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第6章 温泉旅行 第39話 通じない交渉術 伊芸千尋

「ソンナトコロニ

タッテイナイデ

スウワレバ

イイモノヲ

ヨホドワタシガ

キライダトミエルネ。

マア

トウゼンダロウガ

シカシワタシハ

ユキモ

ソウダッタガ

キラワレレバ

キラワレルホド

モエル

タイプデネ」


私はまだ張が掛ける

ソファの向かい合う

ソファの横で立っていた。

張が言うように好き嫌いなどは

問題では無く

ただ彼の正面に対峙する

空気感が嫌だった。

「好きや嫌いというような

感情はあなたには

持ち合わせてはいません。

行っている行動には

嫌悪感は感じますが

それも主人を見張らせている

あなたの部下に引き上げるよう

命令をして下さり

私の同僚の雪さんを

このまま無事に返して

下されば

問題はありません。」


「ホウホウ。

コノゴニ

オヨンデモ

マダユレナイネ。

キョウジンナ

セイシンモ

ワタシゴノミヨ。

アノ

シリノデカイ

ケリワザオンナモ

ビジンデ

キョウジンナ

カラダニ

ココロヲ

モッテイソウデハ

アッタガ

ヒンセイニカケルネ。

ヤハリワタシハ

チヒロヨ。

オマエノヨウナ

ツヨクテ

オレナイ

ココロト

レイセイナ

アタマヲ

モツオンナガ

コノミダ。」


張はまだ私に

何をしろとも

そして自分から何かを

してくる気もないのか

ただソファに座り先程

火を点けたタバコを

吸いながら

私の全身を

眺めている。

「私はあなたに

好かれようが

嫌われようが

かまわないのですが

ここに来ただけでは

主人に付けている

あなたの部下を

引き上げさせて

くれないので

あれば

あなたの要望を

飲む気でいます。

それはここに来た時から

何かはさすがに想像は

つきますので

今からすぐにあなたの

要望にお答えする為に

ベッドに行きたいのですが

張さん・・・

あなたにはそのおつもりは

無いのでしょうか?」


私は張の対面にある

ソファに腰はかけずに

しかしソファの前に立ち

張のその蟷螂のような

狡猾なそれでいて

全身に穴が開きそうなくらいの

圧力のある視線を受け止めた。

「モノワカリガ

ヨクテタスカルネ。

チヒロ。

シカシイキナリ

ベッドデセックスハ

ワタシノリュウギ

デハナクテネ

オマエニハコノ

メヲ

ヤラレタ

カリガアルシ

ソレナリニ

イタミデハナク

ベツノコトデ

ナイテ

モラワナイトネ」


(この男と

普通にSEXするだけでも

相当の覚悟がいるのに・・・

こちらから誘っても

応じないか・・・

早く済ませれば

つまらない事をされずに

済むと思っていましたけど・・・

あの鉛球で負傷させた

目の恨みですか・・・)

「そうですか。

私もどうせするなら

主人としているように

あのベッドで

あなたと楽しみたいと

思っていましたのですが・・・

あなたはどうしても

あのような器具で私を

慰み者にしたいわけですね?」


「ウン。

ソウダネ。

オマエニハスコシ

シュコウヲ

カエルツモリダヨ。

ダンナト

ドウヨウニ

セックスヲスル

トイッテモソレハ

シバイダロウ。

フクジュウトハ

カケハナレテイル。

ワタシハ

ユキノヨウニ

オマエヲ

ココロカラ

ワタシニ

フクジュウサセル

ノガモクテキヨ。」


(スノウさんが心から

張に服従していると

言うのですか?

そんな話

信じられないですが・・・

あのスノウさん、雪さんが

このような男に・・・)

「そうですか。

今このような場所に

お付き合いしているのが

あなたに十分服従している

という事にはならない

のでしょうか?

私としてはかなり

屈辱的な事では

あるのですが

そのうえ主人と

同じように

主人とするように

あなたに

この身を捧げる・・・

それ以上の事って

何があるのでしょうか?

