい^^;】

と返信しお手洗いを出た。

布団に戻ると弘樹君の小さないびきが

聞こえて来て私も布団にもぐりこみ眠りについた。

《第4章 寝取る者に寝取られる者 第12話 ストレス3 中村美香子 終わり》



第4章 寝取る者に寝取られる者 第13話 三崎梓


私はやっと仕事に復帰できた。

復帰の際には希望していた本社

勤務となり通勤時間は少し長く

なったが1歳の娘も主人の公平

の御両親が

「公平があんな・・・

だから梓ちゃんには

迷惑かけるね~

杏理ちゃんの事は

私らに任せて予定通り

仕事に復帰してくれたら

良いからね。

せっかくあんなに大きな

良い会社に勤めているんだから」

主人の公平のお父さんがそう

言ってくれて私の産休明けの

仕事復帰を応援してくれた。

私が高校3年生の時に同じ

高校のハンドボール部の後輩

であった公平と付き合いそのまま

私が大学を卒業した22歳で結婚した。

公平は高校を卒業して大工に

なると言い見習いで勤めに出たが

3か月で仕事のキツサに根を上げて

辞めてからはたまにアルバイトには

行くものの殆どが3か月も持たず

仕事に行っていない時はパチンコ屋

に入り浸ると言う生活。

今から思えば何でこんな人と

結婚したのだろうと思う。

この公平の御両親が居なければ

私は離婚も考えていたと思う。

本社に勤務するよになってから

私の公私ともに何かとお世話になって

いる吉澤美智子さんからは

「梓ちゃん

真剣な話し離婚

考えたら?

今の梓ちゃんの

離婚しない理由は

旦那の御両親が

良い人でご両親に

情が移っちゃっている

からだけじゃないの?

梓ちゃんなら可愛いし

まだ若いから子供が

居てももっと良い人

すぐに見つかるわよっ!

それこそキチンと仕事が

出来る人がね」

吉澤さんの言う通りだった。

確かに私は公平の御両親を

自分の親の様に慕い頼って

いた。

ろくに働かない公平の事を

申し訳なく思いお義父さん

もお義母さんも必要以上に

私の力になってくれた。

それがあり正直離婚とまでは

踏み切れなかった。

そんな公平がついには御両親の

生活費にまで手を付けだし

働かずにパチンコに行き出している

のを私は仕事に集中できない程

重く悩んでいた。

公平名義のカードローンも

私名義のカードローンももう

限度枠が一杯で1円も出ない。

私の給料の半分は月の返済に

消えていく中、公平の御両親が

私達の生活費の足らない分を

助けてくれていたのだ。

そこに手を付けられては

もう生活すらできなくなっていく。

私も御両親も何度も公平を

説得したが公平はキレると

すぐに暴れるし杏理が出来てからは

杏理に被害が及ぶのを私も

御両親も恐れ公平にあまり

意見できなくなっていた。

吉澤先輩は

「絶体離婚だってっ!

そんなのっ!

梓ちゃんそんなの

何の為に働いているか

わかんないしそんな旦那と

は子どもを引き離さなきゃ

ダメだよ~」

と本気で心配してくれている。

「はい。

そうなのですが・・・

今は主人の御両親が

居ないと私ここに勤務

することもできませんし・・・

そうなれば忽ちカードローンの

返済が滞り・・・

それこそ今より悲惨な状態に

なっちゃいますので・・・」

「あぁ・・・

そっかぁ・・・

杏理ちゃん見てくれてるのが

旦那の御両親だものね~

それは困ったよね~

私もちょっと色々

対策考えてみるよ・・」

「あっいえ・・・

すみません・・・吉澤さん

いつも心配ばかりかけて・・・・」

受付窓口に座りながらそんな話を

小声で吉澤さんに聞いてもらっていると

賃貸部門の主任代理の水島さんが

玄関口から帰社された。

「お疲れさまです。

水島主任代理」

私と吉澤さんが声を合わせて

水島さんに挨拶をする。

「お疲れ様~

吉澤さん、三崎さん

あれ?

どうかしたのかな?

2人共今日は浮かない顔

していますね~?

うちの受付は2人共美人って

評判なんだから~

何か悩み事があったら聞きますからね~」

「あっすみません。

浮かない顔しちゃっていましたか?

