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第6章 温泉旅行 第26話 スノウの行方 菊沢美佳帆

「もう大塚君も警察辞めてウチに来れば?

歓迎するわよ。」

「賛成。

旦那なら情報屋への人脈も

豊富だし腕も立つし歓迎っすよ。

神谷さんや荒木さん、新しく

旦那の所に配属になった粉川さん達も

一緒にいかがっすか?」

今私と主人の宏は府警の刑事である

大塚博之が独自に捜査の為に借りている

マンションの一室にスノウ捜索の

救援を求めて来ていた。

既に私が橋元の経営するホテル

【ドットクラブ】

より寺野玲華、斉藤雪、斉藤アリサの

援護により無事に帰還

できてから2日が経過していた。。

今、スノウこと斉藤雪が帰還できなかった

事に責任を感じた寺野玲華と寺野とは

普段は水と油の関係の

伊芸千尋が協力し2人で

スノウの行方を捜索している。

あの翌日2人はドットクラブへと

潜入したが既に橋元や張、マイク

それにスノウも居なかったとの

報告を受けていた。

スノウはドットクラブから

逃げ出せたのか

そのうえで帰らないのか?

それとも橋元の部下に捕らえられて

別の場所に移動しているのか?

もしそうだとしたら橋元は約束を違え

情報だけを抜き取りそのまま逃走した

私の事が目的のはず。

スノウの身柄を返す代わりに

私に約束を守るよう

もしくはそれ以上の何かの

要求を突き付けてくるはず。

それも無いし依然彼等の

居場所すら掴めていないのだ。

伊芸千尋がドットクラブの

私や橋元が居た部屋を

彼女の能力

【残り香】

で見てみたらしいが

あの後あの部屋にスノウが

連れて来られた形跡も

無く橋元に張はあの後すぐに

あの部屋から立ち去っていたらしい。

その後の足取りが今も掴めないのだ。

宏は2人だけに捜索を

させる事を心配して

我が菊一探偵事務所で

宏に並び1番の純粋な

戦闘力を誇る副所長の

豊崎哲司、通称和尚と

1人で運営していた

探偵事務所を一時休業し

今は我が菊一探偵事務所に

籍を置いている

モゲこと三出満春に

ツーマンセルで新たにスノウ

捜索を命じた。

そして私からは寺野組と

豊崎組は1時間に一度

お互いに連絡を取り合う事と

2時間に1度は私か宏に

各組ともに連絡を入れ皆の

安全を確認する事を

付け加えた。

私が2日前に対峙した

橋元にその一味は

それくらい慎重に事を

運んでもウチの所員達の

能力を持ってしても

それでもまだ危険である

事には変わりない。

私はそう感じていた・・・

それに私自信にも

まだ橋元につけられた爪痕が

残っていた。

どういう訳かあれ以来

私は異常な程

性欲が増してしまい今は

そのことで非常に苦しんで

いたのだが・・・

その事などスノウの事に

比べれば取るに足らない事

である。

そんな事を考えながら

大塚君との挨拶代わりの

私達からの勧誘に大塚君は

「いやいや。

確かにそうしたいし

その方が自由である事は

間違いないのだがね~」

大塚君が頭を掻きながら

応える。

「私達もその方が

確かに動き易いですし

菊沢さん方は非常に

有能であると感じていますから

御一緒させて頂けるのは

光栄なのですが・・・

あなた方は警察ではありません。

私達・・・

大塚さんと荒木さんが

どうお考えかまでは

解りませんが

私個人としては今の警察に

しがみついてまで

警察である事に

執着は無いのですが・・・

正しい事をする為

には警察で無いと

出来ない事もあります。」

大塚君の優秀な2人の部下の1人

神谷さんがそう言った。

神谷さんはいつも冷静に

おっちょこちょいな

大塚君と少しのんびりした

性格の荒木さんを

上手くフォローしている大塚チームの

頭脳のような存在。

ウチで言うと私やスノウの

立ち位置である。

「確かに・・・

俺ら悪人をぶちのめせても

逮捕する権限はないからなぁ・・・

さんざん小突いたら後は旦那に

引き渡してというのが

今までのパターンやしなぁ・・・」

宏も警察であるから出来る事が

あるという部分に同調して腕を

組み頷いている。

「しかし・・・

今回の様に・・・

警察であっても明らかに

悪人であるこの男を

逮捕できないというのは

大塚君・・・

あなた相当お父様に

嫌われているのね。」

今、大塚君に引き渡そうと

大塚君の隠れ家的存在の

この一室に橋元の一味であり

私のクライアントの

岩堀香澄さんの部下でもある

水島喜八をここに連れて来ていたのだ。

そして今は手錠で拘束し口を

タオルで縛り身動きは取れない

状態にしている。

そして昨日まで

散々宏や哲司が尋問を

繰り返したがこの男精神的に少し

異常があるみたいで言動どころか

たまに人格が変わったと思うような

奇怪な事を口走るし

異常性欲者であるのは2日拘束していて

解った事であるが私を含めウチの女性

所員に卑猥な言動ばかり投げかけ

宏と哲司に散々小突かれていた。

とにかく尋問は最終手段の宏の

【シェイクハンド】

の痛み熱さ冷たさのフルコースを

与えやっと素直になったが

結局知らないものは応えれずに

橋元の行先は解らないままであった。

そしてこの男、相当依頼者の

岩堀香澄さんに執着があるようで

そのことも今回の尋問により

嫌というほど解った。

とにかくこの男をどんな形にしろ

