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第6章 温泉旅行 第25話 剛砲炸裂 初の誤発射 剛田隆俊

今俺の目の前で戸田菜穂似の

美人人妻が正座をしながら

俺の剛砲を咥えている。

フェラチオは初めてではないであろうが

あまり慣れている感じもしない。

そもそも俺の29cmある剛砲の

サイズ自体が規格外で口に

咥える行為がその小さな口では

難しいのであろうがそれを

差し引いたとしてもフェラチオ

テクニックはCといったところか?

しかし旦那との寝室で

しかも夫婦のダブルベッドの

上に正座をさせて咥えさせる

この優越感は何度味わっても

心地よいものである。

西崎由香。

俺の剛砲の虜になった93人目の

美人妻だ。

由香は挿入すらしていないのに

電気マッサージ機で潮を吹く時も

潮を吹いた後も俺の剛直を

握りしめ離さなかった。

素直に潮を吹いたご褒美に

俺はパンツを脱ぎ直接

剛砲を見せつけて

やったわけだが・・・

今はもう口に含み咥え込み

離さない状態である。

ジュポジュポジュポジュポッ・・・・

「んっ・・・・

はぁはぁはぁ・・・・

こんなに大きなの

した事ないから・・・

はぁはぁはぁ・・・

中々上手くできなくて

ごめんね・・・」

頑張ってくれていたのは

解る精一杯喉の奥まで

俺の剛砲を咥え込み

必死で舌先で剛砲の先端を

舐めながら両手で

剛砲の茎を掴み

しごいてくれていた。

「いえいえ・・・・

そんな西崎様に

口でして貰えるなんて・・・

それだけで光栄ですよ・・・

あの・・・

そろそろ・・・

この私の物で

西崎様の一番お疲れの

箇所をマッサージ

致しましょう。」

息が続かず俺の剛砲を

一旦口から離した由香に

これ以上フェラチオをさせる

必要も無い程

由香のムチムチした身体に

キャリアウーマンを醸し出す

知性溢れる美しい顔

その顔が徐々に徐々に

妖艶さを増していき

普段は見せない色情欲に

負けていく様。

そして夫婦の寝室でその妻を

寝取る過程。

今日西崎宅に訪れてからの

全ての事柄が俺の剛砲を何度も

破裂寸前まで追い込んでいたのだ。

さすがに由香のフェラチオでの

発射は無いがここまで

早く挿れたいと思うのも

久しぶりである。

「・・・・

嬉しいんだけど・・・

こんな大きなの入るの?

それに私久しぶりだから・・・」

由香が口から離した

俺の剛砲を右手で握り

左手で俺の玉袋を撫でながら

上目使いで俺を見上げている。

普段は生意気で上から目線で

俺を何かとこき使って

きた西崎由香であったが

ここまでくるともう可愛いものである。

後は剛砲をぶち込み最後は

その豊満な尻肉を掴み後ろから

背中にでもかけてやるか・・・

「大丈夫ですよ・・・

お子様が出てきた場所

ですし・・・

それに・・・」

少し言葉を止めた俺に

間髪入れずに由香が

剛砲を握ったまま

上目使いで

「それに?」

普段気の強い女や

口うるさい系の女の

この表情はどうして

こんなにそそるのであろうか。

36歳の中学1年生の子供が

居る人妻に剛砲を握られたまま

上目使いで見られている。

その興奮が由香の手の中で更に

剛砲に太さを増し

「それに・・・

西崎様のお疲れの箇所は

既にかなりビショビショですしね。」

俺は笑いながらそういうと

「いやだぁ~」

と恥ずかしそうに言う西崎由香を

そっと寝かすと由香の足の間に

膝立ちになる。

この状態になると結構枕や

座布団などで顔を隠そうとする

女が多いのだが由香はじっと

興味深そうに俺の方を

見ている。

余程さっきまでずっと

握りしめていた俺の剛砲が手から

離れた事が寂しいのか?

それとも余程俺の

剛砲が気に入ったのか?

おそらくはその両方であろうと

思い俺は今日初めて潮を吹いた

由香の股間の肉ひだを

指で広げるようにする。

濡れ具合は良好である。

「あっ・・・

だっ・・・

大丈夫かな?」

正常位の態勢になってでも

足元に居る俺の方に

視線を向けている由香が

不安そうに言う。

「凄く濡れていますよ。

西崎様。」

俺は少しいじわるっぽく

由香が濡れている事を

伝える。

「いやだっ・・・・

あなたのせいでしょ~

もうっ・・・」

と言い終わらないうちに

俺は待ちきれなかったので

いや西崎由香はそもそも

もっと後での攻略予定で

あったから結果は予定より

早くの挿入にはなるのか・・・

しかし今日この家に来てから

今この瞬間を待ち切れて

いなかった事には変わりないので

一気に挿入しようとしたが

入り口付近まで入った

所で由香の締め付けがきつく

剛砲は勢いを失う。

しかし由香は

「えっ・・・・

ぎゃぁぁぁぁぁっ!!!

剛田さんっ!!

太い太いっ!!

抜いて~!!

ダメダメッ!!苦しっ!!