私」

水島さんに心情を見抜かれ私は反省する。

「あっそう言えば水島主任代理って

凄く顔が広く人脈が豊富ってお聞き

しているのですが・・・」

と吉澤さんが水島主任代理を

引き留めて聞く。

もしかして私の事で・・・

私は本社に来てまだ半年ほどで

他部署の人はやっと顔と名前が

一致しだしたくらいなのでどの人が

どのような人かというのは吉澤さん

から聞くくらいでしか知らなかった。

「うんうん。

それはね~私ももうこの

業界も町も長いからね~

住宅、不動産、金融は特に

人脈ができてはくるよ~

ただ年いっているだけだけ

どね。はははっ」

「金融も・・・

水島主任代理ご自身も

その・・・

金融に詳しかったりします?

それと金融系でお力に

なってくれそうな方

に人脈があったりは・・・?」

吉澤さんが小声で水島主任代理の

スーツの袖を掴み耳元で呟いている。

私はおそらく私の事で吉澤さんが

この町で人脈が豊富という

賃貸部門の主任代理の水島さんに

力になってくれそうな人か聞いて

くれているんだと思い本当に良い

先輩が居る部署に配属になって

良かったと思った。

「一般レベルで言えば金融の知識も

あるがね~

ただそっち系はやっぱり

プロじゃないとね~

そういう人を紹介する事なら

できるけどね~」

「本当ですかっ!

もし良かったらお時間ある時に

相談に乗ってもらえませんか?」

「ああ。

良いけど・・・

でも吉澤さん何か困っているのかい?

とてもそんな風に見えないけどね・・・・」

「あっ私じゃなく・・・

その知り合いが少し困っていまして・・

それで水島主任代理なら色々な方面に

顔が効くという噂を聞いていたもの

ですから・・・

突然すみませんでしたっ」

吉澤さんが水島さんを頼りにしている

ような口ぶりで水島さんに身体を近づけ

話す。

上手いな~

私にはこういう器用さは無いと思い

本当に尊敬した。

自分の事をお願いしてくれているにも

関わらず私は会話に入っていくタイミングも

スキルも無くただ2人のやりとりを見ている

しか出来なかった。

水島さんは吉澤さんにスーツの袖を

チョコンと掴まれ身体を近づけられて

居る事にかそれとも頼られている事に

かはたまたその両方にか凄く嬉しそうに

細い目が少し見開き大きくなり

嬉しそうな表情で

「そうか~

他ならぬ吉澤さんの頼みじゃね~

私も結構忙しいが少しくらいなら

時間取れるから・・・

でもそっち系の話だと・・・

あまり人に聞かれたくないでしょ~?

今日終わってから時間があるなら

少し人に聞かれない所で話しを

聞くけどね~

それで吉澤さんの話を聞いて

から私が乗れる相談なら私が解決に

導くし・・・・

私の人脈から誰か力になって

くれそうな人が居たらチョイスして

その場で連絡取ってあげるよ。

あっ君には伝えて居なかったね。

これ私のLINEのIDだから

私が決めたらあれだから、吉澤さんが

場所と時間を決めて連絡くれれば良いから」

そう言って水島さんは笑顔でエレベーターに向かい

歩いて行った。

吉澤さんはお辞儀をしながら

「ありがとうございます。

お疲れ様ですっ」

とお客様に見せる様な姿勢で

していたのを見て私も同じように

水島さんにお辞儀していた。

水島さんが見えなくなってから

吉澤さんは

「梓ちゃん今夜

お義父さんに連絡して

帰宅が少し遅くなるって

言っておいて。

私も付いて行くから

1度水島さんに話聞いて

もらおっ

あの人本当に人脈は凄いし

おだてたら結構力になって

くれるから」

と受付の椅子に座りながら

私に笑顔で言う吉澤さん

「はい。

帰宅が遅くなるのは

大丈夫です。

ありがとうございます。

何か私の為に・・・

あの水島さんって人

凄い方だったのですね・・・」

「良いって良いって

う~ん・・・

そうね~こういう系の

話はあの人かなと・・・

そう思ってね。

もっと綺麗な子供の

教育とか進路の話なら

香澄さんとかに相談だけどねっ」

「適材適所ですね」

と私も笑いながら

もしかしたら今の

この状態を私には

無い知恵で解決できる

様な事があるのかも

と思う少し気持ち

が晴れてきていた。

「でも本当なら

私が1人で行くべきなのに

吉澤さんにまでお時間取らせて

頂いてすみません・・・」

「それこそ本当に

良いのよっ

私ね実は今日少し飲みたかったし~

財布もピンチなんだ~

でも水島さんのような

方ならねっ

こちらの相談だとしても

後輩や女性には払わせないのよ

あの人・・・

だ・か・ら・・・・・

梓ちゃんの悩みも解決するかもだし~

私もお酒にありつけるっと

一石二蝶でしょ?