本来なら生涯の伴侶にしか

しないような事をあなたと

なさるとまで申し上げても

その目の償いには

なりませんか?」


私の心は揺れていた。

この男とそもそも

こういう話で交渉する事など

最初から無理だったのかも

知れない。

私は此処に来た時点で

SEXをする覚悟までは

できていた。

しかしウチの事務所の

女性エージェントでも

性的拷問経験のある

エージェントは居るが

私はまだそのような

状況に陥った事も無く

今後もそのようなものは

受ける気は無かった。

おそらくは先程

張が言っていた雪さんが

服従したとは

性的拷問によるもので

それは心から服従

したわけでは無いと思う。

しかし手法はともかく

女性工作員や女性捜査官などを

服従させる手法の1つとして

性的拷問を用いるのは張の国では

主流でありまたその技術にも

長けていると聞いた事がある。

私は心の奥底でそれを

恐れていた。

(普通のSEXの方がまだ

マシですよね。

この男がその技術に長けている事は

小耳に挟んだ事はありましたが

興味も無いので

深く心に留めていなかったですね。

さて・・・

価値観の違う相手との交渉は・・・

さすがに難しいしもう

彼も何かをしてくるかも

知れません。

私に出せる最高の

カードの主人と同じように

SEXの相手をする

それ以上のカードは・・・)

考えがまとまらない。

そもそもこのような

イレギュラーな

交渉は初めてであるし

想定もしていなかった。

「チヒロ。

オマエハ

カンチガイヲ

シテイルネ。

ココニコウシテ

イルジテンデ

オマエガワタシニ

ナニカヲ

ヨウキュウ

デキル

タチバデハナイ。

ワカッタカネ?

ソレデハマズ

ソノワタシニ

サカレテ

キレイナアシガ

ロシュツシテイル

スカートヲ

イマココデヌグネ。

オマエハ

コザカシイカラ

3ビョウイナイニ

ヌガナイト

ブカニ

シジヲダス。」


(それくらいなら

簡単だわ)

私は張がスマートフォンを

持ち今にも電話を掛けそうな

所作から本気と判断し

すぐにスーツの下である

タイトスカートのファスナを

下ろしスカートを足元まで

ずらした。

「3ビョウイナイ。

OKね。

ホウホウ。

アオノ

シタギガ

ニアウデハナイカ。

オマエモ

ユキノヨウニ

キャシャナ

オンナニミエタガ

ヤハリ

アノケリワザガ

ツカエルノダ

アシハ

キタエテアルヨウダネ

イイアシヲ

シテイルデハナイカ

ツギモソノパンストヲ

3ビョウイナイニヌグネ。」


張はまた同じくスマートフォンで

電話を掛ける準備をしながら

私の迷いを無くすため3・・・

2・・・

と秒読みを始める。

私は心は揺れているが表情も変えず

薄いベージュのパンストを素早く片足

ずつ抜き取った。

「ホウ~・・・

イイアシシテイル。

アノゴウカイナケリワザ

オンナノヨウニミルカラニ

ニクヅキノ

イイアシデハナク

ユキノヨウナホドヨイ

ニクヅキデモナク

ヒツヨウナブブンニノミ

ムチットツイテイルヨウナ

ホウ~・・・

モウスコシホソイト

オモッテイタガ

コレハマタ

イガイダッタガ

ワタシニハ

ウレシイゴザンカ」


私の下半身に集中する視線が

蛇に巻き付かれているような

感じを受け本当に不快であったが

私は何事も無いように

表情も変えずに

白のブラウスに

下は青の下着のみを

身に着けた姿で

ただ張の視線を受けていた。

《第6章 温泉旅行 第39話 通じない交渉術 伊芸千尋 終わり》

第6章 温泉旅行 第40話 最高の掘り出し物 張慈円

(コレハイイ。

ワタシハ

ユキガサイコウノ

エモノトオモイ

マンゾクシテイタガ

コノオンナノ

スマシタカオダチ

ホソミニミエテ

イタガ

イガイナ

ニクヅキ。

スグニオレナイ

セイシン。

ユキニマサルトモ

オトラナイ・・・

イヤユキイジョウカモ

シレナイ。

ワタシハ

ドットクラブニ

ノリコンデキタ

3ニント

キクザワミカホ

ヲアワセテモ

ユキガ1バン

コノミデアッタガ

マダコノワタシノ

ヨクジョウヲ

ココマデユサブルオンナ

ガイタトハ・・・

トンダホリダシモノダネ)