やっぱり無理っ!!」

と手をばたつかせながら

暴れ首を後ろに仰け反らせ

先端から

3分の1ほどしかしか

挿入していないのに

もう根を上げている。

俺が貫いてきた人妻の

中でも入れただけで逝く人妻や

俺が貫くまで長らく使って

いなかったので入りにくい人妻

など数多くいたが由香も例外ではなく

使い込み不足が原因で

入りにくい類だろう。

ここからはゆっくりじっくりと

剛砲を馴染ませながら

押し込んでいくか。

「西崎様。

このさらに奥に

西崎様のここの

疲れを解消する

ツボがあるのです。

少しきついですが

我慢して下さいね。」

俺は暴れる由香の腰を

掴むと俺の下腹部に

引き寄せるようにしながら

徐々に腰を押し込んでいく。

ズズズズ・・・

ズリュリ・・・

「うわぁぁぁぁっ!!

あっあぁ・・・

あががががっ・・・

むっ無理っ!!無理っ!!

無理だからっ!!」

由香は普段の彼女からは想像も

つかない喘ぎと呼ぶにはあまりにも

悲痛に聞こえる大声を上げながら

俺にロックされている腰を

動かし上へ上へと挿入から逃げようと

するがこの剛砲に絡みつく

剛砲を引き抜こうとするくらいの

締め付けの名器をこの俺が

楽しまないわけがなく

いくら暴れようが鍛えに鍛えぬいた

この俺の腕力からは逃れれずに

半分くらいまで由香の淫穴に

埋め込んだ剛砲の威力を最大限に

発揮する為に由香の両足を掴み

開くと膝裏に手を回し俺は両手を

繋ぐようにするとそのまま両腕を

俺の方に勢いよく引き寄せ

腰を勢いよく由香に

ぶち当てるように

一気に貫いた。

ミチミチミチ・・・グチュリッ!!!

「いや~!!!

あぁぁぁぁぁぁぁっ!!

ひぎぃぃぃっ!!あぁっ!!

当たるっ!!壁がっ!!

壁が壊れちゃう~!!!」

始めは窮屈な由香の淫肉をこじあける

ような音が鳴っていたが力任せに

一気にねじ込むと由香の淫穴の

最奥に俺の剛砲の太く堅い先端が

衝突した。

先端におそらくは今までまだ

誰も味わった事がない

由香の最奥の壁の

ざらざらした

心地よさを味わい少し

そのまま動きを止め悦に浸る。

処女を貫通したのとはまた別の

初めての男としての達成感だが

こちらの方が幾分と達成感がある。

由香は悲鳴のような嬌声をあげながら

当たると連呼するがそれも初めての経験で

快感が大きすぎて混乱しているようだ。

自分で頭を抑えその美しく整えられていた

艶のある黒髪を掻き毟るように

半ば発狂気味であるがその様を見ながら

由香の最奥の壁からそれに連なる由香の

締め付けの良い淫肉に俺の剛砲を馴染ませる

ように微震を与えるように振動を送るように

本当に少しだけ小刻みに震えるように動かす。

「あぁぁぁぁぁっ・・・

剛田・・・・さん・・・

おかしく・・おかしくなるからっ・・・

抜いてっお願いっ・・・・

もう無理っ・・・・

えっ・・・うわっうわぁぁぁぁっ!!!

動かしちゃいやっあああっ痺れるっ!!

そんなに揺れると痺れるのっ!!

本当にもうダメだからっ!!

いくっ!!いくからっ!!

さっきからいっているから

もう動かさないでっ!!

いやっいやなのっ!!」

あの西崎由香がこんなの乱れるとはな・・・

いつもながら定光製薬の客の人妻に初めて

挿入した時の人妻の驚き様、

変わり様、

乱れ様には

興奮させられる。

長い事時間をかけて人間関係を構築し

その中でその人妻の普段の性格や

話し方、俺に対する接し方などが

解って来てそのうえで貫くわけだから

その日常を知っているからこそ

その日常との違いに

大きく興奮させられるのだ。

「西崎様。

まだ最後の施術は

始まったばかりですよ。

今私のマッサージ棒を

抜くことはできませんので

もう少し我慢して下さいね。」

挿入後

由香の最奥まで貫いた俺の

剛砲で微震を与える

行為まで行った時点で

由香はもう数回逝ったみたいだが

俺はこんなもので由香を

解放する気はさらさら無かった。

しかし早々に気絶されては

面白くないので挿入したまま

で剛砲による微震を与えるのも

止め由香が俺の剛砲の太さに

慣れるまでは由香の身体を手で

楽しむことにして抱えている足の

太ももや手を伸ばし胸を揉みながら

由香の表情を見ていた。

「あっあぁ・・・

はぁはぁはぁ・・・・

剛田さんの・・・

凄いのね・・・

脳天まで届いたと

思ったよ・・・

あっあんっ・・・

そこもっと触って・・・

そこ気持ち良いから・・・

入れてるのは動かさないでね・・・

んんっあっ・・・あぁ・・・」

由香の豊満な太ももを楽しんでいた

右手で挿入している由香の淫穴の

上にある陰核を弾いてやると

陰核への刺激は奥程は堪えないみたいで

もっとして欲しいと懇願してくる始末。

しかし陰核を弾いたりこねたりするたびに

由香の名器は挿入したままの俺の

剛砲をマッサージするかのように

熱い淫肉で締め付けて来る。

それもリズミカルにだ。

これは気持ち良すぎるのではないか?

剛砲が動けと命じる!

剛砲が突けと俺を囃す!