それに良い人そうに見えても

一応水島さんも男だからね

こんなに可愛い~梓ちゃんを

1人で行かせれないって~」

「ははっ

すみません・・・

何か・・」

きっと気を使って言ってくれて

いるんだと思ったけど私はこの

吉澤さんの処世術を身に着けたい。

そうすれば今のような状況には

なっていなかったんではないだろうか?

と心底思った。

《第4章 寝取る者に寝取られる者 第13話 三崎梓 終わり》




天海ゆり 上野ひとみ


第4章 寝取る者に寝取られる者 第14話 新たな獲物 水島喜八

念願であった岩堀香澄を

私の名刀で沈めてから2日

が経った。

最後はこれもまた念願であった

あの岩堀の眼鏡にぶっかけてやった

のだ。

これほど爽快な事があろうか・・・

フフフ・・・

思いだしただけでもまた私の

名刀が肉を求めるようにそそり

勃ってくる・・・

あれから2日経つが大原は出社して

来ない。

岩堀はかなり心配そうにしているが

知った事ではないし本当に私も何も

知らないのだ。

岩堀は私に何も言ってこない所を

みると居酒屋でのお灸が相当堪えた

のかそれとも私などとは話もしたく

ないのかいずれにしても鬱陶しく

ないのは良い事である。

しかしあれから2日しか経たないのに

またこの同じ場所、同じ部屋に来ることに

なるとは・・・

あの時私はこのテーブルにあの岩堀を

四つん這いに乗せてあの丸丸とした

白い肉を叩きながら名刀であの女の

女芯を貫いたのだ・・・

フフフ・・・

こんな事ばかり考えているとまた肉を

貫きたくなる。

今日は賃貸部門以外ではまだまだ社内では

人望のある私に受付の吉澤美智子が相談が

あると言ってきたのだ。

夕方に彼女から来たLINEに義経で

19時にお願いしますと伝えて来た。

私は18時45分くらいに着き

この部屋が空いていたのでこの部屋に

先に入り吉澤美智子にLINEで2番の

部屋に居る旨を伝えた。

吉澤美智子から水島さんに相談に乗って

欲しい子もいけるみたいなので連れて行って

良いですか?

との返信があったので

勿論OKと返してやったら

ありがとうございます。すぐに参りますとの事。

彼女が来るまでの時間、この場所に居るとあの日の

余韻に浸ってしまう。

しかし相談者が吉澤自身でないのが少々残念であった。

相談が金融関係のとの事であったので恐らくは

借金で首が回らなくなったか、そんな中でも融資を

受けれる所を探しているか・・・

そもそもそこまで具体的な話でもなくただ金に困っている

というパターンも考えられるか・・・

株や保険で良い所を紹介という事は無いだろう。

もし前者の方なら吉澤本人であれば面白い話にも

なったんだがなぁ・・

というのも

橋元社長の義理の弟の木島が数か月前から橋元社長の

指示を受け金貸しを自宅でやっている。

金貸しと言っても国に届け出を出して利息で儲ける

というような正当なものではない。

そもそも橋元社長は木島に金貸しをさせて儲けようと

考えている訳では無くオルガノの家賃を払えなくなった

女の相談を受け2~3か月分の家賃を立て替えてやる

代りに木島に木島の部屋で抱かれるという寸法だ。

それを木島が撮ったものを例のごとく配信していた。

橋元社長が木島を気にいって近くに置いている理由の

1つが木島の刀が私のそれと変わらない威力を持っている

事が大きい。

私も何度も映像で木島の女を抱くシーンは見たが私が柔なら

奴は剛とでもいうべきかとにかく女を壊す抱き方をする。

この私が言うのもなんだが酷い抱き方だ。

しかし橋元社長は自分が抱きたいような女でも木島に抱かせ

それを見るのが好きみたいで木島にとっては金を貰えて美女を

抱けるのだからこれほど有意義な事もないであろう。

木島が良い仕事をするものだから木島の金貸しからの

女を堕とすという手法が今では私達の盗撮映像配信の

多くを占めてきている。

最初はオルガノを始め橋元社長の持ち物件の家賃滞納者の

中で美人な人妻を私がピックアップし家賃請求の際に

お困りでしたら相談に乗ってくれる人が居ると木島を

紹介して連絡先だけ渡し行く行かないはその人の自由としていたが

今までほぼ100%木島を紹介した女は木島の所に行く。

その家賃未払い者のリストから美女をピックアップする事

から始まり

今では賃貸物件の住居者だけでなく純粋

に金に困っている人妻を見つけては木島に紹介していた。

だから吉澤ならルックスに身体も問題なく確か29歳か?