岩堀さんから離せて良かった。

率直にそう思った。

私の水島を逮捕できない事の

大塚君への八つ当たりとも

言うべき突っ込みに

大塚君は

「相沢さん~痛い所

突くね~

宏君、相沢さん本当に面目ない。

しかしこの男は何とか逮捕状が

取れるまで・・・

いや取れなくても今後は

責任もって僕たちで預かるから。

幸い僕には

優秀な部下が3人増えてね。

皆柔道の達人で腕には自信ありの

男たちなので交互で監視するにも

人手は足りるから。

まあ僕の今後の身の振り方も

府警内での阻害が増すのも

今切羽詰まった問題ではないよ。

それよりも今急を要すのは

斉藤さんの事じゃないのかい?」

弱ったなというような表情で

応えていた大塚君が

急に真剣な表情になり

そう言った。

相沢さんとは私の事で

大学時代の同級生である

彼はいまだに私を旧姓で呼ぶ。

そして斉藤さんとは斉藤雪。

私の助手であり

補佐的存在のスノウの事。

その場に居た人間が皆

大塚君同様引き締まった

真剣な表情になる。

「斉藤さん・・・

必ず探し出しますから・・・」

私達菊一探偵事務所と大塚君はよく

連携してお互い持ちつ持たれつで

仕事をしてきた中で神谷さんとスノウは

無表情な者同士どういうわけか

気が合いプライベートでも仲良く

していたようだ。

そんな神谷さんの

言葉が私には嬉しかった。

宏も神谷さんの言葉を

聞き握り拳に力を入れていた。

「しかし・・・

大変申し訳ないのだが

今僕に府警に捜査協力

してもらえる程の力も

人望も無いんだ・・・

僕に付いて来てくれているのは

ここに居る荒木と神谷・・・

それに粉川、杉、斉藤の3人で・・・

だからここに彼らを呼びこの

水島の監視は彼ら3人で交代で

して貰い僕に荒木、神谷の

3人が宏君・・・・

君の命令で捜査に協力させて頂くよ。

今は僕たちもそれしかできなんだ・・・

面目ない・・・」

十分よ。

十分と私は思いながら大塚君に

感謝の気持ちで一杯であり

彼の手を取りお礼を述べようと

私が立ち上がった時

先に主人の宏がソファから立ち上がり

大塚君の前に行き正座をした。

「旦那っ!それに荒木さんっ神谷さんっ!

面目ないなんてとんでもない!

本当にご協力感謝しますっ!

どうか宜しくお願いします!

スノウは・・・

斉藤雪は俺の同級生で

ウチの事務所の

大事な一員なのです。

どうか・・・

どうか・・・」

大塚君達の前に

正座しながら頭を下げ

涙ながらに感謝の気持ちと

協力を乞う宏の姿を見ながら

私は涙が出てきた。

(もうっ・・・

本当に・・・この子は・・・

私は宏のこういう実直バカな

所に惹かれたんだわ。)

私もそのまま大塚君に

駆け寄り正座はしないが

「大塚君、荒木さん、神谷さん

本当にありがとう。」

と宏のせいで出てきた涙を

拭き取りながら頭を下げた。

「宏君っ!

よしてくれよっ

君たちと僕たちの仲じゃないかっ」

大塚君が宏の前にしゃがみ込み

宏の手を取り立つように促す。

「そうですよっ

菊沢さん。

斉藤さんは私の友達でも

あるのです。

必ず見つけ出しますから

お互い協力して

早く斉藤さんをみつけましょう。

菊沢さん方だけのためではなく

これは私個人としても斉藤さんは

見つけたいのですから。」

神谷さんも立ち上がり私と宏を

交互に見ながら珍しく熱い口調で

語る。

「そうですよ~

斉藤さんが居ないと

菊一探偵事務所の

捜査能力が

落ちるじゃないですか~

それはいつも

お互い助け合っている

私達としても困りますから」

荒木さんも笑顔でそう言ってくれる。

「皆さん本当にありがとうね。」

私は彼等のような本当の刑事が

府警から厄介者扱いされている

事を心から恨んだ。

しかし私たちにとって刑事という権限を

持つ彼等が6人であろうと協力してくれる

事は非常に有り難かった。

「さあ。

宏君、そんな格好で

座っていないで立ち上がって

早く僕たちに捜査の方針を

教えてくれよ。」

大塚君が主人の宏の手を

引っ張り上げ立たせる。

「旦那・・・

よしっ

それでは俺と旦那で

橋元の息のかかった

今まで奴が雲隠れしていた

時に使われていたと

思う場所を徹底的に

当たりましょう。

神谷さんと荒木さんは

寺野に連絡を取り

彼女たち今人手不足に戦力不足

だと思うので助けてやって

下さい。

お願いします。」

「了解。」

大塚君が応え神谷さんと荒木さんは

首を縦に振り頷く。

「宏?

私は?」

「美佳帆さんは

橋元に狙われている

可能性が高いから

事務所では無くここで

俺や他の捜索メンバーからの

連絡を受けてみんなに

伝えて欲しいんだ。

画伯とアリサも事務所では無く

こちらへ移動させるから。」

やはり今回はそうか・・・

他の者が今の私の立場なら

私もそういう指示を出すと思う。

「・・・・

解ったわ。」

私は頷くとまたソファに座り

皆が出て行くのを見送っていた。

《第6章 温泉旅行 第26話 スノウの行方 菊沢美佳帆 終わり》





第6章 温泉旅行 第27話 寺野チームの手柄 

菊一探偵事務所の水と油。

寺野玲華に伊芸千尋である。

2人は高校時代からの同級生であり

学年で1,2を争う美女同士。(陰ではスノウも結構人気はあったらしが、反応の希薄さから心の中だけでスノウを思い続ける男子も多かった)