俺は柄にもなく焦ってた。

決して早漏では無い。

どちらかと言えば持続力には

かなり自信がある方だ。

しかし西崎由香の淫穴はマズイ。

締め付けの強さだけなら俺は

耐えれる。

しかし由香の締め方は

質が違った。

俺は由香の肩に手を伸ばした。

「あぁ・・・・

剛田さんっ・・・

うぅぅぅ・・・・

深いっ深いってっ・・・

身体折り曲げちゃまた奥が

押され・・・

ぎゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!!

あぁぁぁぁぁ!!!

いくっ!!!

あっあっあっ・・・うそっ・・・

いきなり動くなんてっひどいっ!

うわぁぁぁぁぁぁっ!!!」

俺は由香の言葉には耳を傾ける

ことなく由香の肩を掴み俺に

引き寄せるようにして腰を

奥に幾度となく打ち当てた。

グチュッグチュッグチュッ!!!

バスンバスンバスンッ!!!

「西崎様っ!!

気持ち良すぎて私も

もう我慢できませんっ!!

西崎様の中は

最高ですよっ!!」

「はぁはぁはぁっ・・・

はぁはぁはぁっ・・・

わっ私もっ

気持ち良いのか

どうかわかんないくらいっ

気持ち良いよ~

さっきからずっと逝きっぱなしよっ

もうっこんなの知らないんだからっ

あぁぁぁっ!!

いいっ!すごいっ!!

剛田さんのオチンチン凄いのっ!!

私もう頭がおかしくなりそうっ!!

あぁぁぁぁっ!!

あああっ!!

うわぁぁぁぁぁぁ!!

ひぃぃぃぅ!!

しっ死ぬかもっ・・

あ・・あぁ・・・あわぁぁぁ・・・」

俺が高速で腰を振り

力いっぱい腰を由香の

奥めがけてぶち当てた

瞬間由香はそのまま

大きく仰け反り叫び声が

止まりうつろな表情で

口をパクパクさせながら

焦点が合わずに何か言ってはいるが

言葉になっていなかった。

俺はもう少しで逝きそうなので

最後はバックが俺の

ポリシーであったため

一気に剛砲を引き抜くと

放心状態の由香の股間から

ドボドボ・・・・

と大量の潮が出て

またシーツに大きな地図を描く。

俺は持参したバスタオルをそこに

掛けると由香を力づくで

うつ伏せにさせ

もう四つん這いになる体力も

あるはずがないと思い

寝バックでフィニッシュを

目指す。

ズブリッ!

うつ伏せの状態の由香に

覆いかぶさり俺は由香の

中島由佳子に匹敵する

尻肉をクッションに一気に

突きさす。

「あぅぅぅ・・・・

はぁはぁ・・・あぁ・・・」

由香はもう激しく叫ぶことも

できずに半ば落ちていた

状態から俺の挿入により

目覚めるが声にもならない

呻きしか発する事が

できないくらい

消耗していた。

しかし由香の名器の

心地よさに自制心を

失っていてその

疲弊しきった由香を

容赦なく後ろから打ち付けた。

バチンバチンバチンッ!!!

「うっ・・

うっ・・・

うぅ・・・・」

打ち付けるたびに由香から発せられる

声は打ち付けに対する反応の声だけで

既に歓喜の喘ぎ声も快感に耐えきれない

絶叫でもなくただの呻き声であった。

気絶する人妻は何人も

いたが意識があるのか

ないのかは分からないが

ここまで疲弊しているのに

まだ薄いが反応のある

人妻は初めてであった。

しかし俺はそんな由香の

淫肉の気持ち良さを

味わいたいという事だけが

先走り由香の両腕を

取りその手を引きながら

激しく由香の

尻肉をクッションに

して高速で打ち付けた。

バチンバチンバチンバチンバチンッ!!!

バチンバチンバチンバチンバチンッ!!!

「あぅっ・・

うっ・・・

うぅっ・・・

・・・

・・・」

最初は呻き声を上げていた

由香であったがついには気を

失ったのか声すら発することも

なくただ俺の打ち付けに力無く

その豊満な身体を熟れ肉を

揺らしていた。

これは良すぎるぞっ!!

うおぉぉぉっ!!

俺はさらに高速で気を失った

由香に対してかまわず

剛砲を打ち付けて

いると

気を失っていても

締め付けてくる由香の

淫肉の気持ち良さに

俺は射精感を覚える。

いかんっ!!あっあぁ・・・・

ドピュピュピュ・・・・

あぁ・・・・

嘘だろ・・・

この俺が・・・

俺は気絶している由香の中に

誤って発射してしまったのだ・・・

そしてその気持ち良さに

中出しの快感に負けてしまい

すぐには抜くことはできずに

由香の中で余韻を楽しみながら

尻肉を揉みし抱き由香の股間に

精液を絞り取られてしまった。

その後しばらく動けずに由香に

覆いかぶさるようにいた俺だが

徐々に冷静になってくると

剛砲を由香から抜き取り

急ぎ持参していたティッシュで

由香の股間の精子を拭き取り

やってしまった感一杯で

由香の隣で寝ていると

やっと気づいた由香が

俺の方を向き

微笑みながら

「私・・・

気絶していたの・・・

もうっ・・・

あなたやりすぎよっ!」

と力無く俺の胸を叩いた。

その笑顔で中出しのダメージは

軽減されたが

まさか出来ないとは思うが

俺の92人斬り、西崎由香で93人斬り

になるが初の剛砲の語発射であった。

その後休憩の後、由香にせがまれ

一緒に入浴する事になり

浴室でも由香を剛砲で昇天させたが

その時は誤発射はしなかった。

《第6章 温泉旅行 第25話 剛砲炸裂 初の誤発射 剛田隆俊 終わり》





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第6章 温泉旅行 第26話 スノウの行方 菊沢美佳帆

「もう大塚君も警察辞めてウチに来れば?