私は私が暗器で斬り裂いた

スーツを脱ぎその下に身に

着けていたパンストを脱ぎ

素足に青の下着姿を

晒しそれでも

平然と立ち尽くすこの

伊芸千尋という女に

今木島さんのマンションに

捕らえてある斉藤雪以上の

興味を示していた。

(サテ

ドウゴウモン

シテヤロウカ・・・)

伊芸千尋は無言で次の指示を

待っているのか

私を見据えているように

見え決して視線は

合わさずに居た。

私はやはりこの女には

雪の様に分娩台よりは

いきなりこの姿で

四つん這い拘束を

してみたくなり

スマートフォンを握り

掛ける準備をしつつ

「ソレデハ

ツギハコッチダ」


私はソファから立ち上がり

ベッドの横にある

四つん這いに拘束し

ギロチンに掛ける

拷問具の横に行き

「ココデ

イヌトオナジ

カッコウヲ

シテモラウ

10ビョウヤロウ」


「・・・・

犬とは・・・

ようはそこに

四つん這いになり

首と手を拘束されれば

良いのですね。」


事も無さげにそう言い放ち

伊芸千尋は早足で

ギロチン台の近くまで

来ると躊躇なく白のブラウスに

青のショーツのままで

自ら首をギロチンに掛け

両手を拘束台に差し出し

そのまま四つん這いになる。

私はその潔さにも

心が躍ったが何より

伊芸千尋のその細い腰から

尻のラインに描くクビレが

目についた。

(ユキトカワラヌ

ホソイコシ

ソレニユキヨリモ

ニクヅキガヨク

ミエルシリニ

フトモモ

コレハイイ

サイコウノ

ホリダシモノダヨ)

私はギロチンに何の迷いも無く

10秒以内で四つん這いになり

自ら首に手を差し出した

伊芸千尋を首と手を動けなく

拘束するためにギロチン台の

紐を引き首に手を革手錠で

拘束する格好にさせた。

「10ビョウOKね。

ツギハコシト

アシヲアバレナイヨウニ

コウソクスルヨ」


「・・・

こんなに用心深く

しなくても・・・

主人を盾に取られて

いるだけで

あなたには

逆らえませんよ。

それにもう

戦う気もありませんのに」


私は四つん這いの伊芸千尋の

腰の部分に革ベルトをはめ

位置を下げるために紐を

引くと伊芸千尋の腰は

下がりそのクビレは更に

見事に小さすぎず大き過ぎる

事もない見事な丸みと曲線を

描く青の下着を張りつめる尻を

突き上げるよう強調させる。

そして足を動けないよう

革手錠をはめ最後の拘束を

かけながら

「コレハ

オマエガ

アバレナイヨウデハ

ナク

カイカンカラ

ニゲダサナイヨウニ

スルタメヨ。」


伊芸千尋は動けないまま

今までこの器具に拘束して来た

女たちの様に動けないのが

解っているのに無駄に腰や

足を動かすようなお嬢際の

悪い事もせずに

ただ私の言葉を聞いていた

だけであった。

「ハハハ

クールナオマエガ

ドノダンカイデ

ナキサキビ

カイラクニマケルカ

タノシミネ。

アノユキハ

カナリガマン

シテイタネ

イゲイチヒロ

アマリスグニ

オチテ

ガッカリサセナイデ

クレヨ」


指示には従うが私の

言葉には乗ってくる

様子も無い伊芸千尋は

相変わらず口も開かずに

ギロチンに拘束されたまま

微動だにせずにいる。

「ソノスカシタ

カオガドウ

ヘンカシテイクカ

イツマデ

ソノヨウニ

ダンマリヲ

トオセルカナ?」


私は手始めに

電気マッサージ器で

股間を責めセクシーな

青の下着を変色させてやりたく

手に電気マッサージ器を

握り伊芸千尋の丸く形の

良い尻の前に居た。

《第6章 温泉旅行 第40話 最高の掘り出し物 張慈円 終わり》



第6章 温泉旅行 第41話 私の覚悟と守りたいもの 伊芸千尋

このような格好

みっともなくて

人に見せられるもの

では無いが今この

部屋に居るのは張慈円

ただ1人。

彼はおそらく

女性のこのような格好は

見慣れているのだろう。

(さすがに

手と足それに

首が動かせないと

言う状態で真後ろに

気配を感じると

気持ちの良い物

ではありませんね。)