それは35歳になった今も変わらず

寺野玲華はハッキリ物を言う気が強い

タイプで身体はグラマラスな豊満体系。

伊芸千尋は物静かな知的なタイプで

服を着ているとかなり細身に見えるが

実は均整の取れたスレンダーな体系であり

寺野は独身、

伊芸は既婚と何もかもが

反対な2人は高校時代には姫とお嬢と

いうあだ名をつけられていた。

男子にも命令口調で話し

バシバシ突っ込みを入れ

いつも高飛車な寺野は姫。

おしとやかで成績も抜群。

それなのに自己主張を

しないが何処か

冷めた感じの伊芸は

お嬢と呼ばれていた。

旧姓は大西千尋と言うが

今は結婚して伊芸と

姓を変えている。

水と油と称される2人では

あるが伊芸は寺野に特に

ライバル意識も好き嫌いも

無く他の同級生と同じ

様に接しているが

寺野が一方的に伊芸にいつも

つっかかっているだけである。

しかし今2人はツーマンセルで

任務に就いている。

任務と言っても依頼主が居る

報酬の発生する仕事では無く

探偵事務所の同僚の捜索である。

寺野玲華は責任を感じていた。

美佳帆を救いにドットクラブに

乗り込んだ時現場から

逃げる際に思わぬ

張の部下たちの襲撃を受け

自分をエレベーターに押し込み

身を呈して囮になったスノウこと

斉藤雪を救いたい。

その気持ちで一杯であった。

寺野は橋元と美佳帆がドットクラブの

橋元専用のVIPルームで行っていた

行為も見ている。

あの部屋・・・

橋元という男・・・

部屋にあった器具・・・

そして私が感じた橋元の力・・・

あの美佳帆さんがあんなに

乱れてしまう橋元の力って・・・

私も離れていても

股間に感じた熱・・・

全ての要素が不安に感じる。

スノウがドットクラブを脱出して

いてくれて何処かで避難し

帰れない状況で待っている事を願う。

もしあのまま橋元達に

捕らえられていたら・・・

どんな目に合わされているか・・・

殺されはしないだろうが死ぬより

辛い目に合わされているに違いない。

同じ女性としてそれがどれだけ

屈辱かは解る。

「玲華さん・・・

この場所・・・

残り香があるわ。

橋元の部下の張という

アジア系マフィアとその

部下の痕跡を感じる。

約6時間前までここに

居たようですね。」


寺野玲華が自責の念に

苛まれながらスノウの

あの後どうなったかという

事を想像していると

一緒にスノウの捜索をしている

伊芸千尋が使われていない

貸し倉庫のパイプ椅子に座り

俯いていた寺野玲華に

そう声を掛けた。

「本当!?

スノウは!?

スノウはあんたの

残り香で見えない?」


青のTシャツに下は

得意の蹴り技と1番相性の

良い膝上までのスパッツ姿で

パイプ椅子から立ち上がり

声を上げる寺野玲華。

それとは相反する服装の

紺色のスーツ姿。

白の半そでのブラウスに

上着は着ておらずに膝上

の紺のタイトスカート

の伊芸千尋は寺野玲華の

問いに何も答えずただ

首を横に振るだけであった。

「そう・・・」

とだけ応え少しの沈黙

が貸し倉庫内を覆うが

「あっ

張とその部下の足取りは?

そいつら絞めて

スノウの居場所を履かせて

しまえばっ!」


「今見ています。

・・・・

・・・・

・・・・

会話がありました。

彼等は此処を出たけど

今夜にはここに

帰って来るみたいです。」

「よしっ!

ありがとう!

お嬢!

そいつら捕まえて

スノウの居場所を吐かせよう!」


寺野玲華は

パイプ椅子から

立ち上がり

その横に立てかけられて

いた木材をバキッと

蹴り意味も無く折る。

橋元の部下マイクを骨折

させた蹴り技が木材を

粉砕していた。

今時間は17時55分。

「玲華さん。

そろそろ定時連絡の

時間です。

美佳帆さんに今の事を

伝えなくては。」


「そうね。

和尚たちにも援軍に

来て貰おう。

しかしそいつらの

会話が今夜と言うのが

曖昧だね。

とりあえず美佳帆さんに

連絡だけして和尚には

美佳帆さんから詳細を伝えて

貰うようにして私達は

奴等が帰ってきても

すぐには見つからないように

隠れておこう。」


寺野玲華はスマホを取り出し

伊芸千尋の返答も待たずに

菊沢美佳帆に連絡をしながら

歩き出す。

貸し倉庫は2階建てで既に

捜索済であったが2階には

人が寝泊まりしていたかのような

設備が施されていて

そのうえ誰かを拷問したような

器具や痕跡もあった。

伊芸千尋の残り香でそれを

追跡したが何も出て来ずかなり

以前のものだと解り2人は安堵した。

寺野玲華がその2階に進むので

仕方なく伊芸千尋も階段に

向かい歩を進める。

「もしもし?

美佳帆さんっ

玲華です。

はい。

大丈夫です。

今以前橋元が使って

いたと思われる

港町の貸し倉庫に

居るんですが

はい。

はい。

そこで・・・

お嬢の残り香で

約6時間前まで張とその

部下がここにいたと

解ったんですっ!

はい。

そして奴ら今夜にもここに

帰ってくると」


「玲華さんっ!!」

寺野玲華に階段の下から

伊芸千尋が普段のおしとやかな

囁くような口調では無い

大きな声で叫ぶ。

「美佳帆さんっ!

かけなおしますっ!」


『玲華ちゃんっ!!

どうしたのっ!』


という菊沢美佳帆の声を

最後に寺野玲華は電話を切り

階段を駆け下りる。

階段を降りると伊芸千尋の代りに

張の部下数名が居た。

「あんた達・・・

張の部下ね。

張は何処?