年の頃も熟れ頃で木島に抱かすのはもったいないが良い

被写体になれたものなのにと残念に思っていた。

吉澤の身体を想像し名刀が肉を求めるように疼いてきたら

丁度吉澤がやってきた。

「お疲れ様です~水島さんっ

申し訳ありません~わざわざお時間頂きまして~

しかも先に来て頂いているなんてっ」

吉澤は勿論だが平安住宅受付嬢の紺の

制服では無く七分袖の薄地の水色のカーディガンに

白のインナーにクリーム色の膝丈のフレアスカート

姿であった。

私服姿を見るのは初めてであるがこうして全身を

眺めると29歳の年齢よりは若く見える反面

その熟れ頃の肉体だけが成熟しているような

アンバランスさがまたそそられる。

「いやいや~同じ会社の仲間ではありませんか~

そんなにかしこまらずにさあさあっ

私などでお役に立てるかは解りませんが

入って入ってっ」

と中に入るように即すともう1人長身の吉澤の

陰に隠れていた小柄で華奢な女性。

何と相談相手はあのもう1人の平安住宅

受付嬢である三崎梓だった。

「あっこれは・・・

三崎さんじゃないですか~

お昼に吉澤さんが言っていた

・・・人は君だったのかい?」

と私は驚いた表情で三崎を

見ると三崎は少しおどおどしながら

座敷に上がって来る吉澤の後ろから

丁寧にお辞儀をしながら

「はい。

あの時は何も言わず申し訳

ございませんでした。

急な事で・・・

水島さんに吉澤さんが相談して

下さっている事も私の事だとは

思いながらも確信が持てませんでしたから

あの場では何も言えずに・・・

今日は本当にありがとうございます!

宜しくお願い致します。」

と肩にかかるかかからないくらいの

つややかな黒髪を揺らしながら何度も

お辞儀する三崎梓。

吉澤とは違い華奢で細身の彼女は

吉澤とは正反対な感じの清楚な白の

ブラウスに黒のキュロットパンツと

色合いは地味だが露出度は夏らしく

これはこれでそそるものがある。

しかも見た感じは確か25歳くらいと

記憶にある彼女だが大学生くらいにも

見える。

顔立ちも吉澤のような正統派美人でも

岩堀のようなインテリ美人でも

常盤広告の中島のような健康美人でも

無いが大人しい感じのウブな可愛らしさの残る

OLという感じだろうかしかし何処か

古風な薄幸の佳人というような幸の薄さも

醸し出している。

これなら・・・

何となく困っているのも頷けるなぁ・・・

身体から困っていますオーラが出ているよ~

しかし相談者があの三崎梓とは意外だが

ラッキーだ。

私はそう思いまずは彼女たちの信頼を

得なければならないので精一杯

【良い人水島喜八】

に成りきる。

「いえいえっ

まさか吉澤さんから紹介を

受ける相手が三崎さんとは

驚いたけど同じ平安住宅の

仲間なんだから~

そんなにかしこまらずに

さあさあっ中へ」

私が立ち上がり中へ

来るように手招きすると

失礼します

と再度ペコリとお辞儀

して三崎梓が個室の縁に腰かけ

靴を脱ぎ座敷に上がって来る。

私は靴を脱ぎ背を向ける三崎の

腰回りに目をやる。

小柄で細いね~小ぶりなように

見えるがあの尻も美味そうだね~

83か84てとこかい?

胸はブラウスの盛り上がりから

80のCて所かな?

と三崎梓の身体の品定めをしながら

彼女がこの後話してくれる話が

楽しみでしょうがなかった。

うん?三崎さん

どのような不幸を抱えているのだい?