歓迎するわよ。」

「賛成。

旦那なら情報屋への人脈も

豊富だし腕も立つし歓迎っすよ。

神谷さんや荒木さん、新しく

旦那の所に配属になった粉川さん達も

一緒にいかがっすか?」

今私と主人の宏は府警の刑事である

大塚博之が独自に捜査の為に借りている

マンションの一室にスノウ捜索の

救援を求めて来ていた。

既に私が橋元の経営するホテル

【ドットクラブ】

より寺野玲華、斉藤雪、斉藤アリサの

援護により無事に帰還

できてから2日が経過していた。。

今、スノウこと斉藤雪が帰還できなかった

事に責任を感じた寺野玲華と寺野とは

普段は水と油の関係の

伊芸千尋が協力し2人で

スノウの行方を捜索している。

あの翌日2人はドットクラブへと

潜入したが既に橋元や張、マイク

それにスノウも居なかったとの

報告を受けていた。

スノウはドットクラブから

逃げ出せたのか

そのうえで帰らないのか?

それとも橋元の部下に捕らえられて

別の場所に移動しているのか?

もしそうだとしたら橋元は約束を違え

情報だけを抜き取りそのまま逃走した

私の事が目的のはず。

スノウの身柄を返す代わりに

私に約束を守るよう

もしくはそれ以上の何かの

要求を突き付けてくるはず。

それも無いし依然彼等の

居場所すら掴めていないのだ。

伊芸千尋がドットクラブの

私や橋元が居た部屋を

彼女の能力

【残り香】

で見てみたらしいが

あの後あの部屋にスノウが

連れて来られた形跡も

無く橋元に張はあの後すぐに

あの部屋から立ち去っていたらしい。

その後の足取りが今も掴めないのだ。

宏は2人だけに捜索を

させる事を心配して

我が菊一探偵事務所で

宏に並び1番の純粋な

戦闘力を誇る副所長の

豊崎哲司、通称和尚と

1人で運営していた

探偵事務所を一時休業し

今は我が菊一探偵事務所に

籍を置いている

モゲこと三出満春に

ツーマンセルで新たにスノウ

捜索を命じた。

そして私からは寺野組と

豊崎組は1時間に一度

お互いに連絡を取り合う事と

2時間に1度は私か宏に

各組ともに連絡を入れ皆の

安全を確認する事を

付け加えた。

私が2日前に対峙した

橋元にその一味は

それくらい慎重に事を

運んでもウチの所員達の

能力を持ってしても

それでもまだ危険である

事には変わりない。

私はそう感じていた・・・

それに私自信にも

まだ橋元につけられた爪痕が

残っていた。

どういう訳かあれ以来

私は異常な程

性欲が増してしまい今は

そのことで非常に苦しんで

いたのだが・・・

その事などスノウの事に

比べれば取るに足らない事

である。

そんな事を考えながら

大塚君との挨拶代わりの

私達からの勧誘に大塚君は

「いやいや。

確かにそうしたいし

その方が自由である事は

間違いないのだがね~」

大塚君が頭を掻きながら

応える。

「私達もその方が

確かに動き易いですし

菊沢さん方は非常に

有能であると感じていますから

御一緒させて頂けるのは

光栄なのですが・・・

あなた方は警察ではありません。

私達・・・

大塚さんと荒木さんが

どうお考えかまでは

解りませんが

私個人としては今の警察に

しがみついてまで

警察である事に

執着は無いのですが・・・

正しい事をする為

には警察で無いと

出来ない事もあります。」

大塚君の優秀な2人の部下の1人

神谷さんがそう言った。

神谷さんはいつも冷静に

おっちょこちょいな

大塚君と少しのんびりした

性格の荒木さんを

上手くフォローしている大塚チームの

頭脳のような存在。

ウチで言うと私やスノウの

立ち位置である。

「確かに・・・

俺ら悪人をぶちのめせても

逮捕する権限はないからなぁ・・・

さんざん小突いたら後は旦那に

引き渡してというのが

今までのパターンやしなぁ・・・」

宏も警察であるから出来る事が

あるという部分に同調して腕を

組み頷いている。

「しかし・・・

今回の様に・・・

警察であっても明らかに

悪人であるこの男を

逮捕できないというのは

大塚君・・・

あなた相当お父様に

嫌われているのね。」

今、大塚君に引き渡そうと

大塚君の隠れ家的存在の

この一室に橋元の一味であり

私のクライアントの

岩堀香澄さんの部下でもある

水島喜八をここに連れて来ていたのだ。

そして今は手錠で拘束し口を

タオルで縛り身動きは取れない

状態にしている。

そして昨日まで

散々宏や哲司が尋問を

繰り返したがこの男精神的に少し

異常があるみたいで言動どころか

たまに人格が変わったと思うような

奇怪な事を口走るし

異常性欲者であるのは2日拘束していて

解った事であるが私を含めウチの女性

所員に卑猥な言動ばかり投げかけ

宏と哲司に散々小突かれていた。

とにかく尋問は最終手段の宏の