千尋は?」


「オマエタチコソ

ココデナニシテタ?」


張の部下と思われるアジア系

マフィアの人数は4人。

張は居ない。

張の部下と思われる4人は

手にそれぞれ長短あるが刃物を

所持していた。

寺野玲華はついさっきまで

ここに居た伊芸千尋の行方が

気になるがまずは目の前の

この男たちを何とかしないと

どうする事もできないと

判断し臨戦態勢を取った。

《第6章 温泉旅行 第27話 寺野チームの手柄 終わり》

第6章 温泉旅行 第28話 はぐれた2人 伊芸千尋 寺野玲華

私は玲華さんに付いて行き

貸し倉庫の階段を上がろうと

階段に向かい歩を進めると

後ろから気配を感じ

振り向いた。

するとそこには

張とおそらくはマイク。

それに7人の張の部下と

思われるアジア系外国人風の男が居た。

私はすぐに玲華さんに声を

掛けさらに逃げてと言おうと

思ったが張がナイフを投げて

来てそれを交わしたと思った

ら1本は左足のスーツの部分を

かすめスカートに切れ目が入ったが

傷は追わなかったのでまっすぐ

彼等の真ん中をめがけて

突っ込むように走った。

ここは後ろに逃げれば玲華さんと

2人でこの人数を相手にすることになる。

それならばできるだけ

私がここを突破して

追っ手を引き付ける。

そうすれば玲華さんに向かう

人数も減るから玲華さんなら

切り抜けれるだろう。

そういう算段で足にギプスを

付けている黒人の男

おそらくはマイクの

ギプスを付けていない

方の足をめがけて蹴りを放った。

シュンッ!

ビシッ!

何か重い鈍器を蹴ったような

感触を足に感じたが

私の蹴りはまともにクリーンヒットした。

「フググ・・・

コノオンナ・・・ホソイヨウ二ミエルガ、キツイケリヲハナツ・・・

シカシ、オマエニヨウハナイ

オレハウエニイルオンナヤル!」


やはり話に聞いた通りこの

男がマイクのようだった。

玲華さんは黒人系の男の

足を折ってやったと

言っていたので間違いないだろう。

玲華さんに恨みも持っているようだ。

私は玲華さんやアリサさんの

ような肉体活性に偏った能力には

目覚めていないが元々身に着けて

いた少林寺拳法を菊一探偵事務所に

入ってからは更に磨きをかけていた。

それに筋力も同時に鍛えたので

元々の42kgの体重も47㎏まで

増えてしまったが脚力が上がった。

し私の肉体活性でも常人なら十分に

倒せるレベルの威力は発揮する。

その代償に、かなり細身であった私の身体は、

脚も少し太くなり、体重も重くはなってしまったが、

事務所の皆の為に役に立てる事の方が

大事でそれ以外の事はどうでも良かった。

鍛えていた成果もあったのか

丸太を蹴ったような感触が

足に残るがマイクと思われる

黒人系の男に膝をつかせる事に

成功した私は張が私に放った

手刀のように見えるおそらくは

手先に武器を隠し持っての

攻撃をまた紙一重で交わすと

ブラウスの袖の部分が切れるが

傷はつけられておらずその攻撃の

隙に張の目にポケットから取り出した

隠し持っていた鉛球を投げると見事

張の目に命中した。

ヒュッ!

グシャッ!!

「ウググ!!

メガッ・・メガ・・・

オマエモアンキツカイカ・・・

ユルサナイ!ユルサナイゾオンナ・・・

オマエハ

オレノテデ

アノオンナノヨウニ

ゴウモンシテヤルカラナ!!」


張をかなり怒らせてしまったようだが

そんな事はこちらも同じ。

この男たちに対する怒りは

私は表面に出ていないだけで

グラサン君や美佳帆さん。

それに怒りが面に出過ぎの玲華さん

同様私も腹を立てていた。

しかし今この男は聞き捨て

ならない事を口走った。

アノオンナノヨウニ

ゴウモンシテヤル・・・

まさか・・・

スノウさん・・・

考える事に聞きたい事は

山ほどあったがこの状況では

それもかなうはずがなく

とりあえずこの場を立ち去る事に

神経を集中する。

目を抑えうずくまる張に

良い気味ね。

2人で私を追って来て下さいね。

そう思い張の部下2人の内腿に

蹴りを放ちこの2人の脚は手応えから

折ることに成功したように感じ崩れ落ちる2人の

間に道が出来たので私は全力で

駆け抜け倉庫の入り口から駆け出した。

案の定、張、マイク、張の部下3名が

私を追ってきたがマイクが途中で動けなく

なり私を追って来るのは張とその部下3名だった。

~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦

目の前に居るのは張の部下らしき

男が4名。

この4人くらい蹴り倒して進めば

問題ないのだが

こいつらスノウの居場所を知って

いるかも知れない。

そう思った私は1番近くに居た

1人のわき腹に素早く蹴りを放った。

ヒュンッ!

バキッ!!

「アギャッ!!イギギギッ!!

ウグググッコノオンナメッ・・・

オレタッオレタッ!!」


肋骨が折れたであろうアジア系の

チンピラ風の男がうずくまった

のを見て残り3人が一気に警戒する。

私はうずくまっている男を

踏みつけると

「あんた達もこいつみたいに

骨を折られたくなければ

スノウ・・・

3日前にドットクラブに居た

黒髪のヒラヒラのスカート履いた

女の子の居場所を教えなさいっ!」


男たちは顔を見合わせている。

知っているの?知らないの?

どっちよっ・・・

「オマエノイウコトワカラナイ」

「ソイツダレ?」

本当に知らないの?

だったらこんな男たちに要はないわ・・・

「張は?

それに今ここにもう1人

スーツ姿の女の子が居たでしょ?

何処へ行ったの!?

これなら解るよねっ!」


私はそう叫ぶとうずくまっている

男の折れたわき腹にさらに

蹴りを放った。

ゴギッ!!