この水島が聞いてあげよう。

そのお礼は君のその華奢でいて

付くところはそれなりに付いている

美味しそうな身体で良いからね。

いかんなぁ・・・

どうも岩堀を貫いたこの部屋に

居ると発想がどうしても

下に走ってしまう・・・

今から私は彼女の悩みを

真剣に聞き彼女とそして

この豊満ボディの美人吉澤の

気を引かなくてはならんのに。

しかし2日前にあの岩堀の

ムチムチボディを貫きさらに

その前日に常盤広告の中島の

豊満な肉を喰らったというのに

私の名刀は美味に慣れてきて

贅沢極まりなくなってきているぞ。

しかも食欲が旺盛過ぎて

少しは制御しなくてはなぁ。

フフフ・・・

特上ステーキを2枚も

連日たいらげたのさ・・・・

たまには寿司も食いたくなるよ喜八。

もう1人の私がそう私に呟くが

ここは寿司を食す為にも

2人の信頼をまずは得ることが

大事と善人水島を表に出し

「さあ・・・・

今日もお仕事お疲れ様でした。

吉澤さんも三崎さんも話の前に

まずは喉でも潤さないとね」

と私は注文をするタッチパネルを

2人に差し出す。

「勿論今日は心配しなくても

私が支払うからねっ

後輩社員が2人だから当然だがね」

と先輩社員らしい所を見せつつ

賃貸部門では下りカーブを

描きつつある人望を他部署での

回復を試みて

「きゃ~ありがとうございますっ!

水島さんっ」

と遠慮なさげにサクサク飲み物

のページを指でスワイプして

カクテルのページで止めるのが

吉澤で

三崎は

「えっそんな

私の事で来て頂いて

いますのに・・・

悪いですよ・・・・」

と正座を崩したような姿勢の

横に正座している三崎が申し訳

無さそうな表情を浮かべながら

「いいよいいよっ

どうせ私は独身だし

この年で独身だとね~

後輩に奢るくらいしか

お金の使い道なんて無いから

はははっ」

と器の大きさをアピールしつつ

良い人である事もアピールする。

「えっ水島さん独身でした~?」

と私が離婚した妻美千代と

まだ結婚生活をしていた頃の

事を知っている吉澤が離婚した事実を

知らないのか聞いて来る。

「あっ3年前に離婚してね~

だから今は独身なのさ」

「えっあっそうだったのですね~

何かすみません・・」

吉澤がカクテルを注文しながら

少し悪そうに謝る。

あの受付では凛としている

吉澤が受付嬢の服を脱ぐだけで

このような少し小悪魔的な謝り方

をすると君はベッドの上ではどの

ように変わるのだい?

と今すぐにでも確かめたくなる

程に吉澤は私のゾーンに入っている。

「・・・こんなに良い人そうなのに」

とボソリと呟いた三崎の

言葉を私は聞き逃していない。

しかし今はこの2人の肉を私を始め

橋元社長の裏一派でどう食するか

その為にどう持って行くかが大事で

私の離婚話などはどうでも良い話。

「いやいやっ

もう昔の話だしねっ

そのおかげで今はこうして

わが社の美人受付嬢を

2人も前にしてお酒を飲めるんだから

離婚も捨てたもんじゃないよ

はははっ

あっでもそんなに明るく

話せる内容じゃないんだよね?