【シェイクハンド】

の痛み熱さ冷たさのフルコースを

与えやっと素直になったが

結局知らないものは応えれずに

橋元の行先は解らないままであった。

そしてこの男、相当依頼者の

岩堀香澄さんに執着があるようで

そのことも今回の尋問により

嫌というほど解った。

とにかくこの男をどんな形にしろ

岩堀さんから離せて良かった。

率直にそう思った。

私の水島を逮捕できない事の

大塚君への八つ当たりとも

言うべき突っ込みに

大塚君は

「相沢さん~痛い所

突くね~

宏君、相沢さん本当に面目ない。

しかしこの男は何とか逮捕状が

取れるまで・・・

いや取れなくても今後は

責任もって僕たちで預かるから。

幸い僕には

優秀な部下が3人増えてね。

皆柔道の達人で腕には自信ありの

男たちなので交互で監視するにも

人手は足りるから。

まあ僕の今後の身の振り方も

府警内での阻害が増すのも

今切羽詰まった問題ではないよ。

それよりも今急を要すのは

斉藤さんの事じゃないのかい?」

弱ったなというような表情で

応えていた大塚君が

急に真剣な表情になり

そう言った。

相沢さんとは私の事で

大学時代の同級生である

彼はいまだに私を旧姓で呼ぶ。

そして斉藤さんとは斉藤雪。

私の助手であり

補佐的存在のスノウの事。

その場に居た人間が皆

大塚君同様引き締まった

真剣な表情になる。

「斉藤さん・・・

必ず探し出しますから・・・」

私達菊一探偵事務所と大塚君はよく

連携してお互い持ちつ持たれつで

仕事をしてきた中で神谷さんとスノウは

無表情な者同士どういうわけか

気が合いプライベートでも仲良く

していたようだ。

そんな神谷さんの

言葉が私には嬉しかった。

宏も神谷さんの言葉を

聞き握り拳に力を入れていた。

「しかし・・・

大変申し訳ないのだが

今僕に府警に捜査協力

してもらえる程の力も

人望も無いんだ・・・

僕に付いて来てくれているのは

ここに居る荒木と神谷・・・

それに粉川、杉、斉藤の3人で・・・

だからここに彼らを呼びこの

水島の監視は彼ら3人で交代で

して貰い僕に荒木、神谷の

3人が宏君・・・・

君の命令で捜査に協力させて頂くよ。

今は僕たちもそれしかできなんだ・・・

面目ない・・・」

十分よ。

十分と私は思いながら大塚君に

感謝の気持ちで一杯であり

彼の手を取りお礼を述べようと

私が立ち上がった時

先に主人の宏がソファから立ち上がり

大塚君の前に行き正座をした。

「旦那っ!それに荒木さんっ神谷さんっ!

面目ないなんてとんでもない!

本当にご協力感謝しますっ!

どうか宜しくお願いします!

スノウは・・・

斉藤雪は俺の同級生で

ウチの事務所の

大事な一員なのです。

どうか・・・

どうか・・・」

大塚君達の前に

正座しながら頭を下げ

涙ながらに感謝の気持ちと

協力を乞う宏の姿を見ながら

私は涙が出てきた。

(もうっ・・・

本当に・・・この子は・・・

私は宏のこういう実直バカな

所に惹かれたんだわ。)

私もそのまま大塚君に

駆け寄り正座はしないが

「大塚君、荒木さん、神谷さん

本当にありがとう。」

と宏のせいで出てきた涙を

拭き取りながら頭を下げた。

「宏君っ!

よしてくれよっ

君たちと僕たちの仲じゃないかっ」

大塚君が宏の前にしゃがみ込み

宏の手を取り立つように促す。

「そうですよっ

菊沢さん。

斉藤さんは私の友達でも

あるのです。

必ず見つけ出しますから

お互い協力して

早く斉藤さんをみつけましょう。

菊沢さん方だけのためではなく

これは私個人としても斉藤さんは

見つけたいのですから。」

神谷さんも立ち上がり私と宏を

交互に見ながら珍しく熱い口調で

語る。

「そうですよ~

斉藤さんが居ないと

菊一探偵事務所の

捜査能力が

落ちるじゃないですか~

それはいつも

お互い助け合っている

私達としても困りますから」

荒木さんも笑顔でそう言ってくれる。

「皆さん本当にありがとうね。」

私は彼等のような本当の刑事が

府警から厄介者扱いされている

事を心から恨んだ。

しかし私たちにとって刑事という権限を

持つ彼等が6人であろうと協力してくれる

事は非常に有り難かった。

「さあ。

宏君、そんな格好で

座っていないで立ち上がって

早く僕たちに捜査の方針を

教えてくれよ。」

大塚君が主人の宏の手を

引っ張り上げ立たせる。

「旦那・・・

よしっ

それでは俺と旦那で

橋元の息のかかった

今まで奴が雲隠れしていた

時に使われていたと

思う場所を徹底的に

当たりましょう。

神谷さんと荒木さんは

寺野に連絡を取り

彼女たち今人手不足に戦力不足

だと思うので助けてやって

下さい。

お願いします。」

「了解。」

大塚君が応え神谷さんと荒木さんは

首を縦に振り頷く。

「宏?