「ウギャギャギャッ

ソイツナラモウイマゴロ

チョウサントマイクサンニ

ツカマッテルコロサ!

イギギギッ」


私が蹴りを見舞った男が

そう応えた。

お嬢!?

私はうずくまる男に3人を放置し

急ぎ倉庫から出ようと倉庫の入り口に

駆け寄る。

入り口から出ようとしたその時

勢いよく何かにぶつかり

私は尻もちをついてしまった。

痛いわね~

もうっ!何よっ!!

ぶつかった壁の様に感じた存在を

見上げた時その壁のような

大きく黒い脚にギプスをつけている

男が私に銃口を向けていた。

~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦

私は倉庫の入り口の反対側辺りまで

駆け抜けていた。

どうやら追っ手は巻いたようだが

玲華さんはどうなっただろう?

上手く逃げることはできたが

玲華さんの無事を確認するまでは

ここを離れることは出来ない。

この場所からでは入り口は見えない所まで

来てしまっている。

今、玲華さんがまだ倉庫の中か

外に出れたのかを確認する必要がある。

しばらくここで待ってみましょう。

私は駐車されていた大型のトラックの

陰に身を潜めて待つことにした。

(しかしあの張という男・・・

目つぶしの鉛球を持っていたから

助かったけど・・・

あの男は危険すぎるわね・・・

逃げれたのは運が良かった。

それにおそらく彼は能力を

持っている・・・)

私は彼に触れられた箇所を

見てみる。

傷はついていないが確かに

電流のような痺れを感じた・・・

この事も踏まえて美佳帆さんに

知らせなきゃ・・・

私は電話は出来ないので

LINEを送ろうと

タイトスカートのポケット

に手を入れたがスマホが無い・・・

はっ・・あの時・・・

良く見ると

ポケットの脇が大きく裂けて

中に履いている

ブルーのショーツの

紐部分まで露出していた。

逃げるのと戦うのに

必死で気づかなかったが

スカートを裂かれたあの時にスマホが

ポケットから落ちていたの・・・?

美佳帆さんに何とか現状と張の能力を

知らせなければ・・・

寺野玲華を待ちながら彼女の

倉庫からの脱出の可否の確認

も込め通信手段も探す伊芸千尋

ではあったがとにかく彼女は

張たちの追っ手からは逃れることが

できたのであった。

《第6章 温泉旅行 第28話 はぐれた2人 伊芸千尋 寺野玲華 終わり》

第6章 温泉旅行 第29話 送られてきたメール 菊沢美佳帆

「玲華ちゃんっ!!

玲華ちゃん!どうしたのっ!

何があったのっ!!」


ダメだ・・・

切れているわ・・・

「美佳帆さんっ!

どうしたのですか!?」


大塚君の隠れ家的な

マンションの一室

今そこに私は居る。

先程、スノウの捜索に

出ている寺野玲華から連絡が

あり橋元の部下が居た痕跡を

伊芸千尋が残り香の能力で

掴んだような内容の事を

言っていたが途中で

電話が途絶えた。

何事かと既に

この大塚君の隠れ家に

来てくれた画伯こと

北王子公麿が

私に駆け寄って来た。

「今・・・

姫から連絡があったのだけど

途中で・・・

話の途中で何かあったみたい・・・

電話が切れる前にお嬢が

玲華さんと叫んだような

声も聞こえたし・・・」


私は画伯に今起こった事を

そのまま説明しながら寺野玲華の

携帯にかけなおすが出ない・・・

「きっと橋元の一味と

遭遇したんじゃないですか?

あの2人なら大丈夫と

思いますが・・・

美佳帆さんそんなに心配ですか?」


画伯は橋元に会ったことが

無いからね・・・

張にも・・・

私もこれが普通の仕事で

連絡の途中で寺野玲華に伊芸千尋が

チンピラやマフィアと遭遇した

程度ならあの2人の力を知っている

私はそこまで心配しない。

しかし橋元の一味は違う。

うちであの連中に囲まれても

無事に帰還できそうなのは

宏と哲司くらいではないだろうか・・・

それと・・・

大塚君か・・・

ドットクラブから帰って来てから

私はそう思うようになっていた。

「普通の相手ならね・・・

玲華ちゃんたちがみつかったのが

張の部下や橋元の取り巻きの

雑魚なら問題ないと思うけど・・・

あの場所に橋元か張がもし

来ていたらさすがにあの2人でも

上手くいっても逃げ出すのが

やっとよ・・・」


私はソファから立ち上がり

室内を歩きながら電話をしていたが

また部屋内を一周回ってきて

ソファに腰を下ろした。

「そんなに危険な奴なのですか?

橋元という男は?

それに張・・・ですか?」


北王子は私が座った向かい側に

同じように腰を下ろし不安そうな

表情を見せる。

「ええ・・・

橋元も今まで私達に

手出しをしなかったのは

それだけ私達が厄介と

思っていたからでしょうが・・・

厄介なのは相手も同じよね・・・

私達からすれば最悪の

相手よ・・・

あっ画伯

今の玲華ちゃんからの

連絡の件を宏と哲司、

それに荒木さん達にも

知らせておいて・・・

それで1番近くに居る人たちに

港町の橋元が過去に

使っていた貸し倉庫・・・

2丁目3番45号・・・

ここに向かうように

連絡しておいて

くれる・・・?」


私は寺野玲華との電話を切った後

私のスマートフォンに1通のメールが

届いていた事に気づいていた。

差出人が・・・

スノウのメールアドレス・・・

スノウのスマートフォンからだったのだ。

最初はスノウが助けを求めるために

私に送ったものかと思い喜んだが

題名に

『美人秘書VS暗器使い』

と書かれていたのを見て

私の頬から血の気が引いていくのが

自分でも解るほどであった。

これがスノウ自身の手で

送られたものではない事が

明白であったからだ。

「かしこまりました。

美佳帆さん・・・

あの・・・

大丈夫ですか?