私は四つん這いに拘束された

状態で真後ろに張が居る

この何をしてくるのか

何をされるのか

解らないが必ず何かを

それも私の望まざることを

してくるのが解りきった

状態に正直戦い以上の

種を異とする恐れを

抱いていた。

しかしそんな事は表情にも

勿論言葉にも出さずにただ

彼の気のすむまで好きに

させ時間が過ぎゆくのを

待つしかなくその見返りに

私の不注意により今

張の部下に見張られている

主人に手出しをしないで

帰還させれる。

その為なら不注意で相手に

スマートフォンを落とし

拾われてしまった私が

報いを受けるのは当然だ。

その覚悟はできていた。

主人にそれに雪さん

美佳帆さん、菊一探偵事務所の

所員達。

私が自分の貞操以上に守りたいもの

守りたい人達。

その人たちの為なら

私は耐えれるし、張の思い通り

声を上げたりなど

彼を喜ばせるような

事などするつもりはない。

もし私に子供が居れば

子供も私の守りたいものの

内に入るのだろうなと思う。

しかし私と主人の間には

子供はおらず出産も未経験であった。

ウインウインウインウインッ・・・

(何の音?

恐らくはベッドの脇の

陳列棚に並んでいた

悪趣味な玩具の中の

何かですね・・・

それを私に使う事くらい

予測はできていましたわ。)

「イゲイチヒロ。

デンマ

ハハジメテカネ?

コレハイッパンテキニハ

キョウリョクナ

オトナノオモチャ

トシテツカワレテ

イルガワ

タシニトッテハ

マズハ

テハジメテイドノモノ

セックスデイエバ

ヌラスタメノ

アイブトナンラ

カワリナイ

タダノゼンギダヨ。」


(デンマ?

電気マッサージ機の

事かしら?

・・・・

なるほど・・・

そう言う風に使うのですか・・・

好きになさればよいですわ・・・

以前にあたなにここに

繋がれた人のようには

ならないですわよ・・・・)

私は

【残り香】

の能力でここに繋がれた時に

無意識にこの拘束台を

読み取ってしまいその女性

コガワホナミ

と張が呼ぶ黒髪のストレートの

美しい髪の美人な女性が

ここに拘束され

おそらくは今張が手に取る

電気マッサージ機で白の

下着の上から股間に当てられ

大声で泣き叫んでいるのが見えた。

(酷い事をするものですね。

この女性・・・

コガワホナミ?

張は旦那にオオツカの

スパイをするように

コガワホナミから

も頼むようにと

言い拷問を続けている・・・

この映像は4日前・・・

雪さんが摑まる・・

玲華さん達がドットクラブに

行く1日前の事・・・

オオツカとは

もしかして・・・

あの美佳帆さんの

大学の同級生の大塚さん?

という事は・・・

最近大塚さんの部下として

異動になってきた3人の刑事・・・

確か・・・

杉さん。

斉藤さんに

粉川さん・・・

そう粉川さんだ・・・

という事はこの綺麗な

女性は粉川刑事の

奥さん!?)

!!!

っ・・・

ビィィィィィンッ!!!!

私が残り香で読み取った

この拘束台に私の前に

繋がれて張に拷問を受けた

女性が私達

菊一探偵事務所の所長的存在で

所長の奥様の美佳帆さんの

友人の刑事大塚さんの部下の

粉川さんの奥様であるのではないか

という事に気づいた瞬間

私の股間に大きな振動と

驚くほどの刺激が押し寄せてきた。

私は身体を繋がれているので

身を引いたり動かしたりして

その振動が与えて来る刺激から

は逃れられずその振動を当てられて

いる部分を包んでいるのは

薄地のブルーのシルクの下着

ただ1枚である。

その頼りにもならない

唯一の防具の上から

身体を引き交わすこともできないので

その刺激を100%の威力で

私の女芯の核で受けきるしかなく

心は伴わないが快感はやはり

有りしかも予想以上に強い。

今しがた私の推測では

大塚刑事の部下の奥さん

である可能性が高い

コガワホナミさんが

残り香で見えたシーンでは

『もう何度も逝っています!!!

許して下さいっ!!

主人をっ主人を貶める

ようなそんなことを

主人にお願いなどできませんっ!

あっあああっ!

いやっまた逝っちゃいますっ!!