私は?」

「美佳帆さんは

橋元に狙われている

可能性が高いから

事務所では無くここで

俺や他の捜索メンバーからの

連絡を受けてみんなに

伝えて欲しいんだ。

画伯とアリサも事務所では無く

こちらへ移動させるから。」

やはり今回はそうか・・・

他の者が今の私の立場なら

私もそういう指示を出すと思う。

「・・・・

解ったわ。」

私は頷くとまたソファに座り

皆が出て行くのを見送っていた。

《第6章 温泉旅行 第26話 スノウの行方 菊沢美佳帆 終わり》





告知 冨田先生に木林先生の扉シリーズの裏バージョンの請負を致しました

皆様いつも千景の一夜をお読み頂きまして
ありがとうございます。

急な告知にはなりますがこの度
私がホラー小説を執筆していた頃
から長らく所属していたサークルの
先輩からご依頼を受けまして新たに
執筆を行う事になりました。

内容は冨田武市先生が執筆をしていて
木林博喜先生が原案も兼ねているという
【扉】というホラー小説に登場する
人物の性的描写が必要であり本編では
ストーリーとして描けずにいた部分を
書いて欲しいとお願いして頂き引き受けた
次第でございます。

予定では
【扉裏口】
という名前のブログに作品と
なると聞いております。

勿論一夜も今まで通りのペースで
更新していく予定ですので今後は
千景の一夜に扉裏口も宜しくお願い致します。
またブログが完成し公開できる状態に
なれば一夜にリンクを貼らせて頂きます。

それでは急な告知失礼致しました。
今後とも一夜限りの思い出話に
扉裏口も宜しくお願い致します。

第6章 温泉旅行 第27話 寺野チームの手柄 

菊一探偵事務所の水と油。

寺野玲華に伊芸千尋である。

2人は高校時代からの同級生であり

学年で1,2を争う美女同士。(陰ではスノウも結構人気はあったらしが、反応の希薄さから心の中だけでスノウを思い続ける男子も多かった)

それは35歳になった今も変わらず

寺野玲華はハッキリ物を言う気が強い

タイプで身体はグラマラスな豊満体系。

伊芸千尋は物静かな知的なタイプで

服を着ているとかなり細身に見えるが

実は均整の取れたスレンダーな体系であり

寺野は独身、

伊芸は既婚と何もかもが

反対な2人は高校時代には姫とお嬢と

いうあだ名をつけられていた。

男子にも命令口調で話し

バシバシ突っ込みを入れ

いつも高飛車な寺野は姫。

おしとやかで成績も抜群。

それなのに自己主張を

しないが何処か

冷めた感じの伊芸は

お嬢と呼ばれていた。

旧姓は大西千尋と言うが

今は結婚して伊芸と

姓を変えている。

水と油と称される2人では

あるが伊芸は寺野に特に

ライバル意識も好き嫌いも

無く他の同級生と同じ

様に接しているが

寺野が一方的に伊芸にいつも

つっかかっているだけである。

しかし今2人はツーマンセルで

任務に就いている。

任務と言っても依頼主が居る

報酬の発生する仕事では無く

探偵事務所の同僚の捜索である。

寺野玲華は責任を感じていた。

美佳帆を救いにドットクラブに

乗り込んだ時現場から

逃げる際に思わぬ

張の部下たちの襲撃を受け

自分をエレベーターに押し込み

身を呈して囮になったスノウこと

斉藤雪を救いたい。

その気持ちで一杯であった。

寺野は橋元と美佳帆がドットクラブの

橋元専用のVIPルームで行っていた

行為も見ている。

あの部屋・・・

橋元という男・・・

部屋にあった器具・・・

そして私が感じた橋元の力・・・

あの美佳帆さんがあんなに

乱れてしまう橋元の力って・・・

私も離れていても

股間に感じた熱・・・

全ての要素が不安に感じる。

スノウがドットクラブを脱出して

いてくれて何処かで避難し

帰れない状況で待っている事を願う。

もしあのまま橋元達に

捕らえられていたら・・・

どんな目に合わされているか・・・

殺されはしないだろうが死ぬより

辛い目に合わされているに違いない。

同じ女性としてそれがどれだけ

屈辱かは解る。

「玲華さん・・・

この場所・・・

残り香があるわ。

橋元の部下の張という

アジア系マフィアとその

部下の痕跡を感じる。

約6時間前までここに

居たようですね。」


寺野玲華が自責の念に

苛まれながらスノウの

あの後どうなったかという

事を想像していると

一緒にスノウの捜索をしている

伊芸千尋が使われていない

貸し倉庫のパイプ椅子に座り

俯いていた寺野玲華に

そう声を掛けた。

「本当!?

スノウは!?

スノウはあんたの

残り香で見えない?」


青のTシャツに下は

得意の蹴り技と1番相性の

良い膝上までのスパッツ姿で

パイプ椅子から立ち上がり

声を上げる寺野玲華。

それとは相反する服装の

紺色のスーツ姿。

白の半そでのブラウスに

上着は着ておらずに膝上

の紺のタイトスカート

の伊芸千尋は寺野玲華の

問いに何も答えずただ

首を横に振るだけであった。

「そう・・・」

とだけ応え少しの沈黙

が貸し倉庫内を覆うが

「あっ

張とその部下の足取りは?

そいつら絞めて

スノウの居場所を履かせて

しまえばっ!」


「今見ています。

・・・・

・・・・

・・・・

会話がありました。

彼等は此処を出たけど

今夜にはここに

帰って来るみたいです。」

「よしっ!