美佳帆さん・・・

何か顔色が・・・」


「ええ・・・

ありがとう画伯・・・

少し・・・

お手洗いに行ってくるわ。

連絡は任せるわね。」


北王子は無言で頷くとすぐに

スマートフォンを手に取っていた。

私は大塚君の隠れ家の

化粧室に急ぎ駆け込む。

そもそも私は今スノウが帰らない

事以外にもう1つの

問題も抱えていた。

スノウのスマートフォンからの

メールが届かなくても私はここに

駆けこんでいたと思う。



私の身体は明らかにおかしい。

橋元から情報を抜き取る

為にドットクラブという

ホテルへ行き帰ってきてから

異常なほどの性欲が湧き上がって

くるのだ。

しかもそれが

1度沈めてもまたすぐに

同じような症状になる。

私は昨夜も

一昨日の夜も

こんな時にと

宏に不謹慎だと

思われたかも

知れないが宏を誘い

今までにない

程激しく燃えて

しまった。

宏も驚いてはいたが

スノウが帰らない不安を

紛らわしているのかと

思い私に付き合ってくれていた。

昨夜も一昨日も宏とSEXを

しているのにドットクラブから

帰還後私はもう30回以上の

自慰もしていた。

化粧室に行くたびに

入浴の度に・・・

しないと身体が熱くて熱くて

どうにかなってしまいそうなのだ。

原因ははっきりわかっている

橋元である。

これが彼の力の1つなのであろうと

思うが解除方法というべきか

この身体を元に戻す方法が

解らないのだ。

しかし今は私の股間の疼きを沈める

前にやるべきことがあった。

スノウのスマートフォンから

送信されてきたメールに添付

されている動画を確認しなければ

ならない。

私は自慰以外に

用も足したかったので

今日

身に着けている黒に花柄の

薄手のロングスカートをたくし上げ

白のショーツを膝まで下ろすと

便座に座った。

尿を出すだけでも

股間が心地よいが

自慰は後にして

スマートフォンのEメールから

先程届いたメールを確認する。

何度見てもスノウのアドレスからだ・・・

題名が

【美人秘書VS暗器使い】

動画を開く前に文章が

書かれていた。

『あの伊東美咲似の美人秘書

斉藤雪さんが暗器の達人

張慈円と対決!

張の暗器に美しいスカートまで

裂かれて白い太ももを露出させながら

頑張っていましたが

さすがは暗器使い張慈円!

やりての扇子使いの美人秘書を

最後は無傷で捕らえたましたわ~

あ~あ~

アンタの大事な秘書さん

摑まっちゃいましたわ~

張は性的拷問の達人でも

ありますからな~

さ~て

その後どうなったのでしょうな~

ウソつきで約束を破った

ムチムチ上司の羽田美智子似の

百聞の菊沢美佳帆様に

見てもらいましょうかぁ?

ワシとの約束を破ったさかい

アンタ今オマンコ疼きまくりでしょ~?

張は凄いですよ~

今のアンタには刺激が強いかも

知れんけど部下の拷問シーン見て

オナニーしたらあかんで~

それとアンタ所のワシの

巨砲にカラシ塗った女も

絶体捕まえて拷問にかける

さかい覚悟しときや~』


文章を読んだだけで吐き気が

しそうだった・・・

こんな動画見なくても・・・

この文章を見れば今スノウが

どのような状況か

想像がついた・・・

それに私の身体が今このような

状態になっているのは

あの橋元とシックスナインまで

してしまった事に原因がある事も

薄々は解っていた。

こんな動画・・・

こんな動画・・・

私は万が一スノウの動画を

見てそれがスノウに性的拷問を

されているものであっても

怒りこそ湧くが自慰をしたくなる

はずなどあるわけないと思ったが

それは私の身体が正常である時の話

今は・・・

動画を見ようが見まいが橋元の

せいで股間が疼いている。

私はEメールの文章のみ

読み動画を見るのを後回しに

して股間に手を持って行っていた。

「・・・・

・・・・

ハァハァ・・・・

(スノウ・・・

命があるならば

それだけで十分・・・

必ず助け出すから・・・

耐えるのよ・・・

何をされているのか・・・

想像もつかないけど・・・)

ハァハァハァ・・

あぁ・・・・

宏・・・・

昨夜も凄かったわ・・・」


ピチャピチャ・・・

クチュクチュ・・・

私は指で堅く膨れた陰核の

突起部分を撫でながら

その流れで中指をひだを

掻きわけ中に入れていく。

クチュチュチュ・・・・

「あっ・・・

あぁ・・・・」


この気持ち良さ・・・

あぁ・・・・

橋元!?

違うわっ!

私は毎回毎回自慰をするときに

あのドットクラブの橋元のVIP

ルームのソファで

橋元とシックスナインの

態勢になり逝かされた

事を思い出してしまう。

「あっあっあっ・・・・!」

凄いっあぁ・・・

あなたの舌がっ

もう止めなさいっ!!

いやよっあなたなんかでっ!!

あぁ・・・イクッ・・・

「はぁはぁはぁ・・・

あぁ・・・

(逝きそう・・・)」


私が達しようとした瞬間・・・

コンコンッ!

とお手洗いのドアがノックされる。

不意打ちの事に私は股間に

手を当てている状態で

ビクッとなり

私はそのまま逝ってしまった。

「美佳帆さん!