あぁぁぁっ!!』


という声を上げながら

白のショーツ越しですら

水鉄砲のような勢いで

股間から大量の水滴を

放出しながら気を失っていた。

その代物が今張が私の股間に

当てている物・・・

(これは・・・

確かに厳しいですね・・・

予想以上の刺激と・・・

振動が・・・

それに身体を動かせずに

居るので・・・

まともに私の芯が

振動を受けてしまう・・・

困りました・・・

快感が強すぎます・・・

残り香で・・・

コガワホナミさんの

あの後のシーンから・・・・

あの方が本当に

大塚さんの部下の

粉川さんの奥様かどうか・・・

それと奥様を利用され

何らかの方法で

もし本当に粉川さんが

大塚さんのスパイを

仕方なくでもされているのなら・・・

私達の事務所の所員や

美佳帆さん・・・

それに大塚さんも危ない・・・

うっ・・・

しかし残り香を発動させようにも・・・

この機械の刺激が・・・)

私は繋がれている両手に

拳を作り握りしめ

残り香で見た

コガワホナミさんの

ように快楽による悲鳴を

上げないよう必死で耐える作業に

神経を費やすのが精一杯であった。

《第6章 温泉旅行 第41話 私の覚悟と守りたいもの 伊芸千尋 終わり》

第6章 温泉旅行 第42話 得た情報の代償 伊芸千尋

ガチャッ!!

ガチャンッ!!

ウインウインウインウインッ!!

ブルルルルルッ!!!

ピチャ・・・ピチャッ・・・

張慈円が私の残り香の力で

このギロチン型の拘束器具から

読み取った情報の

コガワホナミさんと同じように

私へも電気マッサージ機で

四つん這い拘束の状態から

下腹部へ刺激を与えて来る。

その電気マッサージ機の音に

私が堪える為に拳を握り

全身に力を入れるたびに拘束具の

金具のガチャンという音が混じる。

その中に水滴の音も混じるが

私の股間から潤いを感じるのは

このようなありえない刺激を

与えられているので仕方のない事。

そもそもこの男とSEXをする

覚悟でここに居るのでその流れで

股間を潤わせるのは普通の事・・・

何も悪い事ではないし乾いたまま

挿入され陰部を傷つけられるよりは

余程良い。

『アオノシタギガ

コク

ヘンショクシテキテイル。

イゲイチヒロ。

ヤハリオマエモ

オンナザカリ

ノタダノ

メスヨ。

コエモダサズニ

スマシテハイルガ

コンナニ

ヌラシテイル

デハナイカ

ハハハッ

シカシ

セイテキゴウモンニ

タエルクンレンヲ

ウケテイルワケデハ

ナイデアロウニ

ココマデ

ヒトコトモ

ハンコウテキナ

コトバモ

ワタシヲセメルヨウナ

コトバモ

セメヲヤメルヨウナ

コトバモ

ハッシナイ

トハナ・・・・

マスマスアトガ

タノシミナオンナダ』


(この男は

生粋のサディストですね。

純粋な性欲でこのような

行為をしているのではなく

この性的拷問で女性を

攻略しているような・・・

そして攻略が難しと

思う女性ほど楽しんで

行為を行っている・・・

そんな感じですね・・・

しかし・・・

このマッサージ機の刺激は・・・

さすがに張も解っているのか

私の芯をまともに捕らえて

振動を当て来る・・・

これは・・・

さすがに・・・)

私は主人とのSEXでも

普通にいつも気持ち良くなれる。

主人と知り合う以前

にも男性との付き合いは

何人かあったが

SEXに至る場合は

いつも気持ち良いと思いながら

できていた。

しかし・・・

これは・・・

この快感は

SEXのそれでは無いと思う。

身体の感じる部分に

極度の刺激を

与え無理やりに

快感を押し売りしてくる

まさしくそんな感じである。

それでも私は・・・

そんな快感と戦いながら意識を

目と目の間に集中させ

股間に来る刺激を

まともに受けて

しまうのも覚悟で

【残り香】

の力を発動させて

先程のコガワホナミさんと張慈円の

やり取りから情報を得ようとした。

キュイーン。。。

~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦

『コガワケイジノ

オクサン。

アンタソンナニ

イキマクッタコト

ナイネ?

ソロソロ

コノデンマ

イガイモ

アジワッテミルカネ?