ありがとう!

お嬢!

そいつら捕まえて

スノウの居場所を吐かせよう!」


寺野玲華は

パイプ椅子から

立ち上がり

その横に立てかけられて

いた木材をバキッと

蹴り意味も無く折る。

橋元の部下マイクを骨折

させた蹴り技が木材を

粉砕していた。

今時間は17時55分。

「玲華さん。

そろそろ定時連絡の

時間です。

美佳帆さんに今の事を

伝えなくては。」


「そうね。

和尚たちにも援軍に

来て貰おう。

しかしそいつらの

会話が今夜と言うのが

曖昧だね。

とりあえず美佳帆さんに

連絡だけして和尚には

美佳帆さんから詳細を伝えて

貰うようにして私達は

奴等が帰ってきても

すぐには見つからないように

隠れておこう。」


寺野玲華はスマホを取り出し

伊芸千尋の返答も待たずに

菊沢美佳帆に連絡をしながら

歩き出す。

貸し倉庫は2階建てで既に

捜索済であったが2階には

人が寝泊まりしていたかのような

設備が施されていて

そのうえ誰かを拷問したような

器具や痕跡もあった。

伊芸千尋の残り香でそれを

追跡したが何も出て来ずかなり

以前のものだと解り2人は安堵した。

寺野玲華がその2階に進むので

仕方なく伊芸千尋も階段に

向かい歩を進める。

「もしもし?

美佳帆さんっ

玲華です。

はい。

大丈夫です。

今以前橋元が使って

いたと思われる

港町の貸し倉庫に

居るんですが

はい。

はい。

そこで・・・

お嬢の残り香で

約6時間前まで張とその

部下がここにいたと

解ったんですっ!

はい。

そして奴ら今夜にもここに

帰ってくると」


「玲華さんっ!!」

寺野玲華に階段の下から

伊芸千尋が普段のおしとやかな

囁くような口調では無い

大きな声で叫ぶ。

「美佳帆さんっ!

かけなおしますっ!」


『玲華ちゃんっ!!

どうしたのっ!』


という菊沢美佳帆の声を

最後に寺野玲華は電話を切り

階段を駆け下りる。

階段を降りると伊芸千尋の代りに

張の部下数名が居た。

「あんた達・・・

張の部下ね。

張は何処?

千尋は?」


「オマエタチコソ

ココデナニシテタ?」


張の部下と思われるアジア系

マフィアの人数は4人。

張は居ない。

張の部下と思われる4人は

手にそれぞれ長短あるが刃物を

所持していた。

寺野玲華はついさっきまで

ここに居た伊芸千尋の行方が

気になるがまずは目の前の

この男たちを何とかしないと

どうする事もできないと

判断し臨戦態勢を取った。

《第6章 温泉旅行 第27話 寺野チームの手柄 終わり》

第6章 温泉旅行 第28話 はぐれた2人 伊芸千尋 寺野玲華

私は玲華さんに付いて行き

貸し倉庫の階段を上がろうと

階段に向かい歩を進めると

後ろから気配を感じ

振り向いた。

するとそこには

張とおそらくはマイク。

それに7人の張の部下と

思われるアジア系外国人風の男が居た。

私はすぐに玲華さんに声を

掛けさらに逃げてと言おうと

思ったが張がナイフを投げて

来てそれを交わしたと思った

ら1本は左足のスーツの部分を

かすめスカートに切れ目が入ったが

傷は追わなかったのでまっすぐ

彼等の真ん中をめがけて

突っ込むように走った。

ここは後ろに逃げれば玲華さんと

2人でこの人数を相手にすることになる。

それならばできるだけ

私がここを突破して

追っ手を引き付ける。

そうすれば玲華さんに向かう

人数も減るから玲華さんなら

切り抜けれるだろう。

そういう算段で足にギプスを

付けている黒人の男

おそらくはマイクの

ギプスを付けていない

方の足をめがけて蹴りを放った。

シュンッ!

ビシッ!

何か重い鈍器を蹴ったような

感触を足に感じたが

私の蹴りはまともにクリーンヒットした。

「フググ・・・

コノオンナ・・・ホソイヨウ二ミエルガ、キツイケリヲハナツ・・・

シカシ、オマエニヨウハナイ

オレハウエニイルオンナヤル!」


やはり話に聞いた通りこの

男がマイクのようだった。

玲華さんは黒人系の男の

足を折ってやったと

言っていたので間違いないだろう。

玲華さんに恨みも持っているようだ。

私は玲華さんやアリサさんの

ような肉体活性に偏った能力には

目覚めていないが元々身に着けて

いた少林寺拳法を菊一探偵事務所に

入ってからは更に磨きをかけていた。

それに筋力も同時に鍛えたので

元々の42kgの体重も47㎏まで

増えてしまったが脚力が上がった。

し私の肉体活性でも常人なら十分に

倒せるレベルの威力は発揮する。

その代償に、かなり細身であった私の身体は、

脚も少し太くなり、体重も重くはなってしまったが、

事務所の皆の為に役に立てる事の方が

大事でそれ以外の事はどうでも良かった。

鍛えていた成果もあったのか

丸太を蹴ったような感触が

足に残るがマイクと思われる

黒人系の男に膝をつかせる事に

成功した私は張が私に放った

手刀のように見えるおそらくは

手先に武器を隠し持っての

攻撃をまた紙一重で交わすと

ブラウスの袖の部分が切れるが

傷はつけられておらずその攻撃の

隙に張の目にポケットから取り出した

隠し持っていた鉛球を投げると見事

張の目に命中した。

ヒュッ!