大丈夫ですかっ!?」


えっえっ・・・

もうっ画伯のばかっ・・・

もう・・・

仕方ないか・・・

彼はこういう空気読めないと言うか

天然でデリカシーないから女性の

お手洗いでも平気でノックしてしまうよね。

「あっうん・・・

大丈夫よっ・・・

それより~

こら~画伯っ!

女性のお手洗い中は

ノックするものじゃないのよっ!」


「あっはい・・・

すみませんっ

あの・・・

美佳帆さん体調悪そう

だったから・・・

それで心配で・・・

あっ皆さんに連絡つき

1番近くの荒木さんと神谷さん

チームが貸し倉庫に向かって

くれていますから」


「うん。

ありがとうね。

大丈夫・・・

この後私少しシャワーも

浴びたいから・・・

だから少しの間

連絡役をお願いね

何かあったらバスルームに

来ても良いけど中は開けちゃ

ダメよ~」


「解りました・・・

任せて下さい。

美佳帆さんはゆっくり

汗を流して少し

休憩していて

下さいね。」


画伯が化粧室の前から

立ち去って行くと私は

お手洗いを出てそのまま

お手洗いの反対側にある

バスルームの脱衣場に

入っていった。

私は洗面台に腰を

もたれるように

するとロングスカートの

ポケットからスマートフォンを

取り出しスノウの

スマートフォンから届いた

動画を再生した。

《第6章 温泉旅行 第29話 送られてきたメール 菊沢美佳帆 終わり》



第6章 温泉旅行 第30話 動画 添付ファイル1と2 菊沢美佳帆

私は画伯に入浴をしたいから

少しの間、連絡を受ける仕事を

任せると伝え大塚君の隠れ家の

マンションの一室の浴室前の

脱衣場に居た。

しかし浴室で汗を流す前に

先程はお手洗いの中で

確認しなかったスノウの

スマートフォンから私の

スマートフォンへおそらく

メールの文章から橋元が

送信したと思われる添付

されていた動画を見る必要が

あった。

私を援護しに来てくれた

姫こと寺野玲華に

天然こと斉藤アリサに

スノウこと斉藤雪。

仕事上、私はスノウと画伯が

一緒に居る時間が1番長く

それだけに所内の人間は皆

一様に仲は良いがスノウとは

特に仲良くなっていた。

それだけに先程の橋元が

書いた文章の内容から

そのスノウがあの張慈円と

挌闘の末どうなっているのか・・・

気にはなるし心配ではあるが

この動画ファイルを開くには

かなり精神的にキツイものがあった。

スノウがドットクラブから脱出

する時に玲華ちゃんをかばうように

囮になり結局帰って来れなかった

事は玲華ちゃんから聞いた。

その時の玲華ちゃんの表情や

自責の念にかられる姿から

彼女自身スノウの事に責任を

感じているのは非常に分かったが

そもそもスノウがあのドットクラブに

来たのは私を援護する為。

1番責任を感じているのは

この私であった。

大きく深呼吸をすると

動画ファイルを開く・・・

・・・・

・・・・

『張~

かなりてこずったみたい

やな~

がはははっ

その伊東美咲似の

クールなお嬢ちゃんは

あの百聞の美佳帆様の

秘書やさかいな~

まあ3人の中で1人しか

捕まえれなかったにしては

ええ駒を手に入れたという

事にしておこうかのう。』


場所はドットクラブでは無い・・・

何処かのマンション?

この部屋は・・・?

動画が開始してすぐに

橋元の忌々しい声と共に

映し出されたのは

マンションかアパートの

一室のような部屋。

ビジネス用のデスクに

椅子が

向かい合わせに2つ置かれて

いて計4つ。

「あっ・・・」

私が思わず声が出たのは

そこに映し出された椅子の

奥側に後ろ手で手を手錠?

おそらくは手錠か縄で拘束

されて目には目隠しをされている

スノウが張に肩を押されながら

連れて来られたからだ。

スノウ・・・

スノウはノースリーブの

水色のブラウスに

白のフレアミニを

身に着けている。

私は目隠しこそされ手錠か何かで

手を拘束はされているが

着衣であり見た目では大きな

外傷もない事にひとまず安堵する。

しかしこれはおそらく今では無く

私がドットクラブから脱出した

あの日に撮影したものである可能性が

非常に高い事からその安堵が意味を

持たないと言う事も無意識に感じていた。

目隠しをされているがスノウの表情は

いつもの氷のハイスペックPCと

他の所員達から皮肉も込められて

付けられたあだ名通りいつもの表情と

変わりないように見える。

パイプ椅子の前に立たされているスノウの

全身を見てみると左腕の二の腕の辺りに

かすり傷のような切り傷があり

白のフレアミニの横が大きく裂けて

スリットの様になっているが

スノウの羨ましい程の細い綺麗な

足には傷は無いように見えた。

『がはははっ

菊沢美佳帆の美人秘書さんも

こうなっては何もできませんわな~

がはははっ

ほな私はこの美人秘書さんの

携帯をここに置いておくから

張~

その美人秘書さんはお前に

任せるから好きにしい~

捕まえたのはお前やさかいな~

私の巨砲にカラシ塗ってくれた

あのお姉ちゃんと菊沢美佳帆を

はよ捕まえて欲しいもんやな~

あの2人は私がたっぷりと

お仕置きせな気がすまんさかいのう~

ほな

私は少し用ができたさかい

もう行くけどお前にこれ

預けておくさかいまた後で

見せてや~

ほな行くわ~』


橋元がスノウと張がパイプ椅子の

前に立っている姿を撮り収めると

一旦動画はそこで終了になっていた。

・・・・・

・・・・・

・・・・・

あの場所はどこなの?

添付ファイルはあと2つか・・・

私は2つ目の添付ファイルを

開いた。

(うっうそっ!!

スノウ!!)

映し出された動画に

私は思わず目を閉じる。

『オマエモット

ナキサケベ!!