ソレトモ

ダンナサンニ

オオツカケイジカラ

ソウサノ

ジョウホウヲ

キキダシ

ワタシニ

ホウコクスルヨウニ

マエノ

ガメンヲミナガラ

オネガイ

シテミルカネ?

ソウスレバ

モウゴウモンハ

オシマイ。

アンタノホシイ

ワタシノ

コノ

セイリュウトウデ

コカンヲ

ブチヌキ

スグニ

ラクニサセテヤルヨ』


(なんという・・・

酷い事を・・・

これは・・・

粉川刑事の奥さんを

いたぶるシーンを撮り

粉川刑事に送り

大塚さんの動きを

内緒で知らせるために

している事なの?)

張慈円が

電気マッサージ機で

粉川保奈美さんを

もう数回

絶頂させた後、

彼女の紺の

スーツのスカートを更に

腰まで上げ白の下着を

膝までずらした。

「お願いしますっ!

もうっもうやめてくださいっ!

主人を裏切らせる

なんて無理ですっ!

それにこんな事っ!

私結婚しているんですよっ!

もうっもうっやめてくださいっ!

お願いしますっ!」


最初に見えたシーンでは

粉川保奈美さんは

逝くっと叫び意識が

遠のいていたが

下着をずらされまた

意識が戻りつつあり

既に顔は紅潮し

ピンク色で涙を流しながら

張慈円に訴えるが

この男にそんな言葉は

何の意味も無いと

言う事を過去の出来事

ながら私はこのシーンを

読み取りながら

思っていた。

『オマエハ

バカカ?

オマエケッコン

シテイルカラ

コガワケイジノ

ツマダカラ

コノヨウナゴウモンヲ

サレテイルノダゾ。

マアイイ。

オマエカラ

タノンデモラワナクテモ

ヤサシイ

コガワケイジハ

オクサンノ

コンナスガタヲ

ミレバ

ワタシタチニ

オオツカケイジノ

ウゴキヲ

ホウコクスルハズ

ハハハハッ』


張慈円は

粉川保奈美さんの

ヒップを数回張り手で

打ちながら

大笑いしている。

(この男・・・

やはり許せないですね。

スノウさんにも

似たような事をしたのでしょうね

そして今私にも・・・

うぅ・・

これは・・

ダメですっ・・・

女芯への刺激が強すぎるっ

いっ・・いくっ

いきますっ・・・)

私は残り香を発動させ

粉川保奈美さんと

張慈円の

4日前にこのギロチン型の

拷問器具で起きた出来事を

読み取りながら声も上げずに

張慈円の

電気マッサージ機の

女芯への責めにより逝かされて

しまっていた。

私は残り香を使うと

張の責めから耐える為へ

神経が集中できないが

引き続き2人の会話から

情報を得るために残り香を

発動させ続けた。

(この先にもし

粉川刑事が落ちていたと

したら今事務所に来て

美佳帆さんと画伯君と

一緒に水島を見張っている

粉川刑事はこの男達と

通じているという事になる・・・

私がこの男からの責めに根を

上げないよう耐えるより・・・

残り香から得る情報の

方が大切ですね。。。

例え・・

先程の様に逝かされようとも

それで何かを失う訳でもありません。)

私は張の責めを無防備で受ける覚悟で

現在の粉川刑事の置かれている立場を

知る為に意識を残り香に集中させた。

《第6章 温泉旅行 第42話 得た情報の代償 伊芸千尋 終わり》

第6章 温泉旅行 第43話 マイクの失脚と救われる者 寺野玲華

私は尻もちをついたまま

長身の元ボクサーの男

アレンというマイクの部下

を見上げたまま

さらにはその後ろに居る

木島という男にも注意を注ぐ。

(あの木島の後ろの

奥の部屋・・・

おそらくは

あの部屋にスノウが居る

私の後ろが玄関。

正直逃げるだけなら

簡単だがここまで

来てスノウを連れだせずに

逃げるなんてできないわ。)