三崎さん、お昼に吉澤さんから

聞いた内容だとやっぱり

お金の問題かな?」

極力明るく私の離婚の話は

スルーして少し真剣な表情で

三崎の話を聞いてみることにする。

三崎はタッチパネルでウーロン茶を

注文し終え

「はい。

その・・

私の主人なのですが・・・」

と話し出す三崎の表情は

もう今にも泣きそうで

さっきまでテンションの高かった

吉澤の表情も曇っていく。

しかしこの三崎梓が結婚していた

とは知らなかった。

岩堀や中島やこの吉澤の様に

これみよがしにプラチナ製の

結婚指輪も付けていないしな。

「その・・・・

仕事も殆どしなくて・・・

パチンコばかり毎日行っていまして・・

私や主人名義のカードがもう残高0で

今では私達の生活費を足してくれていた

主人の親のお金にまで手をつける始末

なのです・・・・

吉澤さんにも相談に乗って頂いて

いたのですが・・・

吉澤さんだけでなくこの事を知っている

友人なども皆、離婚を強く勧められますが

主人と親御さんが本当に良くしてくれて

いまして・・

まだ1歳の子供の面倒も主人の親御さんに

見て貰えなければ今の職場で仕事する事も

できないのです・・

仕事ができなければ忽ちカードローンの

返済も滞るし・・

もうどうして良いか解らなくて・・・

それで社会経験も知識も豊富な方誰かに

相談して貰えないかと思い吉澤さんが

水島さんにと・・・

すみませんっ!せっかくのお酒・・・

美味しくなくなっちゃいますよねっ」

重く暗い感じで話していた三崎だが

最後に無理やり作った笑顔がいじらしく

見え三崎の無理やり作った笑顔が

私の名刀にさらに火を付けた。

《第4章 寝取る者に寝取られる者 第14話 新たな獲物 水島喜八》










第4章 寝取る者に寝取られる者 第15話 好調な狡猾者 水島喜八

「そんな・・・

辛い時は無理して笑わなくても

良いんだよ~

三崎さん」

私はそう言いながら三崎の

無理に作った笑顔を見つめながら

視線が合うと反らすように俯いた

三崎の視線を追うように彼女の

胸元から更に下へ視線を送ると

黒のキュロットパンツから伸びる

太ももは隣に居る

吉澤や私が連夜で貫いた中島、

岩堀などと比べると肉の張りは

あれどボリュームはそこまで

無く細く見える。

全体的に華奢な彼女からすれば

良いバランスだなと思い

隣に座る吉澤に視線を送ると

「水島さんって

意外と言ったら

失礼ですが優しいのですね」

とこちらは明るい笑顔で

私に視線を送った。

「えっ?

そうかい?

そりゃ~

同じ企業に勤める

仲間だしね~

それに美人に不幸は

似合わないでしょ~?」

と相変わらず

【良い人水島】

を演じるが今日は

【良い人水島】

の調子も絶好調の

ようでここ最近

連夜で極上な柔肉

を頂いたせいか、

全てにおいて調子が

良く感じるのは自分でも

怖い程だ。

私のような人間は死ねば

地獄行きは確定だろう。

まだ私が既婚者であった

頃から居たホステス、OL

などの愛人たちも飽きて

別れれないような雌は

張に頼み始末してきたのだ。

ついこの間は珍しく張が

ミスをして躯が見つかり

最近府警の私服警官に

しつこくつきまとわれ

鬱陶しいが橋元社長の

コネクションがあれば

それも問題ないだろう。

そう言えば橋元社長はあの

私服警官の女2人にまで

興味を持たれていたが・・・

どうなる事やら・・・

しかし今の吉澤の私を見る

目は・・・

もしかしてこの女も

かなり欲求不満か?

確か旦那は薬剤師とか・・

上手くいっていないのだろうか?

それなら堅い人妻を

堕とすいつもの

【絡め手】

を使う必要も

なくストレートに

当たってみるのも手か?

探りを入れてみて行けそうなら

名刀の虜にしてやり

難しそうならまた

何か手を考えるか?