ガマンヅヨイガ!

コレナラドウダ!!』


声は張慈円。

画面には産婦人科の分娩台の

ような物に拘束されて

いるスノウ。

裂けたフレアスカートはそのまま

履いてはいたがスノウの白の

ショーツはスノウの膝の辺りまで

ずらされていてスノウの薄い陰毛の

下にある股間には

今整体院で治療に

使うような電気を流すコードの

ようなものが伸びていた。

『クリトリスニ

ミツマタノ

シンドウスル

ブラシツケタ

キモチイイ

デンキモナガレル

ソロソロ

ネヲアゲルコロ

ハハハハ』


「・・・・

好きにすれば

いいわ・・・

私はあなたに

負けたなんて

思っていませんから・・・」


目隠しをされて

分娩台に拘束され

足を広げさせられ

張の話では股間の

陰核を三又ブラシのような

振動する器具で挟まれ

微弱ながら電流も流される。

その行為の直前でも

スノウの口調はいつもと

変わらずクールであった。

(スノウ・・・

おそらくは橋元の力に当てられ・・・

私と同じような状況になっているはずなのに・・・)

その証拠にスノウのピンク色の

股間からは動画が始まった時から

透明の液体が床にまで流れ落ちている。

『ハハハハッ

ソノツヨキガ

イツマデツヅクカナ?

サッキカラ

キモチヨクテ

シカタガナイ

ヨウデハナイカ

コノダラシナイ

エキタイガ

ソウイッテイルヨ

サア

オマエノ

ナカマノ

ノウリョクヲ

スベテイエバ

ゴウモンハ

ココデオワリニ

シテヤッテモイインダ。

マアソノアトハ

ソノウツクシイカオニ

ソノキモチヨサソウナ

カラダデ

ワタシノセックスノ

アイテハシテモラウガネ

ソレダケデ

スマセテヤル

ハズカシクテ

ツライオモイハ

シナクテスムノダゾ』


「人を拘束しなければ

物も聞けないの?

好きにしなさい。

私は他の所員とは

交流が無いから

知らないの・・・

!!!!!

!!

くっ・・・

この・・・

卑怯者・・・」


淡々とした口調でスノウが

答えた時

既に張は電流を流し始めて

いたのだろう。

股間の陰核を挟むブラシを

振動されるスイッチも入れられて

いたようだ。

スノウは腕を手錠で拘束された

まま頭の上に繋がれているので

ガシャンッ!

と音を立て仰け反るようになる。

目隠しはされているので

スイッチを入れられたタイミングが

解らずに不意打ちの様に感じたのか

一瞬仰け反りそのまま

身体をくねらせて股間に

繋がれている器具から逃れようと

してはいるが足首を拘束する

革手錠がガチャガチャ音を立てる

だけでその音に混ざり

チチチチチッという微弱な電気音と

ウインウインウイン

シャリシャリシャリ

ピチャピチャピチャ

というスノウの陰核を挟むブラシの

振動音に陰核を擦る音

それにスノウの股間から

出る水滴音が聞える。

しかしスノウは口を真一文字に

結び身体こそ動かし快感から

逃れようと動いてはいるが

泣き言も

悲鳴も喘ぐことすらしない

で耐えている。

(スノウ・・・

あなたこんなに強かったのね・・・

性的拷問の耐久力じゃ

絶体私以上よ・・・

私ならこんなの耐えれない・・・

仲間の事は話さないのは

同じでしょうけど

声も出ちゃうし・・・

もっと叫んでしまうわ・・・)

率直にそう思った。

『コンナ

ゴウジョウナ

オンナハ

ハジメテダ

オマエ

キクイチタンテイジムショ

ヤメテウチニコナイカ?

オマエナラスグニ

ボスノ

ミギウデニナレルゾ』


画面には映っていない

おそらくこの動画を撮影しながら

張がそう言う。

スノウは何も答えずに

腰を前後させたり足を閉じようと

精一杯細い足に力を入れ内側に

動かそうとしているのが

捲れ上がった

白のフレアミニから

覗く太ももの外側の筋肉に

割れ目が

出来ている事から解る。

スノウは答えないのではなく

答えれないのだ。

口を開くとおそらく

声が出てしまう。

だから話す事をせずに

いるのだろう。

口を真一文字に結び声も

出さないスノウではあるが

スノウの白い肌が

ピンク色に変わっていき

頬も赤く染まっていっているのは

異常なほどの性感がスノウの

全身を駆け巡っているからであろう。

しかしここまで我慢していた

スノウが大きくガチャンッ!

と足の拘束具に両腕の

手錠の音を立てながら

腰を反らせるように仰け反ると

スノウの股間から水鉄砲の

ように水滴が飛びこの動画を

撮っているスノウのスマートフォンに

かかりそこで動画が終了した。

スノウ・・・

あなた何て凄い精神力なの・・・

それにしても

張慈円・・・

あの男

許さないわ・・・

私の優秀な助手にあんなことを・・・

ごめん!ごめんね・・・

スノウ!

私の為にあんなケダモノ達に

捕まらせてしまい・・・

今回のスノウの救出作戦に

現場に向かえない立場が

恨めしかった・・・

「はぁはぁはぁ・・・・

もうっさっき

画伯のせいで

中途半端に

逝っちゃったから・・・」


ドットクラブから帰還後

ありえない程高まった

私の性欲に本当に短い

スパンで疼いてしまう股間が

また激しく濡れていた。

しかしこの後

私は入浴を

するのだ。

これはその時にでも

また沈めれば良い・・・

その前に・・・

添付ファイルはあと1つか・・・

私は最後の添付ファイルを開いた。

《第6章 温泉旅行 第30話 動画 添付ファイル1と2 菊沢美佳帆 終わり》

筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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