隣の部屋では私に

残りの片方の足も折られ

見事に両足骨折となった

マイクが喚き散らしている。

「アレンっ

その女早く捕まえて

2人で遊ぼうぜっ

奥の美人は張が

手出しするなって

言うしよ~

俺は奥のスカした

美人よりもそっちの

グラマーなちゃきちゃきした

お姉ちゃんのほうが好みだぜ

見事こいつを捕らえたら

アレンっ

お前は正式にマイクの代わり

に昇格だぜっ

やってみな」


木島が玄関とつながる

事務室のような作りの部屋の

椅子に座りながらアレンに

そう言った。

「ワタシハ

マタベツノオンナ

ヲトラエタトキニ

タノシマセテ

モライマスヨ。

キジマサンガコノ

ムチムチシタ

ケリワザ

オンナ

キニイッテイルナラ

コイツヲ

トラエテ

キジマサンニ

ショウカク

サセテモラウ

オレイニ

サシダシマスヨ。」


アレンが尻もちをついたまま

立つタイミングを見計らって

いた私にジリジリと

距離を詰めて来る。

私は足払いでそのまま

この男の足も折ってやろうと

狙っていたがこの男は

やはりマイクよりも出来る

ようで意外に隙が無かった。

「サア

ケリワザ

オンナ

オトナシクシロ

キジマサン

セックスノプロ

ワルイヨウニハ

シナイ

キット

キモチイイカラ」


「バカ言わないでよっ!

誰があんな坊主頭の

バカそうな男とっ

そっちこそ

早くウチの所員を

返してよっ!

そうすればマイクの様に

両足を骨折して

1人でトイレにも行けなく

ならなくて済むかもよ」


私の言葉にアレンより先に

木島が挑発に乗ってしまう。

「このデカ尻女言うね~

黙ってアレンとの

戦いを見守ろうと

思っていたが

俺はお前のような気の強い

肉付きの良い女を

ハメるのが好きでね~

さあ動くなよ~」


(やはりこいつも

これか・・・

予想はしていたが

木島は銃を出して来て

銃口を私に向けている)

「銃を使うと言う事は

アンタ自身は大したことの

無い男という事ね・・・」


私は尻もちをついたまま

アレンより木島の指先に

神経を集中していた。

(最悪この男が銃を

放っても肉体活性で

跳躍すればアリサ程では

無いが私も

かなり飛べるのよ。

真上に飛び一気に

木島の腕を

取り銃を奪うか・・・

アレンが邪魔を

する暇もない

速さでやるしか・・・

ここまで来て

再度お手上げして

この男に

身体を弄ばせてやる気

何てないんだから)

私が木島の指に集中し

背中に汗を感じながら動く

タイミングを見計らっていた時

バキッ!!!

いきなり私の真後ろの玄関扉が

開いたのではなく

明らかに破壊されて

破られた音がした。

私は目の前の

木島に集中していた

意識を一気に真後ろに

向けてしまうと

私に向けてでは無く

玄関を破った相手に

木島が発砲してしまった。

ドキュンッ!

バシッ!

「うおっ!

いきなり撃ってきたぞこいつっ!

哲っ!

話が違うやないかっ」


「モゲよ。

この俺が銃ごとき

おそれてるて言うんかい?

うん何かね?

それともお前は銃ごときで

根を上げるタマなんか?

だからお前はいつまでたって・・・

あれ?ひっ姫っ!

お前なんでこんな所で・・・・」


とりあえず木島が発砲した相手は

私にとって敵では無かったようだ。

敵では無く私に取って今は

救いの神の様に見えた。

木島は発砲した相手は素手で

拳銃の弾を受け止めた私の

所属する菊一探偵事務所の

副所長、豊島哲司。

木島は人間を見る

視線では無い化け物を見る様な

視線を向けてパニックになり

もう1発次は哲司と

一緒に入って来た

前頭部がかなり上がった残念な

髪型になりつつある

私の同級生に向けた。

「モゲ君!!危ないっ!」

私は2人の突入と同時に立ち上がり

態勢を整えると木島の銃弾の先を

見る。

ドキュンッ!!!

ピキーンッ!!

「こっこいつらっ・・・

菊一の奴らか!?」


何とモゲ君は哲司の様に銃弾を

掴むのとはまた違うが木島の

放ったモゲ君めがけて命中する軌道で

飛んだ銃弾を黒い手袋を履いた

ナックルで打ち返した。

打ち返された銃弾は木島の頬を

かすめ木島は完全に

戦意を喪失している。

「玲華ちゃんっ!

大丈夫か!?

てか何でこんな所に・・・・

おうおうっ哲よっ!