それより今はこの

幸の薄そうな三崎を

何とかしてやらんとな。

色々な意味で・・・

「いえ・・・

そんな美人なんかじゃ・・

私なんて吉澤さんや・・・

水島さんの部署の

岩堀主任や神宮寺さんに

比べたら全然ダメですよっ・・」

私がそんな事ないっ

と優しくフォローを

入れようと思ったその

瞬間、先に吉澤が

「梓ちゃん何言ってんのよ~

もし梓ちゃんが今離婚したら

求婚者が殺到するって~

それくらい可愛いんだからっ

自信持たなきゃっ

ね~水島さんっ」

少し酒が入っただけで

やけにテンションが高く

それに比例して受付嬢の

時のしっとりした落ち着いた

声とは真逆の明るく大きな

声で吉澤が三崎を励まし私に

振る

「そうそうっ

もしそんな事になったら

私立候補したいくらい

ですよ~

前の嫁はチャキチャキした

所があり上手く行きませんで

したから三崎さんのような

大和撫子のような奥さん貰えたら

幸せでしょうな~」

「えっえっ・・・

そんな・・・

私なんて・・・・

あっでもありがとうございますっ」

こんなノリでこんなテンションで話して

いる私と吉澤の会話の流れから本気で

照れて俯く三崎は本当にウブなのだなと

思いテーブルの下で私の名刀が肉をよこせ

肉をよこせと疼きに疼いている。

「え~水島さん

梓ちゃんみたいな子がタイプですか~?」

と吉澤が食いついてくる。

「えっ?あっ・・

まあね・・

私も今日初めてまともに

話したんだけど・・

まぁ・・

凄く良い子じゃないか~

しかし吉澤さんキツイな~

そこそんなに食いつかれたら

私も恥ずかしいじゃないかぁ~」

「解っていますよ~

梓ちゃんを元気付けてくれようと

思ったんですよねっ」

と吉澤が私に何故か良いように

解釈してくれて勝手に株が上がって

いってくれることに内心では驚きながらも

込み上げてくる燃える下心を抑えるのに

必死でいるとボソリと三崎が口を開く。

「ありがとうございます・・・

水島さん・・・

元気ですよっ私っ

今日こうしてお話しも聞いて

頂いていますし・・

あの・・

それで・・

私が無知で申し訳ないのですが

このような場合って・・

どのようにするのが1番

宜しいか・・・

アドバイス頂けないでしょうか・・・

宜しくお願い致します」

三崎が先程の無理に作った笑顔

ではなく何だかスッキリしたような

それとも開き直ったような本当の

明るい笑顔でそう言うと正座したまま

膝に手を揃え深々と頭を下げた。

「あっ・・・

そうだったよねっ

ごめんね。

話、脱線しちゃったよねっ」

「あっ私が変な事水島さんに

振ったからだよねっ

ごめん~梓ちゃんっ」

と吉澤も舌を出しながら

反省したような表情で、

これはかなりそそるものが

ある表情ではあるが私も

名刀を鞘に納めここは勿体ないが

このパターンであると三崎には

木島を紹介するのが

【我が社】

的にはベストであろうと考え

「あっそれでね・・・

そのさっき三崎さんが言っていた

ご主人と三崎さん自身のカード

もう限度額一杯って言ってたけど・・

具体的に何枚くらいカードがあるのか

それと合計したらどれくらいの

金額の借り入れがあるか・・・

ちょっと言いにくいと思うけど

教えてくれないかな?

それと今の月々の返済額がどれくらいか?

と言うのもね・・・

実は私のお世話になっている社長さんから

紹介して貰った方で・・・

私の紹介であれば無利息である程度の金額まで

なら融資してくれる人が居てね・・・

ただその人に紹介するにも金額が解らないままじゃ

どうしようも無いからね~」

三崎がえっ?

というような表情になり

その後パッと明るい表情になる。

「えっ無利息でですかっ!?

はい金額ですねっ

すぐに確認しますっ」

と三崎がバッグの中から

可愛い熊のマスコットキャラの

絵が表紙の手帳を出してくる。

「え~!

そんな人知り合いに

居たのですか~?

やっぱり水島さんって

凄い~」

と吉澤までが私を羨望の眼差しで

見て来るのは思わぬ副産物であり

「あっ・・

水島さんっ・・

これです・・・

主人のカードが6枚で・・

50万円が3枚・・

30万円が1枚に10万円が2枚・・・

合計200万円で・・・・

私の分が3枚で合計70万円です・・・

2人合わせて270万円で・・

月々の返済が16万円くらいづつ返していますが・・・

殆ど利息で元金が少しづつしか減らなくて・・・

元金が減ったと思ってもカードが返済で使えるように

なればまた主人がお金を出しちゃいますので・・・」

とさっきまで少し明るくなっていた三崎が

また曇り出す。

(270万かぁ・・・・

木島に300万貸すように

伝えておくか・・・

橋元社長から預かっている

運転資金もまだまだ余裕が

あるしな・・

三崎なら社長も喜ぶだろう。

一括返済させてあげれば後は

言いなりになるだろう・・

あの木島の鬼畜刀に貫かれる

この幸の薄そうな清楚な若妻

か・・・

良い絵が撮れそうだな・・・)

「金額初めて聞いたぁ・・

そんなに・・・

やっぱり離婚だって~!

梓ちゃんっ」

金額を聞きテンションが高くなって

いる吉澤が怒り出す。

「えっ・・・

あっ・・・でも・・・

はい・・・

そう思うのですがぁ・・・」

と吉澤に詰め寄られ困っている

三崎。

「う~ん・・・・

ちょっと待ってね~

270万円かぁ・・

月々16万円・・・

あのね~三崎さん・・・

まだわからないんだけど・・・

月々の金額の何か月分かは

借りれると思うよ・・・

ただね・・

全額はちょっと解らないんだ・・・

その人は個人で貸してくれる人で

私の紹介だと利息は取らないんだけど

正規に貸金業をしている人じゃ

ないんんだよ・・・

そうなるとこの270万円を

借りた場合に利息はつかないけど

返済は今まで通り16万円とは

いかないまでもある程度の金額になると

思うんだ。

それでも今までよりは楽になると思うけど・・・

私が心配なのはね・・・・

もし万が一話が上手くいって

この270万円の融資を受けたとして

も必ずご主人には見つからないように

現金を全て返済に当てれるかい?