グシャッ!!

「ウググ!!

メガッ・・メガ・・・

オマエモアンキツカイカ・・・

ユルサナイ!ユルサナイゾオンナ・・・

オマエハ

オレノテデ

アノオンナノヨウニ

ゴウモンシテヤルカラナ!!」


張をかなり怒らせてしまったようだが

そんな事はこちらも同じ。

この男たちに対する怒りは

私は表面に出ていないだけで

グラサン君や美佳帆さん。

それに怒りが面に出過ぎの玲華さん

同様私も腹を立てていた。

しかし今この男は聞き捨て

ならない事を口走った。

アノオンナノヨウニ

ゴウモンシテヤル・・・

まさか・・・

スノウさん・・・

考える事に聞きたい事は

山ほどあったがこの状況では

それもかなうはずがなく

とりあえずこの場を立ち去る事に

神経を集中する。

目を抑えうずくまる張に

良い気味ね。

2人で私を追って来て下さいね。

そう思い張の部下2人の内腿に

蹴りを放ちこの2人の脚は手応えから

折ることに成功したように感じ崩れ落ちる2人の

間に道が出来たので私は全力で

駆け抜け倉庫の入り口から駆け出した。

案の定、張、マイク、張の部下3名が

私を追ってきたがマイクが途中で動けなく

なり私を追って来るのは張とその部下3名だった。

~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦

目の前に居るのは張の部下らしき

男が4名。

この4人くらい蹴り倒して進めば

問題ないのだが

こいつらスノウの居場所を知って

いるかも知れない。

そう思った私は1番近くに居た

1人のわき腹に素早く蹴りを放った。

ヒュンッ!

バキッ!!

「アギャッ!!イギギギッ!!

ウグググッコノオンナメッ・・・

オレタッオレタッ!!」


肋骨が折れたであろうアジア系の

チンピラ風の男がうずくまった

のを見て残り3人が一気に警戒する。

私はうずくまっている男を

踏みつけると

「あんた達もこいつみたいに

骨を折られたくなければ

スノウ・・・

3日前にドットクラブに居た

黒髪のヒラヒラのスカート履いた

女の子の居場所を教えなさいっ!」


男たちは顔を見合わせている。

知っているの?知らないの?

どっちよっ・・・

「オマエノイウコトワカラナイ」

「ソイツダレ?」

本当に知らないの?

だったらこんな男たちに要はないわ・・・

「張は?

それに今ここにもう1人

スーツ姿の女の子が居たでしょ?

何処へ行ったの!?

これなら解るよねっ!」


私はそう叫ぶとうずくまっている

男の折れたわき腹にさらに

蹴りを放った。

ゴギッ!!

「ウギャギャギャッ

ソイツナラモウイマゴロ

チョウサントマイクサンニ

ツカマッテルコロサ!

イギギギッ」


私が蹴りを見舞った男が

そう応えた。

お嬢!?

私はうずくまる男に3人を放置し

急ぎ倉庫から出ようと倉庫の入り口に

駆け寄る。

入り口から出ようとしたその時

勢いよく何かにぶつかり

私は尻もちをついてしまった。

痛いわね~

もうっ!何よっ!!

ぶつかった壁の様に感じた存在を

見上げた時その壁のような

大きく黒い脚にギプスをつけている

男が私に銃口を向けていた。

~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦

私は倉庫の入り口の反対側辺りまで

駆け抜けていた。

どうやら追っ手は巻いたようだが

玲華さんはどうなっただろう?

上手く逃げることはできたが

玲華さんの無事を確認するまでは

ここを離れることは出来ない。

この場所からでは入り口は見えない所まで

来てしまっている。

今、玲華さんがまだ倉庫の中か

外に出れたのかを確認する必要がある。

しばらくここで待ってみましょう。

私は駐車されていた大型のトラックの

陰に身を潜めて待つことにした。

(しかしあの張という男・・・

目つぶしの鉛球を持っていたから

助かったけど・・・

あの男は危険すぎるわね・・・

逃げれたのは運が良かった。

それにおそらく彼は能力を

持っている・・・)

私は彼に触れられた箇所を

見てみる。

傷はついていないが確かに

電流のような痺れを感じた・・・

この事も踏まえて美佳帆さんに

知らせなきゃ・・・

私は電話は出来ないので

LINEを送ろうと

タイトスカートのポケット

に手を入れたがスマホが無い・・・

はっ・・あの時・・・

良く見ると

ポケットの脇が大きく裂けて

中に履いている

ブルーのショーツの

紐部分まで露出していた。

逃げるのと戦うのに

必死で気づかなかったが

スカートを裂かれたあの時にスマホが

ポケットから落ちていたの・・・?

美佳帆さんに何とか現状と張の能力を

知らせなければ・・・

寺野玲華を待ちながら彼女の

倉庫からの脱出の可否の確認

も込め通信手段も探す伊芸千尋

ではあったがとにかく彼女は

張たちの追っ手からは逃れることが

できたのであった。

《第6章 温泉旅行 第28話 はぐれた2人 伊芸千尋 寺野玲華 終わり》
筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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