誰が銃ごとごときに

根を上げるって?

この三出満春

銃でも大砲でもこの

アイアンナックルで

打ち返したるわっ!!

ああぁっ!でも痛いっ!

防弾手袋でも痛いもんは

痛いっ!!

あの小坊主~この俺が

こらしめたるっ!」


救いの神とはこの事だった。

私はまず2人に手短に

現状を伝える。

「和尚!モゲ君っ!

とりあえず助かった

ありがとう!

ここにスノウが居るの!

奥の部屋っ!

私が向かうから2人はこの

2人足止めしてっ!

お願いっ!」


2人は私の言葉に

いつものノリの

バカな漫才を止めて

くれて表情が引き締まった。

私はそのまま肉体活性で

脚力を増強するとアレンと

木島の横をすり抜けるように

奥の部屋を目指したが

2人は私など

気にすることも

無くただ茫然と

立ち尽くしていた。

哲司と三出君の戦闘力に

戦意喪失したのかも知れない。

私が木島の後ろの部屋に突入すると

そこは普通のデスクとベッドがある

個室でその奥にさらに

部屋があるようだった。

私はその部屋を目指し入ろうと

すると後ろから

「アレン逃げるぞっ!

こいつらやばすぎるっ!

義兄や張や無いと

話しにならんっ!

マイクは残念やけど

置いていくぞっ!」


と木島の声の後

ドキュンッ!

ドキュンッ!!

と銃弾が2発聞こえた。

私はあの2人の事だから

大丈夫だろうと思い

哲司と三出君の心配は

しなかったが銃で威嚇され

あの拷問部屋の隣の

キッチンからアレンと

木島は逃げたのかも

と思ったが2人を

取り逃がした事など

全く問題ないと思った。

それより帰って来るものの方が

大きかった。

私は最後の1番奥の部屋を開けた。

ガチャッ!!

「スノウッ!!」

そこには全裸で足を鎖に

繋がれベッドの足に拘束

されているスノウが居た。

スノウは力の無い視線を

私に向け最初は誰か気づいて

いないような感じだったが

やっと私と気づき

「れ・・い・・か・・さん・・

れいかさん・・

無事だったのですね・・

良かった・・・」


(スノウ・・・

クールで可憐なアンタが・・・

一体どんな目に・・・)

私はとめどなく溢れ出る涙を

ぬぐいもせずにスノウに駆け寄り

力一杯抱きしめた。

「スノウ・・・・

無事だったよ~

アンタのおかげで・・・

ごめんっ!

ごめんねっ!」


スノウの身体には殆ど

力は感じられず元々

華奢なスノウがさらに

細く感じる。

「玲華さんが

無事なら・・・

それで良いのですよ」


(この子・・・)

私はあのドットクラブで

スノウと一緒に脱出を

試みたあのエレベーターの

前まで・・・

あの時あの瞬間まで仲間では

あるが特にこの子を好きと思っては

いなかった。

どちらかと言えば能書きタイプの

女は千尋同様嫌いであった。

しかし今私はスノウをこのような目に合わせ

千尋ともはぐれてしまい安否の確認も

できていない。

(とりあえず

酷い目にはあったのだろうけど・・・

大きなけがも無く

良かった・・)

「張ねっ・・・

あの男がアンタを

こんな目に・・・」


「・・・・

れいかさん・・・

あの人とは・・・・

戦ったらダメ・・・

ですよ・・

あの人には・・・・

いくら玲華さんでも・・・」


私は何も言わずそのまま

スノウを力一杯抱きしめ

部屋に置かれていたスノウの

ブラウスと半分は切り裂かれて

はいたがスノウのフレアミニの

スカートを着せて上げ

御大層に大量に部屋にあった

女性物の下着もスノウに着せ

鎖を蹴り千切りスノウの救出に成功した。

《第6章 温泉旅行 第43話 マイクの失脚と救われる者 寺野玲華 終わり》

筆者紹介

千景

Author:千景
訪問ありがとうございます。
ここでは私千景が書いた小説を紹介させて頂きたいと思います。
ほぼ私と同年代の既婚者が主役のものになるかと思います。登場人物同士が
つながりを持っていて別の物語では最初の物語の主人公が脇役を務める様な
小説全体につながりを持たせ想像を膨らませていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します

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