それとね。

さっき吉澤さんが三崎さんに

離婚だってせっついていたけどね。

それはきっと今回上手く返済

できたとしてもまたカードが

使えるようになったとしたら

ご主人がまたカードを使い同じ事を

繰り返すのを心配してたんじゃないかな~?

今回私が力になれたとしてもまた

三崎さんがご主人の手により同じ目に

合うのなら・・・

やっぱり借金のことと同時に

ご主人のことも考えなきゃいけないと

思うんだよ。

ご主人に変わって貰えるか?

ご主人のカードも含め全て処分できるか?

本当に離婚してしまうのか・・・

それは三崎さん次第だけど・・

もしね。

良ければそちらの方も力になれればなるからね。

あっそれとごめんね。

長くなってしまって・・

どうする?もしその人紹介しても

良いのなら今から連絡して三崎さんの事

話すけど良いかな?」

と極上肉を2枚連夜に平らげたのが

原因かどうかは解らないが依然絶好調の

私は

【良い人水島】

ワールドを全開にし語った。

三崎より先に吉澤が

「水島さんありがとうございます・・・」

と目を潤ませていた。

三崎は正座したまま真剣な表情で

聞いていたが

「・・・・

やはり・・・

そうですよね・・・

私もホント言うとそこが心配です・・・

でも今のままでは・・・

平安住宅に勤務する事も

子供を育てる事すらできなく

なりつつありますので・・・

そんなに良い条件で融資して頂き

今の高い利息のカードローンを

清算できるのならそれに優先するものは

私にはございませんので・・

主人のカードも寝ている間に取って

私のカード共々ハサミで処分します。

お約束しますからどうか水島さん・・・

その・・・

お知り合いの方紹介してください・・

お願い致します・・・」

三崎は真剣な表情で最後は涙ぐみながら

正座したまま手を揃え私に頭を下げた。

横で見ていた吉澤も目を潤ませている。

【良い人水島】

は無言で三崎の視線を受け止め頷くと

電話を取り出し木島に連絡した。

伝えた内容は

融資を受けたい人が居る。

金額は270万円。

既婚者の女性。

途中で三崎の年齢をはっきり知らなかった私は

「三崎さん?今何歳?」

と聞き

「はい・・・25歳です」

との応えに。

年齢は25歳。

使用目的がカードローンの返済。

と伝えると木島は美人ですか?

と聞いて来た。

「ええ」

と応えると

木島は

じゃあ、いつものように

伝えておいて下さい。

日時はその子の好きな時で

良いですよ。

と電話を切った

私は切った電話にさらに

「はい。

ええ。是非前向きに

ご検討ください。

私の大切な同僚なので・・・」

と大袈裟に電話越しに電話を持ちながら

頭を下げる芝居まで打った。

電話を切り私は・・・・

「ふぅ~」

とため息をつき

何故か吉澤までもが正座して

三崎と共に私を見守っていて

電話を切った私に2人の視線が注がれる。

「うん・・・

とりあえず会ってくれるって・・・

金額が少し大きいから・・・

融資できるかどうかは会ってから

決めるそうだよ・・

あっでも私からもお願いしたから

多分大丈夫だよ。

それと三崎さん場所はここね・・・」

と私は木島が住むオルガノの住所を

手渡した。

「ありがとうございます!

本当にありがとうございます!」

とメモを受け取り何度も頭を下げる三崎。

「あっ三崎さんの都合の良い日に

来れば良いって言ってたからいつにする?

また私から連絡しておいてあげるから」

「はい・・・

それではできるだけ早い方が私も

良いので明日・・・

お休みして良いですか?吉澤さん・・・」

と三崎が吉澤の方を見ながら

無言で何度も頷く吉澤。

「先輩の許可が出ましたのででは明日で

お願いします」

と可愛らしい笑みを浮かべながら

三崎が私の方を見て

「それでは時間は13時てことで

伝えておくね」

「はい。

解りました」

と三崎が大きく頷くと

後は少し談笑し三崎は

通勤が少し離れた所から

来ているとの事でお開きに。

勿論店の支払いは私が済ませ

店を出ると私と吉澤に何度も

頭を下げて駅の方へ消えて行った。

《第4章 寝取る者に寝取られる者 第15話 好調な狡猾者 水島喜八》




人妻援護会


筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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